JP2526462B2 - 磁気再生回路 - Google Patents

磁気再生回路

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JP2526462B2
JP2526462B2 JP4064075A JP6407592A JP2526462B2 JP 2526462 B2 JP2526462 B2 JP 2526462B2 JP 4064075 A JP4064075 A JP 4064075A JP 6407592 A JP6407592 A JP 6407592A JP 2526462 B2 JP2526462 B2 JP 2526462B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気再生回路に係り、特
にフレキシブル磁気ディスク(以下ディスクと称す)等
の磁気記録媒体に書き込まれたデータを再生する磁気再
生回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来の磁気再生回路の動作を説
明するための各信号のタイムチャートを示す。同図
(A)はディスクに書き込まれる書込データaであり、
同図の右側の時刻が遅いところで負のパルスの出力周期
が長くなっており、記録密度が低くなっている。
【0003】又、同図(B)は、データaが書き込まれ
たディスクを磁気ヘッドにて再生した再生信号を示す。
更に同図(C)は、信号bを微分増幅器によって微分し
た信号cを示す。更に同図(D)は、ゼロクロスコンパ
レータによって信号cのゼロクロス点を検出し各検出時
点でレベルが変化する信号とし、更に単安定マルチバイ
ブレータによってそのレベルの変化毎に所定の時間幅を
有する負のパルスが出力された信号dである。この信号
dは再生データであり、この再生データdの負のパルス
は本来書込データaの負のパルスと一致しなければなら
ない。
【0004】しかるに再生信号bは、ディスクに対する
書込データAの記録密度が低くなると、b1,b2の各
点のごとくゼロ付近で上下に波打つ所謂ショルダと称さ
れる部分が生ずる。この現象は次の理由によって発生す
る。書込データaがディスクに書き込まれる際、書込デ
ータaの負パルス毎に磁束の極性を変化させるようにし
て書き込まれる。このようにして書き込まれたデータを
磁気ヘッドで読み出す際、ファラデーの法則により、こ
の磁束の極性の変化に対してその変化を妨げる方向に起
電力を発生させて読み出す。それが再生信号bの波形の
各ピークとなる。よって書込データaの負パルス間の周
期が長くなることによってこの再生信号bの波形のピー
ク間の周期が長くなると、このピーク間の中間付近に起
電力が発生されない部分が生ずる。この部分が上記ショ
ルダ部となる。
【0005】このショルダ部では信号bの波形の傾きが
ゼロ付近で揺れ動くため、その時点で、微分された信号
cがゼロとなり、それが前記ゼロクロスコンパレータに
よって検出され再生データdの負のパルスとなって現れ
る。このパルスは書込データaには含まれないパルス、
即ち誤パルスである。
【0006】このような誤パルスの発生を防止する方法
として、タイムドメインフィルタを使用する方法があ
る。図5はこのタイムドメインフィルタを使用した場合
等の各信号のタイムチャートを示す。同図(A)〜
(C)のそれぞれに示す各信号a〜cは、それぞれ図4
(A)〜(C)のそれぞれに示された信号a〜cと同様
に書込データ、磁気ヘッドによる再生信号及び信号bが
微分された信号である。
【0007】又、図5(D)の信号dは同図の信号cの
ゼロクロス点がゼロクロスコンパレータによって検出さ
れ、その検出時点毎にそのレベルが高、低(以下H,L
と称す)交互に変化する信号である。更に同図(E)の
信号eは、同図の信号dのレベルの変化毎に発生された
パルス毎にリトリガラブル単安定マルチバイブレータに
よって所定の時間幅Δt3 を有する正のパルスが発生さ
れた信号である。
【0008】更に図5(F)の信号fは、フリップフロ
ップによって同図の信号eの立ち下がりエッジ毎の同図
の信号dのレベルが取り出された信号である。更に同図
(G)の信号gは、同図の信号fのレベルの変化毎に発
生されたパルス毎に単安定マルチバイブレータによって
所定の負のパルスが発生された再生信号である。
【0009】図5の再生信号bのb1点のショルダ部に
よって、微分された 同図の信号cがゼロ付近で揺れ動
き、更に同図のゼロクロスコンパレータの出力信号dが
その間d1,d2の各点に示すごとくそのレベルが変化
する。この時の同図の信号dのレベルの変化のタイミン
グが短くリトリガラブル単安定マルチバイブレータのパ
ルス幅Δt3 以内であれはリトリガラブル単安定マルチ
バイブレータが出力するパルスは同図の信号dの立ち上
がりエッジ点d2以降Δt3 経過後(同図の信号eのe
1点)まで連続して延ばされる。したがってフリップフ
ロップでは、同図の信号bのb1点のショルダ部によっ
て生じた点d1の立ち下がりは無視され、同図の信号e
のe1点の立ち下がりエッジによっては、同図の信号d
のHレベルが取り込まれるため、同図のフリップフロッ
プ出力信号fはレベルが変化しない。よって同図の信号
bのショルダ部b1による誤パルスは発生しない。
【0010】しかるに図5の信号bのb2点のショルダ
部によっては、同図の微分された信号cが比較的長い時
間ゼロ付近を揺れ動いたため、同図のゼロクロスコンパ
レータ出力信号dの立ち上がりエッジd3から立ち下が
りエッジd4までの時間が前記リトリガラブル単安定マ
ルチバイブレータのパルス幅Δt3 より長くなってい
る。このため、同図のリトリガラブル単安定マルチバイ
ブレータ出力信号eがその間の点e2で立ち下がってし
まい、その結果としてフリップフロップが同図の信号e
の点e2の立ち下がりエッジにて同図の信号dのHレベ
ルを取り込んでしまっている。したがってそこで同図の
フリップフロップ出力信号fは点f1にて立ち下がり、
同図の再生データgにて誤パルスとして現れてしまう。
【0011】図6、図7はそれぞれレベルスライス方式
を使用した従来の磁気再生回路の一例を示す。図6の磁
気再生回路50は包絡線検出によるものであり、磁気ヘ
ッド51にて読み出された後、低域フィルタ53によっ
てノイズ除去がなされて再生信号(図5の信号a)は、
その後微分回路54によって微分されて図5の信号cと
され、更にゼロクロスコンパレータ55によって図5の
信号dとされ、その信号dのレベルの変化毎に発生され
たパルス毎に波形整形回路56の単安定マルチバイブレ
ータによって所定の時間幅のパルスが生成され図5の信
号iとされる。この間の動作は、図4の信号a〜dに関
する説明した内容と同様であるため、その説明を省略す
る。
【0012】又、全波整流回路57にて図5の信号bの
負の部分が正側に折り返され、ピークホールド回路58
にて波形が更に平滑化される。このようにして低域フィ
ルタ53の出力、即ち図5の再生信号bの平均的振幅が
検出され、その平均的振幅に応じてスライスレベル決定
回路59にてスライスレベルが決定される。
【0013】このスライスレベルは、図5の信号bの破
線で示されたレベルであり、このレベルより振幅が大き
い間がパルスイネーブル状態とされ、この間比較回路6
0にて図5の信号hに示す正のパルスが出力される。波
形整形回路56では、図5の信号Hの正のパルスの範囲
でのみ図5の信号dのレベル変化を検出してその時点で
負のパルスを出力する(図5の再生信号I)。
【0014】図7は、ゲインコントロール回路を使用し
たレベルスライス方式が適用された磁気再生回路70の
一例を示す。同図中、71〜76は、それぞれ図50の
51〜56とそれぞれ同様の機能を有するため、その説
明を省略する。ヒステリシスコンパレータ77では、低
域フィルタ73の出力信号、即ち図5の信号Bが所定の
正負のスライスレベルL1 、L2 を横切る毎にそのレベ
ルがH,L交互に変化する信号を生成し、更にその信号
のレベルの変化毎に所定の時間幅を有する正のパルスを
出力しパルスイネーブル信号、即ち図5の信号hとして
いる。
【0015】この磁気再生回路70では、図5の再生信
号Bの平均的振幅が変化した場合にもヒステリシスコン
パレータ77のスライスレベルL1 、L2 を調整するこ
とができないため、ゲインコントロール回路78にて常
に図5の再生信号Bの平均的レベルが一定となるようヘ
ッドアンプ72の利得を制御している。
【0016】図6,図7のレベルスライス方式の磁気再
生回路50,70では、スライスレベル以下の振幅にお
けるショルダ部、例えば図5の信号bのb1,b2の各
点は、図5のパルスイネーブル信号hの正のパルスの範
囲を外れているため、このショルダ部による誤パルスは
発生しない。但し、このスライスレベル方式では、図5
の再生信号bの急激なレベル変動に対してスライスレベ
ル、あるいは図7の回路70のゲインコントロール回路
78の利得を即座に追従させることが困難であることか
ら、例えば図5の信号bの点b3のごとくその波形のピ
ーク部の振幅が低くなった場合、そのピーク部の振幅が
スライスレベル以下となり、そのピークの部分が同図の
パルスイネーブル信号hの正のパルスの範囲とならず、
同図の再生データiとして現れなくなってしまう。
【0017】この図5の再生信号bの波形のピーク部の
振幅が低くなる理由は、ディスク上の傷や異物の付着、
あるいはディスクの回転時のうねり等によってディスク
表面と磁気ヘッドとの接触状態が変化することが考えら
れる。又、磁気記録再生装置が異なるとディスクに対し
て磁気ヘッドが接するトラック位置が微妙にずれること
からディスクのセクタ毎に再生信号のレベルが変化する
ことが考えられる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上述のごとく、従来の
磁気再生回路では、図5の再生信号bのショルダ部b
1,b2による誤パルスの発生を防止しつつ同図の再生
信号bのピークレベルの低下(b3点)によってもその
点の信号を再生データiとして確実に再生することが困
難であった。又、スライスレベル方式では全波整流回路
57等、あるいはゲインコントロール回路78等が必要
となり、回路が複雑となり高価となっていた。
【0019】本発明の上記課題に鑑みてなされたもので
あり、比較的簡易な回路構成で再生信号の上記ショルダ
部による誤パルスの発生を防止するとともに、ピーク部
分のレベル低下に対しても確実にデータの再生がなされ
る磁気再生回路を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、図1に原理構
成図を示すごとく、磁気ヘッドによって磁気記録媒体か
ら再生された再生信号レベルの極大、極小を検出して検
出信号を出力する極大極小検出手段2と、上記再生信号
が所定のしきい値を横切った時点から所定時間、制御信
号を出力する制御信号発生手段3と、上記制御信号の出
力が停止された後に上記極大極小検出信号2から出力さ
れた上記検出信号に応じた再生データを生成する再生デ
ータ生成手段4とよりなる。
【0021】
【作用】請求項1記載の発明では、制御信号発生手段3
によって再生信号が所定のしきい値を横切った時点から
の所定時間、制御信号発生手段3から制御信号が発生さ
れ、それが停止された後に出力された検出信号に応じた
再生データが再生データ生成手段4によって生成される
ようにしたため、再生信号が所定のしきい値を横切った
時点からの所定時間は検出信号に応じた再生データの生
成がなされない。したがってその間の誤データの発生を
防止することができる。
【0022】請求項2記載の発明では、制御信号発生手
段3からの制御信号が停止される度毎に極大極小検出手
段2から出力される一の検出信号に応じた再生データが
再生データ生成手段4によって生成されるようにしたた
め、それ以降に出力された検出信号に応じた再生データ
の生成はなされない。よってその間の誤データの発生を
も防止することができる。
【0023】
【実施例】図2は本発明の一実施例のフレキシブル磁気
ディスク用磁気記録再生装置の磁気再生回路の回路ブロ
ック図を示す。同図中、磁気再生回路は大略、磁気ヘッ
ド11によって記録媒体のフレキシブル磁気ディスク
(以下ディスクと称す)から再生された信号を増幅する
ヘッドアンプ12と、その信号のノイズを取り除き再生
信号として出力する低域フィルタ13と、前記極大極小
検出手段2に該当する極大極小部20と、前記制御信号
発生手段3に該当する制御信号発生部30と、前記再生
データ生成手段4に該当する再生データ生成部40とよ
りなる。
【0024】極大極小検出部20は、低域フィルタ13
の出力信号、即ち再生信号のレベルが極大あるいは極小
となった時点で正のパルス(前記検出信号)を出力す
る。制御信号発生部30は、再生信号のレベルが前記所
定のしきい値に該当するゼロレベルを横切る時点から前
記所定時間に該当するΔt1 の間、前記制御信号に該当
する負のパルスを出力する。再生データ生成部40は、
制御信号発生部30から負のパルスが出力されている
間、AND回路43によって極大極小検出部20から出
力される正のパルスに対するゲーティングを閉じ、この
負のパルスが停止されるとその負のパルスの後縁部であ
る立ち上がりエッジによって上記ゲーティングを開き、
更にその後前記極大極小検出部20から正のパルスが出
力された時点から若干の時間が経過した後に上記ゲーテ
ィングを閉じる。よってそれ以後、再び再生信号がゼロ
レベルを横切って前記Δt1 のカウントが開始される
迄、上記ゲーティングは閉じられている。更にAND回
路43を通過した正のパルスを単安定マルチバイブレー
タ45によって波形整形し、所定の時間幅を有する負の
パルスの再生データとして出力する。
【0025】極大極小検出部20中、21は入力された
信号を微分して出力する微分増幅器であり、22は入力
された信号がゼロレベルを横切る時点毎に出力信号のレ
ベルをH,L交互に変化させるゼロクロスコンパレータ
である。又、23は排他OR回路であり、直接入力され
る信号と、抵抗R1 、コンデンサC1 のそれぞれよりな
る積分回路を介して入力された信号とより、ゼロクロス
コンパレータ22から直接入力された信号のレベル変化
の時点毎に正のパルスを出力する。
【0026】制御信号発生部30中、31は上記22と
同様の機能を有するゼロクロスコンパレータである。3
2は排他OR回路であり抵抗R2 、コンデンサC2 と共
に上記排他OR回路23と同様に、ゼロクロスコンパレ
ータ31から直接入力された信号のレベル変化の時点毎
に正のパルスを出力する。33はリトリガラブル単安定
マルチバイブレータであり、D入力端子にパルス入力を
受ける毎に所定の時間幅を有する負のパルスを出力す
る。
【0027】再生データ生成部40中、41は反転回路
であると同時に入力された信号を若干時間遅延させて出
力する。更に42はフリップフロップであり、クロック
入力端子Cに立ち上がりエッジが入力されると出力レベ
ルがLレベルからHレベルへ変化し、リセット端子XR
にLレベルが入力されると出力レベルがHレベルからL
レベルに変化する。又43はAND回路である。又、4
5は、波形整形用の単安定マルチバイブレータである。
【0028】図3は、図2の回路の動作を説明するため
の書込データaと、図2中B〜M各点における信号のタ
イムチャートを示す。同図(A)は、ディスクに書き込
まれた書込データaを示す。この場合図3の書込データ
aは所定の時間幅を有する負のパルスであり、同図中時
刻が早いところ、即ち左側では比較的パルス間の周期T
が短く、時刻が遅いところではパルス間の周期Tが長
い。同図の書込データaは図示せぬ磁気記録手段によっ
て前述のごとく同図の書込データaの負のパルス毎に磁
束の極性が反転するようにディスクを磁化することによ
ってディスクに記録されている。
【0029】図3(B)は、磁気ヘッド11によってデ
ィスクから読み出され、ヘッドアンプ12によって増幅
され、低域フィルタ13によってノイズを取り除かれた
再生信号bを示す。同図の再生信号bは同図に示される
ごとく、同図の書込データaの負のパルスにてそれぞれ
b1〜b5の各点のごとく交互に極大及び極小となる。
この図3の書込データaの各負パルスに対応する同図の
再生信号bの極大又は極小部を以下ピーク部と称する。
また、同図の時刻が遅いところ、即ち右側の書込データ
aの各パルス間の周期Tが長い部分では、信号bは同図
の書込データaの各パルス間、即ち同図の信号bの波形
がピークとなる極大極小部、例えばb2,b3の間で前
記ショルダ部が生じて上下に波打ち、b6,b7の各点
のごとく僅かに極大又は極小となる場合がある。又、b
5点のごとく、同図の書込データaの負パルスに対応す
るにも関わらず、前述の理由からそのピーク部の振幅が
低い場合がある。
【0030】図3(C)は、ゼロクロスコンパレータ3
1の出力信号cを示す。この信号cは、入力される再生
信号bのレベルが前記所定のしきい値に該当するゼロレ
ベルを横切り負から正に変化すると、その出力がLレベ
ルからHレベルに変化し、逆に再生信号bが負から正に
変化すると、その出力がHレベルからLレベルに変化す
る。この信号cのレベルは、同図の書込データaの各負
パルスに対応する同図の再生信号bの各ピークb1〜b
5の各点の間で変化する以外に、この信号b中の前記b
6,b7点のショルダ部でもc1〜c3の各点のごとく
そのレベルが変化する。これはゼロクロスコンパレータ
31がこのような入力信号bの例えばb6,b7点のシ
ョルダ部に対して反応するために生ずる。
【0031】図3(D)は、抵抗R2 、コンデンサC2
による積分回路を介した側の排他OR回路32に対する
入力信号dを示す。信号cがこの積分回路によって積分
され、同図の信号cのレベル変化がやや緩やかにされ、
その立ち上がり、立ち下がりのタイミングが一瞬遅延さ
れる。よって同図(E)に示す排他OR回路32の出力
信号eは、ゼロクロスコンパレータ31から直接入力さ
れる同図の信号c、積分回路を介して入力される同図の
信号dの双方ともLレベルの時点ではLレベルであり、
同図の信号cがHレベルとなった時点ではHレベルとな
り、その後一瞬遅れて同図の信号dが立ち上がってこれ
らの信号c,d双方ともHレベルとなった時点ではLレ
ベルとなる。これらの信号c,dの立ち下がり時も同様
であり、信号cが信号dより一瞬早く立ち下がり、その
間排他OR回路33の出力が一瞬Hレベルとなる。この
ようにして排他OR回路32は、図3の信号cのレベル
が変化する毎に極短い時間幅の正のパルスを出力する。
【0032】次に図3(F)は、リトリガラブル単安定
マルチバイブレータ33の出力信号fを示す。このマル
チバイブレータ33は、入力される同図の信号eの立ち
上がりエッジ毎に所定のパルス幅Δt1 を有する負のパ
ルスを出力する。このパルス幅Δt1 は、同図の書込デ
ータaのパルス発生周期Tが最も短い場合の周期Tの1
/3程度とされている。同図の信号eのe1〜e3の各
点のごとく、Δt1 以内で連続して立ち上がりエッジが
入力された場合には、最初の立ち上がりエッジnの時点
から最後の立ち上がりエッジ点e3からΔt1 経過後ま
で連続して負のパルスが出力される。
【0033】図3(G)はフリップフロップ42の出力
信号gを示す。この信号gは、入力される同図の信号f
の立ち上がりエッジの入力によってでLレベルからHレ
ベルに変化し、リセット端子XRにLレベルが入力され
るとLレベルに変化する。
【0034】図3(H)は微分増幅器21の出力信号h
を示す。この信号hは、入力される同図の信号bの波形
の傾きに応じたレベルとなる。即ち信号bの傾きが正か
ら負に反転するピーク点h1ではゼロを横切り正から負
になり、逆にこの信号bの傾きが負から正に反転するピ
ーク時h2ではゼロレベルを横切り負から正になる。し
たがって同図の信号bがb6点のショルダ部のごとく、
ピークb2,b3間で波打ちその傾きがゼロ付近で揺れ
動くと出力される信号hも垂れ下がってh6点のごとく
ゼロ付近の値になる。
【0035】図3(I)はゼロクロスコンパレータ22
の出力信号iを示す。この信号iは、入力される同図の
信号hがゼロを横切り正から負になる例えばh1点では
HレベルからLレベルに変化し、又この信号hが負から
正になる例えばh2点ではLレベルからHレベルに変化
する。又、例えば同図の信号b中のb6点のショルダ部
に対応して入力される同図の信号hがh6点のごとくゼ
ロ付近で揺れ動いている場合にも、その出力レベルがi
1,i2の各点のごとくに変化することかある。
【0036】図3(J)は排他OR回路32の出力信号
jを示す。この排他OR回路32は、図3に示す前述の
排他OR回路23の出力信号eの説明にて述べた動作と
同様の動作によって、ゼロクロスコンパレータ22から
の直接入力信号、即ち図3の信号iのレベルが変化する
毎に正のパルスを出力する。したがってこの信号iのi
1,i2の各点に対してもパルスを出力する(j1,j
2)。
【0037】図3(K)は反転回路(インバータ)41
の出力信号kを示す。この反転回路41は、入力される
図3の信号jの極性を反転するとともに前述のごとく若
干時間Δt2 遅延させて出力する。図3に示す前述のフ
リップフロップ42の出力信号gは、同図の信号kの立
ち下がりエッジがフリップフロップ42のリセット端子
XRに加えられた例えばk1点にて、例えばg1点のご
とくHレベルからLレベルに変化して正のパルスの後縁
部をなす。
【0038】図3(M)は、AND回路43の出力信号
mを示す。又、図3(N)は単安定マルチバイブレータ
45の出力信号nを示す。このマルチバイブレータ45
は、入力される図3の信号mの正のパルス毎に所定の時
間幅の負のパルスを出力する。この負のパルスn1〜n
5は再生データであり、この場合図3の書込データaの
各負のパルスa1〜a5のそれぞれに対応している。し
たがってディスクに記録された信号の正確な再生がなさ
れている。
【0039】即ち、図3の書込データaの各負のパルス
に対応する同図の再生信号bの各ピーク、例えばb2,
b3間の点b6,b7のショルダ部のゼロレベル付近の
上下の波打ちによって、極大極小検出部20の微分増幅
器21の出力信号Hがゼロ付近のを揺れ動き、その結果
図3に示すゼロクロスコンパレータ22の出力信号iが
i1,i2の各点でレベルが変化し、更にその結果排他
OR回路23からこのi1,i2の各点に対応してパル
スが出力(図3の信号jのj1,j2)される。他方、
制御信号発生部30では図3の再生信号bの各ゼロクロ
ス点がゼロクロスコンパレータ22によって検出され
(図3の信号c)、その各検出点毎に対応して排他OR
回路23からパルスが出力される(図3の信号e)。こ
の排他OR回路23の出力パルス間の周期がリトリガラ
ブル単安定マルチバイブレータ33から出力されるパル
ス幅Δt1 より短い場合には、前述のごとくその間リト
リガラブル単安定マルチバイブレータ33から出力され
るパルスが連続して延ばされる(図3の信号f)。
【0040】このリトリガラブル単安定マルチバイブレ
ータ33の出力信号FのレベルがLの間は、一旦リセッ
トされてLレベルとなった再生データ生成部40のフリ
ップフロップ42の出力はそのままLが維持される。
又、フリップフロップ42の出力がLレベルの間、AN
D回路35の出力は、極大極小検出部20の排他OR回
路23の出力に関わらず、Lレベルとされる。このよう
にAND回路43は、フリップフロップ42からの信号
によって排他OR回路23からの信号をゲーティングす
る。
【0041】よって制御信号発生部30のリトリガラブ
ル単安定マルチバイブレータ33の出力がLレベルであ
るということは、前記制御信号が出力されていることに
該当する。この間は、前述のごとくAND回路43のゲ
ーティングが閉じられており、極大極小検出部20によ
って図3の再生信号bの極大、極小が検出されてもこの
検出信号はAND回路43で遮断される。制御信号発生
部30から制御信号が出力されるのは、図3の再生信号
bのゼロクロス点からΔt1 の間である。よって例えば
この信号bのb6,b7点のショルダ部のごとくのこの
信号bのゼロ付近における波打ちの部分が遮断される。
したがって、極大極小検出部20によって検出された検
出信号としての図3の信号jの例えばj1,j2の各点
のパルスは遮断されて出力されない。このようにして図
3の再生信号bのゼロ付近のショルダ部によって生ぜら
れる誤パルスは効果的に取り除かれる。他方、図3の再
生信号bのb5点のごとくピーク部の振幅が小さい場合
であっても、その直前のゼロクロス点からの時間がΔt
1 以上である限り再生データ生成部40のAND回路4
3によって遮断されることはなく、したがって再生デー
タnの負パルスn5として活かされる。更に、再生デー
タ生成部40のフリップフロップ42では、リセット端
子XRには、極大極小検出部20で極大又は極小が検出
されて検出信号が出力されてから若干時間Δt2 遅延さ
れたタイミングで反転回路41によって負のパルスが入
力される(図3の信号k)。この反転回路41から入力
された負のパルスによってフリップフロップ42の出力
はLレベルとなり、AND回路43のゲーティングが閉
じられる。極大極小検出部20から出力された検出信号
としての正のパルス(図3の信号j)は、反転回路41
から負のパルスが出力される迄の上記若干の時間Δt2
遅延の間にゲーティングの開かれているAND回路43
を通過する。なお、ここで閉じられたAND回路43の
ゲーティングは、その後図3の再生信号bがゼロレベル
を横切り、更にΔt1の時間が経過するまで閉じられた
まま保持される。
【0042】図3の再生信号bで示されるごとく、同図
の書込データaの各ピーク部、例えばa1〜a5のそれ
ぞれの間には、必ずゼロクロス点が少なくとも一つ存在
する。よって前述のごとくΔt1 の設定がなされている
限り、前述のごとく反転回路41からの負パルスによっ
て閉じられたAND回路43のゲーティングは、次の図
3の再生信号bのピーク部までには開かれるはずであ
る。このようにして、図3の再生信号bのゼロクロス点
以降から次の図3の再生信号bのピーク部までの間の誤
パルスの防止のみならず、同信号bのピーク部以降から
ゼロクロス点までの間の誤パルスの防止もなされる。よ
って極大極小検出部20から出力される検出信号のゲー
ティングが効果的になされ、ディスクからのデータの再
生動作の精度の向上を図ることができる。
【0043】なお、上記制御信号が発生される時間Δt
1 、即ち前記所定の時間に該当する時間は、図3の書込
みデータaのパルス発生周期Tの最短時間の1/3に限
らず、適宜調整し、誤データ(誤パルス)が最も効果的
に除去されるとともに、本来再生されるべき書込データ
のパルスが誤って除去されることが最も効果的に防止さ
れるような最適な値に設定すればよい。
【0044】又、同様に本実施例では、上記制御信号が
発生される始点は図2の再生信号Aが前記所定のしきい
値に該当するゼロレベルを横切った時点としたが、この
しきい値はゼロレベルに限らず、上記Δt1 同様適宜調
整し、最適な値に設定すればよい。
【0045】なお本発明はフレキシブル磁気ディスクに
限らず、ハード磁気ディスク、磁気テープ等の磁気記録
媒体に記録されたデータを再生する磁気再生回路に適用
することができる。
【0046】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、比較的簡易
な回路構成で極大極小検出手段から出力された検出信号
の効果的なゲーティングを図ることができ、再生信号の
ショルダ部による誤パルスを除去し、誤データの発生を
防止することとができるとともに、記録媒体に書き込ま
れた書込データを確実に再生することができることによ
って、再生精度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明の一実施例の磁気再生回路の回路ブロッ
ク図である。
【図3】図2の回路の動作を説明するための各信号のタ
イムチャートである。
【図4】従来の磁気再生回路の動作説明するための各信
号のタイムチャート(その1)である。
【図5】従来の磁気再生回路の動作説明するための各信
号のタイムチャート(その2)である。
【図6】従来の一例の回路ブロック図である。
【図7】従来の他例の回路ブロック図である。
【符号の説明】
1,10 磁気再生回路 2 極大極小検出手段 3 制御信号発生手段 4 再生データ生成手段 20 極大極小検出部(極大極小検出手段) 30 制御信号発生部(制御信号発生手段) 40 再生データ生成部(再生データ生成手段)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ヘッドによって磁気記録媒体から再
    生された再生信号波形の極大、極小を検出して検出信号
    を出力する極大極小検出手段と、 該再生信号が所定のしきい値を横切った時点から少なく
    とも所定時間、制御信号を発生する制御信号発生手段
    と、 該制御信号の発生が停止された後に前記極大極小検出手
    段から出力された前記検出信号に応じた再生データを生
    成する再生データ生成手段とを有することを特徴とする
    磁気再生回路。
  2. 【請求項2】 前記再生データ生成手段は、前記制御信
    号の発生が停止される度毎に、前記極大極小検出手段か
    ら出力された一の前記検出信号に応じた再生データを生
    成することを特徴とする請求項1記載の磁気再生回路。
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