JPH06292808A - 濾過体 - Google Patents

濾過体

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Publication number
JPH06292808A
JPH06292808A JP8230893A JP8230893A JPH06292808A JP H06292808 A JPH06292808 A JP H06292808A JP 8230893 A JP8230893 A JP 8230893A JP 8230893 A JP8230893 A JP 8230893A JP H06292808 A JPH06292808 A JP H06292808A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter
filter body
filter medium
suspended matter
bulky
Prior art date
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Pending
Application number
JP8230893A
Other languages
English (en)
Inventor
Miyokichi Fujisawa
未代吉 藤澤
Chuya Ishibashi
忠也 石橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Unitika Ltd filed Critical Unitika Ltd
Priority to JP8230893A priority Critical patent/JPH06292808A/ja
Publication of JPH06292808A publication Critical patent/JPH06292808A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】浮遊物質の除去効率を向上させ、従来の濾過機
で除去が困難であった広範囲の浮遊物質の捕捉を可能と
し、浮遊物質による目詰まりが生じにくく、目詰まりが
生じた場合でも容易に洗浄ができる濾過体を提供する。 【構成】単糸繊度が50デニール以下の未延伸フィラメ
ントを50〜1000本集合させてなる糸条を素材と
し、この集合糸1を無撚りのままバルキー加工してさら
に100〜500本集合させて一点で集束し、この集束
部2から適当長さを残して両側を切断してなる濾過体
3。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水中に浮遊する固体粒
子を除去する固液分離用として、また空気中に浮遊する
固体粒子を除去する固気分離用として好適な濾過体に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、水中、空気中に浮遊する微細粒子
を除去する目的で使用される繊維構造物からなる濾過体
としては、網あるいは編物、織物と称されるシート状物
や、このシート状物をドラム状固定体に巻きつけた物、
さらには短繊維を堆積して溶融もしくはバインダーなど
で一体化したスポンジ状繊維積層体、短繊維スパン糸を
円筒状に巻き上げた積層体、あるいはメンブランフィル
ターをプリーツ状に巻き上げた物などが知られている。
【0003】これらシート状濾過体、プリーツ状濾過
体、円筒状濾過体、スポンジ状濾過体は、微細粒子が濾
過体の内部に捕捉されるため、目詰りが早く、微細粒子
を濾過体から取り除いての再利用が困難であった。
【0004】従来、繊維を堆積した濾過体としては、例
えば、特開昭57−156012号公報で開示されたも
のが知られているが、同公報に記載の濾過体は洗浄は可
能であるが、短繊維を使用しているために、しばしば処
理水に短繊維が混入し、濾過水を汚染するという欠点が
有り、しかも性能面からも捕捉できる微細粒子に限界が
あった。
【0005】この問題を解決するために本発明者らは、
特開昭62−289209号公報に開示される発明にて
水中の微細粒子を捕捉する濾過機を提案した。この濾過
機はコロイド粒子の捕捉に関して充分な性能を有してい
る。ところが、この濾過機は装置自体の洗浄効果に問題
があり、洗浄時において繊維濾材へのコロイド粒子の再
付着が生じ、濾過媒体中の浮遊物質の性状や濃度によっ
ては使用できないという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は浮遊物質の除
去効率を向上させ、従来の濾過機で除去が困難であった
広範囲の浮遊物質の捕捉を可能とし、浮遊物質による目
詰まりが生じにくく、目詰まりが生じた場合でも容易に
洗浄ができる濾過体を提供することを目的とするもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
を解決するものであって、本発明の要旨は単糸繊度が5
0デニール以下の未延伸フィラメントを50〜1000
本集合させてなる糸条を素材とし、無撚りのままバルキ
ー加工した糸条を100〜500本集合させて集束し、
この集束部から適当長さを残して切断してなることを特
徴とする濾過体である。
【0008】以下、図面を参照しつつ本発明を具体的に
説明する。図1は本発明の濾過体の具体例を示す概略図
であり、図2は本発明で用いられる単糸の一例を示す斜
視図である。図1において、1は集合糸であり、集合糸
1は、例えば単糸繊度が50デニール以下で単糸異径度
が2.5の未延伸フィラメントを無撚りのまま50〜1
000本集合させたものである。2は集束部であり、集
束部2は集合糸1を無撚りのままバルキー加工したもの
をさらに100〜500本集合させて一点で集束させた
ものである。3は濾過体であり、集束部2から適当長さ
を残して両側を切断して濾過体3が形成される。この濾
過体3は特開昭57−156012号公報や特開昭62
−289209号公報で示す濾過機にて被濾過水を処理
することができる。
【0009】なお、図1において集束部2が中央部に見
えた状態で示されているが、実際は集束部2から突出す
るバルキー加工された集合糸1によって集束部2は隠れ
た状態となる。また、図2において4は濾過体3の単糸
である。
【0010】前記濾過体の素材となる未延伸フィラメン
トは、単糸繊度50デニール以下であることが必要であ
り、特に5〜10デニールが望ましい。単糸繊度が50
デニールを超えると、単糸間の空隙が大きくなるため、
濾過体を堆積したとき、全体の空隙が大きくなり、濾過
体としての濾過精度が低下する。また、上記未延伸フィ
ラメントを50〜1000本集合させることが必要で、
その本数が50本未満では、濾過時に圧力損失が大きく
なり、逆洗時には多量の洗浄水が必要となる。また、本
数が1000本を超えると原糸を集合させることが困難
となる。また、この集合させてなる糸条を素材とし、無
撚りのままバルキー加工した糸条を100〜500本集
合させることが必要で、その本数が100本未満では加
工工程で延伸がかかり、バルキー加工が不充分となり、
500本を超えると加工工程で熱伝導度が悪くなり、バ
ルキー加工が不充分となる。さらに、濾過体の単糸異径
度は1.5〜3.0の範囲であることが望ましく、特に
2.5の異径度が望ましい。濾過体を形成する未延伸フ
ィラメントは、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリア
ミドなどが使用され、特にポリエステルが強度および耐
薬品性、脱水性、比重などの面から好ましく使用され
る。
【0011】未延伸フィラメントをバルキー加工してい
ないと、目的とする濾過体の形成ができず、濾過体とし
ての性能を発揮しない。したがって、未延伸バルキー加
工糸を使用すると、濾過体の絡みを防ぎ、堆積させた濾
過体の単糸単位での濾過を容易にし、かつ濾過層を均一
化させ、圧力損失を最小限にできる。さらに、単糸に異
径度を持たせることにより、マルチフィラメントの2倍
以上のSS捕捉ができ、洗浄時の展開も容易となる。異
径糸の形状はトリローバル型が濾過精度の面から最も適
している。
【0012】
【実施例】次に、実施例によって本発明を具体的に説明
する。 実施例1 単糸繊度が10デニール、異径度2.5の未延伸ポリエ
ステル繊維を200本無撚りでボビン巻きし、さらにバ
ルキー加工を行ない捲縮をもたせた糸(以下原糸と言
う)250本を集束バンドにて300mmH間隔で集束
し、この集束点より150mmHの位置でカットして濾
過体を製造した。
【0013】このようにして作られた濾過体を使用して
固液分離試験を行なった結果を次に示す。 試験条件 標準粒子 カオリンクレー5M 0.1〜70μm 分散濃度 200mg/L 供給水量 100リットル/Hr 濾過体面積 0.05m3 結果 捕捉量 10kg/m3 濾過体 捕捉率 95%以上 洗浄剥離率 98%以上
【0014】実施例2 実施例1にて製造した濾過体を使用して実液運転を行な
った結果を次に示す。 試験条件 標準粒子 太平洋岸・海水 SS濃度 2mg/L 供給水量 150m3 /Hr 濾過体面積 5m3 結果 捕捉量 10kg/m3 濾過体 捕捉率 95%以上 洗浄剥離率 98%以上 濾過海水FI 4以下 濾過海水SS 0.02以下
【0015】以上の結果から明らかなように、捕捉率が
95%以上、洗浄剥離率が98%以上となり、高精度の
濾過を行なうことができるとともに、繰り返し洗浄使用
することができた。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、大きな通水抵抗を生じ
ることなく、濾過を高精度に連続的に行なえ、通常の固
液分離で困難とされていた微細粒子の除去を効率良く、
しかも通常の濾過機の5〜10倍の高速度で濾過でき
る。また、濾過体の洗浄も簡単で、繰り返し洗浄使用が
できる。これにより、逆浸透膜処理、電気透析処理、限
外濾過処理などの前処理に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の濾過体の具体例を示す斜視図である。
【図2】本発明で用いられる濾過体の単糸の一例を示す
斜視図である。
【符号の説明】
1 集合糸 2 集束部 3 濾過体 4 単糸

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単糸繊度が50デニール以下の未延伸フ
    ィラメントを50〜1000本集合させてなる糸条を素
    材とし、無撚りのままバルキー加工した糸条を100〜
    500本集合させて集束し、この集束部から適当長さを
    残して切断してなることを特徴とする濾過体。
JP8230893A 1993-04-09 1993-04-09 濾過体 Pending JPH06292808A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8230893A JPH06292808A (ja) 1993-04-09 1993-04-09 濾過体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8230893A JPH06292808A (ja) 1993-04-09 1993-04-09 濾過体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06292808A true JPH06292808A (ja) 1994-10-21

Family

ID=13770934

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8230893A Pending JPH06292808A (ja) 1993-04-09 1993-04-09 濾過体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06292808A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102335529A (zh) * 2010-07-23 2012-02-01 上海凡清环境工程有限公司 一种用于机械扭转纤维束过滤装置的滤元组件
WO2016104554A1 (ja) * 2014-12-25 2016-06-30 日立造船株式会社 水処理用繊維濾材およびその製造方法

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