JPH0351052Y2 - - Google Patents

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JPH0351052Y2
JPH0351052Y2 JP1987011236U JP1123687U JPH0351052Y2 JP H0351052 Y2 JPH0351052 Y2 JP H0351052Y2 JP 1987011236 U JP1987011236 U JP 1987011236U JP 1123687 U JP1123687 U JP 1123687U JP H0351052 Y2 JPH0351052 Y2 JP H0351052Y2
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sleeve
tool holder
hole
steel ball
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、ドリル等の工具を保持した工具ホル
ダを、工作機械の主軸に取り付けるための工具ホ
ルダ取付装置に関するものである。
[従来の技術] 従来、この種の工具ホルダ取付装置として、工
作機械の主軸の軸穴奥部にスリーブを装着し、こ
のスリーブによつて工具ホルダを軸方向にロツク
する方式のものが、例えば特公昭59−26417号公
報に開示されている。この方式のものは、第6図
に示すように工作機械の主軸1の軸穴奥部に装着
した有底円筒状のスリーブ2の周りに複数の鋼球
嵌合孔3を設けてそれぞれに鋼球4を収容し、そ
の外側に配置した板ばね5によつて鋼球4を常時
内方へ押圧し、このスリーブ2内へ挿入される工
具ホルダ10の端部の係合用V溝に鋼球4を係合
して、工具ホルダ10を軸方向にロツクするよう
になつている。しかし工作機械によつては、使用
する切削液や冷却液等によつて錆や腐蝕等が発生
し、場合によつては工具ホルダ10が抜け出る等
の事故を引き起こす危険性がある。
例えば、水溶性切削液などを用いる場合や特殊
な添加剤を混入して用いる場合等において、主軸
1内を液体が通る場合は勿論のこと、外部から液
体を噴射させる場合でも、液体がスリーブ2部分
に侵入するので、長期間の使用によりこの部分に
錆が発生する。更に、長期の使用により液体自体
が腐敗することや、或いは添加剤の影響を受けて
スリーブ2の表面が腐蝕することがある。
特に、スリーブ2に設けられた鋼球嵌合孔3は
鋼球4が内側に脱落しないようにするため、内側
の開口部分の直径が縮径されている。従つて、そ
の部分の肉厚が薄く液体の影響を受け腐蝕により
鋼球4が内側に脱落し易くなり、工具ホルダ10
を取り外す際に鋼球4も脱落して次の工具ホルダ
が装着不能になる虞れがある。
場合によつては、鋼球4自体も腐蝕して直径が
小さくなり、そのために装着している工具ホルダ
10が加工作業中に脱落するなどの重大な事故が
発生する危険性がある。
[考案の目的] 本考案の目的は、上述のような従来例の欠点を
改善し、切削液や冷却液等によつて錆や腐蝕が発
生した場合でも、工具ホルダを安全に保持できる
ようにした工具ホルダ取付装置を提供することに
ある。
[考案の概要] 上述の目的を達成するための本考案の要旨は、
工作機械の主軸の軸穴奥部に装着したスリーブの
周りに複数の鋼球嵌合孔を設けてそれぞれに鋼球
を収容し、これらの鋼球を常時内方へ弾圧する板
ばねを円周溝に配置し、前記スリーブの係合孔内
に挿入される工具ホルダの係合軸部の係合用V溝
に前記鋼球を係合して、前記工具ホルダを軸方向
にロツクする工具ホルダ取付装置において、前記
スリーブの内面に内方へ突出する環状凸体を一体
に設け、該環状凸体の中心位置と前記鋼球の中心
位置とを同一位置とし、前記スリーブの係合孔に
重複して、長辺の寸法が前記係合孔の直径とほぼ
同じで、短辺の寸法が前記係合孔の直径よりも小
さくかつ前記係合軸部の面削ぎ部の厚み寸法より
も若干大きい長方形の角孔を前記スリーブの開口
端から前記環状凸体の位置よりも若干奥側まで設
けたことを特徴とする工具ホルダ取付装置であ
る。
[考案の実施例] 本考案を第1図〜第5図に図示の実施例に基づ
いて詳細に説明する。
第1図は本考案に係る工具ホルダ取付装置の断
面図、第2図は第1図のA−A線による断面図を
表している。これと組合わされる工具ホルダ30
は、第3図〜第5図に例示するような従来例と全
く同じ構成でよい。
第1図、第2図において、工作機械の主軸11
の先端部から軸方向に設けられた軸穴11bの奥
部には、有底円筒状のスリーブ12が取付用ねじ
13によつて装着されている。このスリーブ12
の内部には、取付用ねじ13を通す小径孔12
a、取付用ねじ13の頭部を収容する中径孔12
bに続いて開口端12cまで大径の係合孔12d
が設けられ、この係合孔12dの内面には開口端
12cから所定距離の位置に、内側に突出する断
面V字状の環状凸体14が一体に設けられてい
る。また、丸孔である係合孔12dに重複して、
開口端12cから環状凸体14の位置よりも若干
奥側まで長方形の角孔15が設けられている。こ
の角孔15はその長辺の寸法が係合孔12dの直
径とほぼ同じであるが、短辺の寸法M2は係合孔
12dの直径よりも小さく、かつ工具ホルダ30
の後述する面削ぎ部の厚み寸法つまり第4図に示
す寸法M1よりも若干大きくなつている。
スリーブ12の外周には、環状凸体14の位置
に相当する位置に円周溝16が形成され、この円
周溝16から半径方向内方へ向けて例えば4個の
鋼球嵌合孔17が穿孔されている。これらの鋼球
嵌合孔17は内方の開口近くで縮径され、そこに
収容された鋼球18が脱落しないようになつてお
り、鋼球18の中心位置と、環状凸体14の中心
位置は軸線方向について同一位置になつている。
なお、環状凸体14はその内周途中を角孔15に
よつて切断されており、鋼球嵌合孔17は環状凸
体14の残余の部分に第2図に示すように2個ず
つ対向して配置されている。また、円周溝16に
は板ばね19が収容され、この板ばね19によつ
て各鋼球18は常時内方に押圧されている。なお
第1図において、20はスペーサ、21はスリー
ブ12を主軸11に対して回転方向に固定するた
めの廻り止め用ピン、11aは主軸11の先端面
に設けられたキー溝を示している。
上述の装置と組合わされる工具ホルダ30に
は、前述したように従来例と全く同じものを用い
ることができる。第3図〜第5図は前述の特公昭
59−26417号公報に記載のような工具ホルダ30
を示し、第4図は第3図のB−B線による断面
図、第5図はフランジ部分を示している。
この工具ホルダ30の一端部には、第1図のス
リーブ12内に挿入される係合軸部30aが形成
され、他端には工具Tを保持する工具保持部30
bが設けられている。係合軸部30aはスリーブ
12の係合孔12dに嵌合するように形成されて
おり、その中程には前述の鋼球18及び環状凸体
14とを係合する係合用V溝30cが周設され、
更に係合軸部30aを両側から平行に削つた面削
ぎ部30dが設けられている。係合用V溝30c
の底部とフランジ30fの端面間の軸方向距離つ
まり第3図における距離L1は、第1図における
距離L2つまり鋼球18の中心と主軸先端面との
間の軸方向距離よりも若干小さくなつており、面
削ぎ部の厚み寸法つまり第4図における寸法M1
は、第2図における寸法M2よりも小さめに形成
されている。
また、工具保持部30bにおいては、工具ホル
ダ30の外面に主軸11の軸穴11bに嵌合する
外径部30eよりも大径のフランジ30fが形成
されており、このフランジ30fの2個所には、
第5図に示すように軸方向に溝30gが形成され
ている。工具ホルダ30の端部30hから内方
に、内方に進むにつれて小径となるテーパ穴30
iが穿孔されており、テーパ穴30i内には工具
Tを固着するためのコレツト31が挿入されてい
る。コレツト31の外側はテーパ穴30iに合致
するようにテーパ状に形成されると共に、半径方
向の弾発性を得るために軸方向に図示しない割り
が設けられ、大径側外周にはねじ溝31aが刻設
されている。
工具ホルダ30の端部30hの外周面には、鋼
球32を介してロツクナツト33が回転自在に被
着され、ロツクナツト33の外端部内周に刻設さ
れたねじ33aがコレツト31のねじ溝31aと
螺合し、ロツクナツト33の回転によりコレツト
31がテーパ穴30iに対して抜挿自在に移動す
るようになつている。また、端部30hには半径
方向に小孔30jが穿孔され、ここにコレツト3
1の廻り止め用のピン34が挿入される。更に、
フランジ30fとロツクナツト33の間の端部3
3bの周囲には、略円筒状のカラー35が軸線方
向に摺動自在に嵌合され、このカラー35はロツ
クナツト33との間に介在された圧縮ばね36に
よつて常時主軸11側に押圧されている。
カラー35のフランジ30f側には、円周2個
所に突出キー35aが一体に軸方向に突出して形
成され、第5図に示すようにフランジ30fの溝
30gと係合し、更にフランジ30fよりも先方
に突出するようになつている。そして、主軸11
に工具ホルダ30を挿入して両者が連結した時
に、突出キー35aが主軸11の先端面のキー溝
11aに係合して、工具Tに対する切削力を主軸
11から伝達できるように構成されている。な
お、37は工具Tの挿込み深さを調整するための
調整ねじである。
次に、この使用方法を説明すると、先ず工具T
を工具ホルダ30に固着するには、コレツト31
をロツクナツト33を回転して緩めておいてか
ら、工具Tを工具ホルダ30内に挿入しロツクナ
ツト33を先とは逆方向に回転して、コレツト3
1をテーパ穴30i内に送り込むことによつて工
具Tは固定される。このようにして、工具Tを固
定した工具ホルダ30を第1図に示す主軸11に
装着するには、工具ホルダ30のロツクナツト3
3を保持して、外径部30eを主軸11の軸穴1
1b内へ係合軸部30aがスリーブ12に突き当
るまで挿入する。
そして、工具ホルダ30を押し込みながら左右
何れかの方向に回動すると、面削ぎ部30dのM
1部とスリーブ12のM2部の位置が合致し、工
具ホルダ30は圧縮ばね36の弾力に抗して更に
奥に押し込まれる。フランジ30fの主軸11側
の端面が主軸11の先端面に当接し約90度回動す
ると、カラー35の突出キー35aが主軸11の
キー溝11aに合致し、両者は圧縮ばね36に押
圧されながら係合する。係合用V溝30cの底部
とフランジ30fの端面間の距離L1が、鋼球1
8及び環状凸体14の中心と主軸11の端面間の
距離L2よりも若干小さくなつているので、鋼球
18は板ばね19の弾性作用力により係合用V溝
30cの奥側の斜面部を押圧することにより、工
具ホルダ30は内部に引き込まれる状態で軸方向
に固定される。このとき、係合用V溝30cには
鋼球18のみでなく、スリーブ12の内面の環状
凸体14も係合して二重にロツクされる。
工具ホルダ30を主軸11から取り外す場合に
は、カラー35を圧縮ばね36に抗して工具T側
に移動し、突出キー35aと主軸11のキー溝1
1aとの係合を外してから、工具ホルダ30を90
度回動して、係合用V溝30cとスリーブ12側
の鋼球18及び環状凸体14との嵌合を外せば、
そのまま引き抜くことが可能である。
以上の実施例では、鋼球18を2個ずつ対向さ
せて合計4個用いているが、従来のように1個ず
つ対向させて合計2個だけにしてもよい。
[考案の効果] 以上説明したように本考案に係る工具ホルダ取
付装置は、工作機械の主軸側に取り付けたスリー
ブと工具ホルダとの軸方向係合手段を二重に設け
ているため、もし使用する切削液や冷却液等によ
つてスリーブや鋼球が腐蝕したりして鋼球が脱落
したとしても、スリーブ内面に一体に形成してあ
る環状凸体によつて、工具ホルダの脱落を防止す
ることができる。従つて、工具ホルダの脱落によ
る工作機械の破損等の重大な事故の発生を未然に
防止することが可能になり、安全性を高めること
ができる。
【図面の簡単な説明】
図面第1図〜第5図は本考案に係る工具ホルダ
取付装置の実施例を示し、第1図はその断面図、
第2図は第1図のA−A線による断面図、第3図
はこれと組合わせる公知の工具ホルダの断面図、
第4図は第3図のB−B線による断面図、第5図
は第3図の工具ホルダの一部の斜視図であり、第
6図は従来の工具ホルダ取付装置の断面図であ
る。 符号11は主軸、12はスリーブ、14は環状
凸体、15は角孔、16は円周溝、17は鋼球嵌
合孔、18は鋼球、19は板ばね、30は工具ホ
ルダである。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 工作機械の主軸の軸穴奥部に装着したスリーブ
    の周りに複数の鋼球嵌合孔を設けてそれぞれに鋼
    球を収容し、これらの鋼球を常時内方へ弾圧する
    板ばねを円周溝に配置し、前記スリーブの係合孔
    内に挿入される工具ホルダの係合軸部の係合用V
    溝に前記鋼球を係合して、前記工具ホルダを軸方
    向にロツクする工具ホルダ取付装置において、前
    記スリーブの内面に内方へ突出する環状凸体を一
    体に設け、該環状凸体の中心位置と前記鋼球の中
    心位置とを同一位置とし、前記スリーブの係合孔
    に重複して、長辺の寸法が前記係合孔の直径とほ
    ぼ同じで、短辺の寸法が前記係合孔の直径よりも
    小さくかつ前記係合軸部の面削ぎ部の厚み寸法よ
    りも若干大きい長方形の角孔を前記スリーブの開
    口端から前記環状凸体の位置よりも若干奥側まで
    設けたことを特徴とする工具ホルダ取付装置。
JP1987011236U 1987-01-28 1987-01-28 Expired JPH0351052Y2 (ja)

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JP1987011236U JPH0351052Y2 (ja) 1987-01-28 1987-01-28

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JP1987011236U JPH0351052Y2 (ja) 1987-01-28 1987-01-28

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JPS63120710U JPS63120710U (ja) 1988-08-04
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JP1987011236U Expired JPH0351052Y2 (ja) 1987-01-28 1987-01-28

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0217789Y2 (ja) * 1985-03-06 1990-05-18

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JPS63120710U (ja) 1988-08-04

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