JP3909184B2 - 網状体およびその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、廃棄物処分場の底面排水材やトンネルの隔壁離面排水材などの、厚み方向に圧縮応力が掛かり、かつ逸流水を速やかに排出することができる排水材用途や、緑化工事等における土壌保持、法面強化工事や護岸工事等における土壌流出防止や地盤の流出防止などの土木資材用途、ベッドパットなどの大きい空隙とへたりのない指圧性等が要求される寝装用途等に適応する網状体に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば廃棄物処分場において、その底面は漏水によって地下水の汚染を防止するための遮水構造体で形成され、その上部に廃棄物層から逸流する汚水を集め排水する面状排水材が使用されており、該面状排水材には例えば特公昭58−9186号公報や、特開平11−247060号公報に開示されているように多数の連続フィラメントが相互に融着接着して一体化し、かつ全体的に凹凸状になって一定の厚みを持ったマツト状になった網状体が使用されている。また、この網状体を利用したものとして特開平5−118196号公報に記載のように、トンネルやコンクリートの擁壁の裏面から湧出する水を導水して排水する面状排水材が、当該排水材がプラスチック製で軽量であり、かつ施工が簡単であるため多用されている。
【0003】
また、上記廃棄物処分場の遮水構造体として、セメント打ちなどの剛性工法に比べ、ゴムシートやプラスチックシートを止水材として用いるのが簡単であり、従来から行なわれてきたが、当該シートが破損して漏水する問題があり、これらを改良する試みがなされ、上下層に不透水膜を配置し中層に排水材を設け、該排水材より逸流水が生じた場合に、当該排水材に不透水剤を注入して遮水を完璧なものとする、遮水構造のチェックと補修を兼ねたダブルライナー工法の排水材を挟んだ遮水材、また、前記遮水構造体として、取り扱いが容易な様に、空隙の大きい網状体を用い、該網状体にベントナイトなどの水によって容易に膨潤する物質を止水材を散布する網状体が、特開平6−341124号公報、特開平5−1048号公報や特開平4−146319号公報に開示されており、さらには、これらの止水効果が減じた部分が生じて漏水を発生させた場合まで想定して止水するものとして特開平7−119130号公報記載の網状体が開示されているが、いずれの場合であっても、耐圧性の点では考慮されておらずより耐圧性に優れた網状体が望まれている。
【0004】
また、従来から土木用資材用途として、例えば網状体に土壌や砂を充填して緑化を行ない、より自然的な環境を維持しようとする多種多様な工法が提案され、施工目的や施工場所の環境に対応して、種々の工夫が加えられているが、傾斜面に網状体を張りつけて固定し、種子を含んだ土壌を吹き付けるという客土植生工法が、施工性に優れ経済的であることから現在も広く利用されている。
【0005】
【発明が解決しょうとする課題】
上記した特公昭58−9186号公報や特開平11−247060号公報に開示されている多数の連続したフィラメントが相互に融着接着して一体化し、かつ全体的に凹凸状になって一定の厚みを持ったマツト状になった網状体は、従来、覆土して緑化工事などに用いられてきたため、特に厚み方向への圧縮抵抗の強化の必要性がなく、前記した土圧が掛かって常に厚み方向に圧縮応力が掛かり、かつ逸流水を速やかに排出することが必要な排水材への展開において、当初はフィラメントの量を増やし、より緻密化した網状体を製作することで対応してきたが、コスト的に割高になると同時に、製品重量が重くなる点、さらには折り曲げ性の喪失からその取り扱い性が極めて悪くなるといった不都合があり、軽量で折り曲げ可能であり、且つ耐圧性に優れた網状体が求められている。また、現在、土壌で覆うことで冷房費を低減できる省エネ効果と、草木を植生することで自然的外観を演出できるため、ビルの屋上緑化などが注目されており、各種の緑化資材が開発されているが、例えば盛り土部の傾斜の急な部分に十分対応できる土壌の保持性に優れた植生基盤材がなかった。
【0006】
本発明の目的は、上記の如く土圧等が掛かって常に厚み方向に圧縮応力が掛かる用途等で、従来の排水材より耐圧性に優れ、高加重下でも厚みの減少量が少なく、高い空隙率を保持して逸流水を速やかに排出することができる網状体やその筒状体、また、折り曲げ可能、軽量でその取り扱い性にすぐれ、また、土壌の充填性をも向上させた汎用性の高い網状体を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、従来の網状体の厚み方向圧縮下の挙動を観察し、網状体の上下水平面を繋ぐ、多数の連続したフィラメントの各々が相互に融着接着した網状物より形成される側壁部分のフィラメントが多い程、網状体の圧縮応力が高く、かつ、該側壁が一つの稜線を持つ三角断面形状における斜辺の2面であり、該稜線(三角断面形状における頂点部)に対応する底辺部分が不織布などの平面体で固定され、前記網状物が広がることを拘束されている場合に、網状体としてその厚み方向に対する圧縮への抵抗力が大きいことを見いだし、これらを詳細に検討して本発明に到達したものである。
【0008】
本発明の網状体は、ジグザグに折れ曲がった、いわゆるプリーツ状の断面を形成した、一方向に連続した複数の畝部と溝部を有する網状物を有し、該網状物の複数の畝部及び溝部の各頂点部分(断面においてはジグザグ屈曲部(稜線部)付近)を占める網状物のフィラメント占有面積を最小とし、該畝部及び溝部の各頂点部分間の側壁部分を占める網状物のフィラメント占有面積を最大とし、さらに該頂点部分同士を平面体によって固定接合することにより、その厚み方向断面から見て、平面体を底辺の1辺とし、上記側壁部分が斜辺の2辺を構成する三角断面構造を形成させることにより上記課題を解決するものであり、すなわち、熱可塑性合成樹脂からなる太さが0.1〜1.5mmの多数の連続フィラメントの各々が不規則なループをなして網状に重ね合わされ、その交差点で相互に融着接着されて一体化した網状物と、不織布、ネットまたはフィルムから選ばれ得るいずれかの平面体とが固定接合された網状体であって、該網状物が、その厚み方向断面においてプリーツ状で、一方向に連続した複数の畝部と溝部が交互に形成され、又は一方向に連続した複数の溝部と該溝部と直交し連続した複数の直交溝と、その間に複数のブロック状畝部が形成されており、且つ該網状物の少なくとも片面に、前記平面体が固定接合されていることにより、前記畝部が、その厚み方向断面において、底辺が前記平面体で構成され、他の斜辺2辺が前記網状物で構成され、その頂点角度が45°〜60°の三角断面構造を形成していることを特徴とする網状体である。また、該平面体が網状物の両面に固定接合されていることを特徴とする網状体である。また、該平面体が不織布であることが好ましい。また、該不織布がポリエチレンテレフタレートからなるスパンボンド不織布から成ることが好ましい。また、前記三角断面構造の三角断面が略正三角形であることが好ましい。また、前記直交溝部及び/又は前記溝部を支点として折り曲げ可能とした網状体である。また、網状物で構成される斜辺2辺において、一方の斜辺が密網状であり、他方の斜辺が粗網状としたことを特徴とする網状体である。また、網状物の片面に不織布が固定接合されている網状体において、少なくとも5本以上の畝部を一組として、一方向に連続した畝部と交互に形成されている溝部に沿って切断され、該畝部側を内側として折り曲げ、丸められ、紐または金属線などの線状物及び/または該不織布同士が固定されて、その外周縁が前記不織布でその内部が前記網状物から成る筒状体としたことを特徴とする網状体である。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について実施例の図示に基づいて以下に説明する。図1に本発明による多数の三角断面構造を持つ網状体9の製造装置の側面概略図を示す。図2は図1A部の拡大斜視図であり、金型4上に紡糸口金2から紡糸された多数の連続フィラメント1の各々が不規則なループをなして網状に重ね合わされ、その交差点で相互に融着接着されて一体化した網状物3を例示している。
【0010】
本発明による網状体の形態は、例えば図3や図4に図示するものであり、該網状体は、多数の連続フィラメント1を溶融紡糸する紡糸口金2より、三角柱を横に寝かしたような横三角柱凸部20を有する金型4上に吐出して、多数の連続フィラメントを網状に重ねてその交点を相互に溶融接着させ、続いて不織布などの平面体5を金型の凸面上部に圧着ローラー6で押しつけて、金型の凸部上の融着接着した網状物3に圧着させて物理的に固定接合させ、平面体を1辺とし網状物を他の2辺とする三角断面構造21が横に繋がって、該網状物が、その厚み方向断面においてプリーツ状とし、一方向に連続した複数の畝部22と溝部23とが交互に形成されており、且つ該網状物の片面に、前記平面体5が固定接合されている大きな空隙を形成したマット形状の網状体9としたものである。
【0011】
本発明の一形態である耐圧性向上用途では、前記横三角柱凸部の頂上部に位置する連続フィラメントが形成する少なくとも2つの稜線部24が平面体5によって物理的に固定接合された三角断面構造を形成し、厚み方向への圧縮力を受けとめることで耐圧性を向上させる効果を発揮させている。なお、耐圧性向上用途では、網状物3の2辺が共に圧縮強度が高い方が良く、図5の金型Aまたは金型Bを用いると、夫々の辺が均質な網状密度を有する網状物となり都合が良い。
【0012】
また、図1の9部に例示する様に、プリーツの流れ方向に巻くには、図5Bの金型4を用い、図4に例示する様に一方向に連続した複数の溝部と該溝部と直交し連続した複数の直交溝と、その間に複数のブロック状畝部が形成され、前記一方向に連続した複数の溝部と該溝部に直交し連続した複数の直交溝25を形成する事により達成できる。
【0013】
さらには、従来の突起金型では不可能であった、所々にピラミッド状の網状物がある網状体も、直交溝の数を増やし、升目状とすることで可能となる。
【0014】
本発明の他の一形態の図6に例示した網状体19は、網状物で構成される側壁部が、密網状部26と粗網状部27となっており、図7に例示する様な傾斜面に網状体を設置し、土壌30などで覆土して緑化する土壌保持材として用いると、粗網状部では土壌が充填しやすく密網状部では土壌の流出防止しやすい構造となり、特に傾斜法面での土壌保持材として好適なものとなる。該網状体は、図5Cに例示する進行方向に対して直交方向に横三角柱凸部が刻まれている金型15を用いると、該金型では、連続フィラメントが該金型15の三角柱の進行方向に面する面に主として堆積され、もう一方の面は前者に比べ堆積量が少ない現象を生じるため、側壁部において密度の異なった網状物を簡単に作ることができる。
【0015】
本発明に用いる横三角柱凸部は、その断面が略2等辺三角形が好ましく、特にその頂点角度αが約60度となる略正三角形が好ましいが、不等辺三角形であっても良い。また、圧着ローラー6で平面体5を押しつけて圧着する都合上、前記稜線が鋭いと平面体との圧着性が不十分な部分が発生し易く、また該平面体を破損させることもあるので、該横三角柱凸部は上部を切断して面取りをするのが好ましく、凸部面取り巾及び金型凸部底面間隔も3mm以上、好ましくは5mm以上の巾を確保するのがよい。なおこれらの面取りした金型に連続フィラメントを吐出して、本発明の網状体を製作すると、該金型凸部の面取り部と底部において、連続フィラメントは、適度なアールを描き重ね合わされ、その厚み方向断面において、外見状、プリーツ状の、略三角断面構造を有するものとなる。圧着された部分の網状物は上記金型凸部の巾寸法に賦型せしめられ、連続フィラメントが押しつぶされ、互いに融着変形し、部分的に板状物を形成しており、この部分が平面体と物理的に固定接合するため、網状物と平面体とが強固に一体化される。またこの溝部の巾寸法を有することにより上記直交溝部と同様に折り曲げ可能となる。
【0016】
本発明の連続フィラメントに使用する素材は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステルおよびナイロン6などのポリアミドなどの熱可塑性樹脂で、柔軟性を強化するためこれらの共重合体はさらに好ましく、これらのポリマーブレンドしたものやポリマーアロイも好ましい。
【0017】
本発明の連続フィラメントの太さは、強度と剛性の面から0.1〜1.5mmが好ましく1.5mmより太いと、本発明の網状体を成形しにくく、0.1mmより細いと剛性に問題が出やすくなるため好ましくない。
【0018】
また、本発明の網状体の目付けは用途によるが、概ね100〜3000g/m2の範囲であり、耐圧性強化を意図する場合は、連続フィラメントの強度と本数の積による耐圧強度の問題があり、150〜1500g/m2が好ましく、土壌の保持を意図する場合はその厚みにもよるが、200〜1500g/m2が好ましい。
【0019】
本発明の網状体の厚みは、4〜50mmであって、耐圧性強化を意図する場合は、4〜40mmが好ましく、土壌の保持を意図する場合は、20〜50mmが用途的に好ましい。なお50mmを超えると、連続フィラメントが金型に接触して、冷やされて到達しにくくなって不揃いとなるし、融着接着不良で、事実上製造が困難であるので好ましくない。4mm未満では、逸流水性、土壌の充填性において不十分なものとなる。また本発明の網状体の厚み減少率は、40N/cm2 加重時の減少率が60%以下とすることが好ましい。また10N/cm2 加重時の減少率が20%以下とすることが好ましい。これらの耐圧性能は使用用途にもよるが、本発明の網状体は土圧等による厚み方向の圧縮性能を高めたものであり、このような厚み減少率を有することにより、その使用時においても網状体本来の基本特性である逸流水性、土壌の充填性を損なうことがないものと成り得る。
【0020】
本発明に用いる金型は、不織布等の平面体を圧着固定接合するため、金型上面と底面が平行で、金型の凸部上面はすべての凸部上面が同一平面にあることが好ましい。
【0021】
以上、本発明を図示の実施の形態に基づいて説明したが、本発明はかかる実施の形態に限定されず、本発明の範囲内でその具体的構造に種々の変更を加えてもよいことはいうまでもない。
【0022】
本発明の網状体は連続したフィラメントで構成されており、水などの液体は容易に網状体を通過して排水できるため、廃棄物処分場の底面排水材として好適であり、土壌などの固形分はこのフィラメントで濾過して固形分の流出を抑制できるため、土壌を充填する植生用途の土木資材として最適である。次に本発明の効果を実施例と比較例で具体的に説明する。
【0023】
(実施例1〜4、比較例1〜3) 本発明の網状体は第1図に例示する装置に、図5AまたはBの金型4、14を用いることで、効率良く製造できる。融点が140℃でメルトフローレートが18g/10分のエチレンープロピレン共重合体の溶融物を、孔径0.6mmの多数の紡糸ノズルが列設された紡糸口金2より繊維径が0.7mmの連続フィラメント1を紡出し、等速で移動している三角柱が横寝かされた形状が刻まれている横三角柱凸部を有する金型に垂らして網状に重ね、その交差点を融着接着させて網状物3を形成させると共に、圧着ロール6で金型上の網状物に、繊度が2dTexで、目付けが80g/m2の熱圧着したポリエチレンテレフタレートのスパンボンド不織布(表1でSBと表示)を圧着させて一体化して図3および図4に例示するような表1に示す実施例1〜4の網状体を得た。
【0024】
比較例1は、実施例2で平面体(不織布)を用いない網状体であり、圧縮応力を加えると網状物が不織布で固定接合されていないため、容易に横方向に広がり耐圧性に問題があった。 比較例2〜3は、図5Dに例示する本出願人が上記従来技術で挙げた従来から使用している金型16を用いて、実施例2〜3と同様にして作成した。これら実施例と比較例の厚み方向圧縮性能を表1に示す。尚、圧縮性能評価方法としては、10cm×10cmの網状体サンプルの厚み方向にオリエンテック社製テンシロンUCT1Tを使用し、毎分10mm速度にて、40N/cm2 、又は10N/cm2 加重し、その網状体の厚み減少量を測定したものである。表1における減少率は、厚み減少量を網状体厚みにて除して百分率にて表示したものである。
【0025】
【表1】
Figure 0003909184
【0026】
(実施例5) 金型の上に実施例3で得られた網状体を乗せ、目付け200g/m2の割りで連続フィラメント1を吐出させて、ロール6で実施例3と同じ不織布を圧着して、図示はしていないが両面が不織布でなる網状体を得た。結果を表1に示す。
【0027】
(実施例6) 実施例3で、不織布の代わりに厚さ1.5mmで、目付け1400g/m2のポリプロピレンシート(表1でPSと表示)を用いた網状体であり、耐圧性は実施例3と同様であった。
【0028】
(実施例7) 実施例5と同様にして、実施例6に不織布を圧着して、片面が上記ポリプロピレンシートでもう片面が不織布から成る、廃棄物処分場の排水材向けの網状体を作成した。耐圧性は実施例3と同様であった。
【0029】
(実施例8) 実施例1の金型と同じ山谷の深さだが、横三角柱凸部の配置の方向が90度異なる図5Cの金型15を用い、実施例1と同様にして作成し、図6に例示する傾斜地緑化用の網状体19を得た。該網状体は、金型の山で進行方向に面する部分の網状部26は密に積層され、反対側の網状部27は大部分のフィラメントが一気に谷を下る様な模様で、網状部26に比べかなり疎な網状部27を形成しており、図7に示す様に、角度45度に傾斜したベニア板の上に、疎な網状物27を上側として網状体19を設置し、これに庭の土を大まかに砕いて移植ごてを用いて充填したところ、容易に図7に例示する様な土の充填ができた。実際には、土壌に草花の種を混ぜ、この土をもう少し減らして充填すれば、ビルなどの屋上緑化に都合良く供すことができると考える。
【0030】
(実施例9) 実施例1で得られた網状体の5本の畝部を一組として、一方向に連続した畝部と交互に形成されている溝部に沿って切断し、該畝部側を内側として折り曲げ、丸め、金属線にてその周囲を拘束し、図に例示する断面を有する筒状網状体10を得た。得られた筒状網状体は、その断面形状が略五角形で、外周縁が不織布で覆われ、その内部が三角断面構造を有する網状物の頂点部が中心に偏った構造となっており、面上使用用途以外の筒状排水材と成り得る。
【0031】
【発明の効果】
本発明の1つは、網状体の断面が、三角形が横に繋がった形状で、この一辺が少なくとも不織布などの平面体で形成されて、この三角断面構造を以て、耐圧性が格段に向上されたものとなる。また、該網状物は熱可塑性樹脂の連続フィラメントで構成されているため、嵩高で、通気性と通水性に優れており、空隙率が極めて大きく軽量で、且つ折り畳みを可能としたことで、その取り扱い性において優れたものとなる。また、もう1つの、土壌の保持性を目的とした網状体は、前記した網状体では土壌の充填が困難であった網状物の内部に土壌の充填が容易であり、かつ、内部に閉鎖的な空洞がなく、未充填の部分の発生が抑制されているため、同じ厚みの網状体でも、土壌の保持量が従来より大幅に増やすことができるので、ビルの屋上緑化資材として好適である。本発明により汎用性に富んだ網状体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の網状体の製造装置の側面概略図である。
【図2】 図1A部の拡大斜視図である。
【図3】 本発明の網状体の一実施形態を示す斜視略図である。
【図4】 本発明の網状体の一実施形態を示す斜視略図である。
【図5】 金型を例示する斜視略図である。
A:実施例1に使用する金型例 、B:実施例2に使用する金型例、C:実施例8に使用する金型例 、D:比較例に使用する金型例
【図6】 実施例7の網状体の一実施形態を示す斜視略図である。
【図7】 本発明の充填性を目的とした網状体の実施形態を示す斜視略図である。
【図8】 本発明の網状物の一形態である柱状網状体の断面図である。
【符号の説明】
1 連続フィラメント
2 紡糸口金
3 連続フィラメントが金型の上で融着接着した網状物
4、14、15、16 金型
5 不織布など平面体
6 圧着ローラー
7、8 ガイドロール
9、10、19 網状体
11 平面体と網状物3との圧着による圧着部の平面体のしわ
12 平面体と網状物との圧着による網状物の圧着部分
20 横三角柱凸部
21 三角断面構造部
22 畝部
23 溝部
24 稜線部
25 直交溝
26 密網状部
27 粗網状部
28 ブロック状畝部
29 側壁部
30 充填された土壌
31 面取り部

Claims (10)

  1. 熱可塑性合成樹脂からなる太さが0.1〜1.5mmの多数の連続フィラメントの各々が不規則なループをなして網状に重ね合わされ、その交差点で相互に融着接着されて一体化した網状物と、不織布、ネットまたはフィルムから選ばれ得るいずれかの平面体とが固定接合された網状体であって、該網状物が、その厚み方向断面においてプリーツ状で、一方向に連続した複数の畝部と溝部が交互に形成され、又は一方向に連続した複数の溝部と該溝部と直交し連続した複数の直交溝と、その間に複数のブロック状畝部が形成されており、且つ該網状物の少なくとも片面に、前記平面体が固定接合されていることにより、前記畝部が、その厚み方向断面において、底辺が前記平面体で構成され、他の斜辺2辺が前記網状物で構成され、その頂点角度が45°〜60°の三角断面構造を形成していることを特徴とする網状体。
  2. 熱可塑性合成樹脂からなる太さが0.1〜1.5mmの多数の連続フィラメントの各々が不規則なループをなして網状に重ね合わされ、その交差点で相互に融着接着されて一体化した網状物と、不織布、ネットまたはフィルムから選ばれ得るいずれかの平面体とが固定接合された網状体であって、該網状物が、その厚み方向断面においてプリーツ状で、一方向に連続した複数の畝部と溝部が交互に形成され、又は一方向に連続した複数の溝部と該溝部と直交し連続した複数の直交溝と、その間に複数のブロック状畝部が形成されており、且つ該網状物の少なくとも片面に、前記平面体が固定接合されていることにより、前記畝部が、その厚み方向断面において、底辺が前記平面体で構成され、他の斜辺2辺が前記網状物で構成され、三角断面構造の三角断面が略正三角形であることを特徴とする網状体。
  3. 平面体が網状物の両面に固定接合されていることを特徴とする請求項1又は2記載の網状体。
  4. 平面体が不織布であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の網状体。
  5. 不織布がポリエチレンテレフタレートからなるスパンボンド不織布から成ることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の網状体。
  6. 前記直交溝部及び/又は前記溝部を支点として折り曲げ可能としたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の網状体。
  7. 網状物で構成される斜辺2辺において、一方の斜辺が密網状であり、他方の斜辺が粗網状としたことを特徴とする請求項1〜6いずれかに記載の網状体。
  8. 網状物の片面に不織布が固定接合されている請求項1又は2記載の網状体において、少なくとも5本以上の畝部を一組として、一方向に連続した畝部と交互に形成されている溝部に沿って切断され、該畝部側を内側として折り曲げ、丸められ、紐または金属線などの線状物及び/または該不織布同士が固定されて、その外周縁が前記不織布でその内部が前記網状物から成る筒状体としたことを特徴とする網状体。
  9. 一方向又は直交する二方向に形成した凸部頂点角度が45°〜60°の複数の横三角柱状凸部を並列してなる金型を一定速度で移動させ、該金型上に熱可塑性合成樹脂からなる太さが0.1〜1.5mmの多数の連続フィラメントを紡出することにより、該金型に添って該連続フィラメントの各々が不規則なループをなして網状に重ね合わされ、その交差点で相互に融着接着されて一体化された網状物を形成し、その上に不織布、ネットまたはフィルムから選ばれ得るいずれかの平面体を乗せ、そのさらに上部より圧着ロールを用いて前記金型に該平面体を加圧することで、前記網状物に該平面体が固定接合される網状体の製造方法において、前記横三角柱凸部の頂点部分が金型平面に平行に切断され、前記頂点部分が面取りされていることにより、前記網状物が、その厚み方向断面においてプリーツ状で、一方向に連続した複数の畝部と溝部が交互に形成し、又は一方向に連続した複数の溝部と該溝部と直交し連続した複数の直交溝と、その間に複数のブロック状畝部を形成し、且つ該網状物の片面に前記平面体が固定接合され、前記畝部が、その厚み方向断面において、底辺が前記平面体で構成され、他の斜辺2辺が前記網状物で構成された三角断面構造を形成したことを特徴とする網状体の製造方法。
  10. 請求項9記載の、網状物の片面に平面体が固定接合された網状体に、該平面体が接着されていないもう一方の面に、熱可塑性合成樹脂からなる多数の連続フィラメントを紡出または接着剤を塗布し、その上に別の平面体を乗せ、そのさらに上部より圧着ロールを用いて前記網状体に該別の平面体を加圧することで、前記網状体のもう一方の面にも平面体が固定接合され、平面体を網状物の両面に固定接合したことを特徴とする網状体の製造方法。
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