JP2525047Y2 - 身体障害者用入浴装置 - Google Patents

身体障害者用入浴装置

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JP2525047Y2
JP2525047Y2 JP1990055431U JP5543190U JP2525047Y2 JP 2525047 Y2 JP2525047 Y2 JP 2525047Y2 JP 1990055431 U JP1990055431 U JP 1990055431U JP 5543190 U JP5543190 U JP 5543190U JP 2525047 Y2 JP2525047 Y2 JP 2525047Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、身体障害者を浴槽させるために用いられる
身体障害者用入浴装置に係るもので、特に支柱に回転ア
ームを支持させ、該回転アームの先端に取り付けた移動
台支持体の上部に、身体障害者を移動台に乗せたまま移
乗させて入浴させることができる入浴装置に関するもの
である。
「従来の技術」 従来、身体障害者用入浴装置として、例えば、特公昭
57−42340号公報に開示されているように、支持フレー
ムに回転アームの基端側を鉛直面内に沿って回転自在に
取り付け、回転アームの先端で入浴用担架を支持する構
成のものが知られている。
上記入浴装置を用いて身体障害者を入浴させるには、
身体障害者をストレッチャ等から担架上に移し替えた
後、回転アームを回転させて担架およびその上に乗せた
身体障害者をアーム基端を中心に周方向に移動させて、
浴槽中に浸す。逆に、身体障害者を浴槽から出す場合に
は、回転アームを前記とは逆方向に回転させてもとの位
置に戻す。
「考案が解決しようとする課題」 この種従来の入浴装置では、ストレッチャまたは車椅
子によって移送してきた身体障害者を回転アームの先端
に取り付けた入浴用担架に移し替えるのに、入浴用担架
をストレッチャ等の高さに揃え、介助者が介助しながら
身体障害者の身体のみを移し替える方法が採られてい
た。
したがって、介助者は身体障害者を手で抱えながら持
ち上げて移すという労働を強いられ、その労苦は多大な
ものであって。特に、福祉施設のように多人数の身体障
害者を入浴させる場合には非常な労苦であった。
また、上記のように介助者の介助によって身体障害者
を一人一人移し替える方法であるから、入浴時間も多く
かかりがちであった。
本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、身体障害
者を移動台に乗せたまま、回転アームの先端に取り付け
た移動台支持体の上部に移し替えることができ、介助者
の労力軽減が図れかつ移し替えに要する時間の軽減が図
れる身体障害者用入浴装置を提供することを目的とす
る。
「課題を解決するための手段」 本考案では係る目的を達成するために、基台に立設さ
れた支柱と、該支柱に昇降自在に取り付けられた昇降体
と、該昇降体を昇降操作する昇降機構と、前記昇降体に
基端側を垂直面に沿って回転自在に支持された回転アー
ムと、該回転アームの先端に支持されて回転アームが回
転される際常に水平状に保持される移動台支持体と、前
記回転アームが所定角度位置にあって前記昇降体が昇降
機構によって下降されたときに移動台支持体の上部に固
定される移動台上に移されている身体障害者を入浴させ
る浴槽本体とを備え、前記移動台支持体の上面には、身
体障害者移送用のストレッチャまたは車椅子に着脱可能
に取りつけられる前記移動台の下面に固定されるローラ
を案内するレールが設けられ、前記移動台支持体とスト
レッチャまたは車椅子との間には、移動台支持体のレー
ルとストレッチャまたは車椅子側のレールとをともに対
向させた状態で、移動台支持体とストレッチャまたは車
椅子とを相互に固定保持するロック機構が設けられてい
ることを特徴とする構成とした。
「作用」 身体障害者を入浴させるには、ストレッチャまたは車
椅子に組み付けられるローラ付きの移動台を、上方に身
体障害者を乗せて当該入浴装置の近傍まで移動させ、該
ストレッチャまたは車椅子を当該入浴装置の移動支持台
に、ストレッチャ側のレールと移動台支持体側のレール
とをともに対向させた状態でロック機構によりロックす
る。
そして、移動台を、互いの対向させたレール上を走行
させてストレッチャまたは車椅子から入浴装置の移動台
支持体上に、身体障害者を乗せた状態のまま移動させ
る。
したがって、介助者は単に移動台を押圧移動させるだ
けで、上方の身体障害者をストレッチャ等から入浴装置
前へ移し替えることができ、一々身体障害者を抱き抱え
て移動させる労苦は不要になる。また、上記のように移
動台を押圧移動させる作業は、身体障害者を抱き抱えて
移動させる作業に比べて時間が短く、極短時間で移乗が
行える。
さらに、上記のように身体障害者を移動台上の乗せた
状態のまま移送させることができることから、ストレッ
チャや洗浄台を利用することにより洗浄、入浴、清拭の
工程を連続的に行える。また、移動台支持体を回転アー
ムによる回転と昇降体による昇降の双方の動きによって
操作しているため、例えば、移動台を移すために移動台
支持体をストレッチャに対し同一高さ位置に位置あわせ
するときの移動台支持体の高さ調整が容易になるほか、
昇降機構を用いることなく回転アームのみによって移動
台支持体を支持する場合に比べて、浴槽本体の側壁を乗
り越えるに必要な回転アームの長さが短くなる。
「実施例」 以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明する。
第1図は入浴装置の全体側面図、第2図は同断面図であ
る。
これらの図において符号1は浴槽本体、2は浴槽本体
1の近傍に配備された昇降装置であり、両者によって入
浴装置が構成される。また、5はカバー5aによって覆わ
れた昇降装置2の基台であり、この基台5には角パイプ
から作られた支柱6が基端部を基台5にボルト止めされ
て立設されている(第3図参照)。支柱6には昇降体7
が昇降自在に取り付けられている。昇降体7は、支柱6
に外嵌されかつ該支柱6に対しブラケット8aを介して支
持されたガイドローラ8によって案内されることにより
支柱6に対し同軸状に保持される昇降角パイプ9と、昇
降角パイプ9の外周を覆うカバー10からなっている。支
柱6の内部には昇降シリンダ11が配備され、これによっ
て昇降体7が昇降操作されるようになっている。昇降シ
リンダ11のロッド11aの先端は支柱6の下部にピン結合
され、シリンダ本体11bの底部は昇降角パイプ9の上端
に固着された上板12にピン結合されている。
昇降角パイプ9の下部側面には第4図および第5図に
示すように軸受け14がブラケット15を介して固定的に支
持され、該軸受け14には軸16が水平状に配されて回転自
在に支持されている。軸16の一端(第4図中右端)は前
記カバー10を貫通して外方へ突出しており、その突出端
には回転アーム17の基端側が溶接により固着されて鉛直
面内に回動可能に取り付けられている。回転アーム17の
先端には軸受け18が前記軸16に対し平行となるようにか
つ軸16とは逆側へ延びるように固着されている。軸受け
18には軸19が回転自在に支持され、この軸19の一端(図
中右端)にはL字状の支持アーム20を介して身体障害者
Mを乗せる移動台(担架)21aを支持する移動台支持体2
1が床面に平行となるように片持ち支持されている。移
動台21aにおいて、身体障害者Mの背を支持する背もた
れ部分21aaは、必要に応じ適宜角度調整できるようにし
てもよい(第1図参照)。
前記昇降体7の内部には回転アーム17を回転操作する
回転機構22が配備されている(第4図および第5図参
照)。回転機構22は、前記軸16の軸受け14から外方へ突
出する他端(第4図中左端)に揺動アーム23が前記回転
アーム17に対し第5図に示すように適宜開き角度をもつ
ように固着され、該揺動アーム23の先端に揺動シリンダ
24のロッド24aの先端がピン結合され、揺動シリンダ24
のシリンダ本体24bの底部が前記昇降角パイプ9の上端
にブラケット25を介して回転自在に支持される構造にな
っている。
また、この入浴用昇降装置2には、回転アーム17が回
転操作されるときでも常に移動台支持体21の上面を床面
と平行となるようにつまり水平状態になるように保持す
る平行リンク機構28が設けられている。平行リンク機構
28は、前記軸16の右方突出端部であって回転アーム17が
固着された部分よりも若干内方にずれた位置にスプロケ
ット29が、軸受け18の端部に固着された状態つまり昇降
角パイプ9に対し相対回転不能に取り付けられ、このス
プロケット29と前記移動台支持体21を支持する軸19の左
端に取り付けられたスプロケット30との間にチェーン31
が巻回されて構成されている。また、それら部材29〜31
はカバー32によって覆われている。なお、上記両スプロ
ケット29,30は同径のものが用いられ、これにより、移
動台支持体21の上面が常に床面と平行となるように保持
される。
第6図は前記昇降シリンダ11および揺動シリンダ24を
制御する油圧回路を示す。図において35はモータ36によ
って駆動される油圧ポンプである。油圧ポンプ35の吸入
側は油タンク38につながる管路37に接続され、管路37の
先端にはフィルタ39が取り付けられている。油圧ポンプ
35の吐出側には管路42が接続され、該管路42は途中二股
に分かれる。一つは前記昇降シリンダ11側へつながり、
他方は揺動シリンダ24側へつながる。
昇降シリンダ9側へつながる管路42aにはコンビネー
ション弁43が介装され、その先端には電磁弁44が介装さ
れている。コンビネーション弁43は、管路42aの途中に
ループ管が形成され、このループ管に逆止弁45、絞り弁
46、電磁弁47および安全弁48が順に介装された構成にな
っている。上記電磁弁47および安全弁48が介装されたル
ープ管部分には戻り用の管路49が接続されている。
他方、前記揺動シリンダ24側へつながる管路42bに
は、電磁弁50が介装され、その先端には電磁切換弁装置
51が介装されている。電磁切換弁装置51は、前記管路42
bに接続される電磁切換弁52と、該電磁切換弁52の所定
ポートに接続された往路および環路を兼ねる両管路42b
a、42bbにそれぞれ順に介装されるカウンタバランス弁5
3a,53b、パイロットチェック弁54a,54b、および絞り弁5
5a,55bによって構成されている。電磁切換弁装置51から
延びる双方の管路42ba,42bbは前記揺動シリンダ24のピ
ストンを挟む両側の圧力室24a,24bにそれぞれつなが
る。また、電磁切換弁52の所定ポートには戻り用の管路
56が接続され、この管路56は前記管路49と合流して前記
油タンク38につながっている。
油タンク38は、第4図および第5図に示すように、前
記昇降角パイプ9の側部にブラケット60を介して支持さ
れ、また、電磁弁46,50、およびコンビネーション弁43
はブラケット61を介して、また、電磁切換弁装置51は、
ブラケット62を介してそれぞれ昇降角パイプ9に支持さ
れている。
なお、第3図中63は電源ケーブル、S1は昇降シリンダ
11に内蔵されたピストンの動きをもとに該シリンダ11が
所定の伸長位置である旨を検出する近接スイッチ、S2
同様にピストンの動きを基にシリンダ11が所定の短縮位
置である旨を検出する近接スイッチ、S3は揺動シリンダ
24が所定の伸長位置である旨を検出するリミットスイッ
チ、S4は揺動シリンダ24が所定の短縮位置である旨を検
出するリミットスイッチである。
第1図、第2図および第7図に示すように移動台支持
体21の上面にはレール70が取り付けられている。レール
70は、ストレッチャSに着脱自在に取り付けられる前記
移動台21aの下面に固定されるローラ72を案内するもの
であり、該レール70の離間幅および高さ等はローラ72に
合わせて設定される。
移動台支持体21とストレッチャSとの間には、移動台
支持体21のレール70とストレッチャSのレール85とをと
もに対向させた状態で、移動台支持体21とストレッチャ
Sとを相互に固定支持するロック機構75が設けられてい
る。
ロック機構75について説明すると、第7図〜第9図に
示すように移動台支持体21のレール70の先端下部には補
強部材76が取り付けられている。補強部材76の略中央に
はピン77がブラケット78を介して取り付けられ、補強部
材76の両端部にはストレッチャS側に取り付けられるロ
ーラ79に外嵌する凹部80aを有する位置決め部材80が、
レール70の先端部下方に配置されている。
一方、ストレッチャSの上部には前記レール85が入浴
装置の移動台支持体21上のレール70に対応してそれらと
同じ幅だけ離間されて取り付けられている。また、スト
レッチャSのサイドフレーム86の側部には、前記ローラ
79がレール85の下方位置に側方へ突出して取り付けられ
ている。また、ストレッチャSの略中央位置には、左右
の可動アーム87a、87bが中央部を重ねられて、支持ロッ
ド88を中心に揺動自在に取り付けられている。両可動ア
ーム87a、87bの重ねられた部分にはロッド89が嵌め込ま
れ、この中央部分は図示せぬスプリングにより下方へ付
勢されている。前記移動台支持体21側に対向する一方の
可動アーム87aの先端部87aaは下方に傾斜されている。
この傾斜部分の中央には孔90が形成されている。
そして、ストレッチャSが左右のローラ79,79を位置
決め部材80の凹部80aに嵌め込まれるように位置合わせ
されて、移動台支持体21側へ押圧移動される際、ピン77
が一方の可動アーム87aの傾斜先端部87aaを下方に押圧
する。可動アーム87aは図示せぬスプリングに抗して第
9図中A方向に回動され、ピン77が可動アーム87aの孔9
0に合致する位置に来た時点で、可動アーム87aは図示せ
ぬスプリングによって先端部87aaが上方へ移動するよう
回動し、孔90にピン77が嵌入される。
すなわち、これによりロック状態となり、ストレッチ
ャS側のレール70と、移動台支持体21側のレール85とが
同一軸線上になるように保持される。また、このとき、
両レール70,85同士の間隔は、それらの上面を走行する
移動台21aの下面に取り付けられたローラ72を受け渡す
ことができる程度に設定される。
なお、ロック機構75のロック状態を解除するには、他
方の可動アーム87bに連結された図示せぬ解除アームを
足等で踏込み操作し、図示せぬスプリングに抗してロッ
ド89を下降させ、一方の可動アーム87aをA方向に回動
されて、ピン77と可動アーム87aの先端部の孔90との係
合を解く。この状態でストレッチャSを離間する方向へ
引っ張ればよい。
次に、上記構成の身体障害者用入浴装置の作用につい
て説明する。
身体障害者Mを入浴させるには、ローラ72付きの移動
台21aをストレッチャSに組み付け、その上面に身体障
害者を乗せて当該入浴装置の近傍まで移動させる。そし
て、ストレッチャSを当該入浴装置に、ストレッチャS
側のレール70と移動台支持体21側のレール85とをともに
対向させてロック状態とする。
このとき、多少の位置ずれがある場合でも、レール85
の下方にあるローラ79が位置決め部材80の内側傾斜面に
よって凹部80aの奥方へ嵌まり込むように案内されるこ
とでストレッチャS自体は自動的に位置決めされる。そ
して、ストレッチャSの移動台支持体21側への接近移動
に伴い、可動アーム87aの先端部87aaがピン77に押圧さ
れてA方向へ回動し、ピン77が可動アーム87aの孔90に
合致する位置に来た時点で、可動アーム87aは図示せぬ
スプリングによってA方向とは反対方向へ回動し、孔90
にピン77が嵌入されてロック状態になる。
そして、このロック状態で、移動台21aを押圧移動さ
せその下面に取り付けたローラ72を、互いの対向するレ
ール70,85上を走行させることにより、身体障害者Mを
乗せた状態のまま当該移動台21aをストレッチャSから
入浴装置の移動台支持体21上へ移し替えることができ
る。
このように、介助者は単に移動台21aを押圧移動させ
るだけで、上方の身体障害者MをストレッチャSから入
浴装置側へ移し替えることができ、身体障害者Mを一々
抱き抱えて移動させることは不要になる。
また、上記のように移動台21aを押圧移動させる作業
は、身体障害者Mを抱き抱えて移動させる作業に比べて
時間が短く、この結果短時間かつ安全に移乗ができる。
さらに、上記のように身体障害者Mを移動台支持体21
上に乗せた状態のまま移送させることができることか
ら、第10図に示すようにストレッチャSの他に洗浄台W
を用いることにより、洗浄、入浴、清拭の工程を連続的
に行え、特に公共施設のように一度で多数の身体障害者
を入浴させる場合に有利になる。
なお、当該入浴装置において、身体障害者Mを入浴さ
せる方法について補足説明すると、浴槽本体1内に浸し
てある移動台支持体21を、次の操作によって第2図に示
すように、浴槽本体1から外部に出す。
すなわち、図示されない出浴用ボタンを押す。する
と、モータ36が始動して油圧ポンプ35が作動し、同時に
電磁弁44が開いて昇降シリンダ11が伸長する。したがっ
て、支柱6にガイドローラ8で案内された昇降角パイプ
9が上昇し、これに伴い、昇降角パイプ9に軸受け14を
介して支持された軸16、回転アーム17、および軸19が昇
降角パイプ9と一体的に上昇し、軸19の端部に支持アー
ム20を介して支持されている移動台支持体21が浴槽1か
ら脱出する。移動台支持体21が所定高さ、つまり浴槽1
の側壁を越えられる高さに来ると、昇降シリンダ11に組
み込まれた近接スイッチS1によってその旨が検知され、
電磁弁44が切り換わり昇降シリンダ11による上昇が停止
される(第2図中(イ)から(ロ)の状態に至る)。そ
れと同時に、電磁弁50が開き電磁切換弁52のスプールが
図中左方へ移動して開状態となり、カウンタバランス弁
53a、パイロットチェック弁54a、絞り弁55aを通って圧
油が揺動シリンダ24の第6図中下側の圧力室24aに供給
され、これにより同揺動シリンダ24が作動する。
第4図は揺動シリンダ24が伸び切った状態を示してい
る。この状態から揺動シリンダ24は縮み、揺動アーム2
3、軸19、回転アーム17が第2図中A方向へ回転する。
したがって、支持アーム20とこれに取り付けられた移動
台支持体21は、スプロケット29,30、チェーン31により
構成された平行リンク機構28により、移動台支持台上面
が床面に対し平行を保たれたまま、第2図中(ロ)位置
から(ハ)位置まで移動し、浴槽1の上方から側方へず
れる。このとき、回転アーム17が所定角度まで回転する
と揺動シリンダ24に付設されたリミットスイッチS4によ
りその旨が検知され、同スイッチS4から信号が発せられ
る。この信号に基づき電磁切換弁52と電磁弁50が閉じら
れ、揺動シリンダ24の作動が停止し、回転アーム17の回
転は停止する。同時に、前記スイッチS4からの信号に基
づきコンビネーション弁43の電磁弁47が開き、昇降体7
に働く重力によって昇降シリンダ11が収縮して昇降角パ
イプ9が下降する。そして、移動台支持体21が第2図
(ニ)の状態になると、近接スイッチS2がその旨を検知
し、そこから発せられる信号に基づいて電磁弁47が閉じ
て移動台支持体21の下降が停止する。
このとき、移動台支持体21のレール70の高さとストレ
ッチャSのレール85の高さとが同じ高さとなるように前
記近接スイッチS2の位置を設定しておくことで、前記し
た身体障害者Mの移乗が容易に行える。
このように、入浴装置の移動台支持体21を外部に引き
出し、この引き出した移動台支持体21に対しストレッチ
ャSをロック機構75により連結保持し、身体障害者Mを
移動台支持体21上へ移動台21aごとに移し替える。その
後、ストレッチャSを入浴装置の移動台支持体21から離
間させる。
次に、図示されない入浴用ボタンを押す。すると、電
磁弁44が開いて昇降シリンダ11が再び伸長し、昇降体7
および回転アーム17とともに身体障害者Mを乗せた移動
台支持体21が上昇する。移動台支持体21が所定高さ位置
にくると、昇降シリンダ11に組み込まれた前記近接スイ
ッチS1がその旨を検知し、そこから発せられる信号に基
づいて電磁弁44が切り換わり、昇降シリンダ11による移
動台支持体21等の上昇が停止されるとともに電磁弁55が
開き、電磁切換弁52のスプールが第6図中左方へ移動し
て開状態となり、圧油が揺動シリンダ24の図中上側の圧
力室24bに供給され、これにより、揺動シリンダ24の作
動して回転アーム17および移動台支持体21等がB方向へ
回転する(第2図中(ハ)→(ロ))。
そして、回転アーム17が所定角度回転すると、揺動シ
リンダ24のリミットスイッチS3がその旨を検知し、そこ
から発せられる信号に基づき電磁切換弁52と電磁弁50が
閉じられ、揺動シリンダ24の作動が停止し、回転アーム
17の回転が停止する。また、リミットスイッチS3からの
信号に基づき、電磁弁47が開き、昇降シリンダ24が収縮
して昇降体7が下降する。移動台支持体21が第2図
(イ)の位置まで下がると、図示しないセンサがその旨
を検知し、そこから発せられる信号に基づいて電磁弁47
が閉じて移動台支持体21の下降が停止する。すなわち、
移動台支持体21の移動台21aに乗せられた身体障害者は
入浴状態になる。
入浴状態から脱する場合には、前記図示せぬ出浴用ボ
タンを押して入浴用昇降装置2に前記したものと同じ動
作を行なわせて、身体障害者MをストレッチャSの近傍
位置に戻す。そして、身体障害者を再度ストレッチャS
に移せばよい。
第11図はこの考案の他の実施例を示す。この実施例の
特徴は移動台支持体21を両持ちにした点である。
すなわち、前記実施例では浴槽本体1の一端側に支柱
6を立設させ、そこから回転アーム17を延出させて移動
台支持体21を片持ち支持しているが、この実施例では浴
槽本体1の両端側に支柱6,6をそれぞれ立設させ、両支
柱6,6からそれぞれ回転アーム17を延出させて移動台支
持体21を両持ち状態で支持させている。
このような支持構造であると、回転アーム17および移
動台支持体21に要求される剛性は低くて足り、それらを
構成する各部品の板厚、大きさ等を小さくすることがで
きる。
第12図はこの考案のさらに他の実施例を示す。この実
施例ではストレッチャSに代わり、車椅子Cによって身
体障害者を移送させる場合の例である。
車椅子Cの座面高さはストレッチャSよりも低位置に
あり、したがって入浴装置の移動台支持体21の停止高さ
は、前記ストレッチャSを移し替えの対象とする場合よ
りも下がった位置に設定される。車椅子Cの上面にもレ
ール85が取り付けられ、該レール85上には身体障害者M
を座位の形で乗せる移動台21aが、走行自在かつ所定位
置に固定可能に配置される。車椅子Cと入浴装置の移動
台支持体21との間にも、レール85,70をともに対向させ
た状態で両者C,21を固定保持するロック機構75が設けら
れている。
この実施例においても、介助者が身体障害者Mを、車
椅子Cから移動台支持体21へあるいはその逆方向へ移送
する場合、身体障害者Mを移動台21aごと移し替えるこ
とができ、身体障害者を一々抱き抱えて移送させる等の
必要はない。
また、上記実施例では、支柱6に昇降体7を設け、こ
の昇降体7により回転アーム17を介して移動台支持体21
を支持させた形式のものに本願考案を適用した例につい
て説明しているが、これに限られることなく、支柱6に
直接回転アーム17を取り付ける形式のものにも本考案は
適用可能である。
「考案の効果」 以上説明したように本考案によれば、介助者は単に移
動台を押圧移動させるだけで、上方の身体障害者をスト
レッチャ等から入浴装置側へ移し替えることができ、一
々身体障害者を抱き抱えて移動させる労苦は不要にな
る。また、上記のように移動台を押圧移動させる作業
は、身体障害者を抱き抱えて移動させる作業に比べて時
間が短く、この結果短時間かつ安全に移乗ができる。さ
らに、上記のように身体障害者を移動台上に乗せた状態
のまま移送させることができることから、ストレッチャ
や洗浄台を利用することにより、洗浄、入浴、清拭の工
程を連続的に行える。また、移動台支持体を回転アーム
による回転と昇降体による昇降の双方の動きによって操
作しているため、例えば、移動台を移すために移動台支
持体をストレッチャに対し同一高さ位置に位置あわせす
るときの移動台支持体の高さ調整が容易になるほか、昇
降機構を用いることなく回転アームのみによって移動台
支持体を支持する場合に比べて、浴槽本体の側壁を乗り
越えるに必要な回転アームの長さを短くすることができ
る。この結果、回転アームの基側に作用するモーメント
が小さくなるので、強度設計上有利になるとともに、回
転アームを回動させるための駆動力が小さくなる。ま
た、回転アームを回転させるためのスペースが小さくな
り、しかも、ストレッチャをできるだけ浴槽本体に近づ
けた状態でストレッチャと移動台支持体との間の移動台
の移動が可能になる等優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第12図は本考案に一実施例を示し、第1図は本
考案にかかる入浴装置を用いて身体障害者を入浴させる
状態を説明する側面図、第2図は第1図のII−II線に沿
う断面図、第3図は昇降体の断面図、第4図は内部構造
を説明する要部断面図、第5図は第4図のV−V線に沿
う断面図、第6図は入浴装置を制御する油圧回路図、第
7図は移動台支持体とストレッチャとの連結部の平面
図、第8図は第7図のVIII矢視図、第9図はロック機構
の要部側面図である。 第10図は上記入浴装置を用いて身体障害者を連続的に入
浴させる場合を説明する平面図である。 第11図は本考案の他の実施例を説明する要部断面図、第
12図は本考案のさらに他の実施例を説明する断面図であ
る。 1……浴槽本体 2……入浴用昇降装置 3……基台 6……支柱 7……昇降体 9……昇降角パイプ 11……昇降シリンダ 17……回転アーム 21……移動台支持台 21a……移動台 22……回転機構 24……揺動シリンダ 28……平行リンク機構 72……ローラ 75……ロック機構 79……ローラ 80……位置決め部材 S……ストレッチャ C……車椅子

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】基台に立設された支柱と、該支柱に昇降自
    在に取り付けられた昇降体と、該昇降体を昇降操作する
    昇降機構と、前記昇降体に基端側を垂直面に沿って回転
    自在に支持された回転アームと、該回転アームの先端に
    支持されて回転アームが回転される際常に水平状に保持
    される移動台支持体と、前記回転アームが所定角度位置
    にあって前記昇降体が昇降機構によって下降されたとき
    に移動台支持体の上部に固定される移動台上に移されて
    いる身体障害者を入浴させる浴槽本体とを備え、 前記移動台支持体の上面には、身体障害者移送用のスト
    レッチャまたは車椅子に着脱可能に取りつけられる前記
    移動台の下面に固定されるローラを案内するレールが設
    けられ、 前記移動台支持体とストレッチャまたは車椅子との間に
    は、移動台支持体のレールとストレッチャまたは車椅子
    側のレールとをともに対向させた状態で、移動台支持体
    とストレッチャまたは車椅子とを相互に固定保持するロ
    ック機構が設けられていることを特徴とする身体障害者
    用入浴装置。
JP1990055431U 1990-05-28 1990-05-28 身体障害者用入浴装置 Expired - Lifetime JP2525047Y2 (ja)

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