JPH0615151Y2 - 波動歯車装置の潤滑剤供給リング保持構造 - Google Patents
波動歯車装置の潤滑剤供給リング保持構造Info
- Publication number
- JPH0615151Y2 JPH0615151Y2 JP2252989U JP2252989U JPH0615151Y2 JP H0615151 Y2 JPH0615151 Y2 JP H0615151Y2 JP 2252989 U JP2252989 U JP 2252989U JP 2252989 U JP2252989 U JP 2252989U JP H0615151 Y2 JPH0615151 Y2 JP H0615151Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lubricant supply
- supply ring
- gear device
- flexspline
- wave generator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、潤滑剤供給リングを有する波動歯車装置にお
ける潤滑剤供給リング保持構造の改良に関する。
ける潤滑剤供給リング保持構造の改良に関する。
第3図に従来の潤滑剤供給リング付き波動歯車装置を示
す。波動歯車装置1はサーキュラスプライン2、フレク
スプライン3およびフレクスプライン3を非円形に撓め
てサーキュラスプライン2に部分的に噛み合わせる波動
発生器4からなる。波動発生器4は楕円形円板状のカム
5とカム5の外周に嵌合されている軸受6とからなり、
この波動発生器4に隣接して潤滑剤供給リング7が配置
されている。潤滑剤供給リング7は、その外周部に、波
動発生器4の方向に開口し、周方向に延びる環状の潤滑
剤収容室8を有する。この潤滑剤収容室8にはグリース
その他の潤滑剤が注入されており、軸受6外周部とフレ
クスプライン3内周面との接触面の潤滑を行っている。
す。波動歯車装置1はサーキュラスプライン2、フレク
スプライン3およびフレクスプライン3を非円形に撓め
てサーキュラスプライン2に部分的に噛み合わせる波動
発生器4からなる。波動発生器4は楕円形円板状のカム
5とカム5の外周に嵌合されている軸受6とからなり、
この波動発生器4に隣接して潤滑剤供給リング7が配置
されている。潤滑剤供給リング7は、その外周部に、波
動発生器4の方向に開口し、周方向に延びる環状の潤滑
剤収容室8を有する。この潤滑剤収容室8にはグリース
その他の潤滑剤が注入されており、軸受6外周部とフレ
クスプライン3内周面との接触面の潤滑を行っている。
第3図に示すように、従来の波動歯車装置1において
は、この潤滑剤供給リング7は、フレクスプライン3の
底面に固定されたカップ状のリング固定部材9の開口部
外端面が潤滑剤供給リング7を支持することにより波動
発生器4に対して固定されている。
は、この潤滑剤供給リング7は、フレクスプライン3の
底面に固定されたカップ状のリング固定部材9の開口部
外端面が潤滑剤供給リング7を支持することにより波動
発生器4に対して固定されている。
しかしながら、この従来の潤滑剤供給リング7の保持機
構においては、リング固定部材9を必要とするため部品
点数が多くなるとともに、リング固定部材9をフレクス
プライン底面に固定させる作業も必要であり作業工程短
縮化の妨げとなっていた。
構においては、リング固定部材9を必要とするため部品
点数が多くなるとともに、リング固定部材9をフレクス
プライン底面に固定させる作業も必要であり作業工程短
縮化の妨げとなっていた。
本考案は、この点に鑑みてなされたものであり、潤滑剤
供給リングの固定部材を必要とせず、同時に作業工程を
も増大させない潤滑剤供給リング保持構造付き波動歯車
装置を提供することを目的とする。
供給リングの固定部材を必要とせず、同時に作業工程を
も増大させない潤滑剤供給リング保持構造付き波動歯車
装置を提供することを目的とする。
この目的を解決するため、本考案の波動歯車装置は、潤
滑剤供給リングの外周面とフレクスプライン内周面との
間に相互係合手段を設け、この相互係合手段により潤滑
剤供給リングを波動発生器に対して固定することを特徴
とする。
滑剤供給リングの外周面とフレクスプライン内周面との
間に相互係合手段を設け、この相互係合手段により潤滑
剤供給リングを波動発生器に対して固定することを特徴
とする。
本考案の上記の構成によれば、従来用いられていた潤滑
剤供給リング固定部材は不要になるとともに、従来に比
較して作業工程が増えることもない。
剤供給リング固定部材は不要になるとともに、従来に比
較して作業工程が増えることもない。
第1図に本考案に係る波動歯車装置の一実施例を示す。
同図は潤滑剤供給リング保持機構の要部のみを拡大した
図である。本実施例における波動歯車装置の潤滑剤供給
リング11の外周部の周方向に形成された環状の潤滑剤
収容室12は軸受6の側面に当接する外方側壁13と、
外方側壁13に対向する内方側壁14とを有する。内方
側壁14は外方側壁13よりも潤滑剤供給リング11の
半径方向外方に延びており、内方側壁14はフレクスプ
ライン3の内周面に形成された拡大直径部15の肩部1
6と係合している。これによって、潤滑剤供給リング1
1は波動発生器4に対して固定された状態になってい
る。
同図は潤滑剤供給リング保持機構の要部のみを拡大した
図である。本実施例における波動歯車装置の潤滑剤供給
リング11の外周部の周方向に形成された環状の潤滑剤
収容室12は軸受6の側面に当接する外方側壁13と、
外方側壁13に対向する内方側壁14とを有する。内方
側壁14は外方側壁13よりも潤滑剤供給リング11の
半径方向外方に延びており、内方側壁14はフレクスプ
ライン3の内周面に形成された拡大直径部15の肩部1
6と係合している。これによって、潤滑剤供給リング1
1は波動発生器4に対して固定された状態になってい
る。
第2図には別の実施例を示す。この実施例においては、
潤滑剤供給リング11の内方側壁14がフレクスプライ
ン3の閉端部側に向かって肉厚に形成されている。この
肉厚部分17の外周面に環状の凸部18が形成されてい
る。一方、フレクスプライン3内周面には環状の溝19
が形成されており、凸部18が溝19に嵌合することに
よって潤滑剤供給リング11は固定され、波動発生器4
に対して位置決めがなされる。
潤滑剤供給リング11の内方側壁14がフレクスプライ
ン3の閉端部側に向かって肉厚に形成されている。この
肉厚部分17の外周面に環状の凸部18が形成されてい
る。一方、フレクスプライン3内周面には環状の溝19
が形成されており、凸部18が溝19に嵌合することに
よって潤滑剤供給リング11は固定され、波動発生器4
に対して位置決めがなされる。
これらの実施例における潤滑剤供給リングは単にフレク
スプライン内面に係合させるだけの作業工程により装填
することができ、潤滑剤供給リングをフレクスプライン
底面に固定させるような従来の工程は不要となるので作
業工程短縮が可能である。
スプライン内面に係合させるだけの作業工程により装填
することができ、潤滑剤供給リングをフレクスプライン
底面に固定させるような従来の工程は不要となるので作
業工程短縮が可能である。
本考案は、以上の実施例に限定されるものではなく、実
用新案登録請求の範囲に記載された考案の範囲内におい
て種々の変更が可能であり、それらも本考案の範囲に包
含されるものである。
用新案登録請求の範囲に記載された考案の範囲内におい
て種々の変更が可能であり、それらも本考案の範囲に包
含されるものである。
例えば、凸部18および溝19はそれぞれ環状に形成す
る必要はなく、例えば、凸部18として半球状の突起を
肉厚部分外周面に散点状に形成し、フレクスプライン3
内面にそれらの突起と係合する同数の凹部を形成するよ
うにしてもよい。
る必要はなく、例えば、凸部18として半球状の突起を
肉厚部分外周面に散点状に形成し、フレクスプライン3
内面にそれらの突起と係合する同数の凹部を形成するよ
うにしてもよい。
また、フレクスプライン3内周面に凸部18を、内方側
壁14の肉厚部分17の外周面に溝19を形成してもよ
い。
壁14の肉厚部分17の外周面に溝19を形成してもよ
い。
本考案に係る波動歯車装置によって、潤滑剤供給リング
の固定部材を必要とせず、同時に作業工程をも短縮させ
ることができる潤滑剤供給リング保持構造付き波動歯車
装置を提供し得る。
の固定部材を必要とせず、同時に作業工程をも短縮させ
ることができる潤滑剤供給リング保持構造付き波動歯車
装置を提供し得る。
第1図は本考案に係る波動歯車装置の一実施例の部分拡
大断面図、第2図は別の実施例の部分拡大断面図、第3
図は従来の潤滑剤供給リング保持機構を備えた波動歯車
装置の断面図である。 〔符号の説明〕 1…波動歯車装置 2…サーキュラスプライン 3…フレクスプライン、4…波動発生器 5…カム、6…軸受 7…潤滑剤供給リング、8…潤滑剤収容室 9…リング固定部材、11…潤滑剤供給リング 12…潤滑剤収容室、13…外方側壁 14…内方側壁、15…拡大直径部 16…肩部、17…肉厚部分 18…凸部、19…環状溝
大断面図、第2図は別の実施例の部分拡大断面図、第3
図は従来の潤滑剤供給リング保持機構を備えた波動歯車
装置の断面図である。 〔符号の説明〕 1…波動歯車装置 2…サーキュラスプライン 3…フレクスプライン、4…波動発生器 5…カム、6…軸受 7…潤滑剤供給リング、8…潤滑剤収容室 9…リング固定部材、11…潤滑剤供給リング 12…潤滑剤収容室、13…外方側壁 14…内方側壁、15…拡大直径部 16…肩部、17…肉厚部分 18…凸部、19…環状溝
Claims (2)
- 【請求項1】サーキュラスプライン、フレクスプライン
および前記フレクスプラインを非円形に撓めて前記サー
キュラスプラインに部分的に噛み合わせる波動発生器か
らなり、前記波動発生器は、該波動発生器に隣接して固
定され、外周部には前記波動発生器の方向に開口し、周
方向に延びる環状の潤滑剤収容室を有する潤滑剤供給リ
ングを備えている波動歯車装置において、前記潤滑剤供
給リングには、その外周面と前記フレクスプライン内周
面との間に相互係合手段が設けられ、この相互係合手段
により前記潤滑剤供給リングは前記波動発生器に対して
固定されていることを特徴とする波動歯車装置。 - 【請求項2】前記相互係合手段は、前記フレクスプライ
ン内周面と前記潤滑剤供給リング外周面とのいずれか一
方に設けた凸部と、前記凸部と係合する他方に設けた凹
部とからなることを特徴とする請求項(1)記載の波動歯
車装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2252989U JPH0615151Y2 (ja) | 1989-02-28 | 1989-02-28 | 波動歯車装置の潤滑剤供給リング保持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2252989U JPH0615151Y2 (ja) | 1989-02-28 | 1989-02-28 | 波動歯車装置の潤滑剤供給リング保持構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02114243U JPH02114243U (ja) | 1990-09-12 |
JPH0615151Y2 true JPH0615151Y2 (ja) | 1994-04-20 |
Family
ID=31240729
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2252989U Expired - Lifetime JPH0615151Y2 (ja) | 1989-02-28 | 1989-02-28 | 波動歯車装置の潤滑剤供給リング保持構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0615151Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9732836B2 (en) | 2015-08-28 | 2017-08-15 | Hiwin Technologies Corp. | Harmonic drive featuring helix-facilitated lubrication |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6909141B2 (ja) * | 2017-12-13 | 2021-07-28 | 住友重機械工業株式会社 | 撓み噛合い式歯車装置 |
-
1989
- 1989-02-28 JP JP2252989U patent/JPH0615151Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9732836B2 (en) | 2015-08-28 | 2017-08-15 | Hiwin Technologies Corp. | Harmonic drive featuring helix-facilitated lubrication |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02114243U (ja) | 1990-09-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |