JP2517462Y2 - テーパローラベアリング用スペーサの取付構造 - Google Patents

テーパローラベアリング用スペーサの取付構造

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JP2517462Y2
JP2517462Y2 JP1990054326U JP5432690U JP2517462Y2 JP 2517462 Y2 JP2517462 Y2 JP 2517462Y2 JP 1990054326 U JP1990054326 U JP 1990054326U JP 5432690 U JP5432690 U JP 5432690U JP 2517462 Y2 JP2517462 Y2 JP 2517462Y2
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JP
Japan
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spacer
case
tapered roller
roller bearing
mounting structure
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悟 宮腰
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Aichi Machine Industry Co Ltd
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Aichi Machine Industry Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案はテーパローラベアリング用スペーサの取付
構造に関する。
(従来技術) 第5図に示すように、テーパローラベアリング1は、
一般に、支持すべきシャフトSに取り付けられるインナ
ーレース2と、テーパローラベアリング1を保持するケ
ース3に取り付けられるアウターレース4と、インナー
レース2とアウターレース4との間に保持されたベアリ
ング6〜6とから構成されており、ケース3とアウター
レース4との間には環状の平板からなるスペーサ5が軸
方向で介在されている。このスペーサ5はテーパローラ
ベアリング1に軸方向の予圧を与えるためのものであ
り、スペーサ5の厚さを適宜選択することにより各部品
のバラつきを吸収するようになっている。
(考案が解決しようとする課題) ところで、ケース3のベアリング取付穴3aは通常、芯
加工の後に仕上げ加工を施して段階的に径を大きくされ
ており、このため、第6図に示すように、スペーサ5の
当接面3bと交わるコーナー部分に段差部3cが形成されて
いる。このため、組立時にスペーサ5が同第6図に示す
ように段差部3cを越えて半径方向にズレて変形してしま
い、又、他方ではアウターレース4との間に隙間を生ず
ることとなっていた。
これによってテーパローラベアリング1に適切な予圧
が与えられなくなり、テーパローラベアリング1が早期
に破損し、さらには同テーパローラベアリング1により
支持されるシャフトSがガタついて、例えばシャフトS
に取り付けられたギヤが破損し、或いはノイズを生ずる
問題点を有していた。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決するため本考案のテーパローラベアリ
ング用スペーサの取付構造は、テーパローラベアリング
のアウターレースと、該テーパローラベアリングを取り
付けるケースとの間に軸方向で介在される環状のスペー
サの取付構造であって、前記スペーサの内周縁には、前
記ケースのベアリング取付穴に連続しこれよりも小径に
ケースに形成されたケース穴の内周縁に沿って折曲さ
れ、該ケース穴内に内嵌される係止爪が円周方向等間隔
で形成されていることである。
(作用) 本考案のテーパローラベアリング用スペーサの取付構
造では、スペーサは係止爪によりケースに対する半径方
向の位置ズレが防止されているので、スペーサの段差部
を越える移動は全く生ぜず、このためテーパローラベア
リングに適切な予圧を与えることができ、テーパローラ
ベアリングの破損の防止、さらには寿命の向上を図るこ
とができる。
(実施例) 次に本考案の第1〜第3実施例を第1図〜第4図を参
照して説明する。尚、第1〜第3実施例はそれぞれスペ
ーサ,アウターレース及びケースの構造を除き上記従来
例と同様であり、同様な部材には同一符号を付して説明
を省略する。
先ず、本考案の第1実施例を第1図及び第2図を参照
して説明する。
第1図において、環状のスペーサ5の内周縁には、ケ
ース3のベアリング取付穴3aに連続するこれよりも小径
のケース穴3dの内周縁に沿って折曲されてケース穴3d内
に内嵌される係止爪10が設けられている。この係止爪10
は第2図に示すように、円周方向等間隔で3ケ所に配置
されており、これによりスペーサ5のケース3に対する
半径方向の位置決めが成されている。
本実施例では、スペーサ5は係止爪10によりケース3
に対する半径方向の位置ズレが防止されているので、ス
ペーサ5の段差部3cを越える移動は全く生ぜず、このた
めテーパローラベアリング1に適切な予圧を与えること
ができ、テーパローラベアリング1の破損の防止、さら
には寿命の向上を図ることができる。
次に本考案の第2実施例を第3図を参照して説明す
る。
第3図に示したテーパローラベアリング1のアウター
レース4は、その内周縁にスペーサ5側に向けて突出す
るスペーサ5よりも僅かに小径の環状部11を有してい
る。
従って、本実施例ではスペーサ5の半径方向の移動は
環状部11により規制されることとなり、上記第1実施例
と同様な効果を奏することができる。
次に本考案の第3実施例を第4図を参照して説明す
る。
本実施例ではケース3のスペーサ5の当接面3bの内周
縁に、スペーサ5側に向けて突出する環状部12が設けら
れている。環状部12の内周径はスペーサ5の内周径にほ
ぼ一致しており、上記第1及び第2実施例と同様な効果
を奏することができる。
尚、第1実施例の爪10は3ケ所のみならず、それ以上
の数で設けても良い。
又、第2,第3実施例の環状部11,12は第1実施例のよ
うな爪状に形成しても良い。
(考案の効果) 本考案のテーパローラベアリング用スペーサの取付構
造では、スペーサは係止爪によりケースに対する半径方
向の位置ズレが防止されているので、スペーサの段差部
を越える移動は全く生ぜず、このためテーパローラベア
リングに適切な予圧を与えることができ、テーパローラ
ベアリングの破損の防止、さらには寿命の向上を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例によるテーパローラベアリ
ング用スペーサの取付構造を示す断面図、第2図は第1
図に示したスペーサの斜視図、第3図は第2実施例によ
るテーパローラベアリング用スペーサの取付構造を示す
断面図、第4図は第3実施例によるテーパローラベアリ
ング用スペーサの取付構造を示す断面図、第5図は従来
のテーパローラベアリング用スペーサの取付構造を示す
断面図、第6図は第5図の要部拡大図である。 1……テーパローラベアリング 3……ケース 3a……ベアリング取付穴 3d……ケース穴 4……アウターレース 5……スペーサ 10……係止爪 11,12……環状部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】テーパローラベアリング1のアウターレー
    ス4と、該テーパローラベアリング1を取り付けるケー
    ス3との間に軸方向で介在される環状のスペーサ5の取
    付構造であって、前記スペーサ5の内周縁には、前記ケ
    ース3のベアリング取付穴3aに連続しこれよりも小径に
    ケース3に形成されたケース穴3dの内周縁に沿って折曲
    され、該ケース穴3d内に内嵌される係止爪10が円周方向
    等間隔で形成されていることを特徴とするテーパローラ
    ベアリング用スペーサの取付構造。
JP1990054326U 1990-05-24 1990-05-24 テーパローラベアリング用スペーサの取付構造 Expired - Lifetime JP2517462Y2 (ja)

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