JP2517042Y2 - 紙幣識別装置 - Google Patents
紙幣識別装置Info
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- JP2517042Y2 JP2517042Y2 JP40568190U JP40568190U JP2517042Y2 JP 2517042 Y2 JP2517042 Y2 JP 2517042Y2 JP 40568190 U JP40568190 U JP 40568190U JP 40568190 U JP40568190 U JP 40568190U JP 2517042 Y2 JP2517042 Y2 JP 2517042Y2
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- cam
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- Separation, Sorting, Adjustment, Or Bending Of Sheets To Be Conveyed (AREA)
- Pile Receivers (AREA)
- Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)
- Inspection Of Paper Currency And Valuable Securities (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は紙幣識別装置に係り、特
に紙幣の折れ曲がりやシワ等を矯正して確実に収納庫内
に収納することができる紙幣識別装置に関する。
に紙幣の折れ曲がりやシワ等を矯正して確実に収納庫内
に収納することができる紙幣識別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】各種金融機関や遊戯場等のような紙幣を
取り扱う場所においては、紙幣の真偽を判断し真券とさ
れた紙幣を収納庫内に積層状態に収納する紙幣識別装置
が用いられている。本出願人は紙幣識別装置を実願平1
−150398号として既に出願した。
取り扱う場所においては、紙幣の真偽を判断し真券とさ
れた紙幣を収納庫内に積層状態に収納する紙幣識別装置
が用いられている。本出願人は紙幣識別装置を実願平1
−150398号として既に出願した。
【0003】この紙幣識別装置は図1,図9を参照して
説明すると、紙幣挿入口3から挿入される紙幣を搬送す
る搬送手段4と、この紙幣Pの真偽を判別する読取部
と、真券と判断された紙幣に対する矯正動作を、該搬送
手段4を構成する左,右のプーリ12,12と連動する
左,右の紙幣押圧プーリ23a,23b及びこの左,右
の押圧プーリ23a,23bと同軸に配置され、紙幣P
を強制的に曲げる左,右のカム25a,25bとにより
行い、該カム25a,25bの回転により紙幣Pの後端
部を収納庫9内に送出する紙幣矯正送出機構部8とを備
えた紙幣識別装置において、前記左,右のカム25a,
25bは左,右の紙幣押圧プーリ23a,23bと左,
右のサブプーリ23c,23dとの間にそれぞれ設け、
紙幣Pの幅方向の端部を強制的に曲げる構成とし、前記
収納庫9に収納された紙幣Pを上方向に付勢する付勢機
構部30を設けてなる構成になっている。
説明すると、紙幣挿入口3から挿入される紙幣を搬送す
る搬送手段4と、この紙幣Pの真偽を判別する読取部
と、真券と判断された紙幣に対する矯正動作を、該搬送
手段4を構成する左,右のプーリ12,12と連動する
左,右の紙幣押圧プーリ23a,23b及びこの左,右
の押圧プーリ23a,23bと同軸に配置され、紙幣P
を強制的に曲げる左,右のカム25a,25bとにより
行い、該カム25a,25bの回転により紙幣Pの後端
部を収納庫9内に送出する紙幣矯正送出機構部8とを備
えた紙幣識別装置において、前記左,右のカム25a,
25bは左,右の紙幣押圧プーリ23a,23bと左,
右のサブプーリ23c,23dとの間にそれぞれ設け、
紙幣Pの幅方向の端部を強制的に曲げる構成とし、前記
収納庫9に収納された紙幣Pを上方向に付勢する付勢機
構部30を設けてなる構成になっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら上記紙幣
識別装置にあっては、紙幣Pの幅方向の端部をそれぞれ
カムにより強制的に曲げる構成になっているため、左,
右2個のカム25a,25bが必要であり、かつ左,右
2個の紙幣押圧プーリ23a,23bと左,右2個のサ
ブプーリ23c,23dが必要であるばかりでなく、折
れぐせなどのある紙幣についての紙幣矯正送出動作をよ
り確実にするため、左,右の紙幣押圧プーリ23a,2
3bと同軸に配置され、左,右のカム25a,25bよ
り内側に配置された左,右2個の第2のカム25c,2
5dを必要とすると共に収納庫9に収納される紙幣Pの
幅方向を大略V字状の屈曲部材26aを設ける必要があ
るなど、構成が複雑となり、しかも量産時に左,右の紙
幣押圧プーリ23a,23bの取付け寸法等がバラツク
おそれがあり、高い寸法精度の組立てが要求されるた
め、極めて高価になるという課題があった。
識別装置にあっては、紙幣Pの幅方向の端部をそれぞれ
カムにより強制的に曲げる構成になっているため、左,
右2個のカム25a,25bが必要であり、かつ左,右
2個の紙幣押圧プーリ23a,23bと左,右2個のサ
ブプーリ23c,23dが必要であるばかりでなく、折
れぐせなどのある紙幣についての紙幣矯正送出動作をよ
り確実にするため、左,右の紙幣押圧プーリ23a,2
3bと同軸に配置され、左,右のカム25a,25bよ
り内側に配置された左,右2個の第2のカム25c,2
5dを必要とすると共に収納庫9に収納される紙幣Pの
幅方向を大略V字状の屈曲部材26aを設ける必要があ
るなど、構成が複雑となり、しかも量産時に左,右の紙
幣押圧プーリ23a,23bの取付け寸法等がバラツク
おそれがあり、高い寸法精度の組立てが要求されるた
め、極めて高価になるという課題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案装置は上記の課題
を解決するため、図1,2に示すように紙幣挿入口3か
ら挿入される紙幣Pを搬送する搬送手段4と、この紙幣
の真偽を判別する判別部と、真券と判断された紙幣に対
する矯正動作を、前記搬送手段4を構成する左,右のプ
ーリと連動する紙幣押圧プーリ23及びこの紙幣押圧プ
ーリ23と同軸に配置され、紙幣Pを強制的に曲げるカ
ム25とにより行い、該カム25の回転により紙幣Pを
収納庫9内に送出する紙幣矯正送出機構部8と、該収納
庫9に収納された紙幣Pを上方向に付勢する付勢機構部
30とを備えた紙幣識別装置において、前記カム25は
1個の紙幣押圧プーリ23の中央部に設け、紙幣Pの軸
方向の中央部を強制的に曲げる構成とする。
を解決するため、図1,2に示すように紙幣挿入口3か
ら挿入される紙幣Pを搬送する搬送手段4と、この紙幣
の真偽を判別する判別部と、真券と判断された紙幣に対
する矯正動作を、前記搬送手段4を構成する左,右のプ
ーリと連動する紙幣押圧プーリ23及びこの紙幣押圧プ
ーリ23と同軸に配置され、紙幣Pを強制的に曲げるカ
ム25とにより行い、該カム25の回転により紙幣Pを
収納庫9内に送出する紙幣矯正送出機構部8と、該収納
庫9に収納された紙幣Pを上方向に付勢する付勢機構部
30とを備えた紙幣識別装置において、前記カム25は
1個の紙幣押圧プーリ23の中央部に設け、紙幣Pの軸
方向の中央部を強制的に曲げる構成とする。
【0006】
【作用】このように紙幣Pの幅方向の中央部をカム25
により強制的に曲げる構成になっているため、カム25
及び紙幣押圧プーリ23をそれぞれ1個にすることがで
きることになり、また、左,右2個の第2のカム及び大
略V字状の屈曲部材を不要にできることになる。
により強制的に曲げる構成になっているため、カム25
及び紙幣押圧プーリ23をそれぞれ1個にすることがで
きることになり、また、左,右2個の第2のカム及び大
略V字状の屈曲部材を不要にできることになる。
【0007】
【実施例】図1は本考案装置の1実施例の構成を示す説
明用側面図、図2は本考案における要部の第1例の構成
を示す説明用正面図、図3はその説明用斜視図である。
明用側面図、図2は本考案における要部の第1例の構成
を示す説明用正面図、図3はその説明用斜視図である。
【0008】図1に示す紙幣識別装置1は箱体2と、こ
の箱体2の前面に突出し形成された紙幣挿入口3と、箱
体2の内部において紙幣挿入口3に臨ませて配置した搬
送手段4と、紙幣挿入口3から挿入される紙幣Pの先端
を検出する先端センサ5と、搬送手段4により搬送され
る紙幣Pに付されている文字,数字,画像等の各種紙幣
情報を例えば光学的に読み取る中間光センサ6及び磁気
的に読み取る磁気センサによる磁気データ読取部6a
と、搬送手段4により搬送される紙幣Pの後端を検出す
る後端センサ7と、搬送手段4と連動する紙幣矯正送出
機構部8と、搬送手段4の下方に配置された上側が開口
している紙幣収納用の収納庫9と、搬送手段4を駆動す
るために駆動モータ10aを用いた搬送手段駆動部10
とを備えている。
の箱体2の前面に突出し形成された紙幣挿入口3と、箱
体2の内部において紙幣挿入口3に臨ませて配置した搬
送手段4と、紙幣挿入口3から挿入される紙幣Pの先端
を検出する先端センサ5と、搬送手段4により搬送され
る紙幣Pに付されている文字,数字,画像等の各種紙幣
情報を例えば光学的に読み取る中間光センサ6及び磁気
的に読み取る磁気センサによる磁気データ読取部6a
と、搬送手段4により搬送される紙幣Pの後端を検出す
る後端センサ7と、搬送手段4と連動する紙幣矯正送出
機構部8と、搬送手段4の下方に配置された上側が開口
している紙幣収納用の収納庫9と、搬送手段4を駆動す
るために駆動モータ10aを用いた搬送手段駆動部10
とを備えている。
【0009】搬送手段4は、紙幣挿入口3の近傍に配置
された紙幣Pの幅よりも若干狭い間隔で配置された左,
右一対の原動プーリ11と、箱体2の後部近傍において
一対の原動プーリ11と同様な間隔をもって配置された
左,右一対の従動プーリ12と、一対の原動プーリ11
と一対の従動プーリ12との間にそれぞれ張設された
左,右一対のベルト13と、一対の原動プーリ11と一
対の従動プーリ12との間で、一定の間隔を隔て、か
つ、外周部がそれぞれ一対のベルト13に摺接する位置
に配置された左,右二対のプーリ14,15と、一対の
原動プーリ11の上方においてそれぞれ外周部を一対の
ベルト13に接近させて配置した左,右一対の挿入側ガ
イドプーリ16と、一対の従動プーリ12の上方におい
てそれぞれ外周部を一対のベルト13に接近させて配置
した左,右一対の送出側ガイドプーリ17と、二対のプ
ーリ14,15の上方にそれぞれ配置した左,右二対の
ガイドプーリ18,19と、従動プーリ12の外周部に
沿って、かつ、ベルト13との間に紙幣Pが通過し得る
間隔をもって配置された弧状のガイド部20とよりな
る。
された紙幣Pの幅よりも若干狭い間隔で配置された左,
右一対の原動プーリ11と、箱体2の後部近傍において
一対の原動プーリ11と同様な間隔をもって配置された
左,右一対の従動プーリ12と、一対の原動プーリ11
と一対の従動プーリ12との間にそれぞれ張設された
左,右一対のベルト13と、一対の原動プーリ11と一
対の従動プーリ12との間で、一定の間隔を隔て、か
つ、外周部がそれぞれ一対のベルト13に摺接する位置
に配置された左,右二対のプーリ14,15と、一対の
原動プーリ11の上方においてそれぞれ外周部を一対の
ベルト13に接近させて配置した左,右一対の挿入側ガ
イドプーリ16と、一対の従動プーリ12の上方におい
てそれぞれ外周部を一対のベルト13に接近させて配置
した左,右一対の送出側ガイドプーリ17と、二対のプ
ーリ14,15の上方にそれぞれ配置した左,右二対の
ガイドプーリ18,19と、従動プーリ12の外周部に
沿って、かつ、ベルト13との間に紙幣Pが通過し得る
間隔をもって配置された弧状のガイド部20とよりな
る。
【0010】読取部6及び画像読取部6aは、それぞれ
前記ガイドプーリ18,19の間で、かつ、ベルト13
の近傍に臨むように配置されている。後端センサ7は、
送出側ガイドプーリ17の近傍で、かつ、ベルト13の
近傍に臨むように配置されている。
前記ガイドプーリ18,19の間で、かつ、ベルト13
の近傍に臨むように配置されている。後端センサ7は、
送出側ガイドプーリ17の近傍で、かつ、ベルト13の
近傍に臨むように配置されている。
【0011】収納庫9には収納された紙幣を上方向に付
勢する付勢機構部30が設けられ、付勢機構部30は、
真券と判断され送出された紙幣Pを載置する載置部材3
0aと、載置部材30aを上方向に付勢する弾性部材、
例えばばね30bとから構成されている。
勢する付勢機構部30が設けられ、付勢機構部30は、
真券と判断され送出された紙幣Pを載置する載置部材3
0aと、載置部材30aを上方向に付勢する弾性部材、
例えばばね30bとから構成されている。
【0012】紙幣矯正送出機構部8は、図2,3に示す
ように左,右一対の従動プーリ12を同軸に支持する支
持軸12aの下方においてこの支持軸12aと平行に配
置された軸体21と、この軸体21により支持されると
ともに外周部がベルト13を介して左,右一対の従動プ
ーリ12側に圧接されて配置されこれらの従動プーリ1
2とともに回転する紙幣押圧プーリ23と、この紙幣押
圧プーリ23の中央部に設けられ、外周部に4個の直線
部24a及び弧状部24bを形成したカム25とよりな
る。
ように左,右一対の従動プーリ12を同軸に支持する支
持軸12aの下方においてこの支持軸12aと平行に配
置された軸体21と、この軸体21により支持されると
ともに外周部がベルト13を介して左,右一対の従動プ
ーリ12側に圧接されて配置されこれらの従動プーリ1
2とともに回転する紙幣押圧プーリ23と、この紙幣押
圧プーリ23の中央部に設けられ、外周部に4個の直線
部24a及び弧状部24bを形成したカム25とよりな
る。
【0013】支持軸12aのほぼ中央部には、収納庫9
内に収納された紙幣Pの後端部近傍の領域を押圧する押
圧機構部31が設けられ、押圧機構部31は、凹形状の
押圧部材31aとばね部材31bとから構成されてい
る。押圧部材31aは支持軸12aのほぼ中央部に設け
られ、紙幣Pの先端により持ち上げられて押圧部材31
aの先端が紙幣Pの後端部近傍の領域(本実施例ではほ
ぼ中央部)に当接されて、紙幣Pの後端部がロールぐせ
により先端部方向に巻き込まれることを防止するように
なり、かつ、押圧部材31aの後端にはばね部材31b
の一端が接続され、押圧部材31aを矢印A方向に付勢
するようになっている。
内に収納された紙幣Pの後端部近傍の領域を押圧する押
圧機構部31が設けられ、押圧機構部31は、凹形状の
押圧部材31aとばね部材31bとから構成されてい
る。押圧部材31aは支持軸12aのほぼ中央部に設け
られ、紙幣Pの先端により持ち上げられて押圧部材31
aの先端が紙幣Pの後端部近傍の領域(本実施例ではほ
ぼ中央部)に当接されて、紙幣Pの後端部がロールぐせ
により先端部方向に巻き込まれることを防止するように
なり、かつ、押圧部材31aの後端にはばね部材31b
の一端が接続され、押圧部材31aを矢印A方向に付勢
するようになっている。
【0014】押圧部材31aの長尺方向の寸法は紙幣P
の後端部が、ロールぐせにより先端部方向に巻き込まれ
ない状態を保ちつつ、紙幣Pの後端部の先端がカム25
の直線部24aに当たるような寸法になっている。また
ばね部材31bは、紙幣Pが送出された時に押圧部材3
1aが上方に押し上げられるような性能を有するものを
用いればよい。
の後端部が、ロールぐせにより先端部方向に巻き込まれ
ない状態を保ちつつ、紙幣Pの後端部の先端がカム25
の直線部24aに当たるような寸法になっている。また
ばね部材31bは、紙幣Pが送出された時に押圧部材3
1aが上方に押し上げられるような性能を有するものを
用いればよい。
【0015】なお、図1中26は収納庫9の上方におい
てベルト13の近傍に臨ませて配置した紙幣ガイド部材
であり、37a,37bはそれぞれ紙幣通過時にガイド
プーリ16,18及び17,19をベルト13に対して
圧接するように設けられたばね部材である。
てベルト13の近傍に臨ませて配置した紙幣ガイド部材
であり、37a,37bはそれぞれ紙幣通過時にガイド
プーリ16,18及び17,19をベルト13に対して
圧接するように設けられたばね部材である。
【0016】図4は本考案における要部の第2例の構成
を示す説明用正面図で、この例はカム25及び押圧部材
31aとして幅の広いものを用いた場合である。
を示す説明用正面図で、この例はカム25及び押圧部材
31aとして幅の広いものを用いた場合である。
【0017】図5は本実施例装置の制御系統を示すブロ
ック図である。すなわち、この制御系統はこの装置全体
の制御を行う制御部(CPU)28を有し、この制御部
28により前記先端センサ5及び後端センサ7の検出信
号を取込みこれを基に搬送手段駆動部10の制御を行う
とともに、読取部6及び画像読取部6aの読取信号を取
込みこれを基に真偽判別部27で紙幣Pの真偽の判別を
行い、紙幣Pが真と判断されたときには搬送手段駆動部
10により搬送手段4を図1において矢印X1方向に、
また紙幣Pが偽と判断されたときには図1において矢印
X2 方向にそれぞれ駆動するようになっている。
ック図である。すなわち、この制御系統はこの装置全体
の制御を行う制御部(CPU)28を有し、この制御部
28により前記先端センサ5及び後端センサ7の検出信
号を取込みこれを基に搬送手段駆動部10の制御を行う
とともに、読取部6及び画像読取部6aの読取信号を取
込みこれを基に真偽判別部27で紙幣Pの真偽の判別を
行い、紙幣Pが真と判断されたときには搬送手段駆動部
10により搬送手段4を図1において矢印X1方向に、
また紙幣Pが偽と判断されたときには図1において矢印
X2 方向にそれぞれ駆動するようになっている。
【0018】次に上記構成の装置の動作を図6〜8を参
照して説明する。まず、この装置の利用者が図6に示す
矢印X1 方向に紙幣Pを紙幣挿入口3に挿入すると、先
端センサ5はその紙幣Pの先端部を検出し検出信号を制
御部28に送る。制御部28はこの検出信号に基づき、
搬送手段駆動部10に駆動信号を送る。
照して説明する。まず、この装置の利用者が図6に示す
矢印X1 方向に紙幣Pを紙幣挿入口3に挿入すると、先
端センサ5はその紙幣Pの先端部を検出し検出信号を制
御部28に送る。制御部28はこの検出信号に基づき、
搬送手段駆動部10に駆動信号を送る。
【0019】これにより駆動モータ10aが駆動して、
原動プーリ11,従動プーリ12及びベルト13が回転
し紙幣Pはベルト13上をX1 方向に搬送されて中間光
センサ6の下方に至る。このとき、各光センサ5〜7又
は磁気データ読取部6aは紙幣Pの紙幣情報を読み取
り、読取信号を制御部28を経て真偽判別部27に送
る。真偽判別部27は、この読取信号を基に紙幣Pの真
偽を判断してこの紙幣Pが偽であると判断したときに
は、紙幣Pが偽である旨の信号を制御部28に送る。制
御部28はこの信号を基に搬送手段駆動部10を制御し
ベルト13をX2 方向に駆動してこのときの紙幣Pを紙
幣挿入口3側へ戻す。
原動プーリ11,従動プーリ12及びベルト13が回転
し紙幣Pはベルト13上をX1 方向に搬送されて中間光
センサ6の下方に至る。このとき、各光センサ5〜7又
は磁気データ読取部6aは紙幣Pの紙幣情報を読み取
り、読取信号を制御部28を経て真偽判別部27に送
る。真偽判別部27は、この読取信号を基に紙幣Pの真
偽を判断してこの紙幣Pが偽であると判断したときに
は、紙幣Pが偽である旨の信号を制御部28に送る。制
御部28はこの信号を基に搬送手段駆動部10を制御し
ベルト13をX2 方向に駆動してこのときの紙幣Pを紙
幣挿入口3側へ戻す。
【0020】一方、真偽判別部27により紙幣Pが真で
あると判断されたときには、その旨の信号が制御部28
に送られ、これにより制御部28は搬送手段駆動部10
を制御してベルト13を図6に示すようにX1 方向に駆
動し、紙幣Pをガイド部20の内側を通過させつつ紙幣
矯正送出機構部8側に送る。このとき、後端センサ7に
より紙幣Pの後端部が検出される。
あると判断されたときには、その旨の信号が制御部28
に送られ、これにより制御部28は搬送手段駆動部10
を制御してベルト13を図6に示すようにX1 方向に駆
動し、紙幣Pをガイド部20の内側を通過させつつ紙幣
矯正送出機構部8側に送る。このとき、後端センサ7に
より紙幣Pの後端部が検出される。
【0021】紙幣矯正送出機構部8の紙幣押圧プーリ2
3及びカム25は、ベルト13のX1 方向に伴って図6
及び図3に示す矢印B方向に回転するので、送られてき
た紙幣Pは、図2,4に示すように紙幣押圧プーリ23
と一方の従動プーリ12側のベルト13との間及び紙幣
押圧プーリ23と他方の従動プーリ12側のベルト13
との間に挟持されるとともに、この紙幣Pの幅方向の中
央部がカム25の弧状部24bの作用で折り曲げられて
腰を付けられた状態となり、かつ、凹状の押圧部材31
aにより紙幣Pの幅方向を大略逆V字状あるいは台形状
に屈曲される。
3及びカム25は、ベルト13のX1 方向に伴って図6
及び図3に示す矢印B方向に回転するので、送られてき
た紙幣Pは、図2,4に示すように紙幣押圧プーリ23
と一方の従動プーリ12側のベルト13との間及び紙幣
押圧プーリ23と他方の従動プーリ12側のベルト13
との間に挟持されるとともに、この紙幣Pの幅方向の中
央部がカム25の弧状部24bの作用で折り曲げられて
腰を付けられた状態となり、かつ、凹状の押圧部材31
aにより紙幣Pの幅方向を大略逆V字状あるいは台形状
に屈曲される。
【0022】この結果、紙幣Pに予め付されている折れ
曲がりやシワ,腰の弱さが矯正されこの紙幣Pはその長
手方向に強制的に伸張するとともに、その幅方向を大略
逆V字状あるいは台形状に屈曲するように矯正される
(図2,4参照)。そして紙幣Pの先端部が紙幣ガイド
部材26によりガイドされるように、押圧機構部31の
押圧部材31aを上方に押し上げた状態を保ちつつ送出
される。
曲がりやシワ,腰の弱さが矯正されこの紙幣Pはその長
手方向に強制的に伸張するとともに、その幅方向を大略
逆V字状あるいは台形状に屈曲するように矯正される
(図2,4参照)。そして紙幣Pの先端部が紙幣ガイド
部材26によりガイドされるように、押圧機構部31の
押圧部材31aを上方に押し上げた状態を保ちつつ送出
される。
【0023】この後、矯正後の紙幣Pの後端部は図7に
示すようにカム25の直線部24aに押され、かつ、紙
幣ガイド部材26によりガイドされて収納庫9の前方部
9aに当たる。そしてカム25は、収納庫9の付勢機構
部30の載置部材30aを下方に押し下げ紙幣Pを積層
状態で収納する。
示すようにカム25の直線部24aに押され、かつ、紙
幣ガイド部材26によりガイドされて収納庫9の前方部
9aに当たる。そしてカム25は、収納庫9の付勢機構
部30の載置部材30aを下方に押し下げ紙幣Pを積層
状態で収納する。
【0024】また、上述した収納庫9内への送出動作中
すでに積層された紙幣の表面上の微小のシワ等に紙幣P
の先端部が当接したときでも、幅方向を大略逆V字状あ
るいは台形状に屈曲するように矯正されているため、先
端部が折れ曲がることなく収納できる。その後、ばね3
0bが載置部材30aを上方向に付勢し紙幣Pを付勢状
態に保ち、かつ、押圧機構部31のばね31bの反力
で、押圧部材31aが紙幣Pの後端部近傍の領域を押圧
する。
すでに積層された紙幣の表面上の微小のシワ等に紙幣P
の先端部が当接したときでも、幅方向を大略逆V字状あ
るいは台形状に屈曲するように矯正されているため、先
端部が折れ曲がることなく収納できる。その後、ばね3
0bが載置部材30aを上方向に付勢し紙幣Pを付勢状
態に保ち、かつ、押圧機構部31のばね31bの反力
で、押圧部材31aが紙幣Pの後端部近傍の領域を押圧
する。
【0025】紙幣Pの送出を終わった紙幣矯正送出機構
部8は、後端センサ7の検出信号に基づく駆動信号を受
けてから一定期間後に停止する従動プーリ12と連動し
て停止状態に戻る。
部8は、後端センサ7の検出信号に基づく駆動信号を受
けてから一定期間後に停止する従動プーリ12と連動し
て停止状態に戻る。
【0026】また紙幣Pが偽券と判断され、ベルト13
が図1において矢印X2 方向に駆動され、カム25が図
8に示すように矢印C方向に回転しても押圧部材31a
の先端が紙幣Pの後端部近傍の領域(本実施例ではほぼ
中央部)に当接され、かつ、押圧するようになっている
ため、図8に破線で示すような紙幣Pの巻き戻りP2は
発生せず、次にベルト13が矢印X1 方向に駆動され、
カム25が図8に示すように矢印B方向に回転すれば、
紙幣Pの後端部がカム25の直線部24aに当たり、か
つ、押され送出されるため、他の紙幣識別動作に影響を
与えない。
が図1において矢印X2 方向に駆動され、カム25が図
8に示すように矢印C方向に回転しても押圧部材31a
の先端が紙幣Pの後端部近傍の領域(本実施例ではほぼ
中央部)に当接され、かつ、押圧するようになっている
ため、図8に破線で示すような紙幣Pの巻き戻りP2は
発生せず、次にベルト13が矢印X1 方向に駆動され、
カム25が図8に示すように矢印B方向に回転すれば、
紙幣Pの後端部がカム25の直線部24aに当たり、か
つ、押され送出されるため、他の紙幣識別動作に影響を
与えない。
【0027】本考案は上述した実施例に限定されるもの
ではなく、その要旨の範囲内で種々の変形が可能である
ことはいうまでもない。例えば、押圧部材31aの長尺
方向の寸法は、紙幣Pの後端部がロールぐせにより先端
部方向に巻き込まれない状態を保ちつつ、紙幣の後端部
の先端が前記カムの直線部に当たるような寸法になって
いれば、種々に変更可能である。
ではなく、その要旨の範囲内で種々の変形が可能である
ことはいうまでもない。例えば、押圧部材31aの長尺
方向の寸法は、紙幣Pの後端部がロールぐせにより先端
部方向に巻き込まれない状態を保ちつつ、紙幣の後端部
の先端が前記カムの直線部に当たるような寸法になって
いれば、種々に変更可能である。
【0028】
【考案の効果】上述のように本考案によれば、紙幣挿入
口3から挿入される紙幣Pを搬送する搬送手段4と、こ
の紙幣の真偽を判別する判別部と、真券と判断された紙
幣に対する矯正動作を、前記搬送手段4を構成する左,
右のプーリと連動する紙幣押圧プーリ23及びこの紙幣
押圧プーリ23と同軸に配置され、紙幣Pを強制的に曲
げるカム25とにより行い、該カム25の回転により紙
幣Pを収納庫9内に送出する紙幣矯正送出機構部8と、
該収納庫9に収納された紙幣Pを上方向に付勢する付勢
機構部30とを備えた紙幣識別装置において、前記カム
25は1個の紙幣押圧プーリ23の中央部に設け、紙幣
Pの軸方向の中央部を強制的に曲げる構成となっている
ので、極端な折れぐせ,ロールぐせがある場合でも紙幣
の折れ曲がりやシワ等を矯正して確実に収納庫内に収納
することができることは勿論、カム25及び紙幣押圧プ
ーリ23の個数をそれぞれ1個に低減することができる
こと,第2のカム及び屈曲部材を不要にできること等に
より構成が極めて簡単になり、使用部品の寸法精度の問
題もなく、量産に適ししかも性能を低下させることなく
極めて安価に実施できる。
口3から挿入される紙幣Pを搬送する搬送手段4と、こ
の紙幣の真偽を判別する判別部と、真券と判断された紙
幣に対する矯正動作を、前記搬送手段4を構成する左,
右のプーリと連動する紙幣押圧プーリ23及びこの紙幣
押圧プーリ23と同軸に配置され、紙幣Pを強制的に曲
げるカム25とにより行い、該カム25の回転により紙
幣Pを収納庫9内に送出する紙幣矯正送出機構部8と、
該収納庫9に収納された紙幣Pを上方向に付勢する付勢
機構部30とを備えた紙幣識別装置において、前記カム
25は1個の紙幣押圧プーリ23の中央部に設け、紙幣
Pの軸方向の中央部を強制的に曲げる構成となっている
ので、極端な折れぐせ,ロールぐせがある場合でも紙幣
の折れ曲がりやシワ等を矯正して確実に収納庫内に収納
することができることは勿論、カム25及び紙幣押圧プ
ーリ23の個数をそれぞれ1個に低減することができる
こと,第2のカム及び屈曲部材を不要にできること等に
より構成が極めて簡単になり、使用部品の寸法精度の問
題もなく、量産に適ししかも性能を低下させることなく
極めて安価に実施できる。
【図1】本考案装置の1実施例の構成を示す説明用側面
図である。
図である。
【図2】本考案における要部の第1例の構成を示す説明
用正面図である。
用正面図である。
【図3】その説明用斜視図である。
【図4】本考案における要部の第2例の構成を示す説明
用正面図である。
用正面図である。
【図5】本実施例の制御系統を示すブロック図である。
【図6】本実施例の動作を説明するための図である。
【図7】同じく本実施例の動作を説明するための図であ
る。
る。
【図8】同じく本実施例の動作を説明するための要部の
拡大図である。
拡大図である。
【図9】従来装置の1例における要部の構成を示す説明
用正面図である。
用正面図である。
1 紙幣識別装置 3 紙幣挿入口 4 搬送手段 8 紙幣矯正送出機構部 9 収納庫 12 従動プーリ 23 紙幣押圧プーリ 25 カム 27 真偽判別部 30 付勢機構部 31 押圧機構部 31a 押圧部材 31b ばね部材 P 紙幣
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G07D 7/00 G07D 7/00 A (72)考案者 久保田 益男 東京都東村山市秋津町5丁目12番地5 エイム工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−172173(JP,A) 実開 昭55−125237(JP,U) 実開 昭63−162760(JP,U) 実開 平3−89050(JP,U)
Claims (3)
- 【請求項1】 紙幣挿入口 (3) から挿入される紙幣
(P) を搬送する搬送手段 (4) と、この紙幣の真偽を
判別する判別部と、真券と判断された紙幣に対する矯正
動作を、前記搬送手段 (4) を構成する左,右のプーリ
と連動する紙幣押圧プーリ (23) 及びこの紙幣押圧プ
ーリ (23) と同軸に配置され、紙幣(P) を強制的に
曲げるカム (25) とにより行い、該カム (25) の回
転により紙幣 (P) を収納庫 (9) 内に送出する紙幣矯
正送出機構部 (8) と、該収納庫(9) に収納された紙
幣 (P) を上方向に付勢する付勢機構部 (30) とを備
えた紙幣識別装置において、前記カム (25)は1個の
紙幣押圧プーリ(23)の中央部に設け、紙幣 (P) の
軸方向の中央部を強制的に曲げる構成とすることを特徴
とする紙幣識別装置。 - 【請求項2】 収納庫 (9) 内に収納された紙幣(P)
の後端部近傍の領域を押圧する押圧機構部 (31) を設
けてなる請求項1の紙幣識別装置。 - 【請求項3】 押圧機構部 (31) を構成する押圧部材
(31a) を凹状形状とすることを特徴とする請求項2
の紙幣識別装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40568190U JP2517042Y2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | 紙幣識別装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40568190U JP2517042Y2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | 紙幣識別装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0493370U JPH0493370U (ja) | 1992-08-13 |
JP2517042Y2 true JP2517042Y2 (ja) | 1996-11-13 |
Family
ID=31883064
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP40568190U Expired - Lifetime JP2517042Y2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | 紙幣識別装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2517042Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005263370A (ja) * | 2004-03-17 | 2005-09-29 | Sayama Precision Ind Co | 遊技島における紙幣収納装置 |
JP4644025B2 (ja) * | 2005-04-12 | 2011-03-02 | グローリー株式会社 | 紙葉類処理装置 |
JP4760861B2 (ja) * | 2008-06-18 | 2011-08-31 | 富士ゼロックス株式会社 | 媒体排出装置、画像形成装置および媒体はたき部材 |
-
1990
- 1990-12-28 JP JP40568190U patent/JP2517042Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0493370U (ja) | 1992-08-13 |
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