JPH1046618A - 防振構造体およびその施工方法 - Google Patents

防振構造体およびその施工方法

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JPH1046618A
JPH1046618A JP20230996A JP20230996A JPH1046618A JP H1046618 A JPH1046618 A JP H1046618A JP 20230996 A JP20230996 A JP 20230996A JP 20230996 A JP20230996 A JP 20230996A JP H1046618 A JPH1046618 A JP H1046618A
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JP
Japan
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vibration
axial direction
concrete pile
along
outer peripheral
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Application number
JP20230996A
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English (en)
Inventor
Atsuhide Watanabe
陸日出 渡辺
Yukihiko Kani
幸彦 可児
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Nippon Concrete Industries Co Ltd
Original Assignee
Nippon Concrete Industries Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で高い振動防止性が得られ施工性
が容易な防振構造体を提供する。 【解決手段】 中心に軸方向に沿って略円形の中空部を
設けた略四角形筒状のコンクリート杭11をプレストレス
ト形成する。コンクリート杭11の対向する一対の側面に
軸方向に沿って半円溝状の凹溝部14を設ける。コンクリ
ート杭11の凹溝部14を有する側面を対向接触させつつ建
造物の基礎の両側に位置して地中に複数埋設し、壁状の
防振構造体10を配設する。防振構造体10は、並設するコ
ンクリート杭11,11の対向する凹溝部14,14にて略円形
状に構成した中空部分15,15を有する。壁状に並設され
たコンクリート杭11,11と建造物1の基礎4との間に位
置して、発泡スチロール板17を設ける。従来の埋設方法
を利用でき施工性を向上でき、地中に中空部分を容易に
形成でき、振動を効率よく容易に低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート杭を
配設して振動を低減する防振構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、トラックや貨物列車の車輛の能力
向上に伴って、車輛の大型化や重量増大化、速度の増大
化などにより、路線近傍の地盤振動による環境悪化が問
題となっている。そこで、車輛の通過に伴う振動を抑制
する方法として、例えば図12に示すように、板状の発
泡スチロール部材51を振動発振源としての鉄道路線52か
らの振動伝達方向に対して略直交方向に沿って平面を有
する壁状に地中に埋設したり、図13に示すように、振
動発振源としての鉄道路線52からの振動伝達方向に対し
て略直交方向に沿って溝状に地面を掘削して溝部53を形
成する方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図12に示
す発泡スチロール部材51を埋設する従来の構成では、強
度が低い発泡スチロール部材51を埋設するため、あらか
じめ地盤を溝状に掘削し、この溝部分に発泡スチロール
部材51を挿入し、再び埋め戻さなければならないことか
ら、例えば高架橋などのコンクリート製の杭体およびフ
ーチングを基礎とする建造物などの場合には、比較的深
い位置からも振動が生じるため、発泡スチロール部材51
を埋設するための溝部分を深く掘削する必要があるが、
施工が極めて困難で、施工性が煩雑である。また、図1
3に示す溝を掘削するのみのものでは、溝部53が崩れて
塞がらないように図示しない補強部材などを設ける必要
があり、施工性が煩雑となるとともに、溝部53の上方に
他の建造物を設けることが困難で、土地の有効利用が図
れない問題がある。
【0004】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、簡単な構成で高い振動防止性が得られ施工性が容
易な防振構造体およびその施工方法を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の防振構造
体は、中心に軸方向に沿って設けられた中空部と、側面
に軸方向に沿って設けられた溝状の凹溝部とを備えた略
角筒状のコンクリート杭を複数有し、これらコンクリー
ト杭が、振動発振源からの振動伝達方向に対して交差方
向に沿って平面を有する壁状に前記凹溝部が設けられた
側面がそれぞれ対向接触され地中に並設されて形成され
たもので、中心に軸方向に沿って中空部を設けた略角筒
状のコンクリート杭の軸方向に沿って溝状の凹溝部が設
けられた側面を互いに対向接触させ、振動発振源からの
振動伝達方向に対して交差方向に沿って平面を有する壁
状に地中に並設するため、硬質のコンクリート杭を用い
るので従来の埋設施工方法が利用可能で施工性が向上
し、中空部および対向する凹溝部にて地中に振動が吸収
される中空部分が容易に形成される。
【0006】請求項2記載の防振構造体は、中心に軸方
向に沿って設けられた中空部と、外周面に軸方向に沿っ
て設けられた溝状の凹溝部と、この凹溝部に対して径方
向の略反対側の外周面に軸方向に沿って外周曲率と略同
曲率の円弧溝状の係合部とを備えた略円筒状のコンクリ
ート杭を複数有し、これらコンクリート杭が、一方のコ
ンクリート杭の前記係合部に他方のコンクリート杭の前
記凹溝部が設けられた外周面が係合されて振動発振源か
らの振動伝達方向に対して交差方向に沿って平面を有す
る壁状に地中に並設されて形成されたもので、中心に軸
方向に沿って中空部を設けた略円筒状のコンクリート杭
の外周面に軸方向に沿って外周曲率と略同曲率の円弧溝
状に設けた係合部に、別のコンクリート杭の係合部に対
して径方向の略反対側の外周面に軸方向に沿って設けた
溝状の凹溝部側を係合させて、振動発振源からの振動伝
達方向に対して交差方向に沿って平面を有する壁状に地
中に並設するため、硬質のコンクリート杭を用いるので
従来の埋設施工方法が利用可能で施工性が向上し、中空
部および凹溝部にて地中に振動が吸収される中空部分が
容易に形成される。
【0007】請求項3記載の防振構造体は、請求項1ま
たは2記載の防振構造体において、コンクリート杭は、
プレストレストコンクリート管であるもので、高強度の
プレストレストコンクリート管を用いるので、各種施工
方法の利用が可能となり施工性が向上する。
【0008】請求項4記載の防振構造体は、請求項1な
いし3いずれか一記載の防振構造体において、振動発振
源に対向する側の面に多孔質部材が設けられたもので、
振動伝達方向に対して交差方向に沿って平面を有する壁
状にコンクリート杭を地中に並設するとともに、振動発
振源に対向する側に多孔質部材を介在させるため、振動
吸収性が向上し防振性が増大する。
【0009】請求項5記載の防振構造体は、請求項1な
いし4いずれか一記載の防振構造体において、コンクリ
ート杭は、少なくとも振動発振源に対向する側面に多孔
質部材を備えたもので、側面に多孔質部材を設けたコン
クリート杭を少なくとも振動発振源に対向させて壁状に
地中に並設するため、コンクリート杭を埋設施工するの
みで振動発振源に対向する側に多孔質部材が介在され、
振動吸収性が高く施工性が向上する。
【0010】請求項6記載の防振構造体は、請求項1な
いし5いずれか一記載の防振構造体において、コンクリ
ート杭は、多孔質であるもので、中空部および凹溝部に
よる中空部分とコンクリート杭自体の振動の吸収により
防振性が向上する。
【0011】請求項7記載の防振構造体の施工方法は、
中心に軸方向に沿って設けられた中空部と、側面に軸方
向に沿って設けられた溝状の凹溝部とを備えた略角筒状
のコンクリート杭を用い、このコンクリート杭の前記凹
溝部が設けられた側面を互いに対向接触して振動発振源
からの振動伝達方向に対して交差方向に沿って平面を有
する壁状に地中に並設するもので、硬質のコンクリート
杭を用いるので従来の埋設施工方法が利用可能で施工性
が向上し、中空部および対向する凹溝部にて地中に振動
が吸収される中空部分が容易に形成される。
【0012】請求項8記載の防振構造体の施工方法は、
中心に軸方向に沿って設けられた中空部と、外周面に軸
方向に沿って設けられた溝状の凹溝部と、この凹溝部に
対して径方向の略反対側の外周面に軸方向に沿って外周
曲率と略同曲率の円弧溝状の係合部とを備えた略円筒状
のコンクリート杭を用い、このコンクリート杭の前記係
合部に他の吸振部材の前記凹溝部が設けられた外周面が
係合して振動発振源からの振動伝達方向に対して交差方
向に沿って平面を有する壁状に地中に並設するもので、
硬質のコンクリート杭を用いるので従来の埋設施工方法
が利用可能で施工性が向上し、中空部および凹溝部にて
地中に振動が吸収される中空部分が容易に形成される。
【0013】請求項9記載の防振構造体の施工方法は、
中心に軸方向に沿って設けられた中空部と、側面に軸方
向に沿って設けられた溝状の凹溝部とを備えた略角筒状
のコンクリート杭を用い、このコンクリート杭の前記凹
溝部が設けられた側面を互いに対向接触して振動発振源
からの振動伝達方向に対して交差方向に沿って平面を有
する壁状に地中に並設し、これら並設されたコンクリー
ト杭と前記振動発振源との間に位置して多孔質部材を埋
設するもので、振動伝達方向に対して交差方向に沿って
平面を有する壁状にコンクリート杭を地中に並設すると
ともに、振動発振源に対向する側に多孔質部材を介在さ
せるため、振動吸収性が向上し防振性が増大する。
【0014】請求項10記載の防振構造体の施工方法に
おいて、中心に軸方向に沿って設けられた中空部と、外
周面に軸方向に沿って設けられた溝状の凹溝部と、この
凹溝部に対して径方向の略反対側の外周面に軸方向に沿
って外周曲率と略同曲率の円弧溝状の係合部とを備えた
略円筒状のコンクリート杭を用い、この吸振部材の前記
係合部に他の吸振部材の前記凹溝部が設けられた外周面
が係合して振動発振源からの振動伝達方向に対して交差
方向に沿って平面を有する壁状に地中に並設し、これら
並設されたコンクリート杭と前記振動発振源との間に位
置して多孔質部材を埋設するもので、振動伝達方向に対
して交差方向に沿って平面を有する壁状にコンクリート
杭を地中に並設するとともに、振動発振源に対向する側
に多孔質部材を介在させるため、振動吸収性が向上し防
振性が増大する。
【0015】請求項11記載の防振構造体の施工方法に
おいて、請求項7ないし10いずれか一記載の防振構造
体の施工方法において、コンクリート杭としてプレスト
レストコンクリート管を用いるもので、高強度のプレス
トレストコンクリート管を用いるので、各種施工方法の
利用が可能となり施工性が向上する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の振動構造体の実施
の一形態の構成を図面を参照して説明する。
【0017】図4および図5において、1は振動発振源
となる高架橋や高架鉄道、高架道路などの建造物で、こ
の建造物1は、地盤に略円筒形のコンクリートパイルな
どの杭体2が複数地盤に打設され、これら杭体2,2の
上端部に現場コンクリート打ちなどにて一体的にフーチ
ング3が形成されて複数の基礎4が構成されている。そ
して、これら基礎4,4の上部に鉄筋コンクリート製の
柱構造体5,5がそれぞれ設けられ、これら柱構造体
5,5の上部に図示しない路線部が架設されて高架が構
成されて建造物1が形成されている。
【0018】一方、10は防振構造体で、この防振構造体
10は、図1ないし図3に示すように、建造物1の基礎4
の片側に位置して対向する壁状に複数のコンクリート杭
11,11が並設されて構成されている。そして、これらコ
ンクリート杭11は、プレストレスト鋼材12,12を有しプ
レストレスト形成されたもので、中心に軸方向に沿って
略円形状の中空部13を有して略四角形筒状に形成されて
いる。また、このコンクリート杭11の対向する一対の側
面には、軸方向に沿って半円溝状の凹溝部14が複数、例
えばそれぞれ2本ずつ設けられている。そして、このコ
ンクリート杭11の凹溝部14,14が設けられた側面が対向
接触、すなわち隣接するコンクリート杭11の凹溝部14,
14が対向して略円形状の中空部分15,15を構成するよう
に合わせられて、壁状に並設されている。
【0019】さらに、壁状に並設されたコンクリート杭
11,11と建造物1の基礎4との間に位置して、多孔質部
材としての発泡スチロール板17が設けられ、防振構造体
10が構成されている。
【0020】次に、上記実施の形態の防振構造体10を施
工する動作を説明する。
【0021】まず、あらかじめ図6に示すように、ベー
ス車輛21の支持アーム22に中堀工法用の掘削手段23を設
けておく。この掘削手段23は、ベース車輛21および支持
アーム22の先端部にて軸方向が略鉛直方向となるように
ガイド部24が設けられこのガイド部24に上下方向に移動
可能に駆動手段25が設けられている。そして、駆動手段
25の下端部に、コンクリート杭11の中空部13に挿入され
て先端部が拡径可能な掘削翼26を有したスクリューオー
ガなどの掘削体27を駆動手段25の駆動により回転可能に
着脱自在に取り付けている。
【0022】次に、建造物1の基礎4と民家30などの振
動を伝達させない地域との間、すなわち建造物1の建造
される基礎4の位置の片側に基礎4を間に介在するよう
な位置、基礎4から所定の位置例えばフーチング3の側
面から2m程度離れる位置に、掘削手段23による中堀工
法にて壁状に連続して掘削しコンクリート杭11を連続し
て壁状に埋設する。すなわち、コンクリート杭11の直下
部分を掘削し排土しながらコンクリート杭11を埋設した
後スクリューオーガなどの掘削体27を引き抜く。そし
て、この埋設したコンクリート杭11の一側に同様にして
掘削・排土しつつコンクリート杭11を次々に埋設して壁
状に並設する。なお、スクリューオーガにて掘削した後
にこの掘削体27に代えてコンクリート杭11を取り付け、
掘削した部分にコンクリート杭11を沈設するなどしても
よい。
【0023】そして、このコンクリート杭11の埋設の
際、コンクリート杭11の凹溝部14を設けた側面が隣接す
るコンクリート杭11の凹溝部14を設けた側面に合わさ
り、対向する凹溝部14が略円形状の中空部分を形成する
ようにする。
【0024】次に、埋設したコンクリート杭11の上端部
に鉄板やコンクリートなどにて中空部13および対向する
凹溝部14にて構成された略円形の中空部分の上端部を閉
塞する。
【0025】この後、地盤の所定の位置、すなわち建造
物1を建造する所定位置に建造物1の柱構造体5を支持
する基礎4となるフーチング3を設けるために地盤を掘
削する。なお、この掘削の際に、並設されたコンクリー
ト杭11が土留め壁の作用をなす。
【0026】そして、この掘削した場所に、コンクリー
ト杭11の埋設と同様に中堀工法により杭体2,2を埋設
し、掘削した地盤表面から突出する杭体2,2の上端部
を現場コンクリート打ちなどによりフーチング3を形成
する。
【0027】さらに、このフーチング3,3の上部に柱
構造体5,5を形成する。
【0028】次に、フーチング3とコンクリート杭11,
11との間に発泡スチロール板17,17を挿入して、並設さ
れたコンクリート杭11,11と発泡スチロール板17,17と
にて図1、図4および図5に示すように防振構造体10を
形成し、コンクリート杭11、フーチング3および発泡ス
チロール板17を埋め戻す。
【0029】そして、複数形成された柱構造体5,5に
図示しない路線部が架設されて図4および図5に示す建
造物1が形成される。
【0030】次に、上記実施の形態の作用を説明する。
【0031】建造物1を車輛が通過する際に車輛の振動
が柱構造体5を介して基礎4のフーチング3および杭体
2に伝達される。そして、この振動が伝達されたフーチ
ング3および杭体2は地盤を振動させる。
【0032】ところで、図7に示すように、杭体2にて
振動された特に硬質の支持地盤31からの振動波であるP
波およびS波は、半球面状に伝達されるために減衰しや
すく、建造物1の近傍の民家30でも支持地盤から距離が
あるので伝達され難い。一方、フーチング3の振動によ
り地盤表面近傍の軟質の地盤32の近傍を伝達される表面
波であるレイリ波(L波)は平面的に伝達されるために
減衰しにくく、建造物1の近傍の民家30などにも伝達さ
れ易い。
【0033】このため、建造物1を車輛が通過する際の
振動は、フーチング3に伝達され、地盤32を振動させて
L波となって地表面近傍を伝達されていくが、防振構造
体10がこの振動の伝達方向に壁状に位置するため、L波
は防振構造体10に伝達される。すなわち、まず発泡スチ
ロール板17に伝達される。ところで、発泡スチロール板
17は、気孔率が高く振動を伝達し難いため、この発泡ス
チロール板17でL波が低減される。そして、この減衰し
きれずに伝達された振動はコンクリート杭11に伝達さ
れ、地盤32と性状の異なるコンクリート杭11自体と中空
部13および対向する凹溝部14,14にて構成される中空部
分15とにて位相差が生じてさらに振動が減衰されて、民
家30への伝達される振動が大きく減衰される。
【0034】上記実施の形態によれば、中心に軸方向に
沿って略円形の中空部13を設けた四角形筒状のコンクリ
ート杭11の軸方向に沿って溝状の凹溝部14,14を設けた
側面を互いに対向接触させ、振動発振源となる建造物1
からの振動伝達方向に対して交差方向に沿って平面を有
する壁状に地中に並設するため、硬質のコンクリート杭
11を用いるので掘削した後に挿入して埋め戻す必要がな
く、従来のコンクリート杭11の各種埋設方法を利用でき
施工性を向上できる。
【0035】さらに、中空部13を有するため、中空部13
および対向する凹溝部14,14にて地中に振動が吸収され
る中空部分15が容易に形成でき、施工が容易な方法で振
動を効率よく容易に低減できる。
【0036】また、コンクリート杭11として、プレスト
レスト鋼材12,12を有したプレストレスト形成したプレ
ストレストコンクリート管を用いたため、非常に高強度
のコンクリート杭11が得られるので、コンクリート杭11
の並設の際に多少の応力が掛かっても損傷することがな
く、施工性を向上できるとともに、並設されたコンクリ
ート杭11,11の上方に別の建造物1などを設けて加重や
応力などが掛かる場合でも損傷せず、土地の有効利用が
できる。
【0037】さらに、並設したコンクリート杭11,11と
振動発生源となる建造物1のフーチング3との間に多孔
質部材である発泡スチロール板17を設けたため、伝達さ
れた振動をより減衰でき、振動吸収性がよく防振性を増
大できる。
【0038】なお、上記実施の形態において、振動発振
源となる建造物1のフーチング3の側面に対して略平行
となるようにコンクリート杭11を壁状に並設したが、フ
ーチング3を囲むように円弧状の壁状に並設するなど振
動発振源からの振動伝達方向に対して交差するように設
けても同様の効果が得られる。この円弧壁状に並設する
場合には、コンクリート杭11は、例えば図11に示すよ
うな略円筒状のものが好ましい。
【0039】この図11に示す略円筒状のコンクリート
杭41は、中心に軸方向に沿って略円形状の中空部13を有
した略円筒状で、外周面に軸方向に沿って外周曲率と略
同曲率の円弧溝状の係合部42を備えるとともに、この係
合部42と径方向の略反対側の外周面に軸方向に沿って略
V字溝状の凹溝部43を備えたもので、凹溝部43を設けた
側を隣接させる別のコンクリート杭41の係合部42に係合
させ壁状に並設するもので、ずらすように若干回転させ
て係合させることにより、容易に円弧状の壁状に並設で
きる。
【0040】さらに、コンクリート杭11,41としては、
四角筒状や円筒状に限らず、三角筒状や四角より多角の
筒状体などでもできる。
【0041】また、コンクリート杭11,41自体を多孔質
に形成したり、コンクリート杭11,41の側面に多孔質部
材を一体的に設けてもよい。これら構成によれば、コン
クリート杭を並設後、多孔質部材を設ける必要がなく、
コンクリート杭を並設する一動作で、さらに防振効率を
向上できる防振構造体を容易に施工できる。
【0042】また、並設したコンクリート杭11,41の上
端部を地盤から突出させこの突出する上端部に多孔質の
吸音体などを設けて吸音効果を付加することもできる。
【0043】一方、建造物1の基礎4の片側に位置して
防振構造体を配設して説明したが、両側への防振を図る
場合には両側に配設したり、基礎4を囲むように配設し
てもよい。
【0044】
【実施例】上記実施の形態の略四角筒状のコンクリート
杭11を並設して、防振性を測定した結果について説明す
る。
【0045】コンクリート杭11としては、縦寸法が約5
0cm、横寸法が約50cm、長さが約15m、中空部13の
開口径が約34cm、凹溝部14が直径約12.5cmの半円
形に形成したものを用い、振動発振源1として鉄道路線
を対象とした。なお、振動の測定位置および防振構造体
10の施工位置の関係を図8に、防振構造体10を設けない
場合の振動の測定位置を図9に示す。また、振動の測定
は、JIS-C-1510に基づく振動レベル計(リオン製 商品
名VM−14B)にて測定し記録計(リオン製商品名L
R−04)にて記録した貨物列車通過時の最大値を読み
取り、4列車について求めた振動レベルの最大値を平均
して算出した。この振動の測定結果を図10に示す。
【0046】この図10に示す結果から、防振構造体の
施工位置近傍の測定点Bでは略15dB以上、防振構造体
の施工位置より略10m離れた測定点Cでも5dB以上の
振動軽減が認められ、振動減衰効果が高く、良好に振動
が低減され良好な防振性が得られることが分かる。
【0047】
【発明の効果】請求項1記載の防振構造体によれば、中
心に軸方向に沿って中空部を設けた略角筒状のコンクリ
ート杭の軸方向に沿って溝状の凹溝部が設けられた側面
を互いに対向接触させ、振動発振源からの振動伝達方向
に対して交差方向に沿って平面を有する壁状に地中に並
設するため、硬質のコンクリート杭を用いるので従来の
埋設施工方法を利用でき施工性を向上できるとともに、
中空部および対向する凹溝部にて地中に振動が吸収され
る中空部分を容易に形成でき、簡単な構成で容易に良好
な防振性が得られる。
【0048】請求項2記載の防振構造体によれば、中心
に軸方向に沿って中空部を設けた略円筒状のコンクリー
ト杭の外周面に軸方向に沿って外周曲率と略同曲率の円
弧溝状に設けた係合部に、別のコンクリート杭の係合部
に対して径方向の略反対側の外周面に軸方向に沿って設
けた溝状の凹溝部側を係合させて、振動発振源からの振
動伝達方向に対して交差方向に沿って平面を有する壁状
に地中に並設するため、硬質のコンクリート杭を用いる
ので従来の埋設施工方法を利用でき施工性を向上できる
とともに、中空部および凹溝部にて地中に振動が吸収さ
れる中空部分を容易に形成でき、簡単な構成で容易に良
好な防振性が得られる。
【0049】請求項3記載の防振構造体によれば、請求
項1または2記載の防振構造体の効果に加え、コンクリ
ート杭として高強度のプレストレストコンクリート管を
用いるため、各種施工方法を利用でき施工性を向上でき
る。
【0050】請求項4記載の防振構造体によれば、請求
項1ないし3いずれか一記載の防振構造体の効果に加
え、振動伝達方向に対して交差方向に沿って平面を有す
る壁状にコンクリート杭を地中に並設するとともに、振
動発振源に対向する側に多孔質部材を介在させるため、
振動吸収性を向上でき防振性を増大できる。
【0051】請求項5記載の防振構造体によれば、請求
項1ないし4いずれか一記載の防振構造体の効果に加
え、側面に多孔質部材を設けたコンクリート杭を少なく
とも振動発振源に多孔質部材を対向させて壁状に地中に
並設するため、コンクリート杭を埋設施工するのみで振
動発振源に対向する側に多孔質部材を介在でき、高い振
動吸収性が得られるとともに施工性を向上できる。
【0052】請求項6記載の防振構造体によれば、請求
項1ないし5いずれか一記載の防振構造体の効果に加
え、多孔質のコンクリート杭を用いるため、中空部およ
び凹溝部による中空部分とコンクリート杭自体の振動の
吸収により、防振性を向上できる。
【0053】請求項7記載の防振構造体の施工方法によ
れば、中心に軸方向に沿って中空部を設けた略角筒状の
コンクリート杭の軸方向に沿って溝状の凹溝部が設けら
れた側面を互いに対向接触させ、振動発振源からの振動
伝達方向に対して交差方向に沿って平面を有する壁状に
地中に並設するため、硬質のコンクリート杭を用いるの
で従来の埋設施工方法を利用でき施工性を向上できると
ともに、中空部および対向する凹溝部にて地中に振動が
吸収される中空部分を容易に形成でき、簡単な構成で容
易に良好な防振性が得られる。
【0054】請求項8記載の防振構造体の施工方法によ
れば、中心に軸方向に沿って中空部を設けた略円筒状の
コンクリート杭の外周面に軸方向に沿って外周曲率と略
同曲率の円弧溝状に設けた係合部に、別のコンクリート
杭の係合部に対して径方向の略反対側の外周面に軸方向
に沿って設けた溝状の凹溝部側を係合させて、振動発振
源からの振動伝達方向に対して交差方向に沿って平面を
有する壁状に地中に並設するため、硬質のコンクリート
杭を用いるので従来の埋設施工方法を利用でき施工性を
向上できるとともに、中空部および凹溝部にて地中に振
動が吸収される中空部分を容易に形成でき、簡単な構成
で容易に良好な防振性が得られる。
【0055】請求項9記載の防振構造体の施工方法によ
れば、中心に軸方向に沿って中空部を設けた略角筒状の
コンクリート杭の軸方向に沿って溝状の凹溝部が設けら
れた側面を互いに対向接触させ、振動発振源からの振動
伝達方向に対して交差方向に沿って平面を有する壁状に
地中に並設し、振動発振源に対向する側に多孔質部材を
介在させるため、振動吸収性を向上でき防振性を増大で
きる。
【0056】請求項10記載の防振構造体の施工方法に
よれば、中心に軸方向に沿って中空部を設けた略円筒状
のコンクリート杭の外周面に軸方向に沿って外周曲率と
略同曲率の円弧溝状に設けた係合部に、別のコンクリー
ト杭の係合部に対して径方向の略反対側の外周面に軸方
向に沿って設けた溝状の凹溝部側を係合させて、振動発
振源からの振動伝達方向に対して交差方向に沿って平面
を有する壁状に地中に並設し、振動発振源に対向する側
に多孔質部材を介在させるため、振動吸収性を向上でき
防振性を増大できる。
【0057】請求項11記載の防振構造体の施工方法に
よれば、請求項7ないし10いずれか一記載の防振構造
体の施工方法の効果に加え、コンクリート杭として高強
度のプレストレストコンクリート管を用いるため、各種
施工方法を利用でき施工性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防振構造体の実施の一形態を示す平面
図である。
【図2】同上防振構造体を構成するコンクリート杭を示
す平面図である。
【図3】同上一部を切り欠いた側面図である。
【図4】同上防振構造体を施工した状況を示す説明図で
ある。
【図5】同上防振構造体を施工した状況を示す説明図で
ある。
【図6】同上コンクリート杭を埋設する状況を示す説明
図である。
【図7】同上振動の伝達状況を説明する説明図である。
【図8】同上防振構造体を施工した場合の振動伝達状況
を測定する状態を示す説明図である。
【図9】同上防振構造体を施工しない場合の振動伝達状
況を測定する状態を示す説明図である。
【図10】同上振動伝達状況の測定結果を示すグラフで
ある。
【図11】本発明の防振構造体の他の実施の形態を示す
平面図である。
【図12】従来例の防振構造体を施工した状況を示す説
明図である。
【図13】従来例の他の防振構造体を施工した状況を示
す説明図である。
【符号の説明】
1 振動発振源となる建造物 10 防振構造体 11,41 コンクリート杭 13 中空部 14,43 凹溝部 17 多孔質部材としての発泡スチロール板 42 係合部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心に軸方向に沿って設けられた中空部
    と、側面に軸方向に沿って設けられた溝状の凹溝部とを
    備えた略角筒状のコンクリート杭を複数有し、 これらコンクリート杭が、振動発振源からの振動伝達方
    向に対して交差方向に沿って平面を有する壁状に前記凹
    溝部が設けられた側面がそれぞれ対向接触され地中に並
    設されて形成されたことを特徴とする防振構造体。
  2. 【請求項2】 中心に軸方向に沿って設けられた中空部
    と、外周面に軸方向に沿って設けられた溝状の凹溝部
    と、この凹溝部に対して径方向の略反対側の外周面に軸
    方向に沿って外周曲率と略同曲率の円弧溝状の係合部と
    を備えた略円筒状のコンクリート杭を複数有し、 これらコンクリート杭が、一方のコンクリート杭の前記
    係合部に他方のコンクリート杭の前記凹溝部が設けられ
    た外周面が係合されて振動発振源からの振動伝達方向に
    対して交差方向に沿って平面を有する壁状に地中に並設
    されて形成されたことを特徴とする防振構造体。
  3. 【請求項3】 コンクリート杭は、プレストレストコン
    クリート管であることを特徴とした請求項1または2記
    載の防振構造体。
  4. 【請求項4】 振動発振源に対向する側の面に多孔質部
    材が設けられたことを特徴とする請求項1ないし3いず
    れか一記載の防振構造体。
  5. 【請求項5】 コンクリート杭は、少なくとも振動発振
    源に対向する側面に多孔質部材を備えたことを特徴とす
    る請求項1ないし4いずれか一記載の防振構造体。
  6. 【請求項6】 コンクリート杭は、多孔質であることを
    特徴とする請求項1ないし5いずれか一記載の防振構造
    体。
  7. 【請求項7】 中心に軸方向に沿って設けられた中空部
    と、側面に軸方向に沿って設けられた溝状の凹溝部とを
    備えた略角筒状のコンクリート杭を用い、 このコンクリート杭の前記凹溝部が設けられた側面を互
    いに対向接触して振動発振源からの振動伝達方向に対し
    て交差方向に沿って平面を有する壁状に地中に並設する
    ことを特徴とする防振構造体の施工方法。
  8. 【請求項8】 中心に軸方向に沿って設けられた中空部
    と、外周面に軸方向に沿って設けられた溝状の凹溝部
    と、この凹溝部に対して径方向の略反対側の外周面に軸
    方向に沿って外周曲率と略同曲率の円弧溝状の係合部と
    を備えた略円筒状のコンクリート杭を用い、 このコンクリート杭の前記係合部に他の吸振部材の前記
    凹溝部が設けられた外周面が係合して振動発振源からの
    振動伝達方向に対して交差方向に沿って平面を有する壁
    状に地中に並設することを特徴とする防振構造体の施工
    方法。
  9. 【請求項9】 中心に軸方向に沿って設けられた中空部
    と、側面に軸方向に沿って設けられた溝状の凹溝部とを
    備えた略角筒状のコンクリート杭を用い、 このコンクリート杭の前記凹溝部が設けられた側面を互
    いに対向接触して振動発振源からの振動伝達方向に対し
    て交差方向に沿って平面を有する壁状に地中に並設し、 これら並設されたコンクリート杭と前記振動発振源との
    間に位置して多孔質部材を埋設することを特徴とする防
    振構造体の施工方法。
  10. 【請求項10】 中心に軸方向に沿って設けられた中空
    部と、外周面に軸方向に沿って設けられた溝状の凹溝部
    と、この凹溝部に対して径方向の略反対側の外周面に軸
    方向に沿って外周曲率と略同曲率の円弧溝状の係合部と
    を備えた略円筒状のコンクリート杭を用い、 この吸振部材の前記係合部に他の吸振部材の前記凹溝部
    が設けられた外周面が係合して振動発振源からの振動伝
    達方向に対して交差方向に沿って平面を有する壁状に地
    中に並設し、 これら並設されたコンクリート杭と前記振動発振源との
    間に位置して多孔質部材を埋設することを特徴とする防
    振構造体の施工方法。
  11. 【請求項11】 コンクリート杭としてプレストレスト
    コンクリート管を用いることを特徴とする請求項7ない
    し10いずれか一記載の防振構造体の施工方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006336239A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Ohbayashi Corp Pc中空杭の鉛直度管理方法
JP2007262662A (ja) * 2006-03-27 2007-10-11 Takenaka Komuten Co Ltd 位相差を利用する地盤免震構造
JP2017072021A (ja) * 2015-10-07 2017-04-13 有限会社久美川鉄工所 建物の震動緩和或いは倒壊に関する
CN114775702A (zh) * 2022-05-20 2022-07-22 广州市设计院集团有限公司 隔振屏障及其施工方法

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