JP2825430B2 - 管体埋込ブロックの製造方法 - Google Patents

管体埋込ブロックの製造方法

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JP2825430B2 JP4761394A JP4761394A JP2825430B2 JP 2825430 B2 JP2825430 B2 JP 2825430B2 JP 4761394 A JP4761394 A JP 4761394A JP 4761394 A JP4761394 A JP 4761394A JP 2825430 B2 JP2825430 B2 JP 2825430B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート内に管体
が埋め込まれてなる管体埋込ブロックを製造する方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】港湾などにおいては、防波堤に囲まれて
閉鎖水域が形成されている。この閉鎖水域においては、
海水などの流通性に乏しいため、防波堤に透水孔を有す
る透水管を埋め込む試みがなされており、透水管に設け
られた絞り部により、外洋側の波浪の勢いを減衰させる
とともに、湾港側への波浪の伝播にともなう流れの発生
によって防波堤の透水性を確保するように図られてい
る。
【0003】この透水管はコンクリート製の透水管ブロ
ックに埋め込まれて製造される。つまり、図8の(a)
に示すように、まず、箱型の型枠1の底部に所定厚みに
なるようにコンクリートを流し込んでコンクリート製の
座盤2を作成した後、この座盤2上に透水管3を載置
し、この上からさらにコンクリートを流し込んでコンク
リート打設部4を形成し、これらの座盤2とコンクリー
ト打設部4とにより一体化させたコンクリート部内に透
水管3を埋め込む。なお、図8の(b)に示すように、
型枠1はその内部の長手方向寸法が透水管3の長手方向
寸法とほぼ同じに形成され、透水管3を座盤2上に載置
した際に、型枠1の長手方向両端部の内壁面1aが透水
管3の両端開口部3aに当接し、これらの開口部を介し
て透水管3内にコンクリートが流入することが防止され
ている。なお、透水管3の両端開口部3aを閉鎖するカ
バーなどを別途に設けてもよい。また、図9における3
bは透水管3の絞り部である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構成の透水管ブロックの製造方法によれば、座盤2上
に透水管3を載置した状態から、さらにコンクリートを
型枠1内に流し込む際に、透水管3内の空気の浮力によ
り、透水管3の一部が浮き上がったり、コンクリートの
流入体により透水管3が横に流されたりして、図8の
(b)に仮想線で示すように、透水管3が正規の位置よ
りずれてしまうことがあった。
【0005】本発明は上記問題を解決するもので、透水
管などの管体を、その位置ずれなどを生じることなくコ
ンクリート内に埋め込むことができる管体埋込ブロック
の製造方法を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に本発明の管体埋込ブロックの製造方法は、上方が開口
された型枠内の底部にコンクリートを流し込んで管体埋
込ブロックの座盤を形成するとともにこの座盤のコンク
リートが硬化する前に、対となって索体を係止させる係
止用部材の一部を前記座盤形成箇所に配設して埋め込
み、前記座盤上における係止用部材間位置に管体を載置
し、これらの係止用部材と管体外周面とにまたがって索
体を締結して管体を座盤上の所定位置に固定し、この
後、型枠内にコンクリートを流し込むことにより、中空
状の管体がコンクリートブロック内の所定位置に埋め込
まれた管体埋込ブロックを製造するものである。
【0007】
【作用】上記構成によると、係止用部材と索体とにより
管体が座盤上の所定位置に固定されるため、型枠内にコ
ンクリートが流し込まれても、管体が位置ずれを生じる
ことがなくなり、管体はコンクリートブロック内の所定
位置に埋め込まれる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。なお、従来と同機能のものには同符号を付してその
説明は省略する。
【0009】まず、図1の(a)に示すように、上方が
開口された型枠1内の底部にコンクリートを流し込んで
座盤2を形成する。そして、座盤2を形成するコンクリ
ートが硬化する前に、透水管3を載置する管台12の下
部を座盤2内に埋め込むとともに、この管台12の両側
方箇所に係止用部材としてのアンカー11の下部を座盤
2内にそれぞれ埋め込む。これにより、コンクリートが
硬化して座盤2が形成された際には、管台12の上部が
座盤2より露出した状態となるとともにアンカー11の
上部が座盤2より突出した状態となる。なお、この実施
例においては、型枠1の底部の所定箇所には下方に円弧
状に窪む凹部1a(図2参照)が設けられ、この凹部1
aに流入したコンクリートにより円弧状の凸部13が形
成されるようになっている。
【0010】この状態で、図1の(b)に示すように、
管台12上におけるアンカー11間の位置に透水管3を
載置する。そして、索体としてのスチールバンド14を
透水管3の上方からこの透水管3の外周面と両アンカー
11にまたがってかけ渡し、この姿勢で、スチールバン
ド14の両端部を両アンカー11にそれぞれ溶接して透
水管3を座盤2上の所定位置に固定する。
【0011】次に、型枠1内にコンクリートを流し込む
ことにより、座盤2とコンクリート打設部4とにより一
体化されたコンクリートブロック内に中空状の透水管3
が埋め込められてなる管体埋込ブロック15を製造でき
る。この際、透水管3はスチールバンド14およびアン
カー11により管台12上に固定されているため、透水
管3の一部が浮き上がったり、コンクリートの流入体に
より透水管3が横に流されたりすることは防止され、透
水管3は所定の位置に確実に埋め込まれる。なお、この
実施例においては、型枠1内にコンクリートが流し込ま
れた後に、円弧状の部材16が載置されて、管体埋込ブ
ロック15の上面部に円弧状の凹部17が形成される。
また、この管体埋込ブロック15をクレーンなどで容易
に運搬できるように係止用ワイヤ18も埋め込まれる。
【0012】なお、上記実施例においては、平板状の管
台12を図示したが、管台12の上面に透水管3の下部
が嵌入する凹部を形成してもよい。また、管台12を設
けることなく、座盤2上に透水管3を載置することも可
能である。また、この実施例においては、スチールバン
ド13およびアンカー11により透水管3を位置固定す
る場合を示したが、透水管3を位置固定できるものであ
れば、どのような係止用部材や索体でもよい。また、透
水管3を埋め込んだ場合を説明したが、各種の管体を埋
め込む場合にも適用できることはもちろんである。
【0013】上記実施例の管体埋込ブロック15は、例
えば、図4,図5に示すような堤体20を構築する構造
体として用いられる。つまり、海底などに敷設された石
積みマウンド21に、波浪xの伝播方向に貫通する貫通
孔22aを有する下部ブロック22が積まれ、この下部
ブロック22上に管体埋込ブロック15が例えば上下2
段に積設される。そして、上段の管体埋込ブロック15
上にコンクリートが打設されて天端部23が形成され
る。
【0014】ここで、下部ブロック22の上面部にも下
方に窪む凹部22bが形成され、この下部ブロック22
の凹部22bに管体埋込ブロック15の凸部13が嵌入
するようにして下段側の管体埋込ブロック15が積設さ
れ、管体埋込ブロック15が波浪伝播方向に対して位置
決めされて配置される。そして、下段側の管体埋込ブロ
ック15の凹部17に上段側の管体埋込ブロック15の
凸部13が嵌入するようにして上段側の管体埋込ブロッ
ク15が積設され、この管体埋込ブロック15も波浪伝
播方向に対して位置決めされて配置される。したがっ
て、波浪の伝播により衝撃を受けた場合でも、管体埋込
ブロック15や下部ブロック22の波浪の伝播方向への
移動が防止されている。なお、この実施例においては管
体埋込ブロック15において下面側に凸部13を形成す
るとともに上面側に凹部17を形成した場合を示した
が、図6に示すように凹部17および凸部13を逆に形
成したり、図7に示すように、凹部17および凸部13
の形状を角型としてもよい。
【0015】
【発明の効果】以上述べたように本発明によると、係止
用部材と索体とにより管体を座盤上の所定位置に固定す
る構成としたため、型枠内にコンクリートが流し込まれ
ても、管体が位置ずれを生じることがなくなり、管体は
コンクリートブロック内の所定位置に埋め込まれる。こ
の結果、このようにして製造された管体埋込ブロックに
より、管体埋込ブロックにおいて期待されるべき機能を
確実に発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(c)はそれぞれ本発明の一実施例に
かかる管体埋込ブロックの製造方法の各工程を示す正面
断面図である。
【図2】同管体埋込ブロックの製造方法の最終工程を示
す側面断面図である。
【図3】同管体埋込ブロックの斜視図である。
【図4】同管体埋込ブロックを用いた堤体の断面図であ
る。
【図5】同管体埋込ブロックを用いた堤体の正面図であ
る。
【図6】その他の実施例にかかる管体埋込ブロックを用
いた堤体の断面図である。
【図7】その他の実施例にかかる管体埋込ブロックを用
いた堤体の断面図である。
【図8】(a)および(b)はそれぞれ従来の管体埋込
ブロックの製造方法の各工程を示す正面断面図である。
【図9】同従来の管体埋込ブロックの製造方法の工程を
示す側面断面図である。
【符号の説明】
1 型枠 2 座盤 3 透水管(管体) 11 アンカー(係止用部材) 12 管台 14 スチールバンド(索体) 15 管体埋込ブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−237861(JP,A) 特開 平1−186305(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02B 3/14 E02B 3/06 301 B28B 23/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方が開口された型枠内の底部にコンク
    リートを流し込んで管体埋込ブロックの座盤を形成する
    とともにこの座盤のコンクリートが硬化する前に、対と
    なって索体を係止させる係止用部材の一部を前記座盤形
    成箇所に配設して埋め込み、前記座盤上における係止用
    部材間位置に管体を載置し、これらの係止用部材と管体
    外周面とにまたがって索体を締結して管体を座盤上の所
    定位置に固定し、この後、型枠内にコンクリートを流し
    込むことにより、中空状の管体がコンクリートブロック
    内の所定位置に埋め込まれた管体埋込ブロックを製造す
    ることを特徴とする管体埋込ブロックの製造方法。
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