JP2520500Y2 - 水田作業機における油圧制御機構 - Google Patents

水田作業機における油圧制御機構

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JP2520500Y2
JP2520500Y2 JP11337490U JP11337490U JP2520500Y2 JP 2520500 Y2 JP2520500 Y2 JP 2520500Y2 JP 11337490 U JP11337490 U JP 11337490U JP 11337490 U JP11337490 U JP 11337490U JP 2520500 Y2 JP2520500 Y2 JP 2520500Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、走行機体に装着した作業機を田面に接地し
たフロートの上下動に応じて昇降させる水田作業機の油
圧制御機構に係るものである。
〔従来の技術〕
一般に、走行機体の後部に油圧昇降装置を介して作業
機を昇降自在に装着した田植機、播種機、施肥機等の水
田作業機においては、作業機側に設けた上下動するフロ
ートと走行機体側に設けた油圧バルブとを、リンク機構
を介し連結して、フロートの接地感知によって作業機の
高さを油圧制御するものが知られている(例えば実公平
2-16567号)。
ところで従来この種の油圧制御機構は、油圧バルブの
油密性を高めるために、第6図に示すように、油圧バル
ブ26の外周面に設けた周溝26bにOリング26aを嵌着した
作動荷重の重い油圧バルブ26を採用し、かつフロートを
下降側に付勢するための弾機を、油圧バルブとフロート
とを連結するリンク機構に設けている。このため油圧バ
ルブ自体の作動荷重と弾機の荷重とが同時に作用するの
で、従来は油圧バルブを作動させるためのフロートの作
動荷重が重くなって、軟弱圃場等においては田面に接地
したフロートが地中に沈下して作業機を適正な作業高さ
に制御できない惧れがあった。
また、耕盤の高低変化によって走行機体が上下動した
ときには、接地圧感知により上下動したフロートに連動
して、リンク機構が直ちに油圧バルブを作動させるの
で、上下動する作業機が走行機体と共振してピッチング
を生ずることがある。このため例えば田植機にあっては
苗が反転する等の欠点があり、特に走行機体の前輪を空
気入りタイヤに構成したもの、あるいはクッションスプ
リングによる独立懸架構造としたものでは、この傾向が
強かった。
〔本考案が解決しようとする課題〕
本考案は上記の如き実情に鑑み創案されたものであっ
て、走行機体側の油圧バルブと作業機側のフロートとを
リンク機構を介して連結したものでありながら、油圧バ
ルブ自体の作動荷重を従来のものに比べて軽くすること
が出来て、軟弱圃場であってもフロートが地中に沈下す
ることなく、しかもフロートに連動して上下動する作業
機が走行機体と共振してピッチングを生ずることはな
く、作業機を常に適正な作業姿勢に油圧制御して円滑に
水田作業を行うことができる水田作業機における油圧制
御機構を提供することを目的課題としたものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記の課題を解決するための本考案が講じた技術的手
段は、走行機体側に設けた油圧バルブと作業機側に設け
た上下動自在のフロートとをリンク機構を介して連結
し、かつリンク機構の中途部に手動操作部を設けて油圧
により昇降する作業機を手動および自動制御可能とした
水田作業機において、上記油圧バルブを走行機体側に設
けたケースに設け、該ケースに、油圧バルブの外周面に
形成した周溝からタンクポートへの油路を設けて、Oリ
ングの無い油圧バルブを形成すると共に、上記リンク機
構と油圧バルブとを、手動固定時の中立位置を超えない
所定範囲の作動遊び部を介して連繋すべく構成したこと
を特徴とするものである。
〔考案の作用〕
したがって本考案によれば、耕盤の凹凸変化により走
行機体が上下動すると、田面に沿って上下動するフロー
トに連動してリンク機構が油圧バルブを作動させ作業機
の姿勢を自動制御する。このときOリングの無い油圧バ
ルブは、従来のものに比べて作動荷重が軽くなるので、
フロートの上下動に応じて円滑に作動する。このため軟
弱圃場においても田面に接地したフロートが深く地中に
沈下することはない。そしてフロートに連動するリンク
機構は所定範囲の遊び部を越えてから油圧バルブを作動
させるので、走行機体の上下動からタイミングが遅れて
作業機が昇降する。このため作業機が走行機体と共振し
てピッチングを生ずることはない。一方、リンク機構の
中途部に設けた手動操作部を操作すれば、作業機の姿勢
を自由に手動制御することができる。
〔実施例〕
次に本考案の一実施例を水田作業機として例示した乗
用田植機の図面に基いて詳述する。1は前輪2および後
輪3を備えた走行機体であって、その前部に搭載したエ
ンジン4の後方に運転席5が配設されている。上記前輪
2は空気入りゴムタイヤ6が装着され、クッションスプ
リング7aを備えた支持機構7により左右の前輪2,2が各
々独立懸架構造となっている。
走行機体1の後部には、苗載台8、フロート9等から
なる植付作業機10がアッパリンク11,ロアリンク12を介
して装着されており、走行機体1側に設けた油圧ポンプ
13に連結される油圧シリンダの伸縮により昇降自在とな
っている。
上記フロート9は、その後部が植付伝動ケースに枢着
されて上下傾動可能となっており、その前端側に固定し
たブラケット14と上下方向のセンサーリンク15下端部と
が連結リンク16を介して連結されている。センサーリン
ク15には複数の感度調整孔17が穿設されていてピン18の
挿換えにより連結リンク16の取付位置を上下に変更でき
るようになっている。また上記センサーリンク15の上端
部は、植付作業機10の縦枠19に枢着したリンク20の一端
に連結され、該リンク20の他端には感知ロッド21の後端
が連結されており、該感知ロッド21の先端側は、支点22
を中心に回動する回動アーム23の下端に長孔24、ピン2
5、スプリングSを介して連結されている。
前記走行機体1側に設けた油圧ポンプ13は、コントロ
ール用の油圧バルブ26が一体型となっており、油圧ポン
プ13のケース13aから突出した油圧バルブ26の回動によ
り単動型油圧シリンダへの油路を切換えて植付作業機10
を昇降させるものである。上記油圧バルブ26のケース13
aには、従来のOリング26a嵌着位置に設けた周溝26bか
らタンクポートTへの油路13bを設けて、周溝26bからタ
ンクポートTへ油を流すことにより、Oリングの無い油
圧バルブ26を形成して、油圧バルブ26の作動荷重が従来
のものに比べて軽くなるように構成されている。
27は油圧バルブ26を作動させるバルブレバーであっ
て、該バルブレバー27にロッド28の一端が連結され、該
ロッド28の他端に設けたリンクプレート29が長孔30、ピ
ン31を介して前記回動アーム23の上端に連結されてい
て、油圧バルブ26とフロート9とを連動連結するリンク
機構32が構成されている。
そして上記リンク機構32の油圧バルブ26側に所定範囲
の遊び部が設けられている。すなわち、上記バルブレバ
ー27の回動により、油圧バルブ26は下降位置D、中立位
置H、アンダーラップ位置UNDER、上昇位置Uに切換わ
るようになっているが、ロッド28の一端に設けたプレー
ト33には中立位置Hに対応する遊び部としての長孔34が
穿設されており、バルブレバー27に突成したピン35が上
記長孔34に挿通連結されていて、リンク機構32が作動し
たときは、長孔34の範囲を越えてから油圧バルブ26を作
動させるようになっている。また上記ピン35はフロート
9が標準位置にあるときには、第3図に示すように長孔
34のフロート9側の端縁に接当して、フロート9に連動
する上げ方向へのタイミングが遅れないようになってい
る。この長孔34の遊び部は手動固定時において、バルブ
レバー27が中立位置Hを超えない範囲に設定されている
ものである。なおアンダーラップ位置UNDERは、中立位
置Hに近い側にアンダーの下降領域D′並びに上昇位置
Uに近い側にアンダーの上昇領域U′が現出され、さら
にその両領域の境界では下降領域D′および上昇領域
U′への油路を流れる油が作業機10の自重とバランスし
て平衡状態となり、油圧バルブ26の中立安定状態H′を
現出するものである。36は油圧バルブ26の戻し弾機であ
る。
37は運転席5の近傍に設けた手動操作部38の油圧レバ
ーであって、該油圧レバー37の基端部に設けたアーム39
と、支点軸40に枢支された回動プレート41の後端部が連
結ロッド42を介して連結されていて、回動プレート41の
上端に突設したピン43が前記リンクプレート29に設けた
長孔44に挿通されている。45は上記油圧レバー37を上昇
位置として植付作業機10が上昇したときに、油圧レバー
37を中立位置に復帰させるオートリターンワイヤ、46は
回動アーム23をリンクプレート29に一体的に連結するた
めの弾機である。
上記の如き構成において、いま油圧レバー37を手動に
より第2図の上昇位置Aに操作すれば、これに連動して
回動プレート41が反時計方向に回動し、ピン43がリンク
プレート29を前方(第2図の左方向)に押出してバルブ
レバー27を回動させ、油圧バルブ26を上昇位置Uとして
植付作業機10を油圧上昇させる。ついで植付作業機10の
上昇状態で油圧レバー37を下降位置Cに操作すれば、ピ
ン43が長孔44の後部側(第2図の右方向)に移動し、フ
ロート9の前端側が自重により垂れ下がっていることに
より、リンクプレート29をピン43の後退につれて後方に
引戻して油圧バルブ26を下降位置Dとして植付作業機10
を自重により下降させる。そしてフロート9が田面に接
地した後は油圧バルブ26のアンダーラップ位置UNDER領
域内に留まるようにフロート9の接地圧感知により自動
制御することができる。
すなわちアンダーラップ位置UNDERの領域内で耕盤の
凹凸により走行機体1が田面に対して小さく下動する
と、接地荷重が増大して上昇するフロート9がセンサー
リンク15を押し上げ、これを連動してリンク機構32が油
圧バルブ26を上昇位置U′として植付作業機10を油圧上
昇させる。また走行機体1が小さく上動すると接地荷重
が減少して下降するフロート9がセンサーリンク15を引
き下げ、これに連動してリンク機構32が油圧バルブ26を
下降位置D′として植付作業機10を自重下降させる。
またアンダーラップ位置UNDERの領域を超える耕盤の
凹凸により走行機体1が田面に対して大きく下動すると
接地荷重の増大したフロート9がセンサーリンク15を大
きく押し上げ、これに連動してリンク機構32が油圧バル
ブ26を上昇位置Uとして植付作業機10を油圧で急速上昇
させる。また走行機体1が大きく上動すると接地荷重が
減少して下降するフロート9がセンサーリンク15を大き
く引き下げ、これに連動してリンク機構32が油圧バルブ
26を中立位置Hを超して下降位置Dとして植付作業機10
を自重で急速下降させる。
上記一連の自動制御過程において、Oリングの無い油
圧バルブ26は作動荷重が従来に比べて軽いので、油圧バ
ルブ26はフロート9の接地荷重に応じて円滑に作動す
る。このため、フロート9が田面の地中に沈下して植付
深さが深くなることはない。そしてフロート9に連動す
るリンク機構32は、プレート33に穿設された長孔34によ
る遊び部を越えてから油圧バルブ26を作動させる。した
がって、走行機体1の上下動からタイミングが遅れて植
付作業機10が昇降し、しかも前輪2に装着した空気入り
ゴムタイヤ6あるいはクッションスプリング7aによる振
動等をこのタイミング遅れで吸収するので、昇降する植
付作業機10が走行機体1と共振してピッチングを生ずる
ことはなく、整然と植付作業を行うことができる。
尚油圧バルブ26がリンク機構32の作動により切換えら
れる時、長孔34の遊び部でフリーな状態となるが、上昇
領域U′と下降領域D′の境界では前記したように油圧
バルブ26が中立安定状態H′となるので遊動することな
く安定している。
〔考案の効果〕
これを要するに本考案は、走行機体側に設けた油圧バ
ルブと作業機側に設けた上下動自在のフロートとをリン
ク機構を介して連結し、かつリンク機構の中途部に手動
操作部を設けて油圧により昇降する作業機を手動および
自動制御可能とした水田作業機において、上記油圧バル
ブを走行機体側に設けたケースに設け、該ケースに、油
圧バルブの外周面に形成した周溝からタンクポートへの
油路を設けて、Oリングの無い油圧バルブを形成すると
共に、上記リンク機構と油圧バルブとを、手動固定時の
中立位置を超えない所定範囲の作動遊び部を介して連繋
すべく構成したから、自動制御により水田作業を行うに
当り、Oリングの無い油圧バルブは、従来のものに比べ
て作動荷重が軽いので、フロートの接地荷重に応じて円
滑に作動する。このため、フロートが田面の地中に深く
沈下することはなく、作業機を常に適正な作業姿勢に自
動制御することができる。そして上下動するフロートに
連動するリンク機構は、所定範囲の遊び部を越えてから
油圧バルブを作動させるので、走行機体の上下動からタ
イミングを遅らせて作業機を昇降させることができる。
このため、作業機が走行機体と共振してピッチングを生
ずることはなく、整然と水田作業を行うことができるも
のである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案にかかわる水田作業機における油圧制御機
構の一実施例を示すものであって、第1図は水田作業機
の全体側面図、第2図は要部の側面図、第3図は一部を
拡大した平面図、第4図は油圧バルブの要部断面図、第
5図は第4図X−X線断面図、第6図は油圧バルブの従
来例を示す要部断面図、第7図は前輪支持構造を示す要
部正面図である。 図中、1……走行機体、9……フロート、10……作業
機、13a……ケース、13b……油路、26……油圧バルブ、
26b……周溝、32……リンク機構、34……遊び部、38…
…手動操作部である。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行機体側に設けた油圧バルブと作業機側
    に設けた上下動自在のフロートとをリンク機構を介して
    連結し、かつリンク機構の中途部に手動操作部を設けて
    油圧により昇降する作業機を手動および自動制御可能と
    した水田作業機において、上記油圧バルブを走行機体側
    に設けたケースに設け、該ケースに、油圧バルブの外周
    面に形成した周溝からタンクポートへの油路を設けて、
    Oリングの無い油圧バルブを形成すると共に、上記リン
    ク機構と油圧バルブとを、手動固定時の中立位置を超え
    ない所定範囲の作動遊び部を介して連繋すべく構成した
    ことを特徴とする水田作業機における油圧制御機構。
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