JP2521704B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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JP2521704B2 JP60141553A JP14155385A JP2521704B2 JP 2521704 B2 JP2521704 B2 JP 2521704B2 JP 60141553 A JP60141553 A JP 60141553A JP 14155385 A JP14155385 A JP 14155385A JP 2521704 B2 JP2521704 B2 JP 2521704B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は空気入りタイヤに関し、タイヤトレッド部の
踏面に形成される周方向に延びる溝内に多数の突部を形
成して空気入りタイヤの改良に関するものである。
(従来の技術) 通常の空気入りタイヤは、トレッド部の踏面に周方向
に延びる主溝が形成されており、これは主としてハイド
ロプレーニング防止性能を向上するためのものであり、
侵入する水等を速やかに排除するようになされている。
しかるに、冠雪路面でのグリップ性を向上させるため
にはトレッド路面に隆起したブロックや突出した鋲など
を具えるが、冠雪路面に対してこれらの突出した接触要
素は路面に高い単位圧力を加えて食い込むようにしてあ
る反面、接触面積が小さいから摩耗も早くしかも踏面に
損傷を生じ易いという欠点があり、更に道路をも傷付け
るという弊害がある。
(発明が解決しようとする問題点) 一方、前記したトレッド踏面に主溝を形成した空気入
りタイヤにあっては、この主溝の底部に突部を設けて雪
を掻く力を生起させて冠雪路面におけるグリップ性を改
善することが考えられる。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、特殊な突部を空気入りタイヤのトレッドの
主溝の底部に適用することによって、冠雪路面上でのグ
リップ性能を上げることを目的としたものである。
即ち、本発明は、タイヤトレッド部に周方向に延びる
主溝を有する空気入りタイヤにおいて、該主溝の溝底部
から踏面方向に突出して高さが踏面よりは高くない多数
の突部を有し、この突部は両側が溝側壁に連なり、その
突部は該主溝の長手方向長さよりも溝幅方向の長さが長
く、かつ当該突部をタイヤ幅方向に略二分する隙間を形
成したことを特徴とする空気入りタイヤに関するもので
あって、好ましくは、突部の主溝の底部からの高さが、
溝深さの40%以上であり、突部が接地面内において5〜
50個の範囲で配置されたものである。
(作用) タイヤのトレッド踏面の周方向に沿って主溝が形成さ
れた空気入りタイヤを冠雪路面に用いた場合、接地域に
おいてタイヤに働く荷重を受け冠雪路面に強く圧着され
る。その際、冠雪部は路面上に圧着され、固い路面とト
レッド踏面の主溝により形成された雪柱ができる。本発
明のタイヤは転動の際、その路面との摩擦力と雪柱を剪
断する力によって強いグリップ力を発揮することとな
る。
本発明の技術は突部が雪面に食い込み雪を剪断する効
果が著しいという公知の事実に基いているが、突部をト
レッド路面上に形成した場合には、摩耗により磨り減り
その効果が長時間生かされない。しかるに、本発明では
突部をトレッド部に形成される主溝の底部に形成し、該
主溝の溝の底部から踏面方向に突出して高さが踏面より
は高くない多数の突部を有し、この突部は両側が溝側壁
に連なり、その突部は該主溝の長手方向長さよりも溝幅
方向の長さが長くしたため、主溝内に圧着されて生じる
雪柱を剪断し、使用期間内で変らないグリップ力を保持
することができるようにしたものである。
この発明の実施にあたっては、突部の効果は突部の前
面が雪を剪断する強度に比例するため、主溝の底部から
の高さと先端部の幅と溝内に配置する個数とを考慮する
必要がある。
即ち、突部の高さは、主溝の深さと同等以下で先端部
の幅は薄い程良い。しかしながら、先端部の幅は突部の
強度を考慮すると1mm以上とすることが望ましく、一般
路でのウエットスキッド性を考慮すれば溝深さより狭い
幅が望ましい。また個数は、接地面内において5〜50個
の範囲にすることが一般路でのウエットスキッド性から
望ましい。又、配置の角度としてはタイヤ回転方向に対
し80〜90度の範囲で突部の面が向くようにすることが良
い。
尚、本発明の空気入りタイヤがドライ路面を走行した
場合には、路面と主溝によって形成される空気柱を流れ
る空気の大部分がタイヤ幅方向に略二分する隙間をもつ
突部によって堰き止められる。このため、隙間の存在に
より空気の流量が減少すると共に、空気流が乱れること
になる。又、前記したように、接地面内において突部を
5〜50個の範囲で配置することにより、これらが相まっ
て空気柱の共鳴現象を抑制できるものであって、共鳴現
象によって生じる接地時の騒音レベルを減少することと
もなるのである。
(実施例) 第1図は本発明による実施例を示す部分斜視図であ
る。図中、1はタイヤのトレッド部、2はトレッドのブ
ロック、3は周方向に延びる主溝、4は主溝の底部、5
は突部、6a、6bは主溝側壁である。そして、突部5が中
央の隙間部7にて左右に分断された例であり、図示する
ように突部5の一方側が溝側壁6a、6bに完全に連なって
おり、突部5の剛性が保持され、雪柱に対して剪断力が
発揮される形状となっている。
具体的な寸法は、主溝の深さHが11.5mm、突部5の高
さhが6.0mm、幅aが2.0mmである。そして、突部5の略
中央が隙間をもってタイヤの幅方向に二分されているも
のである。
ここで、主溝内に突部5が存在しないトレッド踏面を
有するタイヤを比較例として以下の試験を行った。試験
はいずれも冠雪面である。
(雪上試験) ここで評価項目である雪上発進加速と円旋回速度につ
いて説明する。
発進加速試験(駆動性);試験車の車体後部に非接触対
地速度計を取り付け スタート後30秒で到達する速度を
読み取り、7回測定し測定値の最大と最小を除いた5個
の測定値の平均をデーターとした。
円旋回試験(コーナリング性);直径25mの円の1/4周に
相当する区間を設定し助走距離30mより定円軌跡に沿い
ながらドライバーが出し得る最高速度で5回走行し計測
区間の平均速度を算出した。
発進加速試験にあっては、比較例のタイヤを100とす
ると、104、円旋回試験にあっては、比較例のタイヤを1
00とすると、103となりその効果が証明された。
(ドライ走行試験) タイヤサイズ205/60R15,4本の主溝を有する乗用車タ
イヤでは、主溝の接地面上に置ける最小長さが160mm
で、これに対し、0.36倍に当たる円周ピッチ58mmにて突
部5が形成され、その厚みが2mmとされたものである。
本発明の空気入りタイヤがドライ路面を走行した場合
には、路面と主溝によって形成される柱内を流れる空気
の大部分が突部5によって堰き止められ、空気流量が減
少すると共に、隙間の存在によって空気流が乱れること
になり、このため、空気柱の共鳴現象が抑制され、ここ
に発生する接地時の騒音レベルは低減できることとなっ
た。
図2は1/3オクターブ中心周波数と音圧レベルとの関
係を示すグラフであるが、700Hz〜1100Hz付近での音圧
レベルの低減は明らかである。
(ウエット走行試験) 本発明の空気入りタイヤがウエット路面を走行した場
合には、路面と主溝との間を流れる水の動水圧が前記空
気流の空気圧よりかなり大きいため、この動水圧によっ
て、突部5が動水圧の作用する方向(タイヤの周方向)
へ弾性変形するため、中央の隙間が観音開きとなる。従
って、路面と主溝との間を流れる水流が突部5によって
堰き止められることがなく、接地面内に侵入する水を主
溝によって速やかに排水することができるため、ウエッ
ト性能の低下を招くことがない。
(発明の効果) 実施例のタイヤはいずれも発進加速試験、円旋回試験
ともに良方向にあり、雪路面上に形成した雪柱を剪断す
るために主溝底部と主溝側壁に連なる突部を設けた効果
が裏付けられる。
また、実施例2のタイヤで主溝底部へ傷を入れて一般
舗装路での傷の成長を確認したところ、傷は主溝底部に
立つ突部により完全に成長がストップしており主溝底部
のカット成長を止める効果をも具備しているという利点
もある。
更に、ドライ走行及びウエット走行試験においてもい
ずれも特徴ある効果をもたらすものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例のタイヤの部分斜視図、第2図
は1/3オクターブ中心周波数と音圧レベルとの関係を示
すグラフである。 1……タイヤトレッド部、2……ブロック、3……溝、
4……溝底、5……突部、6a、6b……溝側壁。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タイヤトレッド部に周方向に延びる主溝を
    有する空気入りタイヤにおいて、該主溝の底部から踏面
    方向に突出して高さが踏面よりは高くない多数の突部を
    有し、この突部は両側が溝側壁に連なり、その突部は該
    主溝の長手方向長さよりも溝幅方向の長さが長く、かつ
    当該突部をタイヤ幅方向に略二分する隙間を形成したこ
    とを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】突部の主溝の底部からの高さが、溝深さの
    40%以上である請求項第1項記載の空気入りタイヤ。
  3. 【請求項3】突部が、接地面内において5〜50個の範囲
    で配置された請求項第1項記載の空気入りタイヤ。
JP60141553A 1985-06-29 1985-06-29 空気入りタイヤ Expired - Lifetime JP2521704B2 (ja)

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