JP2526053Y2 - スペアタイヤキャリア保持構造 - Google Patents
スペアタイヤキャリア保持構造Info
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- JP2526053Y2 JP2526053Y2 JP1990026858U JP2685890U JP2526053Y2 JP 2526053 Y2 JP2526053 Y2 JP 2526053Y2 JP 1990026858 U JP1990026858 U JP 1990026858U JP 2685890 U JP2685890 U JP 2685890U JP 2526053 Y2 JP2526053 Y2 JP 2526053Y2
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- Japan
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- spare tire
- carrier
- vehicle
- holding
- tire carrier
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- Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は車室外にスペアタイヤを保持する場合にスペ
アタイヤキャリアを保持するためのスペアタイヤキャリ
ア保持構造に関する。
アタイヤキャリアを保持するためのスペアタイヤキャリ
ア保持構造に関する。
スペアタイヤが、車室外に配設されたスペアタイヤキ
ャリアに保持されるように構成された車両がある。この
スペアタイヤキャリアのタイプには、スペアタイヤキャ
リアの一部がボデーに回転可能に支持され、他の一部が
ボデーにボルト等により締結されるクランプ方式と、歯
車機構によりスペアタイヤをワイヤで巻上げてボデーに
固定する巻上げ方式とがある。また、二種類のスペアタ
イヤを車両上下方向に二段に保持することができるダブ
ルスペアタイヤキャリアがある。
ャリアに保持されるように構成された車両がある。この
スペアタイヤキャリアのタイプには、スペアタイヤキャ
リアの一部がボデーに回転可能に支持され、他の一部が
ボデーにボルト等により締結されるクランプ方式と、歯
車機構によりスペアタイヤをワイヤで巻上げてボデーに
固定する巻上げ方式とがある。また、二種類のスペアタ
イヤを車両上下方向に二段に保持することができるダブ
ルスペアタイヤキャリアがある。
このクランプ方式のダブルスペアタイヤキャリアの保
持構造が、本出願人により既に開示されている(実開昭
56-114977号公報参照)。以下、第5図、第6図を用い
て、この構造を説明する。
持構造が、本出願人により既に開示されている(実開昭
56-114977号公報参照)。以下、第5図、第6図を用い
て、この構造を説明する。
第5図に示される如く、下段キャリア100は固定具102
(フック)の下端に係止されている。固定具102の上端
には、支持部材104(方形プレート)が溶着されてい
る。また、上段キャリア106には、フックプレート108が
溶着されている。このフックプレート108が、ボデーに
支持されたカラー110の下端部へ、ボルト112の締結方向
の回転で相対移動する支持部材104によって押圧、挟持
されることにより、上段キャリア106が保持される構成
である。
(フック)の下端に係止されている。固定具102の上端
には、支持部材104(方形プレート)が溶着されてい
る。また、上段キャリア106には、フックプレート108が
溶着されている。このフックプレート108が、ボデーに
支持されたカラー110の下端部へ、ボルト112の締結方向
の回転で相対移動する支持部材104によって押圧、挟持
されることにより、上段キャリア106が保持される構成
である。
また、第6図に示される如く、フックプレート108に
は、第1の切欠き溝114及び第2の切欠き溝116から成る
L字形の切欠き118が形成されている。
は、第1の切欠き溝114及び第2の切欠き溝116から成る
L字形の切欠き118が形成されている。
上記構成によれば、上段キャリア106及び下段キャリ
ア100のクランプ時には、ボルト112が第1の切欠き溝11
4の略中央に位置している。この状態から、下段キャリ
ア100を離脱させる場合には、ボルト112を締結方向と反
対方向に回転させて固定具102をカラー110から離間させ
た後、ボルト112が第1の切欠き溝114の閉止端114Aへ位
置するように移動させる。これにより、下段キャリア10
0は、固定具102の下端から離脱される。
ア100のクランプ時には、ボルト112が第1の切欠き溝11
4の略中央に位置している。この状態から、下段キャリ
ア100を離脱させる場合には、ボルト112を締結方向と反
対方向に回転させて固定具102をカラー110から離間させ
た後、ボルト112が第1の切欠き溝114の閉止端114Aへ位
置するように移動させる。これにより、下段キャリア10
0は、固定具102の下端から離脱される。
また、上段キャリア106を離脱させる場合には、ボル
ト112が第1の切欠き溝114の角部114Bから第2の切欠き
溝116を通って、この第2の切欠き溝116の開口側端部11
6Aへ抜出るように移動させる。これにより、ボルト112
がフックプレート108から離脱するので、上段キャリア1
06を外すことができ、上段側のスペアタイヤ(図示省
略)を取出すことができる。
ト112が第1の切欠き溝114の角部114Bから第2の切欠き
溝116を通って、この第2の切欠き溝116の開口側端部11
6Aへ抜出るように移動させる。これにより、ボルト112
がフックプレート108から離脱するので、上段キャリア1
06を外すことができ、上段側のスペアタイヤ(図示省
略)を取出すことができる。
しかしながら、この構造では、固定具102の上方にカ
ラー110が配設されているため、固定具102はカラー110
の下端位置よりも車両上方へ移動することはできない。
すなわち、固定具102の引上げは、不可能である。この
ため、固定具102が常に車両下方に突出しているので、
上段側のスペアタイヤを積込む際及び取出す際に上段側
のスペアタイヤが固定具102と干渉する。従って、上段
側のスペアタイヤの積込み及び取出し作業の作業性が低
下するという問題点がある。
ラー110が配設されているため、固定具102はカラー110
の下端位置よりも車両上方へ移動することはできない。
すなわち、固定具102の引上げは、不可能である。この
ため、固定具102が常に車両下方に突出しているので、
上段側のスペアタイヤを積込む際及び取出す際に上段側
のスペアタイヤが固定具102と干渉する。従って、上段
側のスペアタイヤの積込み及び取出し作業の作業性が低
下するという問題点がある。
本考案は上記事実を考慮し、スペアタイヤのスペアタ
イヤキャリアへの積込み及び取出し作業を容易に行うこ
とがきるスペアタイヤキャリア保持構造を得ることが目
的である。
イヤキャリアへの積込み及び取出し作業を容易に行うこ
とがきるスペアタイヤキャリア保持構造を得ることが目
的である。
本考案は、車両後方側の端部が車両下方側へ屈曲垂下
して他のパネルとで閉断面部を形成すると共に車両のリ
ヤフロア部を構成するボデーパネルの下方に揺動可能に
設けられ、上段スペアタイヤを保持するための上段スペ
アタイヤキャリアと、ボデーパネルの下方に揺動可能に
設けられ、上段スペアタイヤの下方に収容される下段ス
ペアタイヤを保持するための下段スペアタイヤキャリア
と、を保持するためのスペアタイヤキャリア保持構造で
あって、上段スペアタイヤキャリアの自由端をボデーパ
ネルとの間に挟持可能に設けられたプレート状の延出部
と、この延出部よりも車両下方側に位置され下段スペア
タイヤキャリアの自由端が係止可能とされたフック部
と、を含んで構成される保持手段と、閉断面部内を車両
上下方向に挿通され、上段スペアタイヤキャリア及び下
段スペアタイヤキャリアが脱着可能とされる脱着可能位
置を最下降位置として保持手段を車両上下方向に沿って
相対移動させる移動手段と、ボデーパネルにおける閉断
面部の所定位置に設けられると共に保持手段が挿通可能
な開口面積を有し、移動手段による保持手段の閉断面部
内への退避を可能とする開口部と、を有することを特徴
としている。
して他のパネルとで閉断面部を形成すると共に車両のリ
ヤフロア部を構成するボデーパネルの下方に揺動可能に
設けられ、上段スペアタイヤを保持するための上段スペ
アタイヤキャリアと、ボデーパネルの下方に揺動可能に
設けられ、上段スペアタイヤの下方に収容される下段ス
ペアタイヤを保持するための下段スペアタイヤキャリア
と、を保持するためのスペアタイヤキャリア保持構造で
あって、上段スペアタイヤキャリアの自由端をボデーパ
ネルとの間に挟持可能に設けられたプレート状の延出部
と、この延出部よりも車両下方側に位置され下段スペア
タイヤキャリアの自由端が係止可能とされたフック部
と、を含んで構成される保持手段と、閉断面部内を車両
上下方向に挿通され、上段スペアタイヤキャリア及び下
段スペアタイヤキャリアが脱着可能とされる脱着可能位
置を最下降位置として保持手段を車両上下方向に沿って
相対移動させる移動手段と、ボデーパネルにおける閉断
面部の所定位置に設けられると共に保持手段が挿通可能
な開口面積を有し、移動手段による保持手段の閉断面部
内への退避を可能とする開口部と、を有することを特徴
としている。
本考案に係るスペアタイヤキャリア保持構造の作用
を、通常の状態で車両上下方向に二段に保持される2個
のスペアタイヤを積込む場合及びこれらのスペアタイヤ
を取出す場合を例にとって説明する。
を、通常の状態で車両上下方向に二段に保持される2個
のスペアタイヤを積込む場合及びこれらのスペアタイヤ
を取出す場合を例にとって説明する。
通常の状態では、保持手段におけるプレート状の延出
部とボデーパネルとの間に上段スペアタイヤキャリアの
自由端が挟持されることで、上段スペアタイヤキャリア
に上段スペアタイヤが保持される。また、保持手段にお
けるフック部に下段スペアタイヤキャリアの自由端が係
止されることで、下段スペアタイヤキャリアに下段にス
ペアタイヤが保持される。以下、この状態を基準にして
説明する。
部とボデーパネルとの間に上段スペアタイヤキャリアの
自由端が挟持されることで、上段スペアタイヤキャリア
に上段スペアタイヤが保持される。また、保持手段にお
けるフック部に下段スペアタイヤキャリアの自由端が係
止されることで、下段スペアタイヤキャリアに下段にス
ペアタイヤが保持される。以下、この状態を基準にして
説明する。
基準状態から、上段スペアタイヤ及び下段スペアタイ
ヤを取出す場合には、まず、一旦、移動手段によって、
保持手段を最下降位置である脱着可能位置まで相対移動
させる。すなわち、移動手段によって、保持手段を車両
下方側へ移動させてこれを脱着可能に位置させる。これ
により、下段スペアタイヤキャリアの自由端を保持手段
のフック部から離脱させることができ、下段スペアタイ
ヤを取出すことが可能となる。さらに、この状態では、
保持手段の延出部がボデーパネルから離間しているので
両者の間に隙間が生じている。そこで、まず、上段スペ
アタイヤキャリアの自由端を保持手段の延出部とボデー
パネルとの間から離脱させる。次に、移動手段によっ
て、保持手段を車両上方側へ移動させ、ボデーパネルに
設けられた開口部を挿通させることで、ボデーパネルの
車両後方側の端部に形成された閉断面部内へ保持手段を
退避させる。その後、上段スペアタイヤが取出される。
ヤを取出す場合には、まず、一旦、移動手段によって、
保持手段を最下降位置である脱着可能位置まで相対移動
させる。すなわち、移動手段によって、保持手段を車両
下方側へ移動させてこれを脱着可能に位置させる。これ
により、下段スペアタイヤキャリアの自由端を保持手段
のフック部から離脱させることができ、下段スペアタイ
ヤを取出すことが可能となる。さらに、この状態では、
保持手段の延出部がボデーパネルから離間しているので
両者の間に隙間が生じている。そこで、まず、上段スペ
アタイヤキャリアの自由端を保持手段の延出部とボデー
パネルとの間から離脱させる。次に、移動手段によっ
て、保持手段を車両上方側へ移動させ、ボデーパネルに
設けられた開口部を挿通させることで、ボデーパネルの
車両後方側の端部に形成された閉断面部内へ保持手段を
退避させる。その後、上段スペアタイヤが取出される。
すなわち、本考案では、ボデーパネルの車両後方側の
端部に他のパネルとで形成された閉断面部に開口部を形
成し、この開口部を利用して保持手段を閉断面部内へ退
避させるものである。これにより、上段スペアタイヤを
上段スペアタイヤキャリアから取出す際に、上段スペア
タイヤが保持手段と干渉するのを避けることができる。
端部に他のパネルとで形成された閉断面部に開口部を形
成し、この開口部を利用して保持手段を閉断面部内へ退
避させるものである。これにより、上段スペアタイヤを
上段スペアタイヤキャリアから取出す際に、上段スペア
タイヤが保持手段と干渉するのを避けることができる。
一方、上段スペアタイヤ及び下端スペアタイヤを積込
む場合には、前述した如くして移動手段によって保持手
段を閉断面部内へ予め退避させておく。この状態で、上
段スペアタイヤが上段スペアタイヤキャリアに積込まれ
る。次に、移動手段によって保持手段を車両下方側へ移
動させて脱着可能位置まで移動させる。移動後、上段ス
ペアタイヤキャリアの自由端が保持手段の延出部上に載
置される。次いで、下段スペアタイヤが下段スペアタイ
ヤキャリアに積込まれる。積込み後、下段スペアタイヤ
キャリアの自由端が保持手段のフック部に係止される。
その後、移動手段によって保持手段が車両上方側へ移動
される。これにより、保持手段のフック部に下段スペア
タイヤキャリアの自由端が係止された状態のまま、保持
手段の延出部とボデーパネルとの間に上段スペアタイヤ
キャリアの自由端が挟持されて積込み作業が完了する。
む場合には、前述した如くして移動手段によって保持手
段を閉断面部内へ予め退避させておく。この状態で、上
段スペアタイヤが上段スペアタイヤキャリアに積込まれ
る。次に、移動手段によって保持手段を車両下方側へ移
動させて脱着可能位置まで移動させる。移動後、上段ス
ペアタイヤキャリアの自由端が保持手段の延出部上に載
置される。次いで、下段スペアタイヤが下段スペアタイ
ヤキャリアに積込まれる。積込み後、下段スペアタイヤ
キャリアの自由端が保持手段のフック部に係止される。
その後、移動手段によって保持手段が車両上方側へ移動
される。これにより、保持手段のフック部に下段スペア
タイヤキャリアの自由端が係止された状態のまま、保持
手段の延出部とボデーパネルとの間に上段スペアタイヤ
キャリアの自由端が挟持されて積込み作業が完了する。
従って、本考案によれば、上段スペアタイヤを積み込
む際に、開口部を利用して保持手段を予め閉断面部内へ
退避させておくことができるので、上段スペアタイヤを
上段スペアタイヤキャリアに積込む際に、上段スペアタ
イヤが保持手段と干渉するのを避けることができる。
む際に、開口部を利用して保持手段を予め閉断面部内へ
退避させておくことができるので、上段スペアタイヤを
上段スペアタイヤキャリアに積込む際に、上段スペアタ
イヤが保持手段と干渉するのを避けることができる。
さらに、本考案によれば、保持手段が備えるプレート
状の延出部上に上段スペアタイヤキャリアの自由端を載
置させ、その状態でこれを一般に剛性の高いボディーパ
ネルに押圧して両者の間に当該自由端を挟持する構成で
あるので、上段スペアタイヤキャリアを確実に保持する
ことができる。
状の延出部上に上段スペアタイヤキャリアの自由端を載
置させ、その状態でこれを一般に剛性の高いボディーパ
ネルに押圧して両者の間に当該自由端を挟持する構成で
あるので、上段スペアタイヤキャリアを確実に保持する
ことができる。
以上説明した如く、本考案に係るスペアタイヤキャリ
ア保持構造は、スペアタイヤのスペアタイヤキャリアへ
の積込み及び取出し作業を容易に行うことがきるという
優れた効果を有する。
ア保持構造は、スペアタイヤのスペアタイヤキャリアへ
の積込み及び取出し作業を容易に行うことがきるという
優れた効果を有する。
第1図〜第4図には、本考案に係るスペアタイヤキャ
リア保持構造が適用されたワゴンタイプでダブルタイヤ
式の車両の一部が示されている。なお、これらの図中、
矢印FRは車両前方、矢印UPは車両上方、矢印INは車両室
内側をそれぞれ示している。
リア保持構造が適用されたワゴンタイプでダブルタイヤ
式の車両の一部が示されている。なお、これらの図中、
矢印FRは車両前方、矢印UPは車両上方、矢印INは車両室
内側をそれぞれ示している。
第2図、第3図に示される如く、車体の下部にはデフ
ァレンシャルギヤ10が配設されている。デファレンシャ
ルギヤ10の車両後方側には、後述する上段スペアタイヤ
26、下段スペアタイヤ28を収容するための凹部(図示省
略)が形成されている。凹部の車両幅方向の両側には、
リーフスプリング12が車両前後方向に沿ってそれぞれ配
設されている。リーフスプリング12の上方には、車両幅
方向に沿って補強部材14、16が配置されている。これら
の補強部材14、16は、リヤフロアパン18へ取付けられて
いる。第1図及び第4図に示される如く、リヤフロアパ
ン18の車両後方側の端部は屈曲垂下されており、この屈
曲垂下された部分とリヤエンドアッパパネル20、リヤエ
ンドセンタパネル22とで車両前後方向断面が略矩形状の
閉断面部24が形成されている。リヤエンドセンタパネル
22の車両下方側の面には、車両前後方向に沿って一対の
リブ25が設けられている。
ァレンシャルギヤ10が配設されている。デファレンシャ
ルギヤ10の車両後方側には、後述する上段スペアタイヤ
26、下段スペアタイヤ28を収容するための凹部(図示省
略)が形成されている。凹部の車両幅方向の両側には、
リーフスプリング12が車両前後方向に沿ってそれぞれ配
設されている。リーフスプリング12の上方には、車両幅
方向に沿って補強部材14、16が配置されている。これら
の補強部材14、16は、リヤフロアパン18へ取付けられて
いる。第1図及び第4図に示される如く、リヤフロアパ
ン18の車両後方側の端部は屈曲垂下されており、この屈
曲垂下された部分とリヤエンドアッパパネル20、リヤエ
ンドセンタパネル22とで車両前後方向断面が略矩形状の
閉断面部24が形成されている。リヤエンドセンタパネル
22の車両下方側の面には、車両前後方向に沿って一対の
リブ25が設けられている。
第2図に示される如く、前述したデファレンシャルギ
ヤ10の車両後方側に形成されている凹部(図示省略)に
は、上段スペアタイヤ26、下段スペアタイヤ28が車両上
下方向に沿って順次二段に配設されている。上段スペア
タイヤ26の外径寸法は下段スペアタイヤ28の外径方法よ
りも小さく、また上段スペアタイヤ26の幅方向寸法は下
段スペアタイヤ28の幅方向寸法よりも大きい。すなわ
ち、上段スペアタイヤ26と下段スペアタイヤ28とは、タ
イヤの形状が異なるダブルタイヤ式のワゴンタイプの車
両用スペアタイヤである。上段スペアタイヤ26は上段キ
ャリア30に保持され、下段スペアタイヤ28は下段キャリ
ア32に保持されている。
ヤ10の車両後方側に形成されている凹部(図示省略)に
は、上段スペアタイヤ26、下段スペアタイヤ28が車両上
下方向に沿って順次二段に配設されている。上段スペア
タイヤ26の外径寸法は下段スペアタイヤ28の外径方法よ
りも小さく、また上段スペアタイヤ26の幅方向寸法は下
段スペアタイヤ28の幅方向寸法よりも大きい。すなわ
ち、上段スペアタイヤ26と下段スペアタイヤ28とは、タ
イヤの形状が異なるダブルタイヤ式のワゴンタイプの車
両用スペアタイヤである。上段スペアタイヤ26は上段キ
ャリア30に保持され、下段スペアタイヤ28は下段キャリ
ア32に保持されている。
上段キャリア30及び下段キャリア32は、軸芯が略コ字
形に屈曲された棒状体とされている(第3図参照)。上
段キャリア30、下段キャリア32は、それらの開口側の両
側部がそれぞれ車両上方へ向けて屈曲されている。上段
キャリア30の屈曲端部は、ピン34及び割ピン36(第2図
参照)を介して支持ブラケット38へ回転可能に連結され
ている。この支持ブラケット38は車両前方側の補強部材
14に一部重ねられて、リヤフロアパン18に固定されたブ
ラケット39に取付けられている。また、上段キャリア30
の屈曲端部近傍には、軸芯を略く字形に屈曲された補強
部材41の両端部がそれぞれ固着されている(第3図参
照)。下段キャリア32の屈曲端部は、ピン40及び割ピン
42を介して支持ブラケット44へ回転可能に連結されてい
る。この支持ブラケット44は、上段キャリア30の一部へ
取付けられている。上段キャリア30、下段キャリア32に
は、車両前後方向の略中間部に挟持ブラケット46、48が
各2個ずつ固着されている(第3図にも示される)。こ
れらの挟持ブラケット46、48は、それぞれ軸芯をコ字形
に屈曲させた棒体で形成されている。これらの挟持ブラ
ケット46、48はそれぞれ上段スペアタイヤ26、下段スペ
アタイヤ28の位置ずれ防止の為に用いられている。上段
キャリア30及び下段キャリア32の車両後方側の端部は、
後述するキャリアロック64を介してリヤフロアパン18に
支持されている。
形に屈曲された棒状体とされている(第3図参照)。上
段キャリア30、下段キャリア32は、それらの開口側の両
側部がそれぞれ車両上方へ向けて屈曲されている。上段
キャリア30の屈曲端部は、ピン34及び割ピン36(第2図
参照)を介して支持ブラケット38へ回転可能に連結され
ている。この支持ブラケット38は車両前方側の補強部材
14に一部重ねられて、リヤフロアパン18に固定されたブ
ラケット39に取付けられている。また、上段キャリア30
の屈曲端部近傍には、軸芯を略く字形に屈曲された補強
部材41の両端部がそれぞれ固着されている(第3図参
照)。下段キャリア32の屈曲端部は、ピン40及び割ピン
42を介して支持ブラケット44へ回転可能に連結されてい
る。この支持ブラケット44は、上段キャリア30の一部へ
取付けられている。上段キャリア30、下段キャリア32に
は、車両前後方向の略中間部に挟持ブラケット46、48が
各2個ずつ固着されている(第3図にも示される)。こ
れらの挟持ブラケット46、48は、それぞれ軸芯をコ字形
に屈曲させた棒体で形成されている。これらの挟持ブラ
ケット46、48はそれぞれ上段スペアタイヤ26、下段スペ
アタイヤ28の位置ずれ防止の為に用いられている。上段
キャリア30及び下段キャリア32の車両後方側の端部は、
後述するキャリアロック64を介してリヤフロアパン18に
支持されている。
また、第1図に示される如く、リヤフロアパン18に
は、平面視で矩形状の開口部52が形成されている。開口
部52の開口面積は、後述する挟持プレート74が挿通可能
な大きさとされている。第4(A)〜第4図(C)に示
される如く、リヤエンドアッパパネル20及びリヤエンド
センタパネル22には、同軸上の貫通孔54、56が開口部52
と対向する位置に穿設されている。リヤエンドアッパパ
ネル20の車両上方側の面には、貫通孔54、56と同軸上に
リングプレート58が固着されている。リングプレート58
の軸芯部には、貫通孔54、56と同軸かつ同径の円孔60が
穿設されている。円孔60、貫通孔54、56の直径寸法、後
述する長ボルト62の軸直径寸法よりも若干大きく設定さ
れている。
は、平面視で矩形状の開口部52が形成されている。開口
部52の開口面積は、後述する挟持プレート74が挿通可能
な大きさとされている。第4(A)〜第4図(C)に示
される如く、リヤエンドアッパパネル20及びリヤエンド
センタパネル22には、同軸上の貫通孔54、56が開口部52
と対向する位置に穿設されている。リヤエンドアッパパ
ネル20の車両上方側の面には、貫通孔54、56と同軸上に
リングプレート58が固着されている。リングプレート58
の軸芯部には、貫通孔54、56と同軸かつ同径の円孔60が
穿設されている。円孔60、貫通孔54、56の直径寸法、後
述する長ボルト62の軸直径寸法よりも若干大きく設定さ
れている。
円孔60、貫通孔54、56へは、移動手段としての長ボル
ト62が遊嵌されている。長ボルト62の頭部62Aの手前に
は、平ワッシャ63が同軸上かつ一体に固着され、長ボル
ト62がリングプレート58の円孔60から抜け落ちるのを防
止している。長ボルト62の軸方向中間部は、開口部52を
貫通している。また、長ボルト62の周面には、その軸方
向中間部から軸方向先端部へかけて雄ねじ62Bが形成さ
れている。この雄ねじ62Bへは、保持手段としてのキャ
リアロック64が車両上下方向を長手方向として位置され
ている。
ト62が遊嵌されている。長ボルト62の頭部62Aの手前に
は、平ワッシャ63が同軸上かつ一体に固着され、長ボル
ト62がリングプレート58の円孔60から抜け落ちるのを防
止している。長ボルト62の軸方向中間部は、開口部52を
貫通している。また、長ボルト62の周面には、その軸方
向中間部から軸方向先端部へかけて雄ねじ62Bが形成さ
れている。この雄ねじ62Bへは、保持手段としてのキャ
リアロック64が車両上下方向を長手方向として位置され
ている。
キャリアロック64は本実施例では、一枚の略矩形の鋼
板を屈曲させて形成されている。すなわち、キャリアロ
ック64の下端部には、車両上方へ向けて鋼板の長手方向
の一方の端部が円弧状に屈曲されたフック66が形成され
ている。フック66の幅方向中間部には、キャリアロック
64の長手方向に沿って略半円形状に打出された凸部68が
形成されてている。このフック66へは、下段キャリア32
の車両後方側の端部が係止されている。キャリアロック
64の中間部には、鋼板の長手方向中間部が円弧状となる
ように屈曲されて略U字形状に開口された胴体部70が形
成されている。キャリアロック64の上端部には、鋼板の
長手方向の他方の端部がその幅方向両端面を互いに接近
するように屈曲されて円筒形状の首部72が形成されてい
る。首部72を形成する鋼板の幅方向両端面の合わせ面
は、溶着されている。また、首部72の内周面には、雌ね
じ(図示省略)が形成されている。この雌ねじへは、長
ボルト62の雄ねじ62Bが螺合されている。
板を屈曲させて形成されている。すなわち、キャリアロ
ック64の下端部には、車両上方へ向けて鋼板の長手方向
の一方の端部が円弧状に屈曲されたフック66が形成され
ている。フック66の幅方向中間部には、キャリアロック
64の長手方向に沿って略半円形状に打出された凸部68が
形成されてている。このフック66へは、下段キャリア32
の車両後方側の端部が係止されている。キャリアロック
64の中間部には、鋼板の長手方向中間部が円弧状となる
ように屈曲されて略U字形状に開口された胴体部70が形
成されている。キャリアロック64の上端部には、鋼板の
長手方向の他方の端部がその幅方向両端面を互いに接近
するように屈曲されて円筒形状の首部72が形成されてい
る。首部72を形成する鋼板の幅方向両端面の合わせ面
は、溶着されている。また、首部72の内周面には、雌ね
じ(図示省略)が形成されている。この雌ねじへは、長
ボルト62の雄ねじ62Bが螺合されている。
また、首部72のフック66と反対側の端面には、挟持プ
レート74が首部72と一体に溶着されている。挟持プレー
ト74の略中央部には、円孔76が穿設されており、この円
孔76へは長ボルト62が貫通されている。挟持プレート74
の車両後方側の端部は、車両上方へ向けて若干円弧状に
屈曲されて屈曲部74Aが形成されている。この屈曲部74A
へは、長ボルト62と車両後方側に隣接する位置に上段キ
ャリア30の車両後方側の端部が載置されている。上段キ
ャリア30が挟持プレート74の屈曲部74Aに載置された状
態では、上段キャリア30の車両後方側の端部は、リヤフ
ロアパン18の水平部18Aの直下に位置している(第4図
(A)、(B)参照)。また、上段キャリア30の長ボル
ト62を挟んだ両側には、略直方体形状の一対のストッパ
78が固着されている。このストッパ78は、合成樹脂製で
ある。
レート74が首部72と一体に溶着されている。挟持プレー
ト74の略中央部には、円孔76が穿設されており、この円
孔76へは長ボルト62が貫通されている。挟持プレート74
の車両後方側の端部は、車両上方へ向けて若干円弧状に
屈曲されて屈曲部74Aが形成されている。この屈曲部74A
へは、長ボルト62と車両後方側に隣接する位置に上段キ
ャリア30の車両後方側の端部が載置されている。上段キ
ャリア30が挟持プレート74の屈曲部74Aに載置された状
態では、上段キャリア30の車両後方側の端部は、リヤフ
ロアパン18の水平部18Aの直下に位置している(第4図
(A)、(B)参照)。また、上段キャリア30の長ボル
ト62を挟んだ両側には、略直方体形状の一対のストッパ
78が固着されている。このストッパ78は、合成樹脂製で
ある。
以下に、作業者による上段スペアタイヤ26及び下段ス
ペアタイヤ28の積込み、取出し作業を通して、本実施例
の作用を説明する。
ペアタイヤ28の積込み、取出し作業を通して、本実施例
の作用を説明する。
作業者が上段スペアタイヤ26、下段スペアタイヤ28の
積込み作業を行う場合には、先ず長ボルト62の頭部62A
を把持して長ボルト62の螺入方向と反対方向(第4図
(B)の矢印B方向と反対方向)へ移動させる。しか
し、キャリアロック64の挟持プレート74がリブ25に当接
した時点で、長ボルト62の移動は停止される。この状態
が第4図(C)に示される状態であり、キャリアロック
64のほぼ全体が閉断面部24内に収容されている。キャリ
アロック64が第4図(C)に二点鎖線で示される通常の
位置から、閉段面部24内に収容された位置へ移動したこ
とにより、車両上下方向に沿う高さ寸法P、車両前後方
向に沿う援護方向寸法Q、車両幅方向寸法に沿う奥行き
寸法R(第1図参照)で形成されるスペースSは、上段
スペアタイヤ26の積込み、取出し作業用に用いられる。
積込み作業を行う場合には、先ず長ボルト62の頭部62A
を把持して長ボルト62の螺入方向と反対方向(第4図
(B)の矢印B方向と反対方向)へ移動させる。しか
し、キャリアロック64の挟持プレート74がリブ25に当接
した時点で、長ボルト62の移動は停止される。この状態
が第4図(C)に示される状態であり、キャリアロック
64のほぼ全体が閉断面部24内に収容されている。キャリ
アロック64が第4図(C)に二点鎖線で示される通常の
位置から、閉段面部24内に収容された位置へ移動したこ
とにより、車両上下方向に沿う高さ寸法P、車両前後方
向に沿う援護方向寸法Q、車両幅方向寸法に沿う奥行き
寸法R(第1図参照)で形成されるスペースSは、上段
スペアタイヤ26の積込み、取出し作業用に用いられる。
この状態で作業者が、上段スペアタイヤ26を上段キャ
リア30の挟持ブラケット46へ弾性的に挟持させる。その
後、作業者が第4図(C)に実線で示されるキャリアロ
ック64の位置から二点鎖線で示されるキャリアロック64
の位置まで長ボルト62を螺入方向へ移動させる。これに
より、キャリアロック62の位置は第4図(B)に示され
る状態になる。この状態では、長ボルト62の軸方向先端
部は、フック66から離間している。また、挟持プレート
74は、リヤフロアパン18から離間している。このキャリ
アロック64の位置が、上段スペアタイヤ26及び下段スペ
アタイヤ28の脱着可能位置である。なお、長ボルト62の
平ワッシャ63がリングプレート58に当接した状態で、キ
ャリアロック64の位置が第4図(B)に示される状態に
なっていない場合には、長ボルト62の頭部62Aを把持し
て締付け方向(第3図の矢印A方向)または締付け方向
と反対方向へ回転させて微調整すればよい。
リア30の挟持ブラケット46へ弾性的に挟持させる。その
後、作業者が第4図(C)に実線で示されるキャリアロ
ック64の位置から二点鎖線で示されるキャリアロック64
の位置まで長ボルト62を螺入方向へ移動させる。これに
より、キャリアロック62の位置は第4図(B)に示され
る状態になる。この状態では、長ボルト62の軸方向先端
部は、フック66から離間している。また、挟持プレート
74は、リヤフロアパン18から離間している。このキャリ
アロック64の位置が、上段スペアタイヤ26及び下段スペ
アタイヤ28の脱着可能位置である。なお、長ボルト62の
平ワッシャ63がリングプレート58に当接した状態で、キ
ャリアロック64の位置が第4図(B)に示される状態に
なっていない場合には、長ボルト62の頭部62Aを把持し
て締付け方向(第3図の矢印A方向)または締付け方向
と反対方向へ回転させて微調整すればよい。
次に、作業者が上段キャリア30を挟持プレート74の屈
曲部74Aへ載置させる。その後、作業者が、下段スペア
タイヤ28を下段キャリア32の挟持ブラケット48へ弾性的
に挟持させた後、下段キャリア32をフック66へ係止させ
る。この状態が、第4図(B)に示される状態である。
曲部74Aへ載置させる。その後、作業者が、下段スペア
タイヤ28を下段キャリア32の挟持ブラケット48へ弾性的
に挟持させた後、下段キャリア32をフック66へ係止させ
る。この状態が、第4図(B)に示される状態である。
その後、作業者が、長ボルト62の頭部62Aを把持して
締付け方向(第3図の矢印A方向)に回転させる。この
回転により、キャリアロック64が長ボルト62の螺入方向
と反対方向(第4図(B)の矢印B方向と反対方向)へ
相対移動する。この移動は、上段キャリア30のストッパ
78がリヤフロアパン18の車両下方側の面に押圧されて停
止する。この結果、上段キャリア30が挟持プレート74と
リヤフロアパン18との間に、挟持されて保持される。ま
た、下段キャリア32は、フック66に係止された状態を維
持している。この状態が、第4図(A)に示される状態
である。このようにして、作業者による上段キャリア30
及び下段キャリア32の積込み作業が完了する。
締付け方向(第3図の矢印A方向)に回転させる。この
回転により、キャリアロック64が長ボルト62の螺入方向
と反対方向(第4図(B)の矢印B方向と反対方向)へ
相対移動する。この移動は、上段キャリア30のストッパ
78がリヤフロアパン18の車両下方側の面に押圧されて停
止する。この結果、上段キャリア30が挟持プレート74と
リヤフロアパン18との間に、挟持されて保持される。ま
た、下段キャリア32は、フック66に係止された状態を維
持している。この状態が、第4図(A)に示される状態
である。このようにして、作業者による上段キャリア30
及び下段キャリア32の積込み作業が完了する。
作業者が上段キャリア30及び下段キャリア32の取出し
作業を行う場合には、第4図(A)に示される状態か
ら、一旦作業者が、長ボルト62の頭部62Aを把持して締
付け方向と反対方向(第3図の矢印A方向と反対方向)
に回転させる。これにより、キャリアロック64が長ボル
ト62の螺入方向(第4図(B)の矢印B方向)へ相対移
動する。すなわち、一旦キャリアロック64を第4図
(B)に示される状態にする。この状態から前述した場
合と同様にして、作業者が下段キャリア32をフック66か
ら離脱させる。その後、作業者が下段スペアタイヤ28を
下段キャリア32の挟持ブラケット48から離脱させて、下
段スペアタイヤ28を取出す。次に、上段キャリア30の挟
持プレート74への載置状態が解除される。この状態で、
作業者が長ボルト62の頭部62Aを把持して、車両上方へ
引き抜いて、前述した積込み作業の場合と同様に第4図
(C)に示される状態にする。この状態から上段スペア
タイヤ26が上段キャリア30の挟持ブラケット46から離脱
され、上段スペアチアヤ26が取外される。
作業を行う場合には、第4図(A)に示される状態か
ら、一旦作業者が、長ボルト62の頭部62Aを把持して締
付け方向と反対方向(第3図の矢印A方向と反対方向)
に回転させる。これにより、キャリアロック64が長ボル
ト62の螺入方向(第4図(B)の矢印B方向)へ相対移
動する。すなわち、一旦キャリアロック64を第4図
(B)に示される状態にする。この状態から前述した場
合と同様にして、作業者が下段キャリア32をフック66か
ら離脱させる。その後、作業者が下段スペアタイヤ28を
下段キャリア32の挟持ブラケット48から離脱させて、下
段スペアタイヤ28を取出す。次に、上段キャリア30の挟
持プレート74への載置状態が解除される。この状態で、
作業者が長ボルト62の頭部62Aを把持して、車両上方へ
引き抜いて、前述した積込み作業の場合と同様に第4図
(C)に示される状態にする。この状態から上段スペア
タイヤ26が上段キャリア30の挟持ブラケット46から離脱
され、上段スペアチアヤ26が取外される。
このように本実施例では、キャリアロック64の移動軌
跡上となるリヤフロアパン18に開口部52を形成している
ので、この開口部52内を挿通するようにキャリアロック
64を移動させることにより、キャリアロック64のほぼ全
体を閉断面部24内に収容させることができる。このた
め、作業者が上段スペアタイヤ26を取出す際及び積込む
際に、上段スペアタイヤ26がキャリアロック64と干渉す
ることはない。従って、上段キャリア30を取出す際、積
込む際のいずれにおいてもそれらの作業性を向上させる
ことができる。
跡上となるリヤフロアパン18に開口部52を形成している
ので、この開口部52内を挿通するようにキャリアロック
64を移動させることにより、キャリアロック64のほぼ全
体を閉断面部24内に収容させることができる。このた
め、作業者が上段スペアタイヤ26を取出す際及び積込む
際に、上段スペアタイヤ26がキャリアロック64と干渉す
ることはない。従って、上段キャリア30を取出す際、積
込む際のいずれにおいてもそれらの作業性を向上させる
ことができる。
また、本実施例では、上段キャリア30を挟持プレート
74でリヤフロアパン18へ押圧して挟持するようにしたの
で、確実に上段キャリア30をキャリアロック64に保持す
ることができる。挟持プレート74は、キャリアロック64
の首部72に一体に固着されているのでガタつきも無く、
長ボルト62の回転力をスムーズにリヤフロアパン18へ伝
達することができる。
74でリヤフロアパン18へ押圧して挟持するようにしたの
で、確実に上段キャリア30をキャリアロック64に保持す
ることができる。挟持プレート74は、キャリアロック64
の首部72に一体に固着されているのでガタつきも無く、
長ボルト62の回転力をスムーズにリヤフロアパン18へ伝
達することができる。
さらに、上段キャリア30には、合成樹脂製の一対のス
トッパ78が固着されているので、上段キャリア30、下段
キャリア32のガタつきを吸収することができる。
トッパ78が固着されているので、上段キャリア30、下段
キャリア32のガタつきを吸収することができる。
なお、本実施例では、リブ25はキャリアロック64のス
トッパとして用いられているが、このリブ25に弾性変形
する爪を設けてキャリアロック64と爪とを係合させるこ
とにより、キャリアロック64が第4図(C)に示される
位置に保持されるようにしてもよい。
トッパとして用いられているが、このリブ25に弾性変形
する爪を設けてキャリアロック64と爪とを係合させるこ
とにより、キャリアロック64が第4図(C)に示される
位置に保持されるようにしてもよい。
第1図は本実施例に係るキャリロックを示す要部拡大斜
視図、第2図は第1図のキャリアロックを備えた上段キ
ャリア及び下段キャリアを示す車両側方からみた概略側
面図、第3図は第2図に示される状態を車両上方からみ
た概略平面図、第4図(A)〜第4図(C)は第1図の
キャリアロックの作動を示す第3図のIV-IV線断面図、
第5図は従来例に係るキャリアロックを示す斜視図、第
6図は第5図のフックプレートを示す平面図である。 18……リヤフロアパン(ボデーパネル)、20……リヤエ
ンドアッパパネル(他のパネル)、24……閉断面部、26
……上段スペアタイヤ、28……下段スペアタイヤ、30…
…上段キャリア(上段スペアタイヤキャリア)、32……
下段キャリア(下段スペアタイヤキャリア)、52……開
口部、62……長ボルト(移動手段)、64……キャリアロ
ック(保持手段)、66……フック(フック部)、74……
挟持プレート(延出部)。
視図、第2図は第1図のキャリアロックを備えた上段キ
ャリア及び下段キャリアを示す車両側方からみた概略側
面図、第3図は第2図に示される状態を車両上方からみ
た概略平面図、第4図(A)〜第4図(C)は第1図の
キャリアロックの作動を示す第3図のIV-IV線断面図、
第5図は従来例に係るキャリアロックを示す斜視図、第
6図は第5図のフックプレートを示す平面図である。 18……リヤフロアパン(ボデーパネル)、20……リヤエ
ンドアッパパネル(他のパネル)、24……閉断面部、26
……上段スペアタイヤ、28……下段スペアタイヤ、30…
…上段キャリア(上段スペアタイヤキャリア)、32……
下段キャリア(下段スペアタイヤキャリア)、52……開
口部、62……長ボルト(移動手段)、64……キャリアロ
ック(保持手段)、66……フック(フック部)、74……
挟持プレート(延出部)。
Claims (1)
- 【請求項1】車両後方側の端部が車両下方側へ屈曲垂下
して他のパネルとで閉断面部を形成すると共に車両のリ
ヤフロア部を構成するボデーパネルの下方に揺動可能に
設けられ、上段スペアタイヤを保持するための上段スペ
アタイヤキャリアと、 ボデーパネルの下方に揺動可能に設けられ、上段スペア
タイヤの下方に収容される下段スペアタイヤを保持する
ための下段スペアタイヤキャリアと、 を保持するためのスペアタイヤキャリア保持構造であっ
て、 上段スペアタイヤキャリアの自由端をボデーパネルとの
間に挟持可能に設けられたプレート状の延出部と、この
延出部よりも車両下方側に位置され下段スペアタイヤキ
ャリアの自由端が係止可能とされたフック部と、を含ん
で構成される保持手段と、 閉断面部内を車両上下方向に挿通され、上段スペアタイ
ヤキャリア及び下段スペアタイヤキャリアが脱着可能と
される脱着可能位置を最下降位置として保持手段を車両
上下方向に沿って相対移動させる移動手段と、 ボデーパネルにおける閉断面部の所定位置に設けられる
と共に保持手段が挿通可能な開口面積を有し、移動手段
による保持手段の閉断面部内への退避を可能とする開口
部と、 を有することを特徴とするスペアタイヤキャリア保持構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990026858U JP2526053Y2 (ja) | 1990-03-16 | 1990-03-16 | スペアタイヤキャリア保持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990026858U JP2526053Y2 (ja) | 1990-03-16 | 1990-03-16 | スペアタイヤキャリア保持構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03118877U JPH03118877U (ja) | 1991-12-09 |
JP2526053Y2 true JP2526053Y2 (ja) | 1997-02-12 |
Family
ID=31529735
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990026858U Expired - Lifetime JP2526053Y2 (ja) | 1990-03-16 | 1990-03-16 | スペアタイヤキャリア保持構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2526053Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5512452A (en) * | 1978-07-13 | 1980-01-29 | Seiko Instr & Electronics Ltd | Running pace maker |
-
1990
- 1990-03-16 JP JP1990026858U patent/JP2526053Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03118877U (ja) | 1991-12-09 |
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