JP2527359B2 - Pc構造におけるpc鋼材の端部定着装置 - Google Patents

Pc構造におけるpc鋼材の端部定着装置

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JP2527359B2 JP63206339A JP20633988A JP2527359B2 JP 2527359 B2 JP2527359 B2 JP 2527359B2 JP 63206339 A JP63206339 A JP 63206339A JP 20633988 A JP20633988 A JP 20633988A JP 2527359 B2 JP2527359 B2 JP 2527359B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、PC(プレストレストコンクリート以下同
じ)構造において、緊張したPC鋼線の端部をコンクリー
ト構造体に支持させて定着するPC鋼材の端部定着装置に
関する。
(従来の技術及びその問題点) 従来、PC構造におけるPC鋼材の端部定着は、第3図に
示すようにコンクリート構造体1の端面にPC鋼材端部定
着用の凹陥部2を形成し、その凹陥部2内に支圧板3を
埋め、その前面にアンカーヘッド4を支持させ、これら
を貫通させて緊張したPC鋼材5の端部を楔6もしくは圧
着グリップ(図示せず)をもってアンカーヘッド4に定
着させ、その定着後に凹陥部2を後打コンクリート7に
て埋めるようにしたものが一般的である。なお、図にお
いて8はシースであり、このシース8内にPC鋼材5が挿
通されている。
このような従来のPC構造の端部定着構造は、支圧板5
を介してコンクリート構造体1にストレスが付与される
ものであり、そのストレスは引張方向に対しての角度α
をもった拡がりをもってコンクリート構造体1に伝えら
れる。
従って、第4図に示すように橋桁等のプレキャスト梁
に使用する場合には、その端部下側にはストレスが付与
されない部分が生じる。そこで支承装置9による支承は
ストレスが伝えられている部分まで中央方向側に位置さ
せなければならない。
このとき、上述の如き従来の定着構造では、支圧板5
の外側にアンカーヘッド4があり、更にその外側に楔6
やPC鋼材5の端部が突出しており、更に後打コンクリー
ト7は、これらの部材に対して一定以上のかぶりが必要
になる。このため、支圧板5の位置は場合によってはコ
ンクリート構造体の端面より数十センチメートルも中央
部分側に位置させなければならず、その分だけ支承装置
10による支承位置も中央部分側になり、その分だけ橋脚
の上端の支承部10の幅が大きくなりコスト高となるとい
う問題がある。
また、第5図に示すように金骨コンクリート造もしく
は鉄筋コンクリート造の柱11に支持させるPC構造の大梁
12に使用する場合には、柱11内に鉄骨(図示せず)や多
数の鉄筋13があるため、この柱11内にPC鋼材端部定着用
の凹陥部を設けることができず、このため柱11の外側面
に肉盛による張出部14を設け、その内部に前述した各定
着部材を埋設しなければならず、建物のデザインに制約
が生じ、また、張出部があるため空間の利用率が悪くな
るという問題がある。
このような問題を一部解決できるものとして、第6図
に示すように全体が筒状をなし、内部にアンカーヘッド
当接用の段部15を有し、外周にフランジ状の支圧板部16
を設けた支圧体17をコンクリート1の端部に埋め込んだ
構造のもの(例えば特開昭59−114361号)があり、この
場合には支圧体17の外側端部外周の支圧板部16から角度
αの広がりをもって応力が作用し、プレストレスが端部
近くまで導入されるが、この角度αは略45゜程度であ
り、それより広い範囲にプレストレスを付与することが
できないという問題があった。
(発明の目的) 本発明は上述の如き従来の問題にかんがみ、上述した
従来の各装置より更に広い範囲でコンクリート構造体端
面近くにまでプレストレスを付与することのできるPC構
造におけるPC鋼材の端部定着装置の提供を目的としてな
されたものである。
(目的を達成するための手段) 上述の如き従来の問題を解決し、所期の目的を達成す
るための本発明の特徴は、両端が連通開口された筒状を
なし、一端側の外周にフランジ状に突設され支圧板部を
一体に有する支圧体と、該支圧体の筒状内部に支持さ
れ、中央部分に複数のPC鋼材を貫通させてその端部を定
着するアンカーヘッドとを備え、前記支圧体をコンクリ
ート構造体の端面内に埋め込み、該コンクリート構造体
内に挿通して緊張したPC鋼材の端部を定着させたアンカ
ーヘッドを、前記支圧体内にて支持させるようにしてな
るPC構造におけるPC鋼材の端部定着装置において、前記
支圧体のコンクリート構造体端面側端部に、内面及び外
面を、開口端側を拡開させたテーパ状に形成したテーパ
部を一体に設け、該テーパ部の内面をアンカーヘッド嵌
合部とし、前記アンカーヘッドの外周面を前記アンカー
ヘッド嵌合部に密に嵌り合うテーパ状に形成したことに
ある。
(作用) 本発明の装置では、PC鋼材の緊張力によってアンカー
ヘッドが支圧体のテーパ部内に引き込まれ、これによっ
てテーパ部は壁面に直交する向きに拡開される力が加わ
るとともに、PC鋼材による引張方向の引き込み作用によ
ってコンクリートにはテーパ部の壁面に対して直角方向
の圧力が加わる。これと同時にコンクリート構造物の端
部には、支圧板部によってPC鋼材の引張方向の圧縮力が
略45゜の広がりをもって作用する。
(実施例) 次に本発明の実施例を第1図〜第2図について説明す
る。
第1図は本発明の第一実施例を示しており、図中20は
コンクリート構造体1の端部に埋設した支圧体である。
この支圧体20は両端が連通開口された筒状をなしてお
り、全体が鋳造によって一体成形されている。
支圧体20はその一体外周にフランジ状に支圧板部21が
突出されているとともに、その支圧板部21の突出部から
他端寄り外周が先細りのテーパ部22となっており、更に
他端寄り外周に、小突条23、24が間隔を隔てて成形され
ている。
支圧体20の内側には支圧板部21側開口端部内面がその
開口側が拡開したテーパ状のアンカーヘッド嵌合部25が
設けられている。更に支圧体20の他端開口部内面には、
シース嵌合段部26が形成され、シース27の先端が嵌合さ
れている。
アンカーヘッド嵌合部25内には、外面がこれに嵌り合
うテーパ状をしたアンカーヘッド30が嵌合されている。
このアンカーヘッド30は、全体が支圧体20内に入り込む
大きさに成形されている。
アンカーヘッド30には両端面に貫通開口した多数のPC
鋼材定着用テーパ穴31、31……が開口されており、その
各テーパ穴31内には半割状の定着楔32が嵌合され、その
定着楔32によってPC鋼材33を挾持させ、PC鋼材33の緊張
後の戻り力によって定着楔32がテーパ穴31内に引き込ま
れ、これによってPC鋼材33の挾持力が得られるようにし
ている。
このように構成されるPC鋼材の端部定着装置は、コン
クリート構造体1内に挿通したPC鋼材33を緊張し、その
端部をアンカーヘッド30に定着させ支圧体20を介してコ
ンクリート構造体1の端部に支持させると応力は第2図
中矢印aで示すように、端面の位置の支圧板部21から緊
張方向に対して一定の角度αに拡がってコンクリート内
に伝えられる。またテーパ部22位置ではそのテーパ面に
対する鉛直方向の力が作用し、矢印b方向に角度βの角
度に拡がって伝達される。
(発明の効果) 上述したように本発明のPC鋼材の端部定着装置は、支
圧体の端部にフランジ状の支圧板部を設けると同時に、
支圧体の外方側端部に内外面をテーパ状にしたテーパ部
を設け、そのテーパ部内に同じテーパの外周面をもつア
ンカーヘッドを挿入してPC鋼材を定着させるようにした
ことにより、コンクリート構造体の端部には支圧板部に
よるPC鋼材引張方向側の圧力が略45゜の拡がりをもって
伝達されると同時に、テーパ部の鉛直方向の力が作用
し、この結果、従来に比べてより広い角度の拡がりをも
ってコンクリート構造物端部に有効なプレストレスが付
与されることとなったものである。
更に、テーパ部は内面がアンカーヘッド外面のテーパ
面にて支えられと同時に、フランジ状の支圧板部がテー
パ部を構成する筒体の剛性を高める働きをなすため、支
圧体の板厚はそれ自体が鉛直方向の分力に対抗する剛性
を有する必要がなく、従って、板厚を薄くした経済的な
設計ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第一実施例の断面図、第2図はコンク
リートに作用する圧縮力方向を示す説明図、第3図は従
来装置の断面図、第4図は従来の橋桁の支承部の断面
図、第5図は従来の建築物の柱梁部断面図、第6図は他
の従来例の断面図である。 1……コンクリート構造体、20……支圧体、 21……支圧板部、22……テーパ部、 25……アンカーヘッド嵌合部、 26……シース嵌合段部、27……シース、 30……アンカーヘッド、 31……PC鋼材定着用テーパ穴、 32……定着楔、33……PC鋼材、

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両端が連通開口された筒状をなし、一端側
    の外周にフランジ状に突設され支圧板部を一体に有する
    支圧体と、該支圧体の筒状内部に支持され、中央部分に
    複数のPC鋼材を貫通させてその端部を定着するアンカー
    ヘッドとを備え、前記支圧体をコンクリート構造体の端
    面内に埋め込み、該コンクリート構造体内に挿通して緊
    張したPC鋼材の端部を定着させたアンカーヘッドを、前
    記支圧体内にて支持させるようにしてなるPC構造におけ
    るPC鋼材の端部定着装置において、前記支圧体のコンク
    リート構造体端面側端部に、内面及び外面を、開口端側
    を拡開させたテーパ状に形成したテーパ部を一体に設
    け、該テーパ部の内面をアンカーヘッド嵌合部とし、前
    記アンカーヘッドの外周面を前記アンカーヘッド嵌合部
    に密に嵌り合うテーパ状に形成したことを特徴としてな
    るPC鋼材の端部定着装置。
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