JP2522069B2 - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JP2522069B2
JP2522069B2 JP1265563A JP26556389A JP2522069B2 JP 2522069 B2 JP2522069 B2 JP 2522069B2 JP 1265563 A JP1265563 A JP 1265563A JP 26556389 A JP26556389 A JP 26556389A JP 2522069 B2 JP2522069 B2 JP 2522069B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は共有RAMを通して記録装置のデータを受け渡
す方式に係わり、特に受け渡すべきデータが大容量であ
る場合に、共有RAMへのデータ転送時間、共有RAM領域を
節約するようにした記録に関するものである。
〔従来の技術〕
近年、複写機やファクシミリ等の記録装置は高画質、
多機能化、高信頼性等進歩がめざましく、各方面に普及
されている。しかし、ユーザーからのニーズは多様で、
さらに高画質、多機能化、高信頼性であると共に低コス
ト化、低消費エネルギー化、高速化等の要請に応える必
要がある。このような観点から、例えば、複写機を例に
とると、システムを複数のサブシステムに分けて各サブ
システム毎に必要な処理を行い、全体としてメインシス
テムで統括管理してシステム全体としての処理の効率化
を図っている。
このような各サブシステム間におけるデータの受け渡
しは、異なるCPU間では通信により、同一CPU内のサブシ
ステム間では共有RAMにデータを書き込んでこれを互い
に参照することにより行われている。
同一CPUで制御されているサブシステムは、それぞれ
専用のRAM領域を有してそれぞれの処理を行っており、
ここに書かれているデータは、他のサブシステムが参照
できないようにしてデータの保全、ソフト設計の簡易化
を図っており、サブシステム間でのデータの受け渡し
は、互いに参照できる5〜7バイト程度の共有RAM領域
を設け、ここに渡すべきデータを書き込み、受け取る側
はこれを参照するようにしてわざわざモニタを介するこ
となく行っている。
〔発明が解決すべき課題〕
しかしながら、例えば複写機のように機能が複雑化し
てくるとサブシステム間でやりとりするデータ量が大き
くなり、共有RAM領域へのデータの転送に時間がかか
り、また共有RAM領域も大きくせざるを得ない状況であ
る。例えば、以下の実施例で例示する同一CPUで制御さ
れるサブシステムの一つであるシステム(SYS)とユー
ザインタフェース(SYSUI)を例にとると、SYSUIはオペ
レータのキー操作による選択されたジョブに関するデー
タをコピースタートコマンドでSYSに渡しているが、編
集モードが選択されたような場合にはSYSUIからSYSに対
して渡すべきデータは500〜700バイトにも達し、従来の
ものに比して共有RAMを大幅に拡張しなければ対応でき
ず、またこのような大容量のデータを自身のワークエリ
アから共有RAM領域に転送するのにも時間を要してしま
うという問題があった。
本発明は上記課題を解決するためのものである。
本発明の目的は、共有メモリ容量を拡張することな
く、データ転送時間を節約し、大容量データの受け渡し
を行えるようにすることである。
〔課題を解決するための手段及び作用〕
本発明は、第1図に示すように、サブシステム間で受
け渡すべきデータを共有メモリに書き込み、互いに参照
することによりデータの受け渡しを行うデータ受け渡し
方式において、受け渡しデータ量判断部1と、共有メモ
リ3に受け渡しデータを書き込むデータ書込み処理部2
とを備え、データ書込み処理部2は書き込むべきデータ
が所定バイトより大きいときには該データが記憶されて
いるメモリのアドレスを共有メモリに書き込むことを特
徴とする。
本発明は渡すべきデータ容量が大きいときには、その
データが格納されているワークエリアのアドレスを4バ
イトデータとして共有メモリに書き込み、これを参照す
るサブシステムは、そのアドレスにより相手方のメモリ
にアクセスしてデータを読み込むことができる。したが
って、共有メモリを大きくすることは必要なく、またデ
ータがセットされているワークエリアから共有メモリへ
データ転送する必要もないので、転送時間を節約するこ
とができる。
また、共有メモリには読み終わったデータか否かを示
すフラグ領域を設けて2度読みを防止することができ
る。
〔実施例〕
本発明が適用される複写機の全体構成の概要を説明す
る項であって、その構成の中で本発明の実施例を説明す
る項が(III)である。
(I−1)装置構成 (I−2)電気系制御システムの構成 (II)システム (III)データ受け渡し方式 (I−1)装置構成 第2図は本発明が適用されるカラー複写機の全体構成
の1例を示す図である。
本発明が適用されるカラー複写機は、基本構成となる
ベースマシン30が、上面に原稿を載置するプラテンガラ
ス31、イメージ入力ターミナル(IIT)32、電気系制御
収納部33、イメージ出力ターミナル(IOT)34、用紙ト
レイ35、ユーザインタフェース(U/I)36から構成さ
れ、オプションとして、エディットパッド61、オートド
キュメントフィーダ(ADF)62、ソータ63およびフィル
ムプロジェクタ(F/P)64を備える。
前記IIT、IOT、U/I等の制御を行うためには電気的ハ
ードウェアが必要であるが、これらのハードウェアは、
IIT、IITの出力信号をイメージ処理するIPS、U/I、F/P
等の各処理の単位毎に複数の基板に分けられており、更
にそれらを制御するSYS基板、およびIOT、ADF、ソータ
等を制御するためのMCB基板(マシンコントロールボー
ド)等と共に電気制御系収納部33に収納されている。
IIT32は、イメージングユニット37、該ユニットを駆
動するためのワイヤ38、駆動プーリ39等からなり、イメ
ージングユニット37内のCCDラインセンサ、カラーフィ
ルタを用いて、カラー原稿を光の原色B(青)、G
(緑)、R(赤)毎に読取り、デジタル画像信号に変換
してIPSへ出力する。
IPSでは、前記IIT32のB、G、R信号をトナーの原色
Y(イエロー)、C(シアン)、M(マゼンタ)、K
(ブラック)に変換し、さらに、色、階調、精細度等の
再現性を高めるために、種々のデータ処理を施してプロ
セスカラーの階調トナー信号をオン/オフの2値化トナ
ー信号に変換し、IOT34に出力する。
IOT34は、スキャナ40、感材ベルト41を有し、レーザ
出力部40aにおいて前記IPSからの画像信号を光信号に変
換し、ポリゴンミラー40b、F/θレンズ40cおよび反射ミ
ラー40dを介して感材ベルト41上に原稿画像に対応した
潜像を形成させる。感材ベルト41は、駆動プーリ41aに
よって駆動され、その周囲にクリーナ41b、帯電器41c、
Y、M、C、Kの各現像器41dおよび転写器41eが配置さ
れている。そして、この転写器41eに対向して転写装置4
2が設けられていて、用紙トレイ35から用紙搬送路35aを
経て送られる用紙をくわえ込み、例えば、4色フルカラ
ーコピーの場合には、転写装置42を4回転させ、用紙に
Y、M、C、Kの順序で転写させる。転写された用紙
は、転写装置42から真空搬送装置43を経て定着器45で定
着され、排出される。また、用紙搬送路35aには、SSI
(シングルシートインサータ)35bからも用紙が選択的
に供給されるようになっている。
U/I36は、ユーザが所望の機能を選択してその実行条
件を指示するものであり、カラーディスプレイ51と、そ
の横にハードコントロールパネル52を備え、さらに赤外
線タッチボード53を組み合わせて画面のソフトボタンで
直接指示できるようにしている。
次にベースマシン30へのオプションについて説明す
る。1つはプラテンガラス31上に、座標入力装置である
エディットパッド61を載置し、入力ペンまたはメモリカ
ードにより、各種画像編集を可能にする。また、既存の
ADF62、ソータ63の取付を可能にしている。
さらに、本実施例における特徴は、プラテンガラス31
上にミラーユニット(M/U)65を載置し、これにF/P64か
らフィルム画像を投射させ、IIT32のイメージングユニ
ット37で画像信号として読取ることにより、カラーフィ
ルムから直接カラーコピーをとることを可能にしてい
る。対象原稿としては、ネガフィルム、ポジフィルム、
スライドが可能であり、オートフォーカス装置、補正フ
ィルタ自動交換装置を備えている。
(I−2)電気系制御システムの構成 この項では、本複写機の電気的制御システムとして、
ハードウェアアーキテクチャー、ソフトウェアアーキテ
クチャーおよびステート分割について説明する。
(A)ハードウェアアーキテクチャーおよびソフトウェ
アアーキテクチャー 本複写機のようにUIとしてカラーCRTを使用すると、
モノクロのCRTを使用する場合に比較してカラー表示の
ためのデータが増え、また、表示画面の構成、画面遷移
を工夫してよりフレンドリーなUIを構築しようとすると
データ量が増える。
これに対して、大容量のメモリを搭載したCPUを使用
することはできるが、基板が大きくなるので複写機本体
に収納するのが困難である、仕様の変更に対して柔軟な
対応が困難である、コストが高くなる、等の問題があ
る。
そこで、本複写機においては、CRTコントローラ等の
他の機種あるいは装置との共通化が可能な技術をリモー
トとしてCPUを分散させることでデータ量の増加に対応
するようにしたものである。
電気系のハードウェアは第3図に示されているよう
に、UI系、SYS系およびMCB系の3種の系に大別されてい
る。これらUI系、SYS系、MCB系の各リモート(サブシス
テム)は、メモリとして自信のワークエリアの他に後述
するように各サブシステム間でデータの受け渡しを行う
ための共有RAMを有しており、共有RAMのデータを参照す
ることにより、データの受け渡しを行っている。UI系は
UIリモート70を含み、SYS系においては、F/Pの制御を行
うF/Pリモート72、原稿読み取りを行うIITリモート73、
種々の画像処理を行うIPSリモート74を分散している。I
ITリモート73はイメージングユニットを制御するための
IITコントローラ73aと、読み取った画像信号をデジタル
化してIPSリモート74に送るVIDEO回路73bを有し、IPSリ
モート74と共にVCPU74aにより制御される。前記及び後
述する各リモートを統括して管理するものとしてSYS(S
ystem)リモート71が設けられている。
SYSリモート71はUIの画面遷移をコントロールするた
めのプログラム等のために膨大なメモリ容量を必要とす
るので、16ビットマイクロプロセッサである8086を使用
している。なお、8086の他に例えば68000等を使用する
こともできるものである。
また、MCB系においては、感材ベルトにレーザで潜像
を形成するために使用するビデオ信号をIPSリモート74
から受け取り、IOTに送出するためのラスター出力スキ
ャン(Raster Output Scan:ROS)インターフェースであ
るVCB(Video Control Board)リモート76、転写装置
(タートル)のサーボのためのRCBリモート77、更にはI
OT、ADF、ソータ、アクセサリーのためのI/Oポートとし
てのIOBリモート78、およびアクセサリーリモート79を
分散させ、それらを統括して管理するためにMCB(Maste
r Control Board)リモート75が設けられている。
なお、図中の各リモートはそれぞれ1枚の基板で構成
されている。また、図中の太い実線は187.5kbpsのLNET
高速通信網、太い破線9600bpsのマスター/スレーブ方
式シリアル通信網をそれぞれ示し、細い実線はコントロ
ール信号の伝送路であるホットラインを示す。また、図
中76.8kbpsとあるのは、エディットパッドに描かれた図
形情報、メモリカードから入力されたコピーモード情
報、編集領域の図形情報をUIリモート70からIPSリモー
ト74に通知するための専用回線である。更に、図中CCC
(Communication Control Chip)とあるのは、高速通信
回線LNETのプロトコルをサポートするICである。
以上のようにハードウェアアーキテクチャーは、UI
系、SYS系、MCB系の3つに大別されるが、これらの処理
の分担を第4図のソフトウェアアーキテクチャーを参照
して説明すると次のようである。なお、図中の矢印は第
3図に示す187.5kbpsのLNET高速通信網、9600bpsのマス
ター/スレーブ方式シリアル通信網を介して行われるデ
ータの授受またはホットラインを介して行われる制御信
号の伝送関係を示している。
UIリモート70は、LLUI(Low Level UI)モジュール80
と、エディットパッドおよびメモリカードについての処
理を行うモジュール(図示せず)から構成されている。
LLUIモジュール80は通常CRTコントローラとして知られ
ているものと同様であって、カラーCRTに画面を表示す
るためのソフトウェアモジュールであり、その時々でど
のような絵の画面を表示するかは、SYSUIモジュール81
またはMCBUIモジュール86により制御される。これによ
りUIリモートを他の機種または装置と共通化することが
できることは明かである。なぜなら、どのような画面構
成とするか、画面遷移をどうするかは機種によって異な
るが、CRTコントローラはCRTと一体で使用されるもので
あるからである。
SYSリモート71は、SYSUIモジュール81と、SYSTEMモジ
ュール82、およびSYS.DIAGモジュール83の3つのモジュ
ールで構成されている。
SYSUIモジュール81は画面遷移をコントロールするソ
フトウェアモジュールであり、SYSTEMモジュール82は、
どの画面でソフトパネルのどの座標が選択されたか、つ
まりどのようなジョブが選択されたかを認識するF/F(F
eature Function)選択のソフトウェア、コピー実行条
件に矛盾が無いかどうか等最終的にジョブをチェックす
るジョブ確認のソフトウェア、および、他のモジュール
との間でF/F選択、ジョブリカバリー、マシンステート
等の種々の情報の授受を行うための通信を制御するソフ
トウェアを含むモジュールである。
SYS.DIAGモジュール83は、自己診断を行うダイアグノ
スティックステートでコピー動作を行うカスタマーシミ
ュレーションモードの場合に動作するモジュールであ
る。カスタマーシミュレーションモードは通常のコピー
と同じ動作をするので、SYS.DIAGモジュール83は実質的
にはSMSTEMモジュール82と同じなのであるが、ダイアグ
ノスティックという特別なステートで使用されるので、
SYSTEMモジュール82とは別に、しかし一部が重畳されて
記載されているものである。
また、IITリモート73にはイメージングユニットに使
用されているステッピングモータの制御を行うIITモジ
ュール84が、IPSリモート74にはIPSに関する種々の処理
を行うIPSモジュール85がそれぞれ格納されており、こ
れらのモジュールはSYSTEMモジュール82によって制御さ
れる。
一方、MCBリモート75には、ダイアグノスティック、
オーディトロン(Auditron)およびジャム等のフォール
トの場合に画面遷移をコントロールするソフトウェアで
あるMCBUIモジュール86、感材ベルトの制御、現像機の
制御、フューザの制御等コピーを行う際に必要な処理を
行うIOTモジュール90、ADFを制御するためのADFモジュ
ール91、ソータを制御するためのSORTERモジュール92の
各ソフトウェアモジュールとそれらを管理するコピーイ
ングエグゼクティブモジュール87、および各種診断を行
うダイアグエグゼクティブモジュール88、暗唱番号で電
子カウンターにアクセスして料金処理を行うオーディト
ロンモジュール89を格納している。
また、RCBリモート77には転写装置の動作を制御する
タートルサーボモジュール93が格納されており、当該タ
ートルサーボモジュール93はゼログラフィーサイクルの
転写工程を司るために、IOTモジュール90の管理の下に
置かれている。なお、図中、コピーイングエグゼクティ
ブモジュール87とダイアグエグゼグティブモジュール88
が重複しているのは、SYSTEMモジュール82とSYS.DIAGモ
ジュール83が重複している理由と同様である。
以上の処理の分担をコピー動作に従って説明すると次
のようである。コピー動作は現像される色の違いを別に
すればよく似た動作の繰り返しであり、第5図(a)に
示すようにいくつかのレイヤに分けて考えることができ
る。
1枚のカラーコピーはピッチと呼ばれる最小の単位を
何回か繰り返すことで行われる。具体的には、1色のコ
ピーを行うについて、現像機、転写装置等をどのように
動作させるか、ジャムの検知はどのように行うか、とい
う動作であって、ピッチ処理をY,M,Cの3色について行
えば3色カラーのコピーが、Y,M,C,Kの4色について行
えば4色フルカラーのコピーが1枚出来上がることにな
る。これがコピーレイヤであり、具体的には、用紙に各
色のトナーを転写した後、フューザで定着させて複写機
本体から排紙する処理を行うレイヤである。ここまでの
処理の管理はMCB系のコピーイングエグゼクティブモジ
ュール87が行う。
勿論、ピッチ処理の過程では、SYS系に含まれているI
ITモジュール84およびIPSモジュール85も使用される
が、そのために第3図、第4図に示されているように、
IOTモジュール90とIITモジュール84の間ではPR−TRUEと
いう信号と、LE@REGという2つの信号のやり取りが行
われる。具体的にいえば、IOTの制御の基準タイミング
であるPR(PITCH RESET)信号はMCBより感材ベルトの回
転を2または3分割して連続的に発生される。つまり、
感材ベルトは、その有効利用とコピースピード向上のた
めに、例えばコピー用紙がA3サイズの場合には2ピッ
チ、A4サイズの場合には3ピッチというように、使用さ
れるコピー用紙のサイズに応じてピッチ分割されるよう
になされているので、各ピッチ毎に発生されるPR信号の
周期は、例えば2ピッチの場合には3secと長くなり、3
ピッチの場合には2secと短くなる。
さて、MCBで発生されたPR信号は、VIDEO信号関係を取
り扱うVCBリモート等のIOT内の必要な箇所にホットライ
ンを介して分配される。
VCBはその内部にゲート回路を有し、IOT内でイメージ
ングが可能、即ち、実際に感材ベルトにイメージを露光
することが可能なピッチのみ選択的にIPSリモートに対
して出力する。この信号がPR−TRUE信号である。なお、
ホットラインを介してMCBから受信したPR信号に基づい
てPR−TRUE信号を生成するための情報は、LNETによりMC
Bから通知される。
これに対して、実際に感材ベルトにイメージを露光す
ることができない期間には、感材ベルトには1ピッチ分
の空ピッチを作ることになり、このような空ピッチに対
してはPR−TRUE信号は出力されない。このようなPR−TR
UEが発生されないピッチとしては、例えば、転写装置で
の転写が終了した用紙を排出してから次の用紙を転写装
置に供給するまでの間の期間を挙げることができる。つ
まり、例えば、A3サイズのように長い用紙を最後の転写
と共に排出するとすると、用紙の先端がフューザの入口
に入ったときのショックで画質が劣化するために一定長
以上の用紙の場合には最後の転写が終了してもそのまま
排出せず、後述するグリッパーバーで保持したまま一定
速度でもう一周回転させた後排出するようになされてい
るため、感材ベルトには1ピッチ分のスキップが必要と
なるのである。
また、スタートキーによるコピー開始からサイクルア
ップシーケンスが終了するまでの間もPR−TRUE信号は出
力されない。この期間にはまだ原稿の読み取りが行われ
ておらず、従って、感材ベルトにはイメージを露光する
ことができないからである。
VCBリモートから出力されたPR−TRUE信号は、IPEリモ
ートで受信されると共に、そのままIITリモートにも伝
送されて、IITのスキャンスタートのためのトリガー信
号として使用される。
これによりIITリモート73およびIPSリモート74をIOT
に同期させてピッチ処理を行わせることができる。ま
た、このときIPSリモート74とVCBリモート76の間では、
感材ベルトに潜像を形成するために使用されるレーザ光
を変調するためのビデオ信号の授受が行われ、VCBリモ
ート76で受信されたビデオ信号は並列信号から直列信号
に変換された後、直接ROSへVIDEO変調信号としてレーザ
出力部40aに与えられる。
以上の動作が4回繰り返されると1枚の4色フルカラ
ーコビーが出来上がり、1コピー動作は終了となる。
次に、第5図(b)〜(e)により、IITで読取られ
た画像信号をIOTに出力し最終的に転写ポイントで用紙
に転写させるまでの信号のやりとりとそのタイミングに
ついて説明する。
第5図(b)、(c)に示すように、SYSリモート71
からスタートジョブのコマンドが入ると、IOT78bではメ
インモータの駆動、高圧電源の立ち上げ等サイクルアッ
プシーケンスに入る。IOT78bは、感材ベルト上に用紙長
に対応した潜像を形成させるために、PR(ピッチリッセ
ット)信号を出力する。例えば、感材ベルトが1回転す
る毎に、A4では3ピッチ、A3では2ピッチのPR信号を出
力する。IOT78bのサイクルアップシーケンスが終了する
と、その時点からPR信号に同期してPR−TRUE信号が、イ
メージングが必要なピッチのみに対応してIITコントロ
ーラ73aに出力される。
また、IOT78bは、ROS(ラスターアウトプットスキャ
ン)の1ライン分の回転毎に出力されるIOT−LS(ライ
ンシンク)信号を、VCPU74a内のTG(タイミングジェネ
レータ)に送り、ここでIOT−LSに対してIPSの総パイプ
ライン遅延分だけ見掛け上の位相を進めたIPS−LSをIIT
コントローラ73aに送る。
IITコントローラ73aは、PR−TRUE信号が入ると、カウ
ンタをイネーブルしてIOT−LS信号をカウントし、所定
のカウント数に達すると、イメージングユニット37を駆
動させるステッピングモータ213の回転をスタートさせ
てイメージングユニットが原稿のスキャンを開始する。
さらにカウントとしてT2秒後原稿読取開始位置でLERE
Gを出力しこれをIOT78bに送る。
この原稿読取開始位置は、予め例えば電源オン後1回
だけ、イメージングユニットを駆動させてレジセンサ21
7の位置(レジ位置の近く、具体的にはレジ位置よりス
キャン側に約10mm)を一度検出して、その検出位置を元
に真のレジ位置を計算で求め、また同期に通常停止位置
(ホームポジション)を計算で求めることができる。ま
た、レジ位置は機械のばらつき等でマシン毎に異なるた
め、補正値をNVMに保持しておき、真のレジ位置とホー
ムポジションの計算時に補正を行うことにより、正確な
原稿読取開始位置を設定することができる。この補正値
は工場またはサービスマン等により変更することがで
き、この補正値を電気的に書き換えるだけで実施でき、
機械的調整は不要である。なお、レジセンサ217の位置
を真のレジ位置よりスキャン側に約11mmずらしているの
は、補正を常にマイナス値とし、調整およびソフトを簡
単にするためである。
また、IITコントローラ73aは、LEREGと同期してIMA
GE−AREA信号を出力する。このIMAGE−AREA信号の長さ
は、スキャン長に等しいものであり、スキャン長はSYST
EMモジュール82よりIITモジュール84へ伝達されるスタ
ートコマンドによって定義される。具体的には、原稿サ
イズを検知してコピーを行う場合には、スキャン長は原
稿長さであり、倍率を指定してコピーを行う場合には、
スキャン長はコピー用紙長と倍率(100%を1とする)
との除数で設定される。IMAGE−AREA信号は、VCPU74aを
経由しそこでIIT−ps(ページシンク)と名前を変えてI
PS74に送られる。IIT−PSはイメージ処理を行う時間を
示す信号である。
LEREGが出力されると、IOT−LS信号に同期してライ
ンセンサの1ライン分のデータが読み取られ、VIDEO回
路(第3図)で各種補正処理、A/D変換が行われIPS74に
送られる。IPS74においては、IOT−LSと同期して1ライ
ン分のビデオデータをIOT78bに送る。このときIOT−BYT
E−CLKの反転信号であるRTN−BYTE−CLKをビデオデータ
と並列してIOTへ送り返しデータとクロックを同様に遅
らせることにより、同期を確実にとるようにしている。
IOT78bにLEREGが入力されると、同様にIOT−LS信号
に同期してビデオデータがROSに送られ、感材ベルト上
に潜像が形成される。IOT78bは、LEREGが入るとその
タイミングを基準にしてIOT−CLKによりカウントを開始
し、一方、転写装置のサーボモータは、所定カウント数
の転写位置で用紙の先端がくるように制御される。とこ
ろで、第5図(d)に示すように、感材ベルトの回転に
より出力されるPR−TRUE信号とROSの回転により出力さ
れるIOT−LS信号とはもともと同期していない。このた
め、PR−TRUE信号が入り次のIOT−LSからカウントを開
始し、カウントmでイメージングユニット37を動かし、
カウントnでLEREGを出力するとき、LEREGはPR−TR
UEに対してT1時間だけ遅れることになる。この遅れは最
大1ラインシンク分で、4色フルカラーコピーの場合に
はこの遅れが累積してしまい出力画像に色ズレとなって
現れてしまう。
そのために、先ず、第5図(c)に示すように、1回
目のLEREGが入ると、カウンタ1がカウントを開始
し、2、3回目のLEREGが入ると、カウンタ2、3が
カウントを開始し、それぞれのカウンタが転写位置まで
のカウント数pに達するとこれをクリアして、以下4回
目以降のLEREGの入力に対して順番にカウンタを使用
して行く。そして、第5図(e)に示すように、LERE
Gが入ると、IOT−CLKの直前のパルスからの時間T3を補
正用クロックでカウントする。感材ベルトに形成された
潜像が転写位置に近ずき、IOT−CLKが転写位置までのカ
ウント数pをカウントすると、同時に補正用クロックが
カウントを開始し、上記時間T3に相当するカウント数r
を加えた点が、正確な転写位置となり、これを転写装置
の転写位置(タイミング)コントロール用カウンタの制
御に上乗せし、LEREGの入力に対して用紙の先端が正
確に同期するように転写装置のサーボモータを制御して
いる。
以上がコピーレイヤまでの処理であるが、その上に、
1枚の原稿に対してコピー単位のジョブを何回行うかと
いうコピー枚数を設定する処理があり、これがパーオリ
ジナル(PER ORIGINAL)レイヤで行われる処理である。
更にその上には、ジョブのパラメータを変える処理を行
うジョブプログラミングレイヤがある。具体的には、AD
Fを使用するか否か、原稿の一部の色を変える、偏倍機
能を使用するか否か、ということである。これらパーオ
リジナル処理とジョブプログラミング処理はSYS系のSYS
モジュール2が管理する。そのためにSYSTEMモジュール
82は、LLUIモジュール80から送られてきたジョブ内容を
チェック、確定し、必要なデータを作成して、9600bps
シリアル通信網によりIITモジュール84、IPSモジュール
85に通知し、またLNETによりMCB系にジョブ内容を通知
する。
以上述べたように、独立な処理を行うもの、他の機
種、あるいは装置と共通化が可能な処理を行うものをリ
モートとして分散させ、それらをUI系、SYS系、およびM
CB系に大別し、コピー処理のレイヤに従ってマシンを管
理するモジュールを定めたので、設計者の業務を明確に
できる、ソフトウェア等の開発技術を均一化できる、納
期およびコストの設定を明確化できる、仕様の変更等が
あった場合には関係するモジュールだけを変更すること
で容易に対応することができる、等の効果が得られ、以
て開発効率を向上させることができるものである。
(B)ステート分割 以上、UI系、SYS系およびMCB系の処理の分担について
述べたが、この項ではUI系、SYS系、MCB系がコピー動作
のその時々でどのような処理を行っているかをコピー動
作の順を追って説明する。
複写機では、パワーONからコピー動作、およびコピー
動作終了後の状態をいくつかのステートに分割してそれ
ぞれのステートで行うジョブを決めておき、各ステート
でのジョブを全て終了しなければ次のステートに移行し
ないようにしてコントロールの能率と正確さを期するよ
うにしている。これをステート分割といい、本複写決に
おいては第6図に示すようなステート分割がなされてい
る。
本複写機におけるステート分割で特徴的なことは、各
ステートにおいて、当該ステート全体を管理するコント
ロール権および当該ステートでUIを使用するUIマスター
権が、あるときはSYSリモート71にあり、またあるとき
はMCBリモート75にあることである。つまり、上述した
ようにCPUを分散させることによって、UIリモート70のL
IUIモジュール80はSYSUIモジュール81ばかりでなくMCBU
Iモジュール86によっても制御されるのであり、また、
ピッチおよびコピー処理はMCB系のコビーイングエグゼ
クティブモジュール87で管理されるのに対して、パーオ
リジナル処理およびジョブプログラミング処理はSYSモ
ジュール82で管理されるというように処理が分担されて
いるから、これに対応して各ステートにおいてSYSモジ
ュール82、コピーイングエグゼクティブモジュール87の
どちらが全体のコントロール権を有するか、また、UIマ
スター権を有するかが異なるのである。第6図において
は破線で示されるステートはUIマスター権をMCB系のコ
ピーイングエグゼクティブモジュール87が有することを
示し、黒く塗りつぶされたステートはUIマスター権をSY
Sモジュール82が有することを示している。
第6図に示すステート分割の内パワーONからスタンバ
イまでを第7図を参照して説明する。
電源が投入されてパワーONになされると、第3図でSY
Sリモート71からIITリモート73およびIPSリモート74に
供給されるIPSリセット信号およびIITリセット信号がH
(HIGH)となり、IPSリモート74、IITリモート73はリセ
ットが解除されて動作を開始する。また、電源電圧が正
常になったことを検知するとパワーノーマル信号が立ち
上がり、MCBリモート75が動作を開始し、コントロール
権およびUIマスター権を確立すると共に、高速通信網LN
ETのテストを行う。また、パワーノーマル信号はホット
ラインを通じてMCBリモート75からSYSリモート71に送ら
れる。
MCBリモート75の動作開始後所定の時間T0が経過する
と、MCBリモート75からホットラインを通じてSYSリモー
ト71に供給されるシステムリセット信号がHとなり、SY
Sリモート71のリセットが解除されて動作が開始される
が、この際、SYSリモート71の動作開始は、SYSリモート
71の内部の信号である86NMI、86リセットという二つの
信号により上記T0時間の経過後更に200μsec遅延され
る。この200μsecという時間は、クラッシュ、即ち電源
の瞬断、ソフトウェアの暴走、ソフトウェアのバグ等に
よる一過性のトラブルが生じてマシンが停止、あるいは
暴走したときに、マシンがどのステートにあるかを不揮
発性メモリに格納するために設けられているものであ
る。
SYSリモート71が動作を開始すると、約3.8secの間コ
アテスト、即ちROM、RAMのチェック、ハードウェアのチ
ェック等を行う。このとき不所望のデータ等が入力され
ると暴走する可能性があるので、SYSリモート71は自ら
の監督下で、コアテストの開始と共にIPSリセット信号
およびIITリセット信号をL(Low)とし、IPSリモート7
4およびIITリモート73をリセットして動作を停止させ
る。
SYSリモート71は、コアテストが終了すると、10〜310
0msecの間CCCセルフテストを行うと共に、IPSリセット
信号およびIITリセット信号をHとし、IPSリモート74お
よびIITリモート73の動作を再開させ、それぞれコアテ
ストを行わせる。CCCセレフテストは、LNETに所定のデ
ータを送出して自ら受信し、受信したデータが送信され
たデータと同じであることを確認することで行う。な
お、CCCセルフテストを行うについては、セルフテスト
の時間が重ならないように各CCCに対して時間が割り当
てられている。
つまり、LNETにおいては、SYSリモート71、MCBリモー
ト75等の各ノードはデータを送信したいときに送信し、
もしデータの衝突が生じていれば所定時間経過後再送信
を行うというコンテンション方式を採用しているので、
SYSリモート71がCCCセルフテストを行っているとき、他
のノードがLNETを使用しているとデータの衝突が生じて
しまい、セルフテストが行えないからである。従って、
SYSリモート71がCCCセルフテストを開始するときには、
MCBリモート75のLNETテストは終了している。
CCCセルフテストが終了すると、SYSリモート71は、IP
Sリモート74およびIITリモート73のコアテストが終了す
るまで待機し、71の期間にSYSTEMノードの通信テストを
行う。この通信テストは、9600bpsのシリアル通信網の
テストであり、所定のシーケンスで所定のデータの送受
信が行われる。当該通信テストが終了すると、T2の期間
にSYSリモート71とMCBリモート75の間でLNETの通信テス
トを行う。即ち、MCBリモート75はSYSリモート71に対し
てセルフテストの結果を要求し、SYSリモート71は当該
要求に応じてこれまで行ってきたテストの結果をセルフ
テストリザルトとしてMCBリモート75に発行する。
MCBリモート75は、セルフテストリザルトを受け取る
とトークンパスをSYSリモート71に発行する。トークン
パスはUIマスター権をやり取りする札であり、トーンク
ンパスがSYSリモート71に渡されることで、UIマスター
権はMCBリモート75からSYSリモート71に移ることにな
る。ここまでがパワーオンシーケンスである。当該パワ
ーオンシーケンスの期間中、UIリモート70は「しばらく
お待ち下さい」等の表示を行うと共に、自らのコアテス
ト、通信テスト等、各種のテストを行う。
上記のパワーオンシーケンスの内、セルフテストリザ
ルトの要求に対して返答されない、またはセルフテスト
リザルトに異常がある場合には、MCBリモート75はマシ
ンをデッドとし、UIコントロール権を発動してUIリモー
ト71を制御し、異常が生じている旨の表示を行う。これ
がマシンデッドのステートである。
パワーオンステートが終了すると、次に各リモートを
セットアップするためにイニシャライズステートに入
る。イニシャライズステートではSYSリモート71が全体
のコントロール権とUIマスター権を有している。従っ
て、474リモート71は、SYS系をイニシャライズすると共
に、「INITIALIZE SUBSYSTEM」コマンドをMCBリモート7
5に発行してMCB系をもイニシャライズする。その結果は
サブシステムステータス情報としてMCBリモート75から
送られてくる。これにより例えばIOTではフェーザを加
熱したり、トレイのエレベータが所定の位置に配置され
たりしてコピーを行う準備が整えられる。ここまでがイ
ニシャライズステートである。
イニシャライズが終了すると各リモートは待機状態で
あるスタンバイに入る。この状態においてもUIマスター
権はSYSリモート71が有しているので、SYSリモート71は
UIマスター権に基づいてUI画面上にF/Fを表示し、コピ
ー実行条件を受け付ける状態に入る。このときMCBリモ
ート75はIOTをモニターしている。また、スタンバイス
テートでは、異常がないかどうかをチェックするために
MCBリモート75は、500msec毎にバックグランドポールを
SYSリモート71に発行し、SYSリモート71はこれに対して
セルフテストリザルトを200msec以内にMCBリモート75に
返すという処理を行う。このときセルフテストリザルト
が返ってこない、あるいはセルフテストリザルトの内容
に異常があるときには、MCBリモート75はUIリモート70
に対して異常が発生した旨を知らせ、その旨の表示を行
わせる。
スタンバイステートにおいてオーディトロンが使用さ
れると、オーディトロンステートに入り、MCBリモート7
5はオーディトロンコントロールを行うと共に、UIリモ
ート70を制御してオーディトロンのための表示を行わせ
る。スタンバイステートにおいてF/Fが設定され、スタ
ートキーが押されるとプログレスステートに入る。プロ
グレスステートは、セットアップ、サイクルアップ、ラ
ン、スキップピッチ、ノーマルサイクルダウン、サイク
ルダウンシャットダウンという6ステートに細分化され
るが、これらのステートを、第8図を参照して説明す
る。
第8図は、プラテンモード、4色フルカラー、コピー
設定枚数1の場合のタイミングチャートを示す図であ
る。
SYSリモート71は、スタートキーが押されたことを検
知すると、ジョブの内容をシリアル通信網を介してIIT
リモート73およびIPSリモート74に送り、またLNETを介
してジョブの内容をスタートジョブというコマンドと共
にMCBリモート75内のコピーイングエグゼクティブモジ
ュール87に発行する。このことでマシンはセットアップ
に入り、各リモートでは指定されたジョブを行うための
前準備を行う。例えば、IOTモジュール90ではメインモ
ータの駆動、感材ベルトのパラメータの合わせ込み等が
行われる。スタートジョブに対する応答であるACK(Ack
nowledge)がMCBリモート75から送り返されたことを確
認すると、SYSリモート71は、IITリモート73にプリスキ
ャンを行わせる。プリスキャンには、原稿サイズを検出
するためのプリスキャン、原稿の指定された位置の色を
検出するためのプリスキャン、塗り絵を行う場合の閉ル
ープ検出のためのプリスキャン、マーカ編集の場合のマ
ーカ読み取りのためのプリスキャンの4種類があり、選
択されたF/Fに応じて最高3回までプリスキャンを行
う。このときUIには例えば「しばらくお待ち下さい」等
の表示が行われる。
プリスキャンが終了すると、IITレディというコマン
ドがコピーイングエゲゼクティブモジュール87に発行さ
れ、ここからサイクルアップに入る。サイクルアップは
各リモートの立ち上がり時間を待ち合わせる状態であ
り、MCBリモート75はIOT、転写装置の動作を開始し、SY
Sリモート71はIHSリモート74を初期化する。このときUI
は、現在プログレスステートにあること、および選択さ
れたジョブの内容の表示を行う。
サイクルアップが終了するとランに入り、コピー動作
が開始されるが、先ずMCBリモート75のIOTモジュール90
から1個目のPR0が出されるとIITは1回目のスキャンを
行い、IOTは1回目の現像を行い、これで1ピッチの処
理が終了する。次に再びPR0が出されると2回目の現像
が行われ、2ピッチ目の処理が終了する。この処理を4
回繰り返し、4ピッチの処理が終了するとIOTはウェー
ザでトナーを定着し、排紙する。これで1枚目のコピー
処理が完了する。以上の処理を3回繰り返すと3枚のコ
ピーができる。
ピッチレイヤの処理およびコピーレイヤの処理はMCB
リモート75が管理するが、その上のレイヤであるパーオ
リジナルレイヤで行うコピー設定枚数の処理はSYSリモ
ート71が行う。従って、現在何枚目のコピーを行ってい
るかをSYSリモート71が認識できるように、各コピーの
1個目のPR0が出されるとき、MCBリモート75はSYSリモ
ート71に対してメイドカウント信号を発行するようにな
されている。また、最後のPR0が出されるときには、MCB
リモート75はSYSリモート71に対して「RDY FOR NXT JO
B」というコマンドを発行して次のジョブを要求する。
このときスタートジョブを発行するとジョブを続行でき
るが、ユーザが次のジョブを設定しなければジョブは終
了であるから、SYSリモート71は「END JOB」というコマ
ンドをMCBリモート75に発行する。MCBリモート75は「EN
D JOB」コマンドを受信してジョブが終了したことを確
認すると、マシンはノーマルサイクルダウンに入る。ノ
ーマルサイクルダヴンでは、MCBリモート75はIOTの動作
を停止させる。
サイクルダウンの途中、MCBリモート75は、コピーさ
れた用紙が全て排紙されたことが確認されるとその旨を
「DELIVERED JOB」コマンドでSYSリモート71に知らせ、
また、ノーマルサイクルダウンが完了してマシンが停止
すると、その旨を「IOT STAND BY」コマンドでSYSリモ
ート71に知らせる。これによりプログレスステートは終
了し、スタンバイステートに戻る。
なお、以上の例ではスキップピッチ、サイクルダウン
シャットダウンについては述べられていないが、スキッ
プピッチにおいては、SYSリモート71はSYS系を次のジョ
ブのためにイニシャライズし、また、MCBリモート75で
は次のコピーのために待機している。また、サイクルダ
ウンシャットダウンはフォールトの際のステートである
ので、当該ステートにおいては、SYSリモート71およびM
CBリモート75は共にフォールト処理を行う。
以上のようにプログレスステートにおいては、MCBリ
モート75はピッチ処理およびコピー処理を管理し、SYS
リモート71はパーオリジナル処理およびジョブプログラ
ミング処理を管理しているので、処理のコントロール権
は双方が処理の分担に応じてそれぞれ有している。これ
に対してUIマスター権はSYSリモート71が有している。
なぜなら、UIにはコピーの設定枚数、選択された編集処
理などを表示する必要があり、これらはパーオリジナル
処理もしくはジョブプログラミング処理に属し、SYSリ
モート71の管理下に置かれるからである。
プログレスステートにおいてフォールトが生じるとフ
ォールトリカバリーステートに移る。フォールトという
のは、ノーペーパー、ジャム、部品の故障または破損等
マシンの異常状態の総称であり、F/Fの再設定等を行う
ことでユーザがリカバリーできるものと、部品の交換な
どサービスマンがリカバリーしなければならないものの
2種類がある。上述したように基本的にはフォールトの
表示はMCBUIモジュール86が行うが、F/FはSYSモジュー
ル82が管理するので、F/Fの再設定でリカバリーできる
フォールトに関してはSYSモジュール82がリカバリーを
担当し、それ以外のリカバリーに関してはコピーイング
エグゼクティブモジュール87が担当する。
また、フォールトの検出はSYS系、MCB系それぞれに行
われる。つまり、IIT、IPS、F/FはSYSリモート71が管理
しているのでSYSリモート71が検出し、IOT、ADF、ソー
タはMCBリモート75が管理しているのでMCBリモート75が
検出する。従って、本複写機においては次の4種類のフ
ォールトがあることが分かる。
SYSノードで検出され、SYSノードがリカバリーする場
合 例えば、F/Fが準備されないままスタートキーが押さ
れたときはフォールトとなるが、ユーザは再度F/Fを設
定することでリカバリーできる。
SYSノードで検出され、MCBノードがリカバリーする場
合 この種のフォールトには、例えば、レジセンサの故
障、イメージングユニットの速度異常、イメージングユ
ニットのオーバーラン、PR0信号の異常、CCCの異常、シ
リアル通信網の異常、ROMまたはRAMのチェックエラー等
が含まれ、これらのフォールトの場合には、UIにはフォ
ールトの内容および「サービスマンをお呼び下さい」等
のメッセージが表示される。
MCBノードで検出され、SYSノードがリカバリーする場
合 ソータがセットされていないにも拘らずF/Fでソータ
が設定された場合にはMCBノードでフォールトが検出さ
れるが、ユーザが再度F/Fを設定し直してソータを使用
しないモードに変更することでもリカバリーできる。AD
Fについても同様である。また、トナーが少なくなった
場合、トレイがセットされていない場合、用紙が無くな
った場合にはフォールトとなる。これらのフォールト
は、本来はユーザがトナーを補給する、あるいはトレイ
をセットする、用紙を補給することでリカバリーされる
ものではあるが、あるトレイに用紙が無くなった場合に
は他のトレイを使用することによってもリカバリーでき
るし、ある色のトナーが無くなった場合には他の色を指
定することによってもリカバリーできる。つまり、F/F
の選択によってもリカバリーされるものであるから、SY
Sノードでリカバリーを行うようになされている。
MCBノードで検出され、MCBノードがリカバリーする場
合 例えば、現像機の動作が不良である場合、トナーの配
給が異常の場合、モータクラッチの故障、フェーザの故
障等はMCBノードで検出され、UIには故障の箇所および
「サービスマンを呼んで下さい」等のメッセージが表示
される。また、ジャムが生じた場合には、ジャムの箇所
を表示すると共に、ジャムクリアの方法も表示すること
でリカバリーをユーザに委ねている。
以上のようにフォールトリカバリーステートにおいて
はコントロール権およびUIマスター権は、フォールトの
生じている箇所、リカバリーの方法によってSYSノード
が有する場合と、MCBノードが有する場合があるのであ
る。
フォールトがリカバリーされてIOTスタンバイコマン
ドがMCBノードから発行されるとジョブリカバリーステ
ートに移り、残されているジョブを完了する。例えば、
コピー設定枚数が3であり、2枚目をコピーしていると
きにジャムが生じたとする。この場合にはジャムがクリ
アされた後、残りの2枚をコピーしなければならないの
で、SYSノード、MCBノードはそれぞれ管理する処理を行
ってジョブをリカバリーするのである。従って、ジョブ
リカバリーにおいてもコントロール権は、SYSノード、M
CBノード、双方がそれぞれの処理分担に応じて有してい
る。しかし、UIマスター権はSYSノードが有している。
なぜなら、ジョブリカバリーを行うについては、例えば
「ストートキーを押して下さい」、「残りの原稿をセッ
トして下さい」等のジョブリカバリーのためのメッセー
ジを表示しなければならず、これはSYSノードが管理す
るパーオリジナル処理またはジョブプログラミング処理
に関する事項だからである。
なお、プログラムステートでIOTスタンバイコマンド
が出された場合にもジョブリカバリーステートに移り、
ジョブが完了したことが確認されるとスタンバイステー
トに移り、次のジョブを待機する。スタンバイステート
において、所定のキー操作を行うことによってダイアグ
ノスティック(以下、単にダイアグど称す。)ステート
に入ることができる。
ダイアグステートは、部品の入力チェック、出力チェ
ック、各種パラメータの設定、各種モードの設定、NVM
(不揮発性メモリ)の初期化等を行う自己診断のための
ステートであり、その概念を第9図に示す。図から明ら
かなように、ダイアグとしてTECH REPモード、カスタマ
ーシミュレーションモードの2つのモードが設けられて
いる。
TECH REPモードは入力チェック、出力チェック等サー
ビスマシンがマシンの診断を行う場合に用いるモードで
あり、カスタマーシミュレーションモードは、通常ユー
ザがコピーする場合に使用するカスタマーモードをダイ
アグで使用するモードである。
いま、カスタマーモードのスタンバイステートから所
定の操作により図のAのルートによりTECH REPモードに
入ったとする。TECH REPモードで各種のチェック、パラ
メータの設定、モードの設定を行っただけで終了し、再
びカスタマーモードに戻る場合(図のBのルート)には
所定のキー操作を行えば、第1図に示すようにパワーオ
ンのステートに移り、第1図のシーケンスによりスタン
バイステートに見ることができるが、本複写機はカラー
コピーを行い、しかも種々の編集機能を備えているの
で、TECH REPモードで種々のパラメータの設定を行った
後に、実際にコピーを行ってユーザが要求する色が出る
かどうか、編集機能は所定の通りに機能するかどうか等
を確認する必要がある。これを行うのがカスタマーシミ
ュレーションモードであり、ピリングを行わない点、UI
にはダイアグである旨の表示がなされる点でカスタマー
モードと異なっている。これがカスタマーモードをダイ
アグで使用するカスタマーシミュレーションモードの意
味である。なお、TECH REPモードからカスタマーシミュ
レーションモードへの移行(図のCのルート)、その逆
のカスタマーシミュレーションモードからTECH REPモー
ドへの移行(図のDのルート)はそれぞれ所定の操作に
より行うことができる。また、TECH REPモードはダイア
グエグゼクティブモジュール88(第4図)が行うのでコ
ントロール権、UIマスター権は共にMCBノードが有して
いるが、カスタマーシミュレーションモードはSYS.DIAG
モジュール83(第4図)の制御の基で通常のコピー動作
を行うので、コントロール権、UIマスター権は共にSYS
ノードが有する。
(II)システム (II−1)システムの位置付け 第10図はシステムと他のリモートとの関係を示す図で
ある。
前述したように、リモート71にはSYSUIモジュール81
とSYSTEMモジュール82が搭載され、SYSUI81とSYSTEMモ
ジュール82間はモジュール間インタフェースによりデー
タの授受が行われ、またSYSTEMモジュール82とIIT73、I
PS74との間はシリアル通信インターフェースで接続さ
れ、MCB75、ROS76、RAIB79との間はLNET高速通信網で接
続されている。
次にシステムのモジュール構成について説明する。
(II−2)システムのモジュール構成 第11図はシステムのモジュール構成を示す図である。
本複写機においては、IIT、IPS、IOT等の各モジュー
ルは部品のように考え、これらをコントロールするシス
テムの各モジュールは頭脳を持つように考えている。そ
して、分散CPU方式を採用し、システム側ではパーオリ
ジナル処理およびジョブプログラミング処理を担当し、
これに対応してイニシャライズステート、スタンバイス
テート、セットアップステート、サイクルステートを管
理するコントロール権、およびこれらのステートでUIを
使用するUIマスター権を有しているので、それに対応す
るモジュールでシステムを構成している。
システムメイン100は、SYSUIやMCB等からの受信デー
タを内部バッファに取り込み、また内部バッファに格納
したデータをクリアし、システムメイン100の下位の各
モジュールをコールして処理を施し、システムステート
の更新処理を行っている。
M/Cイニシャライズコントロールモジュール101は、パ
ワーオンしてからシステムがスタンバイ状態になるまで
のイニシャライズシーケンスをコントロールしており、
MCBによるパワーオン後の各種テストを行うパワーオン
処理が終了すると起動される。
M/Cセットアップコントロールモジュール103はスター
トキーが押されてから、コピーレイヤーの処理を行うMC
Bを起動するまでのセットアップシーケンスをコントロ
ールし、具体的にはSYSUIから指示されたFEATURE(使用
者の要求を達成するためのM/Cに対する指示項目)に基
づいてジョブモードを作成し、作成したジョブモードに
従ってセットアップシーケンスを決定する。
第12図(a)に示すように、ジョブモードの作成は、
F/Fで指示されたモードを解析し、ジョブを切り分けて
いる。この場合ジョブとは、使用者の要求によりM/Cが
スタートしてから要求通りのコピーが全て排出され、停
止されるまでのM/C動作を言い、使用者の要求に対して
作業分割できる最小単位、ジョブモードの複合体であ
る。例えば、嵌め込み合成の場合で説明すると、第12図
(b)示すように、ジョブモードは削除と移動、抽出と
からなり、ジョブはこれらのモードの集合体となる。ま
た、第12図(c)に示すようにADF原稿3枚の場合にお
いては、ジョブモードはそれぞれ原稿1、原稿2、原稿
3に対するフィード処理であり、ジョブはそれらの集合
となる。
そして、自動モードの場合はドキュメントスキャン、
ぬり絵モードの時はプレスキャン、マーカー編集モード
の時はプレスキャン、色検知モードの時はサンプルスキ
ャンを行い(プレスキャンは最高3回)、またコピーサ
イクルに必要なコピーモードをIIT、IPS、MCBに対して
配付し、セットアップシーケンス終了時MCBを起動す
る。
M/Cスタンバイコントロールモジュール102はM/Cスタ
ンバイ中のシーケンスをコントロールし、具体的にはス
タートキーの受付、色登録のコントロール、ダイアグモ
ードのエントリー等を行っている。
M/Cコピーサイクルコントロールモジュール104はMCB
が起動されてから停止するまでのコピーシーケンスをコ
ントロールシ、具体的には用紙フィードカウントの通
知、JOBの終了を判断してIITの立ち上げ要求、MCBの停
止を判断してIPSの立ち下げ要求を行う。
また、M/C停止中、あるいは動作中に発生するスルー
コマンドを相手先リモードに通知する機能を果たしてい
る。
フォールトコントロールモジュール106はIIT、IPSか
らの立ち下げ要因を監視し、要因発生時にMCBに対して
立ち下げ要求し、具体的にはIIT、IPSからのファルコマ
ンドによる立ち下げを行い、またMCBからの立ち下げ要
求が発生後、M/C停止時のリカバリーを判断して決定
し、例えばMCBからのジャムコマンドによりリカバリー
を行っている。
コミニュケーションコントロールリモジュール107はI
ITからのIITレディ信号の設定、イメージエリアにおけ
る通信のイネーブル/ディスエイブルを設定している。
DIAGコントロールモジュール108は、DIAGモードにお
いて、入力チェックモード、出力チェックモード中のコ
ントロールを行っている。
(II−3)システムのデータ授受 次に、これらシステムの各モジュール同士、あるいは
他のサブシステムとのデータの授受について説明する。
第13図はシステムと各リモートとのデータフロー、お
よびシステム内モジュール間データフローを示す図であ
る。図のA〜Nはシリアル通信を、Zはホットライン
を、〜はモジュール間データを示している。
SYSUIリモートとイニシャライズコントロール部101と
の間では、SYSUIからはCRTの制御権をSYSTEM NODEに渡
すTOKENコマンドが送られ、一方イニシャライズコント
ロール部101からはコンフィグコマンドが送られる。
SYSUIリモートとスタンバイコントロール部102との間
では、SYSUIからはモードチェンジコマンド、ストート
コピーコマンド、ジョブキャンセルコマンド、色登録リ
クエストコマンド、トレイコマンドが送られ、一方スタ
ンバイコントロール部102からはM/Cステータスコマン
ド、トレイステータスコマンド、トナーステータスコマ
ンド、回収ボトルステータスコマンド、色登録ANSコマ
ンド、TOKENコマンドが送られる。
SYSUIリモートとセットアップコントロール部103との
間では、セットアップコントロール部103からはM/Cステ
ータスコマンド(プログレス)、APMSステータスコマン
ドが送られ、一方SYSUIリモートからはストップリクエ
ストコマンド、インターラプトコマンドが送られる。
IPSリモートとイニシャライズコントロール部101との
間では、IPSリモートからはイニシャライズエンドコマ
ンドが送られ、イニシャライズコントロール部101から
はNVMパラメータコマンドが送られる。
IITリモートとイニシャライズコントロール部101との
間では、IITリモートからはIITレディコマンド、イニシ
ャライズコントロール部101からはNVMパラメータコマン
ド、INITIALIZEコマンドが送られる。
IPSリモートとスタンバイコントロール部102との間で
は、IPSリモートからイニシャライズフリーハンドエリ
ア、アンサーコマンド、リムーヴエリアアンサーコマン
ド、カラー情報コマンドが送られ、スタンバイコントロ
ール部102からはカラー検出ポイントコマンド、イニシ
ャライズフリーハンドエリアコマンド、リムーヴエリア
コマンドが送られる。
IPSリモートとセットアップコントロール部103との間
では、IPSリモートからIPSレディコマンド、ドキュメン
ト情報コマンドが送られ、セットアップコントロール部
103スキャン情報コマンド、基本コピーモードコマン
ド、エディットモードコマンド、M/Cストップコマンド
が送られる。
IITリモートとスタンバイコントロール部102との間で
は、IITリモートからプレスキャンが終了したことを知
らせるIITレディコマンドが送られ、スタンバイコント
ロール部102からサンプルスキャンスタートコマンド、
イニシャライズコマンドが送られる。
IITリモートとセットアップコントロール部103との間
では、IITリモートからはIITレディコマンド、イニシャ
ライズエンドコマンドが送られ、セットアップコントロ
ール部103からはドキュメントスキャンスタートコマン
ド、サンプルスキャンスタートコマンド、コピースキャ
ンスタートコマンドが送られる。
MCBリモートとスタイバイコントロール部102との間で
は、スタイバイコントロール部102からイニシャライズ
サブシステムコマンド、スタンバイセレクションコマン
ドが送られ、MCBリモートからはサブシステムステータ
スコマンドが送られる。
MCBリモートとセットアップコントロール部103との間
では、セットアップコントロール部103からスタートジ
ョブコマンド、IITレディコマンド、ストップジョブコ
マンド、デクレアシステムフォールトコマンドが送ら
れ、MCBリモートからIOTスタンバイコマンド、デクレア
MCBフォールトコマンドが送られる。
MCBリモートとサイクルコントロール部104との間で
は、サイクルコントロール部104からストップジョブコ
マンドが送られ、MCBリモートからはMCDEコマンド、レ
ディフォアネクストジョブコマンド、ジョブデリヴァー
ドコマンド、IOTスタンバイコマンドが送られる。
MCBリモートとフォールトコントロール部106との間で
は、フォールトコントロール部106からデクレアシステ
ムフォールトコマンド、システムシャットダウン完了コ
マンドが送られ、MCBリモートからデクレアMCBフォール
トコマンド、システムシャットダウンコマンドが送られ
る。
IITリモートとコミニュケーションコントロール部107
との間では、IITリモートからスキャンレディ信号、イ
メージエリア信号が送られる。
次に各モジュール間のインターフェースについて説明
する。
システムメイン100から各モジュール(101〜107)に
対して受信リモートNO、及び受信データが送られて各モ
ジュールがそれぞれのリモートとのデータ授受を行う。
一方、各モジュール(101〜107)からシステムメイン10
0に対しては何も送られない。
イニシャライズコントロール部101は、イニシャライ
ズ処理が終了するとフォルトコントロール部106、スタ
ンバイコントロール部102に対し、それぞれシステムス
テート(スタンバイ)を通知する。
コミニュケーションコントロール部107は、イニシャ
ライズコントロール部101、スタンバイコントロール部1
02、セットアップコントロール部103、コパーサイクル
コントロール部104、フォルトコントロール部106に対
し、それぞれ通信可否情報を通知する。
スタンバイコントロール部102は、スタートキーが押
されるとセットアップコントロール部103に対してシス
テムステート(プログレス)を通知する。
セットアップコントロール部103は、セットアップが
終了するとコピーサイクルコントロール部104に対して
システムステート(サイクル)を通知する。
(III)データ受け渡し方式(本発明の要部) 本発明の大容量データ受け渡し方式は、他のサブシス
テムに対して渡すべきデータが発生したとき、受け渡し
データ量が所定バイトより大きいか否か判断し、大きい
場合にはデータがセットされているワークエリアのアド
レスを共有RAMに書き込むことにより、共有RAMのメモリ
領域を大きくせず、かつ共有RAMへのデータ転送時間を
節約するようにしたことを特徴としている。
第14図は本発明のデータ受け渡し方式を説明するため
の図である。
SYS82とSYSUI81とは同一CPUで制御されるサブシステ
ムであり、互いにアクセスできない独自のワークエリア
311、312を有している。これは誰でもアクセスできるよ
うにしておくと、過って相手のデータを消してしまった
りするような場合が生じ易いからであり、またソフト設
計を簡易化するためである。このように、互いに独立し
たワークエリアを持っているが、SYSとSYSUIとは多くの
データの遺り取りを行っている。例えば、SYSUIからSYS
に対してはスタートコピーコマンド、ジョブキャンセル
コマンド、停止要求、割り込み要求、色登録要求、フィ
ルム選択等のデータが渡され、一方SYSからSYSUIに対し
てはM/Cステータス、コンフィグレーションコマンド等
キー受付け可能か否かの判断に関するコマンドや表示に
関するコマンドが渡される。このようなデータは一旦各
サブシステムのワークエリア、例えば311a、312bに格納
され、このデータを共有RAM305a、または305bに転送
し、データを受け取るサブシステム側でこれを参照する
ようにしている。本実施例ではSYSUIからSYSへ渡すべき
データを書き込む共有RAM305bは5バイト、SYSからSYSU
Iへ渡すべきデータを書き込む共有RAM305aは7バイトと
している。これは、SYSからSYSUIへ渡すべきデータ容量
が大きいためである。もちろん、共有RAMの容量は任意
に設定してもよい。
データのフォーマットは、スタートコピーコマンドを
例にとると、第15図に示すように、最初の1バイトがコ
マンド各(命令語名)(図では(11))、以下4バイト
がデータである。なお、図でポインタと記しているのは
以下で述べるアドレスを意味している。
ところで、スタートコピーコマンドでSYSUIからSYSに
対して渡すべきデータは、第16図に示すようなものであ
り、編集モードが選択された場合には500〜700バイトに
もなり、共有RAM305bに収納することはできない。そこ
で、本発明においては共有RAMに収まらない大容量のデ
ータの場合には、データとしてそのアドレスを書き込む
ようにする。したがって、SYSUIからSYSに対してデータ
を渡す場合、SYSは共有RAM305bにデータとして書き込ま
れたアドレスを参照し、そのアドレスのワークエリアに
アクセスしてデータを読み込むことになる。なお、コマ
ンド名を示すデータは、読み終わった時に0リセットす
るようにして、フラグとして利用する。これは、コマン
ド名がセットされているか、0リセットされているかを
フラグとするものである。すなわち、各サブシステムは
モニタからの10msec割り込み毎に共有RAMNの最初の1バ
イトを参照し、コマンド名を示すデータがセット(フラ
グが立っていることに相当)されているときのみデータ
を参照し、コマンド名を示すデータが0リセット(フラ
グが立っていないことに相当)のときはデータを参照し
ない。そして、一度読んだ時にフラグを0リセットし、
以後フラグが立たない限りデータを読まないので、デー
タの2度読みを防止することができる。
第17図はSYSUIとSYSとのデータの受け渡しを行うモジ
ュール構成を示したものである。
SYS82、SYSUI81とも、データの入出力制御を行う入出
力制御部301、309、受け付けたジョブモードやMCB等か
らのデータをもとに必要なデータを作成するデータ作成
処理部302、308、作成したデータ量が所定バイトより大
きいか否かを判断するデータ量判断部303、307、データ
量判断部の判断結果に応じてパラメータまたはアドレス
を共有RAM305に書き込むデータ参照・書き込み処理部30
4、306からなり、SYSUI81の入出力制御部301はUI80との
データの授受を、またSYS82の入出力制御部309はIIT、I
PS、MCBとのデータの授受を行っている。
次に第18図によりデータの受け渡し処理について説明
する。
第18図(a)において、入出力制御部301または309を
通してデータを渡すべき状況が発生すると、データ作成
処理部302または308はそれぞれのワークエリアで必要な
データの作成を行う。こうして受け渡しデータが生成さ
れると、SYSUIの場合はデータが4バイト以上か否か、S
YSの場合には6バイト以上か否か判断し(ステップ40
1、402)、それぞれ所定容量より大きければ共有RAMへ
アドレスをセットシ、所定容量以下であれば共有RAMへ
パラメータをセットし、同時に共有RAMのフラグ(命令
語名を示すデータ)をセットする。なお、共有RAMの内
容がアドレスであるかパラメータであるかは、例えば、
送信側のサブシステムがデータを書き込むときに、どち
らであるかのフラグをセットしたり、あるいは書き込む
領域を異ならせたり、データ形式を異ならせる等任意の
方法を採用することによって認識できるようにしておけ
ばよい。
また、第18図(b)において、データ参照・書き込み
処理部304または306は、モニタからの10msec割り込み毎
に相手方の共有RAMのフラグが立っているか否か参照
し、フラグが立っていれば共有RAMのデータを読み込
み、同時にフラグをリセットする。フラグがリセットさ
れていればデータを読みにいくことはしない。
〔発明の効果〕
以上のように本発明によれば、受け渡しを行うべきデ
ータが所定容量より大きいか否か判断し、大きい場合に
はそのアドレスを共有RAMに書き込むようにしたので、
共有RAMのメモリを必要以上に大きくとらなくてもよ
く、また長いデータを共有RAMに転送する必要がないの
で、転送に要する時間を節約することができる。さら
に、コマンドを表すデータをフラグとして利用すること
により、2度読みを防止することも可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のデータ受け渡し方式の構成を示す図、
第2図は本発明が適用されるカラー複写機の全体構成の
1例を示す図、第3図はハードウェアアーキテクチャー
を示す図、第4図はソフトウェアアーキテクチャーを示
す図、第5図はコピーレイヤを示す図、第6図はステー
ト分割を示す図、第7図はパワーオンステートからスタ
ンバイステートまでのシーケンスを説明する図、第8図
はプログレスステートのシーケンスを説明する図、第9
図はダイアグノスティックの概念を説明する図、第10図
はシステムと他のリモートとの関係を示す図、第11図は
システムのモジュール構成を示す図、第12図はジョブモ
ードの作成を説明する図、第13図はシステムと各リモー
トとのデータフロー、およびシステム内モジュール間デ
ータフローを示す図、第14図は本発明のデータ受け渡し
方式を説明するための図、第15図は共有RAMのデータ内
容を示す図、第16図はデータ内容を示す図、第17図はデ
ータ受け渡しのモジュール構成を示す図、第18図は処理
フローを示す図である。 1……受け渡しデータ量判断部、2……データ書き込み
処理部、3……共有メモリ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくともユーザーインタフェースサブシ
    ステム、ユーザーインタフェースサブシステムとデータ
    の授受を行うとともに、画像読み取りサブシステム及び
    読み取った画像データを処理する画像処理サブシステム
    を管理する主サブシステム、画像処理したデータを出力
    する画像出力処理サブシステムを備えた記録装置におい
    て、 上記サブシステムのうち互いにデータの受渡しを行う少
    なくとも2つのサブシステムは、 それぞれ互いにアクセスできない専用のワークエリア
    と、互いにアクセスできる共有メモリ領域とを含む記憶
    手段と、 前記記憶手段の共有メモリ領域へ書き込むべき受け渡し
    データが所定バイトより大きいか否かを判断する受け渡
    しデータ量判断手段と、 受け渡しデータ量判断手段の判断結果に応じて共有メモ
    リ領域へ書き込むべき受け渡しデータを選択し、書き込
    むべきデータが所定バイトより大きいときには該データ
    が記憶されているメモリ領域のアドレスを、書き込むべ
    きデータが所定バイトより小さいときにはパラメータを
    それぞれ自身の共有メモリ領域へ書き込むとともに、受
    け渡しデータを書き込んだことを示すフラグを共有メモ
    リ領域にセットするデータ書き込み処理手段と、 共有メモリ領域のフラグを参照し、フラグがセットされ
    ていることを条件に、共有メモリ領域の受け渡しデータ
    を参照し、パラメータが書き込まれている場合はパラメ
    ータを、アドレスが書き込まれている場合は、該アドレ
    スのメモリ領域のデータをそれぞれ読み出すとともに、
    前記フラグをリセットするデータ参照処理手段と、 を有することを特徴とする記録装置。
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