JP2517511B2 - 土留め用エル形コンクリ―トブロックの成形方法 - Google Patents

土留め用エル形コンクリ―トブロックの成形方法

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JP2517511B2 JP4080434A JP8043492A JP2517511B2 JP 2517511 B2 JP2517511 B2 JP 2517511B2 JP 4080434 A JP4080434 A JP 4080434A JP 8043492 A JP8043492 A JP 8043492A JP 2517511 B2 JP2517511 B2 JP 2517511B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、土留め壁となる縦壁部
と、土面上に定置する底板部がL字形をなして一体とな
り、そのL形の内側に土盛して造成地の土留め壁や宅地
等の段差境界壁等を形成するのに使用するエル形コンク
リートブロックの成形方法に関するものである。なお、
本発明においては、このエル形コンクリートブロック
を、以下エルコンブロックと略称する。
【0002】
【従来の技術】前記のエルコンブロックは、図3参照、
方形板状の縦壁部1と、板状の底板部2がL字形をなし
て一体になると共に、そのL字形の内側に所要の補強リ
ブ3を隆設した基本形状を有し、底板部2を地面に定置
して、立設した縦壁部1の側縁を相互に接して連設し、
内側に土盛して簡便かつ迅速に土留め工事や境界壁工事
が施工できるので近年極めて普及している。
【0003】このエルコンブロックの成形は、縦壁部1
と底板部2を枠囲いした枠型からなる成形装置に、生コ
ンクリートを注入して固化脱型する成形方法が採られで
いる。そして、露出面となって特に美観が要求される縦
壁部1の外側面(L形の外側面)の面仕上げを容易にす
る為には、特公昭58−30803号公報に示されるよ
うに、縦壁部1の枠型部を水平状態にしてエルコンブロ
ックの縦壁部1の外側面から生コンクリートを打設し、
その打設姿勢において該外側面の面仕上げを二次加工と
して施される。また、機能上特に強度が要求される縦壁
部1のコンクリート強度を満す為には、特願平1−82
799号明細書に示されるように、縦壁部1の枠型部を
水平状態にして生コンクリートを打設し、しかるのち、
その成形枠型を90°回転させて縦壁部1の枠型部を垂
直姿勢になし、生コンクリートの重力によって縦壁部1
の枠型内のコンクリートを密になす成形方法が好ましい
とされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上の従来の成形方法
のうち、前者の特公昭58−30803号公報のもの
は、縦壁部1の外側面が上面となる水平姿勢で打設成形
されるので、縦壁部1のコンクリート強度が不足して必
要以上に厚肉化せざるを得ないと共に、その水平上面部
分には「セメントあく」や「水分」が集まるので、固化
成形後の縦壁部1の外側面の外観が悪く、例えば、鉄道
沿線の土留め壁に用いられてコンクリートの生地肌面で
も許容される汎用エルコンブロックでも、該外側面の面
仕上げの二次加工が不可欠になる。そして、この面仕上
げ加工は特別のタイミングと熟練を要するので、エルコ
ンブロックの成形工程が複雑化すると共に、コスト高を
もたらす不具合がある。
【0005】一方、前記後者のものは、生コンクリート
を打設した成形装置を90゜回転させるにおいて、該成
形装置の両端を連結した円弧状の転動輪を利用して行う
方法を特徴としているものの、生コンクリートを打設し
た成形装置は相当の重量に達するので、その回転操作は
危険にして手数がかかり、エルコンブロック製造の作業
性と能率上の難点がある。本発明は、以上の従来技術の
難点を解消する成形方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の技術課題を解決す
る本発明は、概念図を示す図1参照、「縦壁部1と底板
部2が一体となってエル形をなす土留め用エル形コンク
リートブロック4を、縦壁部1と底板部2の形状に枠囲
いした枠型10に生コンクリートを打設して成形するに
おいて、縦壁部1の縦壁枠型部5を概ね水平姿勢になす
と共に、底板部2の底板枠型部6を縦壁枠型部5に対し
て垂下姿勢になして生コンクリート9を打設し、続い
て、枠型10を回転して底板枠型部6を上になして生コ
ンクリート9を補充し、しかるのち、枠型10を更に回
転して縦壁枠型部5を水平姿勢になすと共に、底板枠型
部6を縦壁枠型部5に対して立設姿勢になして若干時間
加振処理し、固化脱型して成形することを特徴とする成
形方法」になっている。
【0007】なお、前記発明の成形方法に用いる枠型1
0は、例えば、図2参照、縦壁枠型部5と底板枠型部6
に、蓋体7・8を設けると共に、コンクリート充填状態
の枠型10の重心12または重心12近傍の枠型10の
両側に突出した円形支点ピン13を有する構造のものが
用いられ、この蓋体7・8の開放による開口部または窓
部から生コンクリート9が打設され、蓋体7・8の解放
部分からエルコンブロック4が脱型される。そして、枠
型10の宙吊りは、フオークリフトトラックのフオーク
等を用いて、その円形支点ピン13によって吊り上げ
て、枠型10の姿勢変換をなす態様が好ましい。
【0008】
【作用】以上の本発明の成形方法は、枠型に生コンクリ
ート9を打設した後に、「縦壁枠型部5を水平姿勢にな
すと共に、底板枠型部6を縦壁枠型部5に対して立設姿
勢になし、その姿勢において若干時間振動を与え、しか
るのち、固化脱型」させる特有の処理プロセスを有する
ので、その姿勢における振動中に、生コンクリートに予
め投入した模様石(縦壁部の外側表面に模様を現わすた
めにセメントに混入させる石)または、生コンクリート
の栗石がその振動処理による重力作用によって縦壁枠型
部5の下面部分に、平坦面を下向きにして集合して自然
整列する。従って、固化脱型後の縦壁部1の外側面は、
それ等の模様石等による集合配列模様が自然にあらわ
れ、縦壁部1の模様仕上げが自動的にできる。
【0009】そして、縦壁部1の外側面に模様形成を要
しない場合も、縦壁部1の外側面は、水平姿勢になって
重力圧を受ける生コンクリート層の下面に当るので、不
純物が少なく、かつ、緻密質の高強度にして美麗なコン
クリート面となり、特に外観美麗性を要しない土留め用
エルコンブロックでは、面仕上げの二次加工が省略でき
る。
【0010】そして、円形支点ピン13による宙吊り手
段によると、生コンクリートの重力によるモーメントに
よって枠型10が自動的に90゜回転したり、或は、手
で軽く援助するのみで枠型10が極めて容易に回転し、
そのままフオークを下げて直方体の架台11を着地させ
るのみで、枠型10の90°姿勢変換が能率的かつ安全
にできる。
【0011】さらに、本発明の成形方法は、縦壁枠型部
5を水平姿勢になして生コンクリートを打設し、しかる
のち、その縦壁枠型部5を底板枠型部6より垂下した姿
勢になすので、その垂下姿勢時に、生コンクリートの重
力圧を受けて緻密質のコンクリートとなり、縦壁部1の
薄肉化軽量化を可能にするメリットは確保される。以上
の諸作用がある。
【0012】
【実施例】以下、本発明の成形方法の一実施例に用いる
枠型10の成形装置を、図2を参照して説明する。即
ち、この成形装置は、縦壁部1成形用の縦壁枠型部5
と、底板部2成形用の底板枠型部6をエル形に一体に連
設し、その縦壁枠型部5と底板枠型部6の外側面を開放
口となし、その開放口に着脱自在の蓋体7・8を設けた
枠型10を主要部となし、この枠型10は、L字形の内
側を直方体の架台11に載設して一体に構成されてい
る。そして、枠型10に生コンクリートを充填した状態
の重心12より僅かに底板枠型部6に偏した重心12の
近傍位置に、枠型10の両側縁から突出する円形支点ピ
ン13が、左右一対に突設されている。なお、図中の1
5は縦壁枠部5と底板枠型部6の内側を連結する補強リ
ブ3のリブ枠部である。また、本実施例の円形支点ピン
13は、使用時のみ引き出し突出させる進退自在ピンに
なっている。
【0013】そして、この実施例の縦壁枠型部5は、側
壁板16を底板17に対して相対的にスライドセットし
て、所要幅Bの縦壁部1に調整できると共に、その側壁
板16の上縁にシールパッキング18が装着される。そ
して、蓋体7は先端の係止爪19を枠型10側の係止部
20に係止する先端係止構造と、てこバー23が挿入で
きるバー挿入部22を有し、係止爪19と反対方向へ伸
びてバー挿入部22へ挿入したてこバー23によって、
係止部20に係止した係止爪19を支点として蓋体7を
「てこ作動」させてシールパッキング18を押え付け、
その押え付け姿勢の蓋体7を枠型10に立設したロック
ポスト26に、係止リング24または係止ストッパー2
5等の任意手段によって仮係止した後ボルト締め固定し
て、蓋体7を縦壁枠型部5へ防水状に覆着する構造にな
っている。
【0014】以上の成形装置は、円形支点ピン13をフ
オークリフトトラックのフオークによって吊り上げて、
図1の工法・手順によって土留め用エル形コンクリート
ブロック4が成形される。
【0015】
【発明の効果】以上の説明のとおり、本発明の土留め用
エル形コンクリートブロックの成形方法は、使用時に露
出する縦壁部の外側面の面模様が自動成形されたり、そ
の外側面の二次加工面仕上げが省略できる優れた成形性
能を有すると共に、枠型の姿勢変換を要する成形作業
が、安全かつ能率化し、土留め用エル形コンクリートブ
ロックの成形品質と成形生産性を向上すると共に、コス
ト低減を図る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の土留め用エル形コンクリートブロック
の成形方法の説明図
【図2】本発明の成形方法の一実施例に用いるエル形土
留め用コンクリートブロックの成形装置を示し、(A)
はその全体側面図、(B)は蓋体覆着状態の縦壁枠型部
の拡大横断面図
【図3】土留め用エル形コンクリートブロックの斜視図
【符号の説明】
1 縦壁部 2 底板部 3 補強リブ 4 土留め用エル形コンクリートブロック 5 縦壁枠型部 6 底板枠型部 7 蓋体 8 蓋体 9 生コンクリート 10 枠型 11 架台 12 重心 13 円形支点ピン 16 側壁板 18 シールパッキング 19 係止爪 20 係止部 23 てこバー 26 係止ポスト

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦壁部と底板部が一体となってエル形を
    なす土留め用エル形コンクリートブロックを、該縦壁部
    と該底板部の形状に枠囲いした枠型に、生コンクリート
    を打設して成形するにおいて、該縦壁部の縦壁枠型部を
    水平になすと共に、該底板部の底板枠型部を、該縦壁枠
    型部に対して垂下姿勢になして生コンクリートを打設
    し、続いて、前記枠型を回転して該底板枠型部を上にな
    して生コンクリートを補充し、しかるのち、前記枠型を
    更に回転して、該縦壁枠型部を水平姿勢になすと共に、
    該底板枠型部を該縦壁枠型部に対して立設姿勢になし
    て、若干時間加振処理し、固化脱型して成形することを
    特徴とする土留め用エル形コンクリートブロックの成形
    方法。
  2. 【請求項2】 生コンクリート充填状態の枠型の重心ま
    たは重心近傍の該枠型の両側に突出した円形支点ピンに
    よる枠型の宙吊によって枠型の姿勢回転をなす請求項1
    の土留め用エル形コンクリートブロックの成形方法。
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CN113186974A (zh) * 2021-05-26 2021-07-30 上海斋喜工程技术有限公司 土建屏蔽工程墙体构件

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