JP2568290Y2 - 防滴形モータ - Google Patents

防滴形モータ

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JP2568290Y2
JP2568290Y2 JP2739691U JP2739691U JP2568290Y2 JP 2568290 Y2 JP2568290 Y2 JP 2568290Y2 JP 2739691 U JP2739691 U JP 2739691U JP 2739691 U JP2739691 U JP 2739691U JP 2568290 Y2 JP2568290 Y2 JP 2568290Y2
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drip
housing
annular
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end wall
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正春 多和田
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Nidec Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、外部より雨等がモータ
内に侵入するのを防止する防滴形モータに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、防滴形モータは、ハウジング
と、ハウジングに軸受部材を介して回転自在に支持され
た軸部材と、軸部材に装着されたロータと、ロータに対
向してハウジングに装着されたステータと、を備えてい
る。軸部材の一端部はハウジングを貫通して外方に突出
し、かく突出する軸部材又はハウジングには、両者間の
間隙をシールするシール部材が配設されている。シール
部材は例えば合成樹脂又はゴムから形成され、このシー
ル部材により外部からの水滴の侵入を防止している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、この種
のモータではシール部材と軸部材が直接接触するため、
軸部材の表面は高精度の仕上加工が必要であった。
【0004】また、常時シール部材と軸部材が接触する
ことからハウジング、シール部材及び軸部材が正確に組
立てられる必要があり、比較的大きい組立誤差が生じる
と、シール部材と軸部材の間に間隙が生じ、この間隙を
通してモータ内部に水滴が侵入するおそれがあった。
【0005】更に、シール部材による摩擦を低減するた
めに通常潤滑用グリースが用いられているが、長期間使
用するとグリースが少なくなり、焼け付き等が発生する
おそれがあった。
【0006】本考案の課題は、上記の欠点を解消し、防
滴性に優れ、しかも製造コストが安く、信頼性のある防
滴形モータを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案の防滴形モータで
は、ハウジングの片方の端壁には、この片方の端壁を連
続的に折曲することにより、片方の軸受部材の径方向外
側に位置し軸部材の軸線方向外方に開口する環状凹部
と、この軸受部材の軸線方向外側に位置し外周方向に開
口する環状凹溝とが一体に規定されており、この環状凹
部の内周壁とこの環状凹溝の軸線方向内側の側壁が上記
片方の軸受部材の外周面及び端面に当接し、この環状凹
溝の底部が上記軸部材の外周面に近接し、この軸部材の
一端部はこの片方の端壁を貫通して外方に延びており、
この軸部材の上記片方の端壁から突出する突出端部には
防滴カバーが装着され、この防滴カバーの自由端部はこ
環状凹溝を覆ってこの環状凹部内まで半径方向外方に
拡がって傾斜状に延びている。
【0008】
【作用】かかる防滴形モータにおいては、防滴カバーの
自由端部がハウジングの端壁に規定された環状凹部内ま
で半径方向外方に拡がって延びているので、軸部材とハ
ウジングの端壁との間の間隙がこの防滴カバーによって
覆われ、従って上記間隙を通して水滴等の侵入が軽減さ
れる。
【0009】また、環状凹部の外側に軸部材の軸線方向
に対して実質上垂直な方向に延びる環状凹溝が規定され
ているので、端壁と防滴カバーの間に水滴が侵入して
も、かかる水滴は上記環状凹溝に入り、上記端壁と軸部
材との間隙を通して内部に侵入することはない。また、
凹溝は環状に形成され、防滴カバーの自由端部はこの凹
溝を覆って半径方向外方に拡がって延びているので、凹
溝に入った水滴等はその周面に沿って下方に流れて防滴
カバー内面に落下し、防滴カバーの自由端分に流れてこ
れとハウジングの端壁の間を通して外部に落下し、防滴
カバー内面等に溜まることはない。更に、上記環状凹部
の内周壁と上記環状凹部の軸方向内側の側壁とが一方の
軸受部材の外周面及び端面に当接するので、ハウジング
とその軸受部材との位置決めが良好となる。
【0010】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本考案に従う防
滴形モータの一実施例について説明する。
【0011】防滴形モータの断面を示す図1において、
図示のモータは略円筒状のハウジング1を備えている。
ハウジング1は一端が開放されたカップ状の右ハウジン
グ7及び左ハウジング8を有し、これら右ハウジング7
及び左ハウジング8の開放端が取付ねじ24によって連
結されている。
【0012】右ハウジング7は略円形状の端壁26と端
壁26の外周縁部から略垂直に延びる周壁25を有し、
この端壁26には環状凹部13と環状凹溝19が規定さ
れている。環状凹部13及び環状凹部19については後
述する。
【0013】また、左ハウジング8は略円形状の端壁2
7と端壁27の外周縁部から略垂直に延びる周壁28を
有している。
【0014】右ハウジング7及び左ハウジング8には、
夫々、軸受部材5及び6が装着され、これら軸受部材5
及び6を介して軸部材29が回転自在に支持されてい
る。軸部材29の一端部(図1にて右端部)は右ハウジ
ング7の端壁26を貫通して外方に突出しているが、そ
の他端部は左ハウジング8内に位置している。
【0015】かく構成されているので、図1から明らか
な通り、右ハウジング7の端壁26がハウジング1の片
方の端壁を構成し、左ハウジング8の端壁27がハウジ
ング1の他方の端壁を構成し、これら左右ハウジング7
及び8の周壁25及び28がハウジング1の周壁を構成
し、軸部材29はハウジング1の両端壁に軸受部材5及
び6を介して支持されている。
【0016】軸部材29の軸受部材5及び6間の部位に
は、ロータ2が装着されている。また、ロータ2に対向
してその外側にはステータ3が配設され、ステータ3は
ハウジング1の周壁内周面に装着されたステータコア3
0とこのステータコア30に巻かれた電機子巻線31を
有している。
【0017】次いで、右ハウジング7に規定された環状
凹部13及び環状凹溝19について説明する。右ハウジ
ング7の端壁26の内周端壁は半径方向内方に向けて軸
部材29の軸線方向内方に傾斜して延びる部位26a、
この部位26aから半径方向内方に上記軸線方向に対し
実質上垂直な方向に延びる部位26b、この部位26b
から上記軸線に実質上平行に外方に延びる部位(内周
壁)26cを有し、これら部位26a,26b及び26
cによって環状凹部13が規定され、この環状凹部13
は上記軸線方向内方に窪んでいる。また、端壁26の上
記部位26cから半径方向内方に実質上垂直の延びる部
(軸方向内側の側壁)26dから上記軸線方向に実質
上平行に外方に延びる部位(底部)26eと、部位26
eから更に半径方向外方に実質上垂直に部位26fと
が、上記環状凹部13の外側に設けられている。これら
部位26d,26e及び26fは環状凹溝19を規定
し、環状凹溝19は半径方向内方に窪んでいる。尚、実
施例では環状凹部13の一部を規定する部位26c及び
環状凹溝19の一部を規定する部位26dの内周面に片
方の軸受部材5の外輪が装着されている。
【0018】軸部材29における、の端壁26から突出
する突出端部には、更に、防滴カバー20が取付けられ
ている。防滴カバー20は、軸部材29から半径方向外
方に実質上垂直に延びる基部20aとこの基部20aか
ら上記軸線方向に向けて半径方向外方に拡がる拡張部2
0bを有している。上記基部20aは環状凹溝19の外
側、図1にて右側に位置し、また拡張部20bは上記環
状凹溝19の半径方向外側にて端壁26に規定された環
状凹部13内まで延び、この防滴カバー20は環状凹溝
19及び軸部材29と端壁26の部位26eとの間隙を
覆っている。
【0019】また、左ハウジング8の端壁27にも環状
凹部23が設けられ、端壁27の環状凹部23の一部を
規定する部位27aの内周面に他方の軸受部材6の外輪
が装着されている。
【0020】かくの通りの防滴形モータは、次の通りの
作用効果を奏する。図1から容易に理解される如く、防
滴カバー20は軸部材29とハウジング1の端壁26と
の間隙及び端壁26に規定された環状凹溝19を覆って
その自由端部が端壁26の環状凹部13内まで延びてい
るので、水滴等が上記環状凹溝19内に、また上記間隙
を通してモータ内に侵入するのが防止される。
【0021】また、環状凹部13の外側に軸線方向に対
して実質上垂直な方向に延びる環状凹溝19が規定され
ているので、端壁26と防滴カバー20との間を通して
水滴等が侵入しても、かかる水滴は上記環状凹溝19に
入り、上記端壁26と軸部材29との間隙を通して内部
に侵入することはない。さらに、凹溝19は環状に形成
され、防滴カバー2cの自由端部はこの凹溝19を覆っ
て半径方向外方に拡がって延びているので、凹溝19内
の流入した水滴等はその周面に沿って下方に流れて防滴
カバー20の拡張部20bの内面に落下し、その自由端
部に流れてこれと端壁26との間を通して外部に落下
し、防滴カバー20の内面等に溜まることはない。
【0022】以上、本考案に従う防滴形モータの一実施
例について説明したが、本考案はかかる実施例に限定さ
れるものではなく、本考案の範囲を逸脱することなく種
々の変形乃至修正が可能である。
【0023】
【発明の効果】本考案の防滴形モータでは、ハウジング
の端壁と軸部材との間隙が防滴カバーにより覆われてい
るので、水滴等の上記間隙を通しての侵入が防止され
る。また、防滴カバーの自由端部が端壁の環状凹部内ま
で延びているので、防滴カバーと端壁との間を通しての
水滴等の侵入も効果的に防止される。また、環状凹部の
外側に環状凹溝が設けられているので、防滴カバーと端
壁との間を通して水滴等が侵入しても、かかる水滴等は
環状凹溝に流入するのみであり、端壁と軸部材の間を通
して内部に侵入することはない。更に、防滴カバーの自
由端部は半径方向外方に拡がって延びているので、環状
凹溝に沿って流れ下方に落下して水滴等は、防滴カバー
の傾斜した内面に沿って下方に流れ、その自由端部と端
壁との間を通して下方に落下するので、防滴カバー内面
等に溜まることもない。更に、ハウジングの環状凹部と
環状凹溝とが片方の端壁に連続的に折曲して一体に規定
されているので、環状凹部と環状凹溝とを形成するのに
部品点数が少量で済むことと、且つ環状凹部の内周壁と
上記環状凹溝の軸方向内側の側壁とが一方の軸受部材の
外周面及び端面に当接するので、ハウジングとその軸受
部材との位置決めが良好となることから、組み立てやす
い防滴形モータとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に従う防滴モータを示す断面図。
【符号の説明】
1 ハウジング 2 ロータ 3 ステータ 5及び6 軸受部材 13 環状凹部 19 環状凹溝 20 防滴カバー 26及び27 端壁 29 軸部材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングと、該ハウジングの両端壁に
    装着された一対の軸受部材と、該一対の軸受部材を介し
    て回転自在に支持された軸部材と、該軸部材に装着され
    たロータと、該ロータに対向して該ハウジングの周壁に
    装着されたステータと、を具備する防滴形モータにおい
    て、 該ハウジングの片方の該端壁には、該片方の端壁を連続
    的に折曲することにより、片方の軸受部材の径方向外側
    に位置し該軸部材の軸線方向外方に開口する環状凹部
    と、該軸受部材の軸線方向外側に位置し外周方向に開口
    する環状凹溝とが一体に規定されており、該環状凹部の
    内周壁と該環状凹溝の軸線方向内側の側壁が該片方の軸
    受部材の外周面及び端面に当接し、該環状凹溝の底部が
    該軸部材の外周面に近接し、 該軸部材の一端部は該片方の端壁を貫通して外方に延び
    ており、 該軸部材の、該片方の端壁から突出する突出端部には防
    滴カバーが装着され、該防滴カバーの自由端部は該環状
    凹溝を覆って該環状凹部内まで半径方向外方に拡がって
    傾斜状に延びている、ことを特徴とする防滴形モータ。
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JPH04114744U JPH04114744U (ja) 1992-10-09
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