JP2522035Y2 - ワンタッチ形工具ホルダ - Google Patents

ワンタッチ形工具ホルダ

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JP2522035Y2
JP2522035Y2 JP1991083766U JP8376691U JP2522035Y2 JP 2522035 Y2 JP2522035 Y2 JP 2522035Y2 JP 1991083766 U JP1991083766 U JP 1991083766U JP 8376691 U JP8376691 U JP 8376691U JP 2522035 Y2 JP2522035 Y2 JP 2522035Y2
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JP
Japan
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tool
holder
inner sleeve
tapered groove
rotary tool
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JP1991083766U
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JPH0526211U (ja
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重一 高木
哲朗 萬谷
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Kanefusa KK
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Kanefusa KK
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はボーリングビット或いは
ルータビットのような着脱交換が容易なストレートシャ
ンク付回転工具及びこの工具を装着し加工機に取付ける
ワンタッチ形工具ホルダに関する。
【0002】
【従来の技術】従来ストレートシャンク付回転工具を装
着して加工機に取付ける工具ホルダには例えば図10に
示すように、工具1のシャンク端に調整ねじ2を螺合し
ておき、ねじ長さを調整してホルダ本体3の中心穴に嵌
装してねじが底に当接するまで押し込み側方より止めね
じ4でシャンクの平面に削られた側面を押圧して固着す
る第1形式、或いは図11に示すようにホルダ本体6の
中心穴6cの底には角形凹部6aを形成し、中心穴6c
の途中にはぬすみ6bを形成し、中心穴6cに嵌装する
インナスリーブ7には球体又は棒状ころ9が半径方向の
穴に移動可能に挿入し内蔵したばね10によりインナス
リーブ7を押し出すようにして、シャンク端に角形凹部
6aと同形の角柱部11aを削設した工具11を嵌装す
る。嵌装するにはインナスリーブ7を押し込み挿入した
工具の角柱部11aと角形凹部6aとを嵌合させて手を
離した状態で固定されるワンタッチ形の第2形式などが
一般に用いられている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし第1形式のもの
はホルダの構造は最も簡単で回転工具の突出長は調整ね
じの調整で容易にできるが止めねじを締付ける操作が不
可欠で煩わしいという問題がある。第2形式のものはワ
ンタッチ形であるので工具の着脱が素早く簡単に行える
が、回り止めのシャンク端の角柱部が削り出しであるの
で回転工具を任意の突出長で把持固定できず、研ぎ直し
後の突出長の調整ができない問題がある。すなわち回転
工具を交換しても突出長を調整せずに使用するために
は、また多軸ボール盤のように複数本同じ突出長とする
ためには、複数本の回転工具の丈長を揃えて研磨する必
要があり、回転工具の寿命と保守の点で不経済となる問
題を有している。本考案は従来の技術の有するこのよう
な問題点に鑑みなされたもので、その目的とするところ
はシャンク端部の調整ねじ等により丈長さを調整できる
シャンク付回転工具が使用できるワンタッチ形工具ホル
ダ及びこのホルダに適する回転工具を提供しようとする
ものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本考案は、シャンク部に回転トルク受面を有する回
転工具を装着するワンタッチ形工具ホルダであって、有
底のホルダ本体中心穴内周に底側が大径となるテーパ溝
を設け、該テーパ溝内に軸直角方向に横切る形で装着工
具の回転トルク受面に当接する回り止め部材を設け、前
記中心穴に内装されるインナスリーブには該回り止め部
材と干渉しない窓状の切欠きを設けるとともに前記テー
パ溝のテーパ部に対応しうる位置に一個以上の貫通する
球座を設け、該球座に球体を挿入し、前記中心穴の底に
前記インナスリーブを押し出す方向に付勢するばねを介
挿してなり、テーパ溝位置において回転工具のトルク伝
回転トルク受面に当接する回り止め部材によって、
保持球体によって行われるように構成したものであ
る。
【0005】
【0006】
【作用】インナスリーブ23をばね26の力に抗して
し込み球体25が外方に逃げる状態として、回転工具3
0のトルク受面30bを回り止め部材24又は27と
相を合わせて挿入し中心穴の底に当接させ、スリーブを
ばねの力で押し出すとテーパ溝の壁面21bが球体を内
方に押圧し回転工具のシャンク部を把持する。機械のス
ピンドルに装着された工具ホルダの加工時の切削抵抗は
回り止め部材で受止められるので滑りが生じない。工具
ホルダが短くなったことによりホルダ剛性が向上し加工
精度が良くなる。
【0007】
【実施例第1】以下本考案の実施例を図1〜図3にもと
づき説明する。ホルダ本体21はインナスリーブを嵌装
する有底の中心穴21aが穿設されており、その軸方向
中程に底側が拡がるテーパ溝21bが削設されている。
さらにホルダ本体基部には加工機に取付けるねじ軸22
が形成されている。このねじは加工機主軸の回転方向に
対してゆるみが生じない方向に削設されたものである。
中心穴21aに嵌装されるインナスリーブ23はフラン
ジ部を有し、インナスリーブの胴部23aには中心軸
対し直角方向に横切る形で後述のストレートピン24が
入りインナスリーブの軸方向移動時に干渉しない窓状の
切欠き23bが削設されている。またテーパ溝21b
テーパ部対応しうるインナスリーブ23の胴部23a
の位置の円周3等分点には内側を小径とし球体25が
通口にのぞむ貫通球座23cが穿設されている。
【0008】ホルダ本体21の中心孔21aには挿入さ
れたインナスリーブ23を押し出す方向に付勢する圧縮
ばね26が介装されている。そしてホルダ本体21には
テーパ溝21bと切欠き23bにまたがり装着工具の回
転トルク受面に係合する位置で中心軸に対し直角方向に
横切る形に、先端にねじを刻設したストレートピン24
が挿通しねじ部を螺装する雌ねじ21dをテーパ溝の
底に刻設したピン穴21cが穿設されている。この工具
ホルダに挿入する回転工具30はシャンク端中心にねじ
穴30aが刻設されており、このねじ穴30aに調整ね
じ38が螺装されている。またシャンクにはストレート
ピン24の当接する回転トルク受面30bが軸方向に削
設されている。
【0009】ホルダ本体21とインナスリーブ23とを
組み合わせるには、ホルダ本体21の中心穴21aにば
ね26とインナスリーブ23を挿入後、インナスリーブ
23を中心穴底側に移動させ回転させてピン穴21cに
インナスリーブ23の球座23cを合わせてピン穴から
球体25を挿入する。3個の球体25を球座23cに入
れたあと、さらに回転してインナスリーブ23の切欠き
23bをピン穴21cと平行としストレートピン24を
挿入し先端のねじ部を雌ねじ21dに螺合して固定す
る。
【0010】このように構成された工具ホルダに回転工
具を挿入するに先立ち調整ねじ31の長さを調整して回
転工具の突出量を設定しておく。工具ホルダを加工機の
主軸にねじ軸22を螺装して固着させる。次いでインナ
スリーブ23をばね26の力に抗して押し込む。そして
回転工具30のシャンクの回転トルク受面30bをスト
レートピン24と一致するように位相を合わせ挿入し、
調整ねじ31が底に当接する迄押し込んでインナスリー
ブ23から手を離すと、ばね26の力でインナスリーブ
23が押し出される。
【0011】インナスリーブ23の球座23cに位置し
た球体25がテーパ溝21bの壁面から受ける力により
回転工具30のシャンクを保持する。機械の主軸が回転
されると回転トルクはシャンクの回転トルク受面30b
に当接したストレートピン24を介して確実に回転トル
クが伝達され回転工具30の切削が可能となる。回転工
具30を抜き取るにはインナスリーブ23をばね26の
力に逆らい押し込むとテーパ溝21bの壁面と離れるの
で球体25の保持力が解除され抜き取ることができる。
【0012】
【実施例第2】図4,図5にもとづき説明する。このも
のはストレートピン24に替え埋め込みねじを用いたも
ので、ホルダ本体21の中心穴のテーパ溝21bに半径
方向にねじ穴21eを刻設し、このねじ穴に埋め込みね
じ27を螺装させ先端をインナスリーブ23の切欠き2
3bにのぞませホルダ軸直角方向に横切る形のねじ端面
挿入された回転工具30の回転トルク受面30bに当
接されるものである。必要により埋め込みねじ27は接
着剤等で固定される。
【0013】
【実施例第3】図6,図7にもとづき説明する。ホルダ
本体21の外側に小径部21gを設け、アウタスリーブ
31を嵌装する。ホルダ本体21の中心穴21には軸
方向にキー32が止めねじ33で固着されている。また
キー32にかかる位置の円周上3等分点に内側を小径と
し球体34を中心穴にのぞます貫通球座21fが穿設さ
れている。アウタスリーブ31の穴には球体34に対す
る位置にホルダ本体21のねじ軸側が大径となるテーパ
溝31aが削設されている。またアウタスリーブ31の
穴の回転工具挿入側は大径部31bが形成されていて、
そしてホルダ本体外周小径部との隙間にばね35が介挿
されており、ホルダ本体21の端部外周の円周溝に嵌合
させた止リング36で圧縮力が生じるように止められて
いる。さらにアウタスリーブ31のテーパ溝31aに貫
通する球体34が通る大きさのねじ穴31cが穿設され
ており止めねじ37で穴が塞がれている。
【0014】このホルダを組むにはアウタスリーブ31
をホルダ本体21の小径部21gに嵌装後止ねじ37を
外しばね35をアウタスリーブ31の大径部31bとホ
ルダ本体外周小径部21gとの隙間に挿入して止リング
36を嵌める。次いでばね35を圧縮しながらアウタス
リーブ31を回転してねじ穴31cと球座21fと合わ
せ球体34を投入する。三つの球座21fに球体34を
投入し止ねじ37を嵌装して穴を塞ぐ。回転工具30を
挿入するにはばね35を圧縮するようにアウタスリーブ
31を軸方向に移動させ、回転工具30のトルク受面3
0bをキー32に合わせてホルダの中心穴の底迄挿入
し、アウタスリーブを放す。ばね35の圧縮力によりア
ウタスリーブのテーパ溝31aの壁面が球体34を内方
に押しシャンク部を挟持する。回転トルクはキー32に
より回転トルク受面30bを介して伝達される。
【0015】
【実施例第4】回転工具シャンク部の他の実施例を図
8,図9にもとづき説明する。回転工具30のシャンク
部に球体25,34が当接する部位に球体半径より大き
い曲率の凹面の軸方向の直線溝30cが刻設されて熱処
理が施されている。溝に替え平面とすることも可能であ
り、この場合は製作には好都合である。なお球座及びこ
れに対応する球体を当接する溝は少なくとも一個所あれ
ば工具保持は可能である。
【0016】
【考案の効果】上述のように構成したので本考案は以下
の効果を奏する。請求項1の工具ホルダは、回転工具シ
ャンク端に角柱状の回り止め部を有する工具を使用する
必要がなく、丈長さ調整式のシャンク付回転工具が使用
でき且つ素早く容易に着脱できて刃物取付時間の無駄が
なくなり作業能率向上に寄与する。また回転工具の回り
止めと固定とをテーパ溝位置で行うので工具ホルダの長
さを短くでき、ホルダの剛性が向上し加工精度が良くな
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のワンタッチ形工具ホルダの実施例第1
の縦断面図である。
【図2】同側面図である。
【図3】回転工具装着状態の縦断面図である。
【図4】ワンタッチ形工具ホルダの実施例第2の縦断面
図である。
【図5】同側面図である。
【図6】ワンタッチ形工具ホルダの実施例第3の縦断面
図である。
【図7】同側面図である。
【図8】本考案の回転工具のシャンク部の側面図であ
る。
【図9】同シャンク部の端面図である。
【図10】従来の工具ホルダと使用工具とを示す図であ
る。
【図11】従来の工具ホルダと使用工具とを示す図であ
る。
【符号の説明】
21 ホルダ本体 21b,
31a テーパ溝 23 インナスリーブ 24 ス
トレートピン 21f,23c 球座 25,3
4 球体 26,35 ばね 30 回
転工具 31 アウタスリーブ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャンク部に回転トルク受面を有する回
    転工具を装着するワンタッチ形工具ホルダであって、有
    底のホルダ本体中心穴内周に底側が大径となるテーパ溝
    を設け、該テーパ溝内に軸直角方向に横切る形で装着工
    具の回転トルク受面に当接する回り止め部材を設け、前
    記中心穴に内装されるインナスリーブには該回り止め部
    材と干渉しない窓状の切欠きを設けるとともに前記テー
    パ溝のテーパ部に対応しうる位置に一個以上の貫通する
    球座を設け、該球座に球体を挿入し、前記中心穴の底に
    前記インナスリーブを押し出す方向に付勢するばねを介
    挿してなり、テーパ溝位置において回転工具のトルク伝
    回転トルク受面に当接する回り止め部材によって、
    保持球体によって行われるように構成したことを特徴
    とするワンタッチ形工具ホルダ。
JP1991083766U 1991-09-18 1991-09-18 ワンタッチ形工具ホルダ Expired - Lifetime JP2522035Y2 (ja)

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JPH0526211U JPH0526211U (ja) 1993-04-06
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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101498745B1 (ko) * 2009-08-03 2015-03-04 두산인프라코어 주식회사 공작기계의 툴 홀더
JP7195967B2 (ja) * 2019-02-18 2022-12-26 日東工器株式会社 動力工具

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60184817A (ja) * 1984-03-05 1985-09-20 Fuji Tooi:Kk スラツシユ成形用金型
JPH0610889B2 (ja) * 1984-03-19 1994-02-09 松下電器産業株式会社 テ−プレコ−ダの試験用テ−プ

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