JPH02282907A - 磁気ディスク装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は磁気ディスク装置に関し、特にデータ読み出し
回路のピーク検出部にタイムドメインフィルタを使用す
る磁気ディスク装置に関する。

〔従来の技術〕

磁気ディスク装置の読み出し回路は磁気ヘッドで読出し
たアナログ信号波形のピーク点を検出しパルス信号（リ
ードデータパルス列）に変換する。

読出し波形のピークは記録媒体上の磁化反転を示してい
るため、その時間的位置を正確に検出しなければならな
い、この目的のため、読み出し信号を微分回路で微分し
てピーク点をゼロレベルに変換し、ゼロクロス検出回路
（コンパレータ）でゼロクロス点を検出してパルス化す
る。ピークとピークの間隔はデータパターンに応じて変
化するが、間隔が長い場合、ピークとピークの中間部で
読み出し信号の傾斜が緩やかになるため、微分信号にゼ
ロレベルを通る部分（疑似ピーク）が生じ易くなる。タ
イムドメインフィルタは分解能が高い場合や波形が歪ん
だ場合に、磁化反転間隔の広い部分で発生する疑似ピー
クの検出を抑圧することを目的としており、媒体欠陥に
よる疑似ピークの誤検出抑圧にも効果がある。

タイムドメインフィルタは微分ゼロクロス検出の出力変
化点（ピーク検出点）を最小磁化反転間隔の１／４〜１
／２程度の一定時間遅延させてトリガパルスをつくり、
このトリガパルスで元のゼロクロス検出出力を叩いてＤ
−ＦＦに値をセットする方式である。疑似ピークを微分
ゼロクロス検出したとき、疑似ピークによる出力反転の
持続時間がトリガバルスの遅延時間より短ければ疑似ピ
ークを除去できる。

〔発明が解決しようとする課題〕

磁気ディスク装置のデータ記録媒体には欠陥部分が含ま
れている可能性があるので、工場出荷前に、あるいはユ
ーザ側で使用に先だって媒体欠陥検出テストを行い、欠
陥部分を検出し、その部分を使用しないようにしている
。媒体欠陥があると、読み出し波形に変形を生じ信号振
幅の変化や信号のピーク位置の変化あるいはピークとピ
ークの中間に疑似ピークのわきだし等を引き起こし、リ
ードエラーの原因になる。媒体欠陥の検出方法にはアナ
ログ検出方式とデジタル検出方式がある。アナログ検出
方式は媒体欠陥を振幅変動として捕らえるが、リードエ
ラーとの相関性が小さいため、実際にはエラーにならな
い部分まで媒体欠陥として検出することになり、検出確
度が良くない。デジタル検出方式はデータの弁別のウィ
ンドウ規定波だけオフセットして読み出しを行い、媒体
欠陥によるビットシフトでリードエラーを発生させ、エ
ラーの発生した位置を媒体欠陥として検出するので、検
出確度は高くなるが、媒体欠陥位置と記録磁化の位置の
違いによりビットシフト量が変化するので、多数回記録
再生して検出する必要がある。小形磁気ディスク装置で
はデジタル検出方式が多く用いられている。デジタル検
出の際、媒体欠陥によって疑似ピークがわきだしてもタ
イムドメインフィルタが検出を抑圧するように働くので
、媒体欠陥の検出洩れにつながる。タイムドメインフィ
ルタで抑圧された微小媒体欠陥が通常の使用時も抑圧さ
れればエラーにならないが、書き込みタイミングや位置
決め誤差によって疑似ピークの大きさもバラつくので、
検査のときは抑圧されても通常の使用時にエラーとなる
こともある。したがって、デジタル検出方式では多数回
の記録再生を実施するにもかかわらず、微小媒体欠陥の
検出もれを生ずる問題があった。

本発明の目的は媒体欠陥のデジタル検出テストの際、タ
イムドメインフィルタの疑似ピーク抑圧作用を弱め、媒
体欠陥の検出率を高める磁気ディスク装置を提供するこ
とにある。

〔課題を解決するための手段〕

前記目的を達成するため、本発明はデータ読み出し回路
のピーク検出部にタイムドメインフィルタを用いる磁気
ディスク装置において、タイムドメインフィルタの遅延
時間を通常使用時の値に対して短縮する切り替え手段を
有するものである。

〔実施例〕

次に１本発明について図面を参照して説明する。

第１図は本発明の一実施例を示すブロック図である。ま
、た第２図は第１図の各部の信号波形を示している。

第１図及び第２図において、リード信号ａが増幅回路１
に入力され低域通過フィルタ２を経て微分回路３を通過
すると、第２図のｂに示すような微分波形になる。微分
回路出力すはゼロクロス検出回路４で論理信号に変換さ
れる。ゼロクロス検出回路４の出力ＣはＤフリップフロ
ップ７のＤ入力になり、その一方パルス発生回路５で変
化点を検出されパルス化される。パルス発生回路５の出
力ｄは遅延回路６で遅延されＤフリップフロップ７のト
リガ入力（クロック入力）となる。Ｄフリッププロップ
７の出力はパルス発生回路８で変化点に対応したパルス
列に変換される。これがリードデータ出力ｇである。

遅延回路６は単安定マルチバイブレータ９で構成され、
遅延時間切り換え手段１０を有している。

遅延時間切り換え手段１０のスイッチＳが閉じると。

時定数が小さくなり遅延時間はΔＴ１になり、スイッチ
Ｓが開いていると、遅延時間はΔＴ２（〉ΔＴｌ）にな
る。疑似ピークによるゼロクロス検出出力の反転持続時
間がトリガパルスの遅延時間（ΔＴｌ又はΔＴ２）より
短ければ、Ｄフリップフロップの出力は変化せず疑似ピ
ークは除去できる。第２図の微分回路出力すの疑似ピー
クｈはゼロクロス検出出力の反転持続時間がΔＴ１より
短く、一方媒体欠陥ｊによる疑似ピークｉはΔＴ２とΔ
Ｔ１の間である。

媒体欠陥検出テストのときは遅延時間を短縮した状態（
ΔＴ１の状態）でデータの読み出しを行う。

このときの信号波形が第２図の８　ｖ　ｆ　ｍ　ｇであ
る。

通常のタイムドメインフィルタの遅延時間条件（ΔＴ２
の状態）では第２図のｅ／　、ｆｌ　、ｇ／のようにな
る。

媒体欠陥ｊによるエラーは遅延時間をΔＴ２にしたとき
は生じないが、ΔＴ１のとき、すなわち媒体欠陥検出テ
ストのときにはＤフリップフロップ７がｆのに部に示す
ように反転しエラーパルスＱを生じ、したがって欠陥が
検出される。従来は遅延時間を切り換える手段を備えて
いなかったので。

記録再生を何回か繰り返しても媒体欠陥検出テストで媒
体欠陥ｊのような微小欠陥が検出されずに終わることが
あり１通常の使用時になってはじめて媒体欠陥が検出さ
れるという事態になり易かった。

本実施例では遅延回路の遅延時間切り換え手段を抵抗値
をスイッチで切り換える構成にして示したが、コンデン
サの充電電流を定電流回路から供給しその定電流値を論
理信号で切り換えるように構成することもできる。その
ような構成は検査の自動化に適している。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によれば、タイムドメインフ
ィルタの疑似パルス抑圧作用を弱めて媒体欠陥検出テス
トを行うことができるので、媒体欠陥の検出洩れを避け
ることができ、また記録再生の繰り返し回数を減らし検
査時間を短縮することができる効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すブロック図、また第２
図は第１図の各部の信号波形図である。 １・・・増幅回路　　　　　２・・・低域通過フィルタ
３・・・微分回路　　　　　４・・・ゼロクロス検出回
路５．８・・・パルス発生回路　６・・・遅延回路７・
・・Ｄフリップフロップ ９・・・単安定マルチバイブレータ １０・・・遅延時間切り換え手段 特許出願人　　茨城日本電気株式会社 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）データ読み出し回路のピーク検出部にタイムドメ
   インフィルタを用いる磁気ディスク装置において、タイ
   ムドメインフィルタの遅延時間を通常使用時の値に対し
   て短縮する切り替え手段を有することを特徴とする磁気
   ディスク装置。