JP3427635B2 - ウエザストリップの型接続方法 - Google Patents

ウエザストリップの型接続方法

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JP3427635B2 JP24924596A JP24924596A JP3427635B2 JP 3427635 B2 JP3427635 B2 JP 3427635B2 JP 24924596 A JP24924596 A JP 24924596A JP 24924596 A JP24924596 A JP 24924596A JP 3427635 B2 JP3427635 B2 JP 3427635B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の各部に挿
着されるウエザストリップに関し、詳しくは押出成形部
に型成形部を型接続する方法に係るものである。
【0002】
【従来の技術】図9は図3のドアサッシュ付根部IVに
おける従来のウエザストリップとしてのガラスラン50
を示し、ドアサッシュ60のチャンネル61の内部に装
着されてドアガラスを摺動案内するガラスラン本体51
と、該ガラスラン本体51から折り返し延びてドアサッ
シュ60のアウターパネル62の外面内縁を覆う車外側
カバーリップ53と、同様に折り返し延びてドアサッシ
ュ60のインナーパネル63の外面内縁を覆う車内側カ
バーリップ54とを備えている。ガラスラン本体51は
一対のシールリップ52,52を含んでいる。
【0003】図9において、点々ハッチングを付した部
分はソリッドゴムによる押出成形部を示し、斜線ハッチ
ングを付した部分はソリッドゴムによる型成形部を示し
ている(両成形部の違いを明瞭にするためにハッチング
を変えたもので、点々ハッチングが発泡を意味するわけ
ではない。)。すなわち、ガラスラン本体51の開口側
半分51aと車内側カバーリップ54とが押出成形部で
あり、ガラスラン本体51の底側半分51bと車外側カ
バーリップ53とが型成形部である。
【0004】図10はガラスラン50の型接続方法を示
している。金型70の一部に押出成形部である開口側半
分51aと車内側カバーリップ54とをセットすると、
車外側の開口側半分51aの長手方向に延びる両縁部の
側方に、それぞれ第一キャビティ71と第二キャビティ
72とが形成される。ゲート73から第一キャビティ7
1に(矢印参照)、また、別のゲート(図示略)から第
二キャビティ72に、それぞれ成形材料を注入し、図9
に示すように、開口側半分51aと車内側カバーリップ
54に接続された底側半分51bと車外側カバーリップ
53とを型成形する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の型接
続方法では、第一キャビティ71及び第二キャビティ7
2にそれぞれ注入された成形材料の注入圧力のアンバラ
ンスや注入タイミングの相違により、特にキャビティ7
1,72間に挟まれた車外側の開口側半分51aが位置
ずれを起こし、図9に示すように、押出成形部である開
口側半分51aと型成形部である車外側カバーリップ5
3との接続線55が、開口側半分51aの長手方向に波
打ったように変形することがあった。この接続線55は
外部からよく見えるため、外観品質の低下となってい
た。また、この接続線55部位は金型70の型割り部位
でもあるため、上記のように波打ったように変形する
と、バリが発生することもあり、その場合にはバリ取り
加工も必要となって、生産性が悪くなるという問題もあ
った。
【0006】そこで、本発明の目的は、型成形部の型成
形時における押出成形部の位置ずれを防止し、もって押
出成形部と型成形部との接続線の波打ち変形を防止し、
外観品質等を維持できるウエザストリップの型接続方法
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明のウエザストリップの型接続方法は、型の
一部に押出成形部をセットするに際して、該押出成形部
の長手方向に延びる両縁部の側方にそれぞれキャビティ
が形成されるようにするとともに、該型に設けられた位
置ずれ防止手段を該押出成形部に係合させる型セット工
程と、前記キャビティに成形材料を注入し、前記押出成
形部の両縁部に接続された二つの型成形部を型成形する
とともに、該型成形時における前記押出成形部の位置ず
れを前記位置ずれ防止手段の係合によって防止する型成
形工程とを含む。
【0008】ここで、位置ずれ防止手段としては、押出
成形部に食い込む突部や、押出成形部の縁部を掛止する
引掛部等を例示できる。
【0009】また、位置ずれ防止手段は、押出成形部と
型成形部との接続線の近傍に設けられることが好まし
い。
【0010】
【発明の実施の形態】図1〜図4は、本発明をウエザス
トリップとしてのガラスラン10の型接続方法に具体化
した第一実施形態を示している。図3はガラスラン10
の装着先である自動車のフロントドア1を示し、ドアパ
ネル2のドアベルトライン3から窓枠であるドアサッシ
ュ4が立設されている。ドアサッシュ4は、図2に示す
ように、ドアパネル2から連続して延びたアウターパネ
ル5と、アウターパネル5の裏面に固着された断面略コ
字形のチャンネル6と、チャンネル6の車内側に固着さ
れたインナーパネル7とで構成されている。
【0011】図4は図3のドアサッシュ4の付根部IV
におけるガラスラン10を示している。このガラスラン
10は、図2にその断面を示すように、ドアサッシュ4
のチャンネル6の内部に装着されてドアガラス8(図
3)を摺動案内する断面略コ字形のガラスラン本体11
を備え、該ガラスラン本体11は昇降するドアガラス8
に車外側及び車内側から摺接する一対のシールリップ1
2,12を一体的に有している。ガラスラン本体11の
車外側の開口端には、折り返し延びてチャンネル6の車
外側側壁6a及びアウターパネル5の外面内縁を覆う車
外側カバーリップ13が、ガラスラン本体11の車内側
の開口端には、折り返し延びてチャンネル6の車内側側
壁6b及びインナーパネル7の外面内縁を覆う車内側カ
バーリップ14が、それぞれ一体形成されている。
【0012】図2において点々ハッチングを付した部分
及び図4においてハッチングの無い部分はソリッドゴム
による押出成形部を示し、図2及び図4において斜線ハ
ッチングを付した部分はソリッドゴムによる型成形部を
示している(前述の通り、点々ハッチングが発泡を意味
するわけではない。)。すなわち、ガラスラン本体11
の開口側半分11aと車内側カバーリップ14とが押出
成形部であり、ガラスラン本体11の底側半分11bと
車外側カバーリップ13とが型成形部である。底側半分
11bを型成形部としたのは、ガラスラン本体11の底
を深くするためである。車外側カバーリップ13を型成
形部としたのは、湾曲形状を形成するためであり、ま
た、車外側カバーリップ13の厚さを調整することで、
ドアベルトライン3に装着されるウエザストリップ9と
の段差を目立たなくするためである。
【0013】各部11〜14の成形材料はEPDM(エ
チレン・プロピレン・ジエン共重合物)ソリッドゴムで
あるが、その他、例えばPVC(ポリ塩化ビニル)、T
PE(熱可塑性エラストマー)、TPO(オレフィン系
熱可塑性エラストマー)等も使用可能である。
【0014】図1はガラスラン10の型接続方法と使用
する金型20とを示している。金型20は、車外側成形
部21と、車内側成形部22と、車外・開口側スライド
部23と、車内・開口側スライド部24と、車外・底側
スライド部25と、車内・底側スライド部26と、中子
部27という7つの部分からなる。
【0015】[型セット工程] この金型20の一部に
押出成形部である開口側半分11aと車内側カバーリッ
プ14とをセットするに際して、車外側の開口側半分1
1aは車外・底側スライド部25と中子部27との間に
挟まれ、車外側のシールリップ12は車外・開口側スラ
イド部23と中子部27との間に挟まれるようにする。
このセットにより、車外側の開口側半分11aの長手方
向に延びる両縁部の側方に、それぞれ第一キャビティ2
8と第二キャビティ29とが形成される。
【0016】さらに、本実施形態では、車外側の開口側
半分11aの位置ずれ防止手段として、開口側半分11
aと車外側カバーリップ13との接続線15の近傍に位
置する車外・開口側スライド部23に、車外側の開口側
半分11aに食い込む突部30が形成されている。従っ
て、上記セットにより、突部30は開口側半分11aに
食い込んで係合し、開口側半分11aは弾性的に凹変形
する。なお、突部30は突条でもよいし、複数個の小突
起でもよい。
【0017】[型成形工程] 車外側成形部21と車外
・底側スライド部25との間に設けられたゲート31か
ら第一キャビティ28に(矢印参照)、また、別のゲー
ト(図示略)から第二キャビティ29に、それぞれ成形
材料を注入し、図2に示すように、開口側半分11aと
車内側カバーリップ14に接続された底側半分11bと
車外側カバーリップ13とを型成形する。
【0018】この型成形時には、第一キャビティ28及
び第二キャビティ29にそれぞれ注入された成形材料の
注入圧力のアンバランスや注入タイミングの相違によ
り、特にキャビティ28,29間に挟まれた車外側の開
口側半分11aが押され、特に本実施形態では、第一キ
ャビティ28側から第二キャビティ29側へ押される傾
向が強い。しかし、本実施形態では、前記突部30の係
合が、車外側の開口側半分11aの移動を抑えて位置ず
れを防止する。このため、図2に示すように、押出成形
部である開口側半分11aと型成形部である車外側カバ
ーリップ13との接続線15は、波打ち変形することな
く一定位置に直線状に現われ、外観品質を維持できる。
また、この接続線15部位は型割り部位でもあるが、上
記のように波打ち変形しなければ、バリの発生もほとん
ど無い。よって、バリ取り加工が不要で、生産性が良
い。
【0019】特に、本実施形態の突部30は接続線15
の近傍に設けられているため、たとえ開口側半分11a
が成形材料の注入圧力によって弾性的に伸縮変形したと
しても、その伸縮変形は接続線15に及びにくく、接続
線15の位置ずれを確実に防止できる。
【0020】次に、図5及び図6は第二実施形態の型接
続方法を示しており、車外側の開口側半分11aの位置
ずれ防止手段として、上記突部30に代えて、車外・底
側スライド部25の先端部に、車外側の開口側半分11
aの縁部を掛止する引掛部32を設けた点においての
み、第一実施形態と相違している。引掛部32は、開口
側半分11aと車外側カバーリップ13との接続強度を
低下させないよう、複数個の小片を間隔をおいて設けて
いる。勿論、引掛部32は接続線15の近傍にある。
【0021】型セット工程において、引掛部32は開口
側半分11aの縁部を係合し、型成形工程において、引
掛部32は開口側半分11aが第一キャビティ28側か
ら第二キャビティ29側へ移動するのを抑える。従っ
て、本実施形態によっても第一実施形態と同様の効果が
得られる。
【0022】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、例えば以下のように、発明の趣旨から逸
脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。 (1)図7は第一実施形態の変更例を示し、複数個の突
部30を車外・底側スライド部25と中子部27に設け
たものである。この場合、突部30は接続線15から離
れているので、多少は開口側半分11aの弾性変形の影
響を受けるが、従来例よりは明らかに接続線の波打ち変
形を防止できる。
【0023】(2)図8は第二実施形態の変更例を示
し、引掛部32の寸法をより小さくし、間隔を大きくし
たものである。
【0024】(3)前記ガラスラン以外にも、自動車の
各部に挿着されるウエザストリップに適用できる。
【0025】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係るウエ
ザストリップの型接続方法によれば、型成形部の型成形
時における押出成形部の位置ずれを防止し、もって押出
成形部と型成形部との接続線の波打ち変形を防止し、外
観品質等を維持できるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係るガラスランの型接
続方法を示す断面図である。
【図2】図4のII−II線断面を含む同ガラスランの
斜視図である。
【図3】同ガラスランを装着した自動車のフロントドア
を示す斜視図である。
【図4】図3の付根部IVにおける同ガラスランの正面
図である。
【図5】本発明の第二実施形態に係るガラスランの型接
続方法を示す断面図である。
【図6】同型接続方法における金型の要部斜視図であ
る。
【図7】第一実施形態の変更例を示す断面図である。
【図8】第二実施形態の変更例を示す要部斜視図であ
る。
【図9】従来のガラスランの断面を含む斜視図である。
【図10】同ガラスランの型接続方法を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
10 ガラスラン 11 ガラスラン本体 11a 開口側半分 11b 底側半分 12 シールリップ 13 車外側カバーリップ 14 車内側カバーリップ 15 接続線 20 金型 21 車外側成形部 22 車内側成形部 23 車外・開口側スライド部 24 車内・開口側スライド部 25 車外・底側スライド部 26 車内・底側スライド部 27 中子部 28 第一キャビティ 29 第二キャビティ 30 突部 31 ゲート 32 引掛部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 33/00 - 33/76 B29C 45/26 - 45/37

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 型の一部に押出成形部をセットするに際
    して、該押出成形部の長手方向に延びる両縁部の側方に
    それぞれキャビティが形成されるようにするとともに、
    該型に設けられた位置ずれ防止手段を該押出成形部に係
    合させる型セット工程と、 前記キャビティに成形材料を注入し、前記押出成形部の
    両縁部に接続された二つの型成形部を型成形するととも
    に、該型成形時における前記押出成形部の位置ずれを前
    記位置ずれ防止手段の係合によって防止する型成形工程
    とを含み、 前記位置ずれ防止手段は、前記押出成形部の縁部を掛止
    する引掛部である ウエザストリップの型接続方法。
  2. 【請求項2】 前記位置ずれ防止手段は、前記押出成形
    部と前記型成形部との接続線の近傍に設けられた請求項
    1記載のウエザストリップの型接続方法。
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