JP2608621B2 - 消波ケーソン - Google Patents

消波ケーソン

Info

Publication number
JP2608621B2
JP2608621B2 JP2174911A JP17491190A JP2608621B2 JP 2608621 B2 JP2608621 B2 JP 2608621B2 JP 2174911 A JP2174911 A JP 2174911A JP 17491190 A JP17491190 A JP 17491190A JP 2608621 B2 JP2608621 B2 JP 2608621B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wave
caisson
wall
dissipating
rear wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2174911A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0464610A (ja
Inventor
彬夫 田中
義郎 永井
治生 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP2174911A priority Critical patent/JP2608621B2/ja
Publication of JPH0464610A publication Critical patent/JPH0464610A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2608621B2 publication Critical patent/JP2608621B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Revetment (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は波浪を吸収するための消波構造体を備えた消
波ケーソンに関する。
従来の技術 従来、消波構造体として、たとえば特願昭62−217273
号などにおいて知られているものがある。この従来の消
波構造体は、コンクリートブロック体からなる堤体と、
この堤体の内部に形成された消波孔とを有した構成とな
っている。消波孔は鋳鉄管などで構成され、その内部を
波浪が通過するときに、この消波孔内に設けられた狭路
部などの作用で消波が行われる。
発明が解決しようとする課題 しかし、このような従来の消波構造体では、堤体をコ
ンクリートブロックで形成しているため、その重量が過
大になる欠点がある。このため、この消波構造体を設置
する水底の地盤が軟弱である場合には、地盤が沈下する
おそれがある。また、消波構造体は台船やクレーンで吊
るして水中に下ろされるのが通例であるが、その重量が
大きいと、これら台船やクレーンの能力の制限を越えて
しまうという問題点も生じる。
そこで本発明はこのような問題点を解決し、軽量で、
しかも台船やクレーンなどによる作業を容易に行うこと
のできる消波ケーソンを提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するため本発明は、コンクリート製の
下部ケーソンと、この下部ケーソンに載置される上部ケ
ーソンと、この上部ケーソンに載置されるコンクリート
製の上部蓋とを有し、前記上部ケーソンは、それぞれ波
浪の伝播方向と交差する方向に配置され、かつ互いに距
離をおいて設けられたコンクリート製の前壁および後壁
と、これら前壁と後壁との間にわたされるとともに、一
端および他端が前記前壁および後壁に埋め込まれた状態
で支持された単数または複数の鋳鉄製の消波用管体とを
有し、この消波用管体の内周に、消波を行うための狭路
部を形成する絞り部が設けられており、前記下部ケーソ
ンと上部ケーソンおよび上部ケーソンと上部蓋には、互
いに掛かり合うことで各部が波浪の伝播方向にずれるの
を防止するための段部が形成されており、前記下部ケー
ソンは、その前壁および後壁に開口が形成されるととも
に、その両側壁および上壁にも開口が形成されている構
成としたものである。
作用 このような構成によれば、前壁と後壁と消波用管体と
だけによって少なくとも消波構造体としての上部ケーソ
ンが構築されるため、消波用管体の周囲には空間が形成
されることになり、この消波構造体は軽量構造となる。
また下部ケーソンは、その前壁および後壁に開口が形成
されるとともに、その両側壁および上壁にも開口が形成
されているため、上部ケーソンと同様に軽量に構成する
ことができる。このため、軟弱地盤に使用しても地盤沈
下などが生じることがなく、また台船やクレーンなどに
よる吊り下げ作業も容易になる。また上部ケーソンはコ
ンクリート製の前壁および後壁に鋳鉄製の消波用管体の
一端および他端が埋め込まれた状態で支持されているた
め、これら鋳鉄製の消波用管体はコンクリート製の前壁
および後壁と強固に一体化された状態で設置されること
になる。また下部ケーソンと上部ケーソンおよび上部ケ
ーソンと上部蓋には、互いに掛かり合うことで各部が波
浪の伝播方向にずれるのを防止するための段部が形成さ
れているため、これら各部を載置して積み上げただけの
構成でありながら、波浪に対する充分な抵抗力を有す
る。なお、必要に応じて上部ケーソンの前壁と後壁との
間に側壁を設けることもできる。
実施例 第1図および第2図において、1はコンクリート製の
下部ケーソンで、湖底などに設置される。この下部ケー
ソン1は矩形の箱状に形成され、波浪伝播方向に貫通す
る内部空間2が設けられている。3,4は、その前壁およ
び後壁に形成された開口である。下部ケーソン1には、
その両側壁および上壁にも開口5,6が形成されている。
下部ケーソン1には、消波構造体としての上部ケーソ
ン7が載置されている。この上部ケーソン7は、第3図
および第4図にも示すように、波浪の伝播方向に距離を
おいて設けられたコンクリート製の前壁8および後壁9
と、これら両壁8、9の間にわたされた単数または複数
の消波用管体10とを有している。なお、必要に応じて、
前壁8と後壁9との間に側壁を設けてもよい。
消波用管体10はダクタイル鋳鉄にて形成され、その一
端に受口11を有するとともに、他端に挿口12を有してい
る。そして、受口11が前壁8の中に埋め込まれるように
してこの前壁8に支持され、かつ挿口12が後壁9の中に
埋め込まれるようにしてこの後壁9に支持されている。
挿口12は後壁9の表面まで達しているが、受口11は、そ
の先端部が切断され、かつ前壁8の表面から距離をおい
た位置に埋め込まれるように配置されている。前壁8に
おける消波用管体10の内周には、断面山形の環状のコン
クリート製の絞り部13が設けられ、この絞り部13によっ
て、消波を行うための狭路部14を形成している。
上部ケーソン7には、さらに上部蓋15が載置されてい
る。この上部蓋15はコンクリート製で、その上部には、
第2図に示すような凹部16を形成することもできる。こ
の凹部6は、その内部に土砂を入れて、植栽に供するこ
とができる。
上部ケーソン7の前壁8,後壁9には段部17が形成さ
れ、この段部17が図示のように下部ケーソン1や上部蓋
15において対応して形成された段部に掛かり合うこと
で、各部が前後方向すなわち波浪の伝盤方向にずれるの
を防止している。なお、左右方向へのずれを防止するた
めの段部を形成することもできる。
第1図に示すように、このような消波ケーソンを横方
向に複数並べることで、任意の長さの堤体を構築するこ
とができる。この堤体の側端部は、図示のように開口さ
せておいてもよいし、あるいは適当な部材で閉塞しても
よい。
第1図において18は水面を示すが、この水面18よりも
下方には、消波ケーソンを前後に貫通する内部空間2お
よび消波用管体10が存在するため、すぐれた透水性を得
ることができる。水面18よりも上方には消波用管体10が
存在するため、この消波用管体10による消波効果、透水
効果、エアレーション効果などを期待することができ
る。
下部ケーソン1には開口3、4、5、6とともに大き
な内部空間2が形成され、また上部ケーソン7における
前壁8と後壁9との間には消波用管体10がわたされてい
るだけであるため、ケーソン全体を軽量化することがで
きる。このため、軟弱な地盤においても沈下のおそれな
く安定してケーソンを設置することができる。また、下
部および上部のケーソン1,7に分割して構成したため、
各ケーソン1,7自体も軽量となり、台船やクレーンの能
力の制限を越えることなしに容易に吊り下げ作業するこ
とができる。
消波用管体10により波浪を透過させる構造としたた
め、前壁8および後壁9における波浪の反射率が低減さ
れる効果がある。しかも、透過構造であることから波力
を低減させる効果があり、軽量化を図ったにもかかわら
ず設置状態の安定性を向上させることができる。
発明の効果 以上述べたように本発明によると、前壁と後壁の消波
用管体とだけによって少なくとも消波構造体を構築する
ことができるため、この消波構造体を軽量構造とするこ
とができ、また下部ケーソンは、その前壁および後壁に
開口が形成されるとともに、その両側壁および上壁にも
開口が形成されているため、上部ケーソンと同様に軽量
に構成することができ、このため、軟弱地盤に使用して
も地盤沈下などが生じることなく、また台船やクレーン
で容易に作業することができ、しかもコンクリート製の
前壁および後壁に鋳鉄製の消波用管体の一端および他端
が埋め込まれた状態で支持されているため、これら鋳鉄
製の消波用管体をコンクリート製の前壁および後壁と強
固に一体化された状態で設置することができ、また下部
ケーソンと上部ケーソンおよび上部ケーソンと上部蓋に
は、互いに掛かり合うことで各部が波浪の伝播方向にず
れるのを防止するための段部が形成されているため、こ
れら各部を載置して積み上げただけの構成でありなが
ら、波浪に対する充分な抵抗力を有するようにすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の消波ケーソンの斜視図、第
2図は第1図の消波ケーソンの横断面図、第3図は同消
波ケーソンにおける上部ケーソンの斜視図、第4図は第
2図におけるIV−IV線断面図である。 1……下部ケーソン、2……内部空間、7……上部ケー
ソン(消波構造体)、8……前壁、9……後壁、10……
消波用管体。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−85410(JP,A) 実開 昭63−181618(JP,U) 特公 昭49−44731(JP,B2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンクリート製の下部ケーソンと、この下
    部ケーソンに載置される上部ケーソンと、この上部ケー
    ソンに載置されるコンクリート製の上部蓋とを有し、前
    記上部ケーソンは、それぞれ波浪の伝播方向と交差する
    方向に配置され、かつ互いに距離をおいて設けられたコ
    ンクリート製の前壁および後壁と、これら前壁と後壁と
    の間にわたされるとともに、一端および他端が前記前壁
    および後壁に埋め込まれた状態で支持された単数または
    複数の鋳鉄製の消波用管体とを有し、この消波用管体の
    内周に、消波を行うための狭路部を形成する絞り部が設
    けられており、前記下部ケーソンと上部ケーソンおよび
    上部ケーソンと上部蓋には、互いに掛かり合うことで各
    部が波浪の伝播方向にずれるのを防止するための段部が
    形成されており、前記下部ケーソンは、その前壁および
    後壁に開口が形成されるとともに、その両側壁および上
    壁にも開口が形成されていることを特徴とする消波ケー
    ソン。
JP2174911A 1990-07-02 1990-07-02 消波ケーソン Expired - Fee Related JP2608621B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2174911A JP2608621B2 (ja) 1990-07-02 1990-07-02 消波ケーソン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2174911A JP2608621B2 (ja) 1990-07-02 1990-07-02 消波ケーソン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0464610A JPH0464610A (ja) 1992-02-28
JP2608621B2 true JP2608621B2 (ja) 1997-05-07

Family

ID=15986855

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2174911A Expired - Fee Related JP2608621B2 (ja) 1990-07-02 1990-07-02 消波ケーソン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2608621B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2709316B3 (fr) * 1993-08-24 1996-05-15 Alain Lozahic Procédé pour réaliser des récifs artificiels et produits obtenus.
JP2009113119A (ja) * 2009-03-03 2009-05-28 Junichi Mizoguchi スタッドボルト

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4944731A (ja) * 1972-09-01 1974-04-27
JPH052665Y2 (ja) * 1987-05-14 1993-01-22
JPH0285410A (ja) * 1988-09-19 1990-03-26 Kubota Ltd 消波ケーソン

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0464610A (ja) 1992-02-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6913418B2 (en) Underwater building unit and methods of installation and application thereof
JP2608621B2 (ja) 消波ケーソン
JP2527491B2 (ja) 消波ケ―ソン
JPH0718641A (ja) 浮体式消波堤
JP2002302924A (ja) 組立式護岸構造体
JP3472119B2 (ja) 地中埋設箱用嵩上継枠
JP3622028B2 (ja) マンホール
JPH052665Y2 (ja)
JP2725516B2 (ja) 埋設構造物の液状化対策工法
JP2825423B2 (ja) 消波ケーソン
JP4688099B2 (ja) 上部斜面スリット堤用止水蓋及び上部斜面スリット堤の曳航方法並びに上部斜面スリット堤の施工方法
KR102613044B1 (ko) 케이슨에 적용가능한 사석식 변위허용 연결장치
JPH0645943B2 (ja) 埋設構造物の液状化対策工法
JP2578911B2 (ja) 護岸の保護装置
JPS5941528A (ja) ケ−ソン
JP2000328518A (ja) 脚付き軽量アンカレイジ
JP2000178973A (ja) 水中コンクリート流し込み用型枠
JPH08165625A (ja) 防波堤
JPH11200360A (ja) 防振壁及びその施工方法
JP2578236B2 (ja) 消波用管体
JP2564819B2 (ja) 既設ケーソンの耐震補強構造
JPH0645944B2 (ja) 埋設構造物の液状化対策工法
JPH0285410A (ja) 消波ケーソン
KR20220091034A (ko) 케이슨 및 그 구조물
JPH047404B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees