JP2524386Y2 - 潤滑機構付き波動歯車装置 - Google Patents
潤滑機構付き波動歯車装置Info
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- JP2524386Y2 JP2524386Y2 JP1989019829U JP1982989U JP2524386Y2 JP 2524386 Y2 JP2524386 Y2 JP 2524386Y2 JP 1989019829 U JP1989019829 U JP 1989019829U JP 1982989 U JP1982989 U JP 1982989U JP 2524386 Y2 JP2524386 Y2 JP 2524386Y2
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- Japan
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- bearing
- gear device
- wave generator
- wave gear
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は潤滑機構付き波動歯車装置に関し、特に波動
発生器の軸受を潤滑する機構を備えた波動歯車装置に関
する。
発生器の軸受を潤滑する機構を備えた波動歯車装置に関
する。
第3図に従来のシール手段を備えた波動歯車装置を示
す。波動歯車装置31はサーキュラスプライン32、フレク
スプライン33およびフレクスプライン33を非円形に撓め
てサーキュラスプライン32に部分的に噛み合わせる波動
発生器34からなる。波動発生器34は楕円形円盤状のカム
35とカム35の外周面とフレクスプライン33の内周面との
間に嵌合している軸受36とからなり、さらに波動発生器
34は、波動発生器34の両側面に装着され、軸受36の両側
面を覆うようにフレクスプライン33付近まで半径方向に
延在している二枚の薄い円板状のシール37を備えてい
る。各シール37は波動発生器34の中心部からフレクスプ
ライン33の内周面付近まで半径方向に延在しており、軸
受36の両側面を覆っている。
す。波動歯車装置31はサーキュラスプライン32、フレク
スプライン33およびフレクスプライン33を非円形に撓め
てサーキュラスプライン32に部分的に噛み合わせる波動
発生器34からなる。波動発生器34は楕円形円盤状のカム
35とカム35の外周面とフレクスプライン33の内周面との
間に嵌合している軸受36とからなり、さらに波動発生器
34は、波動発生器34の両側面に装着され、軸受36の両側
面を覆うようにフレクスプライン33付近まで半径方向に
延在している二枚の薄い円板状のシール37を備えてい
る。各シール37は波動発生器34の中心部からフレクスプ
ライン33の内周面付近まで半径方向に延在しており、軸
受36の両側面を覆っている。
しかしながら、この従来の波動歯車装置31において
は、波動歯車装置31が作動して遠心力が作用すると軸受
36に与えられていた潤滑剤、特にグリースが軸受36の半
径方向外方に移動し、シール37の外周縁とフレクスプラ
イン33の間の間隙から外に流出してしまっていた。この
ため、従来のシールでは軸受の潤滑を長期間にわたって
維持することは困難であった。
は、波動歯車装置31が作動して遠心力が作用すると軸受
36に与えられていた潤滑剤、特にグリースが軸受36の半
径方向外方に移動し、シール37の外周縁とフレクスプラ
イン33の間の間隙から外に流出してしまっていた。この
ため、従来のシールでは軸受の潤滑を長期間にわたって
維持することは困難であった。
本考案は、この点に鑑みてなされたものであり、特に
軸受付近の潤滑を長期間にわたって維持することができ
るシール手段を備えた波動歯車装置を提供することを目
的とする。
軸受付近の潤滑を長期間にわたって維持することができ
るシール手段を備えた波動歯車装置を提供することを目
的とする。
この目的を達成するため、本考案に係る波動歯車装置
は、サーキュラスプライン、フレクスプラインおよび前
記フレクスプラインを非円形に撓めて前記サーキュラス
プラインに部分的に噛み合わせる波動発生器からなり、
前記波動発生器は、前記フレクスプラインの内側に嵌合
する軸受と、前記波動発生器の両側面に装着してあり、
前記軸受の両側面を覆うように前記フレクスプライン付
近まで半径方向に延在しているシール手段とを備えてい
る波動歯車装置において、前記シール手段は前記波動発
生器の半径方向形状にほぼ一致する二枚の薄板状シール
を包含し、各シールはその外周縁の前記軸受に対面する
部分に周方向に延びる環状のくぼみを有し、このくぼみ
内に潤滑剤を含浸させたスポンジ状カートリッジが保持
されていることを特徴とする。
は、サーキュラスプライン、フレクスプラインおよび前
記フレクスプラインを非円形に撓めて前記サーキュラス
プラインに部分的に噛み合わせる波動発生器からなり、
前記波動発生器は、前記フレクスプラインの内側に嵌合
する軸受と、前記波動発生器の両側面に装着してあり、
前記軸受の両側面を覆うように前記フレクスプライン付
近まで半径方向に延在しているシール手段とを備えてい
る波動歯車装置において、前記シール手段は前記波動発
生器の半径方向形状にほぼ一致する二枚の薄板状シール
を包含し、各シールはその外周縁の前記軸受に対面する
部分に周方向に延びる環状のくぼみを有し、このくぼみ
内に潤滑剤を含浸させたスポンジ状カートリッジが保持
されていることを特徴とする。
波動発生器の軸受の両側面に接近して潤滑剤含浸の環
状カートリッジを配置しているので、潤滑剤が徐々に軸
受内部および軸受外周面とフレクスプライン内周面との
間に供給され、長期間にわたる潤滑を行うことができ
る。
状カートリッジを配置しているので、潤滑剤が徐々に軸
受内部および軸受外周面とフレクスプライン内周面との
間に供給され、長期間にわたる潤滑を行うことができ
る。
本考案に係る波動歯車装置の一実施例を第1図に示
す。本実施例においては、シール11は波動発生器の軸受
12に対面した部分に周方向に延びる環状のくぼみ13が形
成してあり、このくぼみ13内には環状のカートリッジ14
が装填されている。このカートリッジ14はアルミニウム
またはプラスチックの繊維で作ったスポンジ状のもので
あり、潤滑剤(通常はグリース)が含浸させてある。
す。本実施例においては、シール11は波動発生器の軸受
12に対面した部分に周方向に延びる環状のくぼみ13が形
成してあり、このくぼみ13内には環状のカートリッジ14
が装填されている。このカートリッジ14はアルミニウム
またはプラスチックの繊維で作ったスポンジ状のもので
あり、潤滑剤(通常はグリース)が含浸させてある。
他の実施例を第2図に示す。この実施例においてはシ
ール11の環状くぼみ13の外周部を塞ぐ環状の壁15が設け
られている。壁15を設けることによって、遠心力の作用
によるカートリッジ14の外方への移動を防止し、カート
リッジ14をくぼみ13内に確実に保持することができる。
ール11の環状くぼみ13の外周部を塞ぐ環状の壁15が設け
られている。壁15を設けることによって、遠心力の作用
によるカートリッジ14の外方への移動を防止し、カート
リッジ14をくぼみ13内に確実に保持することができる。
本考案に係る波動歯車装置においては、遠心力が作用
してもグリースが外部へ流出することは少なく、カート
リッジ内部に保持され続けるので、より長い期間にわた
ってカートリッジからグリースその他の潤滑剤を波動発
生器外周の軸受に供給することができる。
してもグリースが外部へ流出することは少なく、カート
リッジ内部に保持され続けるので、より長い期間にわた
ってカートリッジからグリースその他の潤滑剤を波動発
生器外周の軸受に供給することができる。
第1図は本考案に係るシール手段を備えた波動歯車装置
の断面図、第2図は変形例のシール手段を備えた波動歯
車装置の断面図、第3図は従来のシール手段を備えた波
動歯車装置の断面図である。 〔符号の説明〕 11…シール、12…軸受 13…くぼみ、14…カートリッジ 15…壁、31…壁 32…サーキュラスプライン 33…フレクスプライン、34…波動発生器 35…カム、36…軸受 37…シール
の断面図、第2図は変形例のシール手段を備えた波動歯
車装置の断面図、第3図は従来のシール手段を備えた波
動歯車装置の断面図である。 〔符号の説明〕 11…シール、12…軸受 13…くぼみ、14…カートリッジ 15…壁、31…壁 32…サーキュラスプライン 33…フレクスプライン、34…波動発生器 35…カム、36…軸受 37…シール
Claims (1)
- 【請求項1】サーキュラスプライン、フレクスプライン
および前記フレクスプラインを非円形に撓めて前記サー
キュラスプラインに部分的に噛み合わせる波動発生器か
らなり、前記波動発生器は、前記フレクスプラインの内
側に嵌合する軸受と、前記波動発生器の両側面に装着し
てあり、前記フレクスプラインの半径方向に延在し、前
記軸受の両側面を覆っているシール手段とを備えている
波動歯車装置において、前記シール手段は前記波動発生
器の半径方向形状に一致する二枚の薄板状シールを包含
し、各シールはその外周縁の前記軸受に対面する部分に
周方向に延びる環状のくぼみを有し、このくぼみ内に潤
滑剤を含浸させたスポンジ状カートリッジが保持されて
いることを特徴とする波動歯車装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989019829U JP2524386Y2 (ja) | 1989-02-22 | 1989-02-22 | 潤滑機構付き波動歯車装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989019829U JP2524386Y2 (ja) | 1989-02-22 | 1989-02-22 | 潤滑機構付き波動歯車装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02110741U JPH02110741U (ja) | 1990-09-05 |
JP2524386Y2 true JP2524386Y2 (ja) | 1997-01-29 |
Family
ID=31235683
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989019829U Expired - Fee Related JP2524386Y2 (ja) | 1989-02-22 | 1989-02-22 | 潤滑機構付き波動歯車装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2524386Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108350991A (zh) * | 2015-11-17 | 2018-07-31 | 谐波传动系统有限公司 | 波动齿轮装置 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5836036B2 (ja) * | 2011-09-26 | 2015-12-24 | 住友重機械工業株式会社 | 風力発電用の増速機 |
CN103765050B (zh) * | 2011-09-07 | 2016-08-17 | 住友重机械工业株式会社 | 风力发电用增速器 |
JP5836035B2 (ja) * | 2011-09-26 | 2015-12-24 | 住友重機械工業株式会社 | 風力発電用の増速機 |
JP6370944B1 (ja) * | 2017-02-20 | 2018-08-08 | 上銀科技股▲分▼有限公司Hiwin Technologies Corp. | 自己潤滑装置を備えた波動減速機 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5973656U (ja) * | 1982-11-10 | 1984-05-18 | 株式会社ハ−モニツク・ドライブ・システムズ | 撓み噛合い式歯車装置 |
JPS60129534U (ja) * | 1984-02-09 | 1985-08-30 | 日本精工株式会社 | 調和減速装置の軸受部密封機構 |
-
1989
- 1989-02-22 JP JP1989019829U patent/JP2524386Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108350991A (zh) * | 2015-11-17 | 2018-07-31 | 谐波传动系统有限公司 | 波动齿轮装置 |
KR102065013B1 (ko) * | 2015-11-17 | 2020-01-10 | 가부시키가이샤 하모닉 드라이브 시스템즈 | 파동기어장치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02110741U (ja) | 1990-09-05 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |