JP2518779Y2 - 熱転写記録装置 - Google Patents

熱転写記録装置

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JP2518779Y2
JP2518779Y2 JP9567089U JP9567089U JP2518779Y2 JP 2518779 Y2 JP2518779 Y2 JP 2518779Y2 JP 9567089 U JP9567089 U JP 9567089U JP 9567089 U JP9567089 U JP 9567089U JP 2518779 Y2 JP2518779 Y2 JP 2518779Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、熱転写記録装置に関し、特に、ロール状イ
ンクシートを利用した熱転写記録装置に関する。
(従来の技術) 従来においては、第10図に示すように、熱転写記録装
置1は、プラテンローラにサーマルヘッド3がスプリン
グ4により所定の印字圧で押圧されており、このプラテ
ンローラ2とサーマルヘッド3の間に記録紙5とロール
状インクシート6が重ねられて供給される。記録紙5お
よびロール状インクシート6はターンローラ7を介して
プラテンローラ2とサーマルヘッド3の間に供給され、
ロール状インクシート6は剥離ローラ8により記録紙5
と剥離されて巻取側ロール9に巻き取られる。プラテン
ローラ2は図外の駆動モータにより第10図中矢印方向に
回転駆動され、記録紙5およびロール状インクシート6
を搬送する。サーマルヘッド3には記録紙5の幅方向に
列状にサーマル素子3aが設けられており、サーマルヘッ
ド3はサーマル素子3aが画情報に基づいて加熱されるこ
とによりロール状インクシート6のインクを記録紙5に
転写して記録する。
巻取側ロール9は巻取用モータ10により第10図中矢印
方向に回転駆動され、ロール状インクシート6を巻き取
る。すなわち、第11図に示すように、巻取側ロール9の
軸9aにはディスク11が固設されており、軸9aはディスク
11に対向するディスク12を回転自在に支持している。デ
ィスク11のディスク12側の面にはフェルト13が張り付け
られており、ディスク12はバネ押え14との間に縮設され
たバネ15によりディスク11方向に付勢されている。ディ
スク12は巻取用モータ10により第11図中矢印方向に回転
駆動され、このディスク12の回転がフェルト13を介して
ディスク11に伝達される。したがって、巻取側ロール9
にはディスク12とフェルト13の摩擦係数およびバネ15の
付勢力に対応した所定の巻取力が付与され、この所定値
以上の負荷がかかると、ディスク12とフェルト13とがス
リップしてロール状インクシート6にシワが発生するの
を防止できる。これらディスク11、ディスク12、フェル
ト13、バネ押え14およびバネ15は全体として巻取側ロー
ル9による巻取力を所定値に設定する巻取力設定機構
(手段)16を構成している。
一方、ロール状インクシート6にはテンション機構
(手段)17が作用しており、テンション機構17は、第11
図に示すように、ディスク18,19、フェルト20,バネ21,
バネ押え22およびストッパー23等により構成されてい
る。ディスク18はロール状インクシート6の供給側ロー
ル24の軸24aに固設されており、ディスク18のディスク1
9側の面にフェルト20が張り付けられている。ディスク1
9は軸24aに回転自在に支持されており、バネ押え22との
間に縮設されたバネ21によりディスク18方向に付勢され
ている。ディスク19はその突起19aを介してストッパー2
3によりロール状インクシート6の送り出し方向の回転
が規制されており、バネ押え22は軸24aに固設されてい
る。したがって、供給側ロール24にはフェルト20とディ
スク19の摩擦係数およびバネ21の付勢力に対応した所定
の負荷が付与され、巻取側ロール9により巻き取られる
ロール状インクシート6に一定のバックテンションを生
じさせる。
このように、従来の熱転写記録装置1においては、巻
取力設定機構16によりロール状インクシート6の巻取力
が所定値より大きくなることを防止するとともに、テン
ション機構17により一定のバックテンションをロール状
インクシート6に作用させ、ロール状インクシート6の
シワの発生の防止を図っている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、このような従来の熱転写記録装置にあ
っては、ロール状インクシート6の巻取力の設定値およ
びバックテンションの値が熱転写記録装置の製造段階等
で固定的に設定される構成となっていたため、熱転写記
録装置の機械的なバラツキ、環境の変化およびサーマル
ヘッドの交換時に対応させてロール状インクシートの巻
取力やバックテンションの値を調整することができず、
ロール状インクシートのシワの発生を十分防止すること
ができない。その結果、画質が悪化するという問題点が
あった。
(考案の目的) そこで、請求項1記載の考案は、ロール状インクシー
トの巻取力をサーマルヘッドの平面度に基づいて調整で
きるようにすることにより、また、請求項2記載の考案
は、ロール状インクシートのバックテンションの大きさ
をサーマルヘッドの平面度に基づいて調整することがで
きるようにすることにより、ロール状インクシートの巻
取力やバックテンションの大きさをサーマルヘッドの交
換や経時変化等に応じて適正な値に調整できるようにし
て、ロール状インクシートのシワの発生を防止し、画質
を向上させることを目的としている。
(考案の構成) 上記目的を達成するため、請求項1記載の考案は所定
の印字圧で押圧されたサーマルヘッドとプラテンローラ
の間に、記録紙とロール状インクシートが重ねて送給さ
れ、該ロール状インクシートが供給側ロールから送り出
されて巻取側ロールに巻き取られ、該巻取側ロールによ
る巻取力が巻取力設定手段により所定値に設定されると
ともに、ロール状インクシートにテンション手段により
所定値のバックテンションが付与される熱転写記録装置
において、前記巻取力設定手段による巻取力の設定値を
調整する巻取力調整手段を設け、巻取力の設定値を前記
サーマルヘッドの平面度に基づいて調整することを特徴
とし、 請求項2記載の考案は所定の印字圧で押圧されたサー
マルヘッドとプラテンローラの間に、記録紙とロール状
インクシートが重ねて送給され、該ロール状インクシー
トが供給側ロールから送り出されて巻取側ロールに巻き
取られ、該巻取側ロールによる巻取力が巻取力設定手段
により所定値に設定されるとともに、ロール状インクシ
ートにテンション手段により所定値のバックテンション
が付与される熱転写記録装置において、前記テンション
手段によるバックテンションの設定値を調整するテンシ
ョン調整手段を設け、バックテンションの設定値を前記
サーマルヘッドの平面度に基づいて調整することを特徴
とするものである。
以下、本考案の実施例に基づいて具体的に説明する。
第1図〜第9図は本考案の一実施例を示す図である。
第1図は本考案の熱転写記録装置31の要部概略構成図
である。
第1図において、32はプラテンローラであり、プラテ
ンローラ32は、図外のモータにより図中矢印方向に回転
駆動される。プラテンローラ32は第1図中紙面垂直方向
に筒形に形成されており、プラテンローラ32にはサーマ
ルヘッド33が当接している。サーマルヘッド33はプラテ
ンローラ32と当接する位置に、プラテンローラ32の軸方
向にライン状に複数のサーマル素子34が配設されてお
り、各サーマル素子34は画情報に基づいて供給される印
字パルスにより加熱される。サーマルヘッド33はスプリ
ングによりプラテンローラ32方向に付勢されており、サ
ーマルヘッド33とプラテンローラ32とは所定の印字圧で
押圧されている。
プラテンローラ32とサーマルヘッド33の間にはロール
状記録紙36がターンローラ37を介して供給されており、
サーマルヘッド33により記録されたロール状記録紙36は
剥離ローラ38を介して図外のカッターに送られる。ロー
ル状記録紙36はカッターで所定長さに切断された後、熱
転写記録装置31外に排出される。また、プラテンローラ
32とサーマルヘッド33の間にはロール状インクシート39
がターンローラ37を介して供給されており、ロール状イ
ンクシート39はロール状記録紙36よりもサーマルヘッド
33側に位置している。ロール状インクシート39は供給側
インクシートロール40からターンローラ37を介してプラ
テンローラ32とサーマルヘッド33の間に供給され、剥離
ローラ38を介して巻取側インクシートロール41に巻き取
られる。ロール状インクシート39にはテンション機構42
によりバックテンションが付与されるとともに、バック
テンションの大きさがテンション調整機構(テンション
調整手段)43により調整される。すなわち、第2図に示
すように、供給側インクシートロール40はロール軸40a
に連結されており、ロール軸40aにはディスク44が固設
されている。ロール軸40aはディスク45を回転自在に支
持しており、ディスク44とディスク45に対向して配設さ
れている。ディスク45のディスク44側の面にはフェルト
46が固着されており、ディスク45はバネ押え47との間に
縮設されたバネ48によりディスク44方向に付勢されてい
る。バネ押え47はロール軸40aにその軸方向に摺動可能
に取り付けられており、バネ押え47にはラック49が固設
されている。ラック49はピニオン50に歯合しており、ピ
ニオン50はバネ圧調整用モータ51のシャフト51aに連結
されている。したがって、バネ48のバネ圧はバネ圧調整
用モータ51を回転してバネ押え47の位置を調整すること
により調整することができる。ディスク45には突起45a
が形成されており、突起45aは熱転写記録装置31に固設
されたストッパー52に係合している。したがって、ディ
スク45は突起45aとストッパー52の係合により回転が規
制され、ディスク44はフェルト46からブレーキ力を付与
されつつ第12図中矢印方向に回転する。その結果、供給
側インクシートロール40からプラテンローラ32とサーマ
ルヘッド33の間に供給されるロール状インクシート39に
はバックテンションが付与され、このバックテンション
の大きさはバネ圧調整用モータ51でバネ押え47の位置を
調整することにより調整することができる。したがっ
て、上記、ディスク44、45、フェルト46、バネ押え47、
バネ48、突起45aおよびストッパー52は全体としてテン
ション機構42を構成し、上記バネ押え47、ラック49、ピ
ニオン50、バネ圧調整用モータ51、およびシャフト51a
は全体としてテンション調整機構43を構成している。
一方、ロール状インクシート39は第1図に示すように
巻取側インクシートロール41に巻き取られるが、巻取側
インクシートロール41は巻取機構53により回転駆動さ
れ、巻取機構53は巻取側インクシートロール41の巻取力
を所定値に設定する巻取力設定手段を備えている。ま
た、巻取機構53の巻取力設定手段による巻取力は巻取力
調整機構(巻取力調整手段)54により調整される。すな
わち、第3図に示すように、巻取側インクシートロール
41はロール軸41aに連結されており、ロール軸41aにはデ
ィスク55が固設されている。ロール軸41aはディスク56
を回転自在に支持しており、ディスク55とディスク56は
対向して配設されている。ディスク56のディスク55側の
面にはフェルト57が固着されており、ディスク56はバネ
押え58との間に縮設されたバネ59によりディスク55方向
に付勢されている。バネ押え58はロール軸41aにその軸
方向に摺動可能に取り付けられており、バネ押え58には
ラック60が固設されている。ラック60はピニオン61に歯
合しており、ピニオン61はバネ圧調整用モータ62のシャ
フト62aに連結されている。したがって、バネ59のバネ
圧はバネ圧調整用モータ62を回転してバネ押え58の位置
を調整することにより調整することができる。また、デ
ィスク56の外周には歯56aが形成されており、歯56aは駆
動ギヤ63に歯合している。駆動ギヤ63は巻取用モータ64
のシャフト64aに連結されており、ディスク56は駆動ギ
ヤ63を介して巻取用モータ64により回転駆動される。し
たがって、巻取側インクシートロール41はディスク56、
フェルト57およびディスク55を介して巻取用モータ64に
より回転され、巻取側インクシートロール41の回転力
(巻取力)は、バネ59のバネ圧とフェルト57とディスク
55の摩擦係数により設定される。この巻取側インクシー
トロール41の巻取力はバネ59のバネ圧をバネ圧調整用モ
ータ62でバネ押え58の位置を調整することにより調整す
ることができる。したがって、上記ディスク55、56、フ
ェルト57、バネ押え58およびバネ59は巻取力設定手段65
を構成し、上記ディスク55、56、フェルト57、バネ押え
58、バネ59、駆動ギヤ63および巻取用モータ64は巻取力
設定手段65を内蔵した巻取機構53を構成している。ま
た、バネ押え58、バネ59、ラック60、ピニオン61および
バネ圧調整用モータ62は全体として巻取力調整機構54を
構成している。
上記ロール状インクシート39のバックテンションの大
きさおよび巻取力の大きさの調整は、第4図に示すよう
に、熱転写記録装置31の制御部66がテンション調整機構
43および巻取力調整機構54を制御することにより行う。
すなわち、制御部66には平面度計67からサーマルヘッド
33の平面度に関するデータが入力され、平面度計67は、
第5図に矢印で示すように、サーマルヘッド33を長手方
向(プラテンローラ32の軸方向)に走査してサーマルヘ
ッド33の平面度、すなわちサーマルヘッド33の凹凸とそ
の大きさを検出して制御部66に出力する。平面度計67と
しては、例えば、サーマルヘッド33の面上に接触する計
測針とこの計測針の変位を計測する変位計測器等で構成
され、平面度計67は、例えば、第6図に示すように、サ
ーマルヘッド33の長手方向に対してサーマルヘッド33の
凹凸の最大値(Rmax)を制御部66に出力する。制御部66
は平面度計67からの平面度データに基づいてROM68内の
テーブルを検索して巻取力の大きさおよびバックテンシ
ョンの大きさを求め、この巻取力とバックテンションの
大きさに基づいて巻取機構53のバネ圧調整用モータ62の
回転角や回転数およびテンション調整機構43のバネ圧調
整用モータ51の回転角や回転数を決定して巻取力および
バックテンションの大きさを調整する。一般に、サーマ
ルヘッド33の平面度と巻取力およびバックテンションの
大きさとは、第7図に示すような関係がある。すなわ
ち、第8図(a)に示すように、サーマルヘッド3がそ
の中央部がプラテンローラ32から離れる方向に湾曲して
いる場合(凹形状:マイナス)であれば、第7図に示す
ように巻取力およびバックテンションを強くする必要が
あり、サーマルヘッド3がその中央部がプラテンローラ
32側に突出するように湾曲している場合(凸形状:プラ
ス)であれば、巻取力およびバックテンションを弱くす
る必要がある。ROM68内にはあらかじめ、このサーマル
ヘッド3の平面度とロール状インクシート39の巻取力お
よびバックテンションの大きさの関係を第9図に示すよ
うなテーブルとして記憶しており、制御部66はこのテー
ブルを検索して巻取力とバックテンションの大きさを求
める。
なお、制御部66には平面度計67からの平面度の情報だ
けでなく、デイップスイッチや操作キー等からの巻取力
やバックテンションに関する情報も入力され、これらの
巻取力やバックに関する情報はロール状インクシート39
の材質等に対応してROM68内の巻取力やバックテンショ
ンとサーマルヘッド33の平面度の関係を補正するための
ものである。
次に、作用を説明する。
従来、ロール状インクシート39のシワ発生を防止する
ために、ロール状インクシート39の巻取力を所定値に設
定し、また、ロール状記録紙36に所定のバックテンショ
ンを付与していたが、これらの巻取力およびバックテン
ションの大きさは固定的であった。
ところが、ロール状インクシート39のシワはサーマル
ヘッド33の平面度に依存し、サーマルヘッド33は完全な
平面ではなく、サーマルヘッド33の生産段階や環境変化
によっても変化する。
そこで本実施例では、サーマルヘッド33の平面度を計
測し、サーマルヘッド33の平面度に基づいてロール状イ
ンクシート39の巻取力およびバックテンションの大きさ
を調整している。
すなわち、熱転写記録装置31においては、ロール状イ
ンクシート39はロール状記録紙36とともにプラテンロー
ラ32とサーマルヘッド33の間に供給され、サーマルヘッ
ド33の熱によりロール状インクシート39のインクがロー
ル状記録紙36に転写されて記録される。このロール状イ
ンクシート39は巻取機構53により巻取側インクシートロ
ール41に所定の巻取力で巻き取られるとともに、ロール
状インクシート39にはテンション機構42により所定のバ
ックテンションが付与される。ところが、ロール状イン
クシート39のシワの発生は前述のように、サーマルヘッ
ド33の平面度と巻取力およびバックテンションの大きさ
に依存し、サーマルヘッド33の平面度は熱転写記録装置
31の個体差や環境変化さらにはサーマルヘッド33の交換
等により変化する。そこで、サーマルヘッド33を交換し
た場合やロール状インクシート39にシワが発生した場合
等さらには所定時間毎にサーマルヘッド33の平面度を平
面度計67で検出し、平面度計67の検出結果に基づいて巻
取力調整機構54およびテンション調整機構43によりロー
ル状インクシート39の巻取力およびバックテンションの
大きさを調整している。すなわち、制御部66は平面度計
67からサーマルヘッド33の平面度の情報(第6図のRma
x)が入力されると、ROM68を検索して巻取力およびバッ
クテンションの大きさを求め、これらからバネ圧調整用
モータ62およびバネ圧調整用モータ51の回転角や回転数
を演算してバネ圧調整用モータ62およびバネ圧調整用モ
ータ51を回転制御する。バネ圧調整用モータ62およびバ
ネ圧調整用モータ51が回転されると、バネ押え58および
バネ押え47が移動し、バネ59およびバネ48のバネ圧が変
化する。したがって、ディスク56の回転力がフェルト57
を介してディスク55に伝達される力(巻取力)が変化
し、また、ディスク45の制動力がフェルト46を介してデ
ィスク44に伝達される力(バックテンション)が変化す
る。その結果、ロール状インクシート39に作用する巻取
力およびバックテンションの大きさを巻取力調整機構54
およびバックテンション調整機構43によりサーマルヘッ
ド33の平面度に基づいて適切な値に調整することがで
き、ロール状インクシート39へのシワの発生を適切かつ
確実に防止することができる。なお、ロール状インクシ
ート39の材質等に合わせて巻取力およびバックテンショ
ンの大きさをバネ68内にあらかじめ記憶された大きさに
補正を加えたい場合には、第4図に示したように、ディ
ップスイッチ等により巻取力やバックテンションの大き
さの補正データを入力することにより対応することがで
きる。
また、上記実施例では、サーマルヘッド33の巻取力と
バックテンションの双方を同時に調整する場合について
説明したが、いずれか一方のみを調整する場合であって
も、従来以上にロール状インクシート39へのシワの発生
を防止することができる。
(効果) 本考案によれば、ロール状インクシートの巻取力やバ
ックテンションの大きさをサーマルヘッドの交換や経時
変化等に応じて適正な値に調整することができ、ロール
状インクシートのシワの発生を防止し、画質を向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第9図は請求項1および請求項2記載の考案の
熱転写記録装置の一実施例を示す図であり、第1図はそ
の熱転写記録装置の全体概略構成図、第2図はそのテン
ション機構およびテンション調整機構の部分断面詳細
図、第3図はその巻取機構および巻取力調整機構の部分
断面詳細図、第4図はその巻取力調整機構およびテンシ
ョン調整機構の制御ブロック図、第5図はそのサーマル
ヘッドの平面度の計測作用の説明図、第6図はそのサー
マルヘッドの平面度の計測データの一例を示す図、第7
図はそのインクシートの巻取力およびバックテンション
とサーマルヘッドの平面度との関係を示す図、第8図
(a)(b)はそれぞれサーマルヘッドがプラテンロー
ラに対し凹形に湾曲している状態(第8図(a))と凸
形に湾曲している状態(第8図(b))を示す図、第9
図はそのROM内のサーマルヘッドの平面度に対応するイ
ンクシートの巻取力およびバックテンションのデータテ
ーブルである。 第10図〜第12図は従来の熱転写記録装置の一例を示す図
であり、第10図はその全体概略構成図、第11図はその巻
取力設定機構の部分断面詳細図、第12図はそのテンショ
ン機構の部分断面詳細図である。 31……熱転写記録装置、32……プラテンローラ、33……
サーマルヘッド、34……サーマル素子、35……スプリン
グ、36……ロール状記録紙、39……ロール状インクシー
ト、40……供給側インクシートロール、40a……ロール
軸、41……巻取側インクシートロール、41a……ロール
軸、42……テンション機構、43……テンション調整機
構、44、45、55、56……ディスク、45a……突起、46、5
7……フェルト、47、58……バネ押え、48、59……バ
ネ、49、60……ラック、50、61……ピニオン、51、62…
…バネ圧調整用モータ、51a、62a、64a……シャフト、5
2……ストッパー、53……巻取機構、54……巻取力調整
機構、63……駆動ギヤ、64……巻取用モータ、65……巻
取力設定手段、66……制御部、67……平面度計、68……
ROM。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の印字圧で押圧されたサーマルヘッド
    とプラテンローラの間に、記録紙とロール状インクシー
    トが重ねて送給され、該ロール状インクシートが供給側
    ロールから送り出されて巻取側ロールに巻き取られ、該
    巻取側ロールによる巻取力が巻取力設定手段により所定
    値に設定されるとともに、ロール状インクシートにテン
    ション手段により所定値のバックテンションが付与され
    る熱転写記録装置において、前記巻取力設定手段による
    巻取力の設定値を調整する巻取力調整手段を設け、巻取
    力の設定値を前記サーマルヘッドの平面度に基づいて調
    整することを特徴とする熱転写記録装置。
  2. 【請求項2】所定の印字圧で押圧されたサーマルヘッド
    とプラテンローラの間に、記録紙とロール状インクシー
    トが重ねて送給され、該ロール状インクシートが供給側
    ロールから送り出されて巻取側ロールに巻き取られ、該
    巻取側ロールによる巻取力が巻取力設定手段により所定
    値に設定されるとともに、ロール状インクシートにテン
    ション手段により所定値のバックテンションが付与され
    る熱転写記録装置において、前記テンション手段による
    バックテンションの設定値を調整するテンション調整手
    段を設け、バックテンションの設定値を前記サーマルヘ
    ッドの平面度に基づいて調整することを特徴とする熱転
    写記録装置。
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