JP2002247746A - ケーブルリール - Google Patents

ケーブルリール

Info

Publication number
JP2002247746A
JP2002247746A JP2001038697A JP2001038697A JP2002247746A JP 2002247746 A JP2002247746 A JP 2002247746A JP 2001038697 A JP2001038697 A JP 2001038697A JP 2001038697 A JP2001038697 A JP 2001038697A JP 2002247746 A JP2002247746 A JP 2002247746A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reversing
ring
annular
annular hollow
cable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001038697A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukifumi Kawamura
幸史 川村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2001038697A priority Critical patent/JP2002247746A/ja
Priority to US10/053,961 priority patent/US6572393B2/en
Priority to EP02250980A priority patent/EP1232914A3/en
Publication of JP2002247746A publication Critical patent/JP2002247746A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R16/00Electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for; Arrangement of elements of electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for
    • B60R16/02Electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for; Arrangement of elements of electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for electric constitutive elements
    • B60R16/023Electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for; Arrangement of elements of electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for electric constitutive elements for transmission of signals between vehicle parts or subsystems
    • B60R16/027Electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for; Arrangement of elements of electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for electric constitutive elements for transmission of signals between vehicle parts or subsystems between relatively movable parts of the vehicle, e.g. between steering wheel and column

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Steering Controls (AREA)
  • Electric Cable Arrangement Between Relatively Moving Parts (AREA)
  • Storing, Repeated Paying-Out, And Re-Storing Of Elongated Articles (AREA)
  • Storage Of Web-Like Or Filamentary Materials (AREA)
  • Installation Of Indoor Wiring (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 反転式ケーブルリールのフラットケーブル反
転用の部材を簡単に形成し、かつ、回転時の振動、異音
の発生を防止する。 【解決手段】 固定体と、該固定体に対して回転自在な
可動体とで形成される環状中空部に反転リングとフラッ
トケーブルを収容し、該フラットケーブルの両端を固定
体と可動体とに固定すると共に中間部を上記反転リング
に巻き付けているケーブルリールにおいて、上記環状中
空部には、1枚の剛性を有する可撓性シートより形成し
た複数の反転リングを収容しており、これら反転リング
は中心環状部の外周より周方向に間隔をあけて突設した
倒L字状の突片をそれぞれ折り曲げた後に楕円状に湾曲
させて形成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車のステアリン
グ装置に取り付ける反転式のケーブルリールに関し、詳
しくは、固定体と可動体とで形成される環状中空部に収
容するフラットケーブルを反転させるための反転リング
を改良するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のステアリング装置に取り
付けるケーブルリールとして、図8(A)(B)に示す
ような、反転式のケーブルリールが提供されている。ス
テアリングコラム(図示せず)側に固定されて外筒部と
なる固定体19と、ステアリングホイール(図示せず)
側に固定されて内筒部となる可動体12とが相対的に回
転可能に連結されており、固定体19と可動体12とで
形成される環状中空部18には、合成樹脂製の環状の回
転リング17を回転自在に内嵌して、2つの合成樹脂製
の反転リング15、16は回転リング17に係止されて
いる。上記環状中空部18内には、一端を可動体12に
連結したフラットケーブル13、14を、可動体12と
反転リング15、16の間の空間C5に巻き付け、2つ
の反転リング15、16同士の隙間である2つの反転部
C6を通し、反転リング15、16と固定体19の間の
空間C4にてフラットケーブル13、14を反転方向に
巻き付け、他端を固定体19に連結する。
【0003】上記反転式のケーブルリールでは、ステア
リングを一方向に回転操作すると、フラットケーブル1
3、14が反転リング15、16の反転部C6を通って
U形状に反転しながら反転リングの内側に巻き込まれ、
可動体12の外周面に巻き付けられる。一方、ハンドル
を反対方向に回転操作すると、巻き戻されたフラットケ
ーブル13、14が反転リング15、16の反転部C6
を通ってU形状に反転すると共に反転リング15、16
の外側に繰り出されて固定体19の内周面にて巻回され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記ケーブルリールで
は、2本のフラットケーブル13、14を反転させるた
めに2つの反転リング15、16を設けており、該反転
リング15、16は環状中空部18内で振動するのを防
ぐために、環状中空部18に内嵌された状態の回転リン
グ17により係止されている。つまり、フラットケーブ
ル反転用の部材を構成するためには、2つの反転リング
15、16と1つの回転リング17との合計3つの部品
を必要としている。
【0005】フラットケーブルの本数が増加すれば、そ
れに応じて、各フラットケーブルの反転部を形成する反
転リングの個数も増やすこととなり、部品点数の増加を
まねき、製造コストがかかる。
【0006】また、反転リング15、16は、環状中空
部18に内嵌された回転リング17に固定されて、回転
方向以外には動くことができず、かつ、合成樹脂製の反
転リング15、16は、可撓性を有しないので、固定体
19と各反転リング15、16の間の空間C4、およ
び、可動体12と各反転リング15の間の空間C5の各
通路幅は不変となる。したがって、可動体12の回転に
よって、上記各通路を通過するフラットケーブルの束が
増加するときを考慮して、上記各通路幅は余裕をもたせ
て設定している。
【0007】しかし、上記構成とすると、可動体12の
回転によりフラットケーブル13、14が上記各通路を
動く際に、フラットケーブル13、14は、通路幅方向
に存在する余空間にて遊動してしまい、振動および異音
を発生させる。
【0008】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
で、反転式のケーブルリールの環状中空部に収容される
フラットケーブル反転用の部材を改良することにより、
部品点数の削減および可動体回転時の振動、異音の発生
を防止することを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、固定体と、該固定体に対して回転自在な
可動体とで形成される環状中空部に反転リングとフラッ
トケーブルを収容し、該フラットケーブルの両端を固定
体と可動体とに固定すると共に中間部を上記反転リング
に巻き付けているケーブルリールにおいて、上記環状中
空部には、1枚の剛性を有する可撓性シートより形成し
た複数の反転リング部を収容しており、これら反転リン
グ部は中心環状部の外周より周方向に間隔をあけて突設
した倒L字状の突片をそれぞれ折り曲げた後に楕円状に
湾曲させて形成していることを特徴とするケーブルリー
ルを提供している。
【0010】上記構成とすると、ケーブルリールの環状
中空部に収容されるフラットケーブル反転用の部材は、
1枚の可撓性シートから形成されるため1部材のみとな
り、部品点数が削減される。また、フラットケーブルが
増加する場合には、フラットケーブル数に併せて反転リ
ング数も増加するが、上記複数の反転リング部を1枚の
可撓性シートから形成するので、やはり1部材のみでよ
く、部品点数の削減効果をさらに発揮する。
【0011】また、上記各反転リング部は、剛性を有す
る可撓性シートを楕円状に湾曲させてリングを形成して
いるので、元の平板状の形状に戻ろうとする復元力が働
く。これにより、各反転リング部に巻き付けられたフラ
ットケーブルは各反転リング部の外面と環状中空部の外
壁との間、および、隣接する各反転リング部の間にてガ
タつきなく挟持されるので、可動体が回転することでフ
ラットケーブルが回転する際に、フラットケーブルが遊
動しにくくなり、振動および異音の発生を抑制できる。
【0012】上記中心環状部は回転リング部となり、上
記環状中空部の底面に配置され、上記回転リング部の上
面側で、且つ、各反転リング部の内周面と上記可動体の
外周面との間が、上記可動体に連結される各フラットケ
ーブルの内周通路となり、 周方向に隣接する各反転リ
ング部の間が各フラットケーブルの反転部となり、各反
転リング部の外周面と上記固定体の内周面との間が各フ
ラットケーブルの外周通路となる。
【0013】上記回転リングは、上記環状中空部の底面
に配置されて、それと一体部品である上記各反転リング
部の回転に伴って回転する。よって、各反転リング部
は、回転リングにより位置保持され、環状中空部内にお
いて、周方向の配置を均等に保つことができる。かつ、
上記可動体の外周面と上記反転リング部との間の内周面
の内周通路はフラットケーブルが巻き締めされる時に巻
回数が増加して通路幅を広くする必要があるが、反転リ
ング部は可撓性を有するため、巻回数に応じて通路幅が
広げられ、フラットケーブルの巻締め作用がスムーズに
行える。
【0014】また、上記可撓性シートは絶縁樹脂シート
からなり、上記倒L字状の突片は上記中心環状部と連結
する横部が短いと共に縦部が長く、該縦部を直角に折り
曲げた後に湾曲させて上記反転リング部とし、各反転リ
ング部は、上記湾曲させた先端を湾曲起点側の切り込み
に挿入係止している。
【0015】絶縁樹脂シートを用いることで、軽量で、
かつ、安価に製作することができると共に、各反転リン
グ部を介するフラットケーブル間の絶縁性を確実にす
る。また、上記倒L字状の突片の縦部の湾曲起点側、つ
まり、横部側に予め切り込みを設けておき、該縦部を直
角に折り曲げたあとに湾曲させて、該縦部の先端を上記
切り込みにより設けた係止部に挿入係止することで、簡
単に、筒形状が保たれる反転リング部が形成される。そ
して、上記係止により反転リング部が平板状に復元する
ことを防いでいるので、上記環状中空部に収容する際の
組付作業も容易に行うことができる。なお、絶縁樹脂シ
ートには折り曲げ部を薄肉としておくことにより、容易
に折り曲げを行うことができる。
【0016】また、上記環状中空部には、上記反転リン
グ部を4つ設けることが好ましい。反転リング部の数を
4つにすると、フラットケーブルの本数が1〜4本の場
合に、つまり、反転リング部の必要数が1〜4つの場合
に共用することができ品種を減らすことができる。ま
た、反転リング部の数が4つあると、各反転リング部の
フラットケーブルに対する接触面積が十分確保され、上
記可動体が回転する際のフラットケーブルの軌道がより
安定する。なお、反転リング部は4つに限定されず、1
〜3つのいずれでも良い。
【0017】本発明は、また、固定体と、該固定体に対
して回転自在な可動体とで形成される環状中空部に反転
部とフラットケーブルを収容し、該フラットケーブルの
両端を固定体と可動体とに固定すると共に中間部を上記
反転部に巻き付けているケーブルリールにおいて、上記
環状中空部に複数の反転部を収容しており、上記各反転
部は、環状シートを真空成形により周方向に間隔をあけ
て楕円状に膨出させて形成していることを特徴とするケ
ーブルリールを提供している。
【0018】上記構成とすると、上記複数の反転部は、
環状シートを真空成形することにより一体的に形成され
るので、上記環状中空部に収容されるフラットケーブル
反転用の部材は1部材のみであり、部品点数が削減され
る。また、フラットケーブルが増加する場合には、フラ
ットケーブル数に併せて反転のための部材も増加する
が、上記複数の反転部を1枚の環状シートから形成する
ので、やはり1部材のみでよく、部品点数の削減効果を
さらに発揮する。また、複数の反転部は真空成形時に既
に完成しており、環状中空部への収容時には、単に上記
部材を嵌め込むだけでよく、組付作業が容易になる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の第一実施形態のケーブル
リール1を、図1乃至図5を参照して説明する。ステア
リングコラム(図示せず)側に固定されて、環状底壁7
bの外周より外周壁7aを突設した外筒となるベースケ
ース7(固定体)に、ステアリングホイール(図示せ
ず)側に固定されて筒部3aの一端面外周より閉鎖部3
dを突設した内筒となるロータ3(可動体)が相対的に
回転可能に連結されている。ベースケース7とロータ3
との間の環状中空部8には、回転リング部6bの外周か
ら4つの反転リング部6aを連続させている反転部材6
が、環状中空部8の外壁に対して回転自在に収容されて
いる。この環状中空部8には、一端をロータ3のコネク
タ部3b、3cにそれぞれ連結させた2本のフラットケ
ーブル4、5が各反転リング部6aに巻き付けられた状
態で収容され、その他端に予め連結されているコネクタ
4a、5aをコネクタ収容部7cに収容している。図
中、9はロータ3のカバーで、2はロータ3をステアリ
ングシャフト(図示せず)に固定するロック部材であ
る。
【0020】反転部材6は、一枚の剛性を有すると共に
可撓性を有する絶縁樹脂シートよりを所要形状に打ち抜
き、これを折り曲げ加工して形成している。該絶縁樹脂
シートの厚さは、可撓性と剛性を両立するために0.1
〜1.0mmとすると好適であり、0.4mm〜0.6
mmとすると、なお好ましい。材質は、可撓性と剛性
(好ましくは絶縁性)を有するものであれば限定されな
いが、ポリプロピレンシート等を用いると軽量且つ安価
であるため、好適に用いられる。
【0021】上記絶縁樹脂シートを図2(A)に示すよ
うに、円環形状とした回転リング部6b(中心環状部)
と、該回転リング部6bの外周より周方向に等間隔にあ
けて突出させた4つの倒L字状の突片6cとを有する形
状に打ち抜いている。倒L字状の突片6cは回転リング
部6bと連続した短尺の部分を横部6c−1、この横部
6c−1に対して直角に連続する長尺の部分を縦部6c
−2としている。
【0022】図2(A)に示す形状に打ち抜いた絶縁樹
脂シートを、図2(B)に示すように、各突片6cを横
部6c−1において上方に直角に折り曲げ、各縦部6c
−2の回転リング部6b中心側を向いている面が外面と
なるように筒状に湾曲させて、図2(C)に示すような
4つの反転リング部6aを形成している。但し、本実施
形態では、縦部6c−2の先端部は反転リング部6aの
筒内部にて余らせて固定しておらず、環状中空部8に収
容することにより、筒形状を保つこととする。
【0023】上記のように、折り曲げ加工して所要形状
とした反転部材6を、環状中空部8に収容して、回転リ
ング部6bの上面側、即ち、ロータ3の外周面と各反転
リング部6aの内周面との間をフラットケーブル4、5
の内周通路C2とし、周方向に隣接する各反転リング部
6aの間の4つの隙間を反転部C3とし、ベースケース
7の内周面と各反転リング部6aの外周面との間を外周
通路C1とする。
【0024】具体的には、2本のフラットケーブル4、
5を、その一端がロータ3の2つのコネクタ部3b、3
cにそれぞれ連結された状態で、内周通路C2を反時計
回りに巻回し、そして各反転部C3のうちの2つを通路
として選び、この反転部C3の通過前後で巻回方向を逆
転させ、外周通路C1を時計回りに巻回して、フラット
ケーブル4、5の他端のコネクタ4a、5aをベースケ
ース7のコネクタ収容部7cに収容している。
【0025】上記構成とすると、フラットケーブル反転
用の部材は、反転部材6の1部材のみでよく、部品点数
が削減される。さらに、反転部材6には反転リング部6
aが既に4つ備えられているので、フラットケーブルの
本数が1〜4本のいずれの場合にも、つまり、反転リン
グ部6aの必要数が1〜4つのいずれの場合にも、共用
することができ、フラットケーブルの個数に応じて反転
部材を設ける必要はなく、部品点数を減らすことができ
る。
【0026】次に、本実施形態のケーブルリール1の回
転動作について説明する。ステアリングホイール(図示
せず)の回転に連動してロータ3が回転すると、ロータ
3に連結されているフラットケーブル4、5が連動して
回転作動される。例えば、図4において、ロータ3を反
時計回りに回転させていくと、フラットケーブル4、5
の内周通路C2に存在する部分が、反転部C3を経由し
て巻回方向を逆転させ、外周通路C1へと移動してい
き、その後、限界点を向かえて、フラットケーブル4、
5の殆どの部分が外周通路C1に巻回されることにな
る。一方、逆回転されて、ロータ3が時計回りに回転さ
れた時は、逆に、フラットケーブル4、5の殆どの部分
が内周通路C2に巻回された状態の限界点をむかえる。
【0027】反転リング部6aは、剛性を有するプラス
チックシートにより形成されているので、平板状に復元
しようとする復元力が働くことになる。つまり、各反転
リング部6aが環状中空部8に収容された状態では、該
復元力が外周通路C1、内周通路C2および各反転部C
3の夫々の通路幅を狭める方向に働く。よって、ロータ
3が回転するときに、フラットケーブル4、5は各反転
リング部6aの外面により押圧されるので、フラットケ
ーブル4、5が上記各通路の幅方向に遊動することがな
くなり、振動および異音の発生を抑制することができ
る。
【0028】また、突片6cの縦部6c−2の長さを十
分長くして、縦部6c−2の先端部を反転リング部6a
の筒内部にて余らせて固定していないので、ロータ3が
回転し、フラットケーブル4、5が外周通路C1と内周
通路C2とを往来する動きに対応して、各反転リング部
6aはフレキシブルに拡径あるいは縮径することができ
る。
【0029】また、この場合のようにフラットケーブル
が2本のときにも、反転リング部6aを4つ設けること
により、十分な接触面積にてフラットケーブル4、5を
押圧することができ、フラットケーブル4、5の回転軌
跡を安定させ易く、回転運動がよりスムーズになる。
【0030】次に、本発明の第二実施形態を図6を参照
して説明する。本実施形態のケーブルリールは、環状中
空部8に収容される反転部材6′の構成以外は第一実施
形態と同様であるので、以下は反転部材6′に関する説
明だけ行うこととする。
【0031】第二実施形態の反転部材6′と第一実施形
態の反転部材6との相違点は、反転リング部の先端を係
止している点である。即ち、一枚の絶縁樹脂シートを図
6(A)に示すように、回転リング部6b′と、回転リ
ング部6b′の外周より周方向に等間隔にあけて突出さ
せた4つの倒L字状の突片6c′とを有する形状に打ち
抜く。倒L字状の突片6c′の回転リング部6b′と連
続した短尺の部分を横部6c−1′、この横部6c−
1′に対して直角に連続する長尺の部分を縦部6c−
2′とし、この縦部6c−2′の横部6c−1′側部分
に縦部6c−2′の長さ方向と垂直方向に切り込みを入
れた係止部6c−3′を形成している。
【0032】そして、図6(B)に示すように、各突片
6c′を横部6c−1′において上方に直角に折り曲
げ、各縦部6c−2′の回転リング部6b′中心側を向
いている面が外面となるように筒状に湾曲させて、図6
(C)に示すように、縦部6c−2′の先端部を上記係
止部6c−3′に挿入係止する。よって、簡単に筒形状
が保たれた4つの反転リング部6a′を形成することが
できる。また、上記係止により縦部6c−2′が平板状
に復元することを防いでいるので、環状中空部8に収容
する際の組付作業も容易に行うことができる。
【0033】なお、上記のように反転リング部6a′を
係止しても、可撓性および剛性を有するため、楕円形状
から真円形状になろうとする復元力が働くことになる。
即ち、該復元力が外周通路C1、内周通路C2および各
反転部C3の夫々の通路幅を狭める方向に働く。 よっ
て、第一実施形態と同様に、ロータ3が回転するとき
に、フラットケーブル4、5は反転リング部6a′の外
面により押圧されるので、フラットケーブル4、5が上
記各通路の幅方向に遊動することがなくなり、振動およ
び異音の発生を抑制することができる。
【0034】次に、本発明の第三実施形態を図7を参照
して説明する。本実施形態のケーブルリールは、環状中
空部8に収容される反転部材6″以外は第一実施形態お
よび第二実施形態と同様である。よって、以下は反転部
材6″についてのみ説明を行うこととする。
【0035】図7に示すように、環状のプラスチックシ
ートを真空成形により、周方向に等間隔に、かつ、楕円
状に4つの反転部6a″を膨出させて反転部材6″を形
成している。上記環状のプラスチックシートの外周と上
記形成された反転部6a″との間の大環状部分を外周底
面部6c″、上記環状のプラスチックシートの内周と上
記形成された反転部6a″との間の小環状部分を内周底
面部6b″としている。
【0036】上記構成とすると、反転部材6″は真空成
形時に既に完成しており、環状中空部8への収容時に
は、反転部6a″の突出側を上面にして、単に嵌め込む
だけでよく、組付作業が容易になる。
【0037】また、フラットケーブル4、5の環状中空
部8における通路は、内周底面部6b″の上面側、即
ち、ロータ3の外周面と各反転部6a″の内周面との間
を内周通路C2とし、周方向に隣接する各反転部6a″
の間の4つの隙間を反転通路C3とし、外周底面部6
c″の上面側、即ち、ベースケース7の内周面と各反転
部6a″の外周面との間を外周通路C1としている。
【0038】上記構成の場合、内周通路C2、外周通路
C1および反転部C3の通路幅に余裕をもたせずに設定
しておくと、ロータ3回転時のフラットケーブル4、5
の通路幅方向の遊動を従来よりも抑制することができ
る。なお、巻回されたフラットケーブル4、5の束の厚
さが上記通路幅と等しくなった際も、反転部6a″が可
撓性を有し、内方へ撓むことができるので、フラットケ
ーブル4、5が動けなくなることもない。上記第三実施
形態の場合も、第一実施形態および第二実施形態と同様
に、部品点数の削減と反転部材の共用化の効果があるこ
とは言うまでもない。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
では、ケーブルリールの環状中空部に収容されるフラッ
トケーブル反転用の部材を、1枚の可撓性シートから形
成しているため、複数の反転リング部を1部材のみで形
成でき、部品点数を削減できると共に、大幅にコスト削
減を図ることができ、かつ、組みつけも容易となり作業
手数も削減することができる。特に、絶縁樹脂シートか
ら形成すると、絶縁性の確保も図ることができる。
【0040】また、上記各反転リング部は、剛性を有す
る可撓性シートを楕円状に湾曲させてリングを形成して
いるので、元の形状に戻ろうとする復元力が働く。これ
により、各反転リング部に巻き付けられたフラットケー
ブルは各反転リング部の外面と環状中空部の内面との間
で押圧されるので、フラットケーブルが巻回される際
に、フラットケーブルが進行方向に垂直な方向に遊動し
にくくなり、振動および異音の発生を抑制できる。
【0041】さらに、上記反転リング部の先端を、予め
基部に形成した切り込みに挿入して係止すると、簡単に
筒形状に保持された反転リング部とすることができ、環
状中空部に収容する際の組付作業も容易に行うことがで
きる。
【0042】また、反転リング部の数を4つにしておく
と、反転リング部の必要数が1〜4つの場合に共用する
ことができ品種を減らすことができると共に、各反転リ
ング部のフラットケーブルに対する接地面積が十分確保
され、回転時のフラットケーブルの軌道がより安定す
る。
【0043】さらに、環状シートを真空成形すること
で、反転部材を一体的に形成する場合も、環状中空部に
収容されるフラットケーブル反転用の部材は1部材のみ
であり、部品点数が削減される。この場合も、複数の反
転部は真空成形時に既に完成されているため、環状中空
部への収容時には、単に嵌め込むだけでよく、組付作業
が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一実施形態のケーブルリールの下
方からの分解斜視図である。
【図2】 第一実施形態のケーブルリールの反転部材の
形成工程を示し、(A)はシートを打ち抜いた状態の展
開図、(B)(C)は折り曲げ工程を示す斜視図であ
る。
【図3】 第一実施形態のケーブルリールの垂直断面図
である。
【図4】 第一実施形態のケーブルリールの水平断面図
である。
【図5】 第一実施形態のケーブルリールの上方斜視図
である。
【図6】 第二実施形態のケーブルリールの反転部材の
形成工程を示し、(A)はシートを打ち抜いた状態の展
開図、(B)(C)は折り曲げ工程を示す斜視図であ
る。
【図7】 第三実施形態のケーブルリールの反転部材で
あり、(A)は上方斜視図、(B)は下方斜視図であ
る。
【図8】 (A)は従来のケーブルリールの水平断面図
で、(B)はフラットケーブル反転用の部品の斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 ケーブルリール 3 ロータ(可動体) 3b、3c コネクタ部 4、5 フラットケーブル 6 反転部材 6a 反転リング部 6b 回転リング部(中心環状部) 7 ベースケース(固定体) 8 環状中空部 C1 外周通路 C2 内周通路 C3 反転部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定体と、該固定体に対して回転自在な
    可動体とで形成される環状中空部に反転リングとフラッ
    トケーブルを収容し、該フラットケーブルの両端を固定
    体と可動体とに固定すると共に中間部を上記反転リング
    に巻き付けているケーブルリールにおいて、 上記環状中空部には、1枚の剛性を有する可撓性シート
    より形成した複数の反転リング部を収容しており、これ
    ら反転リング部は中心環状部の外周より周方向に間隔を
    あけて突設した倒L字状の突片をそれぞれ折り曲げた後
    に楕円状に湾曲させて形成していることを特徴とするケ
    ーブルリール。
  2. 【請求項2】 上記中心環状部は回転リング部となり、
    上記環状中空部の底面に配置され、 上記回転リング部の上面側で、且つ、各反転リング部の
    内周面と上記可動体の外周面との間が、上記可動体に連
    結される各フラットケーブルの内周通路、 周方向に隣接する各反転リング部の間が各フラットケー
    ブルの反転部、 各反転リング部の外周面と上記固定体の内周面との間が
    各フラットケーブルの外周通路となる請求項1に記載の
    ケーブルリール。
  3. 【請求項3】 上記可撓性シートは絶縁樹脂シートから
    なり、上記倒L字状の突片は上記中心環状部と連結する
    横部が短いと共に縦部が長く、該縦部を直角に折り曲げ
    た後に湾曲させて上記反転リング部とし、 各反転リング部は、上記湾曲させた先端を湾曲起点側の
    切り込みに挿入係止している請求項1または請求項2の
    いずれか一項に記載のケーブルリール。
  4. 【請求項4】 上記環状中空部には、上記反転リング部
    を4つ設けていることを特徴とする請求項1乃至請求項
    3のいずれか一項に記載のケーブルリール。
  5. 【請求項5】 固定体と、該固定体に対して回転自在な
    可動体とで形成される環状中空部に反転部とフラットケ
    ーブルを収容し、該フラットケーブルの両端を固定体と
    可動体とに固定すると共に中間部を上記反転部に巻き付
    けているケーブルリールにおいて、 上記環状中空部に複数の反転部を収容しており、 上記各反転部は、環状シートを真空成形により周方向に
    間隔をあけて楕円状に膨出させて形成していることを特
    徴とするケーブルリール。
JP2001038697A 2001-02-15 2001-02-15 ケーブルリール Withdrawn JP2002247746A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001038697A JP2002247746A (ja) 2001-02-15 2001-02-15 ケーブルリール
US10/053,961 US6572393B2 (en) 2001-02-15 2002-01-24 Cable reel
EP02250980A EP1232914A3 (en) 2001-02-15 2002-02-13 Cable reel

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001038697A JP2002247746A (ja) 2001-02-15 2001-02-15 ケーブルリール

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002247746A true JP2002247746A (ja) 2002-08-30

Family

ID=18901622

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001038697A Withdrawn JP2002247746A (ja) 2001-02-15 2001-02-15 ケーブルリール

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6572393B2 (ja)
EP (1) EP1232914A3 (ja)
JP (1) JP2002247746A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004166409A (ja) * 2002-11-13 2004-06-10 Furukawa Electric Co Ltd:The 継電装置
KR101061989B1 (ko) 2008-12-03 2011-09-05 (주)신창코넥타 스페이서 및 그 스페이서를 포함하는 차량용 클럭 스프링 장치

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7104821B2 (en) * 2004-09-16 2006-09-12 Alps Electric Co., Ltd. Rotary connector
DE502005004145D1 (de) * 2005-11-25 2008-06-26 Nexans Vorrichtung zur Signal- bzw. Stromübertragung zwischen Endstellen
EP2048038B1 (de) * 2007-10-11 2010-05-12 Nexans Vorrichtung zur Signal-bzw. Stromübertragung zwischen relativ zueinander bewegbaren Endstellen
JP5123071B2 (ja) * 2008-06-19 2013-01-16 ナイルス株式会社 回転コネクタ装置
US8238707B2 (en) 2009-07-30 2012-08-07 Adc Telecommunications, Inc. Locking spool for telecommunications cable and method
US8474742B2 (en) * 2009-07-30 2013-07-02 Adc Telecommunications, Inc. Spool for telecommunications cable and method
US7758364B1 (en) * 2009-08-04 2010-07-20 Seagate Technology Llc Rotary positioning
US8720810B2 (en) 2011-02-11 2014-05-13 Adc Telecommunications, Inc. Spool for telecommunications cable and method
US10150071B2 (en) * 2011-04-18 2018-12-11 Bulk Tank, Inc. Filter guide ring
US9126802B2 (en) 2012-04-30 2015-09-08 Adc Telecommunications, Inc. Payout spool with automatic cable disconnect/reconnect
US9722407B2 (en) 2012-04-30 2017-08-01 Commscope Technologies Llc Guided cable storage assembly with switchbacks
WO2013165899A1 (en) 2012-04-30 2013-11-07 Adc Telecommunications, Inc. Cable payout cassette with single layer cable storage area
US9908742B2 (en) * 2012-04-30 2018-03-06 Commscope Technologies Llc Cable storage spool with center feed
EP3392991B1 (en) * 2015-12-17 2020-05-13 Furukawa Electric Co., Ltd. Tape assembly, rotary connector, and method for producing tape assembly
CN106477058B (zh) * 2016-12-29 2019-02-01 昊翔电能运动科技(昆山)有限公司 防扭组件、云台及飞行器

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6477968A (en) 1987-09-19 1989-03-23 Fujitsu Ltd Semiconductor device
JPH06333660A (ja) 1993-05-26 1994-12-02 Furukawa Electric Co Ltd:The 回転コネクター
DE4436972A1 (de) * 1994-10-15 1996-04-18 Kabelmetal Electro Gmbh Vorrichtung zur Signalübertragung zwischen zwei Endstellen
JPH08222340A (ja) * 1994-12-14 1996-08-30 Yazaki Corp ハンドルとステアリングコラム間の電気的接続装置
JPH08185950A (ja) * 1995-01-05 1996-07-16 Yazaki Corp フラットケーブルの筒状回転体への固定構造
US5580259A (en) * 1995-02-10 1996-12-03 Methode Electronics, Inc. Clockspring with resilient flat cable carrier apparatus
JPH08306458A (ja) 1995-05-02 1996-11-22 Yazaki Corp 回転体と固定体との間の電気的接続装置
US5645441A (en) * 1995-05-18 1997-07-08 Niles Parts Co., Ltd. Rotary connector device
JPH0955274A (ja) 1995-08-11 1997-02-25 Yazaki Corp 回転体と固定体との間の電気的接続装置
JPH09274981A (ja) * 1995-08-11 1997-10-21 Yazaki Corp 相対回転部材間継電装置
JPH1055867A (ja) * 1996-08-09 1998-02-24 Furukawa Electric Co Ltd:The 回転コネクタ
JPH1092542A (ja) * 1996-09-13 1998-04-10 Yazaki Corp 相対回転部材間継電装置
JPH10162921A (ja) 1996-12-02 1998-06-19 Tokai Rika Co Ltd ステアリングロールコネクタ
JP3713910B2 (ja) * 1997-07-11 2005-11-09 松下電器産業株式会社 回転コネクタ
JP3518995B2 (ja) * 1998-07-02 2004-04-12 アルプス電気株式会社 回転コネクタ
JP3518673B2 (ja) * 1999-06-23 2004-04-12 アルプス電気株式会社 車載用回転コネクタ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004166409A (ja) * 2002-11-13 2004-06-10 Furukawa Electric Co Ltd:The 継電装置
KR101061989B1 (ko) 2008-12-03 2011-09-05 (주)신창코넥타 스페이서 및 그 스페이서를 포함하는 차량용 클럭 스프링 장치

Also Published As

Publication number Publication date
US6572393B2 (en) 2003-06-03
EP1232914A2 (en) 2002-08-21
US20020111056A1 (en) 2002-08-15
EP1232914A3 (en) 2003-10-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002247746A (ja) ケーブルリール
JP5041449B2 (ja) 回転コネクタ装置
JPH05207632A (ja) ケーブルリール
JP2006120512A (ja) 回転コネクタ
JP3016898B2 (ja) ケーブルリール
JP4076837B2 (ja) インシュレータ及び回転磁界型電動機
JPH11262201A (ja) 電動機のステータコア
KR100454401B1 (ko) 회전커넥터
KR0155026B1 (ko) 클럭 스프링 커넥터
JP5833510B2 (ja) 回転コネクタ
JP2003037954A (ja) ロータ及びブラシレスモータ
JP2911025B2 (ja) ケーブル用リール装置
JPH0955275A (ja) 固定体と回転体との電気的接続装置
JPH0738299Y2 (ja) ケーブルリール
JP2534319Y2 (ja) ケーブルリール
JP2011018618A (ja) 回転コネクタ
JP2004266941A (ja) ケーブルリール
JP2595981Y2 (ja) ロールコネクタ
JP2702626B2 (ja) ケーブルリール
JPH09120874A (ja) 回転コネクタ
JP3002695U (ja) 車両のステアリング用伝送装置
JPH10189197A (ja) ケーブル用リール装置
JPH10257630A (ja) プロテクタ
JP2006024462A (ja) 回転コネクタ
JPH0722140A (ja) 回転コネクター

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080513