JP2608109B2 - 斜面安定化構造物のプレストレス力導入方法 - Google Patents
斜面安定化構造物のプレストレス力導入方法Info
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- JP2608109B2 JP2608109B2 JP16662588A JP16662588A JP2608109B2 JP 2608109 B2 JP2608109 B2 JP 2608109B2 JP 16662588 A JP16662588 A JP 16662588A JP 16662588 A JP16662588 A JP 16662588A JP 2608109 B2 JP2608109 B2 JP 2608109B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は構造物をアンカーに固定してプレストレス
ト力を導入し、構造物に与えたプレストレ力によって地
山を押える斜面安定化構造物のプレストレス力導入方法
に関するものである。
ト力を導入し、構造物に与えたプレストレ力によって地
山を押える斜面安定化構造物のプレストレス力導入方法
に関するものである。
従来地山に打設したアンカーにコンクリート製の斜面
安定化構造物を固定して、このアンカーにプレストレス
力を導入する方法が広く採用されている。プレストレス
力によって地山を押え、地山の安定を図るものである。
安定化構造物を固定して、このアンカーにプレストレス
力を導入する方法が広く採用されている。プレストレス
力によって地山を押え、地山の安定を図るものである。
このような斜面安定化構造物においては、アンカーに
大きなプレストレス力を導入すると、構造物底部には引
張り力が作用する。この引張り力によって構造物が破損
することがある。
大きなプレストレス力を導入すると、構造物底部には引
張り力が作用する。この引張り力によって構造物が破損
することがある。
このような引張り力によって対抗させるために、構造
物の底部にアンカーと直交方向にPC鋼材を配し、このPC
鋼材にもプレストレス力を導入することが考えられが、
アンカーのプレストレス力が作用する前にPC鋼材にプレ
ストレス力を与えると、逆に構造物の上部に引張応力が
作用して破損することがある。
物の底部にアンカーと直交方向にPC鋼材を配し、このPC
鋼材にもプレストレス力を導入することが考えられが、
アンカーのプレストレス力が作用する前にPC鋼材にプレ
ストレス力を与えると、逆に構造物の上部に引張応力が
作用して破損することがある。
従って構造物内にPC鋼材を配設する場合、構造物の中
間部より少し下に配して、上部若しくは底部に片寄った
力が作用しないようにしている。しかし、このPC鋼材に
よって底部に所要のプレストレス力を与えるには、かな
り大きな引張力を与えねばならないという不経済な設計
が必要となる。
間部より少し下に配して、上部若しくは底部に片寄った
力が作用しないようにしている。しかし、このPC鋼材に
よって底部に所要のプレストレス力を与えるには、かな
り大きな引張力を与えねばならないという不経済な設計
が必要となる。
この発明は以上のような課題を解決するためになされ
たもので、構造物を破損せず、効率良い施工が可能な斜
面安定化構造物のプレストレス力導入方法を提供するこ
とを目的とする。
たもので、構造物を破損せず、効率良い施工が可能な斜
面安定化構造物のプレストレス力導入方法を提供するこ
とを目的とする。
この発明にかかる斜面安定化構造物のプレストレス力
導入方法は、構造物内の底部近くにアンカーと直交する
方向にPC鋼材を配し、アンカーにプレストレス力を導入
することと、PC鋼材にプレストレス力を導入することを
交互に繰り返して最終緊張するものである。
導入方法は、構造物内の底部近くにアンカーと直交する
方向にPC鋼材を配し、アンカーにプレストレス力を導入
することと、PC鋼材にプレストレス力を導入することを
交互に繰り返して最終緊張するものである。
以下、図に示す一実施例に基づき、この発明を詳細に
説明する。
説明する。
図において1はコンクリート製の斜面安定化構造物で
あって、上下に貫通するアンカー孔4を有する中心部2
と、この中心部2から四方へ張出る張出し部3より十字
状に形成されている。各張出し部3は先端に行くに従っ
て徐々に高さが低くなっている。
あって、上下に貫通するアンカー孔4を有する中心部2
と、この中心部2から四方へ張出る張出し部3より十字
状に形成されている。各張出し部3は先端に行くに従っ
て徐々に高さが低くなっている。
実施例では中心部2と張り出し部3の下面に凹部2a,3
aが凹設されており、上面にこの凹部2a,3aへ抜ける流入
孔9が形成されている。
aが凹設されており、上面にこの凹部2a,3aへ抜ける流入
孔9が形成されている。
直線状に位置する張出し部3,3内の底部近くには、PC
鋼材8,8が配されている。PC鋼材8はアンカー孔4と直
交する方向に配されている。PC鋼材8としてはPC鋼棒,P
C鋼線,PC鋼より線等が使用できる。
鋼材8,8が配されている。PC鋼材8はアンカー孔4と直
交する方向に配されている。PC鋼材8としてはPC鋼棒,P
C鋼線,PC鋼より線等が使用できる。
以上のような斜面安定化構造物1を地山上に載置す
る。
る。
まず地山にアンカー6を打設しておく、アンカー6と
してはロックアンカー,ロックボルト等も使用できる。
実施例ではアンカー6としてグラウンドアンカーが使用
されている。すなわちシース10内に通した複数本のPC鋼
線11を削孔12内に挿入し、グラウト材13にて固定したも
のである。
してはロックアンカー,ロックボルト等も使用できる。
実施例ではアンカー6としてグラウンドアンカーが使用
されている。すなわちシース10内に通した複数本のPC鋼
線11を削孔12内に挿入し、グラウト材13にて固定したも
のである。
このアンカー6の地上に突出した端部を中心部2のア
ンカー孔4に通し、中心部2上の支圧板14に楔15等によ
って固定する。
ンカー孔4に通し、中心部2上の支圧板14に楔15等によ
って固定する。
アンカー6に設計プレストレス力の5%程度与えて、
その後構造物1のPC鋼材8に設計上の力の50%まで与え
る。その後アンカー6にも設計上の力の50%を与える。
その後構造物1のPC鋼材8に設計上の力の50%まで与え
る。その後アンカー6にも設計上の力の50%を与える。
次にPC鋼材8に残りの50%の力を与え、アンカー6に
も残りの50%の力を与えて、最終100%のプレストレス
力の導入を完了する。
も残りの50%の力を与えて、最終100%のプレストレス
力の導入を完了する。
このように一度にプレストレス力を与えるのでなく、
アンカー6をPC鋼材8に交互に与えてやれば、構造物1
が破損することがない。
アンカー6をPC鋼材8に交互に与えてやれば、構造物1
が破損することがない。
その後流入孔9から構造物の凹部2a,3a内にモルタル
又はコンクリート16を流し込んでやればよい。
又はコンクリート16を流し込んでやればよい。
この発明は斜面にアンカー6によって固定する構造物
1ならば、上記した形状に限らず、様々なものが採用で
きる。
1ならば、上記した形状に限らず、様々なものが採用で
きる。
イ アンカーと、構造物の底部に配したPC鋼材とに交互
にプレストレス力を与えてやれば、構造物に作用する力
のバランスが極端に異なることがなく、構造物が一方の
力によって破損するのを避けることができる。
にプレストレス力を与えてやれば、構造物に作用する力
のバランスが極端に異なることがなく、構造物が一方の
力によって破損するのを避けることができる。
ロ PC鋼材を構造物の底部に配しても、大きな引張り力
が上部に作用するのを避けることができ、合理的な設計
のプレストレス力を与えることにより、従来の施工と比
較して非常に経済的な構造物を造ることができる。
が上部に作用するのを避けることができ、合理的な設計
のプレストレス力を与えることにより、従来の施工と比
較して非常に経済的な構造物を造ることができる。
第1図は斜面安定化構造物の断面図、第2図はその斜視
図、第3図は地山上に並べた状態の斜視図である。 1……斜面安定化構造物、2……中心部、 3……張出し部、4……アンカー孔、6……アンカー、
8……PC鋼材。
図、第3図は地山上に並べた状態の斜視図である。 1……斜面安定化構造物、2……中心部、 3……張出し部、4……アンカー孔、6……アンカー、
8……PC鋼材。
Claims (1)
- 【請求項1】構造物を地山に打設したアンカーに固定し
てプレストレス力を導入し、構造物に与えたプレストレ
ス力によって地山を押える場合において、 構造物内の底部近くにアンカーと直交する方向にPC鋼材
を配し、アンカーにプレストレス力を導入することと、
PC鋼材にプレストレス力を導入ことを交互に繰り返して
最終緊張することを特徴とする斜面安定化構造物のプレ
ストレス力導入方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16662588A JP2608109B2 (ja) | 1988-07-04 | 1988-07-04 | 斜面安定化構造物のプレストレス力導入方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16662588A JP2608109B2 (ja) | 1988-07-04 | 1988-07-04 | 斜面安定化構造物のプレストレス力導入方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0216217A JPH0216217A (ja) | 1990-01-19 |
JP2608109B2 true JP2608109B2 (ja) | 1997-05-07 |
Family
ID=15834759
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16662588A Expired - Fee Related JP2608109B2 (ja) | 1988-07-04 | 1988-07-04 | 斜面安定化構造物のプレストレス力導入方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2608109B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2814052B2 (ja) * | 1993-04-15 | 1998-10-22 | ライト工業株式会社 | 法面の安定化工法およびこれに用いるコンクリートブロック |
JPH06322780A (ja) * | 1993-05-17 | 1994-11-22 | Sansho:Kk | 擁壁等の各種コンクリート面の化粧張り構造及びその工法 |
JP4602393B2 (ja) * | 2007-12-05 | 2010-12-22 | 黒沢建設株式会社 | 法面安定用受圧板 |
-
1988
- 1988-07-04 JP JP16662588A patent/JP2608109B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0216217A (ja) | 1990-01-19 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |