JPH1092542A - 相対回転部材間継電装置 - Google Patents

相対回転部材間継電装置

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JPH1092542A
JPH1092542A JP8243591A JP24359196A JPH1092542A JP H1092542 A JPH1092542 A JP H1092542A JP 8243591 A JP8243591 A JP 8243591A JP 24359196 A JP24359196 A JP 24359196A JP H1092542 A JPH1092542 A JP H1092542A
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JP
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sliding surface
wall surface
groove
relay device
lubricant
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JP8243591A
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English (en)
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Hiraki Tanaka
開 田中
Satoshi Ishikawa
聡 石川
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R16/00Electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for; Arrangement of elements of electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for
    • B60R16/02Electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for; Arrangement of elements of electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for electric constitutive elements
    • B60R16/023Electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for; Arrangement of elements of electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for electric constitutive elements for transmission of signals between vehicle parts or subsystems
    • B60R16/027Electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for; Arrangement of elements of electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for electric constitutive elements for transmission of signals between vehicle parts or subsystems between relatively movable parts of the vehicle, e.g. between steering wheel and column

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1の回転体と第2の回転体との摺動部に潤
滑剤を塗布するためのコストの低減を図ることのできる
相対回転部材間継電装置を提供することにある。 【解決手段】 第1の回転体(回転体)11と、この第
1の回転体11を所定の間隔をおいて囲み、同第1の回
転体11に対して相対的に回転する第2の回転体(固定
体)12と、前記第1の回転体11及び第2の回転体1
2に連結され、これらを電気的に接続するフレキシブル
フラットケーブル(ケーブル)13とを備えた相対回転
部材間継電装置であって、前記第1の回転体11及び第
2の回転体12は、互いに摺動して軸方向への移動を規
制する摺動面A及び摺動面Bを有しており、これらの摺
動面A及び摺動面Bの少なくとも一方には、潤滑剤(グ
リス)Gを滞留させるための溝12dが形成されている
ことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、相対的に回転す
る部材間の電気的な接続を、ケーブルを介して行う相対
回転部材間継電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の相対回転部材間継電装置として
は、例えば図11に示すものが知られている。この図に
示す相対回転部材間継電装置10は、内側円筒部11a
を有する回転体(第1の回転体)11と、内側円筒部1
1aを所定の間隔をおいて囲む外側円筒部12aを有す
る固定体(第2の回転体)12と、内側円筒部11aと
外側円筒部12aとの間の環状の空間K内に、同空間K
に沿って収納され、内周端部13aが内側円筒部11a
に保持され、外周端部13bが外側円筒部12aに保持
されるケーブル(フレキシブルフラットケーブル)13
と、上記空間Kに沿って移動自在に設けられ、開口部2
1cでケーブル13を反転させるC字状の移動体21と
を備えている。
【0003】回転体11には、後述する下カバー12b
上に摺動自在に載置するためのフランジ11bが設けら
れている。
【0004】移動体21は、その開口部21cにおける
一方の開口端21aあるいは他方の開口端21bを介し
て、ケーブル13を反転させつつ、空間Kの周方向に沿
って移動するようになっている。
【0005】固定体12には、空間Kの下側を覆う下カ
バー12bが外側円筒部12aと一体的に形成されてい
る。この下カバー12bには、フランジ11bの下側に
延びる円筒外壁面11cに回転自在に嵌合する円筒内壁
面12cが形成されている。すなわち、下カバー12b
の中心部には円筒内壁面12cからなる貫通孔が形成さ
れている。そして、フランジ11bの下面が摺動面Aと
なっており、この摺動面Aに対向する下カバー12bの
上面が摺動面Bとなっている。
【0006】また、固定体12には、カバー部材14が
設けられている。このカバー部材14は、外側円筒部1
2aの周囲を囲む筒部14aと、空間Kの上側を覆う上
カバー14bとによって一体に形成されており、固定体
12に固定的に取り付けられている。
【0007】また、カバー部材14の上側には、ケーブ
ル13の内周端部13aを外部に導出するための外部導
出用カバー110が設けられている。この外部導出用カ
バー110は、回転体11に連結され、同回転体11と
ともに回転するようになっている。
【0008】そして、上記回転体11は、例えば自動車
のハンドル部におけるステアリングホイール側に連結さ
れ、固定体12はステアリングコラム側に固定されるよ
うになっている。
【0009】上記のように構成された相対回転部材間継
電装置10においては、例えば内側円筒部11aが図1
1において反時計方向に回転すると、ケーブル13が内
側円筒部11aに巻き付くように移動する。このため、
移動体21の外側にあるケーブル13は、移動体21の
一方の開口端21aに当接しながら反転して、移動体2
1の内側に入り、内側円筒部11aに巻き付くようにな
る。この際、移動体21は、その一方の開口端21aが
ケーブル13の反転部13cに押されて、同反転部13
cとともに、反時計方向に回転する。
【0010】また、内側円筒部11aが外側円筒部12
aに対して時計方向に回転すると、内側円筒部11aに
巻き付いていたケーブル13が巻き戻されて、周囲に移
動することになる。このため、内側円筒部11aに巻き
付いていたケーブル13は、移動体21の他方の開口端
21bに当接しながら反転して、移動体21の外側に移
動し、さらに外側円筒部12aの内面に密接するように
なる。この際、移動体21は、その他方の開口端21b
がケーブル13の反転部13cに押されて、同反転部1
3cとともに、時計方向に回転する。
【0011】そして、回転体11は、固定体12に対し
て時計方向にも、反時計方向にも、回転する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記相対回
転部材間継電装置10においては、回転体11と固定体
12との相対回転によって、摺動面Aと摺動面B、及び
円筒外壁面11cと円筒内壁面12cとがそれぞれ摺動
するため、これらの部分に例えばグリス(潤滑剤)を塗
布して、摺動による音や磨耗を防止している。そして、
グリスの塗布に際しては、図12〜図16に示すよう
に、円筒外壁面11cや摺動面BにグリスGを複数に分
けて付着させている。この際、グリスGは、できるだけ
多くの点に少量ずつ付着させ、摺動する部分に均一に行
き渡らせるようにする必要がある。
【0013】しかしながら、グリスを少量ずつ付着させ
るためには、グリスを供給する機械として計量精度の高
いものが必要である。しかも、多くの点にグリスを付着
させなければならない。したがって、グリスを塗布する
ためのコストが多くかかるという問題があった。
【0014】この発明は上述した問題を解消するために
なされたもので、その目的は、第1の回転体と第2の回
転体との摺動部に潤滑剤を塗布するためのコストの低減
を図ることのできる相対回転部材間継電装置を提供する
ことにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、第1の回転体と、この第1
の回転体を所定の間隔をおいて囲み、同第1の回転体に
対して相対的に回転する第2の回転体と、前記第1の回
転体及び第2の回転体に連結され、これらを電気的に接
続するフレキシブルフラットケーブルとを備えた相対回
転部材間継電装置であって、前記第1の回転体及び第2
の回転体は、互いに摺動して軸方向への移動を規制する
摺動面A及び摺動面Bを有しており、これらの摺動面A
及び摺動面Bの少なくとも一方には、潤滑剤を滞留させ
るための溝が形成されていることを特徴としている。
【0016】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明において、溝は、半径方向に延在するようにして複数
形成されていることを特徴としている。
【0017】請求項3に係る発明は、請求項1又は請求
項2に係る発明において、摺動面Aは、円筒外壁面から
半径方向外側に広がるように形成され、摺動面Bは、前
記円筒外壁面に嵌合する円筒内壁面から半径方向外側に
広がるように形成され、溝は、前記円筒内壁面から半径
方向外側に延在するように形成されていることを特徴と
している。
【0018】そして、上記のように構成された請求項1
に係る発明においては、潤滑剤を例えば摺動面Bに複数
点に分けて付着させた後、摺動面Aと摺動面Bを密着さ
せつつ相対的に回転させると、潤滑剤が摺動面Aと摺動
面Bとの間に行き渡った状態になるとともに、同潤滑剤
が溝に入り込んで溜まった状態になる。この際、摺動面
B上の各点に付着させる潤滑剤の量は、溝に溜まる量を
考慮した量になる。すなわち、摺動面B上の各点に供給
する潤滑剤の量は、溝のない従来例の場合より多くな
る。このため、潤滑剤を供給する機械としては、計量精
度の悪いものであっても使用することができるようにな
る。しかも、溝に溜まった潤滑剤は、この溝の位置に潤
滑剤を予め付着させたもののごとく作用するから、潤滑
剤を付着させる点数を少なくすることができる。したが
って、第1の回転体と第2の回転体との摺動部に潤滑剤
を塗布するためのコストの低減を図ることができる。
【0019】さらに、溝に滞留している潤滑剤が摺動面
Aと摺動面Bとの間に徐々に供給されることになるか
ら、潤滑性能の向上を図ることができる。
【0020】請求項2に係る発明においては、溝が半径
方向に延在するようにして複数形成されているから、潤
滑剤を例えば摺動面Bに複数点に分けて付着させた後、
摺動面Aと摺動面Bを密着させつつ相対的に回転させる
ことによって、潤滑剤を各溝に即座に入れることができ
る。したがって、潤滑剤が摺動面Aと摺動面Bとの間か
ら食み出すことなく、これらの摺動面Aと摺動面Bとの
間に均一に行き渡らせることができる。
【0021】請求項3に係る発明においては、潤滑剤を
例えば摺動面Bに複数点に分けて付着させた後、摺動面
Aと摺動面Bを密着させつつ相対的に回転させることに
よって、潤滑剤が溝に即座に入ることになる。そして、
溝に入った潤滑剤は、同溝を介して円筒外壁面あるいは
円筒内壁面に達することになる。すなわち、摺動面Aあ
るいは摺動面Bに付着させた潤滑剤を円筒外壁面と円筒
内壁面との間にも供給することができる。このため、円
筒外壁面と円筒内壁面との潤滑のために、例えば円筒外
壁面に潤滑剤を付着させることが不要になるから、潤滑
剤を付着させる点数を少なくすることができる。したが
って、第1の回転体と第2の回転体との摺動部に潤滑剤
を塗布するためのコストを低減することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
1〜図10を参照して説明する。なお、図1〜図3は第
1実施の形態、図4は第2実施の形態、図5〜図8は第
3実施の形態、図9〜図10は第4実施の形態を示して
いる。
【0023】まず、第1実施の形態を図1〜図3を参照
して説明する。ただし、図11〜図16に示す従来例の
構成要素と共通する要素には同一の符号を付し、その説
明を簡略化する。この第1実施の形態が従来例と異なる
点は、固定体(第2の回転体)12の摺動面Bに溝12
dが形成されている点である。
【0024】すなわち、摺動面Bには、グリス(潤滑
剤)Gを滞留させるための溝12dが形成されている。
この溝12dは、図1に示すように、摺動面Bから一定
の深さとなるように矩形状に形成され、かつ円筒内壁面
12cから半径方向外側に延在するように形成されてい
る。さらに、溝12dは、図2及び図3に示すように、
円筒内壁面12cの周囲に等間隔に複数(この実施の形
態では8つ)形成されている。
【0025】上記のように構成された相対回転部材間継
電装置10においては、グリスGを摺動面Bにおける各
溝12d間に付着させた後、摺動面Aと摺動面Bを密着
させつつ相対的に回転させると、グリスGが摺動面Aと
摺動面Bとの間に行き渡るとともに、各溝12dに溜ま
った状態になる。この際、摺動面B上の各点に付着させ
るグリスGの量は、溝12dに溜まる量を考慮した量に
なる。すなわち、摺動面B上の各点に供給するグリスG
の量は、溝12dのない従来例の場合より多くなる。こ
のため、グリスGを供給する機械としては、計量精度の
悪いものも使用することができる。しかも、溝12dに
溜まったグリスGは、この溝12dの位置にグリスGを
予め付着させたもののごとく作用するから、その分グリ
スGを付着させる点数を少なくすることができる。
【0026】また、溝12dに入ったグリスGは、同溝
12dを通って円筒内壁面12cに達することになる。
すなわち、摺動面Bに予め付着させておいたグリスGを
円筒外壁面11cと円筒内壁面12cとの間にも供給す
ることができる。このため、円筒外壁面11cと円筒内
壁面12cとを潤滑するために、円筒外壁面11c又は
円筒内壁面12cにグリスGを付着させる必要がなくな
る。
【0027】したがって、回転体11と固定体12との
摺動部にグリスGを塗布するためのコストの低減を図る
ことができる。
【0028】また、溝12dに滞留しているグリスGが
摺動面Aと摺動面Bとの間、及び円筒外壁面11cと円
筒内壁面12cとの間に徐々に供給されることになるか
ら、潤滑性能の向上を図ることができる。
【0029】さらに、溝12dが半径方向に延在するよ
うにして複数形成されているから、摺動面Aと摺動面B
を密着させつつ相対的に回転させることによって、グリ
スGを各溝12dに即座に入れることができる。したが
って、グリスGが摺動面Aと摺動面Bとの間から食み出
すことなく、これらの摺動面Aと摺動面Bとの間に均一
に行き渡らせることができる。
【0030】次に、この発明の第2実施の形態を図4を
参照して説明する。ただし、上記第1実施の形態と共通
する要素には同一の符号を付し、その説明を簡略化す
る。この第2実施の形態が第1実施の形態と異なる点
は、溝12dにおける円筒内壁面12cとは反対側の壁
面12eが斜めに形成されている点である。
【0031】すなわち、上記壁面12eは、深くなるに
したがって円筒内壁面12c側に位置するように斜めに
形成されている。
【0032】このように構成された相対回転部材間継電
装置10においては、摺動面Bから溝12dに入ったグ
リスGが斜めに形成された壁面12eによって、半径方
向内側に押し出されることになる。すなわち、壁面12
eを介してグリスGが円筒内壁面12c側へ押し出され
ることになる。したがって、円筒内壁面12cと円筒外
壁面11cとの潤滑性をより向上させることができる。
【0033】次に、この発明の第3実施の形態を図5〜
図8を参照して説明する。ただし、上記第1実施の形態
と共通する要素には同一の符号を付し、その説明を簡略
化する。この第3実施の形態が第1実施の形態と異なる
点は、移動体21にローラ22を設けてケーブル13の
移動をよりスムーズにしている点、及び固定体12の下
カバー12b及びカバー部材14の上カバー14bが回
転体11と摺動自在になっている点である。
【0034】すなわち、回転体11には、図6に示すよ
うに、下側及び上側の各端部に第1の円筒外壁面11c
及び第2の円筒外壁面11dが形成されている。これら
の第1の円筒外壁面11c及び第2の円筒外壁面11d
は、内側円筒部11aの外周面より段状に一段細く形成
されている。そして、第1の円筒外壁面11cからは、
図8に示すように、第1の摺動面A1が半径方向外側に
広がるように形成されており、第2の円筒外壁面11d
からは、図7に示すように、第2の摺動面A2が半径方
向外側に広がるように形成されている。
【0035】一方、下カバー12bには、図8に示すよ
うに、第1の円筒外壁面11cに回転自在に嵌合する第
1の円筒内壁面12cが形成され、第1の摺動面A1に
対向するように第1の摺動面B1が形成されている。ま
た、上カバー14bには、図7に示すように、第2の円
筒外壁面11dに回転自在に嵌合する第2の円筒内壁面
14cが形成され、第2の摺動面A2に対向するように
第2の摺動面B2が形成されている。
【0036】さらに、下カバー12bの第1の摺動面B
1には、図8に示すように、グリスGを滞留させるため
の第1の溝12dが形成されている。この第1の溝12
dは、第1の摺動面B1から一定の深さとなるように矩
形状に形成され、かつ第1の円筒内壁面12cから半径
方向外側に延在するように形成されている。さらに、第
1の溝12dは、第1の円筒内壁面12cの周囲にその
周方向に沿って等間隔に複数(この実施の形態では8
つ)形成されている。
【0037】また、上カバー14bの第2の摺動面B2
には、図7に示すように、グリスGを滞留させるための
第2の溝14dが形成されている。この第2の溝14d
は、第2の摺動面B2から一定の深さとなるように矩形
状に形成され、かつ第2の円筒内壁面14cから半径方
向外側に延在するように形成されている。さらに、第2
の溝14dは、第2の円筒内壁面14cの周囲にその周
方向に沿って等間隔に複数(この実施の形態では8つ)
形成されている。
【0038】上記のように構成された相対回転部材間継
電装置10においては、まずグリスGを第1の摺動面B
1における各第1の溝12d間に付着させた後、回転体
11を下カバー12bに対して回転させながら下方に移
動する。そうすると、第1の摺動面A1が回転しながら
第1の摺動面B1に密着するようになり、グリスGが第
1の摺動面A1と第1の摺動面B1との間に行き渡ると
ともに、各第1の溝12dに溜まった状態になる。
【0039】一方、第2の円筒外壁面11dにグリスG
を、各第2の溝14dのピッチに対応するピッチで付着
させた後、カバー部材14を回転体11に対して相対的
に回転させながら下方に移動させる。そうすると、グリ
スGが第2の円筒外壁面11dと第2の円筒内壁面14
cとの間に行き渡るとともに、第2の円筒内壁面14c
側から各第2の溝14d内に入る。そして、各第2の溝
14dに入ったグリスGは、第2の摺動面A2と第2の
摺動面B2との間に供給され、これらの第2の摺動面A
2と第2の摺動面B2を潤滑することになる。
【0040】したがって、下カバー12bと回転体11
とが摺動する部分についても、また上カバー14bと回
転体11とが摺動する部分についても、上記第1実施の
形態と同様の作用効果を奏する。
【0041】次に、この発明の第4実施の形態を図9〜
図10を参照して説明する。ただし、上記第3実施の形
態と共通する要素には同一の符号を付し、その説明を簡
略化する。この第4実施の形態が第3実施の形態と異な
る点は、第1の溝12d及び第2の溝14dの形状が異
なっている点である。
【0042】すなわち、第1の溝12dの壁面12e
は、第2実施の形態で示した壁面12eと同様に形成さ
れている。また、第2の溝14dの壁面14eも、第2
実施の形態で示した壁面12eと同様に形成されてい
る。
【0043】したがって、このように構成された相対回
転部材間継電装置10においては、下カバー12bと回
転体11とが摺動する部分についても、また上カバー1
4bと回転体11とが摺動する部分についても、第2実
施の形態と同様の作用効果を奏する。
【0044】なお、上記各実施の形態においては、下カ
バー12bあるいは上カバー14bの摺動面B、B1、
B2に溝12d、14dを設けるように構成したが、溝
12d、14dは回転体11の摺動面A、A1、A2に
設けるように構成してもよい。ただし、上述した各実施
の形態において示したように、摺動面と円筒壁面とのな
す角部が凸となる部材側(上記各実施の形態ではカバー
12b、14b側)の摺動面に溝を設けることが好まし
い。すなわち、このように構成することによって、例え
ば摺動面のみにグリスGを付着させるだけで、摺動面及
び円筒壁面の両位置に潤滑剤を供給することができる。
【0045】
【発明の効果】請求項1に係る発明においては、潤滑剤
を例えば摺動面Bに複数点に分けて付着させた後、摺動
面Aと摺動面Bを密着させつつ相対的に回転させると、
潤滑剤が摺動面Aと摺動面Bとの間に行き渡った状態に
なるとともに、同潤滑剤が溝に入り込んで溜まった状態
になる。この際、摺動面B上の各点に付着させる潤滑剤
の量は、溝に溜まる量を考慮した量になる。すなわち、
摺動面B上の各点に供給する潤滑剤の量は、溝のない従
来例の場合より多くなる。このため、潤滑剤を供給する
機械としては、計量精度の悪いものであっても使用する
ことができるようになる。しかも、溝に溜まった潤滑剤
は、この溝の位置に潤滑剤を予め付着させたもののごと
く作用するから、潤滑剤を付着させる点数を少なくする
ことができる。したがって、第1の回転体と第2の回転
体との摺動部に潤滑剤を塗布するためのコストの低減を
図ることができる。
【0046】さらに、溝に滞留している潤滑剤が摺動面
Aと摺動面Bとの間に徐々に供給されることになるか
ら、潤滑性能の向上を図ることができる。
【0047】請求項2に係る発明においては、溝が半径
方向に延在するようにして複数形成されているから、潤
滑剤を例えば摺動面Bに複数点に分けて付着させた後、
摺動面Aと摺動面Bを密着させつつ相対的に回転させる
ことによって、潤滑剤を各溝に即座に入れることができ
る。したがって、潤滑剤が摺動面Aと摺動面Bとの間か
ら食み出すことなく、これらの摺動面Aと摺動面Bとの
間に均一に行き渡らせることができる。
【0048】請求項3に係る発明においては、潤滑剤を
例えば摺動面Bに複数点に分けて付着させた後、摺動面
Aと摺動面Bを密着させつつ相対的に回転させることに
よって、潤滑剤が溝に即座に入ることになる。そして、
溝に入った潤滑剤は、同溝を介して円筒外壁面あるいは
円筒内壁面に達することになる。すなわち、摺動面Aあ
るいは摺動面Bに付着させた潤滑剤を円筒外壁面と円筒
内壁面との間にも供給することができる。このため、円
筒外壁面と円筒内壁面との潤滑のために、例えば円筒外
壁面に潤滑剤を付着させることが不要になるから、潤滑
剤を付着させる点数を少なくすることができる。したが
って、第1の回転体と第2の回転体との摺動部に潤滑剤
を塗布するためのコストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施の形態として示した相対回
転部材間継電装置の要部断面図。
【図2】同相対回転部材間継電装置における固定体を示
す斜視図。
【図3】同相対回転部材間継電装置における固定体を示
す平面図。
【図4】この発明の第2実施の形態として示した相対回
転部材間継電装置の要部断面図。
【図5】この発明の第3実施の形態として示した相対回
転部材間継電装置の平面図。
【図6】同相対回転部材間継電装置を示す断面図。
【図7】同相対回転部材間継電装置を示す要部断面図。
【図8】同相対回転部材間継電装置を示す要部断面図。
【図9】この発明の第4実施の形態として示した相対回
転部材間継電装置の要部断面図。
【図10】同相対回転部材間継電装置を示す要部断面
図。
【図11】従来例として示した相対回転部材間継電装置
の分解斜視図。
【図12】同相対回転部材間継電装置における回転体を
示す斜視図。
【図13】同相対回転部材間継電装置における回転体を
示す底面図。
【図14】同相対回転部材間継電装置における固定体を
示す斜視図。
【図15】同相対回転部材間継電装置における固定体を
示す平面図。
【図16】同相対回転部材間継電装置を示す要部断面
図。
【符号の説明】
10 相対回転部材間継電装置 11 第1の回転体(回転体) 11c 円筒外壁面、第1の円筒外壁面 11d 第2の円筒外壁面 12 第2の回転体(固定体) 12b 下カバー 12c 円筒内壁面、第1の円筒内壁面 12d 溝、第1の溝 13 フレキシブルフラットケーブル(ケーブル) 14b 上カバー 14c 第2の円筒内壁面 14d 第2の溝 A 摺動面A A1 第1の摺動面A1 A2 第2の摺動面A2 B 摺動面B B1 第1の摺動面B1 B2 第2の摺動面B2 G 潤滑剤(グリス)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の回転体と、この第1の回転体を所
    定の間隔をおいて囲み、同第1の回転体に対して相対的
    に回転する第2の回転体と、前記第1の回転体及び第2
    の回転体に連結され、これらを電気的に接続するフレキ
    シブルフラットケーブルとを備えた相対回転部材間継電
    装置であって、 前記第1の回転体及び第2の回転体は、互いに摺動して
    軸方向への移動を規制する摺動面A及び摺動面Bを有し
    ており、 これらの摺動面A及び摺動面Bの少なくとも一方には、
    潤滑剤を滞留させるための溝が形成されていることを特
    徴とする相対回転部材間継電装置。
  2. 【請求項2】 溝は、半径方向に延在するようにして複
    数形成されていることを特徴とする請求項1記載の相対
    回転部材間継電装置。
  3. 【請求項3】 摺動面Aは、円筒外壁面から半径方向外
    側に広がるように形成され、摺動面Bは、前記円筒外壁
    面に嵌合する円筒内壁面から半径方向外側に広がるよう
    に形成され、溝は、前記円筒内壁面から半径方向外側に
    延在するように形成されていることを特徴とする請求項
    1又は請求項2記載の相対回転部材間継電装置。
JP8243591A 1996-09-13 1996-09-13 相対回転部材間継電装置 Pending JPH1092542A (ja)

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