JP2825423B2 - 消波ケーソン - Google Patents

消波ケーソン

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JP2825423B2
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彬夫 田中
治生 清水
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Kubota Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、波浪を吸収するための
消波ケーソンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図4に示すような消波ケーソンが
存在する。この消波ケーソン21は、海底22などに設
置される盤状の基礎部23と、この基礎部23の上部に
構築される箱形の本体部24と、この本体部24の上部
開口を覆う上載部25とから構成されている。本体部2
4は、外海側に面した前壁26と、内海側に面した後壁
27を有し、この本体部24の前壁26と後壁27の底
部には外海側から内海側に向けて貫通する透水孔28が
形成されている。さらに、本体部24の上部には、前壁
26から後壁27にわたって複数の消波管29が各々平
行に設けられている。消波管29は鋳鉄管などを用いて
おり、管内を波浪が通過する時に消波が行なわれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記消波ケー
ソン21は、前壁26と後壁27との幅は消波管29の
長さに制限されて、基礎部23の幅も狭いため、波が大
きく波力が大きい場合、安定性が不足する。また、海底
22が軟弱な地盤の場合に沈下防止のための改良が大が
かりなるという問題点があった。
【0004】本発明は、このような従来の問題点を解決
するためになされたもので、安定性増加のために幅を大
きくして重量(ケーソン自体および中詰砂量)をアップ
することができ、海底へ設置した際に面圧が下がるので
沈下も少なく、消波効果の大きな消波ケーソンを提供す
ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の消波ケーソン
は、海底と接する基礎部の上部に本体部を構築し、外海
側に面する本体部の前壁と、内海側に面する本体部の後
壁との間に消波管を設けて波浪を消波する消波ケーソン
であって、前壁と後壁との間に複数の消波管を接続して
架設し、前壁と後壁の間に設けられた少なくとも1つの
中壁により前記複数の消波管を支持している。
【0006】
【作用】上記構成によって、前壁と後壁の間隔を広くし
て従来に比べて基礎部の幅を大きくして面圧を下げるこ
とにより、軟弱な地盤であっても消波ケーソンが沈下し
にくくなる。しかも、消波孔の長さも、従来の消波孔の
長さより長くなるため、反射波は少し大きくなるが、透
過波は抵抗がふえて小さくなる。
【0007】
【実施例】以下に本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。図1は本発明の一実施例の消波ケ
ーソンの斜視図、図2は図1のA−A線縦断面図であ
る。なお、図3は側壁を開口した他の実施例であって、
基本的な構成は図1の実施例と同じである。
【0008】これらの図において、1は消波ケーソンで
あって、この消波ケーソン1の底部には、海底2と接す
る盤状の基礎部3を有しているが、この基礎部3は従来
の基礎部3の約二倍程度の幅を有している。
【0009】この基礎部3の上部には、箱形の本体部4
が構築され、この本体部4の上部開口を上載部5で覆っ
ている。この本体部4は、基礎部3の上部に、外海側に
面した前壁6と、内海側に面した後壁7とが立設し、前
壁6と後壁7の間に中壁8が立設している。
【0010】前壁6と後壁7の下部には開口9が形成さ
れ、本体部4の外海側から内海側に向けての海水の流れ
ができる。また、隣り合うケーソンどうしは、消波ケー
ソンの安定性や天端の遊歩道化等の活用上、さらに幅が
必要な場合は連通させても支障はない。さらに、本体部
4の中央からやや上部に、前壁6から後壁7にわたって
複数の消波孔12が水平に横方向にならんで設けられて
いる。即ち、前壁6と中壁8の間に、第1の消波管13
が埋め込まれて支持され、中壁8と後壁7との間にも、
第2の消波管14が埋め込まれて支持され、中壁8内に
おいて第1の消波管13の受挿部13Aと第2の消波管
14の接手部14Aが接続している。そして、この二本
の消波管13,14によって前壁6と後壁7の間に連通
する消波孔12が形成されている。中壁8に埋め込まれ
た、第1の消波管13と第2の消波管14の接続は、フ
ランジ型、メカニカル型、スリップオン型などの接合方
式を用いる。ただし、本発明は、第1の消波管13の受
挿部13Aと、第2の消波管14の接手部14Aを中壁
8に埋め込んだものに限定されない。
【0011】第1の消波管13の前壁6における内周に
は、断面山形環状のコンクリート製の絞り部15が設け
られ、この絞り部15によって、消波を行うための狭径
部16を形成している。この狭径部16の厚さ(奥行寸
法)は、前壁6の厚さと同じ厚さに形成されている。
【0012】なお、消波管13,14の内面には図示し
ていないが、セメントモルタル層が形成され、また消波
管13,14の外面は、塗装が施された上にポリエチレ
ンスリーブが被せられ、防食を確実なものとしている。
【0013】完成した消波ケーソン1は、例えば海岸か
ら距離をおいて適当な位置に設置されるが、従来の消波
ケーソンに比べて基礎部3の幅が大きくなるため、波の
大きな所でも使用できるとともに、面圧が下がるので軟
弱な地盤であっても沈下しにくくなる。
【0014】また、外海側から伝播してきた波浪は、第
1の消波管13の狭径部16から流入するとともに、第
2の消波管14の内海側が開口しているため、外海側か
ら内海側に海水が流通して海水の出入りが確保され、そ
の大半が消波孔12を通過しているうちに消波される。
この消波孔12の長さは、従来の消波孔の長さに比べて
長くなるため、消波効果も大きくなる。
【0015】上記実施例では、消波管を第1の消波管1
3と第2の消波管14の2本により構成しているが、本
発明は必ずしもこの2本の消波管に限定されず、3本、
4本それ以上接続し、前壁6と後壁7の間に架設しても
よい。そして、この複数の消波管を支持するための中壁
8も1つに限定されず、前壁6と後壁7の間に複数設け
てもよい。
【0016】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、従来の
消波ケーソンに比べて基礎部の幅が大きくなるため、軟
弱な地盤であっても沈下しにくくなる。しかも、従来の
消波孔の長さに比べて長さが長くなるため、消波効果も
大きくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の消波ケーソンの斜視図であ
る。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】本発明の他の実施例の消波ケーソンの斜視図で
ある。
【図4】従来例の消波ケーソンの斜視図である。
【符号の説明】
1 消波ケーソン 2 海底 3 基礎部 4 本体部 6 前壁 7 後壁 8 中壁 12 消波孔 13 第1の消波管 14 第2の消波管

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 海底と接する基礎部の上部に本体部を構
    築し、外海側に面する本体部の前壁と、内海側に面する
    本体部の後壁との間に消波管を設けて波浪を消波する消
    波ケーソンにおいて、前壁と後壁との間に複数の消波管
    を接続して架設し、前壁と後壁の間に設けられた少なく
    とも1つの中壁により前記複数の消波管を支持したこと
    を特徴とする消波ケーソン。
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