JP2521606Y2 - ダム用監査廊の連結ユニットの連結構造 - Google Patents

ダム用監査廊の連結ユニットの連結構造

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JP2521606Y2 JP1989127841U JP12784189U JP2521606Y2 JP 2521606 Y2 JP2521606 Y2 JP 2521606Y2 JP 1989127841 U JP1989127841 U JP 1989127841U JP 12784189 U JP12784189 U JP 12784189U JP 2521606 Y2 JP2521606 Y2 JP 2521606Y2
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dam
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忠夫 川原
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Nippon Concrete Industries Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はダムの堤体内に構築されるダム用監査廊の連
結ユニット用連結構造に関するものである。
(従来の技術) ダムの堤体内には、完成後の監査、各種の測定、堤体
及び基礎からの漏水の排水、基礎グラウチングの施工等
のためにダム用監査廊が構築されている。
従来、このダム用監査廊はダムの堤体の構築と同時に
現場打ちコンクリートにより構築されている。
これはダムの堤体におけるダム用監査廊の施工基面に
鉄筋を配筋して型枠を組立て、堤体のコンクリート打設
と共に前記型枠内にコンクリートを打設して構築するも
のである。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上記のように現場打ちコンクリートで
ダム用監査廊を構築した場合には下記のような問題があ
った。
.鉄筋及び型枠の組立て等の特殊作業が必要となり、
その作業工程が堤体のコンクリート打設工程に大きな影
響を与えて工期の長期化を招くと共に、鉄筋工及び型枠
工等の人員の確保が非常に困難であった。
.コンクリート打設後の養生に多くの日数を必要とす
ると共に、コンクリート打継目が多くなってコンクリー
ト面の体裁が悪い。
.グリーンカット等の作業と重複し、その調整と安全
管理に配慮が必要となってくる。
そこで、このような上記欠点を解決するために、従来
のように現場打ちコンクリートではなく、予め工場でプ
レキャストコンクリート製のダム用監査廊の連結ユニッ
トを製造し、該ダム用監査廊の連結ユニットを連結する
ことにより短期間でかつ経済的にダム用監査廊を構築す
るという工法が開発されつつあるが、この工法において
構築期間を短くするためにはダム用監査廊の連結ユニッ
トの連結を簡潔にすることが望まれている。
本考案はこれらの問題に鑑みてなされたものであり、
その目的はダム用監査廊をプレキャストコンクリート製
の連結ユニットで構築する場合、その連結を容易にでき
るダム用監査廊の連結ユニットの連結構造を提供するこ
とである。
(課題を解決するための手段) 以上のような課題を達成するための本考案の手段たる
構成は、多角形の筒状断面を有し、予め工場で製作され
た鉄筋コンクリート製の連結ユニットが、その接合端面
の全周にわたって突設されたシール材を挾着しつつ、順
次連結されて監査廊を構築するダム用監査廊の連結ユニ
ットの連結構造であって、前記シール材の突設部におい
て、相隣る連結ユニットの各々の接合端面に、テーパー
部を有する嵌合突起及び嵌合凹部が設けられて嵌合構造
とされ、ボルト挿入孔及びアンカーボルトを備える複数
の連結材が、その接合面が前記接合端面と同一面上にな
るように、かつ、その開口部が作業可能空間と対向する
ように、前記連結ユニットの内縁部及び外縁部に埋設さ
れ、相隣る連結ユニットの対向する連結材同士がボルト
締結されるとともに、該ボルト締結により前記シール材
が圧縮変形を生じ、前記接合端面同士が所定間隔に保持
されていることを特徴とし、前記シール材は、前記嵌合
突起の全周にわたって設けられた粘着用凹溝に突設され
ていることを特徴とし、また前記シール材は、膨潤性ゴ
ムと非膨潤性ゴムとを1:4の厚さ比で積層し、同時加硫
することによって得られるゴム加硫物であることを特徴
とすることである。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明
する。
第1図の(A)はダム用監査廊の連結ユニットに埋設
したダム用監査廊の連結ユニット用連結材を連結した状
態の平面図、同図(B)は(A)のI−I線断面図、同
図(C)はダム用監査廊の連結ユニット用連結材の斜視
図である。
ダム用監査廊の連結ユニット用連結材1(以下単に連
結材1という。)は函体1aと該函体1aの両側面に取付け
られたL字状のアンカーボルト1bとによりなり、該函体
1aは上面に開口部1cを備えると共に前面1dにボルト挿入
孔1eを備え、ダム用監査廊の連結ユニット2(以下単に
連結ユニット2という。)における接合端面2aの底壁内
縁部2b及び両側壁及び上壁の外縁部2cに、前記函体1aの
前面1dが該接合端面2aと面一状になるように夫々埋設さ
れている。
また底壁内縁部2bの連結材1は函体1aの開口部1cを連
結ユニット2の内側に向けて埋設され、他方両側壁及び
上壁の外縁部2cの連結材1は開口部1cを連結ユニット2
の外面側に向けると共に、前記と同様に前面1dが接合端
面2aと面一状になるように埋設されている。
而して、これら連結材1を介した連結ユニット2の締
結は、該連結ユニット2の内側と外側から容易にするこ
とができる。
第2図の(A)は連結ユニットの正面図、同図(B)
は同背面図、同図(C)は同斜視図である。
連結ユニット2は予め工場において鉄筋コンクリート
によりほぼ長方形の筒体に形成され、その両接合端面2a
の一方にシール材5が突設された嵌合突起3、また他方
に嵌合凹部4を夫々備え、底壁2dにはグラウト注入孔2e
が貫通されている。
嵌合突起3は一方の接合端面2aの内側に環状に突設さ
れ、隣接する連結ユニット2の嵌合凹部4に嵌合される
ものであり、外側の立ち上がり部にテーパー部3aを備え
ると共に中央部には凹溝3bが環状に凹設されている。
該凹溝3bは深さが0.4cm、下面幅が2.6cm、上面幅が3c
mの逆台形状に形成されてシール材5が接着剤で貼着さ
れている。
嵌合凹部4は接合端面2aの内側に環状に凹設されて隣
接する嵌合突起が嵌合されるものであり、前記嵌合突起
3の立ち上がり部のテーパー部3aに対応するテーパー部
4aを外側に備えている。
前記シール材5は吸水性物質を配合した未加硫の膨潤
性ゴム5aと、該膨潤性ゴム5aより厚い未加硫の非膨潤性
ゴム5bをその容積比が20/80となるように積層した2層
構造で幅2cm×厚さ1cm(膨潤性ゴム2mm、非膨潤性ゴム8
mm)に同時加硫して長尺状に形成され、前記凹溝3bに非
膨潤性ゴム5bを下側にして貼着されている。
前記膨潤性ゴム5aはクロロプレンゴム(CR)/スチレ
ン−ジエンランダム共重合ゴム(SBR)/天然ゴム(N
R)のブレンド系ゴム中に平均粒子径が10〜20μの高吸
水性樹脂を配合したものから成り、精製水に対して体積
膨張が1.8〜2.3倍となるように調整されたゴム加硫物か
らなる。
また、非膨潤性ゴム5bはイソプレン−イソブチレン共
重合ゴム(IIR)からなり、ヤング率が5〜15kg/cm2
有するゴム加硫物からなる。
而して、前記シール材5は連結ユニット2を連続的に
接続して締め付けると、第3図の(C)に示すように、
凹溝3b全体に拡がって連結ユニット2の連結部をシール
すると共に、該連結部へ水が浸水した場合は前記膨潤性
ゴム5aが膨張してそのシールを完璧なものとする。
グラウト注入孔2eは連結ユニット2の底壁2dに適宜間
隔をもって2つ貫通されている。
次に本考案の連結材1を使用して連結ユニット2を連
結する方法について説明する。
第4図は連結材を使用して構築する状態を示した工程
図、第5図は連結ユニットを設置した状態の断面図、第
6図は同斜視図である。
まず初めに第4図の(A)に示すように、ダムの堤体
Aにおける施工基面aにレール6を敷設する。
レール6は等辺山形鋼(40×40×5)を用い、これを
前記堤体Aの施工基面aに1m間隔をもって平行に突設し
た差筋6bに施工基面aから5cm突出させて溶接する。
次に、該レール6の下部を埋設する基盤7をその上面
7aがレール1の頂面6aより3mm下側にくるようにモルタ
ルで打設する。
そして前記レール6上に連結ユニット2をクレーンK
で吊り下げて連続的に載置してチェーンブロック(図示
せず)で互いに引き寄せる。
この際、連結ユニット2の底壁2dの下面と基盤7の上
面7aとの間には3mmの間隙部mが形成される(第5
図)。
そしてこれら互いに引き寄せた連結ユニット2の嵌合
突起3を隣接する連結ユニット2′の嵌合凹部に嵌合す
る(第6図)。
このとき、連結ユニット2における接合端面2aの底壁
内縁部2b及び両側壁及び上壁の外縁部2cに埋設した連結
材1は互に函体1aの前面1dが当接されるので、夫々開口
部1cからボルト挿入孔1eに連結ボルト1fを挿入し、連結
ユニット2、2′…をチェーンロックで互に引き寄せつ
つ、底壁内縁部2b及び上壁外縁部2cの連結材1を同時に
締め付ける。
次に、両側壁外縁部2cにおける連結材1のボルト挿入
孔1eに外側から連結ボルト1fを挿入してこれらを締め付
ける。
そしてこれらの連結ユニット2を連続的に接続すること
によりダム用監査廊Bが形成される。
またこの連結ボルト1fの締め付け力は1箇所あたり20
00トルクであり、連結材1の函体1a前面1dの設置間隔が
約1.5mmを目安とする。
次に、連結ユニット2を連続的に接続した後に残りの
ダムの堤体Cを構築すると共に、ダム用監査廊B内側の
グラウト注入孔2eからグラウトをダム用監査廊B下側の
間隙部mに充填すると、該グラウトは前記間隙部mから
監査廊における連結部外周の隙間部nにも注入されて連
結部のシールをより完璧なものとする。
(考案の効果) 本考案は以上のような構成にしたことにより下記の効
果を有する。
嵌合構造とボルト締結とを併用してプレキャスト製連
結ユニットを連結することにより、接合部の耐力が向上
するとともに、連結作業の省力化が図れる。
ボルト締結時にシール材を圧縮変形させる連結構造と
なっているため、シール効果が向上する。
この場合、シール材として膨潤性ゴムと非膨潤性ゴム
とを積層したゴム加硫物を用い、このシール材を粘着用
凹溝に予め突設しておくことにより、さらに完璧な止水
効果が得られる。
人間が安全作業できるダム用監査廊を短期間で経済的
に構築することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図の(A)はダム用監査廊の連結ユニットに埋設し
たダム用監査廊の連結ユニット用連結材を連結した状態
の平面図、同図(B)は(A)のI−I線断面図、同図
(C)はダム用監査廊の連結ユニット用連結材の斜視
図、第2図の(A)はダム用監査廊の連結ユニットの正
面図、同図(B)は同背面図、同図(C)は同斜視図、
第3図の(A)は連結部の拡大断面図、同図(B)及び
(C)はシール材の拡大断面図、第4図はダム用監査の
連結ユニット用連結材を使用して構築する状態を示した
工程図、第5図はダム用監査廊の連結ユニットを設置し
た状態の断面図、第6図は同斜視図である。 また図中、 1:ダム用監査廊の連結ユニット用連結材、1a:函体、1b:
アンカーボルト、1c:開口部、1e:ボルト挿入孔、2:ダム
用監査廊の連結ユニット、2a:接合端面、2b:内縁部、2
c:外縁部、1f:連結ボルト、5:シール材、5a:膨潤性ゴ
ム、5b:非膨潤性ゴム、B:ダム用監査廊
フロントページの続き (72)考案者 川原 忠夫 東京都港区新橋1丁目8番3号 日本コ ンクリート工業株式会社内 (72)考案者 白岩 督啓 東京都港区新橋1丁目8番3号 日本コ ンクリート工業株式会社内 (56)参考文献 実開 昭62−55631(JP,U) 実開 昭52−98937(JP,U) 実開 昭58−21085(JP,U)

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】多角形の筒状断面を有し、予め工場で製作
    された鉄筋コンクリート製の連結ユニットが、その接合
    端面の全周にわたって突設されたシール材を挾着しつ
    つ、順次連結されて監査廊を構築するダム用監査廊の連
    結ユニットの連結構造であって、前記シール材の突設部
    において、相隣る連結ユニットの各々の接合端面に、テ
    ーパー部を有する嵌合突起及び嵌合凹部が設けられて嵌
    合構造とされ、ボルト挿入孔及びアンカーボルトを備え
    る複数の連結材が、その接合面が前記接合端面と同一面
    上になるように、かつ、その開口部が作業可能空間と対
    向するように、前記連結ユニットの内縁部及び外縁部に
    埋設され、相隣る連結ユニットの対向する連結材同士が
    ボルト締結されるとともに、該ボルト締結により前記シ
    ール材が圧縮変形を生じ、前記接合端面同士が所定間隔
    に保持されていることを特徴とするダム用監査廊の連結
    ユニットの連結構造。
  2. 【請求項2】前記シール材は、前記嵌合突起の全周にわ
    たって設けられた粘着用凹溝に突設されていることを特
    徴とする請求項1に記載のダム用監査廊の連結ユニット
    の連結構造。
  3. 【請求項3】前記シール材は、膨潤性ゴムと非膨潤性ゴ
    ムとを1:4の厚さ比で積層し、同時加硫することによっ
    て得られるゴム加硫物であることを特徴とする請求項1
    又は2に記載のダム用監査廊の連結ユニットの連結構
    造。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JPS5821085U (ja) * 1981-07-29 1983-02-09 藤村 一夫 コンクリ−ト部材の連結構造
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