JP2527987B2 - 濾布による固・液分離装置 - Google Patents

濾布による固・液分離装置

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JP2527987B2
JP2527987B2 JP63003120A JP312088A JP2527987B2 JP 2527987 B2 JP2527987 B2 JP 2527987B2 JP 63003120 A JP63003120 A JP 63003120A JP 312088 A JP312088 A JP 312088A JP 2527987 B2 JP2527987 B2 JP 2527987B2
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信行 星
浩之 廣川
健二 折井
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、汚泥等の懸濁液の濾布による固・液分離装
置に関する。
(従来の技術) 従来、汚泥の固・液分離装置として、槽内を仕切板に
より上部濾液室と下部原液室に区分された処理槽内にお
いて、繊維により繊成された濾布を外周に装着してなる
濾過筒を上記上部濾液室と連通状態で上記下部原液室内
に垂下させ、下部原液室内に供給された汚泥を上記濾布
で濾過し、懸濁物は濾布外周面に濾滓として捕捉すると
共に、濾液は濾過筒内から上部濾液室を経て処理槽外へ
取出し、又濾滓の取出しは、上部濾液室から濾過筒内に
洗浄液又は圧縮空気を逆流させて濾布の外周面から濾滓
を剥離させ、ついで処理槽外へ排出する構成のものが一
般に使用されている。
しかし、この従来装置では、第3図示のように濾布
(F)の表面に多数の毛羽(t)が立っているため、捕
捉された濾滓が毛羽とからみ合って通常の洗浄液又は圧
縮空気によっては剥離しにくく、そのままでは濾布の目
詰りを起し、濾過能力の速かな低下を招き、遂には装置
の継続運転が不可能に至る場合もあり、その対策として
上記の濾過筒に大量の洗浄液又は圧縮空気を逆流させる
方法を採っているが、経済的にはなはだ不利益となって
いた。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は、濾布からの濾滓の剥離を容易にし、それに
より通常の洗浄液等の逆流によっても濾滓を濾布から十
分に除去することができるようにすることを目的とす
る。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本発明の濾布による固・液
分離装置は、 多数の通孔を有する支持筒の外側面に繊維で形成され
た濾布を被装してなる濾過筒を処理槽内に配置し、懸濁
物を含む原液を上記濾過筒の外部から内部に流通させて
該原液の懸濁物を濾滓として上記濾布の外側面に捕捉さ
せると共に濾過液を濾過筒内部から処理槽外に流出させ
る構成において、 上記濾布がその外側面に起立する毛羽を除去されたも
のである、 ことを特徴とする。
本発明における「繊維で形成された濾布」には、各種
合成繊維のマルチフィラメント糸、ステープルファイバ
ー糸等や各種天然繊維の糸によって繊成又は編成された
布、又は各種合成繊維や天然繊維等によって形成された
不織布、フェルト等を含むものである。
又、織布の毛羽の除去は、熱風吹きつけ、加熱ローラ
又は加熱板への接触等の方法による毛羽の溶解又は燃
焼、あるいはカッターによるかり取り等の適宜の方法に
よってなされる。
以下図面を参照して本発明の実施例を説明する。
(実施例) 第1図において、処理槽(1)内のやや上部に仕切板
(2)を取付けて該槽内を上部濾液室(3)及び下部原
液室(4)に区分し、上記仕切板(2)に多数本の濾過
筒(5)…を原液室(4)内に垂下する状態にそれぞれ
取付けると共に、一方の原液室(4)の側壁に原液供給
管(6)及び大気開放管(7)を、ロート状底壁の中心
部に排出管(8)をそれぞれ接続し、その原液供給管
(6)は弁(9)及びポンプ(10)を介して原液タンク
(11)に接続し、又、大気開放管(7)は弁(12)を介
して先端を大気中に開口させ、さらに、排出管(8)は
原液排出管(13)及び濾滓排出管(14)に分岐し、一方
の原液排出管(13)は弁(15)を介して上記原液タンク
(11)上に先端を開口し、他方の濾滓排出管(14)は弁
(16)を介して濾滓回収タンク(図示略)に先端を開口
している。他方の濾液室(3)の上壁には、先端を仕切
板(2)の上面近くまで垂下する排出管(17)及び圧縮
空気供給管(18)をそれぞれ接続し、その排出管(17)
は吸引管(19)及び濾液排出管(20)に分岐し、一方の
吸引管(19)は弁(21)を介して真空ポンプ(図示略)
に接続し、他方の濾液排出管(20)は弁(22)を介して
濾液回収タンク(図示略)に先端を開口し、又圧縮空気
供給管(18)は弁(23)を介してコンプレッサー(図示
略)に接続してある。
上記濾過筒(5)の構造は次のようである。第2図に
おいて、支持筒(24)は、その周壁に多数の通孔(25)
をあけると共に、一端を閉成し他端に雄ネジ(27)つき
開口ネック部(26)を突出したもので、該支持筒(24)
の外周面に網等のスペーサ(28)を介して濾布(29)を
被装して濾過筒に形成してある。この濾過筒(5)の開
口ネック部(26)を上記仕切板(2)に下から貫通して
濾液室(3)内に突出させ、突出部の雄ネジ(27)にナ
ット(30)を螺着して取付けてある。
上記濾布(29)は、ポリエステルのマルチフィラメン
ト系で円筒状に織成した継目なしの筒状体で、支持筒
(24)に被装する前に予め内外両側面の毛羽を熱風処理
により溶融除去されたものである。
使用においては、弁(9)、(12)を開き、ポンプ
(10)の始動によりタンク(11)内の原液を下部原液室
(4)内に圧送し、処理槽(1)内に原液が充満したら
弁(12)を閉じ、弁(22)を開く。それにより原液室
(4)内の原液が、濾過筒(5)…の各濾布(29)…の
外側面に懸濁物を濾滓として捕捉されつつ、濾過液を濾
過筒内から上部濾液室(3)内に送られ、ついで濾液排
出管(20)を経て濾液回収タンクに送られる。上記濾過
の継続により濾布(29)…外側面の濾滓量が増大した
ら、弁(9)、(22)を閉じ、ポンプ(10)を停止して
濾過を止める。
次に、弁(12)、(15)を開き、原液室(4)内に残
存する原液を排出管(13)を経て原液タンク(11)に戻
し、ついで弁(15)を閉じ、弁(12)を開いたまま、弁
(21)を開いて濾液室(3)及び濾過筒(5)…内に真
空ポンプによる吸引作用を与えて該濾液室(3)、濾過
筒(5)…内に残存する濾液も吸引管(19)を経て濾液
回収タンクに送る。
次に、弁(21)を閉じ、弁(12)を開いたままで、弁
(23)を開いて圧縮空気を瀘液室(3)を経て各濾過筒
(5)…の濾布(29)…の内側から外側へ流通させ、そ
れにより濾布(29)…の外側面に付着する濾滓を濾布面
から剥離する。この場合、濾布(29)…の外側面の毛羽
が除去されているので、濾滓が容易に剥離され、濾布面
が清浄に再生される。
実験によれば、浄水場により発生する浄水汚泥の重力
沈降汚泥(懸濁物濃度:約30000ppm、粒子径:10μ以下
が70%)を本発明装置と従来装置に濾過圧力1,8kg/cm2
で1時間それぞれ供給して濾布の外側面に約15mm厚の濾
滓を分離し、ついで濾滓の剥離において、従来装置で
は、圧力5kg/cm2の圧縮空気で濾過筒1本当り0,12Nm3
空気量を必要としたのに対し、本発明装置では0,035Nm3
の空気量で十分な剥離を行うことができた。なお、従来
装置の場合は、上記空気量の圧縮空気では濾滓の剥離除
去が十分になされず、再度水による逆流洗浄を必要とす
る場合もあった。
本発明の他の実施例は、熱収縮性のポリエステルマル
チフィラメント糸で織成された筒状濾布を支持筒に被装
したものを約200℃の熱風に2〜3秒さらすことによ
り、毛羽を溶融除去すると共に濾布を熱収縮させて支持
筒外側にゆるみなく被装してなる濾過筒を使用し、他の
構造は上例と実質的に同一の例である。本例によれば、
濾布が支持筒にゆるみなく被装され、それにより濾布の
シワや捩れによる損傷の発生を未然に防止すると共に、
濾布面を均整に保持して濾布全面で濾過作用を有効に行
うことができる。
(発明の効果) 本発明の濾布による固・液分離装置によれば、濾布の
外側面の毛羽が除去されているから該濾布外側面に捕捉
された濾滓を通常の洗浄液又は圧縮空気の逆流によって
十分剥離し、清浄な濾布に再生することができるように
なり、それにより濾過能力の長期間にわたる有効維持と
共に、濾滓剥離に要する洗浄液又は圧縮空気の使用量を
節約することができるのである。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示し、第1図は本装置の略線縦
断面図、第2図は濾過筒部分の拡大縦断面図、第3図は
従来の濾過筒の一部の拡大断面図である。 1……処理槽、5……濾過筒、24……支持筒、25……通
孔、29……濾布。
フロントページの続き (72)発明者 山脇 威朗 東京都文京区本郷5丁目5番16号 オル ガノ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭51−128766(JP,A) 特公 昭56−49606(JP,B2)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数の通孔を有する支持筒の外側面に繊維
    で形成された濾布を被装してなる濾過筒を処理槽内に設
    置し、懸濁物を含む原液を上記濾過筒の外部から内部に
    流通させて該原液の懸濁物を濾滓として上記濾布の外側
    面に捕捉させると共に濾過液を濾過筒内部から処理槽外
    に流出させる機構において、 上記濾布が少くともその外側面に起立する毛羽を除去さ
    れたものである、 ことを特徴とする濾布による固・液分離装置。
  2. 【請求項2】上記濾過筒は、熱収縮性繊維で形成された
    濾布が上記支持筒の外側面に被装された後の熱風処理に
    より該支持筒にゆるみなく被装されると共に毛羽を除去
    されたものである、特許請求の範囲第1項に記載の固・
    液分離装置。
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