JP2521049Y2 - 自己穿孔ねじ付きアンカー - Google Patents

自己穿孔ねじ付きアンカー

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JP2521049Y2
JP2521049Y2 JP1992090753U JP9075392U JP2521049Y2 JP 2521049 Y2 JP2521049 Y2 JP 2521049Y2 JP 1992090753 U JP1992090753 U JP 1992090753U JP 9075392 U JP9075392 U JP 9075392U JP 2521049 Y2 JP2521049 Y2 JP 2521049Y2
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Japan
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JP1992090753U
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JPH0630518U (ja
Inventor
良一 村松
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国際鋲螺株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、石こうを材料とした
レスタボード等に使用される自己穿孔ねじ付きアンカー
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の自己穿孔ねじ付きアンカ
ーとして、特公平3−525号が公知である。
【0003】即ち、図10と図11に示すように、円形
横断面の軸部41と、その外周から突設したらせん状雄
ねじ突条42と、フランジ部43と、先端方向へ延設し
た小帯板片状の穿孔突片44とから、構成されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】図10と図11から明
らかなように、その全長Lが大きく、例えば、プレスタ
ボードの裏面側に躯体(コンクリート壁面)が接近して
存在する箇所には、使用できない。
【0005】また、穿孔突片44の先端が三叉状である
ため、プレスタボードと躯体との間にグラスウールが介
装されている場合に、その穿孔突片44の先端にグラス
ウールが巻き付いて、グラスウールの密度が偏るという
不具合があった。
【0006】そこで、本考案では、プレスタボード等の
乾式壁体に完全に螺着させることができると共に、内部
のグラスウールの巻き付を防止でき、かつ、引抜力が大
となる自己穿孔ねじ付きアンカーを提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、軸心に螺着具
用の孔が形成された先細テーパ状の軸部と、その外周か
ら突設したらせん状雄ねじ突条とを有すると共に、該軸
部の先端に穿孔突片が連設され、かつ、全長が約25m
m〜30mmとされると共に上記穿孔突片の長さが上記
全長の13%〜30%とされた自己穿孔ねじ付きアンカ
であって、上記穿孔突片を、正面から見て、該軸部の
左右端縁の延長線に略一致する左右辺を有する台形部
と、該台形部の先端に一体に連設された三角先端部とか
ら、1枚の薄肉剣先型に形成し、かつ、上記軸部の先端
部に、側面から見て、上記穿孔突片の前後面の基端縁に
傾斜状に接する2つの勾配面を、形成した。
【0008】
【作用】本考案のアンカーをプレスタボード等の乾式壁
体に螺着する際に、穿孔突片にて、乾式壁体に断面形状
が円形の下孔が形成される。このとき、穿孔突片が、台
形部とその台形部の先端に一体に連設された三角先端部
とから1枚の薄肉剣先型に、形成されているため、穿孔
突片の外端縁にて乾式壁体が効率よく削られてスムース
に穿孔できる。かつ、穿孔突片は薄肉であるため、乾式
壁体の下孔と穿孔突片との間に、削り粉を余裕をもって
逃がすことができる十分に大きな隙間が生じる。このた
め、削り粉は穿孔の邪魔にならない。また、軸部の先端
部に、側面 から見て、上記穿孔突片の前後面の基端縁に
傾斜状に接する2つの勾配面を、形成したことと、正面
から見て、穿孔突片の台形部の左右辺が軸部の左右端縁
の延長線に略一致することにより、軸部の先端部が穿孔
突片にて形成された下孔の内周面に引っ掛かることなく
スムースに入って行く。
【0009】さらに、軸部が先細テーパ状であるため、
穿孔突片にて形成された下孔を軸部が押し広げつつ前進
する。このため、下孔に対して胴体部が圧入状となると
共に、乾式壁体の下孔周辺部の下地が固められる。ま
た、乾式壁体の裏面側に穿孔突片が突出した場合、穿孔
突片の三角先端部は配線に引っ掛かり難く、配線の傷付
や切断を防止できる。さらに乾式壁体と躯体との間にグ
ラスウールが介装されている場合でも、穿孔突片にグラ
スウールはからみ難く、穿孔突片はそのグラスウールに
もぐり込むのみであり、該穿孔突片にグラスウールが巻
き付かない。
【0010】さらに、全長が約25mm〜30mmとさ
れ、かつ、穿孔突片の長さが全長の13%〜30%とさ
れているため、一般的な建築に於いて、プレスタボード
等の、乾式壁体の裏側の配線や躯体面(コンクリート
面)に、穿孔突片の先端が到達せず、配線を傷付けるこ
とがなく、かつ、本考案のアンカーをプレスタボード等
に完全に螺入させることができる。
【0011】
【実施例】以下、図示の実施例を説明する。
【0012】図1と図2と図3に於て、1は軸部、2は
その外周から突設したらせん状雄ねじ突条であり、軸部
1は先細テーパ状とされ、該軸部1の一端にはフランジ
部3が連設され、また、他端(つまり、先端)には薄肉
剣先型の穿孔突片4が連設され、軸部1の軸心には、図
4に示すように、取付ボルトやネジ等の螺着具5用の孔
6が形成されている。
【0013】この孔6は、複数本の長手方向突条部7…
を有し、好ましくは、この突条部7…に雌ねじの凹凸部
を形成しておく。しかも、この孔6は盲孔である。
【0014】しかして、図5は、図1の横断拡大図であ
るが、この図5から明らかな如く、軸部1の横断面の外
形を四角形状としている。
【0015】また、この四角形状の対角線長さ(つま
り、軸部1の回転径)をdとすると、雄ねじ突条2の径
は、(2×d)乃至(3×d)に設定する。特に、
(2.1×d)乃至(2.5×d)が望ましい。
【0016】図1と図2に示すように、穿孔突片4を、
正面から見て、軸部1の左右端縁の延長線に略一致する
左右辺10,10を有する台形部11と、該台形部11
の先端に一体に連設された三角先端部12とから、1枚
の薄肉剣先型に形成する。かつ、軸部1の先端部に、側
面から見て、穿孔突片4の前後面の基端縁に傾斜状に接
する2つの勾配面13,13を、形成する。即ち、穿孔
突片4は、先細テーパ部を有する薄肉体からなり、左右
対称かつ前後対称形であり、全長Lを約25mm〜30
mmとすると共に、穿孔突片4の長さHは、4mm〜8
mmとする。なお、全長Lが25mmよりも小さい場合
は、十分な取付強度が得られない。また、全長Lが30
mmよりも大きい場合は、ねじ込み途中でアンカーの先
端が乾式壁体の裏側の躯体面に当接して、アンカーを完
全に螺着させることができなくなると共に、乾式壁体と
躯体との間の空間の配線を傷付ける虞がある。
【0017】つまり、従来例の図10,図11に比較し
て、この穿孔突片4の長さHは十分に短くし、HをLの
13%〜30%とする。なお、HをLの13%よりも小
さくすると、穿孔突片4にて十分な下孔を形成できなく
なる。また、HをLの30%よりも大きくすると、ねじ
込み途中で穿孔突片4の先端が乾式壁体の裏側の躯体面
に当接して、アンカーを完全に螺着させることができな
くなると共に、乾式壁体と躯体との間の空間の配線を傷
付ける虞がある。
【0018】さらに、雄ねじ突条2のピッチは、上記d
の0.8倍〜1.2倍に設定している。
【0019】図4は、このアンカーの使用状態を示し、
プレスタボード等の乾式壁体46へ、まず、アンカーを
螺着し、次に、孔付きの被取付部材8を、螺着具5によ
って固定する。
【0020】ところで、図6は図4の状態を説明する図
であり、図7は図6の横断面図である。
【0021】この図6と図7に於て明らかなように、上
述の四角形状の軸部1の回転によって、乾式壁体46に
は理論上は径がdなる孔が明くはずであるが、もろい性
質及び回転時の摩擦による連れ廻り特性によって、その
径dよりも僅かに大きな内径Dの範囲───図6と図
7に点々にて示す範囲───までが、破壊される。しか
しながら、上述の四角形状の軸部1は螺進回転時に、ド
リル(切削刃)として作用して、比較的小さな内径D
の孔を、穿孔して、雄ねじ突条2の径Dとこの内径D
とに囲まれたリング状の大きな面積部分が、大きいア
ンカーの引抜力を発生する。
【0022】このように、全長Lが短くて、かつ、先端
の穿孔突片4が(従来の図10,図11よりも)十分に
短いと共に、雄ねじ突条の径Dが大きいアンカーに構
成することにより、引抜力の増大という効果を奏する。
【0023】勿論、軸部1は、円形、三角形状、又は、
五角形状や六角形状とするも自由である。
【0024】次に、図8と図9に示すように、薄肉剣先
型の穿孔突片4の先端の形状を螺進回転時に、乾式壁体
46を一層穿孔しやすい刃型とするも好ましい。また、
軸部1が先細テーパ状に形成されている。
【0025】なお、本考案のアンカーは、軽量気泡コン
クリート(ALC)に用いるも大きな引抜力を発揮する
ものであり、乾式壁体の種類を問わず有効である。
【0026】
【考案の効果】本考案は上述の如く構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。
【0027】 取付作業の際に、穿孔突片4にて形成
される下孔に、軸部1が、下孔内周面を崩すことなくス
ムースに、入り込むようにでき、脆弱なプレスタボード
等の乾式壁体に対する取付け強度を大きくすることがで
きる。
【0028】 取付け作業の迅速化と、乾式壁体と躯
体との間の配線の傷付き防止と、乾式壁体と躯体との間
のグラスウールの巻き付き防止との、3つの効果を兼ね
備えることができる。
【0029】 (全長が短くとも)石こう製プレスタ
ボード等の乾式壁体の削り粉を、スムースに排出しつ
つ、美しくかつ迅速に穿孔───下孔加工───ができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の正面図である。
【図2】側面図である。
【図3】平面図である。
【図4】使用状態の一例の断面図である。
【図5】図1の拡大横断面図である。
【図6】本考案の寸法関係及び作用説明図である。
【図7】図6の要部横断面図である。
【図8】変形例を示す正面図である。
【図9】変形例の縦断面図である。
【図10】従来例の正面図である。
【図11】従来の側面図である。
【符号の説明】
1 軸部 2 雄ねじ突条 4 穿孔突片 5 螺着具 6 孔10 左右辺 11 台形部 12 三角先端部 13 勾配面 H 長さ L 全長

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸心に螺着具5用の孔6が形成された
    細テーパ状の軸部1と、その外周から突設したらせん状
    雄ねじ突条2とを有すると共に、該軸部1の先端に穿孔
    突片4が連設され、かつ、全長Lが約25mm〜30m
    mとされると共に上記穿孔突片4の長さHが上記全長L
    の13%〜30%とされた自己穿孔ねじ付きアンカー
    あって、上記穿孔突片4を、正面から見て、該軸部1の
    左右端縁の延長線に略一致する左右辺10,10を有す
    る台形部11と、該台形部11の先端に一体に連設され
    た三角先端部12とから、1枚の薄肉剣先型に形成し、
    かつ、上記軸部1の先端部に、側面から見て、上記穿孔
    突片4の前後面の基端縁に傾斜状に接する2つの勾配面
    13,13を、形成したことを特徴とする自己穿孔ねじ
    付きアンカー。
JP1992090753U 1992-12-11 1992-12-11 自己穿孔ねじ付きアンカー Expired - Lifetime JP2521049Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03525A (ja) * 1989-05-30 1991-01-07 Honda Motor Co Ltd 前後輪駆動車の駆動力配分制御装置
JPH03134308A (ja) * 1989-10-17 1991-06-07 Shinjiyou Seisakusho:Kk 石膏ボード等の内装材に使用するドリルねじ

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