JP2526474Y2 - 包装機における容器押動装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は容器にラップフィルムを被覆する包装機にお
ける容器押動装置に係るものである。

〔従来の技術及び考案が解決しようとする課題〕

従来ラップフィルムを容器に被覆する包装機において
容器を押し出す押動体の包装部側の後縁にうっかり容器
の手前前縁を引っ掛けた状態で載置すると容器の最初の
押動が円滑に行なわれず、一旦最初の送り込みにつまづ
くと順々に送り込む容器を所定の作動で自動包装する包
装機のタイミングと容器の送り込みのタイミングとが合
わなくなり、包装不良となる。

これを是正するには正しい包装タイミングに合わせて
正しい姿勢で容器を送り出さなければならない。

本考案はかかる容器の送り込みのつまづきを無くする
包装機における容器押動装置を提案するものである。

〔課題を解決するための手段〕

添付図面を参照して詳述すると次の通りである。供給
レール１上に容器２を載置する容器載置部19を設け、こ
の容器載置部19の手前側に容器２を押動する押動本体３
を移動自在に設け、この押動本体３を前進移動せしめて
容器２を包装部21に押動移動せしめ且つ押動本体３を元
の位置に戻動せしめる往復移動機構20を設けた包装装置
ａにおける容器押動装置であって、押動本体３に押動本
体３が押動前進する際押動姿勢を維持し且つ戻動後退す
る際上部が包装フィルム５に突き当たったときの抵抗に
逆らわずにその上部が戻動向きの後方側に倒伏する支持
腕８を立設し、この支持腕８の前記上部に前記容器２を
手前側上方から後方側下方へ供給して供給レール１上へ
容器２を載置する際この容器２の底部に支承するガイド
ロール４をフリー回転自在に設け、このガイドロール４
の上面を押動本体３の上面より突出状態に設けたことを
特徴とする包装機における容器押動装置に係るものであ
る。

〔作用〕

押動本体３の包装部21側後縁部に誤ってうっかり容器
２の手前側の前縁部や底部前縁部を引っ掛けた状態で載
置しようとしても、容器送り方向にフリーに自転するガ
イドロール４が支持腕８の上部に押動本体３の上面より
突出状態に設けられているからガイドロール４が容器２
の載置により「つられ回転」し、且つこのガイドロール
４を設けた支持腕８が包装部21側に傾斜倒伏することに
より常に容器２を供給レール１上の正しい容器載置部19
に送り込む。

従って、容器２の送り込みにつまづきを与えることが
防止される。

また、押動本体３が前進する際支持腕８は正しい立設
姿勢を保持するが押動本体３が戻動する際支持腕８の上
部のガイドロール４が包装フィルム５（ラップフィル
ム）に触れるとラップフィルム５は非常に薄いフィルム
であるからその接触滑り抵抗により切れ易いが、本案品
はガイドロール４が抵抗とならずラップフィルム５を切
らないように戻動に際しては支持腕８の上部側が戻動向
きの後方側に倒伏し、支持腕８を傾斜姿勢に押し下げ倒
伏し乍ら戻動するから、ガイドロール４がラップフィル
ム５を破ることが防止される。

〔実施例〕 図面のガイドロール４は２枚のアーム板７・７より成
る支持腕８の上端部間に架設した軸９にフリーに軸架さ
れ、アーム板７・７は軸10を支点として揺動するように
設け、弱いバネ力で立設（直立）状態を保持するか若し
くは図面のように軸10を中間より上方に設け、下方を重
くして傾斜揺動に際して戻り作用を与えるようにして立
設状態を保持し、支持腕８（アーム板７・７）が揺動自
在となる揺動機構ｂを設けている。

図中符号６は押動本体３の取付部、11はフィルムガイ
ドロール、12はそのボビン、13は押動本体３を移動せし
める往復移動機構20のラック杆、14はピニオン、15はモ
ーター、16は容器２を挾持して移送させる左右一対の無
端ベルト、17はラップフィルム５を容器２の下側に巻き
込む左右一対のガイドベルト、18は被覆フィルムの切断
具である。

〔考案の効果〕

本考案は上述のように構成したから、容器を誤って押
動本体上に引っ掛け状態で載置しようとしても押動本体
の上面より突出したガイドロールが容器を支承して容器
を移送する方向に自転すると共にこのガイドロールを設
けた支持腕が傾動することにより、容器を供給レール上
の正しい位置に導入し、いつも正しい位置から容器を押
動移送することができることとなり、自動包装のタイミ
ングと容器の送り込みタイミングとがずれることが確実
に防止することとなる。

また、この突出したガイドロールは押動本体の戻動に
際して上部に突出しているガイドロールがラップフィル
ムに突き当たっても、フィルムとの接触滑り抵抗があれ
ば戻動向きの後方側に支持腕が傾斜倒伏状態に押し下げ
られるからラップフィルムとの接触滑り抵抗を軽減し、
ガイドロールによりラップフィルムを破ることも防止さ
れる包装機における容器押動装置として秀れた実用性を
発揮することになる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図は従来の
包装装置ａの側面図、第２図は第１図の包装装置ａに本
案品の容器押動体を採用した側面図、第３図は同上平面
図、第４図は戻動の際のガイドロールの倒伏を示す説明
側面図である。 １……供給レール、２……容器、３……押動本体、４…
…ガイドロール、５……包装フィルム、８……支持腕、
19……容器載置部、20……往復移動機構、21……包装
部、ａ……包装装置。

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】供給レール上に容器を載置する容器載置部
   を設け、この容器載置部の手前側に容器を押動する押動
   本体を移動自在に設け、この押動本体を前進移動せしめ
   て容器を包装部に押動移動せしめ且つ押動本体を元の位
   置に戻動せしてる往復移動機構を設けた包装装置におけ
   る容器押動装置であって、押動本体に押動本体が押動前
   進する際押動姿勢を維持し且つ戻動後退する際上部が包
   装フィルムに突き当たったときの抵抗に逆らわずにその
   上部が戻動向きの後方側に倒伏する支持腕を立設し、こ
   の支持腕の前記上部に前記容器を手前側上方から後方側
   下方へ供給して供給レール上へ容器を載置する際この容
   器の底部を支承するガイドロールをフリー回転自在に設
   け、このガイドロールの上面を押動本体の上面より突出
   状態に設けたことを特徴とする包装機における容器押動
   装置。