JP2527575Y2 - 車両用ドアロックの取付け構造 - Google Patents
車両用ドアロックの取付け構造Info
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- JP2527575Y2 JP2527575Y2 JP12570190U JP12570190U JP2527575Y2 JP 2527575 Y2 JP2527575 Y2 JP 2527575Y2 JP 12570190 U JP12570190 U JP 12570190U JP 12570190 U JP12570190 U JP 12570190U JP 2527575 Y2 JP2527575 Y2 JP 2527575Y2
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Description
【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この考案は、車両用ドアロックの取付け構造に関す
る。
る。
<従来の技術> 従来のドアロック取付け構造が第4図に示されてい
る。この第4図においてドアロック本体84のロックプレ
ート86は、レインフォースメント88を介してインナパネ
ル82の裏側(図中下側)にスクリュー90で取り付けられ
ている。ロックプレート86の内側(図中下側)には図示
しないロック機構部が設けられる。
る。この第4図においてドアロック本体84のロックプレ
ート86は、レインフォースメント88を介してインナパネ
ル82の裏側(図中下側)にスクリュー90で取り付けられ
ている。ロックプレート86の内側(図中下側)には図示
しないロック機構部が設けられる。
スクリュー90の頭部は、テーパ状の座面91を有してお
り、この座面91にはワッシャ92が備えられている。この
ワッシャ92は座面91に対応したテーパ状をしており、そ
の幅は座面91の基部から外辺縁にまで及んでいる。
り、この座面91にはワッシャ92が備えられている。この
ワッシャ92は座面91に対応したテーパ状をしており、そ
の幅は座面91の基部から外辺縁にまで及んでいる。
インナパネル82およびロックプレート86には、スクリ
ュー90が挿通される孔94,95が各々同心状に形成されて
いる。インナパネル82の孔94の周囲にはスクリュー90の
座面91に対応してテーパ状に折り曲げられて座面受け部
96が形成されており、ロックプレート86の孔95の周囲に
もスクリュー90の座面91に対応するテーパ状の受け面98
が形成されている。
ュー90が挿通される孔94,95が各々同心状に形成されて
いる。インナパネル82の孔94の周囲にはスクリュー90の
座面91に対応してテーパ状に折り曲げられて座面受け部
96が形成されており、ロックプレート86の孔95の周囲に
もスクリュー90の座面91に対応するテーパ状の受け面98
が形成されている。
そして、上述のスクリュー90がインナパネル82および
ロックプレート86の各孔94,95に挿通された状態で、前
記ワッシャ92はそのスクリュー90の座面91とインナパネ
ル82の座面受け部96との間に介在している。そこで、ス
クリュー90がねじ込まれることにより、インナパネル82
にドアロック本体84が固定される。
ロックプレート86の各孔94,95に挿通された状態で、前
記ワッシャ92はそのスクリュー90の座面91とインナパネ
ル82の座面受け部96との間に介在している。そこで、ス
クリュー90がねじ込まれることにより、インナパネル82
にドアロック本体84が固定される。
<考案が解決しようとする課題> しかしながら、上記従来のドアロック取付け構造が設
計どおりに製造され、第4図のようにインナパネル82が
レインフォースメント88に密着し、そのためにその座面
受け部96とロックプレート86の受け面98とが密着してい
る場合は問題ないが、第5図のように、種々の部材の寸
法の誤差等により、インナパネル82とレインフォースメ
ント88との間に隙間aが生じ、そのために座面受け部96
と受け面98との間に隙間bが生じたときには、次のよう
な問題点がある。
計どおりに製造され、第4図のようにインナパネル82が
レインフォースメント88に密着し、そのためにその座面
受け部96とロックプレート86の受け面98とが密着してい
る場合は問題ないが、第5図のように、種々の部材の寸
法の誤差等により、インナパネル82とレインフォースメ
ント88との間に隙間aが生じ、そのために座面受け部96
と受け面98との間に隙間bが生じたときには、次のよう
な問題点がある。
スクリュー90が力Fでドアロック本体84にねじ込まれ
ていくと、ワッシャ92全体がインナパネル82の座面受け
部96を力fで押圧する。そのため、インナパネル82は、
図中の左方面の図示しない位置にあってワッシャ92の押
圧力fによる影響を受けない箇所(固定された箇所等)
を支点としてたわみ始める。そして、インナパネル82の
座面受け部96(その裏側)がロックプレート86の受け面
98に完全に密着する前にインナパネル82がレインフォー
スメント88のスクリュー90側の角部99に当接する場合が
多く、その当接後は、インナパネル82はその角部99を支
点としてたわむ。その際、インナパネル82の座面受け部
96のうちのワッシャ92により押圧力fを受ける位置と、
そのたわみの支点(角部99)との距離が短いため、イン
ナパネル82のその間の部分Aでのたわみがきついものと
なる(そのたわんだ状態を2点鎖線で示す)。そのた
め、インナパネル82のそのたわみ部分Aの外観が低下す
るとともに、さらにはその部分Aの表側の面に塗装割れ
が生じる場合もある。
ていくと、ワッシャ92全体がインナパネル82の座面受け
部96を力fで押圧する。そのため、インナパネル82は、
図中の左方面の図示しない位置にあってワッシャ92の押
圧力fによる影響を受けない箇所(固定された箇所等)
を支点としてたわみ始める。そして、インナパネル82の
座面受け部96(その裏側)がロックプレート86の受け面
98に完全に密着する前にインナパネル82がレインフォー
スメント88のスクリュー90側の角部99に当接する場合が
多く、その当接後は、インナパネル82はその角部99を支
点としてたわむ。その際、インナパネル82の座面受け部
96のうちのワッシャ92により押圧力fを受ける位置と、
そのたわみの支点(角部99)との距離が短いため、イン
ナパネル82のその間の部分Aでのたわみがきついものと
なる(そのたわんだ状態を2点鎖線で示す)。そのた
め、インナパネル82のそのたわみ部分Aの外観が低下す
るとともに、さらにはその部分Aの表側の面に塗装割れ
が生じる場合もある。
本考案はそのような欠点を改良したドアロック取付け
構造を提供することを課題とする。
構造を提供することを課題とする。
<課題を解決するための手段> 上記課題を解決するため、本考案は、車両用ドアにお
けるインナパネルの裏側に補強部材を介在して組み付け
られるドアロック本体が、このインナパネルの表側から
ドアロック本体に対して締付けられるスクリューで固定
され、かつこのスクリューの頭部には、そのスクリュー
の先側へ向かって径の小さくなるテーパ状の座面が形成
され、前記インナパネルには、前記スクリューが挿通さ
れる孔と、その孔の周囲において前記スクリューの座面
に対応してテーパ状に折り曲げられた座面受け部が形成
され、前記ドアロック本体には、前記インナパネルの孔
に対応する孔と、その孔の周囲において前記スクリュー
の締付け時に前記インナパネルの座面受け部を受け止め
るテーパ状の受け面が形成されている車両用ドアロック
の取付け構造において、前記スクリューの座面に対応し
たテーパ状のワッシャが、前記インナパネルの座面受け
部と前記スクリューの座面との間に介在し、当該スクリ
ューが締付けられた状態において、そのワッシャの外周
縁が、前記ドアロック本体の受け面の傾斜方向におい
て、当該ドアロック本体の受け面の外周縁よりも当該ド
アロック本体の前記孔の側に位置することを特徴とす
る。
けるインナパネルの裏側に補強部材を介在して組み付け
られるドアロック本体が、このインナパネルの表側から
ドアロック本体に対して締付けられるスクリューで固定
され、かつこのスクリューの頭部には、そのスクリュー
の先側へ向かって径の小さくなるテーパ状の座面が形成
され、前記インナパネルには、前記スクリューが挿通さ
れる孔と、その孔の周囲において前記スクリューの座面
に対応してテーパ状に折り曲げられた座面受け部が形成
され、前記ドアロック本体には、前記インナパネルの孔
に対応する孔と、その孔の周囲において前記スクリュー
の締付け時に前記インナパネルの座面受け部を受け止め
るテーパ状の受け面が形成されている車両用ドアロック
の取付け構造において、前記スクリューの座面に対応し
たテーパ状のワッシャが、前記インナパネルの座面受け
部と前記スクリューの座面との間に介在し、当該スクリ
ューが締付けられた状態において、そのワッシャの外周
縁が、前記ドアロック本体の受け面の傾斜方向におい
て、当該ドアロック本体の受け面の外周縁よりも当該ド
アロック本体の前記孔の側に位置することを特徴とす
る。
<作用> この車両用ドアロックの取付け構造においては、スク
リューを螺進させてインナパネルにドアロック本体を固
定する際に、スクリューの座面は、ワッシャを介してイ
ンナパネルの座面受け部を押圧する。すなわち、インナ
パネルの座面受け部のうちのワッシャと当接する部分が
スクリューの座面の押圧力を受ける。
リューを螺進させてインナパネルにドアロック本体を固
定する際に、スクリューの座面は、ワッシャを介してイ
ンナパネルの座面受け部を押圧する。すなわち、インナ
パネルの座面受け部のうちのワッシャと当接する部分が
スクリューの座面の押圧力を受ける。
このドア取付け構造において、インナパネルと補強部
材との間に隙間が生じてインナパネルの座面受け部とド
アロック本体の受け面との間に隙間が生じている場合
は、スクリューの螺進に伴い、インナパネルは、スクリ
ューから離れた位置にあってワッシャの押圧力による影
響を受けない箇所を支点としてドアロック本体の受け面
の方へたわみ始める。そして、インナパネルの座面受け
部がロック本体の受け面に完全に密着する前にインナパ
ネルが補強部材に当接する場合は、その当接後、その当
接箇所を支点としてたわみ、その後、インナパネルの座
面受け部がドアロック本体の受け面に完全に密着するこ
とにより、インナパネルにドアロック本体が取り付けら
れる。
材との間に隙間が生じてインナパネルの座面受け部とド
アロック本体の受け面との間に隙間が生じている場合
は、スクリューの螺進に伴い、インナパネルは、スクリ
ューから離れた位置にあってワッシャの押圧力による影
響を受けない箇所を支点としてドアロック本体の受け面
の方へたわみ始める。そして、インナパネルの座面受け
部がロック本体の受け面に完全に密着する前にインナパ
ネルが補強部材に当接する場合は、その当接後、その当
接箇所を支点としてたわみ、その後、インナパネルの座
面受け部がドアロック本体の受け面に完全に密着するこ
とにより、インナパネルにドアロック本体が取り付けら
れる。
このため、インナパネルと補強部材との間に隙間が生
じた場合において、スクリューでインナパネルにドアロ
ック本体を固定する際に、インナパネルのたわみがかな
り緩やかなものとなる。
じた場合において、スクリューでインナパネルにドアロ
ック本体を固定する際に、インナパネルのたわみがかな
り緩やかなものとなる。
<実施例> (第1実施例) 次に、本考案の第1実施例を第1図および第3図に基
づいて説明する。
づいて説明する。
第3図に示す車両のドア12の後端部には、第1図に示
すドアロック取付け構造10により、ドア12のインナパネ
ル14にドアロック本体16が取り付けられている。
すドアロック取付け構造10により、ドア12のインナパネ
ル14にドアロック本体16が取り付けられている。
インナパネル14は、ドア12の後端部においてアウタパ
ネル側へ折り曲げられてドア12の厚み部分の外郭として
機能する。
ネル側へ折り曲げられてドア12の厚み部分の外郭として
機能する。
ドアロック本体16はロックプレート18を有しており、
このロックプレート18はドア12のインナパネル14の裏側
(図中下側)に位置している。ロックプレート18のイン
ナパネル14側の面には補強部材であるレインフォースメ
ント20が設けられている。ロックプレート18の内側(図
中下側)にはロック機構部(図示しない)が設けられ
る。このロック機構部は、車両のボデー本体にドア12を
ロックさせるための周知の機構である。
このロックプレート18はドア12のインナパネル14の裏側
(図中下側)に位置している。ロックプレート18のイン
ナパネル14側の面には補強部材であるレインフォースメ
ント20が設けられている。ロックプレート18の内側(図
中下側)にはロック機構部(図示しない)が設けられ
る。このロック機構部は、車両のボデー本体にドア12を
ロックさせるための周知の機構である。
このドアロック取付け構造10に用いられるスクリュー
30の頭部32は、いわゆる「丸さら」と称される形状であ
って、ねじ先の方に向かって径が小さくなるテーパ状の
座面36を有しており、かつ、頭部32の上面は緩やかに丸
く膨らんでいる。
30の頭部32は、いわゆる「丸さら」と称される形状であ
って、ねじ先の方に向かって径が小さくなるテーパ状の
座面36を有しており、かつ、頭部32の上面は緩やかに丸
く膨らんでいる。
スクリュー30の軸部34にはおねじ38が形成されてい
る。このおねじ38に対応して、ドアロック本体16のプレ
ート24にはめねじ40が形成されている。また、軸部34と
頭部32との間には小径部42が設けられている。
る。このおねじ38に対応して、ドアロック本体16のプレ
ート24にはめねじ40が形成されている。また、軸部34と
頭部32との間には小径部42が設けられている。
インナパネル14にはスクリュー30の軸部34が挿通され
る孔50が形成されており、その孔50の周囲にはスクリュ
ー30の座面36に対応してテーパ状に折り曲げられて座面
受け部52が形成されている。
る孔50が形成されており、その孔50の周囲にはスクリュ
ー30の座面36に対応してテーパ状に折り曲げられて座面
受け部52が形成されている。
また、ロックプレート18にも、スクリュー30の軸部34
が挿通される孔54が設けられており、その孔54の周囲に
は、スクリュー30の座面36に対応してテーパ状の受け面
56が形成されている。
が挿通される孔54が設けられており、その孔54の周囲に
は、スクリュー30の座面36に対応してテーパ状の受け面
56が形成されている。
また、レインフォースメント20のスクリュー30側端は
スクリュー30からかなり後退した位置にあり、そのイン
ナパネル14側の角部58はインナパネル14の座面受け部52
の基部の裏側とは接触しておらず、レインフォースメン
ト20と座面受け部52との間には空間cが存在している。
スクリュー30からかなり後退した位置にあり、そのイン
ナパネル14側の角部58はインナパネル14の座面受け部52
の基部の裏側とは接触しておらず、レインフォースメン
ト20と座面受け部52との間には空間cが存在している。
スクリュー30の座面36の部分にはワッシャ60が予め備
えられている。このワッシャ60は座面36に沿ったテーパ
状のワッシャ本体62を有しており、このワッシャ本体62
の外周縁は、スクリュー30を締め付けた状態におけるロ
ックプレート18の受け面56の外辺縁よりも内辺縁寄り
(中心寄り)の部分に対応する位置にある。ワッシャ60
にはワッシャ本体62の内周縁に連なって偏平な小円筒部
64が設けられている。この小円筒部64の先端はスクリュ
ー30の軸部34の肩面66に当接しており、ワッシャ60はス
クリュー30から分離しない。また、ワッシャ本体62と小
円筒部64との境界部分には角部68が存在する。そして、
インナパネル14の座面受け部52の先端は、スクリュー30
を締め付けた状態においてその角部68の近傍にまで及ん
でいる。
えられている。このワッシャ60は座面36に沿ったテーパ
状のワッシャ本体62を有しており、このワッシャ本体62
の外周縁は、スクリュー30を締め付けた状態におけるロ
ックプレート18の受け面56の外辺縁よりも内辺縁寄り
(中心寄り)の部分に対応する位置にある。ワッシャ60
にはワッシャ本体62の内周縁に連なって偏平な小円筒部
64が設けられている。この小円筒部64の先端はスクリュ
ー30の軸部34の肩面66に当接しており、ワッシャ60はス
クリュー30から分離しない。また、ワッシャ本体62と小
円筒部64との境界部分には角部68が存在する。そして、
インナパネル14の座面受け部52の先端は、スクリュー30
を締め付けた状態においてその角部68の近傍にまで及ん
でいる。
次に、このドアロック取付け構造10においてドアロッ
ク本体16をインナパネル14に取り付ける際の作用を、同
じく第1図に基づいて説明する。なお、このドアロック
取付け構造10は対称的な構造のため、以下の説明に関し
ては第1図において左半分のみ図示する。
ク本体16をインナパネル14に取り付ける際の作用を、同
じく第1図に基づいて説明する。なお、このドアロック
取付け構造10は対称的な構造のため、以下の説明に関し
ては第1図において左半分のみ図示する。
本来、インナパネル14はレインフォースメント20に密
着するようにされるべきであるが、種々の部材の寸法の
誤差等により、第1図のように、インナパネル14とレイ
ンフォースメント20との間に隙間aが生じ、そのために
その座面受け部52とロックプレート18の受け面56との間
に隙間bが生じているとする。
着するようにされるべきであるが、種々の部材の寸法の
誤差等により、第1図のように、インナパネル14とレイ
ンフォースメント20との間に隙間aが生じ、そのために
その座面受け部52とロックプレート18の受け面56との間
に隙間bが生じているとする。
スクリュー30がインナパネル14の表側から力Fでドア
ロック本体16にねじ込まれていくと、ワッシャ60(ワッ
シャ本体62全体)がインナパネル14の座面受け部52を力
fで押圧する。そのため、インナパネル14は、スクリュ
ー30から図中左方向に離れた図示しない位置にあってそ
の力fの影響を受けない箇所(固定された箇所等)を支
点としてたわみ始める。そして、インナパネル14の座面
受け部52(その裏側)がロックプレート18の受け面56に
完全に密着する前にインナパネル14がレインフォースメ
ント20のスクリュー30側端の角部58に当接する場合が多
く、その当接後は、その角部58を支点としてたわむ。
ロック本体16にねじ込まれていくと、ワッシャ60(ワッ
シャ本体62全体)がインナパネル14の座面受け部52を力
fで押圧する。そのため、インナパネル14は、スクリュ
ー30から図中左方向に離れた図示しない位置にあってそ
の力fの影響を受けない箇所(固定された箇所等)を支
点としてたわみ始める。そして、インナパネル14の座面
受け部52(その裏側)がロックプレート18の受け面56に
完全に密着する前にインナパネル14がレインフォースメ
ント20のスクリュー30側端の角部58に当接する場合が多
く、その当接後は、その角部58を支点としてたわむ。
その際、インナパネル14の座面受け部52のうちのワッ
シャ60により押圧力fを受ける位置とそのたわみの支点
(角部58)との距離が、前述した従来のドアロック取付
け構造のそれよりもかなり長いため、その間の部分Aで
のインナパネル14のたわみがかなり緩やかなものとなる
(そのたわんだ状態を2点鎖線で示す)。そのため、イ
ンナパネル14のそのたわみ部分Aの外観があまり低下せ
ず、その部分Aの塗装割れも防止される。
シャ60により押圧力fを受ける位置とそのたわみの支点
(角部58)との距離が、前述した従来のドアロック取付
け構造のそれよりもかなり長いため、その間の部分Aで
のインナパネル14のたわみがかなり緩やかなものとなる
(そのたわんだ状態を2点鎖線で示す)。そのため、イ
ンナパネル14のそのたわみ部分Aの外観があまり低下せ
ず、その部分Aの塗装割れも防止される。
(第2実施例) 次に、本考案の第2実施例を第2図に基づいて説明す
る。本実施例は、第1実施例とほぼ同一のため、同一の
箇所には同一の符号を付してその説明は省略する。
る。本実施例は、第1実施例とほぼ同一のため、同一の
箇所には同一の符号を付してその説明は省略する。
このドアロック取付け構造70の特徴は、ワッシャ60の
ワッシャ本体62と小円筒部64との境界部分に、両者を滑
らかにつなぐ小曲面部72が形成されており、インナパネ
ル14の座面受け部52の先端がその小曲面部72に接してい
る点にある。
ワッシャ本体62と小円筒部64との境界部分に、両者を滑
らかにつなぐ小曲面部72が形成されており、インナパネ
ル14の座面受け部52の先端がその小曲面部72に接してい
る点にある。
このドアロック取付け構造10によれば、スクリュー30
を締め付ける際、その締め付け力によるワッシャ60の押
圧力が、主としてこの小曲面部72からインナパネル14の
座面受け部52の先端にかかる。すなわち、スクリュー30
の締め付けの初期においては小曲面部72が座面受け部52
の先端を押圧し、その座面受け部52がたわんでいき、そ
のスクリュー30の締め付けの終期においては小曲面部72
およびワッシャ本体62全体が座面受け部52を押圧するの
である。
を締め付ける際、その締め付け力によるワッシャ60の押
圧力が、主としてこの小曲面部72からインナパネル14の
座面受け部52の先端にかかる。すなわち、スクリュー30
の締め付けの初期においては小曲面部72が座面受け部52
の先端を押圧し、その座面受け部52がたわんでいき、そ
のスクリュー30の締め付けの終期においては小曲面部72
およびワッシャ本体62全体が座面受け部52を押圧するの
である。
そのため、本実施例のドアロック取付け構造10では、
インナパネル14の座面受け部52のうちのワッシャ60によ
り押圧力を受ける位置とそのたわみの支点(レインフォ
ースメント20の角部58)との距離が、第1実施例のもの
よりもさらに長くなるため、その間の部分Aでのインナ
パネル14のたわみがさらに緩やかなものとなる。そのた
め、インナパネル14のそのたわみ部分Aの外観の低下や
塗装割れが一層防止される。
インナパネル14の座面受け部52のうちのワッシャ60によ
り押圧力を受ける位置とそのたわみの支点(レインフォ
ースメント20の角部58)との距離が、第1実施例のもの
よりもさらに長くなるため、その間の部分Aでのインナ
パネル14のたわみがさらに緩やかなものとなる。そのた
め、インナパネル14のそのたわみ部分Aの外観の低下や
塗装割れが一層防止される。
なお、以上の実施例において、スクリュー30に小径部
42が設けられず、ワッシャ60が予めスクリュー30に備え
られていなくてもよい。その場合は、スクリュー30の締
め付けの際にワッシャを60をスクリュー30の軸部34に通
して用いる。
42が設けられず、ワッシャ60が予めスクリュー30に備え
られていなくてもよい。その場合は、スクリュー30の締
め付けの際にワッシャを60をスクリュー30の軸部34に通
して用いる。
また、第1実施例の場合は、ワッシャ60に小円筒部64
が設けられていなくてもよい。
が設けられていなくてもよい。
その他、当業者の知識に基づき種々の変更を加えた態
様で本発明を実施できることはもちろんである。
様で本発明を実施できることはもちろんである。
<考案の効果> この考案によれば、インナパネルと補強部材との間に
隙間が生じた場合において、スクリューでインナパネル
にドアロック本体を固定する際に、インナパネルのたわ
みがかなり緩やかなものとなり、インナパネルのそのた
わみ部分の外観があまり低下せず、その部分の塗装割れ
も防止される。
隙間が生じた場合において、スクリューでインナパネル
にドアロック本体を固定する際に、インナパネルのたわ
みがかなり緩やかなものとなり、インナパネルのそのた
わみ部分の外観があまり低下せず、その部分の塗装割れ
も防止される。
第1図は本考案に係るドアロック取付け構造のの第1実
施例の断面図(第3図中のB−B線で切断したもの。第
2図,第4図および第5図でも同様である)であり、第
2図は同じく第2実施例の要部の断面図(左右対称のた
め左半分のみを示す。第4図および第5図も同様であ
る)であり、第3図はそれらの適用される車両のドアの
車内側の側面図である。第4図および第5図は従来のド
アロック取付け構造の断面図である。 10,17……ドアロック取付け構造 14……インナパネル 16……ドアロック本体 30……スクリュー 36……座面 50……孔 52……座面受け部 54……孔 56……受け面 60……ワッシャ
施例の断面図(第3図中のB−B線で切断したもの。第
2図,第4図および第5図でも同様である)であり、第
2図は同じく第2実施例の要部の断面図(左右対称のた
め左半分のみを示す。第4図および第5図も同様であ
る)であり、第3図はそれらの適用される車両のドアの
車内側の側面図である。第4図および第5図は従来のド
アロック取付け構造の断面図である。 10,17……ドアロック取付け構造 14……インナパネル 16……ドアロック本体 30……スクリュー 36……座面 50……孔 52……座面受け部 54……孔 56……受け面 60……ワッシャ
Claims (1)
- 【請求項1】車両用ドアにおけるインナパネルの裏側に
補強部材を介在して組み付けられるドアロック本体が、
このインナパネルの表側からドアロック本体に対して締
付けられるスクリューで固定され、かつこのスクリュー
の頭部には、そのスクリューの先側へ向かって径の小さ
くなるテーパ状の座面が形成され、前記インナパネルに
は、前記スクリューが挿通される孔と、その孔の周囲に
おいて前記スクリューの座面に対応してテーパ状に折り
曲げられた座面受け部が形成され、前記ドアロック本体
には、前記インナパネルの孔に対応する孔と、その孔の
周囲において前記スクリューの締付け時に前記インナパ
ネルの座面受け部を受け止めるテーパ状の受け面が形成
されている車両用ドアロックの取付け構造において、 前記スクリューの座面に対応したテーパ状のワッシャ
が、前記インナパネルの座面受け部と前記スクリューの
座面との間に介在し、当該スクリューが締付けられた状
態において、そのワッシャの外周縁が、前記ドアロック
本体の受け面の傾斜方向において、当該ドアロック本体
の受け面の外周縁よりも当該ドアロック本体の前記孔の
側に位置することを特徴とする車両用ドアロックの取付
け構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12570190U JP2527575Y2 (ja) | 1990-11-27 | 1990-11-27 | 車両用ドアロックの取付け構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12570190U JP2527575Y2 (ja) | 1990-11-27 | 1990-11-27 | 車両用ドアロックの取付け構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0482177U JPH0482177U (ja) | 1992-07-16 |
JP2527575Y2 true JP2527575Y2 (ja) | 1997-03-05 |
Family
ID=31873289
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12570190U Expired - Fee Related JP2527575Y2 (ja) | 1990-11-27 | 1990-11-27 | 車両用ドアロックの取付け構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2527575Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109882000A (zh) * | 2019-03-26 | 2019-06-14 | 浙江众泰汽车制造有限公司 | 一种汽车门锁安装结构 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3051210U (ja) * | 1998-02-06 | 1998-08-21 | ミタカ通信株式会社 | 作業車の接触警報装置 |
-
1990
- 1990-11-27 JP JP12570190U patent/JP2527575Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0482177U (ja) | 1992-07-16 |
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