JP2529149Y2 - フューエルリッドの安全装置 - Google Patents
フューエルリッドの安全装置Info
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- JP2529149Y2 JP2529149Y2 JP11113691U JP11113691U JP2529149Y2 JP 2529149 Y2 JP2529149 Y2 JP 2529149Y2 JP 11113691 U JP11113691 U JP 11113691U JP 11113691 U JP11113691 U JP 11113691U JP 2529149 Y2 JP2529149 Y2 JP 2529149Y2
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- JP
- Japan
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- lock pin
- fuel lid
- cylinder
- protector
- recess
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- Expired - Lifetime
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- Lock And Its Accessories (AREA)
- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はフューエルリッドの安全
装置、特にフューエルリッドが無理にこじ開けられるの
を防止する装置に関するものである。
装置、特にフューエルリッドが無理にこじ開けられるの
を防止する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車体の外側面に燃料注入口を有す
る凹所を設け、この凹所を開閉するフューエルリッドに
キーシリンダを取り付け、凹所内に突入するキーシリン
ダの内側端部にシリンダレバーを回動可能に取り付け、
このシリンダレバーの係止部を車体の凹所に進退可能に
かつ突出方向にばね付勢されたロックピンに係止させる
ことにより、フューエルリッドを閉鎖状態で保持するも
のが知られている。このフューエルリッドを開くには、
キーシリンダにキーを差し込んでシリンダレバーを回
し、ロックピンとの係合を解除するか、あるいは運転席
近傍に設けられた解除レバーを操作することにより、ロ
ックピンを後退させ、シリンダレバーとの係合を解除す
る方法とがある。
る凹所を設け、この凹所を開閉するフューエルリッドに
キーシリンダを取り付け、凹所内に突入するキーシリン
ダの内側端部にシリンダレバーを回動可能に取り付け、
このシリンダレバーの係止部を車体の凹所に進退可能に
かつ突出方向にばね付勢されたロックピンに係止させる
ことにより、フューエルリッドを閉鎖状態で保持するも
のが知られている。このフューエルリッドを開くには、
キーシリンダにキーを差し込んでシリンダレバーを回
し、ロックピンとの係合を解除するか、あるいは運転席
近傍に設けられた解除レバーを操作することにより、ロ
ックピンを後退させ、シリンダレバーとの係合を解除す
る方法とがある。
【0003】ところが、この種のフューエルリッドの場
合、閉鎖位置でロックされたフューエルリッドと車体と
の隙間からドライバー等の工具を差込み、ロックピンを
操作すれば、ロックを解除することが可能であった。そ
のため、フューエルリッドを閉鎖位置でロックしていて
も、比較的簡単に開けられ、燃料が盗まれたり、燃料タ
ンク内に異物を入れられる恐れがあった。このような問
題を解決するため、実開昭60−157535号公報に
は、フューエルリッドにキーシリンダを取り付けるため
の取付部材に一体にプロテクタ部を設け、フューエルリ
ッドと車体との隙間から工具等を挿入しても、プロテク
タ部でロックピンに到達するのを阻止するようにしたも
のが提案されている。この構造の場合には、取付部材が
プロテクタ部材を兼ねているので、プロテクタ部材とし
て格別な部品を追加する必要がないという利点がある。
合、閉鎖位置でロックされたフューエルリッドと車体と
の隙間からドライバー等の工具を差込み、ロックピンを
操作すれば、ロックを解除することが可能であった。そ
のため、フューエルリッドを閉鎖位置でロックしていて
も、比較的簡単に開けられ、燃料が盗まれたり、燃料タ
ンク内に異物を入れられる恐れがあった。このような問
題を解決するため、実開昭60−157535号公報に
は、フューエルリッドにキーシリンダを取り付けるため
の取付部材に一体にプロテクタ部を設け、フューエルリ
ッドと車体との隙間から工具等を挿入しても、プロテク
タ部でロックピンに到達するのを阻止するようにしたも
のが提案されている。この構造の場合には、取付部材が
プロテクタ部材を兼ねているので、プロテクタ部材とし
て格別な部品を追加する必要がないという利点がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
造の場合には次のような問題がある。その第1は、取付
部材がフューエルリッドの内側面に沿って取り付けられ
るため、キーシリンダが長くなると取付部材のプロテク
タ部も長くしなければならず、取付部材が大型化すると
ともに、重量増加を招くことである。特に、盗難防止の
ためにキーシリンダに内蔵されるタンブラの枚数を増や
す傾向にあり、それだけキーシリンダが長くなり、プロ
テクタ部が長大化しやすい。第2の問題は、取付部材が
ばね材であることである。取付部材は周知のようにキー
シリンダをフューエルリッドに取り付けるための部品で
あり、薄肉な板ばねで形成されている。この取付部材に
プロテクタ部を一体に形成しても、隙間から工具を挿入
した時の遮蔽強度が低く、強引に工具を差し込むとプロ
テクタ部も撓んでしまう。特に、上記のようにプロテク
タ部を長くした場合には一層撓みやすい。そこで、本考
案の目的は、部品数を増加させず、キーシリンダが長く
なっても構成部品が大型化せず、かつ隙間からの工具等
の挿入に対して遮蔽強度の大きなフューエルリッドの安
全装置を提供することにある。
造の場合には次のような問題がある。その第1は、取付
部材がフューエルリッドの内側面に沿って取り付けられ
るため、キーシリンダが長くなると取付部材のプロテク
タ部も長くしなければならず、取付部材が大型化すると
ともに、重量増加を招くことである。特に、盗難防止の
ためにキーシリンダに内蔵されるタンブラの枚数を増や
す傾向にあり、それだけキーシリンダが長くなり、プロ
テクタ部が長大化しやすい。第2の問題は、取付部材が
ばね材であることである。取付部材は周知のようにキー
シリンダをフューエルリッドに取り付けるための部品で
あり、薄肉な板ばねで形成されている。この取付部材に
プロテクタ部を一体に形成しても、隙間から工具を挿入
した時の遮蔽強度が低く、強引に工具を差し込むとプロ
テクタ部も撓んでしまう。特に、上記のようにプロテク
タ部を長くした場合には一層撓みやすい。そこで、本考
案の目的は、部品数を増加させず、キーシリンダが長く
なっても構成部品が大型化せず、かつ隙間からの工具等
の挿入に対して遮蔽強度の大きなフューエルリッドの安
全装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案は、シリンダレバーは、キーシリンダの回転
軸と結合される基板部と、基板部のロックピン側側部に
延設され、ロックピンの外側部を覆う第1プロテクタ部
と、基板部の上端から内側方向へ水平に延設され、ロッ
クピンの上側を覆う第2プロテクタ部と、第2プロテク
タ部の内側端部から下方へ垂直に延設され、ロックピン
の内側部に係合する係止部と、係止部のロックピン側側
部から斜め内側へ延設され、フューエルリッドの閉鎖時
にロックピンの先端部と接触するガイド部とを有する板
金よりなり、上記第1、第2プロテクタ部によって閉鎖
位置にあるフューエルリッドと車体との隙間から挿入さ
れた挿入物がロックピンに到達するのを防止するもので
ある。
に、本考案は、シリンダレバーは、キーシリンダの回転
軸と結合される基板部と、基板部のロックピン側側部に
延設され、ロックピンの外側部を覆う第1プロテクタ部
と、基板部の上端から内側方向へ水平に延設され、ロッ
クピンの上側を覆う第2プロテクタ部と、第2プロテク
タ部の内側端部から下方へ垂直に延設され、ロックピン
の内側部に係合する係止部と、係止部のロックピン側側
部から斜め内側へ延設され、フューエルリッドの閉鎖時
にロックピンの先端部と接触するガイド部とを有する板
金よりなり、上記第1、第2プロテクタ部によって閉鎖
位置にあるフューエルリッドと車体との隙間から挿入さ
れた挿入物がロックピンに到達するのを防止するもので
ある。
【0006】
【作用】閉鎖状態にあるフューエルリッドの開放端部と
車体との隙間より工具等を挿入すると、工具の先端はシ
リンダレバーの第1プロテクタ部に当たり、ロックピン
に接触できない。また、フューエルリッドの上端部と車
体との隙間より工具等を挿入した場合には、工具の先端
はシリンダレバーの第2プロテクタ部に当たり、ロック
ピンに接触できない。シリンダレバーは取付部材などに
比べて高強度の板金で形成されているので、工具を無理
に差し込んでもプロテクタ部は変形せず、ロックピンが
操作される恐れがない。シリンダレバーがロックピンを
上から覆うように造形されているので、キーシリンダの
軸線位置をロックピンの先端位置に近づけることが可能
となり、ロック係止力が向上する。 また、フューエルリ
ッドに無理なこじ開け力が作用した場合、シリンダレバ
ーには曲げ力だけでなく、捩れ力も加わるので、剛性が
向上する。そのため、ロッ クピンに係合している係止部
の撓みが抑制され、フューエルリッドが無理にこじ開け
られるのを極力防止できる。なお、上記プロテクタ部は
キーシリンダにキーを差し込んで回した時、ロックピン
と干渉しない部位に設けられることは勿論である。
車体との隙間より工具等を挿入すると、工具の先端はシ
リンダレバーの第1プロテクタ部に当たり、ロックピン
に接触できない。また、フューエルリッドの上端部と車
体との隙間より工具等を挿入した場合には、工具の先端
はシリンダレバーの第2プロテクタ部に当たり、ロック
ピンに接触できない。シリンダレバーは取付部材などに
比べて高強度の板金で形成されているので、工具を無理
に差し込んでもプロテクタ部は変形せず、ロックピンが
操作される恐れがない。シリンダレバーがロックピンを
上から覆うように造形されているので、キーシリンダの
軸線位置をロックピンの先端位置に近づけることが可能
となり、ロック係止力が向上する。 また、フューエルリ
ッドに無理なこじ開け力が作用した場合、シリンダレバ
ーには曲げ力だけでなく、捩れ力も加わるので、剛性が
向上する。そのため、ロッ クピンに係合している係止部
の撓みが抑制され、フューエルリッドが無理にこじ開け
られるのを極力防止できる。なお、上記プロテクタ部は
キーシリンダにキーを差し込んで回した時、ロックピン
と干渉しない部位に設けられることは勿論である。
【0007】
【実施例】図1は本考案にかかるフューエルリッド構造
の一例を示す。車体1の外側面に形成された凹所2には
燃料注入口3が開口しており、この注入口3にはフィラ
ーキャップ4が着脱可能に装着されている。上記凹所2
の一端側にはヒンジ5を支点としてフューエルリッド6
が開閉可能に取り付けられている。上記凹所4の内面に
はロックピン7が進退可能に取り付けられ、かつ突出方
向にばね付勢されている。ロックピン7はケーブル8を
介して運転席近傍の解除レバーに連結されている。
の一例を示す。車体1の外側面に形成された凹所2には
燃料注入口3が開口しており、この注入口3にはフィラ
ーキャップ4が着脱可能に装着されている。上記凹所2
の一端側にはヒンジ5を支点としてフューエルリッド6
が開閉可能に取り付けられている。上記凹所4の内面に
はロックピン7が進退可能に取り付けられ、かつ突出方
向にばね付勢されている。ロックピン7はケーブル8を
介して運転席近傍の解除レバーに連結されている。
【0008】フューエルリッド6の開放端部近傍にはキ
ーシリンダ9が取り付けられており、このキーシリンダ
9の凹所2側へ突出する内側端部にはシリンダレバー1
0が回動可能に取り付けられている。上記シリンダレバ
ー10はキーシリンダ9に差し込まれたキー(図示せ
ず)によって左回り方向に回すことができ、キー操作力
を解除すると、キーシリンダ9に内蔵したスプリング力
により元の位置、つまりシリンダレバー10がロックピ
ン7と係合する方向に復帰付勢される。
ーシリンダ9が取り付けられており、このキーシリンダ
9の凹所2側へ突出する内側端部にはシリンダレバー1
0が回動可能に取り付けられている。上記シリンダレバ
ー10はキーシリンダ9に差し込まれたキー(図示せ
ず)によって左回り方向に回すことができ、キー操作力
を解除すると、キーシリンダ9に内蔵したスプリング力
により元の位置、つまりシリンダレバー10がロックピ
ン7と係合する方向に復帰付勢される。
【0009】シリンダレバー10は図2に示すように高
強度の1枚の板金を折曲加工したものであり、基板部1
0aと、キーシリンダ9の回転軸が嵌合する取付穴10
bと、基板部10aの一側部に延設された第1プロテク
タ部10cと、基板部10aの上縁部を水平に折曲した
第2プロテクタ部10dと、第2プロテクタ部10dの
前端部を下方へ垂直に折曲しかつ基板部10aと平行な
係止部10eと、係止部10eの一側部を斜め前方へ折
曲したガイド部10fと、係止部10eの下縁部の一部
を後方へ水平に折曲した第3プロテクタ部10gとで構
成されている。上記係止部10eは基板部10aの取付
穴10bに対して偏心した位置にあり、係止部10eの
内側にロックピン7が係合する。シリンダレバー10が
左回り方向に回転した時、ロックピン7と第3プロテク
タ部10gとが干渉しないように、ロックピン7の下方
に対応する部分が切除されている。
強度の1枚の板金を折曲加工したものであり、基板部1
0aと、キーシリンダ9の回転軸が嵌合する取付穴10
bと、基板部10aの一側部に延設された第1プロテク
タ部10cと、基板部10aの上縁部を水平に折曲した
第2プロテクタ部10dと、第2プロテクタ部10dの
前端部を下方へ垂直に折曲しかつ基板部10aと平行な
係止部10eと、係止部10eの一側部を斜め前方へ折
曲したガイド部10fと、係止部10eの下縁部の一部
を後方へ水平に折曲した第3プロテクタ部10gとで構
成されている。上記係止部10eは基板部10aの取付
穴10bに対して偏心した位置にあり、係止部10eの
内側にロックピン7が係合する。シリンダレバー10が
左回り方向に回転した時、ロックピン7と第3プロテク
タ部10gとが干渉しないように、ロックピン7の下方
に対応する部分が切除されている。
【0010】次に、上記構成からなるフューエルリッド
構造の動作を説明する。まず図1のようにフューエルリ
ッド6を閉じた状態において、シリンダレバー10はキ
ーシリンダ9の付勢力により係止部10eがロックピン
7方向に向いた状態に保持されている。そのため、シリ
ンダレバー10の係止部10eはロックピン7との係合
状態を保持する。キーシリンダ9にキーを差し込んで左
回り方向に回すと、キーと一体にシリンダレバー10も
左回り方向に回転し、ロックピン7は係止部10eから
外れる。そのため、フューエルリッド6はヒンジ5に内
装したスプリング力により自動的に開く。また、フュー
エルリッド6を閉じた状態において、運転席近傍の解除
レバーを操作すると、ロックピン7は後退し、係止部1
0eとの係合が外れる。そのため、上記と同様にフュー
エルリッド6を自動的に開くことができる。一方、開い
たフューエルリッド6を閉鎖方向に回動させると、まず
最初にシリンダレバー10のガイド部10fがロックピ
ン7に接触する。ガイド部10fは斜め前方へ傾斜して
おり、ロックピン7の先端も同方向に傾斜しているの
で、ロックピン7はガイド部10fと接触しながら後方
へ押され、やがてガイド部10fの頂部を乗り越えると
自身のばね力により突出し、係止部10eの内側に係合
する。これにより、フューエルリッド6は閉鎖位置でロ
ックされる。
構造の動作を説明する。まず図1のようにフューエルリ
ッド6を閉じた状態において、シリンダレバー10はキ
ーシリンダ9の付勢力により係止部10eがロックピン
7方向に向いた状態に保持されている。そのため、シリ
ンダレバー10の係止部10eはロックピン7との係合
状態を保持する。キーシリンダ9にキーを差し込んで左
回り方向に回すと、キーと一体にシリンダレバー10も
左回り方向に回転し、ロックピン7は係止部10eから
外れる。そのため、フューエルリッド6はヒンジ5に内
装したスプリング力により自動的に開く。また、フュー
エルリッド6を閉じた状態において、運転席近傍の解除
レバーを操作すると、ロックピン7は後退し、係止部1
0eとの係合が外れる。そのため、上記と同様にフュー
エルリッド6を自動的に開くことができる。一方、開い
たフューエルリッド6を閉鎖方向に回動させると、まず
最初にシリンダレバー10のガイド部10fがロックピ
ン7に接触する。ガイド部10fは斜め前方へ傾斜して
おり、ロックピン7の先端も同方向に傾斜しているの
で、ロックピン7はガイド部10fと接触しながら後方
へ押され、やがてガイド部10fの頂部を乗り越えると
自身のばね力により突出し、係止部10eの内側に係合
する。これにより、フューエルリッド6は閉鎖位置でロ
ックされる。
【0011】いま、フューエルリッド6を閉鎖位置でロ
ックした状態において、図1に示すようにフューエルリ
ッド6と車体1との隙間からドライバー等の工具Dを差
し込もうとすると、工具Dの先端はシリンダレバー10
の第1プロテクタ部10cに当たってそれ以上の挿入が
規制される。特に、シリンダレバー10は比較的剛性の
高い板金で形成されているので、無理に工具Dを押し込
んでも容易に変形せず、ロックピン7が解除操作される
おそれがない。上記の例は工具Dをフューエルリッド6
の開放端側から挿入した例であるが、フューエルリッド
6の上方側から挿入した場合には第2プロテクタ部10
dが工具Dの挿入を規制し、下方側からの挿入に対して
は第3プロテクタ部10gが規制するので、フューエル
リッド6のロックが解除される恐れはない。さらに、シ
リンダレバー10を上記実施例のような形状とした場
合、次のような効果がある。第1に、シリンダレバー1
0がロックピン7を上から覆うように造形されているの
で、従来に比べてキーシリンダ9の軸線位置をロックピ
ン7の先端位置に近づけることが可能となり、ロック係
止力が向上する。第2に、フューエルリッド6に無理な
こじ開け力が作用した場合、従来のシリンダレバーでは
曲げ応力のみが作用するため、係止部が撓みやすいのに
対し、本考案のシリンダレバー10では捩りがかかる構
造となっているので、係止部10eの剛性が上がる利点
がある。
ックした状態において、図1に示すようにフューエルリ
ッド6と車体1との隙間からドライバー等の工具Dを差
し込もうとすると、工具Dの先端はシリンダレバー10
の第1プロテクタ部10cに当たってそれ以上の挿入が
規制される。特に、シリンダレバー10は比較的剛性の
高い板金で形成されているので、無理に工具Dを押し込
んでも容易に変形せず、ロックピン7が解除操作される
おそれがない。上記の例は工具Dをフューエルリッド6
の開放端側から挿入した例であるが、フューエルリッド
6の上方側から挿入した場合には第2プロテクタ部10
dが工具Dの挿入を規制し、下方側からの挿入に対して
は第3プロテクタ部10gが規制するので、フューエル
リッド6のロックが解除される恐れはない。さらに、シ
リンダレバー10を上記実施例のような形状とした場
合、次のような効果がある。第1に、シリンダレバー1
0がロックピン7を上から覆うように造形されているの
で、従来に比べてキーシリンダ9の軸線位置をロックピ
ン7の先端位置に近づけることが可能となり、ロック係
止力が向上する。第2に、フューエルリッド6に無理な
こじ開け力が作用した場合、従来のシリンダレバーでは
曲げ応力のみが作用するため、係止部が撓みやすいのに
対し、本考案のシリンダレバー10では捩りがかかる構
造となっているので、係止部10eの剛性が上がる利点
がある。
【0012】なお、本考案におけるシリンダレバー10
の形状は上記実施例のものに限定されないことは勿論で
ある。上記実施例ではシリンダレバー10に第1〜第3
のプロテクタ部10c,10d,10gを設けたが、凹
所2の形状やキーシリンダ9の取付位置などによっては
フューエルリッド6の下方側のプロテクタ部10gを省
略することは可能である。
の形状は上記実施例のものに限定されないことは勿論で
ある。上記実施例ではシリンダレバー10に第1〜第3
のプロテクタ部10c,10d,10gを設けたが、凹
所2の形状やキーシリンダ9の取付位置などによっては
フューエルリッド6の下方側のプロテクタ部10gを省
略することは可能である。
【0013】
【考案の効果】以上の説明で明らかなように、本考案に
よれば、プロテクタ部をシリンダレバーに一体に形成し
たので、部品数が増加せず、またプロテクタ部はキーシ
リンダの長さが長くなっても、これに応じて延長する必
要はないので、シリンダレバーの大型化を防止できる。
また、シリンダレバーにはロックピンの外側を覆う第1
プロテクタ部とロックピンの上側を覆う第2プロテクタ
部とが設けられ、しかもシリンダレバーはキーシリンダ
の取付部材などのような板ばねではなく、比較的剛性の
高い板金で構成されるので、フューエルリッドと車体と
の隙間からの工具等の挿入に対して遮蔽強度の大きく、
盗難を確実に防止できる。また、シリンダレバーがロッ
クピンを上から覆うように造形されているので、 キーシ
リンダの軸線位置をロックピンの先端位置に近づけるこ
とが可能となり、ロック係止力が向上する。 さらに、フ
ューエルリッドに無理なこじ開け力が作用した場合で
も、シリンダレバーの捩れ剛性により係止部の撓みを抑
制するので、フューエルリッドが無理にこじ開けられる
のを極力防止できる。
よれば、プロテクタ部をシリンダレバーに一体に形成し
たので、部品数が増加せず、またプロテクタ部はキーシ
リンダの長さが長くなっても、これに応じて延長する必
要はないので、シリンダレバーの大型化を防止できる。
また、シリンダレバーにはロックピンの外側を覆う第1
プロテクタ部とロックピンの上側を覆う第2プロテクタ
部とが設けられ、しかもシリンダレバーはキーシリンダ
の取付部材などのような板ばねではなく、比較的剛性の
高い板金で構成されるので、フューエルリッドと車体と
の隙間からの工具等の挿入に対して遮蔽強度の大きく、
盗難を確実に防止できる。また、シリンダレバーがロッ
クピンを上から覆うように造形されているので、 キーシ
リンダの軸線位置をロックピンの先端位置に近づけるこ
とが可能となり、ロック係止力が向上する。 さらに、フ
ューエルリッドに無理なこじ開け力が作用した場合で
も、シリンダレバーの捩れ剛性により係止部の撓みを抑
制するので、フューエルリッドが無理にこじ開けられる
のを極力防止できる。
【図1】本考案にかかる安全装置を備えたフューエルリ
ッド部分の横断面図である。
ッド部分の横断面図である。
【図2】シリンダレバーの斜視図である。
【符号の説明】 1 車体 2 凹所 3 燃料注入口 6 フューエルリッド 7 ロックピン 9 キーシリンダ 10 シリンダレバー 10c 第1プロテクタ部 10d 第2プロテクタ部 10e 係止部 10g 第3プロテクタ部
Claims (1)
- 【請求項1】車体の外側面に燃料注入口を有する凹所を
設け、この凹所を開閉するフューエルリッドにキーシリ
ンダを取り付け、凹所内に収容されるキーシリンダの内
側端部にシリンダレバーを回動可能に取り付ける一方、
上記凹所内のフューエルリッド開放端側の側壁にロック
ピンを進退可能かつ突出方向にばね付勢された状態に設
け、上記シリンダレバーをロックピンに係止させること
により、フューエルリッドを閉鎖状態で保持するものに
おいて、 上記シリンダレバーは、キーシリンダの回転軸と結合さ
れる基板部と、基板部のロックピン側側部に延設され、
ロックピンの外側部を覆う第1プロテクタ部と、基板部
の上端から内側方向へ水平に延設され、ロックピンの上
側を覆う第2プロテクタ部と、第2プロテクタ部の内側
端部から下方へ垂直に延設され、ロックピンの内側部に
係合する係止部と、係止部のロックピン側側部から斜め
内側へ延設され、フューエルリッドの閉鎖時にロックピ
ンの先端部と接触するガイド部とを有する板金よりな
り、上記第1、第2プロテクタ部によって閉鎖位置にあ
るフューエルリッドと車体との隙間から挿入された挿入
物がロックピンに到達するのを防止することを特徴とす
るフューエルリッドの安全装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11113691U JP2529149Y2 (ja) | 1991-12-18 | 1991-12-18 | フューエルリッドの安全装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11113691U JP2529149Y2 (ja) | 1991-12-18 | 1991-12-18 | フューエルリッドの安全装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0554046U JPH0554046U (ja) | 1993-07-20 |
JP2529149Y2 true JP2529149Y2 (ja) | 1997-03-19 |
Family
ID=14553371
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11113691U Expired - Lifetime JP2529149Y2 (ja) | 1991-12-18 | 1991-12-18 | フューエルリッドの安全装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2529149Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107176029A (zh) * | 2017-07-25 | 2017-09-19 | 刘洪磊 | 油箱盖及油箱 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58180320A (ja) * | 1982-04-15 | 1983-10-21 | Nissan Motor Co Ltd | フユ−エルフイラ−リツドの防盗構造 |
JPS5946877A (ja) * | 1982-09-10 | 1984-03-16 | Hitachi Ltd | 放射線検出器 |
-
1991
- 1991-12-18 JP JP11113691U patent/JP2529149Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0554046U (ja) | 1993-07-20 |
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