JPH051548U - 車両の燃料タンク構造 - Google Patents
車両の燃料タンク構造Info
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- JPH051548U JPH051548U JP4996791U JP4996791U JPH051548U JP H051548 U JPH051548 U JP H051548U JP 4996791 U JP4996791 U JP 4996791U JP 4996791 U JP4996791 U JP 4996791U JP H051548 U JPH051548 U JP H051548U
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- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 燃料タンク内に燃料の流動による液面変動で
燃料ポンプの吸入部が露出するのを防止する旋回式チャ
ンバーを設けるについて、開口部の開口方向と直交する
方向への流動が連続する際の燃料切れの防止機能を高め
る。 【構成】 燃料タンク10内に設置した旋回式チャンバー
25の開口部27a 前方に、開口部27a の開口方向と略直交
方向に流動する燃料を開口部に導くガイド34を設けてな
る。
燃料ポンプの吸入部が露出するのを防止する旋回式チャ
ンバーを設けるについて、開口部の開口方向と直交する
方向への流動が連続する際の燃料切れの防止機能を高め
る。 【構成】 燃料タンク10内に設置した旋回式チャンバー
25の開口部27a 前方に、開口部27a の開口方向と略直交
方向に流動する燃料を開口部に導くガイド34を設けてな
る。
Description
【0001】
本考案は、燃料タンク内の燃料残量が低減した際の液面変動に伴うエア吸引を 防止するようにした車両の燃料タンク構造に関するものである。
【0002】
従来より、車両の燃料タンクには燃料ポンプをその内部もしくは外部に配設し 、燃料タンク内の燃料を吸入しエンジンに送給するものであるが、該燃料ポンプ に対する燃料の吸入部が燃料タンクの底部に設置され、この燃料タンク内の燃料 残量が低減した際に、車両の旋回走行、加減速走行、傾斜路面の走行などに応じ て燃料がタンク内で偏って存在し、前記吸入部が燃料液面から露出してエアを吸 入して燃料切れが生じエンジンが停止するなどの弊害を発生することから、上記 吸入部の外周にチャンバーを配設して一時的に燃料を蓄え、急激な液面変動に対 して燃料切れの発生を防止するようにした技術が、例えば、実開昭62−161020号 公報に見られるように公知である。
【0003】 また、上記先行例においては、前記チャンバー内にリターンパイプによるリタ ーン燃料を流入させるように設けると共に、このリターン通路の途中にリターン 燃料の流れによって燃料タンク内燃料を吸引する燃料取入口を配設した構造が開 示されているが、この構造によるものでは、リターン燃料が少ない運転状態にお いては、燃料タンク内燃料のチャンバー内への流入が少なくなり、チャンバー内 燃料が低減して所定の液面高さが維持できずに早期に燃料切れを生じる恐れがあ る。
【0004】
しかして、上記のように燃料ポンプの吸入部が液面の急変動によって露出する のを防止するチャンバーを設置した燃料タンクでは、このチャンバー内に燃料を 流入させる通路を形成する一方、車両の走行に伴う液面変動時には該チャンバー 内の燃料が可及的に流出せずに液面を保持することが要求されることから、この チャンバーの内外を連通する通路を屈曲形成するととも燃料の流出が少ないよう に開口部を一方向にのみ向けて開口させている。
【0005】 これにより、この開口部の開口方向と直交する方向への燃料の流れが生じてい る場合には、上記開口部からの燃料の流入は少なく、例えば旋回走行が連続して いるような場合には、燃料タンク内にはまだある程度の燃料残量があるのにチャ ンバー内の燃料がなくなって燃料ポンプに対してエアを吸入して燃料切れを生じ てエンジンが停止するなどの問題がある。
【0006】 すなわち、前記チャンバーの開口部を車両の前後方向に向けて開口させた場合 には、車両の加減速等の前後方向への燃料の流動に対しては、上記開口部を通し てチャンバーへ燃料が流入するが、旋回走行時などの車両の横方向への燃料の流 動に対しては開口部からの燃料の流入は殆どなくなる。そして、一般の走行状態 では加減速による燃料流動の発生頻度および程度が大きく、これに対応して前記 開口部は前後方向に向けることが好適であるが、こうすると加減速運転が少なく 旋回走行が連続するような走行条件の場合には、燃料流動が開口部と直交する方 向でチャンバー内への燃料の流入が少なく、早期に燃料切れが発生する問題を有 する。
【0007】 そこで本考案は上記事情に鑑み、簡単な構造によってチャンバーの開口部と直 交する方向への燃料の流動があってもチャンバー内への燃料の導入が行えるよう にした車両の燃料タンク構造を提供することを目的とするものである。
【0008】
上記目的を達成するため本考案の燃料タンク構造は、燃料タンク内の底部に燃 料ポンプの吸入部の外周に燃料タンク内の燃料残量が低減した際の燃料液面の変 動に伴うエア吸引を防止する旋回式チャンバーを設け、この旋回式チャンバーの 開口部前方に、該開口部の開口方向と略直交方向に流動する燃料を前記開口部に 導くガイドを設けて構成したものである。
【0009】
上記のようなエンジンの燃料タンク構造では、旋回式チャンバーの開口部前方 にガイドを設けて、該ガイトによって開口部の開口方向と略直交方向に流動する 燃料を開口部に導入する方向に導き、例えば、前記開口が車両の前後方向に開口 しているときに車両の旋回走行によって横方向に流動してもその燃料の一部をチ ャンバー内に流入させて、燃料ポンプに対する燃料切れの発生を回避することが できる。
【0010】
以下、図面に沿って本考案の実施例を説明する。図1に一実施例における燃料 タンク構造の全体構造を示している。
【0011】 燃料タンク10は設置スペースに対応した所定量の収容容積を有する形状に形成 され、車両の所定箇所に設置される。また、上記燃料タンク10には給油パイプ11 が連接され、この給油パイプ11の先端給油口11a は例えば車両の側方に伸びて形 成されている。
【0012】 そして、上記燃料タンク10には、該燃料タンク10内の燃料を吸入して送給する 燃料ポンプユニット13が設置され、該燃料ポンプユニット13は燃料ポンプ14を備 え、該燃料ポンプ14の吸入側に接続された吸入部15は、燃料タンク10内の最も低 くなる位置の底面10a に配設される。上記燃料ポンプユニット13にはコード16が 導出され、カプラ17を介して電源に接続されて燃料ポンプ14の駆動が行われる。 一方、上記燃料ポンプユニット13には燃料供給パイプ18が接続され、燃料ポンプ 14によって送給された燃料がこの燃料供給パイプ18によってフィルタ19を介して エンジン20の燃料系統に供給される。また、上記燃料ポンプユニット13にはリタ ーン通路21が接続され、エンジン20に余剰に送給された燃料がプレッシャレギュ レータ22を経てリターン通路21によって燃料ポンプ14に戻され、燃料タンク10内 に流入される。
【0013】 また、前記燃料タンク10内に設置された吸入部15の外周部には、この吸入部15 を囲んで所定の高さに旋回式チャンバー25が配設されている。上記チャンバー25 は、図2にも示すように、板状の枠体26が略矩形に屈曲形成されて燃料タンク10 の底面10a に立設され、内部空間25a には前記燃料ポンプ14の吸入部15が配設さ れ、この内部空間25a と外部の燃料タンク10内とを連通する通路27が2方向に屈 曲して形成され、外側の開口部27a は車両の前後方向に向けて開口するように設 置される。
【0014】 更に、上記のような構造のチャンバー25に対し、その開口部27a の開口方向の 前方には、略V字状のガイド30が燃料タンク10の底面10a に固着されている。こ のガイド30は、チャンバー25の開口部27a の開口方向に対して直交する方向すな わち車両の横方向に流動する燃料の流動方向を変えて上記開口部27a に向けて導 入するように、両側がそれぞれ斜めに設置された案内部30a を有し、底部のフラ ンジ30b が燃料タンク10の底面10a に直接固着されて立設されている。
【0015】 上記実施例の構造によれば、車両の停止状態もしくは安定した走行状態のおい ては、この燃料タンク10内に注入された燃料の液面は安定して所定の高さに略水 平状態で位置し、この燃料は開口部27a から通路27を通ってチャンバー25の内部 空間25a にも同一高さに流入しているものであり、この内部空間25a 内の吸入部 15から燃料ポンプ14によって吸入され、エンジン20に送給される。
【0016】 そして、燃料が減少して残量が少なくなった際に、車両の走行に対応して坂道 走行、加減速等に応じて燃料が前後方向に流動し、もしくは傾斜走行、旋回走行 等に応じて燃料が横方向に流動し、その液面と燃料タンク10とが相対的に傾斜状 態となると、内部の燃料が燃料タンク10の一方に偏った際には、前記チャンバー 25内の燃料は通路27が2方向に屈曲していることから所定量以上の外部への流出 が阻止され、吸入部15は燃料から露出することなく燃料ポンプ14による燃料の吸 入が行える。
【0017】 上記のような燃料の流動で、その流動方向が開口部27a の開口方向と同一の前 後方向の場合には、流動燃料が開口部27a から通路27を経てチャンバー25内に流 入し、チャンバー25内に補給される。また、燃料の流動方向が開口部27a の開口 方向と直交する横方向の場合には、流動燃料が開口部27a 前方のガイド30によっ て開口部27a の方向に導かれて通路27に流入し、チャンバー25内に補給されるも のであり、燃料の流動が横方向にのみ連続して生じている場合にも、上記チャン バー25内への補給によって吸入部15での燃料吸入が継続して行え、燃料切れが発 生するのが防止できる。
【0018】 次に、図3は他の実施例を示し、図2の例のガイド30が燃料タンク10の底面10 a に直接固着されたのに対し、この例のガイド31はチャンバー25の枠体26に連接 された支持部材26a に立設されている。ガイド31の形状は前例と同様の略V字形 であり、チャンバー25の枠体26および通路27の形状も前例と同様であり、開口部 27a の前方に位置するガイド30の斜めの案内部31a によって開口方向と直交する 方向に流動する燃料を開口部27a に導くように構成されている。
【0019】 この図3の実施例の構造では、ガイド31とチャンバー25を予め一体に形成して おくことで、燃料タンク10に対するガイド31の配設が容易となり、組付け工程の 簡素化が図れるもので、機能的には前例と同様である。また、この例のチャンバ ー25はプラスチックによる成形で構成する場合に好適である。
【0020】 また、図4および図5には、上記図2または図3のように燃料タンク10と別体 に形成したガイドを固着する場合のガイド形状の変形例を示すものであり、図4 の例のガイド32はT字状で、開口部27a の開口方向に沿って伸びる案内部32a で 横方向に流動する燃料を止めて開口部27a に導くものである。また、図5の例の ガイド33は略レ字状で、開口部27a の前方に一方にのみ傾斜した案内部33a で横 方向に流動する燃料を止めて開口部27a に導くもので、反対方向の横流動に対し ては開口部27a に対する案内作用は多少低下するが十分に有している。
【0021】 なお、前記ガイドの形状は、上記図2ないし図5の例の他に種々設計変更可能 であり、例えば、3角柱状、扇形状、円弧状の案内部を有するものなどが、金属 部材またはプラスチックなどによって形成され、所定位置に固着するようにして もよい。
【0022】 続いて、図6には更に他の実施例を示すものであり、この例のチャンバー25の 開口部27a の前方に形成するガイド34は、燃料タンク10の底面10a の加工により 突設されている。すなわち、上記チャンバー25の設置に対応する位置の底面10a に突出加工を施して、略三角錐状のガイド34を形成したものであり、このガイド 34は側面の起立した案内部34a によって横方向に流動する燃料を開口部27a に導 くように構成されている。
【0023】 上記ガイド34は、金属板製の燃料タンク10の場合にはプレス成形によって形成 され、また、プラスチック製の燃料タンク10の場合にもその成形時に同時に形成 されるものである。この例においても、ガイドの形状は三角錐状に限られること なく、ガイド作用を有しかつ成形可能な形状に適宜設計変更可能である。
【0024】 なお、上記実施例においては、チャンバー25は矩形状に形成されているが、円 形状に形成されたものでもよく、また、チャンバー25の開口部27a の開口方向を 前後方向としているが、他の方向に開口するように設置してもよい。
【図1】本考案の一実施例における燃料タンク構造の全
体構成図
体構成図
【図2】図1の要部拡大斜視図
【図3】他の実施例を示す図2と同様の斜視図
【図4】ガイド形状の変形例を示す概略平面図
【図5】ガイド形状の他の変形例を示す概略平面図
【図6】さらに他の実施例を示す図2と同様の斜視図
10 燃料タンク 10a 底面 13 燃料ポンプユニット 14 燃料ポンプ 15 吸入部 25 チャンバー 25a 内部空間 26 枠体 27 通路 27a 開口部 30〜34 ガイド 30a 〜34a 案内部
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 燃料タンク内の底部に配設された燃料ポ
ンプの吸入部の外周を囲繞して、タンク底面に立設され
る枠部と、該枠部の内外を連通する屈曲した通路とを備
え、燃料残量が低減した際の液面変動に伴うエア吸引を
防止する旋回式チャンバーが設置された燃料タンク構造
において、前記旋回式チャンバーの開口部前方に、該開
口部の開口方向と略直交方向に流動する燃料を前記開口
部に導くガイドを設けたことを特徴とする車両の燃料タ
ンク構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4996791U JP2519343Y2 (ja) | 1991-06-28 | 1991-06-28 | 車両の燃料タンク構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4996791U JP2519343Y2 (ja) | 1991-06-28 | 1991-06-28 | 車両の燃料タンク構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH051548U true JPH051548U (ja) | 1993-01-14 |
JP2519343Y2 JP2519343Y2 (ja) | 1996-12-04 |
Family
ID=12845797
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4996791U Expired - Fee Related JP2519343Y2 (ja) | 1991-06-28 | 1991-06-28 | 車両の燃料タンク構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2519343Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013092080A (ja) * | 2011-10-25 | 2013-05-16 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 乗物用の燃料タンク |
-
1991
- 1991-06-28 JP JP4996791U patent/JP2519343Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013092080A (ja) * | 2011-10-25 | 2013-05-16 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 乗物用の燃料タンク |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2519343Y2 (ja) | 1996-12-04 |
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