JP2536818B2 - タクシ−用プリペイカ−ド方式 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （技術分野） 本発明は、タクシーの乗車料金の決済をプリペイカー
ドによりプリペイカード方式、より詳細には乗車データ
の管理技術に関する。

（従来技術） タクシーの乗車賃をカードにより決済するプリペイカ
ード方式においては、使用者はカードの使用状況を読み
取ることができないため、使用者に不安を与えるという
不都合がある。

（目的） 本発明はこのような問題に鑑みてさなれたものであっ
て、その目的とするところは使用者が所有しているプリ
ペイカードの使用状況を知ることができるプリペイカー
ド方式を提供することである。

（発明の概要） すなわち、本発明が特徴とするところは、価値ダータ
記憶部と使用データ記憶部とを備えたプリペイカード
と、前記価値データ記憶部のデータを読み書きするヘッ
ドと、前記使用データ記憶部のデータを読み書きするヘ
ッドとを備えた車載側装置と、 前記使用データ記憶部のデータだけを読み出す読出し
専用ヘッドと、該読出し専用ヘッドからのデータを表示
する表示手段とを備えた装置とによりシステムを構築し
た点にある。

（実施例） そこで以下に本発明の詳細を図示した実施例に基づい
て説明する。

第１図は本発明に使用される車載側装置の一実施例を
示すものであって、走行パルス発信器１からの走行パル
スや、単価データ記憶手段２からの単価データ、刻時手
段３からの時計データに基づいて料金を演算する金額演
算手段４と、走行距離、運賃、行程、人数等の営業デー
タを記憶する営業データ記録装置５と表示器６、プリペ
イカードの価値データ記憶部20aのデータを読み書きす
る第１ヘッドと、使用データ記憶部20bのデータを読み
書きする第２ヘッド7bを備えたプリペイカード読出書込
装置７と、後述する営業データ入力キイボード８と、こ
れら各装置の動作を統括する制御回路９から構成されて
いる。

ところで、前述したキイボード８は、客の乗車時、及
び降車時に操作するスタート釦8a、及びストップ釦8b
と、支払い方法を特定するカード釦8cと現金釦8d、乗車
人数を入力する人数釦8eと、乗降地点を入力する地名入
力釦8fを備えている。

第２図は、顧客側に備えつけられる使用データ読出し
装置の一実施例を示すものであって、プリペイカードの
使用データ記憶部20bのデータを読み出す読出し専用ヘ
ッド11と、表示指令スイッチ12からの信号によりプリペ
イカードの使用データ記憶部20bのデータを読出し、こ
のデータを表示する表示器14と、これらを制御する制御
回路13とから構成されている。

第３図は、一定の価値を付けて取引きされるプリペイ
カード20の一実施例を示すものであって、価値データを
記憶する価値データ記憶部20aと、使用データを記憶す
る使用データ記憶部20bの２つに大きく分けられて構成
されている。

次にこのような装置構成によるシステムの動作につい
て説明する。

タクシーに乗車して目的地を告げると、運転手は、キ
イボード８のスタート釦8aを押下して走行を開始する。
これにより単価データ記憶手段２に格納されている初乗
り運賃が表示器６に表示される。このようにして走行が
行なわれると、金額演算手段４は、走行パルス発信器
１、単価データ記憶手段２、及び刻時手段３からの各デ
ータに基づいて現時点での金額を演算して走行距離や時
間に応じた料金を表示器６に表示させる。

このようにして目的地に到着してストップ釦8bが押下
されると、金額演算手段４の演算動作が停止する。この
段階で、地名入力キイ8fから出発地と目的地のデータを
入力するとともに、顧客の支払い方法がプリペイカード
による場合には、客からプリペイカードを受け取って、
読出し書込み装置７に装填し、カード釦8cを押下する。
これにより、第１、第２のヘッド7a、7bがプリペイカー
ド20の各記憶部20a、20bとそれぞれ接触し、制御回路９
は、カードの価値データ記憶部20aに記載されている価
値データ、つまり現在記録されている金額を読み出すと
ともに、この金額から表示器６に表示されている料金を
差し引いた残金をプリペイカードの価値データ記憶部20
aに書き込んで価値データの更新を行ない、また乗車区
内、乗車時間、乗車金額等の乗車データを使用データ記
憶部20bに書込む。同時に、これら乗車データ車載装置
の営業データ記録装置５にも記録される。

一方、現金支払いの客に対しては、現金釦8dを押下し
て決済を行ない、各種データが営業データ記憶装置５に
格納される。

一方、顧客側においてプリペイカードの使用状況を調
べるべく、使用データ読取り装置（第２図）に装填する
と、プリペイカード20の使用データ記憶部20bに読出し
専用ヘッド11が接触する。ついで表示指令スイッチ12を
押圧すると、制御回路13により使用データ記憶部20bか
ら使用データが読出されて表示器14に表示されるから、
このプリペイカードの使用状況を把握することができ
る。

なお、この実施例においては、目的地に到達した段階
で入力するようにしているが、出発時、もしくは走行途
中において入力しても良い。

また、プリペイカードとしては、磁気カードだけでは
なく、ICカードでも良い。

（効果） 以上、説明したように本発明においては、価値データ
記憶部と使用データ記憶部とを備えたプリペイカード
と、価値データ記憶部のデータを読み書きするヘッド
と、使用データ記憶部のデータを読み書きするヘッドと
を備えた車載側装置と、使用データ記憶部のデータだけ
を読み出す読出し専用ヘッドと、読出し専用ヘッドから
のデータを表示する表示手段とを備えた装置とによりシ
ステムを構築したので、顧客側においてもプリペイカー
ドに記録されている使用データを読み出すことができ
て、プリペイカードの利用状況等を把握することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す装置のブロック図、第
２図は使用者用読取り装置の一実施例を示す装置のブロ
ック図、及び第３図は本発明に使用するプリペイカード
の一実施例を示す図である。 ７……読出し書込み装置、８……キイボード 20……プリペイカード

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】価値データ記憶部と使用データ記憶部とを
   備えたプリペイカードと、前記価値データ記憶部のデー
   タを読み書きするヘッドと、前記使用データ記憶部のデ
   ータを読み書きするヘッドとを備えた車載側装置と、 前記使用データ記憶部のデータだけを読み出す読出し専
   用ヘッドと、該読出し専用ヘッドからのデータを表示す
   る表示手段とを備えてなるタクシー用プリペイカード方
   式。