JP2518689B2 - 洗車設備 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、たとえば給油所（サービスステーション）
に設けられ、洗車を行う洗車設備に関するものである。

従来の技術 最近カードが普及し、洗車設備においてもメンバーズ
カードを利用して洗車を行うことが行われるようになっ
てきた。

発明が解決しようとする課題 しかし、このようなメンバーズカードを発券して使用
するには、会員番号を登録して管理し、照会にも応答可
能でしかも会員番号毎に料金を集計する管理設備とカー
ド発券機が必要であり、さらにカードを使用する各サー
ビスステーションの洗車機と管理設備間のデータ伝送を
可能とするために通信設備を設けなければならず、多大
のコストを必要としていた。

メンバーズカードを発券するためにはカード発券機の
ある設備に発券の依頼する必要があるため発券に時間が
かかるという問題があり、また各サービスステーション
にて行われるべき会員の顧客管理が上記設備にて行われ
るため、各サービスステーションでは顧客管理のための
データに接しにくいという問題があった。

本発明は上記問題を解決するものであり、サービスス
テーションでメンバーズカードの発券、管理を可能とし
た洗車設備を提供することを目的とするものである。

課題を解決するための手段 上記問題を解決するため本発明の洗車設備は、洗車装
置と、洗車モードの指定に応じて前記洗車装置の制御を
行う制御装置を備えた洗車機本体に、カードよりカード
情報を読出して出力するカード読取り機能および入力し
たカード情報を未使用のカードに書込むカード発券機能
を有するカード装置を設け、予めカード情報を登録し、
前記カード装置より入力したカード情報と登録されてい
たカード情報とを照会し、前記制御装置より入力した洗
車モードのデータを洗車データとして処理するととも
に、前記カード装置への新規のカード情報を出力してカ
ードを発券する管理装置を設けたものである。

作用 上記構成により、管理装置は、カード装置から読出さ
れたカード情報、たとえば会員番号をデータとして入力
し、このデータに応じて照会し、たとえば会員番号が登
録されているかを検索して洗車を許可するかどうかを制
御装置へ出力し、制御装置より洗車モードを入力する
と、洗車モードをデータとして処理、たとえば会員番号
毎の料金として集計する。また、管理装置は発券に際し
て、新規の書込むカード情報、たとえば未登録の会員番
号を検索して出力する。カード装置は管理装置よりカー
ド情報を入力すると、このカード情報を未使用のカード
へ書込み、発券する。

実施例 以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は本発明の洗車設備である洗車機の概略外観図
である。

洗車機本体１には、第２図のブロック図に示すよう
に、第１図に示す洗車される車Ｂの位置や高さを検出す
るソニックセンサーなどからなるセンサ部３と、操作パ
ネルＰを形成する。洗車コースの選択やスタートなどの
操作を行う操作キー入力部４および操作キー入力部４の
操作に対応した表示を行う表示部５と、洗車のためにブ
ラシを回転させ水や洗剤のスプレーをオン・オフし、洗
車機本体１を走行させるなど洗車動作を実行する駆動部
６とを設け、さらに後で詳細に説明するカード装置２
と、本体制御装置７と、管理装置16とを設けている。

カード装置２は、第１図および第３図に示すように、
カード挿入口18を正面の操作パネルＰの下に突出させて
設けられており、カード19を取込み、カード19よりカー
ド情報を読出して本体制御装置７へ出力し、カード19を
送出す、いわゆるカード読取り機能と、カード19を取込
み、未使用のカード19にカード情報を書込み、新カード
を発行する、いわゆる発券機能を有している。

本体制御装置７は、第２図に示すように本体制御部
８、情報処理部９および通信インターフェイス部10から
構成され、本体制御部８にて、センサ部３から入力した
センサ信号および操作キー入力部４から入力した洗車コ
ース信号、スタート信号カード発券指示信号などにより
判断し、操作キー入力部４からの入力信号に対応した表
示信号を表示部５に出力するとともに、洗車コース（洗
車モード）の工程順に駆動部６に制御信号を出力し洗車
を行っている。また、情報処理部９にて、カード装置２
から入力したカード情報信号と本体制御部８から入力し
た洗車コース信号、カード発券指示信号、入会期限日指
定信号により、管理装置16へのカード情報のデータと、
洗車コースのデータと、カード発券指示データと、入会
期限日のデータを作成し、管理装置16への伝送部である
通信インターフェイス部10へ出力し、通信インターフェ
イス部10を介して管理装置16より入力したカード情報の
データをカード装置２へ出力し、洗車許可あるいは不許
可信号を本体制御部８へ転送している。通信インターフ
ェイス部10は情報処理部９からのデータ信号をシリアル
信号に変換し、信号ケーブル11を介して管理装置16へ伝
送し、またケーブル11を介して管理装置16より入力した
シリアル信号をパラレル信号に変換して情報処理部９へ
出力している。

また、カード19をメンバーズカードとし、カード情報
を、チェーンされている店（会社）の番号、店のサービ
スステーションの番号およびサービスステーションの顧
客の番号からなる会員番号と、入会期限日とする。

管理装置16は、第２図に示すように、本体制御装置７
との伝送部であり、ケーブル11から入力されたシリアル
信号をパラレル信号に変換し、また管理装置16のデータ
信号をシリアル信号に変換して出力する通信インターフ
ェイス部12と、会員番号、洗車コース毎の料金などの基
礎データの登録や会員番号毎の所定期間内の洗車料金と
洗車台数からなる洗車データの出力要求などを入力する
操作キー入力部14と、操作キー入力部14からの信号に対
応したデータなどを表示する表示部15および印字出力す
るプリンタ17と、前記基礎データ、洗車データなどを記
憶するメモリ部20と、後述する情報処理部13と情報制御
部21とから構成されている。

情報処理部13は、通信インターフェイス部12からのカ
ード情報のデータを入力し、会員番号がメモリ部20に登
録されているか、入会期限が切れていないかの判断を行
い、登録されていない会員番号である場合、あるいは入
会期限が切れている場合は洗車不許可信号を通信インタ
ーフェイス部12へ出力し、登録された会員番号で、かつ
入会期限が切れていない場合は、洗車許可信号を通信イ
ンターフェイス部12へ出力する。また洗車コースのデー
タを入力し、このデータにより料金を算定し、会員番号
毎に洗車台数とともに集計して洗車データを更新してメ
モリ部20へ出力している。さらに、通信インターフェイ
ス部12からカード発券指示データが入力されると、メモ
リ部20に記憶された本サービスステーションの予備の会
員番号を検索し、さらに通信インターフェイス部12より
入力した入会期限日のデータとを組合せて発券用のカー
ド情報を形成し、通信インターフェイス部12へ出力す
る。

情報制御部21は、情報処理部13とメモリ部20との洗車
データなどの入出力を行うとともに、操作キー入力部14
からの各種の洗車データなどの要求により、メモリ部20
から該当する洗車データなどを表示部15に表示し、ある
いはプリンタ17へ印字出力している。

管理装置16の側面図と正面図を第４図と第５図に示
す。管理装置16は第４図に示すように、洗車機本体１内
に設けられたフック22へ着脱自在に取付けられている。

なお、メモリ部20へは、カード情報として、チェーン
の店番、サービスステーションの番号および本サービス
ステーションの顧客の番号が登録されており、情報処理
部13はカード情報のデータが本サービスステーションの
番号でない場合は登録されているチェーンの店番と他の
サービスステーションの番号が一致していれば登録され
ていると判断し、本サービスステーションの番号の場合
は顧客の番号まで検索して登録を判断している。

上記構成によるカード洗車時の動作を第６図のフロー
チャート図にしたがって説明する。

まず、カード装置２へカード19が入力されると（ステ
ップＦ−１）と、カード装置２はカード読取り機能を実
行して本体制御装置７へカード情報信号を出力する（ス
テップＦ−２）。本体制御装置７は、カード装置２より
カード情報信号が入力されると、カード情報のデータと
して管理装置16へ出力する（ステップＦ−３）。管理装
置16は、入力したこのカード情報のデータを判断して上
記洗車不許可信号あるいは洗車許可信号からなる返信信
号を本体制御装置７へ出力する（ステップＦ−４）。本
体制御装置７は管理装置16からの返信信号を判断し（ス
テップＦ−５）、不許可信号の場合は表示部５へその旨
を表示し（ステップＦ−６）、カード19の再入力を促
し、洗車許可信号の場合は、操作キー入力部４からの洗
車コースの入力、スタート釦の入力の待ち（ステップＦ
−7,F−８）、スタート釦が押されると、センサ部３と
駆動部６を使用して洗車動作を実行する（ステップＦ−
９）。そして洗車が終了すると（ステップＦ−10）、管
理装置16へ洗車コースのデータを出力する（ステップＦ
−11）。管理装置16は、洗車コースのデータを入力する
と、データによる料金を演算し（ステップＦ−12）、会
員番号毎に料金と洗車台数を集計する（ステップＦ−1
3）。

次に、発券時の動作を第７図のフローチャート図にし
たがって説明する。

まず本体制御装置７は、操作キー入力部４より発券を
行う指示が入力されると（ステップＧ−１）、カード発
券指示データを作成して管理装置16へ出力し（ステップ
Ｇ−２）、操作キー入力部４より入会期限日が入力され
ると（ステップＧ−３）、入会期限日のデータを作成し
て管理装置16へ出力する（ステップＧ−４）。管理装置
16は、入力した発券指示データにより、本サービスステ
ーションの予備の会員番号を検索し（ステップＧ−
５）、この会員番号と入力した入会期限日のデータとを
組合せて発券用のカード情報を形成し（ステップＧ−
６）、本体制御装置７をカード装置２へ出力する（ステ
ップＧ−７）。カード装置２は、発券用のカード情報を
入力すると、カード19が取込まれていることを確認し
（ステップＧ−８）、カード情報をカード19へ書込み
（ステップＧ−９）、カード19を送出し（ステップＧ−
10）、発券を終了する。

このように、カード装置２と管理装置16を設けたこと
により、カード19の新規の発券とカード19の管理、すな
わち会員番号の登録、照会および料金の集計を洗車機本
体１、すなわち各サービスステーションで行うことがで
き、サービスを向上でき、各サービスステーションで顧
客管理を行うことができる。なお、本サービスステーシ
ョン以外の会員の料金の微収は、管理装置16に記憶され
た会員番号をチェックして料金を他のサービスステーシ
ョンに請求することで行うことができる。

また、カード19の管理が各サービスステーションで行
われるため、各サービスステーション間を接続する通信
設備が不要となり、コストを削減することが可能とな
る。

なお、本実施例では管理装置16を洗車機本体１内に収
納しているが、ケーブル11を延長してサービスステーシ
ョンの事務所内に設置することもできる。

発明の効果 以上のように本発明によれば、管理装置とカード装置
を設けることによって、カードの管理、すなわちカード
情報の登録、照会および料金の集計と、カードの新規発
券を洗車機、すなわちサービスステーションで行うこと
ができ、各サービスステーションで顧客管理を行うこと
ができ、顧客へのサービスも向上させることができる。
また従来のようなカードの管理設備と各サービスステー
ション間を接続する通信設備が不要となり、コストの削
除も期待できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の洗車設備の一実施例を示す洗車機の概
略外観図、第２図は同洗車機のブロック図、第３図は同
洗車機の操作パネル部の断面図、第４図および第５図は
それぞれ同洗車機の管理装置の側面図および正面図、第
６図は同洗車機の洗車動作を説明するためのフローチャ
ート図、第７図は同洗車機の発券動作を説明するための
フローチャート図である。 １…洗車機本体、２…カード装置、７…本体制御装置、
16…管理装置、19…カード。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】洗車装置と、洗車モードの指定に応じて前
   記洗車装置の制御を行う制御装置を備えた洗車機本体
   に、カードよりカード情報を読出して出力するカード読
   取り機能および入力したカード情報を未使用のカードに
   書込むカード発券機能を有するカード装置を設け、予め
   カード情報を登録し、前記カード装置より入力したカー
   ド情報と登録されていたカード情報とを照会し、前記制
   御装置より入力した洗車モードのデータを洗車データと
   して処理するとともに、前記カード装置へ新規のカード
   情報を出力してカードを発券する管理装置を設けた洗車
   設備。