JP2524671Y2

JP2524671Y2 - コンバイン

Info

Publication number: JP2524671Y2
Application number: JP5714990U
Authority: JP
Inventors: 幸雄細田; 秀雄実重; 道夫堀内
Original assignee: MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
Current assignee: MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
Priority date: 1990-05-30
Filing date: 1990-05-30
Publication date: 1997-02-05
Anticipated expiration: 2005-05-30
Also published as: JPH0416529U

Description

【考案の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野本考案は穀稈を刈取脱穀するコンバインに関する。

（ロ）従来技術従来、走行装置を有する機台上の一側に脱穀装置を搭
載し、該脱穀装置の前部に前処理装置を昇降可能に装着
し、他側に前部から順に操作盤、運転ステップ及び運転
席を配設し、運転ステップの脱穀装置側にレバーパネル
を設け、その下方にミッションケースを設けたコンバイ
ンは既に知られている。

（ハ）考案が解決しようとする問題点前記既知のコンバインは、ステップ側方の機台部分か
ら立ち上げた多数のパイプやアングル材等からなるフレ
ームに、主変速レバー等の操作レバーの基部を装着し、
その上部に操作パネルを設けていたため、操作レバーを
支持するフレームの製造コストが著しく高くなった。

また、操作レバーを支持するフレームは、その側方に
ミッションケースを近接して配置する関係上、ミッショ
ンケースと干渉し易くなり、これを回避すべく操作レバ
ーのフレームを、ミッションケースから離してステップ
側に片寄せて設けると操縦部のステップ部分が狭くなっ
て居住性が悪くなる。

さらに、前処理装置を構成する刈取装置や穀稈搬送装
置からは多量の藁屑や土等が飛散し、それが操作レバー
の基部等に付着したり堆積したりすると、それらの作動
が不円滑になる。そして、このような問題点を解決する
ため、操作レバーのフレームの側方に別個のカバーを設
けると、いよいよ部品点数が多くなって機体重量及びコ
ストが大になると共に、組立て及び整備点検が困難にな
る等の別の問題点が発生する。

（ニ）問題点を解決するための手段本考案は、走行装置を有する機台上の一側に脱穀装置
を搭載し、該脱穀装置の前部に前処理装置を昇降可能に
装着し、他側に前部から順に操作盤、運転ステップ及び
運転席を配設し、運転ステップの脱穀装置側に操作パネ
ルを設け、その下方にミッションケースを設けたコンバ
インにおいて、前記ミッションケースの上部に鉄板をプ
レス加工により成型したフレーム板の下部を螺着し、該
フレーム板の上方に操作パネルを設け、また、操作パネ
ルから上方に延出する操作レバーの基部、及び制御装置
を内装するマイコンボックスを、上記フレーム板の運転
ステップ側の内面に装着し、これら操作レバー、マイコ
ンボックス、及びミッションケースの上部に設ける注油
栓を、当該フレーム板によって前処理装置側から遮蔽す
ることにより、操作レバーやマイコンボックを比較的薄
い鉄板をプレス加工して成形したフレーム板に取付ける
と共に、このフレーム板をミッションケースの上部に螺
着して、操作レバーの基部やマイコンボックの防塵カバ
ーに兼用することにより前述の問題点を解決した。

（ホ）作用薄い鉄板をプレス加工することにより、各種の操作レ
バーやマイコンボックを装着するためのフレームを十分
な強度をもって得ることができ、また、このフレーム板
を機台に取付けることなく、ミッションケースの上部に
螺着することにより、特にステップ部分のスペースを十
分確保することができるようになる。

また、フレーム板に装着する操作レバー、及びマイコ
ンボックは、フレーム板の運転ステップ側の内面に取付
けることにより、それらの基部等に藁屑及び土が付着し
たり堆積したりすることがない。

さらに、ミッションケースの上部に設ける注油栓も、
フレーム板により前処理装置側から遮蔽されて藁屑や土
等が付着したり堆積したりすることがなく、ミッション
ケースのオイル交換を、運転ステップ側から円滑に行え
る。

（ヘ）実施例本考案の一実施例を図面に基づいて説明すると、１は
左右一対のクローラーからなる走行装置２を有する機台
３の一側寄りに搭載した脱穀装置であって、その前方に
は刈取装置５と穀稈搬送装置６とからなる前処理装置を
昇降可能に装着してあり、前記機台３の他側には前方か
ら順に操作盤７、運転ステップ８、運転席10及び穀粒タ
ンク11を配設し、運転席10の下部にはエンジン13を設け
てある。

15は運転ステップ８の前処理装置側に設けた操作パネ
ルであって、副変速レバー16、主変速レバー17、油圧レ
バー18を装備しており、下方にはミッションケース20を
設けてある。

そして、前記操作パネル15の前処理装置側には下部を
ミッションケース20上に螺着したフレーム板21を配設し
てあり、該フレーム板21は薄い鉄板をプレス加工により
成型したものであって、前部を一旦運転ステップ８側へ
折曲してから中途部を更に前方へ折曲して延出させ、横
方向の折曲部の下端は後方へ、上部は前方へ折り曲げ、
前方へ突出させた部分の上端は、運転ステップ８側へ折
曲し、中間上部は運転ステップ８側へ主変速レバーに近
接する幅で折曲し、後部は運転ステップ側へ折曲してあ
り、前寄り角部と中間部とに形成した窓22,22の周囲に
折返し部を設けて補強し、運転部側には前部から順に制
御装置を内装するマイコンボックス23、主変速レバー17
及び主変速レバー17により制御されてベルト式無段変速
装置24を変速する油圧シリンダー25を取付け、前処理装
置側には、第３図に示すごとく、油差26、制御装置のハ
ーネス27、ポテンショメーター28及び操作ワイヤー29等
を係止し、前後進チェンジロッド30、副変速ロッド31等
を配設してある。

また、前記フレーム板21の後部上端と揚穀筒32から前
方へ延出させた接続ブラケット33とを断面が下向きコ字
状をなす操作部フレーム35で連結し、その中間部に立設
したブラケットには、刈取クラッチレバー36及び作業機
クラッチレバー37を軸支してある。

38はエンジンカバー、39は注油栓、40は変速バルブに
操作力を伝達する前進リンク、41は後進リンク、42は前
部カバー、43はリミットスイッチ、44は操作ワイヤーで
ある。

前述のコンバインにおいてエンジン13の動力により各
部を駆動しながら機体を前進させると、刈取装置５は穀
稈を刈取り、穀稈搬送装置６は刈取穀稈を扱深さ調節し
ながら搬送して脱穀装置１に供給し、自脱型の脱穀装置
１は脱穀処理して排藁を後方へ排出する。

そして、刈取装置５による刈取掻込過程、及び穀稈搬
送装置６による搬送過程では多量の藁屑や土が飛散し、
それが操作パネル15内に侵入せんとするが、それを板体
からなる前記フレーム板21が阻止し、操作レバー17基部
の枢支部や油圧シリンダー25の摺動部や注油栓39に付着
したり、それらの上面に堆積したりするのを防止する。

（ト）考案の効果本考案は、前述のように構成したので、運転部の前処
理装置側に設ける操作部のフレームをプレス加工により
一挙に成型することができ、従来の多数の骨材を溶接し
てフレームを構成する方式よりも著しく重量及びコスト
を低減することができる。

また、プレス加工により成型したフレーム板はミッシ
ョンケースの上部に直接螺着し、また、操作パネルはフ
レーム板の上方に設けるため、操作レバーのフレームを
機台から立ち上げて設けるもののように、殊更、ミッシ
ョンケースから操作パネルを離して設ける必要がなく、
従って、運転部の前処理装置側に設ける操作部を全体に
ミッションケースの上方に臨ませることにより、運転ス
テップを広げて運転部の居住性を向上させることができ
る。

さらに、前処理装置側で多量に発生して飛散する藁屑
や土等は、上記フレーム板によって遮蔽されて下方に落
下するので、フレーム板の運転ステップ側の内面に装着
した操作レバーの基部やマイコンボックスには、これら
が付着したり堆積したりすることがなく、しかも、ミッ
ションケースの上部に設ける注油栓も、当該フレーム板
により前処理装置側から遮蔽されるので、ミッションケ
ースのオイル交換を、運転ステップ側から円滑に行うこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すものであって、第１図は
フレームの斜視図、第２図は要部の左側面図、第３図は
同上右斜視図、第４図は運転部の正面図、第５図はコン
バインの斜視図である。１……脱穀装置、２……走行装置、３……機台、７……
操作盤、８……運転ステップ、10……運転席、13……エ
ンジン、15……操作パネル、17……主変速レバー、20…
…ミッションケース、21……フレーム板、23……マイコ
ンボックス、39……注油栓

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献特開昭59−143896（ＪＰ，Ａ) 実開昭63−42030（ＪＰ，Ｕ) 実開昭57−189319（ＪＰ，Ｕ) 実開昭63−186493（ＪＰ，Ｕ) 実開昭64−22553（ＪＰ，Ｕ) 実開平２−123831（ＪＰ，Ｕ)

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】走行装置（２）を有する機台（３）上の一
側に脱穀装置（１）を搭載し、該脱穀装置の前部に前処
理装置を昇降可能に装着し、他側に前部から順に操作盤
（７）、運転ステップ（８）及び運転席（10）を配設
し、運転ステップ（８）の脱穀装置（１）側に操作パネ
ル（15）を設け、その下方にミッションケース（20）を
設けたコンバインにおいて、前記ミッションケース（2
0）の上部に鉄板をプレス加工により成型したフレーム
板（21）の下部を螺着し、該フレーム板（21）の上方に
操作パネル（15）を設け、また、操作パネル（15）から
上方に延出する操作レバー（17）の基部、及び制御装置
を内装するマイコンボックス（23）を、上記フレーム板
（21）の運転ステップ側の内面に装着し、これら操作レ
バー（17）、マイコンボックス（23）、及びミッション
ケース（20）の上部に設ける注油栓（39）を、当該フレ
ーム板（21）によって前処理装置側から遮蔽することを
特徴とするコンバイン。