JPH08232270A - 斜面安定化工法 - Google Patents
斜面安定化工法Info
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- JPH08232270A JPH08232270A JP5977795A JP5977795A JPH08232270A JP H08232270 A JPH08232270 A JP H08232270A JP 5977795 A JP5977795 A JP 5977795A JP 5977795 A JP5977795 A JP 5977795A JP H08232270 A JPH08232270 A JP H08232270A
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- Japan
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- base
- ground
- construction
- slope
- directions
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- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 斜面上での型枠組み作業を著しく省力化し、
地山に馴染んだ構造物を構築する。 【構成】 基部１と、この基部１から四方に伸びるビー
ム部２を鉄筋３・４で枠組みして、ビーム部２の周囲に
は螺旋状のスターラップ筋５を配した構築用鉄筋ユニッ
トＡを斜面に設置する。或いはこの周囲に埋設型枠１０
を取付けて構築用型枠ユニットＤとしたものを斜面に設
置する。これらにコンクリート５を打設して、基体１３
と、先端に行くにつれて巾や高さが小さくなる四本のビ
ーム１４により、ほぼ十文字形状の構造物Ｂを構築す
る。斜面に打設したアンカー９の地上からの突出部分を
基体１３に貫通させて定着し、構造物Ｂを固定する。 【作用】 ビーム部に作用する曲げモーメントやせん断
力の大きさに対応して効率的な設計となる。細かいピッ
チの螺旋スターラップ筋によりせん断力に強いネバリの
ある構造物となる。現場打ちの硬化材であるため、地山
の凹凸と馴染んだ構造物Ｂとなる。ユニットは軽量であ
って、現場作業が容易になる。
地山に馴染んだ構造物を構築する。 【構成】 基部１と、この基部１から四方に伸びるビー
ム部２を鉄筋３・４で枠組みして、ビーム部２の周囲に
は螺旋状のスターラップ筋５を配した構築用鉄筋ユニッ
トＡを斜面に設置する。或いはこの周囲に埋設型枠１０
を取付けて構築用型枠ユニットＤとしたものを斜面に設
置する。これらにコンクリート５を打設して、基体１３
と、先端に行くにつれて巾や高さが小さくなる四本のビ
ーム１４により、ほぼ十文字形状の構造物Ｂを構築す
る。斜面に打設したアンカー９の地上からの突出部分を
基体１３に貫通させて定着し、構造物Ｂを固定する。 【作用】 ビーム部に作用する曲げモーメントやせん断
力の大きさに対応して効率的な設計となる。細かいピッ
チの螺旋スターラップ筋によりせん断力に強いネバリの
ある構造物となる。現場打ちの硬化材であるため、地山
の凹凸と馴染んだ構造物Ｂとなる。ユニットは軽量であ
って、現場作業が容易になる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は斜面安定化工法に関す
るものであり、現場における作業が迅速が行なえるとと
もに、地山や既設擁壁などの土留構造物に馴染んで斜面
の崩壊を防ぐことが可能な斜面安定化工法を提供するこ
とを目的とする。
るものであり、現場における作業が迅速が行なえるとと
もに、地山や既設擁壁などの土留構造物に馴染んで斜面
の崩壊を防ぐことが可能な斜面安定化工法を提供するこ
とを目的とする。
【０００２】
【従来の技術】斜面を安定化させる工法として様々な工
法が開発されている。これら工法の中で、プレキャスト
製のブロックを地山に並べ、地山に打設したアンカーに
固定して地山を押さえる工法が存在する。また一方、現
場にて斜面に鉄筋を配筋し、型枠を組んで、コンクリー
トなどの硬化材を吹付け或いは場所打ちして斜面に構造
物を構築し、アンカーと固定したこの構造物により土砂
荷重を受ける工法も存在する。
法が開発されている。これら工法の中で、プレキャスト
製のブロックを地山に並べ、地山に打設したアンカーに
固定して地山を押さえる工法が存在する。また一方、現
場にて斜面に鉄筋を配筋し、型枠を組んで、コンクリー
トなどの硬化材を吹付け或いは場所打ちして斜面に構造
物を構築し、アンカーと固定したこの構造物により土砂
荷重を受ける工法も存在する。
【０００３】
【この発明が解決しようとする課題】前記したプレキャ
スト製のブロックを使用する工法は、現場での型枠組み
などの手間がかからず迅速に行なえるが、重量の大きな
ブロックを搬入して斜面に載せる作業が著しく労力を必
要とする。実際は大型のクレーンによって斜面へ吊り上
げるという作業を行なっているもので、作業効率は必ず
しも満足できるものではない。またプレキャスト製であ
るということは、工場にてブロックの地山への設置面を
フラットに形成しておくのが通常であるが、実際の斜面
の地山は凹凸が激しく、フラットな面では地山面と馴染
み難い。フラットな設置面であると地山の土砂荷重を広
く分散させて有効に受けられないばかりか、ブロックと
地山が点接触した部分に荷重が集中してブロックが破損
してしまうことがあった。
スト製のブロックを使用する工法は、現場での型枠組み
などの手間がかからず迅速に行なえるが、重量の大きな
ブロックを搬入して斜面に載せる作業が著しく労力を必
要とする。実際は大型のクレーンによって斜面へ吊り上
げるという作業を行なっているもので、作業効率は必ず
しも満足できるものではない。またプレキャスト製であ
るということは、工場にてブロックの地山への設置面を
フラットに形成しておくのが通常であるが、実際の斜面
の地山は凹凸が激しく、フラットな面では地山面と馴染
み難い。フラットな設置面であると地山の土砂荷重を広
く分散させて有効に受けられないばかりか、ブロックと
地山が点接触した部分に荷重が集中してブロックが破損
してしまうことがあった。
【０００４】また現場にて型枠を組んでコンクリートを
打設する方法では地山面と構築した構造物との馴染みは
よいが、鉄筋の配筋、型枠の組立、コンクリートの養
生、と手順が多く、施工期間が極めて長くなっていた。
また現場にて型枠を組む場合、型枠を斜面全体に渡って
均一に構築することが難しく、型枠の精度を高く保つの
が困難であった。型枠の精度は出来上った構造物の品質
の良否・均一さに関わり、型枠の精度が低いと斜面全体
に設計通りの構造物を構築することが出来ず、施工の信
頼性が欠ける場合があった。又、設計上経済性が高いと
考えられる断面形状を選ぶと、現場での施工が困難とさ
れていたため、一般的に梁の高さや巾とも長さ方向に同
一であった。これが不要な材料の使用と作業の増大、工
期の長期化などに繋っていた。
打設する方法では地山面と構築した構造物との馴染みは
よいが、鉄筋の配筋、型枠の組立、コンクリートの養
生、と手順が多く、施工期間が極めて長くなっていた。
また現場にて型枠を組む場合、型枠を斜面全体に渡って
均一に構築することが難しく、型枠の精度を高く保つの
が困難であった。型枠の精度は出来上った構造物の品質
の良否・均一さに関わり、型枠の精度が低いと斜面全体
に設計通りの構造物を構築することが出来ず、施工の信
頼性が欠ける場合があった。又、設計上経済性が高いと
考えられる断面形状を選ぶと、現場での施工が困難とさ
れていたため、一般的に梁の高さや巾とも長さ方向に同
一であった。これが不要な材料の使用と作業の増大、工
期の長期化などに繋っていた。
【０００５】この発明は以上のような課題を解決するた
めになされたもので、現場での作業を省力化できるとと
もに、地山に馴染んで有効に土砂荷重を受けることがで
き、更に構築した構造物の信頼性が高い斜面安定化工法
及びそれに使用する構築用鉄筋ユニットを提供すること
を目的とする。
めになされたもので、現場での作業を省力化できるとと
もに、地山に馴染んで有効に土砂荷重を受けることがで
き、更に構築した構造物の信頼性が高い斜面安定化工法
及びそれに使用する構築用鉄筋ユニットを提供すること
を目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる斜面安
定化工法は、予め工場或いは現場にて組んだ構築用鉄筋
ユニットを使用するものである。構築用鉄筋ユニット
は、中心の基部と、この基部から四方に伸びるビーム部
とを各々鉄筋にて枠組みしてある。鉄筋は基部やビーム
を形造るのに所望本数を溶接などによって組むもので、
鉄筋だけでなくＬ形や溝形のアングル材によって上下左
右の鉄筋を支えることも採用できる。各ビーム部には四
本の主筋を組んでおり、各主筋が間隔を空けて、先端へ
行くにつれて幅が狭くなるとともに高さが低くなるよう
に配してある。このビーム部の四本の主筋のを囲むよう
に、ピッチを空けて螺旋状のスターラップ筋を巻き付け
てある。
定化工法は、予め工場或いは現場にて組んだ構築用鉄筋
ユニットを使用するものである。構築用鉄筋ユニット
は、中心の基部と、この基部から四方に伸びるビーム部
とを各々鉄筋にて枠組みしてある。鉄筋は基部やビーム
を形造るのに所望本数を溶接などによって組むもので、
鉄筋だけでなくＬ形や溝形のアングル材によって上下左
右の鉄筋を支えることも採用できる。各ビーム部には四
本の主筋を組んでおり、各主筋が間隔を空けて、先端へ
行くにつれて幅が狭くなるとともに高さが低くなるよう
に配してある。このビーム部の四本の主筋のを囲むよう
に、ピッチを空けて螺旋状のスターラップ筋を巻き付け
てある。
【０００７】以上のような構築用鉄筋ユニットを、地山
若しくは既設の石積み擁壁やブロック積み擁壁などの土
留構造物などがあればその上に置き、この構築用鉄筋ユ
ニットを囲むように金網状材料からなる埋設型枠を配す
る。金網状材料の形状は、予め鉄筋ユニットに合わせて
切断しておけば、型枠配設も容易となる。金網状材料と
してはエキスパンドメタルやクリンプ金網などが使用で
きる。構築用鉄筋ユニットを設置する際に、基部には予
め地山に打設したアンカーの地上からの突出部分を貫通
しておく。アンカーとしてロックボルトタイプのものも
使用できるが、複数本の鋼より線などの引張材をシース
の中に通し、地山に掘削した削孔内に挿入してセメント
ミルクなどの硬化材を注入して定着するグラウンドアン
カーが好適である。このユニットをアンカーピンなどに
より斜面上に仮固定する。埋設型枠内にコンクリートや
モルタルなどの硬化材を吹付け或いは場所打ちして、中
心の基体と、この基体から四方に伸びるビームとによっ
てほぼ十文字形状の構造物を構築する。硬化材が硬化
後、プレストレス力を与えたグラウンドアンカーによっ
て構造物を斜面上に固定する。また場合によっては、ユ
ニットを仮固定する手段として、硬化材を打設する以前
に一次プレストレス力を与えて仮固定し、硬化材を打設
して硬化した後二次プレストレス力を与えて固定を完了
してもよい。
若しくは既設の石積み擁壁やブロック積み擁壁などの土
留構造物などがあればその上に置き、この構築用鉄筋ユ
ニットを囲むように金網状材料からなる埋設型枠を配す
る。金網状材料の形状は、予め鉄筋ユニットに合わせて
切断しておけば、型枠配設も容易となる。金網状材料と
してはエキスパンドメタルやクリンプ金網などが使用で
きる。構築用鉄筋ユニットを設置する際に、基部には予
め地山に打設したアンカーの地上からの突出部分を貫通
しておく。アンカーとしてロックボルトタイプのものも
使用できるが、複数本の鋼より線などの引張材をシース
の中に通し、地山に掘削した削孔内に挿入してセメント
ミルクなどの硬化材を注入して定着するグラウンドアン
カーが好適である。このユニットをアンカーピンなどに
より斜面上に仮固定する。埋設型枠内にコンクリートや
モルタルなどの硬化材を吹付け或いは場所打ちして、中
心の基体と、この基体から四方に伸びるビームとによっ
てほぼ十文字形状の構造物を構築する。硬化材が硬化
後、プレストレス力を与えたグラウンドアンカーによっ
て構造物を斜面上に固定する。また場合によっては、ユ
ニットを仮固定する手段として、硬化材を打設する以前
に一次プレストレス力を与えて仮固定し、硬化材を打設
して硬化した後二次プレストレス力を与えて固定を完了
してもよい。
【０００８】この発明にかかる他の斜面安定化工法は、
構築用鉄筋ユニット複数個を地山に適宜間隔空けて設置
し、隣合う構築用鉄筋ユニットのビーム部の先端間にも
鉄筋を配し、ビーム部の主筋と繋ぐ。主筋との繋ぎには
溶接を使用してもよいし、鉄筋と主筋を或程度長さ重ね
合わせてオーバーラップさせてもよい。このビーム部の
間の鉄筋の左右両側、及び構築用鉄筋ユニットの他の周
囲に金網状材料からなる埋設型枠を配する。この埋設型
枠内に硬化材を吹付け或いは場所打ちして、中心の基体
と、この基体から四方に伸びるビームを形成してほぼ十
文字形状の構造物を構築するとともに、構造物のビーム
同士の間に繋ぎ部を構築する。硬化材が硬化後、前述し
た方法で、基体を貫通したアンカーによって構造物を地
山上に固定する。ビームの先端同士を繋ぎ部によって繋
ぐのは、十文字形状のビームの四方全てを隣合う構造物
と繋いでもよいし、一方向にのみ連続するよう構造物を
繋いでもよい。つまり複数個の十文字形状の構造物が左
右に隣合う構造物のみと繋ぎ部により連続させ、上下に
位置している構造物とは繋がないという構成も採用でき
る。
構築用鉄筋ユニット複数個を地山に適宜間隔空けて設置
し、隣合う構築用鉄筋ユニットのビーム部の先端間にも
鉄筋を配し、ビーム部の主筋と繋ぐ。主筋との繋ぎには
溶接を使用してもよいし、鉄筋と主筋を或程度長さ重ね
合わせてオーバーラップさせてもよい。このビーム部の
間の鉄筋の左右両側、及び構築用鉄筋ユニットの他の周
囲に金網状材料からなる埋設型枠を配する。この埋設型
枠内に硬化材を吹付け或いは場所打ちして、中心の基体
と、この基体から四方に伸びるビームを形成してほぼ十
文字形状の構造物を構築するとともに、構造物のビーム
同士の間に繋ぎ部を構築する。硬化材が硬化後、前述し
た方法で、基体を貫通したアンカーによって構造物を地
山上に固定する。ビームの先端同士を繋ぎ部によって繋
ぐのは、十文字形状のビームの四方全てを隣合う構造物
と繋いでもよいし、一方向にのみ連続するよう構造物を
繋いでもよい。つまり複数個の十文字形状の構造物が左
右に隣合う構造物のみと繋ぎ部により連続させ、上下に
位置している構造物とは繋がないという構成も採用でき
る。
【０００９】以上のように鉄筋のみを組んだユニットで
はなく、鉄筋ユニットを囲むように予め埋設型枠を工場
などにて取り付けた構築用型枠ユニットを使用すること
も可能である。このような構築用型枠ユニットも複数個
を適宜間隔づつ離して地山に設置し、ビーム部の先端間
を鉄筋によって繋ぎ、その左右に埋設型枠を配して十文
字状の構造物と、その先端間を繋ぐ構造物により全体と
して格子状や、上下或いは左右に連続する構造物として
もよい。
はなく、鉄筋ユニットを囲むように予め埋設型枠を工場
などにて取り付けた構築用型枠ユニットを使用すること
も可能である。このような構築用型枠ユニットも複数個
を適宜間隔づつ離して地山に設置し、ビーム部の先端間
を鉄筋によって繋ぎ、その左右に埋設型枠を配して十文
字状の構造物と、その先端間を繋ぐ構造物により全体と
して格子状や、上下或いは左右に連続する構造物として
もよい。
【００１０】
【作用】予め鉄筋、或いは鉄筋と埋設型枠をユニットと
して組んでおくため、型枠組みの作業が著しく容易とな
る。経済性の高い形状に合わせたスターラップを使用し
ての現場での配筋は、施工上一般的に困難であったが、
これが可能となり、またスターラップのピッチを１０ｃ
ｍ程度、又はそれ以下に配筋することも可能となり、せ
ん断耐力の高いねばりのある部材となる。現場で吹付け
或いは場所打ちによって硬化材を打設するため、地山の
凹凸に馴染んだ構造物となる。鉄筋や埋設型枠だけの状
態で斜面に運ぶため、軽量で斜面を持ち上げる作業は人
力でも十分可能である。
して組んでおくため、型枠組みの作業が著しく容易とな
る。経済性の高い形状に合わせたスターラップを使用し
ての現場での配筋は、施工上一般的に困難であったが、
これが可能となり、またスターラップのピッチを１０ｃ
ｍ程度、又はそれ以下に配筋することも可能となり、せ
ん断耐力の高いねばりのある部材となる。現場で吹付け
或いは場所打ちによって硬化材を打設するため、地山の
凹凸に馴染んだ構造物となる。鉄筋や埋設型枠だけの状
態で斜面に運ぶため、軽量で斜面を持ち上げる作業は人
力でも十分可能である。
【００１１】
【実施例】以下、図に示す実施例に基づきこの発明を詳
細に説明する。図２においてＡは構築用鉄筋ユニットで
あり、中心の基部１と、この基部１から四方に伸びるビ
ーム部２より成っている。基部１もビーム部２も鉄筋３
・４を溶接によって組んであるもので、特にビーム部２
の鉄筋４は主筋として四本の鉄筋４が適宜間隔づつ離し
て配してある。基部１とビーム部２の鉄筋３・４の組み
方は様々な態様が考えられ、とにかく所望本数の鉄筋３
・４にて基部１とビーム部２の形状を枠組ませ、主筋を
兼ねるようにさせればよい。四本の鉄筋４の互いの間隔
は、先端に行くにつれて徐々に狭くなり、高さも低くな
るように配してある。各ビーム部２の周りには、螺旋状
のスターラップ筋５を適宜間隔づつピッチを空けて配し
てある。スターラップ筋５の直径は１０ｍｍから１３ｍ
ｍ程度が好適であり、螺旋のピッチは１０ｃｍ程度の細
かいピッチが好適である。螺旋スターラップ筋５は、ビ
ーム部２の高さが低くなり幅が狭くなるにつれて徐々に
ピッチごとに高さや幅を変えねばならないが、これも工
場生産であれば容易に製造可能である。図の実施例では
基部１の周りには一方向の螺旋スターラップ筋５を配し
てあるが、二方向のスターラップ筋５を互いに交差させ
るように配してもよい。基部１の中心にはアンカーパイ
プ６を固定しておく。
細に説明する。図２においてＡは構築用鉄筋ユニットで
あり、中心の基部１と、この基部１から四方に伸びるビ
ーム部２より成っている。基部１もビーム部２も鉄筋３
・４を溶接によって組んであるもので、特にビーム部２
の鉄筋４は主筋として四本の鉄筋４が適宜間隔づつ離し
て配してある。基部１とビーム部２の鉄筋３・４の組み
方は様々な態様が考えられ、とにかく所望本数の鉄筋３
・４にて基部１とビーム部２の形状を枠組ませ、主筋を
兼ねるようにさせればよい。四本の鉄筋４の互いの間隔
は、先端に行くにつれて徐々に狭くなり、高さも低くな
るように配してある。各ビーム部２の周りには、螺旋状
のスターラップ筋５を適宜間隔づつピッチを空けて配し
てある。スターラップ筋５の直径は１０ｍｍから１３ｍ
ｍ程度が好適であり、螺旋のピッチは１０ｃｍ程度の細
かいピッチが好適である。螺旋スターラップ筋５は、ビ
ーム部２の高さが低くなり幅が狭くなるにつれて徐々に
ピッチごとに高さや幅を変えねばならないが、これも工
場生産であれば容易に製造可能である。図の実施例では
基部１の周りには一方向の螺旋スターラップ筋５を配し
てあるが、二方向のスターラップ筋５を互いに交差させ
るように配してもよい。基部１の中心にはアンカーパイ
プ６を固定しておく。
【００１２】図３に示すのは、上述した構築用鉄筋ユニ
ットＡの周りを囲むように埋設型枠１０を取付けた構築
用型枠ユニットＤである。埋設型枠１０にはエキスパン
ドメタルが使用されている。構築用鉄筋ユニットＡの場
合は、斜面に運び上げてから埋設型枠１０を取付けるの
であるが、構築用型枠ユニットＤの場合は斜面に運び上
げる前に、工場或いは現場の作業場にて型枠１０を取付
けておくものである。埋設型枠１０は図６に示すように
螺旋状のスターラップ筋５の外側にスペーサー２１を介
して直接結束することにより固定するもので、螺旋状の
スターラップ筋５がビーム部２の全長に連続しており、
埋設型枠１０が左右に曲がることなく正確に取付けるこ
とができる。ビーム部２の左右に位置する埋設型枠１０
の上縁には、細巾の金属製平板若しくは棒状材であるコ
ーナー材１１が溶接により取付けられている。
ットＡの周りを囲むように埋設型枠１０を取付けた構築
用型枠ユニットＤである。埋設型枠１０にはエキスパン
ドメタルが使用されている。構築用鉄筋ユニットＡの場
合は、斜面に運び上げてから埋設型枠１０を取付けるの
であるが、構築用型枠ユニットＤの場合は斜面に運び上
げる前に、工場或いは現場の作業場にて型枠１０を取付
けておくものである。埋設型枠１０は図６に示すように
螺旋状のスターラップ筋５の外側にスペーサー２１を介
して直接結束することにより固定するもので、螺旋状の
スターラップ筋５がビーム部２の全長に連続しており、
埋設型枠１０が左右に曲がることなく正確に取付けるこ
とができる。ビーム部２の左右に位置する埋設型枠１０
の上縁には、細巾の金属製平板若しくは棒状材であるコ
ーナー材１１が溶接により取付けられている。
【００１３】以下施工は、この構築用型枠ユニットＤを
使用した場合につき説明する。以上のように工場或いは
現場で組み上げた構築用型枠ユニットＤを斜面の地山上
に設置する。斜面への仮固定には、５０ｃｍ程度の鉄筋
であるアンカーピンを使用する。地山であればそのまま
打設できるが、既設の擁壁などの上へ固定する場合に
は、擁壁にドリルによって孔を明け、この孔に打ち込
む。このように多数斜面の地山若しくは擁壁へ打設した
アンカーピンに所望鉄筋部位を結束して、構築用型枠ユ
ニットＤを斜面に仮固定する。予め斜面に打設したグラ
ウンドアンカー９の地上からの突出部分は、アンカーパ
イプ６の中へ通して、更に上方へ突出させておく。この
状態で型枠１０内に硬化材であるコンクリート１２を、
吹付け或いは場所打ちにて打設して硬化させ、基部１を
基体１３に、ビーム部２をビーム１４とした十文字形状
の構造物Ｂを構築する。埋設型枠１０の上縁にはコーナ
ー材１１が取付けられており、このコーナー材１１に沿
ってコンクリート１２表面を均せば、均し作業が容易と
なる。コンクリート１２に所要の強度が発現した後に、
グラウンドアンカー９にプレストレス力を与えて定着
し、斜面を押さえる。
使用した場合につき説明する。以上のように工場或いは
現場で組み上げた構築用型枠ユニットＤを斜面の地山上
に設置する。斜面への仮固定には、５０ｃｍ程度の鉄筋
であるアンカーピンを使用する。地山であればそのまま
打設できるが、既設の擁壁などの上へ固定する場合に
は、擁壁にドリルによって孔を明け、この孔に打ち込
む。このように多数斜面の地山若しくは擁壁へ打設した
アンカーピンに所望鉄筋部位を結束して、構築用型枠ユ
ニットＤを斜面に仮固定する。予め斜面に打設したグラ
ウンドアンカー９の地上からの突出部分は、アンカーパ
イプ６の中へ通して、更に上方へ突出させておく。この
状態で型枠１０内に硬化材であるコンクリート１２を、
吹付け或いは場所打ちにて打設して硬化させ、基部１を
基体１３に、ビーム部２をビーム１４とした十文字形状
の構造物Ｂを構築する。埋設型枠１０の上縁にはコーナ
ー材１１が取付けられており、このコーナー材１１に沿
ってコンクリート１２表面を均せば、均し作業が容易と
なる。コンクリート１２に所要の強度が発現した後に、
グラウンドアンカー９にプレストレス力を与えて定着
し、斜面を押さえる。
【００１４】構築用鉄筋ユニットＡ若しくは構築用型枠
ユニットＤを固定する他の方法として、基部１の中心
に、上端に鍔状に張り出る支圧板７を有するアンカーパ
イプ６を固定しておく。図４に示すように、グラウンド
アンカー９の周囲の地山或いは擁壁上をモルタル１８で
均し、アンカー９を中心に通すようにして、この上に支
圧板８を設置する。この上に構築用鉄筋ユニットＡ若し
くは構築用型枠ユニットＤを設置する。このとき、予め
地山に打設して定着したグラウンドアンカー９の地表か
らの突出部分を、ユニットＡ若しくはＤのアンカーパイ
プ６の中へ通す。以上の状態でアンカー９に一次プレス
トレス力を与えて支圧板７の上に置いたアンカーヘッド
に１９に定着して、ユニットＡ若しくはＤを地山に固定
する。埋設型枠１０の内側にコンクリート１２を打設し
て、基部１を基体１３に、ビーム部２をビーム１４とす
る。コンクリート１２が硬化して所要の強度が発現した
後、アンカーに二次プレストレス力を与えて固定を完了
する。
ユニットＤを固定する他の方法として、基部１の中心
に、上端に鍔状に張り出る支圧板７を有するアンカーパ
イプ６を固定しておく。図４に示すように、グラウンド
アンカー９の周囲の地山或いは擁壁上をモルタル１８で
均し、アンカー９を中心に通すようにして、この上に支
圧板８を設置する。この上に構築用鉄筋ユニットＡ若し
くは構築用型枠ユニットＤを設置する。このとき、予め
地山に打設して定着したグラウンドアンカー９の地表か
らの突出部分を、ユニットＡ若しくはＤのアンカーパイ
プ６の中へ通す。以上の状態でアンカー９に一次プレス
トレス力を与えて支圧板７の上に置いたアンカーヘッド
に１９に定着して、ユニットＡ若しくはＤを地山に固定
する。埋設型枠１０の内側にコンクリート１２を打設し
て、基部１を基体１３に、ビーム部２をビーム１４とす
る。コンクリート１２が硬化して所要の強度が発現した
後、アンカーに二次プレストレス力を与えて固定を完了
する。
【００１５】図５に示すのは、他の斜面安定化工法を示
すもので、隣合う構築用鉄筋ユニットＡ・Ａのビーム部
２・２の先端間に鉄筋１５を配して、鉄筋４とオーバー
ラップさせてある。この四本の鉄筋１５を囲むように螺
旋スターラップ筋１６を配して、その左右にコーナー材
を上縁に取り付けた埋設型枠１７・１７を取り付けてあ
る。ビーム部２・２と連続してコンクリート１２を打設
して、ビーム部２・２を繋ぐ。以上のようにして構造物
Ｂが繋ぎ部Ｃによって連続して、全体として斜面上に格
子状を成すようにしたものである。このように格子状に
連続させることにより、崩壊時の土砂荷重を全体で受け
て、より有効な斜面安定を図ることができる。構築用型
枠ユニットＤを使用しても、同じく隣合う型枠ユニット
Ｄとビーム部２・２の先端同士を繋ぐことが可能である
し、この場合はビーム部２の左右両側に予め埋設型枠１
０・１０を取り付けておき、斜面上にて隣合う型枠ユニ
ットＤ・Ｄの間の鉄筋１５の左右に埋設型枠を渡せばよ
い。
すもので、隣合う構築用鉄筋ユニットＡ・Ａのビーム部
２・２の先端間に鉄筋１５を配して、鉄筋４とオーバー
ラップさせてある。この四本の鉄筋１５を囲むように螺
旋スターラップ筋１６を配して、その左右にコーナー材
を上縁に取り付けた埋設型枠１７・１７を取り付けてあ
る。ビーム部２・２と連続してコンクリート１２を打設
して、ビーム部２・２を繋ぐ。以上のようにして構造物
Ｂが繋ぎ部Ｃによって連続して、全体として斜面上に格
子状を成すようにしたものである。このように格子状に
連続させることにより、崩壊時の土砂荷重を全体で受け
て、より有効な斜面安定を図ることができる。構築用型
枠ユニットＤを使用しても、同じく隣合う型枠ユニット
Ｄとビーム部２・２の先端同士を繋ぐことが可能である
し、この場合はビーム部２の左右両側に予め埋設型枠１
０・１０を取り付けておき、斜面上にて隣合う型枠ユニ
ットＤ・Ｄの間の鉄筋１５の左右に埋設型枠を渡せばよ
い。
【００１６】埋設型枠１０を構築用鉄筋ユニットＡの周
りに取付けるが、外周を囲むだけでなく、天端を蓋のよ
うに覆うよう上蓋型枠２０を取付けることも可能であ
る。図６に示すのはビーム部２の断面図であるが、上蓋
型枠２０を取付けておき、急勾配斜面の場合に硬化材が
型枠１０内から流れ出さないようにしてもよい。上蓋型
枠２０には幾つか孔を開けておき、その孔からコンクリ
ート１２を打設すればよい。
りに取付けるが、外周を囲むだけでなく、天端を蓋のよ
うに覆うよう上蓋型枠２０を取付けることも可能であ
る。図６に示すのはビーム部２の断面図であるが、上蓋
型枠２０を取付けておき、急勾配斜面の場合に硬化材が
型枠１０内から流れ出さないようにしてもよい。上蓋型
枠２０には幾つか孔を開けておき、その孔からコンクリ
ート１２を打設すればよい。
【００１７】
【発明の効果】この発明は以上のような構成を有し、以
下の効果を得ることができる。 ユニットのビーム部は先端へ行くにつれて徐々に巾が
狭くなるとともに、高さが低くなり、曲げモーメントや
せん断力が大きく作用する部分は断面が大きく、曲げモ
ーメントやせん断力の小さな先端は断面が小さく、効率
的な構造物となっている。従って無駄な材料の使用や無
駄な作業の排除、そして効率化したことにより工期の短
縮が可能となる。 斜面上施工での配筋では不可能と考えられる細かいピ
ッチで、しかも高さと巾を変化させて配筋することが容
易に可能となり、せん断耐力が高く、またネバリがある
構造体となる。 ビーム部には周囲に螺旋状のスターラップ筋が配して
あり、螺旋スターラップ筋は全長が一体であって側方に
埋設型枠を取付けても型枠が曲がることがなく、型枠取
付けが容易である。 構築用鉄筋ユニットは予め鉄筋を組んでユニット化し
ておくため、型枠組み作業が著しく省力化されて斜面上
での作業が少なくなる。これにより鉄筋工や型枠工の作
業員の確保の必要がなくなり、建設労働者不足を解消で
きる。また現場での工期を著しく短縮できる。 ユニット化した鉄筋に更に埋設型枠を取り付けた構築
用型枠ユニットを使用することにより、斜面上での作業
を更に省力化できる。 斜面上でなく、工場や現場での作業性の良い場所を利
用して予め鉄筋、或いは鉄筋と型枠をユニット化してお
くため、鉄筋の精度や型枠全体の精度が正確となり、出
来上った構造物の精度も向上し、信頼性の高い構造物と
なる。 構築用鉄筋ユニットや構築用型枠ユニットは軽量であ
り、斜面での運搬が人力でも可能であり、大がかりな機
械も必要としない。 硬化材は斜面で打設するため、地山の凹凸にも馴染ん
で土砂荷重を広く分散させて良好に地山を押さえること
が可能で、構造物が破損する可能性が小さく、地山の均
し作業も必要ない。
下の効果を得ることができる。 ユニットのビーム部は先端へ行くにつれて徐々に巾が
狭くなるとともに、高さが低くなり、曲げモーメントや
せん断力が大きく作用する部分は断面が大きく、曲げモ
ーメントやせん断力の小さな先端は断面が小さく、効率
的な構造物となっている。従って無駄な材料の使用や無
駄な作業の排除、そして効率化したことにより工期の短
縮が可能となる。 斜面上施工での配筋では不可能と考えられる細かいピ
ッチで、しかも高さと巾を変化させて配筋することが容
易に可能となり、せん断耐力が高く、またネバリがある
構造体となる。 ビーム部には周囲に螺旋状のスターラップ筋が配して
あり、螺旋スターラップ筋は全長が一体であって側方に
埋設型枠を取付けても型枠が曲がることがなく、型枠取
付けが容易である。 構築用鉄筋ユニットは予め鉄筋を組んでユニット化し
ておくため、型枠組み作業が著しく省力化されて斜面上
での作業が少なくなる。これにより鉄筋工や型枠工の作
業員の確保の必要がなくなり、建設労働者不足を解消で
きる。また現場での工期を著しく短縮できる。 ユニット化した鉄筋に更に埋設型枠を取り付けた構築
用型枠ユニットを使用することにより、斜面上での作業
を更に省力化できる。 斜面上でなく、工場や現場での作業性の良い場所を利
用して予め鉄筋、或いは鉄筋と型枠をユニット化してお
くため、鉄筋の精度や型枠全体の精度が正確となり、出
来上った構造物の精度も向上し、信頼性の高い構造物と
なる。 構築用鉄筋ユニットや構築用型枠ユニットは軽量であ
り、斜面での運搬が人力でも可能であり、大がかりな機
械も必要としない。 硬化材は斜面で打設するため、地山の凹凸にも馴染ん
で土砂荷重を広く分散させて良好に地山を押さえること
が可能で、構造物が破損する可能性が小さく、地山の均
し作業も必要ない。
【図１】この発明にかかる斜面安定化工法の実施例の斜
視図である。
視図である。
【図２】構築用鉄筋ユニットの斜視図である。
【図３】構築用型枠ユニットの平面図である。
【図４】ユニットを地山に設置した状態の断面図であ
る。
る。
【図５】他の斜面安定化工法の実施例の斜視図である。
【図６】ビーム部の他の実施例の断面図である。
Ａ 構築用鉄筋ユニット Ｂ 構造物 Ｃ 繋ぎ部 Ｄ 構築用型枠ユニット １ 基部 ２ ビーム部 ３ 鉄筋 ４ 鉄筋 ５ スターラップ筋 ６ アンカーパイプ ７ 支圧板 ８ 支圧板 ９ アンカー １０ 埋設型枠 １１ コーナー材 １２ コンクリート １３ 基体 １４ ビーム １５ 鉄筋 １６ スターラップ筋 １７ 埋設型枠 １８ モルタル １９ アンカーヘッド ２０ 上蓋型枠 ２１ スペーサー
Claims (5)
- 【請求項１】 中心の基部と、この基部から四方に伸び
るビーム部とを各々鉄筋にて枠組みし、ビーム部には先
端へ行くにつれて幅が狭くなるとともに高さが低くなる
ように間隔を空けて少なくとも四本の主筋を配し、各ビ
ーム部の周囲にはピッチを空けて螺旋状のスターラップ
筋を巻き付けた構築用鉄筋ユニットを地山に設置し、こ
の構築用鉄筋ユニットの周囲に金網状材料からなる埋設
型枠を配し、硬化材を打設して中心の基体と、この基体
から四方へ伸びるビームを備えるほぼ十文字状の構造物
を構築し、地山又は擁壁などの土留構造物に打設したア
ンカーの地上から突出させた部分を基体に貫通させて定
着することにより構造物を固定して、地山又は擁壁など
の土留構造物を押さえる斜面安定化工法。 - 【請求項２】 中心の基部と、この基部から四方に伸び
るビーム部とを各々鉄筋にて枠組みし、ビーム部には先
端へ行くにつれて幅が狭くなるとともに高さが低くなる
ように間隔を空けて少なくとも四本の主筋を配し、各ビ
ーム部の周囲にはピッチを空けて螺旋状のスターラップ
筋を巻き付けた構築用鉄筋ユニット複数個を地山に適宜
間隔づつ離して設置し、隣合う構築用鉄筋ユニットのビ
ーム部の先端間に鉄筋を配してビーム部の主筋と繋ぎ、
構築用鉄筋ユニットの周囲とビーム部間の鉄筋の左右に
金網状材料からなる埋設型枠を配し、硬化材を打設して
中心の基体と、この基体から四方へ伸びるビームを備え
るほぼ十文字状の構造物と、この隣合う構造物間に連続
する繋ぎ部を構築し、地山又は擁壁などの土留構造物に
打設したアンカーの地上から突出した部分を基体に貫通
させて定着することによりこれら構造物を固定して、地
山又は擁壁などの土留構造物を押さえる斜面安定化工
法。 - 【請求項３】 中心の基部と、この基部から四方に伸び
るビーム部とを各々鉄筋にて枠組みし、ビーム部には先
端へ行くにつれて幅が狭くなるとともに高さが低くなる
ように間隔を空けて少なくとも四本の主筋を配し、各ビ
ーム部の周囲にはピッチを空けて螺旋状のスターラップ
筋を巻き付け、ビーム部と基部を囲むように金網状材料
からなる埋設型枠を取り付けた構築用型枠ユニットを地
山に設置し、硬化材を打設して中心の基体と、この基体
から四方へ伸びるビームを備えるほぼ十文字状の構造物
を構築し、地山又は擁壁などの土留構造物に打設したア
ンカーの地上から突出させた部分を基体に貫通させて定
着することによりこの構造物を固定して、地山又は擁壁
などの土留構造物を押さえる斜面安定化工法。 - 【請求項４】 中心の基部と、この基部から四方に伸び
るビーム部とを各々鉄筋にて枠組みし、ビーム部には先
端へ行くにつれて幅が狭くなるとともに高さが低くなる
ように間隔を空けて少なくとも四本の主筋を配し、各ビ
ーム部の周囲にはピッチを空けて螺旋状のスターラップ
筋を巻き付け、少なくともビーム部の左右両側には金網
状材料からなる埋設型枠を取り付た構築用型枠ユニット
複数個を地山に適宜間隔づつ離して設置し、隣合う構築
用型枠ユニットのビーム部の先端間に鉄筋を配してビー
ム部の主筋と繋ぐとともに左右両側に埋設型枠を配し、
硬化材を打設して中心の基体と、この基体から四方へ伸
びるビームを備えるほぼ十文字状の構造物と、この隣合
う構造物間に連続する繋ぎ部を構築し、地山又は擁壁な
どの土留構造物に打設したアンカーの地上から突出した
部分を基体に貫通させて定着することによってこれら構
造物を固定して、地山又は擁壁などの土留構造物を押さ
える斜面安定化工法。 - 【請求項５】 上下に支圧板を配した管体を基部に固定
し、この管体にアンカーの地上から突出した部分を通し
て一次プレストレス力を与えた後に硬化材を打設し、硬
化材が所要の強度に硬化した後に最終プレストレス力を
与える請求項１，２，３又は４記載の斜面安定化工法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7059777A JP2754523B2 (ja) | 1995-02-23 | 1995-02-23 | 斜面安定化工法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7059777A JP2754523B2 (ja) | 1995-02-23 | 1995-02-23 | 斜面安定化工法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08232270A true JPH08232270A (ja) | 1996-09-10 |
| JP2754523B2 JP2754523B2 (ja) | 1998-05-20 |
Family
ID=13123070
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7059777A Expired - Lifetime JP2754523B2 (ja) | 1995-02-23 | 1995-02-23 | 斜面安定化工法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2754523B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009127354A (ja) * | 2007-11-27 | 2009-06-11 | Nishi Nippon Spc Kk | グラウンドアンカー工法 |
| JP2019085836A (ja) * | 2017-11-10 | 2019-06-06 | Ｊｆｅシビル株式会社 | 鉄筋部材、及び鉄筋部材を使用した鉄筋コンクリート構造物 |
| CN113026773A (zh) * | 2021-03-22 | 2021-06-25 | 湘潭大学 | 一种用于膨胀土边坡的框格梁支护系统及其施工方法 |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH01315525A (ja) * | 1988-06-15 | 1989-12-20 | Kensetsu Kiso Eng Kk | 雪崩防止及び斜面安定用構造物 |
| JPH03161615A (ja) * | 1989-11-21 | 1991-07-11 | Kensetsu Kiso Eng Kk | 法枠の施工方法 |
| JPH047415A (ja) * | 1990-04-25 | 1992-01-10 | Furii Kogyo Kk | アンカープレートの構造及びアンカー支持梁の施工方法 |
| JPH06336732A (ja) * | 1993-05-28 | 1994-12-06 | Kensetsu Kiso Eng Co Ltd | 斜面安定化工法 |
-
1995
- 1995-02-23 JP JP7059777A patent/JP2754523B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH01315525A (ja) * | 1988-06-15 | 1989-12-20 | Kensetsu Kiso Eng Kk | 雪崩防止及び斜面安定用構造物 |
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| JPH047415A (ja) * | 1990-04-25 | 1992-01-10 | Furii Kogyo Kk | アンカープレートの構造及びアンカー支持梁の施工方法 |
| JPH06336732A (ja) * | 1993-05-28 | 1994-12-06 | Kensetsu Kiso Eng Co Ltd | 斜面安定化工法 |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009127354A (ja) * | 2007-11-27 | 2009-06-11 | Nishi Nippon Spc Kk | グラウンドアンカー工法 |
| JP2019085836A (ja) * | 2017-11-10 | 2019-06-06 | Ｊｆｅシビル株式会社 | 鉄筋部材、及び鉄筋部材を使用した鉄筋コンクリート構造物 |
| CN113026773A (zh) * | 2021-03-22 | 2021-06-25 | 湘潭大学 | 一种用于膨胀土边坡的框格梁支护系统及其施工方法 |
| CN113026773B (zh) * | 2021-03-22 | 2023-05-05 | 湘潭大学 | 一种用于膨胀土边坡的框格梁支护系统及其施工方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2754523B2 (ja) | 1998-05-20 |
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