JPH11200360A - 防振壁及びその施工方法 - Google Patents

防振壁及びその施工方法

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JPH11200360A
JPH11200360A JP490098A JP490098A JPH11200360A JP H11200360 A JPH11200360 A JP H11200360A JP 490098 A JP490098 A JP 490098A JP 490098 A JP490098 A JP 490098A JP H11200360 A JPH11200360 A JP H11200360A
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JP
Japan
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steel pipe
concrete
wall
top end
vibration
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Pending
Application number
JP490098A
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English (en)
Inventor
Yoshizo Kaneki
義三 金木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Publication date
Application filed by Shimizu Construction Co Ltd, Shimizu Corp filed Critical Shimizu Construction Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 孔壁の長期に亙る崩落防止の完全な保持がで
きない点や充填材の場合の深い位置での設置技術が確立
していない点を解決し、さらに他の機能を併せ持って効
果を発揮する防振壁及びその施工方法を提供する。 【解決手段】 地盤中に埋設した中空鋼管の底部及び天
端を封鎖して構成する防振壁であり、中空鋼管が鋼管杭
や鋼管矢板であることを特徴としており、上記封鎖を防
水コンクリートで行うことも特徴としている。又、上記
防振壁の施工は、地盤中に中空鋼管を埋設し、該鋼管内
の土を搬出して中空にしてから、中空鋼管の底部を封鎖
し次いで天端を封鎖することで実施される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防振壁及びその施
工方法に関し、特に、施工が容易で通常の山留壁として
も利用可能な防振壁及びその施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】幹線道路、鉄道等から発生した振動の主
要な振動エネルギーの伝搬は、地表から地中への振動の
分布が地表では大きく地中で小さくなるために、地表に
沿って行われるものと考えられている。そこで、図3に
示すように地表から地中11に掘った溝12によって伝
搬を遮断してしまうことが検討されてきた。各種の実験
等で試みられたこのような防振溝の効果は、伝搬する波
動の波長と溝の深さの比に関係することが明らかになっ
ている。又、振動の発生源としても地下鉄のように地表
でなく地中の中で振動を発生している場合もある。
【0003】従って、震動源の位置や波動の波長によっ
てはかなり深い溝を造成することが求められ、さらに溝
側面13の崩壊を防ぐために溝12を空にしておくこと
ができないために溝12に詰め物をすることになる。溝
12の内側に詰め物をすることは防振効果を減少させる
ことであるから、詰め物としてはできるだけ特性インピ
ーダンス(密度×伝播速度)が土の特性インピーダンス
と比較して著しく小さいものが望ましいことになる。こ
のため、詰め物としては一般的に発泡ポリウレタンを採
用することが多い。しかし、その効果については不明確
な部分が多いばかりでなく、従来の防振溝は、空溝の場
合には孔壁の長期に亙る保持の問題があり、充填材をつ
める場合にも深い位置に設置するための技術が完全でな
い問題があった。
【0004】又、防振用の溝12を設置する代わりに、
図4に示すように中空円柱や充填柱を適当な間隔で並べ
る防振柱列14も振動遮断工法として考えられている。
この場合も中空円柱列のものが充填柱のものに比較して
遮断効果の大きいことが確認されているが、円柱孔15
の直径が小さくなると柱間隔Sも小さくしなければ遮断
効果が小さくなることが確認されており、上述の例と同
様に施工性の確立や溝側面の崩落防止の対策が問題点と
して指摘されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の防振
壁が抱えていた、孔壁の長期に亙る崩落防止の完全な保
持ができない点や充填材の場合の深い位置での設置技術
が確立していない点を解決し、さらに他の機能を併せ持
って効果を発揮する防振壁及びその施工方法を提供しよ
うとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、基本的に地盤
中に埋設した中空鋼管の底部及び天端を封鎖して構成す
る防振壁であり、中空鋼管が鋼管杭や鋼管矢板であるこ
とを特徴としており、上記封鎖を防水コンクリートで行
うことも特徴としている。又、上記防振壁の施工は、地
盤中に中空鋼管を埋設し、該鋼管内の土を搬出して中空
にしてから、中空鋼管の底部を封鎖し次いで天端を封鎖
することで実施される。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明による防振壁について、図
1(イ)側断面図、(ロ)平面図に基づいて説明する。
本発明による防振壁は、鋼管杭による場合と鋼管矢板を
用いて施工を行う場合とがあり、図1では鋼管矢板の例
について説明するが、鋼管杭の場合は鋼管同士がお互い
に継ぎ手接合されていない点で異なるもののそれ以外は
ほとんど同一である。本発明による防振壁1は、図示の
ように複数の鋼管矢板2を地中3に埋設しその側面に備
えた継手4によってお互いに接続することで構成してい
る。図1では、それらの鋼管矢板の一つを断面図で示す
ことでその内部構造を明確にしている。地中に打設され
た鋼管矢板2は、その鋼管内5の土6を搬出して中空状
になっており、鋼管矢板の底部7及び天端8は底部コン
クリート9及び天端コンクリート10によってそれぞれ
封鎖されており、地中の鋼管部分は中空状態で保持され
ている。
【0008】ここで、本実施の形態における防振壁効果
について、図5に示した「中空円柱群による遮断効果」
((社)日本騒音制御工学会、(社)日本音響学会共
催、「防振溝・防振壁による振動制御」第3回研究論文
集より)に基づいて確認する。鋼管矢板の直径1000
φ、P−P型継手について、防振壁効果を求めるために
以下のように設定すると、 レイリー波の波長 λR=10m(伝搬速度100m/sec、10Hz) d=1.0m S=1.18m S−d=0.18m 従って、 d/λR=0.10 (S−d)/λR=0.018 この値を基に図5の表に当てはめると、振幅減衰係数は
60%以上になることが判る。
【0009】次に、本発明による防振壁1の施工につい
て、図2(イ)〜(ニ)の順序に従って説明する。施工
は、最初に図2(イ)に示すように鋼管矢板2を地中3
に打設して行く。図示では1つの鋼管矢板2を表示して
いるが、この鋼管矢板は所定の深さに対応する長さまで
複数の鋼管矢板を暫時接続して構成してある。鋼管矢板
の打設完了後は、鋼管内5の土6を搬出し図2(ロ)に
示すように鋼管矢板内を中空にする。次に、鋼管矢板を
堅固に固定するため、図2(ハ)に示すようにその底部
7に底部コンクリート9を打設して鋼管矢板の安定を図
る。底部コンクリートとしては、一般に無収縮性、膨張
性のある防水コンクリートもしくはモルタルが用いられ
るが、市販の防水プラグを最初に鋼管矢板の底部に装着
させてから防水コンクリートを打設するという具合に併
用採用も考慮される。
【0010】次いで、図2(ニ)に示すように、鋼管矢
板の天端8を天端コンクリート10で封鎖することで鋼
管矢板2の形状を長期間にわたって保持できるようにす
る。天端の封鎖は種々の方法が考えられる。その1つと
しては適当なテーパーを付けたコンクリート製の蓋を別
途に製作しておいて、鋼管矢板の底部のコンクリートを
打設し終えてから天端にはめ込んで行く方法もあるし、
他にも鋼管矢板の天端に所定の捨て型枠を設定しておい
て、その上から防水コンクリートを打設して行くのも1
つの方法である。さらに、天端の封鎖には鋼管矢板の形
状に合致した蓋状の防水プラグを用意しておいて、天端
に防水性のコーキング材を介在させて防水セットしてい
くことも効率的である。防振壁は、上述の施工を順次繰
り返して行くことで完成させることになる。
【0011】
【発明の効果】本発明は、基本的に地盤中に埋設した中
空鋼管の底部及び天端を封鎖して構成する防振壁であ
り、中空鋼管が鋼管杭や鋼管矢板であることを特徴とし
ており、上記封鎖を防水コンクリートで行うことも特徴
としているものであり、又、上記防振壁の施工は、地盤
中に中空鋼管を埋設し、該鋼管内の土を搬出して中空に
してから、中空鋼管の底部を封鎖し次いで天端を封鎖す
ることで実施されるものであるから、孔壁の長期間の保
持や充填材の深い位置での設置を達成できる従来工法の
問題点を解決するだけでなく、大深度の防振壁の形成が
可能になる。さらに、通常の地下掘削に際しての山留壁
として採用した後に防振壁としても利用することがで
き、その施工においても既製品を使用しかつ在来工法で
簡単に施工することができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による防振壁の側断面図及び平面図
【図2】本発明による防振壁の施工順序図
【図3】従来の防振壁図
【図4】従来の他の防振壁図
【図5】「中空円柱群による遮断効果」表
【符号の説明】
1 防振壁 2 鋼管矢板 3 地中 4 継手 5 鋼管内 6 土 7 底部 8 天端 9 底部コンクリート 10 天端コンクリート 11 地中 12 溝 13 溝側面 14 防振柱列 15 円柱孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地盤中に埋設した中空鋼管の底部及び天
    端を封鎖して構成する防振壁。
  2. 【請求項2】 中空鋼管が鋼管杭であることを特徴とす
    る請求項1に記載の防振壁。
  3. 【請求項3】 中空鋼管が鋼管矢板であることを特徴と
    する請求項1に記載の防振壁。
  4. 【請求項4】 封鎖を防水コンクリートで行うことを特
    徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の防振壁。
  5. 【請求項5】 地盤中に中空鋼管を埋設し、該鋼管内の
    土を搬出して中空にしてから、中空鋼管の底部を封鎖し
    次いで天端を封鎖する防振壁の施工方法。
JP490098A 1998-01-13 1998-01-13 防振壁及びその施工方法 Pending JPH11200360A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007332553A (ja) * 2006-06-12 2007-12-27 Taisei Corp 防振壁および防振方法
CN104032772A (zh) * 2014-06-30 2014-09-10 铁道第三勘察设计院集团有限公司 一种铁路连续减隔振结构
CN104790384A (zh) * 2015-03-05 2015-07-22 浙江工业大学 一种多控型隔振桩
CN109629610A (zh) * 2019-01-28 2019-04-16 天津城建大学 一种减振管桩及其施工方法

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