JPH05317621A - 濾過体および濾過装置 - Google Patents

濾過体および濾過装置

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JPH05317621A
JPH05317621A JP12652792A JP12652792A JPH05317621A JP H05317621 A JPH05317621 A JP H05317621A JP 12652792 A JP12652792 A JP 12652792A JP 12652792 A JP12652792 A JP 12652792A JP H05317621 A JPH05317621 A JP H05317621A
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JP
Japan
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filter
filter body
heat
water
cylindrical
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Application number
JP12652792A
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English (en)
Inventor
Miyokichi Fujisawa
未代吉 藤澤
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Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】浮遊物質の除去効率を向上させ、従来の濾過機
で除去が困難であった広範囲の浮遊物質の捕捉ができ、
浮遊物質による目詰りが生じにくく、目詰りが生じた場
合でも容易に洗浄できる濾過体およびこの濾過体を使っ
た濾過装置を提供する。 【構成】単糸繊度が50デニール以下の無数の熱収縮繊維
を集合させてなる糸条を素材として編加工もしくは織加
工して円筒状の濾過材を成形し、この濾過材を熱収縮さ
せて剛性を付与してなる濾過体1を用いて水中に浮遊す
る微細粒子を除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば水中に浮遊する固
体粒子を除去する固液分離用などとして好適な濾過体お
よび濾過装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、水中に浮遊する微細粒子を除去す
る目的で使用されている繊維構造物からなる濾過体とし
ては、網あるいは編物、織物と称されるシート状物や、
このシート状物をドラム状固定体に巻き付けたもの、さ
らには短繊維を堆積して溶融もしくはバインダーなどで
一体化したスポンジ状繊維積層体、短繊維スパン糸を円
筒状に巻き上げた積層体、あるいはメンブランフィルタ
ーをプリーツ状に巻き上げたものなどが知られている。
【0003】これらシート状濾過体、プリーツ状濾過
体、円筒状濾過体にスポンジ状繊維積層体からなる濾過
体は微細粒子が濾過体内部に捕捉されるため、目詰りが
早く、剥離、再利用が困難であった。
【0004】従来、繊維を堆積した濾過体としては、例
えば特開昭57−156012号公報に示される発明が知られて
いるが、この発明の場合、濾過体の洗浄が可能である反
面、短繊維を使用しているため、しばしば処理水に短繊
維が混入し、濾過水を汚染する欠点を有しており、且つ
性能面からも捕捉できる微細粒子に限度があった。
【0005】この問題を解決するために本発明者らは、
先の特開昭62−289209号公報に示される発明にて水中の
微細粒子を捕捉する濾過機を提案した。コロイド粒子の
捕捉に際しては従来のものと異なり、充分な性能を有し
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記特開昭
62−289209号公報に記載の発明は装置上の機能洗浄効果
が不備な問題があり、洗浄時の繊維濾材への再付着が生
じ、濾過媒体中の浮遊物質の性状や濃度に使用範囲、用
途が限定されていた。
【0007】本発明はこのような課題を解決するもの
で、浮遊物質の除去効率を向上させ、従来の濾過機で除
去が困難であった広範囲の浮遊物質の捕捉ができ、浮遊
物質による目詰りが生じにくく、目詰りが生じた場合で
も容易に洗浄できる濾過体およびこの濾過体を使った濾
過装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らはこのような
課題を解決すめために鋭意研究の結果、洗浄が容易で、
且ついかなる性状の粒子も除去できる濾過体の発明に到
達した。
【0009】即ち本発明は、単糸繊度が50デニール以下
の無数の熱収縮繊維を集合させてなる糸条を素材として
編加工もしくは織加工して円筒状の濾過材を成形し、こ
の濾過材を熱収縮させて剛性を付与してなるなる濾過体
を要旨とするものである。また本発明は、単糸繊度が50
デニール以下の無数の熱収縮繊維を集合させてなる糸条
を素材として編加工もしくは織加工して円筒状の濾過材
を成形し、この濾過材を熱収縮させて剛性を付与してな
る多数本の濾過体を円筒状の濾過塔内に収納してなる濾
過装置を要旨とするものである。
【0010】前記濾過体の素材となる熱収縮繊維は単糸
繊度50デニール以下で、特に10デニール以下が好まし
い。単糸繊度が50デニールを超えると、隣接繊維間の空
間が大きくなるため、濾過体としての性能が低下する。
また、熱収縮繊維はその収縮率が15%以上必要で、収縮
後の伸縮性は永久的に残ることが濾過体として要求され
る。熱収縮繊維としてはポリアミド系、ポリオレフィン
系、ポリエステル系、ビニロン系、再生セルロース系な
どが使用されるが、特にポリエステル系熱収縮繊維が収
縮率、強度、耐薬品性、剥離性、脱水性などの面から好
ましく使用される。
【0011】熱収縮を起さない繊維を使用すると、目的
とする濾過体の形成ができず、濾過体としての性能が出
ない。従って、熱収縮繊維を用いる理由として、耐圧性
に優れ、均一細孔径を持つ濾過体が必要であるからであ
る。
【0012】本発明の円筒状濾過体の形成については実
施例で詳しく述べるが、濾過体の表面に親水加工を施す
ことによりさらに濾過精度を向上させることができる。
また、濾過体の洗浄は円筒状の内部に圧縮空気と加圧水
を供給して濾過体を膨らませながら行なえば良く、これ
により細孔内の捕捉粒子を細孔外に剥離除去できる。
【0013】また、本発明により濾過体を成形するため
の編・織加工は一般的な加工法により行なえば良く、い
かなる仕上りでも濾過体の濾過精度には影響はないが、
くみ組織とした場合、特に精度が良い。
【0014】図1および図2に本発明によって製造され
た濾過体を示し、1は単糸繊度が50デニール以下の無数
の熱収縮繊維を集合させてなる糸条を素材として編加工
もしくは織加工して得られた円筒状の濾過材を熱収縮さ
せて剛性を付与してなる濾過体であり、この濾過体1は
図3に示す耐圧構造の円筒状の濾過塔2に収納される。
前記濾過塔2の上端中央には濾過水取出し管部3と逆洗
空気供給管部4が連通されている。5は前記濾過水取出
し管部3に設けた開閉弁、6および7は前記逆洗空気供
給管部4に設けた開閉弁および逆洗空気調整用圧力計で
ある。前記濾過塔2の胴部下端近傍には被濾過水供給管
8が設けられている。9および10は被濾過水供給管8に
設けた開閉弁および被濾過水圧力計である。また、前記
濾過塔2の胴部上端近傍には濾過塔2内部に供給した供
給水を圧力調整するための圧力調整管11が設けられてい
る。12は圧力調整管11に設けた開閉弁である。さらに、
前記濾過塔2の下端には逆洗水排出管13が設けられてい
る。14は逆洗水排出管13に設けた開閉弁である。ところ
で、前記濾過体1は前記濾過塔2の内部において多数本
設けられ、それぞれが下部で2つ折りされて上部にて互
いに接着剤で接着固定されており、前記被濾過水供給管
8より供給された被濾過水が濾過体1上方の濾過塔2の
上部空間15に流入しないように構成されている。
【0015】上記構成において、先ず前記開閉弁5、
9、12を開き、前記開閉弁6、14を閉じる。この状態で
供給ポンプ(図示せず)により被濾過水供給管8から被
濾過水を濾過塔2の内部に供給する。これにより、被濾
過水中の浮遊物質は濾過体1の表層に捕捉され、浮遊物
質が除去された濾過水が濾過塔2の上部空間15を経て濾
過水取出し管部3より取り出される。なお、濾過能力は
使用する熱収縮繊維の熱収縮率と単糸繊度および集束デ
ニールにより決定される。
【0016】以上のようにして被濾過水中の浮遊物質の
分離除去を行なうが、濾過体1に対する浮遊物質が所定
の捕捉量に達すると、被濾過水供給管8に設けてある被
濾過水圧力計10が所定圧力に達し、被濾過水圧力計10内
のスイッチにより自動的に洗浄を開始する。洗浄時は開
閉弁5、9、12を閉とし、前記開閉弁6、14を開とし
て、圧縮空気を逆洗空気供給管部4より濾過塔2内に供
給する。そこで、濾過体1に捕捉されていた浮遊物質は
空気により剥離され、逆洗水排出管13より排出される。
その後、開閉弁6を閉とし、濾過水取出し管部3より供
給ポンプ(図示せず)により清浄水を濾過塔2内に供給
して逆洗浄を行なう。洗浄した後の排水は逆洗水排出管
13より排出される。この操作を2〜3回行なうと、捕捉
粒子の99.5%を剥離除去できる。
【0017】
【作用】このような構成により、大きな通水抵抗を生じ
ることなく、濾過を高精度に連続的に行なえ、通常の固
液分離器において困難とされていた極微細粒子の除去は
もとより、生物処理後の沈澱槽の代用として汚泥の濃縮
の分野まで幅広い用途があり、さらに濾過体の洗浄も簡
単に行なえ、繰り返し使用できる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例について具体的に説明
する。 実施例1 濾過体の製法は単糸繊度が 2.5dのポリエステル系熱収
縮繊維を 240d/96f用いて、くみ紐組織で外径 3.5mm
φに織上げ円筒状としたものを 100℃の熱水中で1時間
熱処理を行ない、外径が 2.5mmφの円筒状濾過体を成形
する。この濾過体を熱処理後低温乾燥して製造が完了す
る。このようにして作られた円筒状濾過体を数本〜数百
本集束して一体化した後、耐圧構造の円筒状濾過塔に収
納してモジュールとする。
【0019】このモジュールを使用して固液分離試験を
行なった結果を次に示す。 試験条件 標準粒子 関東ローム層 0.1〜30μm 分散濃度 200mg/リットル 供給水量 100リットル/Hr 濾過体面積 0.05m2 結果 捕捉率 99.99% 逆洗剥離率 98.15% 実施例2 実施例1にて熱処理がなされた円筒状濾過体の濾過精度
と剥離精度を向上させるために、ポリエステル系樹脂に
より円筒状濾過体に親水加工を 100℃×1Hr行ない、
実施例1と同様にしてモジュールとした。
【0020】 試験条件 標準粒子 関東ローム層 0.1〜30μm 分散濃度 200mg/リットル 供給水量 100リットル/Hr 濾過体面積 0.05m2 結果 捕捉率 99.99% 逆洗剥離率 99.95%
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、大きな通
水抵抗を生じることなく、濾過を高精度に連続的に行な
え、通常の固液分離器において困難とされていた極微細
粒子の除去はもとより、生物処理後の沈澱槽の代用とし
て汚泥の濃縮の分野などにおいて幅広い用途があり、さ
らに濾過体の洗浄も簡単に行なえ、繰り返し使用できる
ものである。これにより、各種分野(汚泥濃縮からR
O、ED、UFの前処理)に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によって製造された濾過体の斜視図であ
る。
【図2】図1の要部拡大斜視図である。
【図3】本発明によって製造された濾過体を用いた濾過
装置の構成図である。
【符号の説明】
1 濾過体 2 濾過塔 3 濾過水取出し管部 4 逆洗空気供給管部 5 開閉弁 6 開閉弁 7 逆洗空気調整用圧力計 8 被濾過水供給管 9 開閉弁 10 被濾過水圧力計 11 圧力調整管 12 開閉弁 13 逆洗水排出管 14 開閉弁 15 上部空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01D 39/08 Z

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単糸繊度が50デニール以下の無数の熱収
    縮繊維を集合させてなる糸条を素材として編加工もしく
    は織加工して円筒状の濾過材を成形し、この濾過材を熱
    収縮させて剛性を付与してなることを特徴とする濾過
    体。
  2. 【請求項2】 単糸繊度が50デニール以下の無数の熱収
    縮繊維を集合させてなる糸条を素材として編加工もしく
    は織加工して円筒状の濾過材を成形し、この濾過材を熱
    収縮させて剛性を付与してなる多数本の濾過体を円筒状
    の濾過塔内に収納してなることを特徴とする濾過装置。
JP12652792A 1992-05-20 1992-05-20 濾過体および濾過装置 Pending JPH05317621A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006035030A (ja) * 2004-07-23 2006-02-09 Japan Organo Co Ltd 濾材の処理方法および装置
JP2012005974A (ja) * 2010-06-25 2012-01-12 Nagainenshi Corp 繊維ろ材

Cited By (3)

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JP4626947B2 (ja) * 2004-07-23 2011-02-09 オルガノ株式会社 濾材の処理方法および装置
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