JP2519084Y2 - 車体フロアのベルトアンカレインフォース取付構造 - Google Patents
車体フロアのベルトアンカレインフォース取付構造Info
- Publication number
- JP2519084Y2 JP2519084Y2 JP1988113835U JP11383588U JP2519084Y2 JP 2519084 Y2 JP2519084 Y2 JP 2519084Y2 JP 1988113835 U JP1988113835 U JP 1988113835U JP 11383588 U JP11383588 U JP 11383588U JP 2519084 Y2 JP2519084 Y2 JP 2519084Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- floor
- belt anchor
- anchor reinforcement
- side edge
- side member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Automotive Seat Belt Assembly (AREA)
- Body Structure For Vehicles (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は自動車のフロア下面に配置されるベルトアン
カレインフォースの取付構造に関する。
カレインフォースの取付構造に関する。
従来の技術 自動車にあっては、シートベルト装置のベルトアンカ
をフロアに締結して、ベルトアンカに作用する入力をフ
ロア側に伝達,分散するようにしているが、ベルトアン
カをフロアに単に締結しても、該フロアは一枚パネルで
面剛性が低く、要求される取付剛性が得られない。そこ
で、フロアパネル下面にベルトアンカレインフォースを
配設するのであるが、このベルトアンカレインフォース
の配設についても、該ベルトアンカレインフォースをフ
ロア下面の骨格メンバであるサイドメンバに隣接配置し
て、ベルトアンカ入力を、このサイドメンバにも負担さ
せるようにしている。これを、第3〜5図によって具体
的に説明すると、1はフロア、2はフロア1下面の骨格
部材であるサイドメンバで、断面逆ハット形に形成さ
れ、側縁フランジ3をフロア1下面に接合して閉断面部
を形成している。4はウエルドナット5を備えたベルト
アンカレインフォースで、その一側縁をフロア1とサイ
ドメンバ2の一方の側縁フランジ3との間に重ね合わせ
て配置し、該側縁フランジ3と共にフロア1にスポット
溶接して、所謂3枚打ちとしてある。そして、ベルトア
ンカ6はフロア1のベルトアンカレインフォース4直上
に配置して、フロア1を挾んだ状態でベルトアンカレイ
ンフォース4にボルト7固定される。この類似構造は、
例えば特開昭59-124465号公報に示されている。
をフロアに締結して、ベルトアンカに作用する入力をフ
ロア側に伝達,分散するようにしているが、ベルトアン
カをフロアに単に締結しても、該フロアは一枚パネルで
面剛性が低く、要求される取付剛性が得られない。そこ
で、フロアパネル下面にベルトアンカレインフォースを
配設するのであるが、このベルトアンカレインフォース
の配設についても、該ベルトアンカレインフォースをフ
ロア下面の骨格メンバであるサイドメンバに隣接配置し
て、ベルトアンカ入力を、このサイドメンバにも負担さ
せるようにしている。これを、第3〜5図によって具体
的に説明すると、1はフロア、2はフロア1下面の骨格
部材であるサイドメンバで、断面逆ハット形に形成さ
れ、側縁フランジ3をフロア1下面に接合して閉断面部
を形成している。4はウエルドナット5を備えたベルト
アンカレインフォースで、その一側縁をフロア1とサイ
ドメンバ2の一方の側縁フランジ3との間に重ね合わせ
て配置し、該側縁フランジ3と共にフロア1にスポット
溶接して、所謂3枚打ちとしてある。そして、ベルトア
ンカ6はフロア1のベルトアンカレインフォース4直上
に配置して、フロア1を挾んだ状態でベルトアンカレイ
ンフォース4にボルト7固定される。この類似構造は、
例えば特開昭59-124465号公報に示されている。
考案が解決しようとする課題 ベルトアンカ6に第4図矢印で示すように入力Fが作
用すると、この入力Fはフロア1およびサイドメンバ2
に伝達,分散され、この入力伝達によりフロア1,サイド
メンバ2は共に図示するように変形するが、変形モード
がフロア1の伸び上がり変形に対して、サイドメンバ2
の拡開変形というように異なるために、フロア1とベル
トアンカレインフォース4,サイドメンバ2の側縁フラン
ジ3との3枚打ちスポット溶接点に応力集中が生じ易
い。このため、フロア1のスポット溶接点周りに亀裂が
生じて、ベルトアンカ6取付部の破損につながるおそお
れがあった。そこで、本考案はフロアのベルトアンカ取
付部周りからの亀裂,破損を生じることがなく、ベルト
アンカ入力に十分に対抗することができる車体フロアの
ベルトアンカレインフォース取付構造を提供するもので
ある。
用すると、この入力Fはフロア1およびサイドメンバ2
に伝達,分散され、この入力伝達によりフロア1,サイド
メンバ2は共に図示するように変形するが、変形モード
がフロア1の伸び上がり変形に対して、サイドメンバ2
の拡開変形というように異なるために、フロア1とベル
トアンカレインフォース4,サイドメンバ2の側縁フラン
ジ3との3枚打ちスポット溶接点に応力集中が生じ易
い。このため、フロア1のスポット溶接点周りに亀裂が
生じて、ベルトアンカ6取付部の破損につながるおそお
れがあった。そこで、本考案はフロアのベルトアンカ取
付部周りからの亀裂,破損を生じることがなく、ベルト
アンカ入力に十分に対抗することができる車体フロアの
ベルトアンカレインフォース取付構造を提供するもので
ある。
課題を解決するための手段 フロア下面に配置されたベルトアンカレインフォース
の一側縁を、フロア下面に取り付けられたサイドメンバ
の側縁フランジとフロアとの間に重ね合わせて配置し、
該ベルトアンカレインフォースの一側縁をサイドメンバ
の側縁フランジとのみ接合すると共に、該ベルトアンカ
レインフォースの一般部のみをフロアに接合してある。
の一側縁を、フロア下面に取り付けられたサイドメンバ
の側縁フランジとフロアとの間に重ね合わせて配置し、
該ベルトアンカレインフォースの一側縁をサイドメンバ
の側縁フランジとのみ接合すると共に、該ベルトアンカ
レインフォースの一般部のみをフロアに接合してある。
作用 ベルトアンカに入力が発生すると、この入力は直接フ
ロアに伝達されると共に、ベルトアンカレインフォース
を介してサイドメンバにも伝達されるが、その際、フロ
ア,ベルトアンカレインフォースの一側縁,サイドメン
バの側縁フランジの三部材が重なり合った部分では、フ
ロアとベルトアンカレインフォースとは非接合状態にあ
るため、これら両者が滑りを生じて遊離し、三部材が亀
裂や破損を生じることなく、フロアはフロア、サイドメ
ンバはサイドメンバとしての固有の変形,拡開をするこ
とが許容される。
ロアに伝達されると共に、ベルトアンカレインフォース
を介してサイドメンバにも伝達されるが、その際、フロ
ア,ベルトアンカレインフォースの一側縁,サイドメン
バの側縁フランジの三部材が重なり合った部分では、フ
ロアとベルトアンカレインフォースとは非接合状態にあ
るため、これら両者が滑りを生じて遊離し、三部材が亀
裂や破損を生じることなく、フロアはフロア、サイドメ
ンバはサイドメンバとしての固有の変形,拡開をするこ
とが許容される。
実施例 以下、本考案の実施例を図面と共に前記従来の構成と
同一部分に同一符号を付して詳述する。
同一部分に同一符号を付して詳述する。
第1,2図において、ウエルドナット5を備えたベルト
アンカレインフォース4の一側縁4bを、フロア1下面の
サイドメンバ2の側縁フランジ3とフロア1との間に重
ね合わせて配設した基本的構造は前記従来と同様であ
る。ここで、前記ベルトアンカレインフォース4の一側
縁4はサイドメンバ2の側縁フランジ3とのみスポット
溶接して、所謂2枚打ちとしてあり、フロア1とは非接
合としてある。また、このベルトアンカレインフォース
4は、前記ウエルドナット5を設けた一般部4aのみをフ
ロア1下面にスポット溶接してある。なお、一般部4aと
は、ベルトアンカレインフォース4のうちの一側縁4bを
除いた部分のことをいう。
アンカレインフォース4の一側縁4bを、フロア1下面の
サイドメンバ2の側縁フランジ3とフロア1との間に重
ね合わせて配設した基本的構造は前記従来と同様であ
る。ここで、前記ベルトアンカレインフォース4の一側
縁4はサイドメンバ2の側縁フランジ3とのみスポット
溶接して、所謂2枚打ちとしてあり、フロア1とは非接
合としてある。また、このベルトアンカレインフォース
4は、前記ウエルドナット5を設けた一般部4aのみをフ
ロア1下面にスポット溶接してある。なお、一般部4aと
は、ベルトアンカレインフォース4のうちの一側縁4bを
除いた部分のことをいう。
以上の実施例構造によれば、ベルトアンカ6に入力F
が発生すると、この入力はフロア1に直接伝達されると
共に、ベルトアンカレインフォース4からサイドメンバ
2の側縁フランジ3を経由して、該サイドメンバ2に伝
達されて分散,負担される。ここで、この入力伝達によ
りフロア1は伸び上がり変形する一方、サイドメンバ2
は拡開変形して、それぞれ異なる変形モードで変形する
が、ベルトアンカレインフォース4の一側縁は前記側縁
フランジ3にのみスポット溶接されていて、フロア1と
は非接合の状態にあるため、フロア1とベルトアンカレ
インフォース4とサイドメンバ2とが重ね合わされた部
分では、フロア1とベルトアンカレインフォース4の一
側縁4bとが自由に滑動,遊離し、フロア1,サイドメンバ
2のそれぞれの変形を許容して応力集中の発生を回避
し、フロア1,サイドメンバ2に適切に荷重を分散,負担
させる。
が発生すると、この入力はフロア1に直接伝達されると
共に、ベルトアンカレインフォース4からサイドメンバ
2の側縁フランジ3を経由して、該サイドメンバ2に伝
達されて分散,負担される。ここで、この入力伝達によ
りフロア1は伸び上がり変形する一方、サイドメンバ2
は拡開変形して、それぞれ異なる変形モードで変形する
が、ベルトアンカレインフォース4の一側縁は前記側縁
フランジ3にのみスポット溶接されていて、フロア1と
は非接合の状態にあるため、フロア1とベルトアンカレ
インフォース4とサイドメンバ2とが重ね合わされた部
分では、フロア1とベルトアンカレインフォース4の一
側縁4bとが自由に滑動,遊離し、フロア1,サイドメンバ
2のそれぞれの変形を許容して応力集中の発生を回避
し、フロア1,サイドメンバ2に適切に荷重を分散,負担
させる。
考案の効果 以上のように本考案によれば、ベルトアンカレインフ
ォースはその一般部のみをフロアに溶接してあって、そ
の一側縁はサイドメンバの側縁フランジとのみ接合して
フロアとは非接合としてあるため、ベルトアンカに入力
が発生すると、フロア,ベルトアンカレインフォースの
一側縁,サイドメンバの側縁フランジの三部材が重なり
合った部分では、フロアとベルトアンカレインフォース
とが滑りを生じて遊離し、フロアはフロア、サイドメン
バがサイドメンバとしての固有の変形,拡開をすること
が許容され、荷重を適切に分散,負担させることができ
る。この結果、フロアのサイドメンバの側縁フランジと
の重なり部分の付近に亀裂,破損が生じるのを確実に防
止できて、安全性,信頼性を一段と向上することができ
るという実用上多大な効果を有する。
ォースはその一般部のみをフロアに溶接してあって、そ
の一側縁はサイドメンバの側縁フランジとのみ接合して
フロアとは非接合としてあるため、ベルトアンカに入力
が発生すると、フロア,ベルトアンカレインフォースの
一側縁,サイドメンバの側縁フランジの三部材が重なり
合った部分では、フロアとベルトアンカレインフォース
とが滑りを生じて遊離し、フロアはフロア、サイドメン
バがサイドメンバとしての固有の変形,拡開をすること
が許容され、荷重を適切に分散,負担させることができ
る。この結果、フロアのサイドメンバの側縁フランジと
の重なり部分の付近に亀裂,破損が生じるのを確実に防
止できて、安全性,信頼性を一段と向上することができ
るという実用上多大な効果を有する。
第1図は本考案の一実施例を示す第3図I−I線相当
図、第2図は同実施例の変形状態を示す断面図、第3図
は車体フロアのベルトアンカレインフォース配設状態を
示す斜視図、第4図は従来構造を示す第1図と同様の断
面図、第5図は同変形状態を示す断面図である。 1……フロア、2……サイドメンバ、3……側縁フラン
ジ、4……ベルトアンカレインフォース、4a……ベルト
アンカレインフォースの一般部、4b……ベルトアンカレ
インフォースの一側縁。
図、第2図は同実施例の変形状態を示す断面図、第3図
は車体フロアのベルトアンカレインフォース配設状態を
示す斜視図、第4図は従来構造を示す第1図と同様の断
面図、第5図は同変形状態を示す断面図である。 1……フロア、2……サイドメンバ、3……側縁フラン
ジ、4……ベルトアンカレインフォース、4a……ベルト
アンカレインフォースの一般部、4b……ベルトアンカレ
インフォースの一側縁。
Claims (1)
- 【請求項1】フロア下面に配置されたベルトアンカレイ
ンフォースの一側縁を、フロア下面に取り付けられたサ
イドメンバの側縁フランジとフロアとの間に重ね合わせ
て配置し、該ベルトアンカレインフォースの一側縁をサ
イドメンバの側縁フランジとのみ接合すると共に、該ベ
ルトアンカレインフォースの一般部のみをフロアに接合
したことを特徴とする車体フロアのベルトアンカレイン
フォース取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988113835U JP2519084Y2 (ja) | 1988-08-30 | 1988-08-30 | 車体フロアのベルトアンカレインフォース取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988113835U JP2519084Y2 (ja) | 1988-08-30 | 1988-08-30 | 車体フロアのベルトアンカレインフォース取付構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0233762U JPH0233762U (ja) | 1990-03-02 |
JP2519084Y2 true JP2519084Y2 (ja) | 1996-12-04 |
Family
ID=31354030
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988113835U Expired - Lifetime JP2519084Y2 (ja) | 1988-08-30 | 1988-08-30 | 車体フロアのベルトアンカレインフォース取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2519084Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5623176Y2 (ja) * | 1976-07-23 | 1981-05-30 |
-
1988
- 1988-08-30 JP JP1988113835U patent/JP2519084Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0233762U (ja) | 1990-03-02 |
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