JP2526507B2 - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JP2526507B2
JP2526507B2 JP5251257A JP25125793A JP2526507B2 JP 2526507 B2 JP2526507 B2 JP 2526507B2 JP 5251257 A JP5251257 A JP 5251257A JP 25125793 A JP25125793 A JP 25125793A JP 2526507 B2 JP2526507 B2 JP 2526507B2
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connector
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wall
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修司 山崎
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NEC Corp
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  • Connections Arranged To Contact A Plurality Of Conductors (AREA)
  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、絶縁ハウジングに縦横
に並べ形成された穴のそれぞれにコネクタソケットが埋
設され、この穴の開口よりコンタクトピンを挿入し該コ
ネクタソケットの板ばねの接触部で挾持してコンタクト
ピンと接触し電気接続するコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のコネクタは、多数のコネクタソ
ケットを穴内に埋設する一つの絶縁ハウジングと、この
コネクタソケットの板ばね部の隙間に挿入され電気的接
続するコンタクトピンを保持する部材とから構成されて
いる。そして、使用する通信設備の小型化に伴ないこの
コネクタもより小型化にすることが要望されている。こ
のことから、コネクタソケットの外径も2乃至3mm程
度と非常に細く製作されていた。しかもコンタクトピン
に対するコネクタソケットの板ばねの挾持力は常に安定
させ接触を維持するために所元寸法の大きさに比べより
強力であることが望まれていた。
【0003】図4は従来のコネクタの一例を示す斜視
図、図5および図6は従来のコネクタにおける他の例を
示す斜視図および接続時の断面図である。通常、このコ
ネクタは、図4に示すように、絶縁ハウジングに固定端
5で埋設された複数のコネクタソケットと、このコネク
タソケットの固定端5より伸びる板ばねである2本のビ
ーム4の隙間に挿入されるコンタクトピン2で構成され
ていた。また、この2本のビーム4はその後端にある固
定端5より伸び片持ち状態でビ一ム4は支持されてい
た。
【0004】このコネクタのビーム4のコンタクトピン
2に対する挾持力は、ビーム4の形状、材質およびコン
タクトピン2の外径と接触部3との間隙に起因する接触
部3の変位量によて決定される。従って、挾持力を強く
するために肉厚を厚くしたりあるはビーム幅を広くする
ことで対処していた。しかし、この方法はコネクタの小
型化という要請に反するものであり、肉厚を厚くするこ
とにより成形性が悪く一度に成形することが困難となる
欠点がある。また、挾持力が高くするとその分コネクタ
ソケットのビームにかかる応力も高くなり、この応力に
十分耐えるばね性の良い材料を用いなければならくな
り、コスト高となる欠点も含んでいた。
【0005】このような構造をもつコネクタで、ビーム
の幅や肉厚を大きくすることなく挾持力を向上させたコ
ネクタとして、図5に示すコネクタソケットがある。こ
のコネクタソケットはビーム4の表面より外側に突出す
る中間支点部6が設けられている。この中間支点部6を
もつコネクタソケットを絶縁ハウジング7の穴に圧入固
定し、図6に示すように、コンタクトピン2がビーム4
の接触部3の隙間に入り込み、コネクタソケットの押し
込みに伴ない接触部3はコンタクトピン2を挾持する。
さらにコンタクトピン2を押し込むことにより中間支点
部6は絶縁ハウジング7の内壁に当接し、ビーム4を押
し曲げ接触部3の挾持力を増加させていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のコネク
タでは、絶縁ハウジンングを安価に得られるように量産
性の優れた樹脂モールド成形することで作製しているも
のの、中間支点部の高さの製造誤差やハウジングの挿入
穴径の誤差および材料特性によるハウジングの挿入穴壁
のヒケ(へこみ)等が伴ない、中間支点部が内壁に当接
しないことが多々あり、ビームの挾持力が著しく低下し
信頼性を損ねるという問題がある。
【0007】従って、本発明の目的は、ハウジング内壁
の寸法等の製造誤差の有無にかかわらず高い挾持力を生
み信頼性の高い接続を行なうことのできる小型のコネク
タを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、絶縁ハ
ウジングに縦横に形成された複数の穴内に後端部を圧入
固定し該穴の内壁から離間するとともに該穴の開口に向
って該後端部より伸びる一対の板ばねを具備するコネク
タソケットと、前記穴の開口から挿入され該板ばねで挟
み接触されるコンタクトピンとを備えるコネクタにおい
て、前記コネクタソケットの該板ばねの先端部と前記後
端部との途中にあって該板ばねの幅方向に突出し前記穴
の内壁に当接するとともに前記コンタクトピンへの挟持
力を増大させる梃作用を生む支点となる突起物を備える
突起物を備えるコネクタである。
【0009】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。
【0010】図1は本発明の一実施例を示すコネクタの
斜視図、図2は図1のコネクタの接続状態を示す断面図
である。このコネクタは、図1に示すように、コネクタ
ソケット1のビーム4にその幅方向に突出する楔状の中
間突起部8を設けたことである。そして、この両側の中
間突起部8の差し渡し寸法Hは絶縁ハウジング7の挿入
穴9の入口高さWより製造誤差を見込み大きくしてあ
る。このことは、コネクタソケット1を挿入穴9に圧入
固定したとき、中間突起部8の楔部が挿入穴9の内壁に
喰い込みませビーム4の途中に梃作用を生む支点を設け
たことである。
【0011】ここで、この中間突起部8の作用を説明す
ると、図2に示すように、絶縁ハウジング7に圧入され
たコネクタソケット1の中間突起部8が接触部3に近い
程、すなわち、スパンLが小さい程コンタクトンピン2
を挾持する力は強くなる。従って、このコネクタの挾持
力をより強くするためには中間突起部8とビーム4の先
端部とをより近ずければ良いことになる。しかし、あま
り近ずけると、固定端5と中間突起部8とのスパンが逆
に大きくなりこの部分が撓むことにより挾持力が吸収さ
れてむしろ挾持力が弱くなる。さらに、この近ずけるこ
とにより、挿入時にビーム4の広がりを規制しビー4の
間隔も狭くなりコンタクトピン2が入り難くなる。そこ
で、この中間突起部8の位置は、挾持力を増加できると
同時にコンタクトピン2がビーム4の間に入り易い位置
にすることが望ましい。例えば、コネクタソケット1が
挿入され、ビーム4の先端部にコンタクトピン2が入り
込みコンタクトピン2の先端が接触部3に到達したと
き、中間突起部8が挿入穴9に入るように中間突起部8
の位置を決める。
【0012】なお、中間突起部8の楔形状は入り勝手を
設けるために挿入方向に沿ってなだらかな傾斜をもつこ
とが望ましい。また、挿入時の押し込み力を軽減するた
めに必要に応じて溝10を設けることである。さらに、
圧入されるコネクタソケット1の中間突起部8をこの溝
10で案内させ溝10の側面のみで規制しコネクタソケ
ット1の向きを一定にしている。そしてコンタクトピン
2が挿入されたとき、入ビーム4が内壁より不必要な応
力が与えられないように溝10の深さは深く中間突起部
8が溝底に接触しないようにする。
【0013】ここで、2つの案内溝10の間隔は挿入穴
9の奥に行くに従って狭くすれば、ビーム4の挾持力が
さらに大きくすることができる。この奥に行くに従って
狭くなる溝端の傾斜度は、通常の樹脂モールドの中子の
抜き勾配で形成されるの程度でも十分効果がある。
【0014】図3は図1のコネクタにおけるコネクタソ
ケットの他の実施例を示す斜視図である。このコネクタ
のコネクタソケットは、図3に示すように、中間突起部
8の他にこの中間突起部8より後端に係止突起部11を
設けている。それ以外は前述の実施例と同じである。
【0015】この係止突起部11を設けることにより、
挾持力増加のためビーム4の先端部と中間突起部8との
距離を短縮によって中間突起部8と固定端5のスパンが
大きくなっても、この係止突起部11と中間突起部8と
が支点となりコンタクトピンを挾持するときのビーム4
の反力の吸収すること無く受けとめることになる。言い
換えれば、中間突起部8と接触部とのスパンを短くし挾
持力を大きくしても、これら支点を増やすことにより中
間突起部8より根元部の剛性を上げ挾持力を失なわない
ようにしたことである。
【0016】従って、さらに、剛性を上げるためには、
中間突起部8の後段に複数の突起部を設けることによっ
て得られる。しかし、この突起部が増えることはコネク
タソケットの圧入時に抵抗となるため、その数は、コネ
クタソケットを容易に圧入固定できる程度に留めること
が望ましい。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、コンタク
トピンを挟み保持する接触部を先端にもち後端を片持ち
状態で保持され挿入方向に伸びる板ばねの中間部に幅方
向に突出する突起部を設け、絶縁ハウジングの挿入穴の
内壁にこの突起部を喰い込ませ固定し板ばねの横方向の
移動を強制的に無くし、接触部と突起部間を小さくして
梃作用で挾持力を拡大することによって、挿入穴の製造
精度のばらつきや内壁のヒケが有っても、コンタクトピ
ンをより強力の挾持力で挟み保持し信頼度の高い電気的
接続ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すコネクタの斜視図であ
る。
【図2】図1のコネクタの接続状態を示す断面図であ
る。
【図3】図1のコネクタにおけるコネクタソケットの他
の実施例を示す斜視図である。
【図4】従来のコネクタの一例を示す斜視図である。
【図5】従来のコネクタにおける他の例を示す斜視図で
ある。
【図6】図5のコネクタの断面を示す断面図である。
【符号の説明】
1 コネクタソケット 2 コンタクトピン 3 接触部 4 ビーム 5 固定端 6 中間支点部 7 絶縁ハウジング 8 中間突起部 9 挿入穴 10 溝 11 係止突起部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁ハウジングに縦横に形成された複数
    の穴内に後端部を圧入固定し該穴の内壁から離間すると
    ともに該穴の開口に向って該後端部より伸びる一対の板
    ばねを具備するコネクタソケットと、前記穴の開口から
    挿入され該板ばねで挟み接触されるコンタクトピンとを
    備えるコネクタにおいて、前記コネクタソケットの該板
    ばねの先端部と前記後端部との途中にあって該板ばねの
    幅方向に突出し前記穴の内壁に当接するとともに前記コ
    ンタクトピンへの挟持力を増大させる梃作用を生む支点
    となる突起物を備えることを特徴とするコネクタ。
  2. 【請求項2】 前記板ばねの該突起物の側面と当接する
    溝が前記穴の内壁に形成されていることを特徴とする請
    求項1記載のコネクタ。
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