JPH04315821A - 光学的情報再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、光学的情報再生装置に
関し、特にピットポジション記録方式で記録された情報
を再生する情報再生装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に光学的情報記録には、大別してピ
ットポジション記録方式とマークポジション記録方式が
ある。ピットポジション記録方式はピットの中心位置に
情報の意味を持たせる方式であるため、再生する場合は
正確にピット中心位置を検出することが要求される。図
３はそのピットポジションで記録された情報の再生装置
の一例を示したブロック図で、３はヘッドアンプ出力を
微分する微分回路、６はその微分信号のゼロクロス位置
を検出するゼロクロスコンパレータである。また５はヘ
ッドアンプ出力を所定レベルで２値化し、微分信号のゼ
ロクロスを検出するときにウインドウを設定するための
ゲートパルス回路、７はゲートパルス回路５とゼロクロ
スコンパレータ６のアンドをとって２値化再生データを
出力する論理積回路である。

【０００３】次に、前記情報再生装置の動作を図４に示
すタイムチャートを参照して説明する。同図（ｃ）は光
ディスクなどの情報記録媒体にピットポジションで記録
されたピットである。この記録ピットは同図（ａ）に示
す記録データに従って図示しない光ヘッドの光源から同
図（ｂ）に示すような光パルスを媒体上に照射すること
で記録される。一方、情報を再生する場合は、光ヘッド
から再生用光束が照射され、その反射光は図示しない光
検出器で検出される。この検出信号は図示しない増幅器
で増幅され、同図（ｄ）に示すように、ヘッドアンプ出
力（再生信号）として微分回路３及びゲートパルス回路
５へ出力される。ヘッドアンプ出力は微分回路３により
同図（ｅ）に示すような微分信号に微分され、ゼロクロ
スコンパレータ６へ出力される。また、ゲートパルス回
路５では同図（ｄ）に示す如くヘッドアンプ出力がゲー
トレベルで２値化され、同図（ｆ）に示すようなゲート
信号が生成される。このゲート信号はウインドウパルス
として論理積回路７へ出力される。一方、ゼロクロスコ
ンパレータ６においては、微分信号のゼロクロス位置、
即ち再生信号のピーク位置が検出され、同図（ｇ）に示
すようなゼロクロス信号が論理積回路７へ出力される。 論理積回路７では、ヘッドアンプ出力のピーク位置を正
確に検出するためにゲート信号とゼロクロス信号のアン
ドがとられ、同図（ｈ）に示すように２値化再生データ
が生成される。

【０００４】

【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、従
来にあっては、光学的情報記録媒体、特に再生信号が微
弱である光磁気ディスクを使用した場合、例えば記録膜
のピンホール、膜劣化、基板内の泡や傷などの媒体欠陥
により、多数のインパルス性ノイズが発生し、図４（ｄ
）に示すように再生信号に重畳する。そのため、図４（
ｈ）に示すように再生データにノイズによるエクストラ
パルスが発生し、復調エラーの原因となっていた。 特に、ピットポジション記録では１つの再生信号にノイ
ズが重畳した場合でもゼロクロス点が変動するため、エ
ラーが発生し易かった。そこで、ノイズ対策として図５
に示すように微分回路３の入力段にＬＰＦ（ローパスフ
ィルタ）８を設け、再生信号の高周波成分を除去するこ
とが行われている。

【０００５】しかし、ＬＰＦの設定に当っては、再生信
号にジッター成分が発生しないように群遅延特性を特に
考慮したベッセルフィルタが必要であるが、このような
ベッセルフィルタでは再生信号帯域外の減衰度を十分に
とることができず、ノイズ低減効果が十分に期待できな
かった。また、ベッセルフィルタで大きな減衰度を得よ
うとすると、フィルタの次数が多くなるため、回路規模
、部品点数、コストの点で実用的でなく、やはり十分な
ノイズ対策は困難であった。

【０００６】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたもので、その目的は簡単な回路でノイズを
十分に除去できるようにした光学的情報再生装置を提供
することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明のこのような目的
は、光学的情報記録媒体から読出された再生信号を微分
し、この微分信号のゼロクロス位置を検出することによ
って、前記媒体に記録されたピットの中心位置を検出す
るピットポジション情報再生装置において、前記再生信
号を所定時間遅延させる第１遅延手段と、該第１遅延手
段の出力を所定時間遅延させる第２遅延手段と、前記再
生信号と第２遅延手段の出力の振幅レベルを逐一比較し
、いずれかレベルの小さい方を選択出力する手段とを設
け、該手段の出力と前記ゼロクロス信号の論理積をとる
ことによって、前記記録ピットの２値化再生データを生
成することを特徴とする光学的情報再生装置によって達
成される。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
して詳細に説明する。図１は本発明の光学的情報再生装
置の一実施例を示すブロック図である。なお、図１では
従来装置と同一機能を有するものについては同一符号を
付している。

【０００９】図１において、１は図示しない光ヘッドか
らヘッドアンプ出力として送られた再生信号を所定時間
遅延させる遅延素子である。また、２は遅延素子１の出
力を同じ時間遅延させるための遅延素子である。遅延素
子１，２としては、例えばディレイラインが使用されて
いる。４は再生信号と遅延素子２の出力信号の振幅レベ
ルを逐一比較し、振幅レベルの小さい方を選択出力する
比較選択回路である。比較選択回路４は、詳しく後述す
るようにノイズレベルを減衰するためのノイズ減衰回路
として機能するものである。また、３は微分回路、５は
ゲートパルス回路、６はゼロクロスコンパレータ、７は
論理積回路であり、これらはいずれも従来のものと同じ
である。

【００１０】次に、本実施例の動作を図２に示すタイム
チャートを参照しながら説明する。同図（ａ）は図示し
ない光ヘッドからヘッドアンプ出力として送られた再生
信号Ｓ１　を示す。この再生信号には前述した媒体欠陥
によりインパルス性ノイズが重畳している。この場合、
再生信号は光検出器で検出された記録媒体からの再生用
光束の反射光を電気信号に変換し、更にそれを増幅した
信号である。なお、記録媒体としては光ディスクなどが
用いられており、これに情報がピットポジション記録方
式で記録されている。

【００１１】この再生信号は遅延素子１及び比較選択回
路４に入力され、遅延素子１は再生信号を所定時間τだ
け遅延し、同図（ｂ）に示す如く遅延出力Ｓ２　として
遅延素子２及び微分回路３へ出力する。遅延素子２では
入力された信号を更に遅延素子１と同じ時間τだけ遅延
し、同図（ｃ）に示すように遅延出力Ｓ３　として比較
選択回路４へ出力する。比較選択回路４では、前述の如
く信号Ｓ１　とＳ３　の振幅レベルを遂一比較してその
都度レベルの小さい方を選択出力するため、図２に示す
ように結果として斜線で示す信号Ｓ１　とＳ２　の重な
る領域の信号が比較選択回路４の出力信号Ｓ４　として
出力される。 即ち、再生信号をこれに時間的に重なりを生じるように
遅延させ、比較選択回路４でこの両方の信号の振幅レベ
ルの小さい方を選択出力することによって、再生信号検
出のためのゲート信号のノイズを除去するように作用す
るものである。図２（ｄ）はその比較選択回路４の出力
信号Ｓ４　を示しており、同図から明らかなように、比
較選択回路４のノイズ除去効果によって、ノイズ成分は
大幅に除去されていることがわかる。この比較選択回路
４の出力信号Ｓ４　は、ゲートパルス回路５へ出力され
る。

【００１２】ゲートパルス回路５では、同図（ｄ）に示
すように信号Ｓ４を所定のゲートレベルで２値化し、得
られたゲート信号（同図（ｇ））をウインドウパルスと
して論理積回路７へ出力する。この場合、比較選択回路
４のノイズ減衰作用により、ノイズレベルはゲートレベ
ルよりも小さくなっているため、再生信号のノイズ重畳
位置ではゲート信号は出力されない。一方、微分回路３
は遅延素子１で遅延された再生信号を微分し（同図（ｅ
））、ゼロクロスコンパレータ６ではその微分信号のゼ
ロクロス点を検出し、再生信号のピーク位置を示すゼロ
クロス信号（同図（ｆ））を論理積回路７へ出力する。 このゼロクロス信号には、ノイズのゼロクロス点を示す
信号も含まれており、論理積回路７はゲート信号とノイ
ズ成分を含むゼロクロス信号のアンドをとって２値化再
生データ（同図（ｈ））を出力する。このとき、ゼロク
ロス信号にはノイズ成分が含まれているが、ノイズの重
畳位置ではゲート信号がローレベルであるため、論理積
回路７はゲートが閉じた状態であり、ノイズ成分はここ
で遮断される。従って、ノイズ成分を完全に除去するこ
とができ、本来の再生信号のピーク位置に相当する２値
化再生データのみを生成することができる。なお、以上
の実施例では、再生信号が正極性である例を示したが、
再生信号が負極性である場合は、振幅レベルは大きい方
を選択することになる。但し、その絶対値は小さい方で
ある。

【００１３】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、従
来のローパスフィルタでは除去できなかったノイズを有
効に除去でき、しかも簡単な回路で確実に再生信号に重
畳するノイズを除去することができる。従って、媒体欠
陥に起因するノイズが多数発生した場合であっても、そ
れらのノイズは確実に除去できるので、復調エラーを従
来に比べ大幅に低減でき、装置の信頼性を向上できると
いう効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の光学的情報再生装置の一実施例を示し
たブロック図である。

【図２】図１の実施例の動作を示したタイムチャートで
ある。

【図３】従来例の情報再生装置を示したブロック図であ
る。

【図４】図３の従来装置の動作を示したタイムチャート
である。

【図５】ノイズ対策を施した従来装置を示すブロック図
である。

【符号の説明】

１，２　　　　遅延素子 ３　　　　微分回路 ４　　　　比較選択回路 ５　　　　ゲートパルス回路 ６　　　　ゼロクロスコンパレータ ７　　　　論理積回路

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　光学的情報記録媒体から読出された再
   生信号を微分し、この微分信号のゼロクロス位置を検出
   することによって、前記媒体に記録されたピットの中心
   位置を検出するピットポジション情報再生装置において
   、前記再生信号を所定時間遅延させる第１遅延手段と、
   該第１遅延手段の出力を所定時間遅延させる第２遅延手
   段と、前記再生信号と第２遅延手段の出力の振幅レベル
   を逐一比較し、いずれかレベルの小さい方を選択出力す
   る手段とを設け、該手段の出力と前記ゼロクロス信号の
   論理積をとることによって、前記記録ピットの２値化再
   生データを生成することを特徴とする光学的情報再生装
   置。