JPH10102514A - 擁壁の築造構造 - Google Patents
擁壁の築造構造Info
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- JPH10102514A JPH10102514A JP28133796A JP28133796A JPH10102514A JP H10102514 A JPH10102514 A JP H10102514A JP 28133796 A JP28133796 A JP 28133796A JP 28133796 A JP28133796 A JP 28133796A JP H10102514 A JPH10102514 A JP H10102514A
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- blocks
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Abstract
あり、擁壁正面の整然性の確保が容易であるとともに、
擁壁主体部分と基礎コンクリート層との結合が強固にな
される擁壁の築造構造を提供する。 【解決手段】 並置した底壁ブロック9,9の内外両端
部に型枠板5,5を固着し、底壁ブロック9,9と型枠
板5,5で囲まれた空間にコンクリート6を打設して基
礎コンクリート層3を形成し、下端に至る程奥行き寸法
が拡大した支柱ブロック1を上下に緊張させたPC鋼材
2によって底壁ブロック9に連結し、所定間隔で立ち上
げた左右の支柱ブロック1間に単一構成または上下複数
段構成の壁パネルブロック4を嵌め入れて正面方向の移
動を阻止する。
Description
園などの傾斜面の土留めや擁壁、緑化壁、海岸や湖沼、
河川の護岸や魚巣などに使用される、主としてコンクリ
ート製の支柱ブロックと壁パネルブロックで構成された
擁壁の築造構造に関するものである。
れた擁壁では、同一規格の単位ブロックが前面を同一垂
直位置に揃えて複数段積み重ねられた築造構造をとる。
また、実公平7−16762号公報に開示された擁壁で
は、やはり同一規格の単位ブロックが前面を斜めに傾斜
した同一平面に揃えて複数段積み重ねられた築造構造を
とっている。
により一段ずつ積み上げて行かねばならないため、近年
の作業員不足が深刻な情況には不向きであり、作業員の
疲労負担が大きくて作業能率が悪い。単位ブロックを何
層にも積み上げる人力作業のため、擁壁正面の整然性の
確保が容易でない。
リート層に設置されるのであるが、現場打設された基礎
コンクリートが上載荷重に耐え得るだけの圧縮強度を発
現するまでには、相当の日時を要するため、その間は工
事を中断しなければならず、工期の短縮が容易でない。
コンクリート層はセメントの接着力だけで結合している
ので、両者間の結合力が比較的小さく、せん断応力に弱
いところがある。
目的は、単位ブロック数の減少により作業能率の改善が
可能であり、擁壁正面の整然性の確保が容易であるとと
もに、基礎コンクリート層の硬化前に擁壁主体部分の立
ち上げ作業ができるため工期の短縮が容易であり、ま
た、擁壁主体部分と基礎部コンクリート層との結合が強
固になされる擁壁の築造構造を提供することである。
照符号を用いて説明すると、本発明の築造構造では、並
列に設置した複数本の底壁ブロック9,9の内外両端部
に打設用型枠板5,5を固着して底壁ブロック9,9を
相互連結し、底壁ブロック9,9と型枠板5,5で囲ま
れた空間にコンクリート6を打設し、型枠板5,5を残
置して基礎コンクリート層3を形成する。
成の支柱ブロック1または上下複数段構成の最下段の支
柱ブロック1を、上下に緊張させたPC鋼材2によって
基礎コンクリート層3の底壁ブロック9に連結し、支柱
ブロック1が複数段構成の時は上下に隣接する支柱ブロ
ック1同士を上下に緊張させたPC鋼材2によって一体
に連結する。
1間に単一構成または上下複数段構成の壁パネルブロッ
ク4を嵌め入れて正面方向の移動を阻止し、支柱ブロッ
ク1および壁パネルブロック4よりなる擁壁主体部分と
基礎コンクリート層3と掘削法面10で囲まれた空間を
土砂等11で埋戻す。
傾斜面を所要深さまで掘削して底面に捨てコンクリート
8を打設し、その上に基礎コンクリート層3を設ける。
基礎コンクリート層3の底壁ブロック9には適当なベー
ス金具13が成形時に埋め込み固定されており、PC鋼
材2の下端部はベース金具13にねじ込み固着され、P
C鋼材2は底壁ブロック9に垂直に立ち上げられる。
インサート12を埋め込み固定してあり、隣接の複数本
の底壁ブロック9,9間に掛け渡された打設用型枠板5
は、ナット型インサート12にねじ込まれるボルト14
によって底壁ブロック9に固着される。底壁ブロック9
の左右側面には結合強化用鉄筋7を突出させてあり、底
壁ブロック9,9と型枠板5,5で囲まれた空間にコン
クリート6を流し込むとき、該鉄筋7はコンクリート6
に埋め込まれる。
ずれも擁壁の全高さにわたって単一部材で構成されてい
る。各支柱ブロック1の左右側面の前縁部には位置決め
用突起15が全高さにわたって設けられ、各壁パネルブ
ロック4の左右側面の後縁部には位置決め用突起16が
全高さにわたって設けられている。これら位置決め用突
起15、16が相係合することによって、壁パネルブロ
ック4は正面方向への移動を阻止される。各壁パネルブ
ロック4には前後方向に貫通した水抜き孔17を設けて
ある。PC鋼材2は基礎コンクリート層3と支柱ブロッ
ク1を貫通している。PC鋼材2の牽引と末端定着によ
るプレストレスの付与は、公知の方法手段によって行な
われる。
造では、支柱ブロック1を上下に緊張させたPC鋼材2
によって基礎コンクリート層3の底壁ブロック9に連結
し、所定間隔で立ち上げた左右の支柱ブロック1間に壁
パネルブロック4を嵌め入れて正面方向の移動を阻止
し、支柱ブロック1および壁パネルブロック4よりなる
擁壁主体部分と基礎コンクリート層3と掘削法面10で
囲まれた空間を土砂等11で埋戻すものであり、積み上
げるべきブロック部材数が減少しているため、擁壁の築
造が作業能率良く行なえるとともに、擁壁正面の整然性
が容易に確保される。
板5が底壁ブロック8の内外両端部に固着されることに
よって、並列に設置された複数本の底壁ブロック9,9
が位置ずれを起こすことなく相互連結されているため、
型枠板5,5と底壁ブロック9,9で囲まれた空間に流
し込んだコンクリート6が未硬化であっても支柱ブロッ
ク1を底壁ブロック9に安定性良く立ち上げることがで
き、工期の短縮が容易である。
辺拘束部材として機能することによって基礎コンクリー
ト層3の剛性が高められているとともに、支柱ブロック
1と底壁ブロック9がPC鋼材2によって堅固に結合さ
れており、また、支柱ブロック1の奥行き寸法を下端に
至るほど拡大させてあるため、築造された擁壁は各層の
異なる側圧に十分耐え得るものとなり、基礎コンクリー
ト層3と擁壁主体部分の接合部がせん断破壊されること
もない。
ック9の側面より結合強化用鉄筋7を突出させ、該鉄筋
7を埋め込むようにコンクリート6を打設してあるの
で、底壁ブロック9とコンクリート6との結合一体化が
より強固になされ、基礎コンクリート層3の剛性が更に
高められる。
擁壁の正面側からの一部切欠斜視図である。
る。
の斜視図である。
る。
からの斜視図である。
である。
の斜視図である。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 並列に設置した複数本の底壁ブロック
9,9の内外両端部に打設用型枠板5,5を固着して底
壁ブロック9,9を相互連結し、底壁ブロック9,9と
型枠板5,5で囲まれた空間にコンクリート6を打設
し、型枠板5,5を残置して基礎コンクリート層3を形
成し、下端に至る程奥行き寸法が拡大した単一構成の支
柱ブロック1または上下複数段構成の最下段の支柱ブロ
ック1を、上下に緊張させたPC鋼材2によって基礎コ
ンクリート層3の底壁ブロック9に連結し、支柱ブロッ
ク1が複数段構成の時は上下に隣接する支柱ブロック1
同士を上下に緊張させたPC鋼材2によって一体に連結
し、所定間隔で立ち上げた左右の支柱ブロック1間に単
一構成または上下複数段構成の壁パネルブロック4を嵌
め入れて正面方向の移動を阻止し、支柱ブロック1およ
び壁パネルブロック4よりなる擁壁主体部分と基礎コン
クリート層3と掘削法面10で囲まれた空間を土砂等1
1で埋戻すようにした擁壁の築造構造。 - 【請求項2】 底壁ブロック9の左右側面に結合強化用
鉄筋7を突出させ、該鉄筋7を埋め込むように基礎コン
クリート層3のコンクリート6を打設することを特徴と
する請求項1に記載の築造構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28133796A JP2845362B2 (ja) | 1996-10-02 | 1996-10-02 | 擁壁の築造構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28133796A JP2845362B2 (ja) | 1996-10-02 | 1996-10-02 | 擁壁の築造構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10102514A true JPH10102514A (ja) | 1998-04-21 |
JP2845362B2 JP2845362B2 (ja) | 1999-01-13 |
Family
ID=17637708
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28133796A Expired - Fee Related JP2845362B2 (ja) | 1996-10-02 | 1996-10-02 | 擁壁の築造構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2845362B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11323968A (ja) * | 1998-05-20 | 1999-11-26 | Katsuya Hiraoka | コンクリートパネルとこれを用いた建築、構築物の施工方法 |
KR20030072655A (ko) * | 2002-03-06 | 2003-09-19 | 이성남 | 조립식 옹벽구조물 및 이를 이용한 조립식 옹벽 시공방법 |
JP2006063779A (ja) * | 2004-08-26 | 2006-03-09 | Takeshige Shimonohara | 構造材とその接合構造物 |
CN103806466A (zh) * | 2014-03-17 | 2014-05-21 | 重庆芳兰科技有限公司 | 模块式土建工程用石坎结构 |
JP6328359B1 (ja) * | 2018-01-10 | 2018-05-23 | 株式会社トラバース | 擁壁の施工方法 |
KR102400565B1 (ko) * | 2021-08-20 | 2022-05-20 | 비앤씨글로벌 주식회사 | 프리캐스트 콘크리트 패널을 이용한 철근망 및 이의 시공 방법 |
-
1996
- 1996-10-02 JP JP28133796A patent/JP2845362B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (8)
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CN103806466B (zh) * | 2014-03-17 | 2015-11-18 | 重庆师范大学 | 模块式土建工程用石坎结构 |
JP6328359B1 (ja) * | 2018-01-10 | 2018-05-23 | 株式会社トラバース | 擁壁の施工方法 |
JP2019120086A (ja) * | 2018-01-10 | 2019-07-22 | 株式会社トラバース | 擁壁の施工方法 |
KR102400565B1 (ko) * | 2021-08-20 | 2022-05-20 | 비앤씨글로벌 주식회사 | 프리캐스트 콘크리트 패널을 이용한 철근망 및 이의 시공 방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2845362B2 (ja) | 1999-01-13 |
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