JP2527491B2 - 消波ケ―ソン - Google Patents

消波ケ―ソン

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JP2527491B2
JP2527491B2 JP2174910A JP17491090A JP2527491B2 JP 2527491 B2 JP2527491 B2 JP 2527491B2 JP 2174910 A JP2174910 A JP 2174910A JP 17491090 A JP17491090 A JP 17491090A JP 2527491 B2 JP2527491 B2 JP 2527491B2
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彬夫 田中
義郎 永井
治生 清水
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は波浪を吸収するための消波ケーソンに関す
る。
従来の技術 従来、消波用構造体として、たとえば特願昭62−2172
73号などにおいて知られているものがある。この従来の
消波構造体は、コンクリートブロック体からなる堤体
と、この堤体の内部に形成された消波孔とを有した構成
となっている。消波孔は鋳鉄管などで構成され、その内
部を波浪が通過するときに、この消波孔内に設けられた
狭路部などの作用で消波が行われる。
発明が解決しようとする課題 しかし、このような従来の消波構造体では、堤体をコ
ンクリートブロックで形成しているため、この重量が過
大になる欠点がある。このため、この消波構造体を設置
する水底の地盤が軟弱である場合には、地盤が沈降する
おそれがある。また、消波構造体は台船やクレーンで吊
るして水中に下ろされるのが通例であるが、その重量が
大きいと、これら台船やクレーンの能力の制限を超えて
しまうという問題点も生じる。
そこで本発明はこのような問題点を解決し、軽量で、
しかも台船やクレーンなどによる作業を容易に行うこと
のできる消波ケーソンを提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するため本発明は、水底部に設置され
る下部ケーソンと、この下部ケーソンに載置される上部
ケーソンとを備え、前記下部ケーソンは、直方体状に形
成されて、波浪の伝播方向に貫通する内部空間と、前壁
および後壁に形成された第1の開口と、両側壁に形成さ
れた第2の開口と、上壁に形成された第3の開口とを有
し、前記上部ケーソンは、波浪の伝播方向に距離をおい
て設けられた一対の壁と、これら両壁の間にわたされる
消波用管体とを有する構成としたものである。
作用 このような構成によれば、構造体の全体をケーソンに
て構成したため、その重量が軽減される。特に下部ケー
ソンには、前壁および後壁に形成された第1の開口と、
両側壁に形成された第2の開口と、上壁に形成された第
3の開口とともに内部空間が形成され、また上部ケーソ
ンは波浪の伝播方向に距離をおいて設けられた一対の壁
の間に消波用管体がわたされているだけであるため、著
しい重量軽減効果を期待することができる。また、上部
ケーソンと下部ケーソンとに分割された構成であるた
め、上部および下部ケーソン自体はそれぞれ軽量なもの
となり、台船やクレーンなどによる吊り下げ作業は容易
なものとなる。
実施例 第1図および第2図において、1はコンクリート製の
下部ケーソンで、湖底などに設置される。この下部ケー
ソン1は矩形の箱状に形成され、波浪伝播方向に貫通す
る内部空間2が設けられている。3,4は、その前壁およ
び後壁に形成された開口である。下部ケーソン1には、
その両側壁および上壁にも開口5,6が形成されている。
下部ケーソン1には、上部ケーソン7が載置されてい
る。この上部ケーソン7は、第3図および第4図にも示
すように、波浪の伝播方向に距離をおいて設けられたコ
ンクリート製の前壁8および後壁9と、これら両壁8、
9の間にわたされた単数または複数の消波用管体10とを
有している。なお、必要に応じて、前壁8と後壁9との
間に側壁を設けてもよい。
消波用管体10はダクタイル鋳鉄にて形成され、その一
端に受口11を有するとともに、他端に挿口12を有してい
る。そして、受口11が前壁8の中に埋め込まれるように
してこの前壁8に支持され、かつ挿口12が後壁9の中に
埋め込まれるようにしてこの後壁9に支持されている。
挿口12は後壁9の表面まで達しているが、受口11は、そ
の先端部が切断され、かつ前壁8の表面から距離をおい
た位置に埋め込まれるように配置されている。前壁8に
おける消波用管体10の内周には、断面山形の環状のコン
クリート製の絞り部13が設けられ、この絞り部13によっ
て、消波を行うための狭路部14を形成している。
上部ケーソン7には、さらに上部蓋15が載置されてい
る。この上部蓋15はコンクリート製で、その上部には、
第2図に示すような凹部16を形成することもできる。こ
の凹部16は、その内部に土砂を入れて、植栽に供するこ
とができる。
上部ケーソン7の前壁8,後壁9には段部17が形成さ
れ、この段部17が下部ケーソン1や上部蓋15に掛かり合
うことで、各部が前後方向すなわち波動の伝播方向にず
れるのを防止している。なお、左右方向へのずれを防止
するための段部を形成することもできる。
第1図に示すように、このような消波ケーソンを横方
向に複数並べることで、任意の長さの堤体を構築するこ
とができる。この堤体の側端部は、図示のように開口さ
せておいてもよいし、あるいは適当な部材で閉塞しても
よい。
第1図において18は水面を示すが、この水面18よりも
下方には、消波ケーソンを前後に貫通する内部空間2お
よび消波用管体10が存在するため、すぐれた透水性を得
ることができる。水面18よりも上方には消波用管体10が
存在するため、この消波用管体10による消波効果、透水
効果、エアレーション効果などを期待することができ
る。
下部ケーソン1には開口3、4、5、6とともに大き
な内部空間2が形成され、また上部ケーソン7における
前壁8と後壁9との間には消波用管体10がわたされてい
るだけであるため、ケーソン全体を軽量化することがで
きる。このため、軟弱な地盤においても沈下のおそれな
く安定してケーソンを設置することができる。また、下
部および上部のケーソン1,7に分割して構成したため、
各ケーソン1,7自体も軽量となり、台船やクレーンの能
力の制限を超えることなしに容易に吊り下げ作業するこ
とができる。
消波用管体10により波浪を透過させる構造としたた
め、前壁8および後壁9における波浪の反射率が低減さ
れる効果がある。しかも、透過構造であることから波力
を低減させる効果があり、軽量化を図ったにもかかわら
ず設置状態の安定性を向上させることができる。
発明の効果 以上述べたように本発明によると、構造体の全体をケ
ーソンで構成したためその重量を軽減することができ、
特に下部ケーソンには、前壁および後壁に形成された第
1の開口と、両側壁に形成された第2の開口と、上壁に
形成された第3の開口とともに内部空間が形成され、ま
た上部ケーソンは波浪の伝播方向に距離をおいて設けら
れた一対の壁の間に消波用管体がわたされているだけで
あるため、著しい重量軽減効果を期待することができ、
しかもケーソンを上下に分割したため、上部ケーソンお
よび下部ケーソン自体を軽量なものとすることができ、
台船やクレーンで容易に作業することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の消波ケーソンの斜視図、第
2図は第1図の消波ケーソンの横断面図、第3図は同消
波ケーソンの上部ケーソンの斜視図、第4図は第2図に
おけるIV−IV線断面図である。 1…下部ケーソン、2…内部空間、7…上部ケーソン、
8…前壁、9…後壁、10…消波用管体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−214613(JP,A) 実開 平1−124826(JP,U) 実開 平1−111723(JP,U) 実開 昭63−181618(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水底部に設置される下部ケーソンと、この
    下部ケーソンに載置される上部ケーソンとを備え、前記
    下部ケーソンは、直方体状に形成されて、波浪の伝播方
    向に貫通する内部空間と、前壁および後壁に形成された
    第1の開口と、両側壁に形成された第2の開口と、上壁
    に形成された第3の開口とを有し、前記上部ケーソン
    は、波浪の伝播方向に距離をおいて設けられた一対の壁
    と、これら両壁の間にわたされる消波用管体とを有する
    ことを特徴とする消波ケーソン。
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