JP2517176Y2 - ドレ−ン材 - Google Patents
ドレ−ン材Info
- Publication number
- JP2517176Y2 JP2517176Y2 JP1987056787U JP5678787U JP2517176Y2 JP 2517176 Y2 JP2517176 Y2 JP 2517176Y2 JP 1987056787 U JP1987056787 U JP 1987056787U JP 5678787 U JP5678787 U JP 5678787U JP 2517176 Y2 JP2517176 Y2 JP 2517176Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- drain material
- network structure
- present
- dimensional network
- drain
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案は、軟弱地盤中に打設し、地盤中の水分を吸い
上げて軟弱地盤を改良するドレーン工法用のドレーン材
に関するものである。
上げて軟弱地盤を改良するドレーン工法用のドレーン材
に関するものである。
<従来の技術> 軟弱地盤中に専用打設機を用いて長尺帯状のドレーン
材を所要深さまで打設し、ドレーン材の毛細管状通路を
介して土中の水を吸い上げ軟弱地盤を改良するドレーン
工法が普及している。該工法用ドレーン材としては、不
織布シート内にポリエチレン等フィラメント製のスパイ
ラルを封入したもの,多数の襞部を設けたプラスチック
シートを不織布等透水性材料で封じたもの,ポリ塩化ビ
ニル連続気泡シートなどが用いられている。
材を所要深さまで打設し、ドレーン材の毛細管状通路を
介して土中の水を吸い上げ軟弱地盤を改良するドレーン
工法が普及している。該工法用ドレーン材としては、不
織布シート内にポリエチレン等フィラメント製のスパイ
ラルを封入したもの,多数の襞部を設けたプラスチック
シートを不織布等透水性材料で封じたもの,ポリ塩化ビ
ニル連続気泡シートなどが用いられている。
<考案が解決しようとする問題点> しかしながら、上記ドレーン材は、打設施工時に折れ
曲がったりする,特に施工後、土圧等により毛細管通路
が押し潰され排水効率が低下する,または製造コストが
高い等の問題がある。本考案は、上記欠点を改良した、
土圧により圧縮力を受けても充分な揚水通路が確保され
排水効果の優れた新規な構造のドレーン材を提供するも
のである。
曲がったりする,特に施工後、土圧等により毛細管通路
が押し潰され排水効率が低下する,または製造コストが
高い等の問題がある。本考案は、上記欠点を改良した、
土圧により圧縮力を受けても充分な揚水通路が確保され
排水効果の優れた新規な構造のドレーン材を提供するも
のである。
<問題点を解決するための手段> 本考案は、繊維径0.1〜0.45mmの合成樹脂フィラメン
トを三次元方向に交絡し、空隙率80%以上とした立体網
状構造体の長尺帯状シートの両面を不織布で面接触させ
て被覆し、該不織布の両側縁を接合してなることを特徴
とするものである。
トを三次元方向に交絡し、空隙率80%以上とした立体網
状構造体の長尺帯状シートの両面を不織布で面接触させ
て被覆し、該不織布の両側縁を接合してなることを特徴
とするものである。
本考案の実施例を図面に基づいて説明すると、第1図
はドレーン材の横断面図であって、合成繊維フィラメン
ト(1)を三次元方向に立体的に交絡して作られた立体
網状構造体(2)の両面にそれぞれ合成繊維製不織布
(3)が面接触し、不織布の両端縁は熱融着されてい
る。勿論、この両端縁の接合法は熱融着の他、接着剤に
よる接着でもよい。
はドレーン材の横断面図であって、合成繊維フィラメン
ト(1)を三次元方向に立体的に交絡して作られた立体
網状構造体(2)の両面にそれぞれ合成繊維製不織布
(3)が面接触し、不織布の両端縁は熱融着されてい
る。勿論、この両端縁の接合法は熱融着の他、接着剤に
よる接着でもよい。
立体網状構造体(2)を構成する合成繊維フィラメン
ト(1)としては、0.1〜0.45mmの範囲が好ましく、0.1
mm未満では網状体の剛性が不足し、また0.45mmを越える
と、形状の保持性が悪く、ドレーン材として不適当とな
る。フィラメントとしては、ポリエステルが好適である
が、ナイロン6,ナイロン66,ポリエチレン,ポリプロピ
レンでも良く、本考案の立体網状構造体の要件を満たす
ものであれば、勿論、他の合成繊維フィラメントも使用
することができる。また、立体網状構造体の空隙率とし
ては80%以上が必要であり、これ以下では、ドレーン材
が土圧で圧縮された時の通水路の保持が不十分となる。
また、立体網状構造体としては、土圧に抗して圧潰しな
いだけの剛性が必要であり、そのためには、動的剛性試
験値が50N/cm2・cm以上であることが好ましく、50N/cm2
・cm未満では剛性が不足する。なお、500N/cm2・cm以上
では剛すぎて作業性が悪くなる。本考案ドレーン材は動
的剛性試験値を50N/cm2・cm以上とすることにより土圧
に耐え、必要な通水路が保持される。
ト(1)としては、0.1〜0.45mmの範囲が好ましく、0.1
mm未満では網状体の剛性が不足し、また0.45mmを越える
と、形状の保持性が悪く、ドレーン材として不適当とな
る。フィラメントとしては、ポリエステルが好適である
が、ナイロン6,ナイロン66,ポリエチレン,ポリプロピ
レンでも良く、本考案の立体網状構造体の要件を満たす
ものであれば、勿論、他の合成繊維フィラメントも使用
することができる。また、立体網状構造体の空隙率とし
ては80%以上が必要であり、これ以下では、ドレーン材
が土圧で圧縮された時の通水路の保持が不十分となる。
また、立体網状構造体としては、土圧に抗して圧潰しな
いだけの剛性が必要であり、そのためには、動的剛性試
験値が50N/cm2・cm以上であることが好ましく、50N/cm2
・cm未満では剛性が不足する。なお、500N/cm2・cm以上
では剛すぎて作業性が悪くなる。本考案ドレーン材は動
的剛性試験値を50N/cm2・cm以上とすることにより土圧
に耐え、必要な通水路が保持される。
立体網状構造体(2)に封着する不織布(3)として
は合成繊維製のものが両側縁を熱融着できるので好まし
い。本考案ドレーン材は立体網状構造体の両面に不織布
を重ね、適宜間隔で熱融着と裁断を同時に行なって得ら
れるので、製造コストを節約することができる。
は合成繊維製のものが両側縁を熱融着できるので好まし
い。本考案ドレーン材は立体網状構造体の両面に不織布
を重ね、適宜間隔で熱融着と裁断を同時に行なって得ら
れるので、製造コストを節約することができる。
作用 本考案においては、地盤中に留置されたドレーン材の
表面不織布から浸透した水は、三次元的に交絡されたフ
ィラメント間の間隙を通って上方に導かれる。その際、
通水路は垂直方向のみに形成された襞状通路と異なり、
前後左右に自由通路が設けられた網状体であるため、土
圧により圧縮されても通水路が圧潰されるおそれが少な
く、揚水が効果的に持続される。
表面不織布から浸透した水は、三次元的に交絡されたフ
ィラメント間の間隙を通って上方に導かれる。その際、
通水路は垂直方向のみに形成された襞状通路と異なり、
前後左右に自由通路が設けられた網状体であるため、土
圧により圧縮されても通水路が圧潰されるおそれが少な
く、揚水が効果的に持続される。
<実施例> 以下に、本考案ドレーン材について、実施例により具
体的に説明する。
体的に説明する。
実施例 径0.4mmφのポリエステルフィラメントの三次元立体
網状構造体を芯材とし、両面をポリエステル/アクリル
繊維製不織布で被覆し両側縁を封着した幅100mmの長尺
帯状のドレーン材を製作した。立体網状構造体の厚みは
3.5mm,空隙率は86%,動的剛性試験値180N/cm2・cmであ
った。フィルターとしての不織布の厚みは0.75mm,孔径
は40ミクロンであった。
網状構造体を芯材とし、両面をポリエステル/アクリル
繊維製不織布で被覆し両側縁を封着した幅100mmの長尺
帯状のドレーン材を製作した。立体網状構造体の厚みは
3.5mm,空隙率は86%,動的剛性試験値180N/cm2・cmであ
った。フィルターとしての不織布の厚みは0.75mm,孔径
は40ミクロンであった。
上記ドレーン材について透水試験を行なった。比較の
ため市販ドレーン材A(連続気泡多孔質PVCドレーン
材),B(芯材:ポリオレフィン製多数区画壁構成体),C
(芯材:ポリオレフィン製波状板)についても行なっ
た。
ため市販ドレーン材A(連続気泡多孔質PVCドレーン
材),B(芯材:ポリオレフィン製多数区画壁構成体),C
(芯材:ポリオレフィン製波状板)についても行なっ
た。
本考案ドレーン材は市販品に比し、空隙率が大で、透
水性が良好なことがわかる。
水性が良好なことがわかる。
次に、上記実施例製品の耐土圧性について、ドレーン
材の加圧負荷後の残存厚みを測定した。
材の加圧負荷後の残存厚みを測定した。
土中深さ10mで20tの負荷に相当すると言われており、
本ドレーン材は、地中打設後も充分な圧縮抵抗を有し、
必要な空隙を保持することが示される。
本ドレーン材は、地中打設後も充分な圧縮抵抗を有し、
必要な空隙を保持することが示される。
<考案の効果> 本考案によれば、ドレーン材打設時、折損のおそれが
少なく、かつ土圧に抗して、揚水路が確保され、ドレー
ン材として優れた特性を有し、その製造工程も簡単であ
る等の利点を有する。
少なく、かつ土圧に抗して、揚水路が確保され、ドレー
ン材として優れた特性を有し、その製造工程も簡単であ
る等の利点を有する。
第1図は本考案ドレーン材の横断面図である。 (1)…フィラメント,(2)…立体網状構造体,
(3)…不織布。
(3)…不織布。
Claims (1)
- 【請求項1】繊維径0.1〜0.45mmの合成樹脂フィラメン
トを三次元方向に交絡し、空隙率80%以上とした立体網
状構造体の長尺帯状シートの両面を不織布で面接触させ
て被覆し、該不織布の両側縁を接合してなるドレーン
材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987056787U JP2517176Y2 (ja) | 1987-04-16 | 1987-04-16 | ドレ−ン材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987056787U JP2517176Y2 (ja) | 1987-04-16 | 1987-04-16 | ドレ−ン材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63165329U JPS63165329U (ja) | 1988-10-27 |
JP2517176Y2 true JP2517176Y2 (ja) | 1996-11-13 |
Family
ID=30885915
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987056787U Expired - Lifetime JP2517176Y2 (ja) | 1987-04-16 | 1987-04-16 | ドレ−ン材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2517176Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4590656B2 (ja) * | 1999-06-04 | 2010-12-01 | 東洋紡績株式会社 | 防護衣料 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4864205U (ja) * | 1971-11-22 | 1973-08-15 | ||
JPS5112867A (ja) * | 1974-07-23 | 1976-01-31 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Seikeihintoridashisochi |
JPS6047109B2 (ja) * | 1979-07-31 | 1985-10-19 | 三井化学株式会社 | 不織布一網状体積層体の製法 |
JPH0211455Y2 (ja) * | 1980-05-20 | 1990-03-23 | ||
JPS6157709A (ja) * | 1984-08-29 | 1986-03-24 | Tatsuo Morimoto | ドレ−ンボ−ドとその製造法 |
-
1987
- 1987-04-16 JP JP1987056787U patent/JP2517176Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63165329U (ja) | 1988-10-27 |
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