JP2528310Y2 - ガラスランのコーナ部構造 - Google Patents
ガラスランのコーナ部構造Info
- Publication number
- JP2528310Y2 JP2528310Y2 JP1991003328U JP332891U JP2528310Y2 JP 2528310 Y2 JP2528310 Y2 JP 2528310Y2 JP 1991003328 U JP1991003328 U JP 1991003328U JP 332891 U JP332891 U JP 332891U JP 2528310 Y2 JP2528310 Y2 JP 2528310Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- glass run
- side wall
- protrusion
- sash
- lip
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Specific Sealing Or Ventilating Devices For Doors And Windows (AREA)
- Seal Device For Vehicle (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は車両のドア等に取り付
けられる昇降式の窓板ガラス用の、サッシュ溝内に嵌入
装着されるガラスランのコーナ部構造に関し、詳しくは
サッシュコーナ部の溝内への装着が極めて容易であり、
かつ窓板ガラスの昇降によりサッシュ溝から脱落するこ
とのないガラスランのコーナ部構造に関する。
けられる昇降式の窓板ガラス用の、サッシュ溝内に嵌入
装着されるガラスランのコーナ部構造に関し、詳しくは
サッシュコーナ部の溝内への装着が極めて容易であり、
かつ窓板ガラスの昇降によりサッシュ溝から脱落するこ
とのないガラスランのコーナ部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】車両のドア等に取り付けられる昇降式の
窓板ガラス用のサッシュは、その上前縁および上後縁の
隅部位において、所定角度に屈折するように溶接で連結
されている。したがってそのサッシュ溝内に嵌入される
ガラスランも接続部を介するなどして、2本のガラスラ
ン本体をサッシュの曲折角度に合致する接合角度で連結
して、屈折させた形状に一体化成形している。
窓板ガラス用のサッシュは、その上前縁および上後縁の
隅部位において、所定角度に屈折するように溶接で連結
されている。したがってそのサッシュ溝内に嵌入される
ガラスランも接続部を介するなどして、2本のガラスラ
ン本体をサッシュの曲折角度に合致する接合角度で連結
して、屈折させた形状に一体化成形している。
【0003】そして、その接続部の形状として、2本の
ガラスラン本体の端面からその断面形状をほぼ維持して
延長され、サッシュの隅部の曲折角度の合せて連結され
た形状としていたが、抜け防止リップ部分は接続部形成
用の金型構造が複雑となるため、接続部ではガラスラン
本体から延長することなく、省略してその部分の側壁面
を平坦なものとしていた。このためガラスランがサッシ
ュコーナ部において溝から脱落しやすい傾向があった。
ガラスラン本体の端面からその断面形状をほぼ維持して
延長され、サッシュの隅部の曲折角度の合せて連結され
た形状としていたが、抜け防止リップ部分は接続部形成
用の金型構造が複雑となるため、接続部ではガラスラン
本体から延長することなく、省略してその部分の側壁面
を平坦なものとしていた。このためガラスランがサッシ
ュコーナ部において溝から脱落しやすい傾向があった。
【0004】このため考案者らは接続部の抜け防止リッ
プ部分に、図6に示したような抜け防止凸起31を設け
ることを検討し、種々の形状の試作品を作成した。この
ような抜け防止凸起31を設けると 、サッシュコーナ
部においてガラスランのサッシュ溝からの脱落は完全に
防止することが可能となった。しかしながらガラスラン
のサッシュ溝への挿入時において、抜け防止凸起31部
分が肉厚となっているため、図7で示したように、外力
Fを矢示方向に加えてその凸起31先端がサッシュ溝段
部52の角部を通過できるように側壁15を内方に屈折
させねばならず、基底部11をサッシュ溝内部に装着後
外力Fを開放したとき、外力Fを加えた側のシールリッ
プ19の先端がサッシュ溝内部に挟み込まれる誤組付け
が発生することがあり、その修正は厄介な作業であっ
た。なお、接続部3における延長されたのシールリップ
尖端33は図1に示したように、シール効果を高めるた
めと装飾的な目的で、サッシュの屈折角度に合せて突出
している。このため特に接続部3のシールリップ尖端3
3は図8に示したようにサッシュ溝開口端縁53内側に
挟み込まれやすい。
プ部分に、図6に示したような抜け防止凸起31を設け
ることを検討し、種々の形状の試作品を作成した。この
ような抜け防止凸起31を設けると 、サッシュコーナ
部においてガラスランのサッシュ溝からの脱落は完全に
防止することが可能となった。しかしながらガラスラン
のサッシュ溝への挿入時において、抜け防止凸起31部
分が肉厚となっているため、図7で示したように、外力
Fを矢示方向に加えてその凸起31先端がサッシュ溝段
部52の角部を通過できるように側壁15を内方に屈折
させねばならず、基底部11をサッシュ溝内部に装着後
外力Fを開放したとき、外力Fを加えた側のシールリッ
プ19の先端がサッシュ溝内部に挟み込まれる誤組付け
が発生することがあり、その修正は厄介な作業であっ
た。なお、接続部3における延長されたのシールリップ
尖端33は図1に示したように、シール効果を高めるた
めと装飾的な目的で、サッシュの屈折角度に合せて突出
している。このため特に接続部3のシールリップ尖端3
3は図8に示したようにサッシュ溝開口端縁53内側に
挟み込まれやすい。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】この考案は、ガラスラ
ンの、特にその接続部のサッシュコーナ部溝内への挿入
が容易であり、かつ窓板ガラスの昇降操作中に溝からの
脱落がない構造を提供することを目的とするものであ
る。
ンの、特にその接続部のサッシュコーナ部溝内への挿入
が容易であり、かつ窓板ガラスの昇降操作中に溝からの
脱落がない構造を提供することを目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この考案のガラスランの
コーナ部構造は、窓板ガラスの縁端面に面する基底部
と、その基底部の幅方向の両側につなぎ部を介して略コ
の字形に形成した左右の側壁と、その両側壁他端に連な
り側壁内側に屈曲していて前記窓板ガラスの縁側面を協
同して保持するメインリップ並びに両側壁他端に連なり
側壁外側に延在しサッシュ溝開口端縁を覆うシールリッ
プと、さらに前記つなぎ部を介して側壁外方にハの字形
に開かせて形成したサッシュ溝段部に先端が係合する抜
け防止リップを備えた2本のガラスラン本体が、それぞ
れのガラスラン本体の端面からその断面形状をほぼ維持
して延長され、サッシュの隅部の曲折角度の合せて連結
された形状の接続部を介して、接合一体化されたガラス
ランにおいて、前記接続部において抜け防止リップに相
当する位置に、その抜け防止リップの外郭とサッシュ溝
段部内面とで囲まれた形状の抜け防止凸起が形成されて
おり、かつその凸起内側にくりぬき部を設けて、凸起部
分の肉厚をその凸起に連なる側壁の厚さより薄くしたこ
とを特徴とするものであるから、課題を解決することが
できたのである。
コーナ部構造は、窓板ガラスの縁端面に面する基底部
と、その基底部の幅方向の両側につなぎ部を介して略コ
の字形に形成した左右の側壁と、その両側壁他端に連な
り側壁内側に屈曲していて前記窓板ガラスの縁側面を協
同して保持するメインリップ並びに両側壁他端に連なり
側壁外側に延在しサッシュ溝開口端縁を覆うシールリッ
プと、さらに前記つなぎ部を介して側壁外方にハの字形
に開かせて形成したサッシュ溝段部に先端が係合する抜
け防止リップを備えた2本のガラスラン本体が、それぞ
れのガラスラン本体の端面からその断面形状をほぼ維持
して延長され、サッシュの隅部の曲折角度の合せて連結
された形状の接続部を介して、接合一体化されたガラス
ランにおいて、前記接続部において抜け防止リップに相
当する位置に、その抜け防止リップの外郭とサッシュ溝
段部内面とで囲まれた形状の抜け防止凸起が形成されて
おり、かつその凸起内側にくりぬき部を設けて、凸起部
分の肉厚をその凸起に連なる側壁の厚さより薄くしたこ
とを特徴とするものであるから、課題を解決することが
できたのである。
【0007】
【作用】この考案のガラスランの接続部において、抜け
防止リップの外郭とサッシュ溝段部内面とで囲まれた形
状の抜け防止凸起が形成されているから、サッシュコー
ナ部におけるガラスランの溝からの脱落は完全に防止す
ることが可能となり、かつその抜け防止凸起内側にくり
ぬき部を設けて、凸起部分の肉厚をその凸起に連なる側
壁の厚さより薄くしたから、その部分で撓みやすくな
り、サッシュ溝内への挿入時側壁を内方に屈折させなく
とも、基底部をサッシュ溝底部に装着することができ、
このためシールリップの尖端が、サッシュ溝開口端縁内
側に挟み込まれることはない。
防止リップの外郭とサッシュ溝段部内面とで囲まれた形
状の抜け防止凸起が形成されているから、サッシュコー
ナ部におけるガラスランの溝からの脱落は完全に防止す
ることが可能となり、かつその抜け防止凸起内側にくり
ぬき部を設けて、凸起部分の肉厚をその凸起に連なる側
壁の厚さより薄くしたから、その部分で撓みやすくな
り、サッシュ溝内への挿入時側壁を内方に屈折させなく
とも、基底部をサッシュ溝底部に装着することができ、
このためシールリップの尖端が、サッシュ溝開口端縁内
側に挟み込まれることはない。
【0008】
【実施例】この考案の実施例を図面を参照しながらその
詳細を説明する。図1は一例として挙げたガラスランの
コーナ部を示す斜視図であって、2本のガラスラン本体
1,1が接続部3を介して、一体的に連結されている。
そして図2は、図1の矢示D方向から見た側面図を示
す。なお、図1および図2において、複雑になるのを避
け、見やすくするため、図3以降に示したサッシュ5の
記入を省略してあるが、ガラスランはサッシュ溝内に嵌
入されている状態で示してある。
詳細を説明する。図1は一例として挙げたガラスランの
コーナ部を示す斜視図であって、2本のガラスラン本体
1,1が接続部3を介して、一体的に連結されている。
そして図2は、図1の矢示D方向から見た側面図を示
す。なお、図1および図2において、複雑になるのを避
け、見やすくするため、図3以降に示したサッシュ5の
記入を省略してあるが、ガラスランはサッシュ溝内に嵌
入されている状態で示してある。
【0009】図3は図2のA−A線切断端面図を示す。
ガラスラン本体1は窓板ガラス(図示せず)の縁端面に
面する基底部11と、その基底部11の幅方向の両側に
つなぎ部12,13を介して略コの字形に左右に形成し
た車内側の側壁14、車外側の側壁15と、その両側壁
14,15の他端に連なり側壁の内側に屈曲していて前
記窓板ガラスの縁側面を協同して保持する車内側のメイ
ンリップ16,車外側のメインリップ17並びに両側壁
14,15の他端に連なり側壁の外側に延在しサッシュ
溝開口端縁53を覆う車内側のシールリップ18,車外
側のシールリップ19と、さらに前記つなぎ部12,1
3を介して側壁14,15の外方にハの字形に開かせて
形成したサッシュ溝段部52に先端が係合する抜け防止
リップ20,21を備えている。
ガラスラン本体1は窓板ガラス(図示せず)の縁端面に
面する基底部11と、その基底部11の幅方向の両側に
つなぎ部12,13を介して略コの字形に左右に形成し
た車内側の側壁14、車外側の側壁15と、その両側壁
14,15の他端に連なり側壁の内側に屈曲していて前
記窓板ガラスの縁側面を協同して保持する車内側のメイ
ンリップ16,車外側のメインリップ17並びに両側壁
14,15の他端に連なり側壁の外側に延在しサッシュ
溝開口端縁53を覆う車内側のシールリップ18,車外
側のシールリップ19と、さらに前記つなぎ部12,1
3を介して側壁14,15の外方にハの字形に開かせて
形成したサッシュ溝段部52に先端が係合する抜け防止
リップ20,21を備えている。
【0010】このようなガラスラン本体1は、軟質塩化
ビニル樹脂などの熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマ
ー、天然または合成ゴムなどの配合物から押出成形で製
造され、窓板ガラスとの摺接面には、各種の潤滑処理が
施されている。そしてこのガラスラン本体1は、所定長
さに切断される。なお後述するように、そのようにして
切断された面は、ガラスラン本体1の押出方向に垂直な
端面に限定されるものではない。
ビニル樹脂などの熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマ
ー、天然または合成ゴムなどの配合物から押出成形で製
造され、窓板ガラスとの摺接面には、各種の潤滑処理が
施されている。そしてこのガラスラン本体1は、所定長
さに切断される。なお後述するように、そのようにして
切断された面は、ガラスラン本体1の押出方向に垂直な
端面に限定されるものではない。
【0011】切断処理された2本のガラスラン本体1,
1は、その切断端面が対向するようにして、それぞれの
ガラスラン本体1,1の切断端面からほぼその断面形状
を維持して延長され、嵌入されるサッシュの隅部の曲折
角度に合せて連結された形状に、後成形材料により接合
一体化させる接続部3を成形するキャビティが形成され
ている成形型に装着される。
1は、その切断端面が対向するようにして、それぞれの
ガラスラン本体1,1の切断端面からほぼその断面形状
を維持して延長され、嵌入されるサッシュの隅部の曲折
角度に合せて連結された形状に、後成形材料により接合
一体化させる接続部3を成形するキャビティが形成され
ている成形型に装着される。
【0012】なお接続部3の構造は互いのガラスラン本
体がその断面形状を維持して延長され、前記サッシュ隅
部の曲折角度で正確に直線状に交わるものではなく、そ
の交点には面取りの曲面が形成されている。例えば互い
の基底部11は曲折角度に沿って延長されるが、その交
点には窓板ガラスの隅端部の円弧状の面取り形状に合わ
せた曲面で連結される。
体がその断面形状を維持して延長され、前記サッシュ隅
部の曲折角度で正確に直線状に交わるものではなく、そ
の交点には面取りの曲面が形成されている。例えば互い
の基底部11は曲折角度に沿って延長されるが、その交
点には窓板ガラスの隅端部の円弧状の面取り形状に合わ
せた曲面で連結される。
【0013】つぎに成形型を型締めしたのちキャビティ
内に後成形材料を注入し、その材料を冷却または架橋し
たのち型開きして成形品を取り出すと、図1に示したよ
うに2本のガラスラン本体1,1が接続部3を介して接
合されたガラスランが得られる。なお成形型ではガラス
ラン本体1の両側壁14,15の他端が近接するように
配置して、接続部3をなるべく小さい形状に形成するこ
とが好ましい。ただ車内側の側壁14と車外側の側壁1
5の高さが異なるとき、一方の側に合せると他方の側に
大きな隙間が生じたり、または互いの側壁の先端が突き
当ることがあるが、この場合ガラスラン本体の切断面を
その押出方向に対して斜の面として、両側の側壁先端が
同じ間隔で互いに近接するようにすれば良い。
内に後成形材料を注入し、その材料を冷却または架橋し
たのち型開きして成形品を取り出すと、図1に示したよ
うに2本のガラスラン本体1,1が接続部3を介して接
合されたガラスランが得られる。なお成形型ではガラス
ラン本体1の両側壁14,15の他端が近接するように
配置して、接続部3をなるべく小さい形状に形成するこ
とが好ましい。ただ車内側の側壁14と車外側の側壁1
5の高さが異なるとき、一方の側に合せると他方の側に
大きな隙間が生じたり、または互いの側壁の先端が突き
当ることがあるが、この場合ガラスラン本体の切断面を
その押出方向に対して斜の面として、両側の側壁先端が
同じ間隔で互いに近接するようにすれば良い。
【0014】その接続部3の後成形材料による一体化に
あたり、元のガラスラン本体1の抜け防止リップ20,
21の延長部として、その抜け防止リップ20,21に
相当する位置に、その外郭とサッシュ溝段部52内面と
で囲まれた形状の抜け防止凸起31を設けるべく、接続
部成形用成形型のキャビティには前記凸起31に対応す
る位置に凹所が設けられているとともに、その凸起31
の肉厚をその凸起31に連なる側壁の厚さより薄くする
必要上、その凸起31の内側にくりぬき部32を形成す
るための凸所も設けられている。
あたり、元のガラスラン本体1の抜け防止リップ20,
21の延長部として、その抜け防止リップ20,21に
相当する位置に、その外郭とサッシュ溝段部52内面と
で囲まれた形状の抜け防止凸起31を設けるべく、接続
部成形用成形型のキャビティには前記凸起31に対応す
る位置に凹所が設けられているとともに、その凸起31
の肉厚をその凸起31に連なる側壁の厚さより薄くする
必要上、その凸起31の内側にくりぬき部32を形成す
るための凸所も設けられている。
【0015】なお、図1において、ガラスラン本体1と
接続部3との接合線35上で抜け防止リップ20,21
と抜け防止凸起31とは連続していないが、これは注入
する後成形材料がキャビティから漏洩しないように、成
形型間でガラスラン本体1の切断端面の僅か内方で、シ
ールリップ18,19を側壁14,15側に押しつける
とともに側壁の肉厚方向に圧縮する必要があるためであ
る。
接続部3との接合線35上で抜け防止リップ20,21
と抜け防止凸起31とは連続していないが、これは注入
する後成形材料がキャビティから漏洩しないように、成
形型間でガラスラン本体1の切断端面の僅か内方で、シ
ールリップ18,19を側壁14,15側に押しつける
とともに側壁の肉厚方向に圧縮する必要があるためであ
る。
【0016】また、サッシュ5はコーナ部において、額
縁の隅部の接合に利用されているように、両サッシュの
先端を鋭角になるように斜めに切断し、その切断面を突
き合わせて所定角度に屈折された形状になるようにし、
切断面を溶接して仕上げられている。図5は図2のC−
C線切断端面図であるが、サッシュ5の溝内の接合面に
は溶接時のバリ59が生じていることが多い。このため
突起したバリ59による障害を避けるために、ガラスラ
ンの接続部3において、2方向からの抜け防止凸起3
1,31は連続させていない。
縁の隅部の接合に利用されているように、両サッシュの
先端を鋭角になるように斜めに切断し、その切断面を突
き合わせて所定角度に屈折された形状になるようにし、
切断面を溶接して仕上げられている。図5は図2のC−
C線切断端面図であるが、サッシュ5の溝内の接合面に
は溶接時のバリ59が生じていることが多い。このため
突起したバリ59による障害を避けるために、ガラスラ
ンの接続部3において、2方向からの抜け防止凸起3
1,31は連続させていない。
【0017】この考案の特徴は、抜け防止凸起31の内
側にくりぬき部32を形成して、凸起31部分の厚さを
その凸起31に連なる側壁14,15の厚さより薄くし
たことであるが、その厚さの低減率は20〜70%程度
で、特に凸起31の外形に相似するくりぬきを部32を
設けることにより、凸起31と側壁14,15との間お
よび凸起31とつなぎ部12,13との間とが屈曲しや
すくなるから、ガラスランコーナ部のサッシュ溝への挿
入が容易となる。
側にくりぬき部32を形成して、凸起31部分の厚さを
その凸起31に連なる側壁14,15の厚さより薄くし
たことであるが、その厚さの低減率は20〜70%程度
で、特に凸起31の外形に相似するくりぬきを部32を
設けることにより、凸起31と側壁14,15との間お
よび凸起31とつなぎ部12,13との間とが屈曲しや
すくなるから、ガラスランコーナ部のサッシュ溝への挿
入が容易となる。
【0018】また接続部3の基底部11背面に設けられ
た突条34はその弾性により、サッシュ溝段部52に係
合した抜け防止凸起31と協同して、ガラスランのコー
ナ部をサッシュ溝内に強固に保持し、サッシュ溝からの
脱落を防止する。
た突条34はその弾性により、サッシュ溝段部52に係
合した抜け防止凸起31と協同して、ガラスランのコー
ナ部をサッシュ溝内に強固に保持し、サッシュ溝からの
脱落を防止する。
【0019】
【考案の効果】この考案のガラスランのコーナ部構造
は、その接続部において、抜け防止リップの外郭とサッ
シュ溝段部内面とで囲まれた形状の抜け防止凸起が形成
されているから、サッシュコーナ部におけるガラスラン
の脱落は完全に防止することが可能となり、かつその抜
け防止凸起内側に、その凸起形状と相似するくりぬき部
を設けて、その凸起部分の肉厚をその凸起に連なる側壁
の厚さより薄くしたから、凸起と側壁との間および凸起
とつなぎ部との間で撓みやすくなり、サッシュ溝への挿
入時側壁を内方に屈折させなくとも、基底部をサッシュ
溝底部に装着することができ、このため接続部のシール
リップが、サッシュ溝内部に挟み込まれることはない。
は、その接続部において、抜け防止リップの外郭とサッ
シュ溝段部内面とで囲まれた形状の抜け防止凸起が形成
されているから、サッシュコーナ部におけるガラスラン
の脱落は完全に防止することが可能となり、かつその抜
け防止凸起内側に、その凸起形状と相似するくりぬき部
を設けて、その凸起部分の肉厚をその凸起に連なる側壁
の厚さより薄くしたから、凸起と側壁との間および凸起
とつなぎ部との間で撓みやすくなり、サッシュ溝への挿
入時側壁を内方に屈折させなくとも、基底部をサッシュ
溝底部に装着することができ、このため接続部のシール
リップが、サッシュ溝内部に挟み込まれることはない。
【図1】この考案のガラスランの斜視図で、サッシュの
記入を省略してあるが、サッシュ溝内に嵌入されている
状態を示す。
記入を省略してあるが、サッシュ溝内に嵌入されている
状態を示す。
【図2】この考案のガラスランの、図1の矢示D方向か
ら見た側面図である。図1と同様にサッシュの記入を省
略してあるが、サッシュ溝内に嵌入されている状態を示
す。
ら見た側面図である。図1と同様にサッシュの記入を省
略してあるが、サッシュ溝内に嵌入されている状態を示
す。
【図3】図2のA−A線切断面の端面図である。
【図4】図2のB−B線切断面の端面図である。
【図5】図2のC−C線切断面の端面図である。
【図6】従来のガラスランの、図2におけるB−B線に
相当する切断面での端面図である。
相当する切断面での端面図である。
【図7】従来のガラスランの接続部をサッシュ溝内に嵌
入する方法を示す説明図である。
入する方法を示す説明図である。
【図8】従来のガラスランの接続部をサッシュ溝内に嵌
入するときにおこる問題点を示す説明図である。
入するときにおこる問題点を示す説明図である。
1 ガラスラン本体 3 接続部 5 サッシュ 11 基底部 12,13 つなぎ部 14,15 側壁 16,17 メインリップ 18,19 シールリップ 20,21 抜け防止リップ 31 抜け防止凸起 32 くりぬき部 52 サッシュ溝段部 53 サッシュ溝開口端縁
Claims (1)
- 【請求項1】 窓板ガラスの縁端面に面する基底部と、
その基底部の幅方向の両側につなぎ部を介して略コの字
形に形成した左右の側壁と、その両側壁他端に連なり側
壁内側に屈曲していて前記窓板ガラスの縁側面を協同し
て保持するメインリップ並びに両側壁他端に連なり側壁
外側に延在しサッシュ溝開口端縁を覆うシールリップ
と、さらに前記つなぎ部を介して側壁外方にハの字形に
開かせて形成したサッシュ溝段部に先端が係合する抜け
防止リップを備えた2本のガラスラン本体が、それぞれ
のガラスラン本体の端面からその断面形状をほぼ維持し
て延長され、サッシュの隅部の曲折角度の合せて連結さ
れた形状の接続部を介して、接合一体化されたガラスラ
ンにおいて、前記接続部において抜け防止リップに相当
する位置に、その抜け防止リップの外郭とサッシュ溝段
部内面とで囲まれた形状の抜け防止凸起が形成されてお
り、かつその凸起内側にくりぬき部を設けて、凸起部分
の肉厚をその凸起に連なる側壁の厚さより薄くしたこと
を特徴とするガラスランのコーナ部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991003328U JP2528310Y2 (ja) | 1991-01-10 | 1991-01-10 | ガラスランのコーナ部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991003328U JP2528310Y2 (ja) | 1991-01-10 | 1991-01-10 | ガラスランのコーナ部構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0495519U JPH0495519U (ja) | 1992-08-19 |
JP2528310Y2 true JP2528310Y2 (ja) | 1997-03-12 |
Family
ID=31732154
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991003328U Expired - Lifetime JP2528310Y2 (ja) | 1991-01-10 | 1991-01-10 | ガラスランのコーナ部構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2528310Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11529857B2 (en) | 2018-10-23 | 2022-12-20 | Hyundai Motor Company | Cover for door frame of vehicle |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2602948Y2 (ja) * | 1992-04-28 | 2000-02-07 | 西川ゴム工業株式会社 | グラスランチャンネル |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS53133943A (en) * | 1972-08-05 | 1978-11-22 | Shiyuusaku Hara | Multiple branch intersection road grade separation device |
JPS59192490A (ja) * | 1983-04-14 | 1984-10-31 | 株式会社東芝 | ロボツト監視制御装置 |
JPS6189118A (ja) * | 1984-10-05 | 1986-05-07 | Kinugawa Rubber Ind Co Ltd | 車両用グラスラン |
JPS63125819A (ja) * | 1986-11-14 | 1988-05-30 | Alps Electric Co Ltd | 軸受装置 |
JPH0476522B2 (ja) * | 1986-09-17 | 1992-12-03 | Sanyo Electric Co |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0476522U (ja) * | 1990-11-19 | 1992-07-03 |
-
1991
- 1991-01-10 JP JP1991003328U patent/JP2528310Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS53133943A (en) * | 1972-08-05 | 1978-11-22 | Shiyuusaku Hara | Multiple branch intersection road grade separation device |
JPS59192490A (ja) * | 1983-04-14 | 1984-10-31 | 株式会社東芝 | ロボツト監視制御装置 |
JPS6189118A (ja) * | 1984-10-05 | 1986-05-07 | Kinugawa Rubber Ind Co Ltd | 車両用グラスラン |
JPH0476522B2 (ja) * | 1986-09-17 | 1992-12-03 | Sanyo Electric Co | |
JPS63125819A (ja) * | 1986-11-14 | 1988-05-30 | Alps Electric Co Ltd | 軸受装置 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11529857B2 (en) | 2018-10-23 | 2022-12-20 | Hyundai Motor Company | Cover for door frame of vehicle |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0495519U (ja) | 1992-08-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4884370A (en) | Weather strip for use in automobile | |
US5258157A (en) | Method for joining extruded weather strips and resulting weather strip for motor vehicle | |
US20150273990A1 (en) | Glass run for automobile | |
CA2042747C (en) | Door glass run for motor vehicle | |
JPH01289716A (ja) | モールディング及びその製造方法 | |
US5407628A (en) | Method of forming a molded portion of a weather strip | |
US5976438A (en) | Method of manufacturing door glass run for motor vehicle | |
JPH0635743Y2 (ja) | 自動車用ドアガラスラン | |
JP2528310Y2 (ja) | ガラスランのコーナ部構造 | |
JPH0653458B2 (ja) | 自動車用ウエザ−ストリツプ | |
JP2002046476A (ja) | ドアグラスランのコーナー部構造 | |
JP3125551B2 (ja) | ガラスラン及びその製造方法 | |
JPH04110227A (ja) | グラスラン一体型ガラスガイド | |
JP2632435B2 (ja) | ガラスランのコーナー部成形方法 | |
JP3074801B2 (ja) | 自動車用ドアガラスラン | |
JP2629538B2 (ja) | ドアガラスランのコーナ部成形方法 | |
JP7555885B2 (ja) | グラスランの製造方法 | |
JPH0630569Y2 (ja) | 自動車用ウエザストリップ | |
JPH0625389Y2 (ja) | コーナピース付きガラスラン | |
JP3427635B2 (ja) | ウエザストリップの型接続方法 | |
JPH0649459Y2 (ja) | サツシユレスドアガラス用ウエザストリツプ | |
JPH04306130A (ja) | 自動車用ウエザストリップ | |
JP3344322B2 (ja) | ガラスラン | |
JP2906904B2 (ja) | 自動車用ウエザストリップ | |
JP2780921B2 (ja) | グラスランの型成形部接続構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |