JP2522998B2 - 増幅回路 - Google Patents

増幅回路

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JP2522998B2
JP2522998B2 JP63238615A JP23861588A JP2522998B2 JP 2522998 B2 JP2522998 B2 JP 2522998B2 JP 63238615 A JP63238615 A JP 63238615A JP 23861588 A JP23861588 A JP 23861588A JP 2522998 B2 JP2522998 B2 JP 2522998B2
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    • H03F3/3093Single-ended push-pull [SEPP] amplifiers; Phase-splitters therefor the power transistors being of the same type two power transistors being controlled by the input signal comprising a differential amplifier as phase-splitting element
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    • H03F2203/30Indexing scheme relating to single-ended push-pull [SEPP]; Phase-splitters therefor
    • H03F2203/30045Indexing scheme relating to single-ended push-pull [SEPP]; Phase-splitters therefor the SEPP power transistors comprising measuring push or pull transistors to produce a controlling signal

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、一般に出力用増幅回路として使用すること
ができ、特にオーディオ回路における出力増幅器として
好適な増幅回路に関する。
更に詳細に述べると、本発明は、 各々が第1主端子と第2主端子と制御端子とを有し、
かつそれらの主電流通路が2つの電源端子の間に直列に
介挿されると共に負荷を接続するための当該増幅回路の
出力端子にも接続された第1および第2の出力トランジ
スタと、 入力信号を印加するための第1の入力端子と、第2の
入力端子と、前記第1の出力トランジスタの制御端子に
接続された第1の出力端と、前記第2の出力トランジス
タの制御端子に接続された第2の出力端とを有し、前記
第1および第2の出力トランジスタを駆動するための駆
動手段と、 前記第1および第2の出力トランジスタを介して零入
力電流を流しせしめる零入力電流手段であって、前記第
1および第2の出力トランジスタを介して流れる電流の
尺度となる第1および第2の測定電流を各々発生する第
1および第2の電流測定手段と、前記第1および第2の
出力トランジスタを介して流れる前記零入力電流を前記
第1および第2の測定電流に基づいて制御する帰還手段
と、を具備してなる零入力電流手段と、 を有するような増幅回路に関する。
本説明並びに特許請求の範囲における第1主端子、第
2主端子および制御端子は、ユニポーラトランジスタの
場合はドレイン、ソースおよびゲートに各々対応し、バ
イポーラトランジスタの場合はコレクタ、エミッタおよ
びベースに各々対応する。
[従来の技術] 上記のような増幅回路は、例えば、ヨーロッパ特許出
願公開第EP−A−0,217,431号から既知である。
上記の増幅回路においては、第1および第2の出力ト
ランジスタが電圧/電流変換器の非反転出力および反転
出力によってプッシュプル駆動され、この電圧/電流変
換器は入力電圧が印加される非反転入力端子と当該増幅
回路の出力端子に接続された反転入力端子とを有してい
る。
上記増幅回路は、2個の出力トランジスタを介してあ
る零入力電流(Quiescent Current)が流れるので、AB
級である。そして、この零入力電流の値を調整する手段
は、2個の出力トランジスタの各々に対して、対応する
出力トランジスタを介して流れる電流を測定する測定手
段を有してなっている。この測定電流は第1のダイオー
ドにより電圧に変換され、この電圧が増幅器の反転入力
端に印加される。一方、第2のダイオードにより発生さ
れた基準電圧が該増幅器の非反転入力端に印加される。
前記出力トランジスタを駆動する入力信号がない場合
は、上記増幅器の出力が、対応する出力トランジスタ
を、該増幅器の反転入力端における電圧が上記基準電圧
に等しくなるように制御する。そして、2個の出力トラ
ンジスタの内の一方を駆動する時は、駆動側の出力トラ
ンジスタを介して流れる電流は増加し、非駆動側の出力
トランジスタを介して流れる零入力電流は減少する。
[発明が解決しようとする課題] ところで、上記の既知の増幅回路では、非駆動側の出
力トランジスタが完全にオフされるようになっている。
したがって、この出力トランジスタが次いで駆動される
と、該出力トランジスタはまずオンされねばならないか
ら、クロスオーバ歪が発生することになる。
したがって、本発明の目的は、零入力電流の制御が改
善された増幅回路を提供することにある。
[課題を解決するための手段及び作用] 本発明による増幅回路は、本明細書の冒頭で述べたよ
うな増幅回路において、前記帰還手段が、 各々が第1主端子と第2主端子と制御端子とを具備す
る第3および第4のトランジスタを有する第1の差動増
幅器であって、これらトランジスタの前記第2主端子は
第1の電流源に結合された共通点に接続され、前記第3
のトランジスタの制御端子は前記第1の測定電流に対応
した電圧を帯びる第1の点に接続され、かつ前記第4の
トランジスタの制御端子は前記第2の測定電流に対応し
た電圧を帯びる第2の点に接続された第1の差動増幅器
と、 第2主端子と第1主端子とこの第1主端子に接続され
た制御端子とを具備する第5のトランジスタと、この第
5のトランジスタに接続された第2の電流源と、を有す
る基準回路と、 各々が制御端子と少なくとも1個の第1主端子と少な
くとも1個の第2主端子とを具備する第6および第7の
トランジスタを有する第2の差動増幅器であって、前記
第6のトランジスタの制御端子が前記第5のトランジス
タの第2主端子に結合され、前記第7のトランジスタの
制御端子が前記第1の差動増幅器の前記共通点に接続さ
れ、かつ前記第6および/または第7のトランジスタの
第1主端子が前記駆動手段の第1および第2の出力端に
接続された第2の差動増幅器と、 を具備することを特徴としている。
本発明による上記帰還手段の構成によれば、非駆動側
の出力トランジスタを介して流れる零入力電流がある略
一定の値に制御される。これによって、該出力トランジ
スタは他方の出力トランジスタがどの程度駆動されるか
に関係なく導通状態に維持される。したがって、一方の
出力トランジスタは、他方の出力トランジスタが完全に
導通されたときにオフされることから防止され、結果と
して、それに起因するクロスオーバ歪は大幅に低減され
る。
前記(負)帰還手段の他の構成は、前記第1および第
2の出力トランジスタの導電性によって決定される。す
なわち、第1および第2の出力トランジスタが同一導電
性のものであれば、この増幅回路の実施例は、 前記第6および第7のトランジスタが各々2個の第1
主端子を有し、かつ前記第6のトランジスタの2個の第
1主端子のうちの一方の第1主端子が前記駆動手段の前
記第1の出力端に接続され、該第6のトランジスタの他
方の第1主端子が前記駆動手段の前記第2の出力端に接
続されることを特徴とするであろう。
また、本発明による増幅回路の他の実施例は、前記第
1の電流測定手段が第1主端子と第2主端子と制御端子
とを具備する第8のトランジスタを有し、該トランジス
タの制御端子と第2主端子が前記第1の出力トランジス
タの制御端子と第2主端子に各々接続される一方、前記
第2の電流測定手段が第1主端子と第2主端子と制御端
子とを具備する第9のトランジスタを有し、該トランジ
スタの制御端子と第2主端子が前記第2の出力トランジ
スタの制御端子と第2主端子に各々接続されていること
を特徴としている。また、この実施例は、更に、前記第
8のトランジスタの第2主端子が第1の抵抗により前記
第1の出力トランジスタの第2主端子に接続される一
方、前記第9のトランジスタの第2主端子が第2の抵抗
によって前記第2の出力トランジスタの第2主端子に接
続されていることを特徴とするようにしてもよい。上記
第1および第2の抵抗は、前記第8および第9のトラン
ジスタを介して流れる最大電流を制限し、これにより、
これらトランジスタを出力トランジスタが完全に導通し
た場合に損傷されることから防止する。
また、本発明による増幅回路の他の実施例は、前記第
8のトランジスタの第1主端子が第1主端子と第2主端
子と制御端子とを具備する第10のトランジスタにより第
1の電源端子に接続され、この第10のトランジスタの第
1主端子と制御端子とが接続され、この第10のトランジ
スタの第2主端子が前記第1の測定電流に対応した電圧
を持つ前記第1の点を構成する一方、前記第9のトラン
ジスタの第1主端子が第1主端子と第2主端子と制御端
子とを具備する第11のトランジスタにより前記第1の電
源端子に接続され、この第11のトランジスタの第1主端
子と制御端子とが接続され、この第11のトランジスタの
第2主端子が前記第2の測定電流に対応した電圧を持つ
前記第2の点を構成し、かつ前記第5のトランジスタの
第1主端子が第1主端子と第2主端子と制御端子とを具
備する第12のトランジスタによって前記第1の電源端子
に接続され、この第12トランジスタの第1主端子と制御
端子とが接続されていることを特徴としている。この場
合、第1および第2の電流測定手段により第10および第
11のトランジスタに発生された電流は、それに比例した
電圧に変換され、これら電圧は第3および第4のトラン
ジスタの制御端子に印加される。
また、本発明による増幅回路の他の実施例は、前記駆
動手段が、各々が第1主端子と第2主端子と制御端子と
を具備する第13および第14のトランジスタを有してなる
第3の差動増幅器を含み、前記第13のトランジスタの制
御端子と第1主端子が前記駆動手段の第1の入力端子と
第1の出力端に各々接続され、前記第14のトランジスタ
の制御端子と第1主端子が前記駆動手段の第2の入力端
子と第2の出力端に各々接続されていることを特徴とす
る。この実施例は、更に、前記駆動手段の第1の入力端
子と第1の出力端との間に第1の容量が設けられ、前記
駆動手段の第1の入力端子が電圧フォロアとして構成さ
れた第15のトランジスタの入力端に接続され、この電圧
フォロアの出力端が第2の容量によって前記駆動手段の
第2の出力端に接続されていることを特徴とするように
してもよい。この場合、前記第1の容量は安定した利得
を得るための周波数補償を行い、また、前記第2の容量
は高い周波数において信号が前記第2の出力端子の制御
端子へ直接転送されることを保証する。これによれば、
位相ずれが低減され、当該増幅回路の安定性が改善され
る。
また、本発明による増幅回路の他の実施例は、前記駆
動手段の第1の出力端が増幅器の非反転入力端に接続さ
れ、この増幅器の反転入力端は当該増幅回路の出力端子
に接続され、かつ上記増幅器の出力端は前記第1の出力
トランジスタの制御端子に接続されていることを特徴と
している。この場合、上記増幅器は当該増幅回路の出力
端子から第1の出力トランジスタの制御端子への負帰還
路を構成するから、この出力トランジスタに起因する非
直線性が低減される。この負帰還は、本発明による増幅
回路においては第1の出力トランジスタが導通状態に維
持されることが保証されているから、いかなる駆動状態
においても働く。
また、本発明による増幅回路の他の実施例は、前記増
幅器が、各々が制御端子と第1主端子と第2主端子とを
具備する第16および第17のトランジスタを有する第4の
差動増幅器を具備してなり、前記第16のトランジスタの
制御端子は前記非反転入力端に接続され、前記第17のト
ランジスタの制御端子は前記反転入力端に接続され、か
つ前記第17のトランジスタの第1主端子が前記増幅器の
出力端と電流源とに接続されていることを特徴としてい
る。
また、本発明による増幅回路の他の実施例は、前記駆
動手段の第1の出力端が電圧フォロア回路の入力端に接
続され、この電圧フォロア回路の出力端が第3の容量に
よって前記第1の出力トランジスタの制御端子に接続さ
れていることを特徴としている。この場合、前記第3の
容量は、高い周波数において、信号が前記駆動手段から
第1の出力トランジスタの制御端子へ直接転送されるこ
とを保証し、これにより高い周波数において増幅器内で
発生する位相ずれを低減する。これによれば、増幅回路
の安定性が改善される。
本発明による増幅回路は、バイポーラトランジスタを
用いて好適に構成することができる。この場合には、前
記帰還手段は前記第1および第2の出力トランジスタを
介して流れる電流を、これら電流の調和平均値が略一定
値に維持されるように、制御する。この増幅回路は、し
かしながら、電界効果トランジスタを用いても構成する
ことができる。その場合には、前記帰還手段は前記第1
および第2の出力トランジスタを介して流れる電流を、
これらの電流の間に円を表す式に準じた関係を存在する
ごとくに制御する。
また、本発明による増幅回路の他の実施例において
は、第1および第2の出力トランジスタを同一導電性で
はなく逆導電性とする。この場合、この実施例は、前記
第6および第7のトランジスタが各々1個の第1主端子
を有し、前記第6のトランジスタの第1主端子が前記駆
動手段の第1の出力端に接続され、かつ前記第7のトラ
ンジスタの第1主端子が前記駆動手段の第2の出力端に
接続されていることを特徴とするようにしてもよい。こ
の実施例は、低電源電圧の場合に非常に好適である。こ
のような増幅回路は、更に、前記第1の電流測定手段が
第1主端子と第2主端子と制御端子とを具備する第8の
トランジスタを有し、該トランジスタの制御端子が前記
第1の出力トランジスタの制御端子に制御され、前記第
8のトランジスタの第2主端子が第1の抵抗により前記
第1の出力トランジスタの第2主端子に接続され、前記
第8のトランジスタの第2主端子が前記第1の測定電流
に対応した電圧を帯びる前記第1の点を構成する一方、
前記第2の電流測定手段が第1主端子と第2主端子と制
御端子とを具備する第9のトランジスタを有し、該トラ
ンジスタの制御端子が前記第2の出力トランジスタの制
御端子に接続され、前記第9のトランジスタの第2主端
子が第2の抵抗により前記第2の出力トランジスタの第
2主端子に接続され、前記第9のトランジスタの第1主
端子が第3の抵抗により第1の電源端子に接続され、前
記第9のトランジスタの第1主端子が前記第2の測定電
流に対応した電圧を帯びる前記第2の点を構成し、かつ
前記第5のトランジスタの第1主端子が第4の抵抗によ
り前記第1の電源端子に接続されていることを特徴とす
るようにしてもよい。この場合、第1の測定電流は前記
第1の抵抗を介して流れ、この抵抗の両端間の電圧が第
3のトランジスタの制御端子に直接印加される。また、
第2の測定電流は第3の抵抗によりそれに比例した電圧
に変換され、この電圧が第4のトランジスタの制御端子
に印加される。
また、本発明による増幅回路の他の実施例は、前記駆
動手段が、第1主端子と第2主端子と制御端子とを具備
する第10のトランジスタと、制御端子と2個の第1端子
と2個の第2主端子とを具備する第11のトランジスタと
を有してなる第3の差動増幅器を含み、前記第10のトラ
ンジスタの制御端子が前記駆動手段の第1の入力端子に
接続され、前記第11のトランジスタの制御端子が前記駆
動手段の第2の入力端子に接続され、かつ前記第11のト
ランジスタの2個の第2主端子が前記駆動手段の第1お
よび第2の出力端に各々接続されていることを特徴とす
る。この実施例は、更に、前記駆動手段の第1の入力端
子と前記第10のトランジスタの第1主端子との間に第1
の容量が設けられ、前記第2の出力トランジスタの制御
端子と当該増幅回路の出力端子との間に第2の容量が設
けられ、前記第1の出力トランジスタの制御端子と当該
増幅回路の出力端子との間に第3の容量が設けられてい
ることを特徴とするようにしてもよい。これらの容量
は、当該増幅回路の安定性を向上させる。
この増幅回路は、バイポーラトランジスタを用いて好
適に構成することができる。この場合、(負)帰還手段
は、第1および第2の出力トランジスタを介して流れる
電流を、これらの電流の調和平均値が略一定値に維持さ
れるように、制御する。この増幅回路は、勿論、バイポ
ーラトランジスタの代わりに電界効果トランジスタを用
いて構成することもできる。
[実施例] 以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明す
る。
第1図は、本発明による増幅回路の第1実施例を示し
ている。この増幅回路は、第1の出力トランジスタT1
と第2の出力トランジスタT2とを有し、これらトラン
ジスタのコレクタ−エミッタ通路は第1の電源端子1と
第2の電源端子2との間に直列に設けられている。前記
トランジスタT1のエミッタと前記トランジスタT2のコ
レクタは、当該増幅回路の出力端子3に接続され、この
出力端子には負荷ZLが接続される。
当該増幅回路は、更に、前記第1および第2の出力ト
ランジスタT1,T2をプッシュプル駆動するための駆動手
段10を有している。この駆動手段10は、2個のトランジ
スタT11およびT12を有する差動増幅器を具備してい
る。これらトランジスタT11,T12のエミッタは、共通点
に接続され、この共通点は電流lの電流源l1により前
記電源端子2に接続されている。前記トランジスタT11
のベースは第1の入力端子4に接続され、この入力端子
には入力電圧Vinが印加される。この信号は、例えばμ
A741のような通常の構成の入力ステージから発生され
る。また、前記トランジスタT12のベースは、基準電圧
refを帯びる第2の入力端子5に接続されている。前
記トランジスタT11のコレクタは前記駆動手段の第1の
出力端6に接続され、この第1の出力端は前記トランジ
スタT1のベースと、可変電流源l5を構成するトランジ
スタT13のコレクタとに接続されている。同様に、前記
トランジスタT12のコレクタは同駆動手段10の第2の出
力端7に接続され、この第2の出力端は前記トランジス
タT2のベースと、可変電流源l6を構成するトランジス
タT14のコレクタとに接続されている。
前記電流源l5およびl6は、当該増幅回路をAB級に調
整すべく前記出力トランジスタT1およびT2を介して零
入力電流(Quiescent Current)を流しせしめる為の零
入力電流手段の一部を構成している。この零入力電流手
段は、トランジスタT3を有して構成された第1の電流
測定手段20を具備し、このトランジスタのベース−エミ
ッタ接合は、前記トランジスタT1のベース−エミッタ
接合に並列な第1の抵抗R1に直列に接続されている。
上記トランジスタT3のコレクタ電流は、前記トランジ
スタT1のコレクタ電流の尺度となるもので、トランジ
スタT1とT3とのエミッタ面積の比と、抵抗R1の抵抗
値とにより決まる。当該増幅回路の電力消費を極小化す
るために、上記トランジスタT3のエミッタ面積は、好
ましくは、トランジスタT1のエミッタ面積よりも充分
に小となるように選定される。前記抵抗R1はトランジ
スタT3の最大電流を安全な値に制限し、これによって
該トランジスタをトランジスタT1が完全導通した時に
損傷されることから防止する。ところで、上記抵抗R1
は理論的には削除することができることに注意すべきで
ある。前述した零入力電流手段は、更に、トランジスタ
4が設けられた第2の電流測定手段30を有し、抵抗R2
に直列なこのトランジスタT4のベース−エミッタ接合
は、前記トランジスタT2のベース−エミッタ接合と並
列に接続されている。上記トランジスタT4のコレクタ
電流は、前記トランジスタT2を介して流れる電流の尺
度となる。前記零入力電流手段は、更に、負帰還手段40
を有し、この負帰還手段は、前記第1および第2の電流
測定手段20および30により供給される測定電流、すなわ
ち前記第1および第2の出力トランジスタT1およびT2
を介して流れる電流、の調和平均値をある基準値に略等
しくなるよう維持する。この負帰還手段40は、2個のト
ランジスタT5およびT6を有する第1の差動増幅器を具
備し、これらトランジスタのエミッタは共通点8に接続
されている。この共通点8は、電流2l0の電流源l2によ
り前記第2の電源端子2に接続されている。上記トラン
ジスタT5のベース11は、ダイオードとして構成された
トランジスタT7を介して第1の電源端子1に接続され
る一方、トランジスタT3のコレクタに接続されてい
る。同様に、上記トランジスタT6のベース12は、ダイ
オードとして構成されたトランジスタT8を介して第1
の電源端子1に接続される一方、トランジスタT4のコ
レクタに接続されている。前記負帰還手段40は、更に、
電流l0の電流源l3を有して構成された基準回路を具備
し、この電流源l3の出力端9は、ともにダイオードと
して構成されかつ直列に配列された2個のトランジスタ
9およびT10を介して第1の電源端子1に接続されて
いる。前記負帰還手段40は、更に、ベース−エミッタ接
合が並列に配列された2個のトランジスタT13およびT
14と、ベース−エミッタ接合が並列に配列された2個の
トランジスタT15およびT16とを有してなる第2の差動
増幅器を具備している。これらトランジスタT13ないし
16のエミッタは共通点に接続され、この共通点は電流
2lの電流源l4により前記正の電源端子1に接続されて
いる。また、トランジスタT15およびT16の共通ベース
は、前記第1の差動増幅器(T5,T6)の共通点8に接続
されている。また、前記トランジスタT15およびT16
コレクタは前記第2の電源端子2に接続されている。ま
た、トランジスタT13およびT14の共通ベースは、前記
電流源l3の出力端9に接続されている。そして、トラ
ンジスタT13のコレクタは前記駆動手段10の第1の出力
端6に接続され、トランジスタT14のコレクタは同駆動
手段10の第2の出力端7に接続されている。なお、上記
トランジスタT13は可変電流源l5を構成し、上記トラ
ンジスタT14は可変電流源l6を構成している。
ここで、前記トランジスタT13,T14およびトランジス
タT15,T16は共にダブルコレクタを有する単一のトラン
ジスタに各々置換し得ることに注意すべきである。
上記構成の増幅回路の動作は以下のようになる。ま
ず、AB級への調整動作は出力トランジスタT1およびT2
のベースにコモンモード信号として作用し、一方増幅す
べき信号はこれらトランジスタのベースに差動モード信
号として作用する。ここで、前記負帰還手段40におい
て、トランジスタT5ないしT8により構成されるトラン
スリニア(Translinear)なループを識別することがで
きる。このループに関しては、次の式が成り立つ。
ここで、VBEは対応するトランジスタのベース−エミ
ッタ間電圧である。そして、トランジスタのベース−エ
ミッタ間電圧とコレクタ電流との間の既知の指数関数
と、前記トランジスタT5ないしT8が等しいエミッタ面
積を持つとの仮定とによれば、上記(1)式は、 IS1・l0(1+a)=lS2・l0(1−a) …(2) となる。ここで、lS1は第1の電流測定手段20により供
給されトランジスタT7を介して流れる第1の測定電流
であり、lS2は第2の電流測定手段30により供給されト
ランジスタT8を介して流れる第2の測定電流であり、
またal0はこれら第1および第2の測定電流lS1,lS2
差により決まりトランジスタT5およびT6を介して流れ
る信号電流である。そして、上記(2)式から次の関係
が得られる。
または、 また、この負帰還手段40において、トランジスタT8,
T6,T16,T13,T10,T9からなる第2のトランスリニアなル
ープを識別することができる。このループに関しては、
次の式が成り立つ。
再び、トランジスタの既知の指数式と各トランジスタ
が等しいエミッタ面積を持つとの仮定とによれば、上記
式は次のようになる。
ここで、Zlは前記共通点8と9と間の電圧差により決
まりトランジスタT13およびT16を介して流れる信号電
流である。しかして が成り立つ。前記(3)式を代入すると上記(6)式
は、 または、 となる。
前記トランジスタT13のコレクタ電流l5は、l(1
+Z)/2に等しい。また、トランジスタT14はトランジ
スタT13と並列に配列されているから、該トランジスタ
14のコレクタ電流l6もl(1+Z)/2に等しい。
前記駆動手段10の入力端子4に入力電圧Vinがない場
合は、電流源l1の電流lはトランジスタT11とT12
に等しく分配されるから、l/2なる直流電流がこれらト
ランジスタの各々に流れる。これらの直流電流は、トラ
ンジスタT13およびT14を介して流れる直流電流l/2に
より相殺される。結果として、Zl/2なる電流が前記出力
端6を介してトランジスタT1のベースに流れ、また同
じ大きさの電流Zl/2が前記出力端7を介してトランジス
タT2のベースに流れる。したがって、結果として第1
およびこれと等しい第2の測定電流lS1およびlS2が得
られるような零入力電流がトランジスタT1およびT2
介して流れる。この場合、トランジスタT1およびT
2は、これらの測定電流により決まる共通点8の電圧が
共通点9の基準電圧に等しくなるように駆動される。そ
して、トランジスタT1およびT2を介して流れる零入力
電流の値に関しては、以下のことが成り立つ。まず、ト
ランジスタT1およびT2の電流増幅率は非常に大きい。
このことは、それらのベース電流Zl/2は非常に小さく略
零と仮定し得ることを意味する。前記電流lS1と電流l
S2とが等しいとすると、前記(7)式または(8)式か
ら、入力電圧Vinがない場合に流れる測定電流に関し
て、 lS1=lS2=l0 …(9) が成り立つ。
比較的小さな電流に関しては、抵抗R1およびR2の各
両端間の電圧はトランジスタT3およびT4のベース−エ
ミッタ間電圧に対しては小さい。また、トランジスタT
1,T3およびトランジスタT2,T4のエミッタ面積の各比が
Nの場合、トランジスタT1およびT2を介して流れる零
入力電流の値に関しては、 lT1=lT2=Nl0 …(10) が成り立つ。
前記入力端子4における入力電圧Vinが入力端子5に
おける基準電圧Vrefよりも小さい場合は、トランジス
タT12の電流は増加し、トランジスタT11の電流は減少
する。結果として、トランジスタT1のベース電流は増
加しトランジスタT2のベース電流は減少するので、ト
ランジスタT1は益々オンとなり、トランジスタT2は益
々オフとなる。結果として、トランジスタT3を介して
流れる測定電流lS1は増加し、トランジスタT4を介し
て流れる測定電流lS2は減少する。したがって、トラン
ジスタT7のベース−エミッタ接合間の電圧は増加し、
トランジスタT8のベース−エミッタ接合間の電圧は減
少する。かくして、既に比較的小電流状態にあるトラン
ジスタT5はオフとなるので、トランジスタT6はエミッ
タフォロアとして振舞い出す。したがって、前記共通点
8における電圧は増加するので、トランジスタT15およ
びT16はより少ない電流を流すようになり、一方トラン
ジスタT13およびT14はより多くの電流を流すようにな
る。結果として、トランジスタT1およびトランジスタ
2の両ベース電流が増加する。このようにして、測定
電流lS2、したがってトランジスタT2を介して流れる
零入力電流は、トランジスタT1のオン状態の程度に無
関係に、ある良好に規定された残留値に制御される。一
方、トランジスタT2を駆動する場合も、トランジスタ
1の零入力電流は、同様にして、同じような残留値に
制御される。
トランジスタT1およびT2のベース電流を無視した場
合、前記第(7)式からは電流lT1および電流lT2が次
の式で決まることが分かる。
上記式からは、前記負帰還手段40が前記トランジスタ
1およびT2を介して流れる電流の調和平均値をある基
準値に等しい値に制御することが解る。第2a図は、上記
(11)式によって決まる電流lT1とlT2との間の関係を
グラフとして示している。また、第2b図は、トランジス
タT1およびT2を介して流れる電流lT1およびlT2の波
形を当該増幅回路の出力端子3における電圧V0の関数
として示している。またこの図には、比較のために、既
知の回路におけるこれらの電流の波形を破線で示してあ
る。この図から明らかなように、非駆動側の出力トラン
ジスタの残留電流が一定値に制御されることが解る。そ
して、前記(11)式から、この残留電流は、 で与えられる。このようにこの実施例では、残留電流
は、入力信号がない場合の零入力電流の半分に等しい。
この残留電流のため、非駆動側のトランジスタはいつも
一部オン状態となっており、したがってオフとなるのが
防止される。結果として、クロスオーバ歪が低減され
る。また、出力トランジスタのベース−エミッタ間電圧
の変動は小さいので、それに起因する歪も小さい。ま
た、第1の出力トランジスタT1は常時オンとなってい
るので、このトランジスタの、したがって当該増幅回路
全体の出力インピーダンスの変化は小さく、したがって
それによる出力信号の歪も小さい。更に、非駆動側の出
力トランジスタを介して流れる残留電流は正確に固定さ
れており従って略一定なので、非駆動側出力トランジス
タにおける電力消費も略一定である。ここで、出力トラ
ンジスタを介して流れる電流の前記調和平均値、すなわ
ち前記残留電流は、エミッタ面積の比およびバイアス電
流のうちの少なくとも一方を異なる値に選択することに
より異なる値に制御することができることに注意すべき
である。さらに、前記(12)式における1/2の係数は、
前述したトランスリニアなループにおけるトランジスタ
に異なるエミッタ面積を与えることにより変更すること
ができる。
第3図は、本発明による増幅回路の第2実施例を示
し、この図において第1図と同一部分には同一の符号を
付してある。この第2実施例では、出力トランジスタT
1がトランジスタT20とダーリントン接続となってお
り、このトランジスタT20のコレクタはトランジスタT
1のコレクタに接続され、エミッタはトランジスタT1
ベースに接続されるとともに電流源l7により第2の電
源端子2に接続されている。上記トランジスタT20のベ
ースは、後述するごとく、駆動手段10の第1の出力端6
に接続される。同様に、出力トランジスタT2はトラン
ジスタT22とダーリントン接続となっており、このトラ
ンジスタT22のエミッタは電流源l9により第2の電源
端子2に接続されている。このトランジスタT22のベー
スは、トランジスタT23と電流源l10とを有する電圧フ
ォロワにより駆動されるようになっている。また、トラ
ンジスタT23のベースは前記駆動手段10の第2の出力端
7に接続されている。
前記トランジスタT1とT20およびT2とT22のダーリ
ントン接続は、非常に大きな電流利得を保証し、結果と
してトランジスタT20とT22のベース電流が非常に小さ
くなることを保証する。
第3図の実施例では、前記駆動手段10の第1の出力端
6が増幅器50の非反転入力端に接続され、同増幅器50の
反転入力端は当該増幅回路の出力端子3に接続されてい
る。また、増幅器50の出力端は前記トランジスタT20
ベースに接続されている。この増幅器50は、前記ダーリ
ントン接続(T1,T20)への負帰還を保証する。この負
帰還は、出力トランジスタT1の非直線性による出力電
圧の歪を低減させる結果となるので、前記出力端子3に
おける電圧V0は前記駆動手段10の出力端6における電
圧に正確に追従する。また、トランジスタT1は本発明
による零入力電流制御の結果常にオン状態となるから、
上記負帰還は、いかなる状況においても正確に動作し続
ける。
第4図は、本発明による増幅回路の第3実施例を示
し、この図において、第3図に示した各部と同一の部分
には同一の符号を付してある。この実施例においては、
当該増幅回路が通常の入力増幅器により駆動される場合
に周知のように利得を安定化させるような周波数補償容
量C1が、当該増幅回路の入力端子4と駆動手段10の第
1の出力端6との間に設けられている。上記入力端子4
はトランジスタT30のベースにも接続され、このトラン
ジスタT30のコレクタは電源端子1に接続され、エミッ
タは電流源l11により電源端子2に接続されると共に容
量C2により前記駆動手段10の第2の出力端7に接続さ
れている。上記容量C2は、周波数が高い場合に、入力
電圧Vinが電圧フォロア用トランジスタT30を介して直
接トランジスタT23のベースに印加されるのを保証す
る。この動作は、位相マージンを広げ、したがって該増
幅回路の安定性を高める。また、上記容量C1およびC2
は、前述した零入力電流を制御する制御ループを安定化
させる。これは、これら容量がこのループに優勢な極を
設けるよう作用するからである。
この実施例においては、増幅器50は2個のトランジス
タT40およびT41を有する差動増幅器を具備して構成さ
れ、これらトランジスタのエミッタは共通点に接続さ
れ、この共通点は電流源l12を介して電源端子2に接続
されている。上記トランジスタT40のベースは前記駆動
手段10の第1の出力端6に接続され、トランジスタT41
のベースは当該増幅回路の出力端子3に接続されてい
る。トランジスタT40のコレクタは電源端子1に直接接
続され、一方トランジスタT41のコレクタは電流源l13
により正電源端子1に接続されると共に増幅器50の出力
端15に接続されている。この出力端15はトランジスタT
20のベースに接続されている。前記駆動手段10の第1の
出力端6はトランジスタT42のベースにも接続され、こ
のトランジスタT42のコレクタは第1の電源端子1に接
続され、エミッタは電流源l8により第2の電源端子2
に接続されると共に容量C3により増幅器50の出力端15
に接続されている。この場合、増幅器50が大きな位相ず
れをおこすような領域では、容量C3が前記第1の出力
端6における信号がトランジスタT20のベースに直接印
加されるのを保証する。トランジスタT40のベースとエ
ミッタとの間にはダイオードD1が設けられ、前記容量
3にはダイオードD2が並列に設けられている。これら
のダイオードは、速いステップ状の信号(過渡状態)の
場合に、増幅器(T40,T41)が過剰駆動されるのを防止
する。
第5図は、本発明による増幅回路の第4実施例を示
し、この図において第1図の各部と同一の部分には同一
の符号を付してある。この実施例は、バイポーラトラン
ジスタの代わりに電界効果トランジスタを有している。
この第5図における負帰還手段40においても、2つの
トランスリニアなループを識別することができる。この
場合、トランジスタT5ないしT8を有する第1のループ
に関しては、次の式が成り立つ。
ここで、VGSは対応するトランジスタのゲート−ソー
ス間電圧である。また、トランジスタT8,T6,T16,T13,T
10,T9を有してなる第2のループに関しては、次の式が
成り立つ。
この実施例においては、上記負帰還ループにおける強
力な負帰還のため、第2の差動増幅器(T13ないし
16)が常に平衡状態にあると仮定することができるか
ら、次式が成り立つ。
また、前記第2のトランスリニアなループに関して
は、 各トランジスタが同一であるとして、MOSトランジス
タのドレイン−ソース電流lDとゲート−ソース間電圧
GSとの間の2次関係 lD=1/2β(VGS−VT2 …(16) (ここで、βは幾何学的因子、またVTはトランジス
タのしきい電圧である。)を用いると、上記(13)式お
よび(15)式は以下のように書き換えることができる。
なお、上記式において、l0(1+a)はトランジス
タT5を介して流れる電流、またl0(1−a)はトラン
ジスタT6を介して流れる電流である。
さらに、上記(17)式は、以下のように書き換えるこ
とができる。
そして、これら式を加算して書き換えることにより、
測定電流lS1とlS2との間の関係が次のように得られ
る。
上記式は、その1/4が有効な円の軌跡を描く。第6a図
は、前記測定電流lS1とlS2との間のこの関係を示して
いる。
電流lS1がlS2と等しい場合には、上記(20)式か
ら、入力信号がない場合のこれら測定電流に対する次式
が得られる。
S1=lS2=l0 …(21) 比較的小さな電流に対しては、抵抗R1およびR2の各
両端間の電圧は、トランジスタT3およびT4の各ゲート
−ソース間電圧に比較して小さい。したがって、トラン
ジスタT1とT3およびトランジスタT2とT4の各長さ幅
比がNに等しいとすると、トランジスタT1およびT2
流れる零入力電流に関して次式が成り立つ。
T1=lT2=Nl0 …(22) また、前記(20)式からは、例えば前記トランジスタ
1を駆動するときにトランジスタT2の零入力電流が次
式により与えられる残留値に制御されることが解る。
一方、トランジスタT2を駆動するときも、トランジ
スタT1を介して流れる零入力電流が同様にして同様の
残留電流に制御される。第6b図には、出力トランジスタ
1およびT2を介して流れる零入力電流の波形が、当該
増幅回路の出力電圧の関数として示されている。このよ
うに、この実施例における残留電流は、入力信号がない
場合の零入力電流の約0.35倍に等しくなる。このこと
は、バイポーラトランジスタの実施例の場合と同様に、
非駆動側の出力トランジスタがオフとなり、それにより
歪の原因となるのを防止することを意味する。
次に、第7図は、本発明による増幅回路の第5実施例
を示している。この実施例は、前述した各実施例と異な
り、同一の導電性ではなく逆導電性の出力トランジスタ
を有している。すなわち、この増幅回路は、PNP出力ト
ランジスタT1とNPN出力トランジスタT2とを有し、こ
れらトランジスタのコレクタ−エミッタ通路は第1の電
源端子1と第2の電源端子2との間に直列に接続されて
いる。また、トランジスタT1およびT2のコレクタは、
当該増幅回路の出力端子3に接続されている。
上記トランジスタT1およびT2は、駆動手段10により
同相で駆動される。この手段は、トランジスタT11と、
2つのトランジスタT12およびT13とを具備する差動増
幅器を有し、これらトランジスタの共通エミッタは電流
2lの電流源l1により前記電源端子2に接続されてい
る。トランジスタT11のベースは、入力信号Vinが印加
される入力端子4に接続され、この信号Vinは例えば通
常の入力ステージから供給される。また、トランジスタ
12およびT13の共通ベースは、基準電圧Vrefを帯び
る第2の入力端子5に接続されている。トランジスタT
12のコレクタは、駆動手段10の第1の出力端6に接続さ
れ、この出力端はトランジスタT1のベースに接続され
ている。また、トランジスタT13のコレクタは、同駆動
手段の第2の出力端7に接続され、この出力端はトラン
ジスタT2のベースに接続されている。
また、この増幅回路には、トランジスタT1およびT2
を介して流れる零入力電流を制御するための零入力電流
手段が設けられている。この手段は、PNPトランジスタ
3を有する第1の電流測定手段20を具備している。こ
のトランジスタT3のベース−エミッタ接合は抵抗値R
の抵抗R1と直列になって、トランジスタT1のベース−
エミッタ接合に並列に設けられている。トランジスタT
3と抵抗R1とを介して流れる電流は、トランジスタT1
を介して流れる電流の尺度となる。また、消費電力を極
小化するために、トランジスタT3のエミッタ面積は、
トランジスタT1のものよりも非常に小となるように選
定される。また、抵抗R1は、トランジスタT3を介して
流れる電流の最大値を制限し、トランジスタT1が完全
に導通した時に損傷されるのを防止する。前記零入力電
流手段は、更に、トランジスタT4を具備する第2の電
流測定手段30を有している。このトランジスタT4のベ
ース−エミッタ接合は抵抗値Rの抵抗R2と直列になっ
て、トランジスタT2のベース−エミッタ接合に並列に
接続されている。この場合、トランジスタT4のコレク
タ電流は、トランジスタT2を介して流れる電流の尺度
となる。そして、この電流は抵抗値Rの抵抗R3により
それに比例した電圧に変換される。
前記零入力電流手段は、更に、2つのトランジスタT
5およびT6を具備する第1の差動増幅器を有してなる負
帰還手段40を含む。上記トランジスタT5およびT6のエ
ミッタは、共通点8に接続され、この共通点は電流l0
の電流源l2によって、第2の電源端子2に接続されて
いる。トランジスタT5のベース11はトランジスタT3
エミッタに接続され、トランジスタT6のベース12はト
ランジスタT4のコレクタに接続されている。この負帰
還手段は、更に、基準回路を有している。この基準回路
は、ダイオードとして構成されたトランジスタT10と、
抵抗値Rの抵抗R4との直列接続を有し、この直列接続
には電流l0の電流源l3が接続されている。負帰還手段
40は、更に、2つのトランジスタT15およびT16を具備
する第2の差動増幅器を有してなっている。これらトラ
ンジスタのエミッタは共通点に接続され、この共通点は
電流lの電流源l4によって正電源端子1に接続されて
いる。トランジスタT15のベースは前記差動増幅器(T
5,T6)の共通点8に接続され、トランジスタT16のベー
スはトランジスタT10のエミッタに接続されている。
上記構成の増幅回路の動作は次のようになる。まず、
負帰還手段40において、2つのループが識別できる。こ
こで、抵抗R1およびR4と、トランジスタT5、T15
16、T10とからなるループと、抵抗R3およびR4と、
トランジスタT6、T15、T16、T10とからなるループ
とについては、差動増幅器(T15,T16)が負帰還のため
平衡状態にあるとすれば、以下の式が成り立つ。
ここで、lS1は抵抗R1を介して流れる電流であり、
S2は抵抗R3を介して流れる電流である。
また、トランジスタT1およびT2を介して流れる電流
T1およびlT2と、測定電流lS1およびlS2との間の関
係は、以下の式で与えられる。
トランジスタのベース−エミッタ間電圧とコレクタ電
流の間の既知の関係によれば、前記式(24)および(2
5)に関して以下の式が成り立つ。
ここで、lSPは飽和電流を示す。
上述した各式から、トランジスタT5およびT6を介し
て流れる電流を求めるための以下の関係が得られる。
更に、 lT5+lT6=l0 …(32) が成り立つ。
上記(32)式を(30)および(31)式と組み合わせる
と、測定電流lS1とlS2との間の関係を示す次式が求め
られる。
前記(26)および(27)式をこの式に代入すると、出
力電流lT1およびlT2の関係が得られる。しかしなが
ら、この式は簡素な解析関係を示さない。出力電流の当
該増幅回路の出力電圧V0の関数としての波形は第8図
に示されている。
入力信号がない場合のトランジスタT1およびT2の零
入力電流は同じように大きいので、lS1=lS2が成り立
つ。したがって、前記(33)式から、 lS1=lS2=l0+VT/R・ln2 …(33A) が、得られる。
前記(26)および(27)を用いると、トランジスタT
1およびT2の零入力電流の値を求めるものとして、次式
が得られる。
他方の出力トランジスタが駆動されているときの出力
トランジスタの残留電流を計算するために、駆動側の出
力トランジスタの測定電流(例えばlS2)を(33)式に
おいては、非常に大きな値であると仮定する。この場
合、測定電流に関しては、 lS1=l0 …(35) が、成り立つ。
また、前記(26)式によれば、出力トランジスタT1
を介して流れる残留電流に関して、次式が成り立つ。
上記(36)式を(34)式と比較すると、l0R>VT
成り立てば、残留電流は、入力信号がない場合の零入力
電流の略2倍であることが解る。したがって、この実施
例における増幅回路の制御動作は第1図に示した増幅回
路のものと略等しいことになる。なお、第7図の増幅回
路においては、容量C1がトランジスタT11のベースと
コレクタとの間に、容量C2がトランジスタT2のベース
とコレクタとの間に、また容量C3がトランジスタT1
ベースとコレクタとの間に、各々設けられている。これ
らの容量は、第4図の実施例における容量C1、C2、C
3の機能と同じ機能を満たしている。また、この実施例
においても非駆動側の出力トランジスタの残留電流は一
定の値に制御されるから、高調波歪の発生が防止され
る。
また、第7図に示した実施例をバイポーラトランジス
タの代わりに電界効果トランジスタを有して構成しても
よいことは、明かである。
なお、本発明は上述した各実施例のみに限定されるも
のではないことに注意すべきである。例えば、前述した
第1および第2の電流測定手段は、第1および第2の出
力トランジスタを介して流れる電流の尺度となる電流を
発生するものである限り、他のいかなる構成のものであ
ってもよい。また、駆動手段も、第1および第2の出力
トランジスタをプッシュプルモードで駆動するものであ
れば、いかなる構成のものでもよい。また、本発明によ
る増幅回路の実施例は、完全にバイポーラトランジスタ
のみによって構成されたものであっても、または完全に
ユニポーラトランジスタのみによって構成されたもので
あってもよい。また、本増幅回路をユニポーラトランジ
スタとバイポーラトランジスタの両方で構成しても勿論
よい。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明による増幅回路の第1実施例の回路
図、 第2a図は、本発明による増幅回路の出力トランジスタを
介して流れる電流の関係を示すグラフ、 第2b図は、本発明による増幅回路の出力トランジスタを
介して流れる電流を同増幅回路の出力電圧の関数として
示す波形図、 第3図は、本発明による増幅回路の第2実施例の回路
図、 第4図は、本発明による増幅回路の第3実施例の回路
図、 第5図は、本発明による増幅回路の第4実施例の回路
図、 第6a図は、第5図に示した増幅回路における測定電流間
の関係を示すグラフ、 第6b図は、第5図に示した増幅回路における零入力電流
の波形を該回路の出力電圧の関数として示す波形図、 第7図は、本発明による増幅回路の第5実施例の回路
図、 第8図は、第7図に示した増幅回路における出力トラン
ジスタの電流の波形を該回路の出力電圧の関数として示
す波形図である。 1……第1の電源端子、2……第2の電源端子、3……
出力端子、4……駆動手段の第1の入力端子、5……駆
動手段の第2の入力端子、6……駆動手段の第1の出力
端、7……駆動手段の第2の出力端、8……第1の差動
増幅器の共通点、9……第2の電流源の出力端、10……
駆動手段、20……第1の電流測定手段、30……第2の電
流測定手段、40……負帰還手段、l2……第1の電流
源、l3……第2の電流源、R1……第1の抵抗、R2
…第2の抵抗、R3……第3の抵抗、R4……第4の抵
抗、C1……第1の容量、C2……第2の容量、C3……
第3の容量、D2……第1のダイオード、D1……第2の
ダイオード、T1……第1の出力トランジスタ、T2……
第2の出力トランジスタ、T3ないしT6,T11ないし
16,T20,T22,T23,T30,T40ないしT42……トランジス
タ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−53008(JP,A)

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各々が第1主端子と第2主端子と制御端子
    とを有し、かつそれらの主電流通路が2つの電源端子の
    間に直列に介挿されると共に負荷に接続するための当該
    増幅回路の出力端子にも接続された第1および第2の出
    力トランジスタと、 入力信号を印加するための第1の入力端子と、第2の入
    力端子と、前記第1の出力トランジスタの制御端子に接
    続された第1の出力端と、前記第2の出力トランジスタ
    の制御端子に接続された第2の出力端とを有し、前記第
    1および第2の出力トランジスタを駆動するための駆動
    手段と、 前記第1および第2の出力トランジスタを介して零入力
    電流を流しせしめる零入力電流手段であって、前記第1
    および第2の出力トランジスタを介して流れる電流の尺
    度となる第1および第2の測定電流を各々発生する第1
    および第2の電流測定手段と、前記第1および第2の出
    力トランジスタを介して流れる前記零入力電流を前記第
    1および第2の測定電流に基づいて制御する帰還手段と
    を具備してなる零電流手段と、 を具備する増幅回路において、 前記帰還手段が、 各々が第1主端子と第2主端子と制御端子とを具備する
    第3および第4のトランジスタを有する第1の差動増幅
    器であって、これらトランジスタの前記第2主端子は第
    1の電流源に結合された共通点に接続され、前記第3の
    トランジスタの制御端子は前記第1の測定電流に対応し
    た電圧を帯びる第1の点に接続され、かつ前記第4のト
    ランジスタの制御端子は前記第2の測定電流に対応した
    電圧を帯びる第2の点に接続された第1の差動増幅器
    と、 第2主端子と第1主端子とこの第1主端子に接続された
    制御端子とを具備する第5のトランジスタと、この第5
    のトランジスタに接続された第2の電流源と、を有する
    基準回路と、 各々が制御端子と少なくとも1個の第1主端子と少なく
    とも1個の第2主端子とを具備する第6および第7のト
    ランジスタを有する第2の差動増幅器であって、前記第
    6のトランジスタの制御端子が前記第5のトランジスタ
    の第2主端子に結合され、前記第7のトランジスタの制
    御端子が前記第1の差動増幅器の前記共通点に接続さ
    れ、かつ前記第6および/または第7のトランジスタの
    第1主端子が前記駆動手段の第1および第2の出力端に
    接続された第2差動増幅器と、 を具備することを特徴とする増幅回路。
  2. 【請求項2】前記第1の出力トランジスタと第2の出力
    トランジスタとが同一導電性であり、前記第6および第
    7のトランジスタが各々2個の第1主端子を有し、かつ
    前記第6のトランジスタの2個の第1主端子のうちの一
    方の第1主端子が前記駆動手段の前記第1の出力端に接
    続され、該第6のトランジスタの他方の第1主端子が前
    記駆動手段の前記第2の出力端に接続されていることを
    特徴とする請求項1に記載の増幅回路。
  3. 【請求項3】前記第1の電流測定手段が第1主端子と第
    2主端子と制御端子とを具備する第8のトランジスタを
    有し、該トランジスタの制御端子と第2主端子が前記第
    1の出力トランジスタの制御端子と第2主端子に各々接
    続される一方、前記第2の電流測定手段が第1主端子と
    第2主端子と制御端子とを具備する第9のトランジスタ
    を有し、該トランジスタの制御端子と第2主端子が前記
    第2の出力トランジスタの制御端子と第2主端子に各々
    接続されていることを特徴とする請求項1または2に記
    載の増幅回路。
  4. 【請求項4】前記第8のトランジスタの第2主端子が第
    1の抵抗により前記第1の出力トランジスタの第2主端
    子に接続される一方、前記第9のトランジスタの第2主
    端子が第2の抵抗によって前記第2の出力トランジスタ
    の第2主端子に接続されていることを特徴とする請求項
    3に記載の増幅回路。
  5. 【請求項5】前記第8のトランジスタの第1主端子が第
    1主端子と第2主端子と制御端子とを具備する第10のト
    ランジスタにより第1の電源端子に接続され、この第10
    のトランジスタの第1主端子と制御端子とが接続され、
    この第10のトランジスタの第2主端子が前記第1の測定
    電流に対応した電圧を帯びる前記第1の点を構成する一
    方、前記第9のトランジスタの第1主端子が第1主端子
    と第2主端子と制御端子とを具備する第11のトランジス
    タにより前記第1の電源端子に接続され、この第11のト
    ランジスタの第1主端子と制御端子とが接続され、この
    第11のトランジスタの第2主端子が前記第2の測定電流
    に対応した電圧を帯びる前記第2の点を構成し、かつ前
    記第5のトランジスタの第1主端子が第1主端子と第2
    主端子と制御端子とを具備する第12のトランジスタによ
    って前記第1の電源端子に接続され、この第12トランジ
    スタの第1主端子と制御端子とが接続されていることを
    特徴とする請求項3または4に記載の増幅回路。
  6. 【請求項6】前記駆動手段が、各々が第1主端子と第2
    主端子と制御端子とを具備する第13および第14のトラン
    ジスタを有してなる第3の差動増幅器を含み、前記第13
    のトランジスタの制御端子と第1主端子が前記駆動手段
    の第1の入力端子と第1の出力端に各々接続され、前記
    第14のトランジスタの制御端子と第1主端子が前記駆動
    手段の第2の入力端子と第2の出力端に各々接続されて
    いることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかの項
    に記載の増幅回路。
  7. 【請求項7】前記駆動手段の第1の入力端子と第1の出
    力端との間に第1の容量が設けられていることを特徴と
    する請求項6に記載の増幅回路。
  8. 【請求項8】前記駆動手段の第1の入力端子が電圧フォ
    ロアとして構成された第15のトランジスタの入力端に接
    続され、この電圧フォロアの出力端が第2の容量によっ
    て前記駆動手段の第2の出力端に接続されていることを
    特徴とする請求項6または7に記載の増幅回路。
  9. 【請求項9】前記駆動手段の第1の出力端が増幅器の非
    反転入力端に接続され、この増幅器の反転入力端は当該
    増幅回路の出力端子に接続され、かつ上記増幅器の出力
    端は前記第1の出力トランジスタの制御端子に接続され
    ていることを特徴とする請求項2ないし8のいずれかの
    項に記載の増幅回路。
  10. 【請求項10】前記増幅器が、各々が制御端子と第1主
    端子と第2主端子とを具備する第16および第17のトラン
    ジスタを有する第4の差動増幅器を具備してなり、前記
    第16のトランジスタの制御端子は前記非反転入力端に接
    続され、前記第17のトランジスタの制御端子は前記反転
    入力端に接続され、かつ前記第17のトランジスタの第1
    主端子が前記増幅器の出力端と電流源とに接続されてい
    ることを特徴とする請求項9に記載の増幅回路。
  11. 【請求項11】前記駆動手段の第1の出力端が電圧フォ
    ロア回路の入力端に接続され、この電圧フォロア回路の
    出力端が第3の容量によって前記第1の出力トランジス
    タの制御端子に接続されていることを特徴とする請求項
    9または10に記載の増幅回路。
  12. 【請求項12】前記第3の容量には第1のダイオードが
    並列に設けられ、前記第16のトランジスタの第2主端子
    と制御端子との間には第2のダイオードが設けられてい
    ることを特徴とする請求項11に記載の増幅回路。
  13. 【請求項13】前記各トランジスタがバイポーラトラン
    ジスタであることを特徴とする請求項2ないし12のいず
    れかの項に記載の増幅回路。
  14. 【請求項14】前記各トランジスタが電界効果トランジ
    スタであることを特徴とする請求項2ないし6のいずれ
    かの項に記載の増幅回路。
  15. 【請求項15】前記第1の出力トランジスタと第2の出
    力トランジスタとが逆導電性であり、前記第6および第
    7のトランジスタが各々1個の第1主端子を有し、前記
    第6のトランジスタの第1主端子が前記駆動手段の第1
    の出力端に接続され、かつ前記第7のトランジスタの第
    1主端子が前記駆動手段の第2の出力端に接続されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の増幅回路。
  16. 【請求項16】前記第1の電流測定手段が第1主端子と
    第2主端子と制御端子とを具備する第8のトランジスタ
    を有し、該トランジスタの制御端子が前記第1の出力ト
    ランジスタの制御端子に接続され、前記第8のトランジ
    スタの第2主端子が第1の抵抗により前記第1の出力ト
    ランジスタの第2主端子に接続され、前記第8のトラン
    ジスタの第2主端子が前記第1の測定電流に対応した電
    圧を帯びる前記第1の点を構成する一方、前記第2の電
    流測定手段が第1主端子と第2主端子と制御端子とを具
    備する第9のトランジスタを有し、該トランジスタの制
    御端子が前記第2の出力トランジスタの制御端子に接続
    され、前記第9のトランジスタの第2主端子が第2の抵
    抗により前記第2の出力トランジスタの第2主端子に接
    続され、前記第9のトランジスタの第1主端子が第3の
    抵抗により第1の電源端子に接続され、前記第9のトラ
    ンジスタの第1主端子が前記第2の測定電流に対応した
    電圧を帯びる前記第2の点を構成し、かつ前記第5のト
    ランジスタの第1主端子が第4の抵抗により前記第1の
    電源端子に接続されていることを特徴とする請求項15に
    記載の増幅回路。
  17. 【請求項17】前記駆動手段が、第1主端子と第2主端
    子と制御端子とを具備する第10のトランジスタと、制御
    端子と2個の第1主端子と2個の第2主端子とを具備す
    る第11のトランジスタとを有してなる第3の差動増幅器
    を含み、前記第10のトランジスタの制御端子が前記駆動
    手段の第1の入力端子に接続され、前記第11のトランジ
    スタの制御端子が前記駆動手段の第2の入力端子に接続
    され、かつ前記第11のトランジスタの2個の第2主端子
    が前記駆動手段の第1および第2の出力端に各々接続さ
    れていることを特徴とする請求項1または15または16に
    記載の増幅回路。
  18. 【請求項18】前記駆動手段の第1の入力端子と前記第
    10のトランジスタの第1主端子との間に第1の容量が設
    けられていることを特徴とする請求項17に記載の増幅回
    路。
  19. 【請求項19】前記第2の出力トランジスタの制御端子
    と当該増幅回路の出力端子との間に第2の容量が設けら
    れ、前記第1の出力トランジスタの制御端子と当該増幅
    回路の出力端子との間に第3の容量が設けられているこ
    とを特徴とする請求項16または17または18に記載の増幅
    回路。
  20. 【請求項20】前記各トランジスタがバイポーラトラン
    ジスタであることを特徴とする請求項15ないし19のいず
    れかの項に記載の増幅回路。
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