JP2519343Y2 - 車両の燃料タンク構造 - Google Patents

車両の燃料タンク構造

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JP2519343Y2 JP4996791U JP4996791U JP2519343Y2 JP 2519343 Y2 JP2519343 Y2 JP 2519343Y2 JP 4996791 U JP4996791 U JP 4996791U JP 4996791 U JP4996791 U JP 4996791U JP 2519343 Y2 JP2519343 Y2 JP 2519343Y2
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、燃料タンク内の燃料残
量が低減した際の液面変動に伴うエア吸引を防止するよ
うにした車両の燃料タンク構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両の燃料タンクには燃料ポ
ンプをその内部もしくは外部に配設し、燃料タンク内の
燃料を吸入しエンジンに送給するものであるが、該燃料
ポンプに対する燃料の吸入部が燃料タンクの底部に設置
され、この燃料タンク内の燃料残量が低減した際に、車
両の旋回走行、加減速走行、傾斜路面の走行などに応じ
て燃料がタンク内で偏って存在し、前記吸入部が燃料液
面から露出してエアを吸入して燃料切れが生じエンジン
が停止するなどの弊害を発生することから、上記吸入部
の外周にチャンバーを配設して一時的に燃料を蓄え、急
激な液面変動に対して燃料切れの発生を防止するように
した技術が、例えば、実開昭62−161020号公報に見られ
るように公知である。
【0003】また、上記先行例においては、前記チャン
バー内にリターンパイプによるリターン燃料を流入させ
るように設けると共に、このリターン通路の途中にリタ
ーン燃料の流れによって燃料タンク内燃料を吸引する燃
料取入口を配設した構造が開示されているが、この構造
によるものでは、リターン燃料が少ない運転状態におい
ては、燃料タンク内燃料のチャンバー内への流入が少な
くなり、チャンバー内燃料が低減して所定の液面高さが
維持できずに早期に燃料切れを生じる恐れがある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかして、上記のよう
に燃料ポンプの吸入部が液面の急変動によって露出する
のを防止するチャンバーを設置した燃料タンクでは、こ
のチャンバー内に燃料を流入させる通路を形成する一
方、車両の走行に伴う液面変動時には該チャンバー内の
燃料が可及的に流出せずに液面を保持することが要求さ
れることから、このチャンバーの内外を連通する通路を
屈曲形成するととも燃料の流出が少ないように開口部を
一方向にのみ向けて開口させている。
【0005】これにより、この開口部の開口方向と直交
する方向への燃料の流れが生じている場合には、上記開
口部からの燃料の流入は少なく、例えば旋回走行が連続
しているような場合には、燃料タンク内にはまだある程
度の燃料残量があるのにチャンバー内の燃料がなくなっ
て燃料ポンプに対してエアを吸入して燃料切れを生じて
エンジンが停止するなどの問題がある。
【0006】すなわち、前記チャンバーの開口部を車両
の前後方向に向けて開口させた場合には、車両の加減速
等の前後方向への燃料の流動に対しては、上記開口部を
通してチャンバーへ燃料が流入するが、旋回走行時など
の車両の横方向への燃料の流動に対しては開口部からの
燃料の流入は殆どなくなる。そして、一般の走行状態で
は加減速による燃料流動の発生頻度および程度が大き
く、これに対応して前記開口部は前後方向に向けること
が好適であるが、こうすると加減速運転が少なく旋回走
行が連続するような走行条件の場合には、燃料流動が開
口部と直交する方向でチャンバー内への燃料の流入が少
なく、早期に燃料切れが発生する問題を有する。
【0007】そこで本考案は上記事情に鑑み、簡単な構
造によってチャンバーの開口部と直交する方向への燃料
の流動があってもチャンバー内への燃料の導入が行える
ようにした車両の燃料タンク構造を提供することを目的
とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本考案の燃料タンク構造は、燃料タンク内の底部に燃料
ポンプの吸入部の外周に燃料タンク内の燃料残量が低減
した際の燃料液面の変動に伴うエア吸引を防止する旋回
式チャンバーを設け、この旋回式チャンバーの開口部前
方に、該開口部の開口方向と略直交方向に流動する燃料
を前記開口部に導くガイドを設けて構成したものであ
る。また、前記ガイドとしては、略V字状、レ字状、3
角柱状、扇形状等の前記旋回式チャンバーの開口部に向
けて斜めに形成された案内部を有する形状に構成可能で
ある。さらに、前記ガイドとしては、T字状等旋回式チ
ャンバーの開口部に直交する方向に形成された案内部を
有する形状に構成可能である。
【0009】
【作用および効果】上記のようなエンジンの燃料タンク
構造では、旋回式チャンバーの開口部前方にガイドを設
けて、該ガイトによって開口部の開口方向と略直交方向
に流動する燃料を開口部に導入する方向に導き、例え
ば、前記開口が車両の前後方向に開口しているときに車
両の旋回走行によって横方向に流動してもその燃料の一
部をチャンバー内に流入させて、燃料ポンプに対する燃
料切れの発生を回避することができる。
【0010】
【実施例】以下、図面に沿って本考案の実施例を説明す
る。図1に一実施例における燃料タンク構造の全体構造
を示している。
【0011】燃料タンク10は設置スペースに対応した所
定量の収容容積を有する形状に形成され、車両の所定箇
所に設置される。また、上記燃料タンク10には給油パイ
プ11が連接され、この給油パイプ11の先端給油口11a は
例えば車両の側方に伸びて形成されている。
【0012】そして、上記燃料タンク10には、該燃料タ
ンク10内の燃料を吸入して送給する燃料ポンプユニット
13が設置され、該燃料ポンプユニット13は燃料ポンプ14
を備え、該燃料ポンプ14の吸入側に接続された吸入部15
は、燃料タンク10内の最も低くなる位置の底面10a に配
設される。上記燃料ポンプユニット13にはコード16が導
出され、カプラ17を介して電源に接続されて燃料ポンプ
14の駆動が行われる。一方、上記燃料ポンプユニット13
には燃料供給パイプ18が接続され、燃料ポンプ14によっ
て送給された燃料がこの燃料供給パイプ18によってフィ
ルタ19を介してエンジン20の燃料系統に供給される。ま
た、上記燃料ポンプユニット13にはリターン通路21が接
続され、エンジン20に余剰に送給された燃料がプレッシ
ャレギュレータ22を経てリターン通路21によって燃料ポ
ンプ14に戻され、燃料タンク10内に流入される。
【0013】また、前記燃料タンク10内に設置された吸
入部15の外周部には、この吸入部15を囲んで所定の高さ
に旋回式チャンバー25が配設されている。上記チャンバ
ー25は、図2にも示すように、板状の枠体26が略矩形に
屈曲形成されて燃料タンク10の底面10a に立設され、内
部空間25a には前記燃料ポンプ14の吸入部15が配設さ
れ、この内部空間25a と外部の燃料タンク10内とを連通
する通路27が2方向に屈曲して形成され、外側の開口部
27a は車両の前後方向に向けて開口するように設置され
る。
【0014】更に、上記のような構造のチャンバー25に
対し、その開口部27a の開口方向の前方には、略V字状
のガイド30が燃料タンク10の底面10a に固着されてい
る。このガイド30は、チャンバー25の開口部27a の開口
方向に対して直交する方向すなわち車両の横方向に流動
する燃料の流動方向を変えて上記開口部27a に向けて導
入するように、両側がそれぞれ斜めに設置された案内部
30a を有し、底部のフランジ30b が燃料タンク10の底面
10a に直接固着されて立設されている。
【0015】上記実施例の構造によれば、車両の停止状
態もしくは安定した走行状態のおいては、この燃料タン
ク10内に注入された燃料の液面は安定して所定の高さに
略水平状態で位置し、この燃料は開口部27a から通路27
を通ってチャンバー25の内部空間25a にも同一高さに流
入しているものであり、この内部空間25a 内の吸入部15
から燃料ポンプ14によって吸入され、エンジン20に送給
される。
【0016】そして、燃料が減少して残量が少なくなっ
た際に、車両の走行に対応して坂道走行、加減速等に応
じて燃料が前後方向に流動し、もしくは傾斜走行、旋回
走行等に応じて燃料が横方向に流動し、その液面と燃料
タンク10とが相対的に傾斜状態となると、内部の燃料が
燃料タンク10の一方に偏った際には、前記チャンバー25
内の燃料は通路27が2方向に屈曲していることから所定
量以上の外部への流出が阻止され、吸入部15は燃料から
露出することなく燃料ポンプ14による燃料の吸入が行え
る。
【0017】上記のような燃料の流動で、その流動方向
が開口部27a の開口方向と同一の前後方向の場合には、
流動燃料が開口部27a から通路27を経てチャンバー25内
に流入し、チャンバー25内に補給される。また、燃料の
流動方向が開口部27a の開口方向と直交する横方向の場
合には、流動燃料が開口部27a 前方のガイド30によって
開口部27a の方向に導かれて通路27に流入し、チャンバ
ー25内に補給されるものであり、燃料の流動が横方向に
のみ連続して生じている場合にも、上記チャンバー25内
への補給によって吸入部15での燃料吸入が継続して行
え、燃料切れが発生するのが防止できる。
【0018】次に、図3は他の実施例を示し、図2の例
のガイド30が燃料タンク10の底面10a に直接固着された
のに対し、この例のガイド31はチャンバー25の枠体26に
連接された支持部材26a に立設されている。ガイド31の
形状は前例と同様の略V字形であり、チャンバー25の枠
体26および通路27の形状も前例と同様であり、開口部27
a の前方に位置するガイド30の斜めの案内部31a によっ
て開口方向と直交する方向に流動する燃料を開口部27a
に導くように構成されている。
【0019】この図3の実施例の構造では、ガイド31と
チャンバー25を予め一体に形成しておくことで、燃料タ
ンク10に対するガイド31の配設が容易となり、組付け工
程の簡素化が図れるもので、機能的には前例と同様であ
る。また、この例のチャンバー25はプラスチックによる
成形で構成する場合に好適である。
【0020】また、図4および図5には、上記図2また
は図3のように燃料タンク10と別体に形成したガイドを
固着する場合のガイド形状の変形例を示すものであり、
図4の例のガイド32はT字状で、開口部27a の開口方向
に沿って伸びる案内部32a で横方向に流動する燃料を止
めて開口部27a に導くものである。また、図5の例のガ
イド33は略レ字状で、開口部27a の前方に一方にのみ傾
斜した案内部33a で横方向に流動する燃料を止めて開口
部27a に導くもので、反対方向の横流動に対しては開口
部27a に対する案内作用は多少低下するが十分に有して
いる。
【0021】なお、前記ガイドの形状は、上記図2ない
し図5の例の他に種々設計変更可能であり、例えば、3
角柱状、扇形状、円弧状の案内部を有するものなどが、
金属部材またはプラスチックなどによって形成され、所
定位置に固着するようにしてもよい。
【0022】続いて、図6には更に他の実施例を示すも
のであり、この例のチャンバー25の開口部27a の前方に
形成するガイド34は、燃料タンク10の底面10a の加工に
より突設されている。すなわち、上記チャンバー25の設
置に対応する位置の底面10aに突出加工を施して、略三
角錐状のガイド34を形成したものであり、このガイド34
は側面の起立した案内部34a によって横方向に流動する
燃料を開口部27a に導くように構成されている。
【0023】上記ガイド34は、金属板製の燃料タンク10
の場合にはプレス成形によって形成され、また、プラス
チック製の燃料タンク10の場合にもその成形時に同時に
形成されるものである。この例においても、ガイドの形
状は三角錐状に限られることなく、ガイド作用を有しか
つ成形可能な形状に適宜設計変更可能である。
【0024】なお、上記実施例においては、チャンバー
25は矩形状に形成されているが、円形状に形成されたも
のでもよく、また、チャンバー25の開口部27a の開口方
向を前後方向としているが、他の方向に開口するように
設置してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例における燃料タンク構造の全
体構成図
【図2】図1の要部拡大斜視図
【図3】他の実施例を示す図2と同様の斜視図
【図4】ガイド形状の変形例を示す概略平面図
【図5】ガイド形状の他の変形例を示す概略平面図
【図6】さらに他の実施例を示す図2と同様の斜視図
【符号の説明】
10 燃料タンク 10a 底面 13 燃料ポンプユニット 14 燃料ポンプ 15 吸入部 25 チャンバー 25a 内部空間 26 枠体 27 通路 27a 開口部 30〜34 ガイド 30a 〜34a 案内部

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンク内の底部に配設された燃料ポ
    ンプの吸入部の外周を囲繞して、タンク底面に立設され
    る枠部と、該枠部の内外を連通する屈曲した通路とを備
    え、燃料残量が低減した際の液面変動に伴うエア吸引を
    防止する旋回式チャンバーが設置された燃料タンク構造
    において、前記旋回式チャンバーの開口部前方に、該開
    口部の開口方向と略直交方向に流動する燃料を前記開口
    部に導くガイドを設けたことを特徴とする車両の燃料タ
    ンク構造。
  2. 【請求項2】 前記ガイドが、前記旋回式チャンバーの
    開口部に向けて斜めに形成された案内部を有することを
    特徴とする請求項1に記載の車両の燃料タンク構造。
  3. 【請求項3】 前記ガイドが、前記旋回式チャンバーの
    開口部に直交する方向に形成された案内部を有すること
    を特徴とする請求項1に記載の車両の燃料タンク構造。
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