JP2524331B2 - 不整地走行用鞍乗型車両のラジエ−タ冷却構造 - Google Patents
不整地走行用鞍乗型車両のラジエ−タ冷却構造Info
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- 239000000498 cooling water Substances 0.000 description 3
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- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、前輪を前フェンダ装置で覆うとともに、ラ
ジエータを操向軸と略平行に、かつ車両前方に向けて装
着した不整地走行用鞍乗型車両において、該ラジエータ
に冷却用空気を導入するための構造に関し、特にラジエ
ータへの冷却風量を増大できるようにした構造に関す
る。
ジエータを操向軸と略平行に、かつ車両前方に向けて装
着した不整地走行用鞍乗型車両において、該ラジエータ
に冷却用空気を導入するための構造に関し、特にラジエ
ータへの冷却風量を増大できるようにした構造に関す
る。
一般に不整地走行用鞍乗型車両は、車体フレームの前
部,及び後部に幅広超低圧タイヤ(いわゆるバルーンタ
イヤ)付車輪を装着し、これらの車輪上方をフェンダ装
置で覆うとともに、左,右の前輪間に操向軸を上下方向
に配設してこれで前輪を操向し、車体フレームの略中央
に搭載したエンジンにより後輪を駆動するように構成さ
れている。そして水冷エンジンを採用した場合は、冷却
水用ラジエータが必要になるが、このラジエータを冷却
するための構造として、従来、例えばラジエータを上記
操向軸と略平行に、つまり起立状態に配設し、前フェン
ダ装置の中央フェンダ部部分を上記操向軸と操向ハンド
ルとの接続部に向けて傾斜状に延長してラジエータの前
方を覆うとともに、該延長部のラジエータ前方部分に導
風開口を形成したものがある。
部,及び後部に幅広超低圧タイヤ(いわゆるバルーンタ
イヤ)付車輪を装着し、これらの車輪上方をフェンダ装
置で覆うとともに、左,右の前輪間に操向軸を上下方向
に配設してこれで前輪を操向し、車体フレームの略中央
に搭載したエンジンにより後輪を駆動するように構成さ
れている。そして水冷エンジンを採用した場合は、冷却
水用ラジエータが必要になるが、このラジエータを冷却
するための構造として、従来、例えばラジエータを上記
操向軸と略平行に、つまり起立状態に配設し、前フェン
ダ装置の中央フェンダ部部分を上記操向軸と操向ハンド
ルとの接続部に向けて傾斜状に延長してラジエータの前
方を覆うとともに、該延長部のラジエータ前方部分に導
風開口を形成したものがある。
しかしながら、上記従来の冷却構造では、中央フェン
ダ部がその先端部からラジエータの上端付近に向けて後
方ほど高くなるよう傾斜していることから、前方からの
走行風はこの傾斜面に沿って上方に流れ易く、上記導風
開口への導風量が若干減少するという問題がある。また
この従来構造では、前フェンダ装置を、前輪の上下方向
ストロークを確保するために高い位置に配設すると、車
両の直前付近の路面状況の確認の邪魔になるおそれがあ
る。
ダ部がその先端部からラジエータの上端付近に向けて後
方ほど高くなるよう傾斜していることから、前方からの
走行風はこの傾斜面に沿って上方に流れ易く、上記導風
開口への導風量が若干減少するという問題がある。また
この従来構造では、前フェンダ装置を、前輪の上下方向
ストロークを確保するために高い位置に配設すると、車
両の直前付近の路面状況の確認の邪魔になるおそれがあ
る。
そこで本発明の目的は、上記従来構造の問題点を解決
し、ラジエータの冷却効率を向上できるとともに、前方
視認性をより向上できる不整地走行用鞍乗型車両のラジ
エータ冷却構造を提供する点にある。
し、ラジエータの冷却効率を向上できるとともに、前方
視認性をより向上できる不整地走行用鞍乗型車両のラジ
エータ冷却構造を提供する点にある。
本発明は、左,右の前輪用懸架装置を支持する左,右
一対のサイドパイプを間隔を開けて相互に平行に配置す
るとともに車幅方向に延びるクロスパイプで接続してな
る車体フレームの前部左,右に幅広超低圧タイヤ付き前
輪を装着し、該左,右の前輪間に操向軸を上下方向に向
けて配設するとともに該操向軸と略平行にラジエータを
配置し、上記左,右の前輪の上方に位置する左,右フェ
ンダ部と、該左,右フェンダ部間に位置する中央フェン
ダ部とからなる前フェンダ装置を備えた不整地走行用鞍
乗型車両の上記ラジエータに冷却風を導入するためのラ
ジエータ冷却構造において、上記左,右のサイドパイプ
を側面視でその上辺部が上記操向軸と交差するよう該操
向軸より前方まで延長し、上記ラジエータを上記左,右
のサイドパイプ間を該サイドパイプの上辺部より下方ま
で延びる大きさとするとともに上記操向軸の前方に配置
し、上記中央フェンダ部を左,右フェンダ部より低く形
成するとともに、該中央フェンダ部で上記車体フレーム
の操向軸より前方延長部を上方から覆い、該中央フェン
ダ部の後端部に上記ラジエータと略平行に上方に延びる
導風カバーを起立配置し、該導風カバーに、走行風をラ
ジエータの上記上辺部より上側部分に導入する導風開口
を形成するとともに、上記中央フェンダ部に走行風をラ
ジエータの下部に導入する導風孔を形成し、さらに上記
中央フェンダ部と左,右フェンダ部との接続部に平面視
で車両後方に凹状の凹部を形成し、該凹部の後端縁を側
面視で上記ラジエータの近傍に位置させるとともに、上
記中央フェンダ部を平面視で車両前側ほど幅狭に形成し
たことを特徴としている。
一対のサイドパイプを間隔を開けて相互に平行に配置す
るとともに車幅方向に延びるクロスパイプで接続してな
る車体フレームの前部左,右に幅広超低圧タイヤ付き前
輪を装着し、該左,右の前輪間に操向軸を上下方向に向
けて配設するとともに該操向軸と略平行にラジエータを
配置し、上記左,右の前輪の上方に位置する左,右フェ
ンダ部と、該左,右フェンダ部間に位置する中央フェン
ダ部とからなる前フェンダ装置を備えた不整地走行用鞍
乗型車両の上記ラジエータに冷却風を導入するためのラ
ジエータ冷却構造において、上記左,右のサイドパイプ
を側面視でその上辺部が上記操向軸と交差するよう該操
向軸より前方まで延長し、上記ラジエータを上記左,右
のサイドパイプ間を該サイドパイプの上辺部より下方ま
で延びる大きさとするとともに上記操向軸の前方に配置
し、上記中央フェンダ部を左,右フェンダ部より低く形
成するとともに、該中央フェンダ部で上記車体フレーム
の操向軸より前方延長部を上方から覆い、該中央フェン
ダ部の後端部に上記ラジエータと略平行に上方に延びる
導風カバーを起立配置し、該導風カバーに、走行風をラ
ジエータの上記上辺部より上側部分に導入する導風開口
を形成するとともに、上記中央フェンダ部に走行風をラ
ジエータの下部に導入する導風孔を形成し、さらに上記
中央フェンダ部と左,右フェンダ部との接続部に平面視
で車両後方に凹状の凹部を形成し、該凹部の後端縁を側
面視で上記ラジエータの近傍に位置させるとともに、上
記中央フェンダ部を平面視で車両前側ほど幅狭に形成し
たことを特徴としている。
本発明に係る不整地走行用鞍乗型車両のラジエータ冷
却構造では、前方からの走行風は左,右フェンダ部より
低く形成された中央フェンダ部に沿って後方に流れる。
そしてこの走行風は中央フェンダ部の後端部に導風カバ
ーが起立状態に配設されていることから、上方に流れる
ことなく導風開口を通ってラジエータの上部に導入さ
れ、また走行風は中央フェンダ部に形成された導風孔を
通ってラジエータの下部にも導入される。さらにまた
左,右フェンダ部と中央フェンダ部との接続部に凹部を
形成し、しかもこの凹部の後端縁を上記ラジエータの下
部近傍に位置させるとともに、中央フェンダ部を前側ほ
ど幅狭にしたので、該中央フェンダ部の側方を通過した
走行風が該凹部を通ってラジエータの下部に回り込むよ
うに導入される。これらの結果、ラジエータに導入され
る冷却風量が増大し、冷却効率が向上する。また中央フ
ェンダ部が低く形成されていることから、車両直前の路
面状況が確認し易く、それだけ前方視認性が向上し、車
両の取り扱い性が向上する。
却構造では、前方からの走行風は左,右フェンダ部より
低く形成された中央フェンダ部に沿って後方に流れる。
そしてこの走行風は中央フェンダ部の後端部に導風カバ
ーが起立状態に配設されていることから、上方に流れる
ことなく導風開口を通ってラジエータの上部に導入さ
れ、また走行風は中央フェンダ部に形成された導風孔を
通ってラジエータの下部にも導入される。さらにまた
左,右フェンダ部と中央フェンダ部との接続部に凹部を
形成し、しかもこの凹部の後端縁を上記ラジエータの下
部近傍に位置させるとともに、中央フェンダ部を前側ほ
ど幅狭にしたので、該中央フェンダ部の側方を通過した
走行風が該凹部を通ってラジエータの下部に回り込むよ
うに導入される。これらの結果、ラジエータに導入され
る冷却風量が増大し、冷却効率が向上する。また中央フ
ェンダ部が低く形成されていることから、車両直前の路
面状況が確認し易く、それだけ前方視認性が向上し、車
両の取り扱い性が向上する。
以下、本発明の実施例を図について説明する。
第1図ないし第4図は本発明の一実施例によるラジエ
ータ冷却構造を説明するための図である。図において、
1は本実施例構造が適用された不整地走行用鞍乗型車両
であり、該車両1の車体フレーム2は、左,右一対のク
レードル状のサイドパイプ2aを複数のクロスパイプ2bで
接続し、これの後部にシートレール2cを接続してなるダ
ブルクレードル型のものである。上記サイドパイプ2aは
側面視でその上辺部2a′が後述する操向軸13と交差する
よう該操向軸13より前方まで延長されている。この車体
フレーム2の略中央部には水冷式2サイクル2気筒エン
ジン3が搭載され、該エンジン3の吸気側には気化器4,
エアクリーナ5が、排気側には排気管6がそれぞれ接続
されている。
ータ冷却構造を説明するための図である。図において、
1は本実施例構造が適用された不整地走行用鞍乗型車両
であり、該車両1の車体フレーム2は、左,右一対のク
レードル状のサイドパイプ2aを複数のクロスパイプ2bで
接続し、これの後部にシートレール2cを接続してなるダ
ブルクレードル型のものである。上記サイドパイプ2aは
側面視でその上辺部2a′が後述する操向軸13と交差する
よう該操向軸13より前方まで延長されている。この車体
フレーム2の略中央部には水冷式2サイクル2気筒エン
ジン3が搭載され、該エンジン3の吸気側には気化器4,
エアクリーナ5が、排気側には排気管6がそれぞれ接続
されている。
また、上記車体フレーム2の上部には前から順に操向
軸13,燃料タンク7,鞍型シート8が搭載されており、ま
た、この操向軸13の前方には、エンジン冷却水を走行風
により冷却するためのラジエータ20が該操向軸13と平行
に、つまり起立状態に配置されている。上記ラジエータ
20は、上記左,右のサイドパイプ2a,2b間にて上記上辺
部2a′より下方に延びる大きさになっている。
軸13,燃料タンク7,鞍型シート8が搭載されており、ま
た、この操向軸13の前方には、エンジン冷却水を走行風
により冷却するためのラジエータ20が該操向軸13と平行
に、つまり起立状態に配置されている。上記ラジエータ
20は、上記左,右のサイドパイプ2a,2b間にて上記上辺
部2a′より下方に延びる大きさになっている。
また、上記車体フレーム2の後部には降輪懸架装置9
を備えたリヤアーム9aを介して後輪10が、前部には前輪
懸架装置11を介して前輪12がそれぞれ装着されている。
この後輪10,前輪12にはバルーンタイヤが採用されてお
り、これらの上方には樹脂製の後フェンダ装置15,前フ
ェンダ装置16がそれぞれ装着されている。この前フェン
ダ装置16は、上記左,右の前輪12の上方に位置する左,
右フェンダ部17と、左,右前輪12,12間上方に位置する
中央フェンダ部18とから構成されている。この左,右フ
ェンダ部17と、中央フェンダ部18との左,右の接続部に
は、平面から見て車両後方に凹状の凹部16aが形成され
ており、該凹部16a内には前照灯19が配置されており、
これはクッション11bを支持するブラケット11a上に固定
されている。
を備えたリヤアーム9aを介して後輪10が、前部には前輪
懸架装置11を介して前輪12がそれぞれ装着されている。
この後輪10,前輪12にはバルーンタイヤが採用されてお
り、これらの上方には樹脂製の後フェンダ装置15,前フ
ェンダ装置16がそれぞれ装着されている。この前フェン
ダ装置16は、上記左,右の前輪12の上方に位置する左,
右フェンダ部17と、左,右前輪12,12間上方に位置する
中央フェンダ部18とから構成されている。この左,右フ
ェンダ部17と、中央フェンダ部18との左,右の接続部に
は、平面から見て車両後方に凹状の凹部16aが形成され
ており、該凹部16a内には前照灯19が配置されており、
これはクッション11bを支持するブラケット11a上に固定
されている。
そして上記左,右フェンダ部17は所要の前輪ストロー
ク分の間隔をあけた高所に配置されている。また上記中
央フェンダ部18はこの左,右フェンダ部17より低い位置
に配置され、かつ前方ほど低くなる傾斜状に形成されて
いる。また、この中央フェンダ部18の上面には導風孔18
aが形成されており、この導風孔18aは上記ラジエータ20
の下半部を臨んでいる。さらにまた、上記中央フェンダ
部18の後端部には、導風カバー21が立設されている。こ
の導風カバー21は上記操向軸13と略平行な起立状態にな
っており、かつ上記ラジエータ20の左,右側面及び上面
を囲む形状に形成されている。この導風カバー21は正面
から見て中央に脚部を有する門型のもので、上記中央フ
ェンダ部18とで導風開口21aを形成している。また、こ
の導風開口21a内にはラジエータ20を飛石等から保護す
るガードネット21bが取り付けられており、該ガードネ
ット21bには所定ピッチで補強リブ21cが形成されてい
る。
ク分の間隔をあけた高所に配置されている。また上記中
央フェンダ部18はこの左,右フェンダ部17より低い位置
に配置され、かつ前方ほど低くなる傾斜状に形成されて
いる。また、この中央フェンダ部18の上面には導風孔18
aが形成されており、この導風孔18aは上記ラジエータ20
の下半部を臨んでいる。さらにまた、上記中央フェンダ
部18の後端部には、導風カバー21が立設されている。こ
の導風カバー21は上記操向軸13と略平行な起立状態にな
っており、かつ上記ラジエータ20の左,右側面及び上面
を囲む形状に形成されている。この導風カバー21は正面
から見て中央に脚部を有する門型のもので、上記中央フ
ェンダ部18とで導風開口21aを形成している。また、こ
の導風開口21a内にはラジエータ20を飛石等から保護す
るガードネット21bが取り付けられており、該ガードネ
ット21bには所定ピッチで補強リブ21cが形成されてい
る。
次に本実施例の作用効果について説明する。
水冷式エンジンにおいては、エンジン冷却水はエンジ
ンを冷却して温度上昇した後、ラジエータを通って循環
される際に、このラジエータにおいて走行風によって冷
却される。ところが、従来の中央フェンダ部がラジエー
タの上端付近に向けて傾斜したラジエータ冷却構造で
は、走行風はこの傾斜面に沿って上方に流れ易く、その
ためラジエータに導入される冷却風量が減少するおそれ
があった。これに対して本実施例では、中央フェンダ部
18を左,右フェンダ部17より低く、かつ前方ほど低くな
るよう傾斜させるとともに、導風カバー21をラジエータ
20と平行な起立状態に配置したので、走行風が従来のよ
うにフェンダに沿って上方に流れる問題は解消される。
即ち、該走行風は中央フェンダ部18に沿って車両後方に
流れた後、起立状態の導風開口21bから、そのままラジ
エータ20に導入されることとなる。そのためラジエータ
20に導入される有効な冷却風量が増大し、冷却効率を向
上できる。またこの場合、導風開口21a内に配置された
ネット支持用補強リブ21cがガイド板の作用を果たすの
で、この面からも冷却風量を増大できる。さらにまた中
央フェンダ部18に導風孔18aを形成したので、走行風の
一部が該導風孔18aを通ってラジエータ20に下部に導入
され、また左,右フェンダ部17,17と中央フェンダ部18
との接続部に凹部16aを形成し、しかも該凹部16aの後端
縁をラジエータ20の下部近傍に位置させるとともに、上
記中央フェンダ部18を前側ほど幅狭に形成したので、中
央フェンダ部の側方を通過した走行風が該凹部16aから
ラジエータ20の下部に回り込むように導入され、その結
果本実施例では走行風をラジエータ20の略全面にわたっ
て均一に導入できることとなり、ラジエータ20の冷却性
を向上できる。
ンを冷却して温度上昇した後、ラジエータを通って循環
される際に、このラジエータにおいて走行風によって冷
却される。ところが、従来の中央フェンダ部がラジエー
タの上端付近に向けて傾斜したラジエータ冷却構造で
は、走行風はこの傾斜面に沿って上方に流れ易く、その
ためラジエータに導入される冷却風量が減少するおそれ
があった。これに対して本実施例では、中央フェンダ部
18を左,右フェンダ部17より低く、かつ前方ほど低くな
るよう傾斜させるとともに、導風カバー21をラジエータ
20と平行な起立状態に配置したので、走行風が従来のよ
うにフェンダに沿って上方に流れる問題は解消される。
即ち、該走行風は中央フェンダ部18に沿って車両後方に
流れた後、起立状態の導風開口21bから、そのままラジ
エータ20に導入されることとなる。そのためラジエータ
20に導入される有効な冷却風量が増大し、冷却効率を向
上できる。またこの場合、導風開口21a内に配置された
ネット支持用補強リブ21cがガイド板の作用を果たすの
で、この面からも冷却風量を増大できる。さらにまた中
央フェンダ部18に導風孔18aを形成したので、走行風の
一部が該導風孔18aを通ってラジエータ20に下部に導入
され、また左,右フェンダ部17,17と中央フェンダ部18
との接続部に凹部16aを形成し、しかも該凹部16aの後端
縁をラジエータ20の下部近傍に位置させるとともに、上
記中央フェンダ部18を前側ほど幅狭に形成したので、中
央フェンダ部の側方を通過した走行風が該凹部16aから
ラジエータ20の下部に回り込むように導入され、その結
果本実施例では走行風をラジエータ20の略全面にわたっ
て均一に導入できることとなり、ラジエータ20の冷却性
を向上できる。
また、本実施例では中央フェンダ部18を左,右フェン
ダ部17より低くしたので、不整地走行において、乗員は
着座状態で車両直前の路面状況を容易に確認でき、それ
だけ前方視認性が向上し、車両の取り扱い性を向上でき
る。さらにまた、この場合、左,右フェンダ部17は高所
に位置しているから、前輪ストロークが犠牲される問題
が生じるおそれもない。
ダ部17より低くしたので、不整地走行において、乗員は
着座状態で車両直前の路面状況を容易に確認でき、それ
だけ前方視認性が向上し、車両の取り扱い性を向上でき
る。さらにまた、この場合、左,右フェンダ部17は高所
に位置しているから、前輪ストロークが犠牲される問題
が生じるおそれもない。
以上のように本発明に係る不整地走行用鞍乗型車両の
ラジエータ冷却構造によれば、中央フェンダ部を左,右
フェンダ部より低くするとともに、ラジエータ導風カバ
ーを中央フェンダ部の後端から操向軸と略平行に立ち上
がるように形成したので、走行風をラジエータの上部に
導入でき、また中央フェンダ部に導風孔を形成したの
で、走行風をラジエータの下部にも導入でき、さらにま
た左,右フェンダ部と中央フェンダ部との接続部に凹部
を形成し、しかも該凹部の後端縁をラジエータ近傍に位
置させるとともに中央フェンダ部を前側ほど幅狭に形成
したので、中央フェンダ部の側方を通過した走行風を該
凹部を回り込むようにしてラジエータの下部に導入で
き、その結果ラジエータに導入される冷却風量を増大し
て冷却効率を向上できる効果がある。また車両の直前付
近の路面状況が確認し易くなり、車両の取り扱い性を向
上できる効果もある。
ラジエータ冷却構造によれば、中央フェンダ部を左,右
フェンダ部より低くするとともに、ラジエータ導風カバ
ーを中央フェンダ部の後端から操向軸と略平行に立ち上
がるように形成したので、走行風をラジエータの上部に
導入でき、また中央フェンダ部に導風孔を形成したの
で、走行風をラジエータの下部にも導入でき、さらにま
た左,右フェンダ部と中央フェンダ部との接続部に凹部
を形成し、しかも該凹部の後端縁をラジエータ近傍に位
置させるとともに中央フェンダ部を前側ほど幅狭に形成
したので、中央フェンダ部の側方を通過した走行風を該
凹部を回り込むようにしてラジエータの下部に導入で
き、その結果ラジエータに導入される冷却風量を増大し
て冷却効率を向上できる効果がある。また車両の直前付
近の路面状況が確認し易くなり、車両の取り扱い性を向
上できる効果もある。
第1図ないし第4図は本発明の一実施例によるラジエー
タ冷却構造を説明するための図であり、第1図はそのラ
ジエータ導風カバー部分の側面図、第2図はその平面
図、第3図は上記実施例が適用された不整地走行用鞍乗
型車両の側面図、第4図はその平面図である。 図において、1は不整地走行用鞍乗型車両、2は車体フ
レーム、12は前輪、13は操向軸、16は前フェンダ装置、
17は左,右フェンダ部、18は中央フェンダ部、20はラジ
エータ、21は導風カバー、21aは導風開口である。
タ冷却構造を説明するための図であり、第1図はそのラ
ジエータ導風カバー部分の側面図、第2図はその平面
図、第3図は上記実施例が適用された不整地走行用鞍乗
型車両の側面図、第4図はその平面図である。 図において、1は不整地走行用鞍乗型車両、2は車体フ
レーム、12は前輪、13は操向軸、16は前フェンダ装置、
17は左,右フェンダ部、18は中央フェンダ部、20はラジ
エータ、21は導風カバー、21aは導風開口である。
Claims (1)
- 【請求項1】左,右の前輪用懸架装置を支持する左,右
一対のサイドパイプを間隔を開けて相互に平行に配置す
るとともに車幅方向に延びるクロスパイプで接続してな
る車体フレームの前部左,右に幅広超低圧タイヤ付き前
輪を装着し、該左,右の前輪間に操向軸を上下方向に向
けて配設するとともに該操向軸と略平行にラジエータを
配置し、上記左,右の前輪の上方に位置する左,右フェ
ンダ部と、該左,右フェンダ部間に位置する中央フェン
ダ部とからなる前フェンダ装置を備えた不整地走行用鞍
乗型車両の上記ラジエータに冷却風を導入するためのラ
ジエータ冷却構造において、上記左,右のサイドパイプ
を側面視でその上辺部が上記操向軸と交差するよう該操
向軸より前方まで延長し、上記ラジエータを上記左,右
のサイドパイプ間を該サイドパイプの上辺部より下方ま
で延びる大きさとするとともに上記操向軸の前方に配置
し、上記中央フェンダ部を左,右フェンダ部より低く形
成するとともに、該中央フェンダ部で上記車体フレーム
の操向軸より前方延長部を上方から覆い、該中央フェン
ダ部の後端部に上記ラジエータと略平行に上方に延びる
導風カバーを起立配置し、該導風カバーに、走行風をラ
ジエータの上記上辺部より上側部分に導入する導風開口
を形成するとともに、上記中央フェンダ部に走行風をラ
ジエータの下部に導入する導風孔を形成し、さらに上記
中央フェンダ部と左,右フェンダ部との接続部に平面視
で車両後方に凹状の凹部を形成し、該凹部の後端縁を側
面視で上記ラジエータの下部近傍に位置させるととも
に、上記中央フェンダ部を平面視で車両前側ほど幅狭に
形成したことを特徴とする不整地走行用鞍乗型車両のラ
ジエータ冷却構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61156919A JP2524331B2 (ja) | 1986-07-03 | 1986-07-03 | 不整地走行用鞍乗型車両のラジエ−タ冷却構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61156919A JP2524331B2 (ja) | 1986-07-03 | 1986-07-03 | 不整地走行用鞍乗型車両のラジエ−タ冷却構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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